ENDLESS DREAMER(エンドレス・ドリーマー)

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1:匿名の人:2012/11/24(土) 04:02 ID:qy2


どうも、おそらく誰も知らないであろう、匿名の人と申します。
普段は、掲示板を回って、悩みを勝手に答えるという、偽善活動をしています。

そんな私も、ちょっと色々な事がありまして(知っている人は知ってると思う)
この小説版に書いてみたいなぁ、と思いスレッドを立ててみました。

題名は ENDLESS DREAMER(エンドレスドリーマー)
と、完全に中二病で、
その上、ストーリーがめちゃくちゃですが、読んでいただければ光栄です。

*注意 ちょっとホラー要素があります、恐いのが苦手な方は、そのまま通り過ぎて下さい。
 あ、後、荒らしは無しで、小説と関係のない事は書き込まないで下さいませ。

気付いたら更新するつもりです。よろしくお願いします。

2:匿名の人:2012/11/24(土) 04:14 ID:qy2



十二月二十四日、クリスマスイブ。
昨日から降り続いた雪が町を白一色に染め上げていた。

私、夢路(ゆめじ)真紀(まき)と先輩はそんな町をしばらく歩いた後。静かな公園のベンチに少し距離を置いて腰かけた。

(できれば、隣に座ってほしいな……)
私は、先輩との距離が気になって、ふとそんな事を思う。
しかし、それ以上近づいたら、私はオーバーヒートして、機能停止に陥るので、仕方ないと諦めた。

それから、三分間。
私と先輩の間に気まずい沈黙が訪れる。

こうやって、友達だからと言う理由で、一緒に買い物したり、遊園地に行ったり、海に行ったりするのも……、もう一年間続いている。
もう、とっくの昔に付き合っていてもおかしくない関係。
それなのに……お互い、言い出せないでいる。

沈黙は、さらに五分間続いた。
(今日も、ダメか……)
私は、先輩に聞こえない様にため息を吐いた後、無理やりテンションを上げて、『そろそろ、帰ろっか』と、言う為に、先輩の方を向いた瞬間――

――先輩にそっと、抱き締められた。

一瞬の出来事に思考停止に陥る私。
その耳元に、そっと先輩が囁きかける。

「夢路……。俺……お前の事が――」

       ☆


「……。頭の中がお幸せそうでいいねぇ……マキ」
「どう言う事っ?」

PM 4:32 
 私のそんな声が、オレンジ色に染まり始めた教室に響いた。

3:匿名の人:2012/11/24(土) 15:01 ID:qy2

六時間目の授業が終わって二分後、とある中学校の一室。

私は親友の美紀(みき)に、自作の恋愛小説を見てもらっていた。
けっこう、出来がイイと、昨日、興奮しながら自画自賛していた作品……そのハズなのに。

「なんで結論が、『頭の中がお幸せ』になるの?」
「そりゃぁ、自分が主人公の恋愛小説モドキなんか書くからだよ……」
「いいじゃん! 私達は中学生。思春期なんだからっ!」
「マキのは、ただ単に中二病なだけだと思う」

エピローグもろくに読まずに突き返したあげく、この、言われ様はどういう事だろうか?
あまりに、ひどすぎる……。

そんな訳で、ふて腐れて机に突っ伏し、親友のありったけの悪口を口から漏らす私、

しかし、美紀はそんな私の悪口を右から左聞き流して、さっさと話題を変えてきた。
「まあ、マキの中二病小説はいいとして。今日は、ちょっとマキに相談に乗ってほしい事があるんだけど……」
「……何ぃ? 私が楽しみにしてた冷凍ミカン(最後の一個)をタッチの差で横からかっさらった人……」
「あんたの悪口は、小学生レベルか!」
「だって! だって! もう少しだったんだよ? もう少しで食べ終わると思った瞬間、美紀が、手挙げたせいで、私の努力が水の泡に――」
「はいはい、分かったから黙って聞きなさい」
「むぅ、まあいいけど……」

いつまでもふて腐れていてもどうしようも無いので、とりあえず私は機嫌を直し、頬杖を突きながら友人の話を聞くことにする。
すると、その友人は、妙にもじもじしながら話題を切り出した。

「で、相談なんだけど……、実は、今日、私、告白するんだ……よね。だから、その、何かアドバイスを――」
「うん、嫌がらせかな? 美紀」
 そして、最後まで聞かず、とってもいい笑顔で威圧した。

「彼氏がほぼテレビかゲームの画面の中にしかいない私に、なんて事を聞くのかなぁ? 君は」
「ごめんなさい」
 ……なんか、マジメに謝られた。無駄に傷つく。

「……まあ、今さら落ち込んだってどうしようもないか。とりあえず、誰に告白するか教えて、それで、許してあげるから」
「拒否したら?」
「美紀の告白を、このクラス全員が目撃する事になる」
「うん、分かった、話す。話すから、その教科書で作ったメガホンを置いて、お願い……」
美樹、さっきにも増して平謝り。
そんなに、バレるのが怖いのか……。

「で、それって、誰? ほらほら、言っちゃった方が楽だよ〜?」
「……はぁ。分かった、言うから耳かして」
そう言って、美紀は、口の両側に手を当てて、私の顔に近づいて来る。
さて、さて、一体、お相手は誰なのか――

「イツキ先輩……」

                    え?

「そ、そうなんだぁ、はは……、美紀も、ハードルが高い人選ぶねぇ、樹希先輩、告白されまくってるのに、今まで付き合った人がいないって、もっぱらの噂なのに……」

白水(しろうず) 樹(いつ)希(き)。私達の学年の二つ上、三年生の男子生徒。
特に目立っている生徒では無いものの、そのクールさに似合わぬ人の良さで、同学年に留まらず、二つ下の私達、一年生の間でも、密かに心を奪われている女子は少なくない。 

そして、 

この私、夢路真記も、その一人なのだ……。

           

4:saki:2012/11/25(日) 00:02 ID:cnc

知っての通りsakiです。
え、え、神だぁぁぁ!!
上手すぎます。
やっぱり、アドバイスする資格
ありまくりすっよ!!
言葉で言い表せない・・・アワワ

5:匿名の人:2012/11/25(日) 01:58 ID:qy2

ありがとうございます、sakiさん、励みになります……。
本当に……ありがとうございます……。

まだまだ、話は続く予定ですが、この先、『はぁ?』な展開&グロ注意なシナリオとなっています。
(といっても、ゾッとする程度ですが……)
もし苦手なら、この辺で止めておいた方がいいかも知れません。

