✂童話のような戦記✂

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1:鵠:2012/11/15(木) 17:04 ID:FxA

〜prologue〜

3012年――、

日本どころか地球は、崩壊の危機を迎えていた。

進みすぎて、今や環境汚染以外の何物でもない化学工業。

人権の侵害を政府が犯し、奴隷制度は復活し、

乱れた秩序、狂った現実。消えた幸福、始まった争い。政府は堕落、民衆は貧困。

貧富の差は天と地以上に広がっていた。


「1000年前は、この世界はもっと秩序が守られ、」

「完全ではなくとも、素敵な世界でした。」

そんな堕落した世界の堕落した日本で、1番戦争がひどい都市の近くで、

1人の少女はそう言った。

腰まである彼女の髪は綺麗な金髪で、瞳は今では見られない、青い空と海よりも澄んだ青だった。

整った容姿は、まるで天から舞い降りた天使のようであった。


そんな彼女の横にいる、同じくらいの歳に見える少女は、

「ああ・・・そうらしいな。」

そう、そっけなく言った。

「だけどそれは遠い昔の話だ。1000年前だろう。」

彼女の物言いは、その可愛らしいようしとは正反対で、

灰色のショートボブの髪型に、すすと灰で汚れたゴーグル。

瞳も灰色だが、驚くほどまっすぐなまなざしであった。

迷彩柄のズボンを上げ、黒いタンクトップを整えると、

少女はこう言った。


「行くぞ、俺の野望はただ1つ。」


「この世を最低でも1000年前レベルには戻すこと・・・否、」


「1000年後に相応な、平和な都市を作ることだ。」


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