私はどうして貴方に恋をしてしまったのだろう
どうして君の言いなりになったのだろう
どうしてあんなことになったのだろう
全ての謎はちゃんと解けるの??
ー登場人物ー
名前 春神 美香 (女)[はるかぜ みか]
学年 中2
性格 おとなしく明るい、ドジ、鈍感、優しい
備考 親を嫌っている、その為親と仲良くない
名前 夏風 凌 (男)[なつかぜ りょう]
学年 中2
性格 明るく優しい、だいたい笑顔、
裏?は少しずるがしこく意地悪
備考 人の弱点を探ったり、弱点で脅したり?するのが好き((ドS
名前 秋魅 憂依 (女)[あきみ うい]
学年 中2
性格 おとなしくほんわか系、いつも?慰め役、案外天然
備考 美香とは幼馴染み
名前 冬樹 朝谷 (男)[ふゆき ともや]
学年 中2
性格 おとなしく優しい、少し毒舌
備考 凌の親友
名前 春神 零 (男)[はるかみ れい]
学年 中3
性格 おとなしく優しい、少し意地悪、信頼関係が厚い人
備考 美香の兄
>>2のところ、[はるかぜ みか]ではなく
[はるかみ みか]でした、すいません
「つっ疲れた〜!!」
「やっと半分できたね」
私、美香は幼馴染みで親友の憂依と、
学園祭の衣装の準備をしています!
私のクラス、2-Bは仮装喫茶をやることになって、
今は二人で衣装を作っていました
「お疲れ、どこまで進んだ?」
「半分くらいはできたか?」
今話しかけてきたのは凌と、凌の親友の朝谷
この二人も2-B、二人は執事になるらしい
「ねぇ、今日、美香の家で集まって他の準備をしない?」
「それいい案だね♪、私の家はいいと思うよ!」
私の家は大きく、昔から集まり事に使われることが多い
「じゃあ帰ったら美香の家に集合で!」
こうして私たちは放課後の作業を私の家ですることになった
「ただいま〜」
「お帰り」
私の家には一つ年上の兄、零兄がいる
「零兄、今日友達が遊びに来る」
「マジで!?部屋片付けy」
ピーンポーン
「はやっ!」
「上がって上がって♪」
私は二階に案内し、みんなで作業の話をすることになった
「私と朝谷君が衣装係、美香と凌君が看板用のやつをやるってのはどう?」
「そっちのほうが効率いいからそうしようか」
「よし、そうしよう!」
こうして私達は分担作業でやり始めることにしたのであった
「美香、玄関に看板よ用のやつが置いてあるよ」
「憂依持ってきてくれたの!?ありがとう、取りに行ってくるね」
私が取りに行こうとしたとき、誰かに手を掴まれた気がした
「俺もいく」
凌が手を掴んで、そう言ったのだ
「別にいいけど、手を離してよ」
そう言うと手を離してくれた
一体なんなの?
そして私達は玄関に行き、運び始めた
>>6で「美香、玄関に看板よ用」と書いてありますが
「美香、玄関に看板用」が正解です
こちらに向かって手招きがされているのが分かった
きっと零兄だろう…
「ちょっと行ってくる…!!」
凌は何も言わず、無言で頷いた
私は零兄の部屋に入った
「零兄、何?」
次の瞬間、時間が止まったみたいだった
「ちょ…!零に…」
そう、私は零兄にキスをされていたのだ
私は今の状況が分からず、零兄を思いきり押した
「なっ何するの…?」
林檎みたいに真っ赤になった私の顔を零兄を見て
「俺は美香のことが好きなんだ」
どういうこと?だって私達は兄弟じゃん
兄弟の恋愛はダメなんじゃ……
私の頭の中で何もかもがぐちゃぐちゃになる
このことが、私にむけての暗闇が襲ってくる確率をあげることになるとは
まだ、知らなかった
次の日、私はいつも通り学校に向かった
あのあとは少したってから皆のところに行き、作業をやった
だから大分終わることができた
「美香♪おはよう」
いつも私に声をかけてくれるのが憂依
「おはよう、憂依」
私はいつも通りに返す
これが私の日常の始まり
そしていろいろなことをやり、3時間目に入った
テスト返しだ、私はそこそこの75点
憂依は80点、朝谷も80点、凌は100点らしい
「理系は負けないからな」