それでも、読んでくれるなら、光栄です……。
コメントありがとうございました。

6:匿名の人:2012/11/25(日) 13:48 ID:qy2

では、続きを書いて行きます。

                 ○
「…………」
「マキ?」
「あ、ちょっと、ぼーっとしてた、ゴメン……」
「も〜しっかりしてよ、何? そんなに私がイツキ先輩に告白するのが、意外?」
「え、や、そ、そんな事ないよ!」
「そう? だったらイイけど……って、あぁ! もうこんな時間っ!」
「え? 何っ?」
「先輩と、四時四十分ぐらいに待ち合わせしてるの! ごめんけど、今日は、一緒に帰れない! じゃ、また明日ね〜!」
「え? ちょ……」

私は、止めた……、いや、止めようとした、
だって、私は、先輩が好きだから。

あの小説の『先輩』、それは、樹希先輩の事。
告白する勇気がなくて、溜まりに溜まって行くモヤモヤを、あんな形でしか、発散させる事が出来なかったから。
でも……そのくらい好き。だから、止めようとした。

だけど、それよりも早く、美紀は『クラスのみんなには、くれぐれも言わないでよ〜』と言い残して、教室から出て行ってしまった。


 そして、私は一人……取り残された。


 クラスメイトは、もういない。
みんな、部活や帰宅を始め、教室にはだれも残っていなかった。

相談してくれる人も……慰めてくれる人もいない、
ただ、外から聞こえて来る運動部の声を、無駄に反響し続けるこの教室で、

私は、一人、机に伏せたまま、動かなくなってしまった。

7:saki:2012/11/25(日) 13:58 ID:cnc

あっ!私のスレ見に来てください
アドバイスもお願い致します…!
めんどくさいこと言って
申し訳ございませんm(_ _;)m

8:匿名の人:2012/11/26(月) 20:55 ID:qy2

PM 4:49 

 疲れた。
泣き疲れた。
 一滴の涙も残さないくらい私は泣いて……結局最後には焦点の合わない目で、隣の机を見るだけの、屍に成り果ててしまった。

 しかし、万が一の事態を――あろうことか、親友が失恋する可能性を信じて、
私は最後の気力を振り絞り、教室の窓から校舎中を探した。

落ち込んでいる美紀を……。

また二人で、笑い合える未来を。

言えなかった『私も……』を言える未来を……。

 しかし……それは見つからなかった。

変わりに見つかったのは――
 
体育館裏で、互いに抱き合った、男女……。


 先輩と……美紀だった。



二人はしばらくお互いに何か言い合った後、
まるで吸い寄せられる様に――

――してしまった……。



 もう……、いいや。
先輩は、昔から、美紀が好きだったんだ。
私なんか、眼中に無かった……。ただ、それだけ。それだけだ……。

だから、明日会ったら。

 明日、美紀に会ったら、

祝福してあげよう。友として、

 ただ……友として。


そう決心した瞬間。秒針は数字の十二と重なり、時刻は、四時五十分となった。



 そして、その5秒後。

 いきなり、視界が真っ赤に染まった……。

夕焼けのオレンジ色の教室に、真紅の血が飛び散った。

「え…………?」
 かすれた声で、そう呟いた時にはもう、遅かった。

 メキメキとも、バギッとも表現できない音が、私の『首』から鳴り響き、
私の視線は、あっと言う間に教室の床まで落ちて行った……。

そう『胴体を残したまま』。

そこで、初めて気付く。
自分が首を切り落とされた事に……。

                  ★

9:saki:2012/11/26(月) 22:35 ID:cnc

いきなり、グロイのきましたね…
凄い。恋愛系ですか…?

10:匿名の人:2012/11/27(火) 00:09 ID:qy2

ん〜、純愛系に見せかけた、ファンタジー……かな?
でも、メタ要素入るからどう言えばいいのやら……。

私は、基本。マトモな物語書いたことないので。
いきなりこんなになちゃいます。
でも、これもちゃんと伏線です。

(じゃなきゃ、無駄死にだよ……この子……)

11:匿名の人:2012/11/27(火) 22:11 ID:qy2

続きです……。

*注意ココから物語が歪み始めます。酔いやすい方はご遠慮下さいませ……。

                 ★

「ゔぅああぁあああぁああぁあaAああ!!」

PM 4:36

 私は、誰もいない部屋に絶叫を響かせながら、机から飛び起きた。


 すぐに私は首を何度も触り、胴体と繋がっているか確かめる。が
そこには傷どころか、血痕一つ残されていなかった。

 それを確認した私は、徐々に落着きを取り戻し、ぽつりと呟いた。

「……夢?」

外傷がない以上、どうやらそうらしい。

それに、私の居る所は、どう見ても自分の机で。しかも、机にはしっかり寝た形跡が残されている。

 つまり私は、たちの悪い悪夢に、うなされていただけのようだった。

 そう、確信した瞬間、私の全身から急激に力が抜ける。

「は……はは、そ、そうだよね。あんなメチャクチャな事、現実で起こるハズ無いし……」

そう、美紀が私の好きな先輩に告白して、そして、その直後に首を切られて死ぬなんて事は、まずあり得ない事。

夢から覚めた今だからこそ理解できる。あんなメチャクチャな事は無い、と。
どんな夢でも、起きてからそう気づく。

だから、悪夢は、タチが悪いのだ。


それにしても、今日の悪夢は酷かったなぁ……。

そんな事を考えながら、一人、誰もいない教室で、ため息を吐く。



「え? 誰も……いない……?」

そしてようやく違和感に気付いたそのとき、
 時計の長針が四十分を指す為に、『カチッ』と音を立てた……。



 ダンッ! と、乱暴に教室のドアを開け、私は走り出す。


そんなハズは無い……! あれは夢だったんだ……。

そう、自分に言い聞かせても、なぜか手の震えが、止まらない。

だから、
走る、走る! 走るっ! 

体育館裏へ……。

           ★

校舎の上の方にはめ込まれている時計の長針が、四時、四十五分を指したとき、 
 やっと私は、体育館に到着した。


息切れをする暇も無く、裏に回り込んだ私は――それを、目撃した。


樹希先輩に、美紀が、頬を赤らめながら告白する、その瞬間を……。


気付かれない様に、すぐさまその場から、逃げ出す。

涙で前が見えなくなって、何度も人にぶつかった。
 それでも、まだ走る。走る……はし、る……。

そして、走り疲れて……、校舎内の階段裏で、ゼンマイが切れた様に倒れてしまった。


(何で……? あれは……夢のハズ……、なのに……なのに、何で現実になってるの……?) 

 もう、何もかも、意味が分からなかった。
 あまりの現実味のなさに、これも夢じゃないかと思い、必死に頬をつねってみた。
しかし、何回やっても痛かった。


「嘘でしょ……。あんな悪夢が……何で現実になるの? 美紀に先輩を取られて。さらに、その直後に――――え?」


 その、直後……って……ま、さ、か。


 そして私は、最悪の事実……。これから起こる、本当の悪夢に気付いてしまった。

『あと数分で……殺される……っ!』


 『迫り来る死』という、最悪の悪夢に……。

12:saki:2012/11/27(火) 22:19 ID:cnc

ミ、ミステリーと言うか
ホラーと言うか。これ怖いです…

13:匿名の人:2012/11/28(水) 01:09 ID:qy2

ですよね〜。私、基本怖いやつ書いてますから・・・・・・(といっても、ホラー・・・・・でもない)
でも、大丈夫、最終的にハッピー・・・・・・だよね? だ、だよ・・・・・・ね? うん、そうだよ。(自己肯定)


  ……でもまぁ……結末を知ったら、しばらく、バックスペースキーを……うん。

  それに、これ、まるっきり……作り話とも、言い切れない……(ブツブツ・・・・・・)。


あ! す、すいません! ちょっと変なスイッチが入っちゃって・・・・・・余計怖がらせちゃいましたね・・・・・・(汗)

と、とりあえず、コメントしてくれるのはとてもうれしいですけど、
無理しないで下さいね? 夜、寝られなくなったりしますから……(笑)

14:匿名の人:2012/11/29(木) 14:23 ID:iks

今回、書きすぎて入りきれなかったので、二つに分けます。ご了承下さい。

                     ★

 私は、足に無理やり力を入れて二度(ふたたび)走り出す! 
頭はもう、逃げることしか考えていなかった。

走りながら、教室内の時計を見ると、
――もう、四時 四十九分を指していた。

さらに、足に力を入れる。
そして、もはやどこへ向かっているのか分からなくなった瞬間、私の知らない所で秒針は動き、ついに―ー

――四時、五十分となった。


その瞬間、世界が止まった様な感覚に陥る。
 人、物、空気に至るまで、全てが止まった様な感覚。

その中で、唯一、動いている物があった。
それは、

(何……っ、あれ……)


黒い、棒の様な物だった。
 時が止まったその空間の中で、消えたり、現れたりと点滅を繰り返していた。

そして、それが、少しずつ私に近づいて来る。


五十メートル先に現れる、……消える。
四十メートル先に現れる、……消える。
三十メートル先に現れる、……消える。
二十メートル先に現れる、……消える。
十メートル先に現れる、……消える。

――そして、

私は血を見る前に意識を失った。

       ★

15:匿名の人:2012/11/29(木) 14:24 ID:iks

続きを書きます。

                   ★
PM 4:36
私は、すぐに机から飛び起きた。

もう、分かっていた、これは夢なんかじゃないって……。

 ドアを乱暴に開き、訳の分からない声と呼吸音を口から吐き出しながら、  全速力で廊下を疾走する。
 下校中の生徒が、私を驚いた目で見るのも気にせず、ただ走った。

(ここから出れば、もしかしたら、死なずに済むんじゃないか)
 そんな、淡い希望にすがって。

そして、十二分後。やっと、校門が見えてきた。

急いで自宅に帰ろう、

そう思って校門をくぐ――

――れずに、弾き返された。

「な、何っ? 何っ! これっ!」
私は、半狂乱で校門をくぐろうと走る。が、
まるで、そこに壁があるように、何度体当たりをしようと弾き返された。

「何でっ! 何でこんな!」

そんな、私の横を、気味が悪そうな目をした生徒が、校門をくぐって行く。


――私だけ……通さない。その事実に、ついに、私は叫ぶ。

「出してぇ!! お願い! 出してよぉおおお!!」

『無理』

 そして、それに答える声がした。

振り返る、

誰も居ない。
左右を、上を、下を見る。しかし、どこにも姿は無い。が、

『無理だよ、今、君を校舎の外に出す訳にはいかない』

今度は、はっきりと聞こえた。 それも、耳ででは無い、頭で直接聞いた様な感じだった。
「どこ? 誰! 何か知ってるの? 隠れてないで出て来てよ!」 
 走り疲れて、無に等しい気力を、その声にぶつける。

しかし、その声の主は、一向に現れようとせず、ただ、私の頭の中に声を叩き込んできた。

『いや……、こちらの事情はともかく。ここから先に君は絶対に行くことが出来ない。と、言った方が適切かな?』
 どこか私を小馬鹿にした様なその声、私は、その、どこか分からない発信源を睨みながら応答する。
「……、一体、何が言いたいんですか……?」

しばらくして、声が答える。
『あぁ……ごめん、そういう比喩表現はまわりくどすぎたかな? ……じゃぁ、ちょっと、質問に答えてもらおうか?』
「質問?」

『そんなに難しい物じゃない。簡単な問題だよ……。じゃぁ、答えてもらおうか……。君のお母さんの名前は?』

「お母さん……? そんなの、    に決まってるじゃないで――」

 ――え? 