「じゃあ競争な!」
男子二人組はなんかしてるし……
「ねぇねぇ、テストの裏にみんなの夢を書かない?」
「いいね♪楽しそう」
「よぉし!やろうぜ」
こうして皆で夢を書いて、紙飛行機にして飛ばした
「あっ朝谷の引っ掛かった」
「朝谷の夢は叶わないねっ」
私と憂依が笑いながら言う
「アレ?憂依のどつか行っちゃった」
「私、探しに行ってくるね」
そう憂依が言い、走っていくとつかさず朝谷もついていった
仲いいんだなぁ……
「お前は夢、なんて書いたの?」
「私!?それは秘密だよ」
私はテストの裏に「あの人との仲か戻りますように」と書いた
でも、誰にも言えない……
けっきょく憂依のを見つけるのに30分くらいかかり、
二人が帰ってきたとき、憂依の紙飛行機は朝谷が持っていた
こうしてオレンジ色に染まりながら私達は帰っていった
「いってきまーす♪」
かけ声とともに家を出る
「誰のだろう…」
私の目に飛び込んできたのは木に引っ掛かっている紙飛行機
私はそれをとって中を見てみた
それは凌ので、几帳面な字で書いてあった
「RとMの仲を壊したい」
それを見た瞬間、誰のことかすぐ分かった
それは、零兄の私達のことだった
短くてごめんなさい!
私はダッシュで学校に向かった
これを、このことを確かめないといけないから
「凌っ!話があるんだけど」
「お前、来たばかりだから鞄置けよ」
「忘れてたっ」
私は急いで鞄を置き、学校の用意をある程度して、裏庭に凌を呼んだ
「これ、どうゆう意味?」
「あぁ、それ?どうもこうもそうゆう意味ですが」
「だからっ…!!」
私が言おうとしたとき、凌はあるものを出した
「なんで…それを持って…」
そう、凌が持っていた写真は零兄とキスをしている瞬間の物だった
「お前さー、相手は兄だろ?」
「うっ…うん…」
「じゃあなんでやってんだよ…」
「それは相手が勝手に…!!」
「まっ、これ親に見せたらどうなることか…」
そう言ってクスッと笑った凌に、私は嫌な予感がした
家族の中でも唯一普通の関係を保っている、いや保っていたのが零兄だから
それがなくなったら…次は居場所もなくなるかもしれない……
「いいの…?」
「??なんか言ったか?」
「何すればやめてくれるの…?」
私はうつむいたまま言った
私の気持ちをあらわすように急に雨が降ってくる
「じゃあー………」
私と凌は雨の中で契約のキスをしたのだった
「びしょ濡れじゃん!!大丈夫?」
「うん…大丈夫」
「もう〜!何してたの?」
「落とし物したみたいだったから探しに行ってたの」
私は言い訳をした、心配させたくなかったから
私の頭の中では凌の言葉がぐるぐるとまわっている
「じゃあ、俺の言いなりになってくれたらいいよ」
そうして契約のキスをしたけど、
なんであの条件を呑み込んでしまったのだろうか…
私にもわからなかった…
*凌*
俺はどんな方法でもいいから美香からアイツを離したかった
そうしないといつまでもふり向いてくれない
それに美香と零は兄弟じゃない…
あの時、たまたま美香についていったらやっぱり零がいた
でも、零がやるとは思っていなかった
だから、たまたま持っていたカメラで撮ったんだ
ずるいとは思っていてもアイツには負けられない
「凌…凌!!」
「!!なんだ朝谷か、どうした?」
「さっきからボーっとして、髪ふかないと風邪引くぞ」
「やべ、ふかねぇとな」
「まっ、お前馬鹿だから風邪ひくだろうけどな」
「ぜってーひかねぇ」
と言って相手の頭を軽く叩く俺
外面は笑っていても内面は不安で仕方がない俺
まじ弱い………
*美香*
風邪引いたかな?、私は鼻をずすっとしながら考えた
少し目眩みがするし、まともに授業ができない
最悪だ……
「夏風、この問題を解いてみなさい」
「えーと、〜〜〜…ケホッ」
え?凌、今咳したような気が…
ヤバイ、目眩みがする、頭が痛い、まともに聞けない
「ちょっと大丈夫?美香…」
バタンッ
「美香…!?大丈夫!?」
私は憂依を最後に見て、意識を失った