『……もう一度聞くよ? 君のお母さんの名前は?』

「だから!     ! あれ? 何で? 何で言え――」
『ここは、ドコ? 何県? 住所は? 家族構成は? 今日は、何の授業があった? 美紀とはいつ知り合った? 先輩に惚れた理由は? 今、西暦何年? 君の服装は? 君の顔は? 君の髪の色は? 君の声は? ……、まあ、つまりさぁ』


『君って、一体、何なワケ?』

「分か……らない……。なん、で? ナン、デ」
 頭が痛い。 何だ、これ。ナンだ、コレ、ナンダコレナンダコレナンダコレ、

 頭の中が、オーバーヒートしたように熱なり、打つような痛みが、頭の中で反響する……。

そのあまりの痛みに、私はその場にうずくまった。

しかし、声は、さらに小馬鹿にした様な口調で、私に囁きかける。
『覚えていなくて当然だよ……。だって、僕が設定していないんだから』

「設……定……?」

『そう……もう、分かったかな? つまりね、君も……他の人物も、いや……この世界そのものが――』
『僕の作り出した、文章処理ソフトウエア内の作品(ユメ)……。つまりは、データでしか無いんだよ……』


四時、四十九分。秒針が、最後の三秒を刻もうとしている時、声は、得意げにそう言った。

                      ★

16:花梨:2012/11/29(木) 15:26 ID:PjQ

面白いです!小説上手ですね〜
怖いけど続きが気になります

17:匿名の人:2012/11/29(木) 21:52 ID:qy2

コメントありがとうございます、花梨さん。

(上手だなんて……照れます……)


もう少しこの話は続きますので、またこのスレッドに立ち寄ってくれれば至極光栄です。
(どうでもよかったら、無視して下さい)

なにはともあれ、お読みいただきありがとうございました・・・・・・。

18:花梨 ◆eQxg:2012/11/30(金) 15:59 ID:PjQ

>>17
無視したくても出来ませんよ、こんなに面白いんですから
これからもちょっと立ち寄らせてもらいますね!

19:匿名の人:2012/12/01(土) 20:43 ID:qy2

続きを書いて行きまする。

四時、四十九分、五十七秒。

静止した世界の中で、私はただ、驚愕の表情でその場に立ち尽くしていた。


「文章処理……ソフトウエア……?」
『そう……。君は僕が書いた物語のキャラクター、ユメに過ぎないって事……』

 そして声は、相変わらず小馬鹿にしたような声で、もう一度真実を口にした。


 その真実の現実味のなさに、私は思わず笑みを、
決して、安堵の笑みではなく、焦り混じりの嘲笑を浮かべる。
 
「は、あはは……夢って…………。何を言ってるんですか……? あなた……」
 しかし、声は冷静に続ける。

『まったく……君も諦めが悪いねぇ……。これだけの証拠があるのに、まだ信じないの?』
「……そんなの、偶然かも知れないじゃないですか……!」
『じゃぁ……、もっと具体的に見せてあげようか?』
「!?」

 その瞬間、
どこからか『パチン』と、指を鳴らす音が聞こえ……。そして、


 空や街並み。学校の周りを取り囲む風景が、まるで最初っから貼り絵だったかのように、パラパラと剥がれ落ち、
その下にあった、黒い空間がさらけ出された。

しかし、止まったままの生徒は、何の疑いも持たずに校門の外に足を踏み出そうとし、ある生徒は、体の半分が闇に飲み込まれてすらいた。


その光景を見て、私は絶句し、
「……」
『どうです? さすがに、もう信じてくれましたよね? ここは僕の作品の中……。この街並みも、空も、ましてやこの生徒達も……ただ、君という主人公を引き立てるだけの舞台装飾、飾りでしかでしかないんですよ……』

その光景を見て、声は嗤(わら)っていた。



「……何が面白いんですか?」
『……ん?』


そしてついに……、

「こんな事して何が面白いんですかっ!?」
 私の中の何かがぶち切れた。

「仮にっ……、あなたの言っている事が本当だとしても……。何で、人をそんな虫けらみたいに扱えるんですか!? この世界があなたの作品かどうかは知りませんけど、そんなの人として間違ってます!」
 とにかく我慢できなくなって、どこにいるかすら分からない声の主に私は喚き散らした。

しかし、声の主に距離など関係ない様で、
すぐに不機嫌そうな声が返って来た。

「じゃぁ……君の書いていたあの恋愛小説はどうなのかな? 樹希先輩を自分の思い通りに動かして物語を作っている……、僕のやってる事と、何が違う?」

「それは……っ」

「いいや、全く同じだ……。作者にとっては、キャラクターなんて物はユメでしかない。生かそうが殺そうが……どうしようが作者の勝手だ……。だから、君のやったことも間違っていないし、僕のやったことも間違ってなんかいないんだよ……」

  ……あまりに正論じみた、しかし、決して腑に落ちない理論に、私は圧倒される。

 反論する言葉を探そうと、必死で頭の中をかき回すが、見つからず、
結局「そんなの……違う……っ」という、弱々しい言葉しか吐けなかった。


                      ★

20:匿名の人:2012/12/03(月) 17:43 ID:iks

前回、中途半端な所で終わって申し訳ありません、続きを書いて行きます。

                    ★

「チッ」

 その瞬間、私の背後から、明らかに悪意のこもった舌打ちが響いた。
さっきまでとは違う、明らかに耳から聞こえる音だった。
 振り返る……。


そこにいたのは、同い年ぐらいの少年だった。

 驚く私をよそに、
少年はさっきまで聞こえていた『声』とは別人のような、ドスの利いた声で話し始めた。


「ぐだぐだうっさいんだよ、クズが……。夢は夢らしく、黙って言う通りにすればいいものを……。
僕の作ったシナリオはねぇ、君が美紀より先に告白して、樹希先輩と恋人にならないと始まらない……、それなのに君は、告白する勇気が無く、あろう事か逃げ出した……。
そのおかげで、僕は、三回もやり直すハメになった……っ」

 さっきまでの、冷静な声色からは想像もつかない低い声で喋りながら、私を睨(にら)みつけてくる『声』。いや、『声の主』に、私は一瞬身動きが取れなくなる。


しかし、時間が経つにつれ、今度は怖さよりも、軽蔑心が強くなり、
私は、憤怒の表情の声の主に向かって、嘲笑交じりに言葉を吐いた。

「やっぱり……私を毎回あんな目に遭わせていたのはあなたなんですね……?」
「そうだよ? まぁ、ただ単にバックスペースキーを押しただけなんだけどね。まさかあんな事になっているとは……いい見せ物だったよ……」
「……できれば今度は、もっと穏やかにやってほしいんですけど……?」

 私は確信していた、こいつは敵だと、
だから、きっと美紀が見たら、殴りかかって来るような、最高の軽蔑した笑みをあいつに向けていた……。はずだった……が、



「がぁ……ぁ……ぁあっ」
「口が達者だねぇ、君も……。いいんだよ? 君も、先輩も、この世界全て、根本から、消してあげても……」


 いつの間にか、あいつは、声の主は、背後から私の)首を締め上げていた。

そして、「がぁ、がぁ……」という、呻(うめ)き声しか出せない私の耳元に、
舐(な)めるように近付き、囁く。


「……そうなるのは嫌でしょう? なら大人しく物語を進めなよ……。
あぁ、心配はいらない……。君は『主人公』だ……。僕が認めている以上、失敗することは100%ありえ無い。僕の言う通りにさえすれば……殺人だろうが、恋愛だろうが、君は常に成功できるんだ……、
だから君は、ただその口で『好きです』と言う、それだけでいいんだよ……」

「うるさい……あん、だなん、が……にぃ……」

 そんなの絶対に間違ってる! あんたの言う通りにはしないっ!
私はそう、必死に反論しようとしたが、首を絞められうまく言えすに、
あいつの「あぁ、そうそう」という声にかき消される。


「残念ながら、次の四回目がラストチャンスなんだよ……。僕も五回は書き直したくないからね……。
そして……そのラストチャンスを逃せば……ご想像の通り……」


『全部、消えてもらいます……』


 そう言い残して、声は消えた。

首絞めから解放された私は、ありったけの音量で叫ぶが、返事は無い。

 そして、時間は動き出し、風景が元に戻り、生徒達の声が聞こえ出し、


 世界は、範囲指定の濃い水色の幕に染まり、すべてが始まりに戻された。


                  ★

21:花梨 ◆eQxg:2012/12/04(火) 16:02 ID:PjQ

ちょっ…怖いです…
先がまったく読めません…

22:匿名の人:2012/12/04(火) 18:23 ID:qy2


花梨さん、毎度コメントありがとうございます。

うん……たしかに、先が読めませんよね……2つの意味で(怖さと、予測の面で……)
でも、もうすぐフィナーレです、他の方のように長くは書けませんので……。

ですので、花梨さんをがっかりさせないようにラストまで、頑張ります。
では、しばらくしたらまた上げます……。

23:花梨 ◆eQxg:2012/12/05(水) 16:09 ID:PjQ

>>22
あらっ もうすぐフィナーレなんですか!?
残念だけど頑張ってくださいね!

24:ここな ◆m10g:2012/12/05(水) 18:22 ID:pas

なにこれ面白い←
いや真面目に。
眩しいレベルの文才…っ(°ノω\°)ウワーン
うらやますぃでふ…応援してますー!

25:匿名の人:2012/12/06(木) 01:00 ID:qy2

ここなさん、ありがとうございます……。

ホントに、そんな励ましを受けると、とてもうれしくて、恐縮です……。

こんな、物語ですが、たまに見てくれると嬉しいです。

では、続き上げます。

26:匿名の人:2012/12/06(木) 01:16 ID:qy2

続き上げます……、さてさて、マキはどうなってしまうんでしょうねぇ……。(自分も書くまで分からない……)


                        ★

「ふぁぁ……、よく寝た……っ」


PM 4:36

 私は、大きなあくびをしながら、誰も居ない教室で目を覚ました。

そして、ゆっくりと顔を上げ、教室を見渡した。

美紀の机。
その他、名前も知らないクラスメイトの机が並んでいる。

私はそれを愛おしそうに眺めた後、廊下に出て、校舎内を歩き回った。


まず、図書室。きっと、楽しい本がたくさんあるはず……。

次に、保健室。きっと、優しい先生が手当てしてくれるんだろうな……。

そして職員室。ごめんなさい先生、今まで習った事、全然覚えてないんだ……。

音楽室……きっと、今の時間なら、吹奏楽部が練習してるんじゃないかな?

そのほかにも、色々な所を見て回った。

はずなんだけど……。

 涙のせいなのか……、
設定ってやつが無いからなのか、


ぼやけてしか……見えなかった。


 でも、想像はできる。

きっと、楽しい光景が広がってたはず。

 今は何だか……そう、思えた。


そして、一通り校舎内を回った後、
体育館へと向かった。


案の定、美紀が、先輩に告白していた。


私は、それを確認して微笑むと、
物陰から、先輩にバレない様に、『がんばれ〜』と、美紀に、ありったけのエールを送った。

美紀も、私のエールに気付いたようで『うんっ』と、うなずいてくれた。
 

嬉しかった。

 私の気持ち、結局……言えなかったけど……。

でも、やっと『4回目』で、美樹を心の底から、応援できた。


だから、それで十分だった。


なのに、あのううるさい声は、私の頭に囁きかけて来る。

『……君ぃ。……僕の言う事聞いてた……ぁ? 早く告白をしないと君は――」


だから、私は、その声に
――答えた。


「知るか、クズっ☆」


その瞬間、世界は、音も無く崩れ落ち始めた。

                       

薄れて行く意識の中で、私は――笑う。

 ざまぁみろと、作者(アイツ)に笑う。


キャラクター? 作られた物? 
そんなの、『私達』には関係ない……!

 美紀は、先輩が好きで、先輩も美紀が好きで、

そして……、私は、美樹を応援することを選んだ。

 これが、『私達』の選んだ『物語』。

たとえ、消されようと……。

 これが、『私達の物語』なのだ。


 だかラ、コれで――


ヨカッ……タ、ン、ダ…………。

                     ★

ENDLESS DREAMER           END









んな、わけあるかぁぁぁぁぁ!!    (ノ`Д´)ノ┻┻

と、いうことで、もうちょっと続きます。        スイマセン。

27:花梨 ◆eQxg:2012/12/06(木) 14:57 ID:PjQ

>>26
んな、わけあるかぁぁぁぁぁ!!    (ノ`Д´)ノ┻┻ ←これウケますww
続けるんですね 嬉しいです!引き続き頑張ってください〜

28:saki:2012/12/06(木) 15:38 ID:cnc

きたら結構進んでた…
やっぱり、面白い…!!(´∀`*)ノシ
尊敬します…!!(⊃*∀*⊂)続き頑張って…!

29:匿名の人 ◆23Lg:2012/12/07(金) 21:08 ID:qy2

花梨さん、sakiさん、ありがとうございます。

続くと言っても、あと2・3回で終わる予定です。

でも、また新しい作品ができたら投稿しますので、よかったらみて下さい。

匿名の人でした。

(トリップ付けました)

30:saki:2012/12/07(金) 22:08 ID:cnc

えぇ…!!二、三回ですか
悲しいです…。それまで頑張ってください。(´∀`)ノシ

31:匿名の人 ◆23Lg:2012/12/10(月) 04:52 ID:qy2

遅くなってしまってすいません。匿名の人です。

さてさて、消されてしまった『物語』その続きはどうなっているのでしょうか?
現場のマキさ〜ん、そちらはどうなって――

はぃぃ、すいませんでした……。では、本編どうぞ。

                   ☆
AM 8:30

まだ、1時間目の授業すら始まっていないその時間。

「マキ……」
「ゔぅ……、まだ、早いよぉ……」
「遅いわっ!」
 (ガンッ!)
私は、頭部に恐ろしい打撃を受けて、目を覚ました。

……ん? 

「え? ココドコ? テンゴクデスカ?」
「何を、訳の分からん事を……ここは、学校。もうすぐ一時間目」

「は……?」

「で、あんたは、登校した途端に、眠りについた……と」


 ちょっと……、ちょっと待て。

「もしかして……全部……ユメ?」


「は? 何が?」

 友人の、その素っ頓狂な態度に、ついに、私はブチ切れた。

「この世界が、ユメで、その、声が聞こえて、私が、何回も殺されて、時間が止まったり、変な棒が近づいてきて、それで……、それで……美紀が、私の好きな人に告白しちゃったりとか…………全部ユメ……? そんなぁ……、私の苦労は、一体……っ」


 全部ユメだった、それは、とっても嬉しい結末のハズなのに、何故かとっても悲しい……。というか、むなしい……。

そんな思いが渦巻いて、たまらず、机にうつ伏せて、シクシクと泣く私。

しかし、美紀は、それを聞いて、いきなり神妙な顔をし始めた。
 どうやら、訳の分からない私の言動に困惑しているようだ、
そう思った私は、とりあえずくやし涙を拭いて、美記に笑顔で話しかけ――

「あ、ゴメン……私、ちょっと寝起きで、頭働いてないみたい。ごめんね、変な事言っちゃ――」

「ごめん……っ!」
「へ?」

――ようとして、そこに予想外の声が飛び込んできた。

 改めて、声の発信源を見る、
そこには、私に向かって頭を下げる、美紀の姿があった。

「ごめん……あの後、マキのこと友達から聞いてさ……」


「あの……、後……?」
「とぼけなくてもいいよ……、『昨日』私が樹希先輩に告白した後だよ……」

「昨日……?」

 え? 『昨日』告白した……? それって……、

「ちょっと待って! 『昨日』って私、何してた?」
「え? ちょっと、いきなり記憶喪失? 昨日の事ぐらい覚えてるでしょ? 
特に、昨日マキは私の告白現場を見てたし、それに、『頑張れ』って応援してくれてたし……覚えてないの?」
「応援……?」

何で……?
何でこんな事が……。

 
何で、最後に見たあの『ユメ』が、『現実』になってるの……?

                   ☆

続きは今日中に上げます。では……。

32:花梨 ◆eQxg:2012/12/10(月) 16:29 ID:PjQ

ほわ〜 予想外の展開です!
この後何が起こるのでしょう…
楽しみにしてます!

33:匿名の人 ◆23Lg:2012/12/11(火) 01:00 ID:7y6

すいません、今日中じゃなくなっちゃいましたね……。
でも、続きは書きます。

                    ☆

あれ……?
どういう事? もし、仮にあれがユメで無いとしたら、
私どころか、この世界ごと、あの悪徳作者に消されているハズなのに……、

それなのに、

私も、美紀も、ここに居る。

 かと言って、もし、今までの事が全部ユメなら、
昨日の記憶がスッポリ抜けている事に説明が――
「マキ!」
「ひゃぃっ?」
 と、こんがらがってきた頭の横で、美紀に名前を呼ばれ、私は、思考を一時停止、彼女の方に向き直ります。
「ご、ごめん。ちょっと寝起きで、頭がホントにおかしくなってたみたい……、それで、一体何を聞いたの?」


「マキも、樹希先輩が好きだって……」

 え……、は?

「だ……、誰から?」
「クラスほぼ全員だよ……。口をそろえて、『あいつ、この前、樹希先輩が表彰された時、片時も目を離さないで凝視してたもんなぁ……、あれ、絶対好きだろ……』って、朝、噂が立ってたから」
「そ、そんなのただの偶然――」
「……、マキ? 三十八人の証言からは、逃れられない……」
「……、はぃ、好きです」

 私は、顔を赤く染めながら、(言わないと、クラス全員から吊るし上げられるので)、素直に告白した。

 それを聞いて、美紀は、満足した様にうなずいて、
私に、さらに驚愕の真実を告げた。
 

「それでさ、さっき、私、樹希先輩の所に戻って、『ごめんなさい、やっぱりいいです』って、言ってきたんだ〜」
…………!?

「は? ちょ、その言い方は、マズすぎるでしょ!」
「だ〜いじょうぶだって、樹希先輩やさしいし、人にチクったりしな」
「先輩なめてんの?」

「うわっ、怖っ! ……、わ、わ、わ、分かってるって、そんな事は、もうこれっきりだって」
「なら、よし」
「まぁ、本人は『初めて女子に捨てられた……』って愕然としてたけどね〜」
「おいっ!」
「あはは、大丈夫だって、多分、そんなにダメージ受けてないと思うし」
「だからって、そんな――」
 ひど過ぎるんじゃ……、そう言おうとして、私は固まった。

「まあいいじゃん! これで、お互いスタート地点なんだから。どう? 文句ないでしょ?」
そう、高らかに宣言した、友人の目は、赤く充血していた。

そして私も、口の中が塩辛くなっている事に、今さら気が付いた。

 だから、私は、すぐに涙を無理やり止めて、友人をからかう。

「何それ……っ! 始めは、ごめんなさいとか言って腰が低かったのに、『文句ないでしょ?』って、何様?」
「あ」
「あ、じゃないよ! ちゃんと謝んな――」
「マキ、本当にごめ――」
「くていい」
「フェイントっ?」

 その後も、美紀と話し続けた。
楽しい……、本当に楽しい時間……、は、あっと言う間に過ぎ。

「出席とるぞ〜!」
先生が、入ってきた。
今日も、栗毛のロングヘアーが、お美しい事で……、ん?……今日も?

あれ? なんか、重大な事を忘れているような……。

…………。
う〜ん、でもみんな元気だし、私は幸せだし……。まぁ、いっか。

そうして私は思考を止め、これから巻き起こる、美紀との先輩争奪戦に、少しドキドキしながら、一時間目の授業の準備を始めた。

                      ☆

さてさて、ハッピエンドですね……まぁ、これで終わってもいいんですが。

『なぜ』あの性悪作者から、マキ達は消されなかったのか……。

その話を、あと少しします。


*注意 またグロ描写あります。気分よく終わりたいならここで止めておくのも吉かも知れません。

34:花梨 ◆eQxg:2012/12/11(火) 15:01 ID:PjQ

そんな事言われたら見たくなります!
ここで止めたらモヤモヤして逆にダメになりますね…

35:匿名の人 ◆23Lg:2012/12/12(水) 23:51 ID:7y6

すいません、更新遅くなったうえに、少ししか書けませんでした……。
でも、一応上げます、どうぞ……。

                ★

AM 1:20

 薄暗い部屋に、彼はいた。

机の明かりだけしか付けていないその部屋で、彼は、ワードのデータ、
マキ達のあの物語を、右クリックで消去して、マキが聞いた声と同じ声で、彼は悪態を付く。

「はぁ……くそっ、役立たずが……っ! おかげで、最初っから作り直しだ……!」

 そんな言葉を吐き捨てた彼は、その後も彼は、悪態をつき続けたが、

このままでは、どうしようもないと悟ったのだろう、ふたたびワードを開き、
新しい作品を作ろうとして――

――、止まる。


「どういう事だ……なぜ、まだ残っている……?」
デスクトップ(そこ)には、
消えたはずの作品。マキが主人公の、あの作品が残っていた。

すぐに彼はそれをゴミ箱に捨て、消去する。……、しかしまた、戻る……。

消去する……戻る……消去する、戻る、消去戻る消去戻る消去戻る!

「一体……、何が起こっている……? パソコンのバグか?」

 しかし、そんな異常事態が起こっているというのに、
彼は、所詮パソコンの中のことだと、
少しも慌てず、パソコンをいじくり、バグを直そうとする……、


 そんな、面白いことをやってたから……。

――『私』は一瞬で、彼を『あの棒』で壁に打ち付けてあげました。


「なっ、ぐががぁgぁあああぁ!! ぁ……あぁ、が、ぁ……」

無様な声を上げて、首から壁に突っ込む、彼……。

すぐに、抜け出そうと必死にもがき始めた……。

だから、『私』は言ってあげた……。


『文章を打つ時、特有の、『黒い、点滅する棒』からはぁ……』

「キャラクターは絶対に逃れられないんだよぉ……?」


「そうだよね? 作者……。ちゃん……っ」


 そう言いながら『私』は、彼に向かってとびっきりの笑顔を振りまいた。

                   ★

すいません、ここまでです、続きは後日……では。

36:花梨 ◆eQxg:2012/12/13(木) 21:39 ID:PjQ

マキちゃんなんかカッコいいですね…!

37:匿名の人 ◆DKPk:2012/12/17(月) 21:49 ID:7y6

大変遅くなりました!! エンドレスドリーマー、最終話。
投稿いたします。
ではごゆっくりと……。

                   ★

「夢路……マキ……っ!? ナゼお前がこごにぃ……っ!」


 しかし彼は『私』のとびっきりの笑顔を完全無視して、苦しげな声で私の名を呼んだ。

「?」

しかし、どうやら何か勘違いをしているようなので、私は彼に言う、


「あぁ! 違う違う! 私は、たしかに夢路真紀だけど、『あの子』じゃないよ?」
「あの子……? 何を――」

「だからさぁ? いい加減分かんない? 作者ちゃん。……君の首に何があるのかで……」


「何が……? 黒い棒に決まって…………は?」


そんなセリフを吐いた彼の顔から、徐々に怒りの色が消えて行き、3秒も経たないうちに、青ざめてしまう。

 どうやら、ようやくこの状況を把握できたようだ……。


「ま、待て! お前まさか……」
「ご明察ですねぇ、作者ちゃん……。そう――」


『――私が、君と……君が『書いたと勘違いしているキャラクター達』の作者。夢路 真紀だよ?』


 そう――私は彼、そして、『自分自身』を主人公にした小説を書いた、
……ちょっと、はずかしい作者なのだっ。


「僕の……作者……? 馬鹿な……そんな者いるはずが――」
「…………」

まったく、まだ言ってるよ……この人は……。
というわけで、『私』のせっかくの決めセリフが、彼のせいで台無しになってしまったので、『私』は彼に……。

「はぁ、君も諦めが悪いね〜ぇ。まぁ、あの子同様、いきなりそんなこと言われたら混乱するか……。じゃぁ、さっさとトドメを刺そうか……」

――トドメを刺すことにした。
「な、何を……」

「君さぁ?」
「え?」
「名前は?」

「え…………」

「名前は?」

「……………………」


「お〜い、聞いて――」
「――ゔあああああぁぁあぁぁあぁあああ!!!」

作者ちゃん、絶叫。

 うん、こうして聞くと、かわいそうだね……。

 そう、トドメとは、このこと。
それはそうだ、こんな物語を書くだけのキャラに、私が『きちんとした名前』を付けるハズが無い。
だから、さっきから作者ちゃんなんだし……。


しかし、はっきり言って自業自得なので、
『私』はそんな叫び声を無視して、作者ちゃんの所まで歩みより、妖艶な笑みを浮かべて、その無様に叫ぶさまを凝視した。

                     ★

文字数オーバー。一回切ります。

38:匿名の人 ◆DKPk:2012/12/17(月) 21:57 ID:7y6

では、続きを……

                    ★

「哀れだねぇ……さっきまでとは大違いだ……」
「待って……下さい……っ」
「ん?」

「はぁ、はぁ……、待って、下さい……。仮に、仮にあなたの言うことが正しかったとして。なぜ僕を消さなければならないんです? 僕は、きちんと物語を書くと言うキャラクターの役割を果たしています! 消される意味が――」

すると彼は、2行近くも行を使って、長ったらしい命乞いをしてきた。

 はっきり言って、行数の無駄なので、私は

「残念だけど……君をこの物語の『作者』とは認められないんだよ……」
「ど、どこがですか? 僕の何が悪いと――」

それをバッサリと返す。

『彼女達、登場人物を愛していないからだよ……』


「――そんな……それくらいで……」
「それくらい? それが、一番大切なことなのに……」
「意味が分かりません……所詮、ユメでしか無い奴らなんて、愛して何の意味が……っ」

 まだ、分からない彼のために、私は溜息を吐きながら説明する。

「――物語というのはねぇ」
「?」

「――物語というのは、登場人物に動いてもらって初めて成立する。そして、それを動かすのはたしかに作者だ。が、だからこそ、登場人物の『心』を無視したシナリオを作者側が作れば、物語が破綻する」

「登場人物の……心? そんなもの、いくらでも作り直せ――」
「そうだね、作りの直せる。ただ、どんなに作り直そうと、『心』を理解しない作者に、その登場人物の物語は紡げない……。それがやっと私にも理解できたよ……」
 
 私は、そう言いながら、くすくすと笑った。
それが気に入らなかったのか、彼は、さっきまでの媚びた態度が嘘の様に、激昂する。
「何がおかしいっ!」
 それに対して、私は笑うの止め、溜息混じりに彼に語りかけた。

「いや……。今回の件は、私も悪かったんだよ」
「……どういうことだ?」

「最初はね……私自身があの子達の物語を紡ぐはずだった。でも、彼女達の『心』意識しすぎて、途中で書けなくなっちゃってね。……だから、私とは正反対の、
そう、君を作って、代理としてこの物語を紡がせた」

私は、そこでさらに深い溜息を吐きながら、「でもねぇ……」と続ける、

「まさか、こんな悲惨ことになるなんて……思いもしなかったよ。でも、まぁ、そのおかげで、また書く気も起きたし、結果オーライだねっ☆」

「な……、何が結果オーライだ! 結局、お前も僕を使い捨てにするんじゃないか!!」
「そんなこと言ったって、仕方ないだろう? 君はもういらないんだから……。あ、物語の心配なら大丈夫だよ? 私が責任をもって続きを書くから……。
というわけで、お疲れ様。……安らかに眠ってね?」
そう言いながら、私は、彼に本当のトドメを刺すために、ゆっくりとバックスぺ―スキーに手を伸ばしてゆく。

 すると、窮鼠(きゅうそ)猫を噛むとはこのことか、急に彼は私を嘲笑うかのように怒鳴りだした。

「ふん! 偉そうな口を叩いてその程度か! 何が、登場人物の『心』だ! 口先だけも対外にっ――」
「いや、君とは違うよ……? 言ったでしょ? 『眠ってね』って、だから、いつか君を使ってあげるよ……!」
「ほ、本当?」

『私』は、彼と話しながら、バックスペースキーに手を置き、

そして、最後の会話をした。

「『多分』……ね」
「な」

そのやり取りを最後に、彼は棒に締め上げられ、頭が地面に転がるのと同時に消え去った。

                   ★
なん、だと……。また文字数オーバー……?  切ります。
        

39:匿名の人 ◆DKPk:2012/12/17(月) 21:59 ID:7y6

こ、今度こそ……っ。

                    ★

だれも居なくなった……部屋。

そこにある、パソコンの前に『私』は、座る。

「さて、自分の物語は、きちんとハッピーエンドに導かないとね」

そのキーボードを弾き、物語の続きを書いていると、
ふと思った。


――もしかすると、『私』も、誰かの物語の中の登場人物なのではないだろうか、と。

それなら、さらに私を書いた人物がいて、
もしかすると、どこぞの掲示板とか、投稿サイトとか、本になったりして、誰かが見てくれているのかもしれないし、捨てられているのかも知れない。


……でも、私の作者や、私を読んでいる人物のいる世界もまた、物語の中ではないと言う保証は……何一つ無い。

どこまでがユメ(作品)?
どこからが現実?

ENDLESS(エンドレス) DREAMER(ドリーマー)。

無限のDREAMER(夢見る作者)の連(つら)なるこの世界。

どこが終点なのか……。

それを知るのは、終点にいる作者、ただ一人。


その他の人々、『登場人物』は、それを知る事無く、そこが現実だと信じたまま、
 誰かに操られ、進む人生を決められ、話す言葉まで決められ……。

死んでゆくのだろうか……?

いや、そんなことはない……。

いくら、私がユメであろうと、自分の事は、自分で決める事ができる。



画面の中で笑っている。あの子(マキ)の様にね。



               ☆


エンドレスドリーマー完 ですっ!

こんな駄作を読んでいただき、本当にありがとうございました! またしばらくしたら新しいのを上げますので、
読んでくれれば幸いです!

以上、匿名の人でしたっ!

40:saki:2012/12/17(月) 22:51 ID:cnc

終わりましたか…
面白いかったです。お腹一杯w

次のも楽しみにしています。

41:花梨 ◆eQxg:2012/12/18(火) 14:56 ID:PjQ

お疲れ様です 面白かった!
次回作も頑張ってください 楽しみにしてますね!

42:大和:2012/12/31(月) 18:47 ID:P96

評価の大和です。

全体的には最初恋愛モノ…?と思ったのですが、
思い切りグロでしたね。
そのギャップがまたいいのかな、と思いました。
ストーリーは大丈夫だと思います。

ただ、場面転換が■、◆、▲、●、★(白verも含む)
このような記号を使って現しているので……
場面転換はいたって簡単です。

私は体育館に向かった。

体育館に行くとーー

などというように改行を用いると時間経過なども思わせるので効果的ですよ。
次は環境状況です。
環境状況というのは「その場」つまりは「写真」と思ってもらったほうがいいです。
例えば写真を取るとします、
それぞれの人がその写真はどんな写真か説明をしました。

A、机がある。
B、本が置かれた机がある。
C、無造作に大量の本が置かれた机がある

Aだと聞いた人は机があることしかわかりませんが、
Cだと机の上になにが置いてあるのか、
 そしてそれがどのように置いてあるのかもわかります。
これは普通の小説にも言えることですが、
ファンタジーやSFを書くにあたってはとても大事なことです。
ファンタジーやSFはその作者の「異空間」なのでどうやっても相手に完全なことは教えられません。
それはイメージする実態がないからです。
なので自分があたまえと思っていることを説明として補足すると、
面白さがupするのでどうぞがんばってください!


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