不思議ちゃん

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1:風実:2012/12/07(金) 20:51 ID:gTo

プロローグ

あたしは、通称『不思議ちゃん』と呼ばれている
その理由は、右目を前髪で隠し、
何を考えているのか分からないから、らしいが

あたし的には、別にそんなつもりはない
でも、人がそう思ったらしょうがないか・・・

_____いつもそう思ってあたしはいろんな物を手放してきたのだ

2:風実:2012/12/07(金) 21:18 ID:gTo

あたしは、尾崎家の一人娘の『尾崎 可奈』
中学二年生
学校になんか行っていない、行けないのだ

行こうとしても家(屋敷)の中のメイドや召使に止められる
何故かというと・・・
あたしの母、父が危ないからといって行かせてくれないから
でもあたしも正直行きたくなかった

学校に行っても冷やかせ浴びたり、変な目で見られたり
他の人が嫌なことをどうせされるから

そうしたら家に居たほうが楽だし、安全だ

そんなことを思っちゃいけないのかな?
そんなことはない
だってそんなことを決められるのは自分以外いない
人に決められる筋合いはない

だったらもういいか
こんなことを思っても意味はない

ピンポーン♪

そんな音を立てインターホンが鳴った
そうすると急いでメイドが出て行った
しばらく経った時

「可奈様〜お客様です」
一人のメイドが玄関からそういった

いったい誰なんだろうか
今の時間帯からいうと学校の誰かだろうけど・・・

3:風実:2012/12/08(土) 08:26 ID:gTo

長い手すり階段を降り玄関へ向かった
そして玄関に着いた

___そこに居たのは・・・

幼馴染の『飯島 美沙』と『佐々木 翔太』だった

「ではこれで私は失礼します」
メイドが気を使ってそう言い奥の方へと行った

「美沙、翔太どうしたんだ?」
あたしは気になっていたことを聞くことにした
「いや〜元気にしているかな?ってっね?」
と美沙が答えた

「何で俺に振るんだよ・・・」
ぼそっと翔太が言った気がした

こんなことを言い合ってから庭に移ることにした
そこにはあたしの父の残したバラの花や池があった

あたしの父は今・・・日本各地を回っている
寂しくはないが暇なだけ
こんな馬鹿でかい屋敷でメイドと召使だけいる

「お前、なに考えてんだ?」
「別に・・・」
嗚呼こんなところが不思議ちゃんって言われるんだなぁ

4:風実:2012/12/08(土) 10:31 ID:gTo

バラの香りがあたし達を包む
小鳥が囀る

平凡なのに何か欠けている

笑顔?
温もり?

それとも・・・

愛?

どれも違う気がする
じゃあ何なんだろう・・・?

「本当になに考えてんの?」
美沙が聞いてきた時

ヒュー

と風が吹いた
そうすると小鳥が飛んで行きバラの花の花弁が散った
それと・・・あたしの心も

心が空っぽになった

「う〜寒ぃやっぱ中入ろうよって可奈?」
「ごめん、ボーットしてた」

あたしは素っ気なく返した

5:風実:2012/12/08(土) 11:35 ID:gTo

「だから、部屋に入ろう」
美沙が弱弱しくそういった

「・・・無視かよ」
ん?なんか聞こえたような・・・気のせいか

部屋か・・・どうしようかな
どっちでもいいんだけどな

こんな空っぽな心で幼馴染と話しても楽しくなさそう
ましてや傷つける可能性も

だったら帰って貰おうかな
「ごめん、今日は「可奈様〜おやつの時間です」て」

えっ?召使の声であたしの声は消し去られたか?
まぁいいか
屋敷にもう入ろう

「バイバイ」
「待てまだ聞いてない」「酷いなぁ〜」
あたしがバイバイしているのに二人は帰ろうとしない

「もう勝手にしてくれ」
あたしがそういったとたん美沙が屋敷に入っていた
「おじゃましま〜す!」
「おじゃまします」

翔太まで入っていった

6:風実:2012/12/08(土) 14:03 ID:gTo

「ほわ〜やっぱ可奈んち広〜い!」
美沙の声が家の中に響いた
甘い、高い声
あたしとは全然、違う

あたしは冷たく、低い声
だからちょっと美沙に憧れてる

他の人とは違うあたしを美沙と翔太は受け入れてくれる
それだけで泣きそうなのに・・・
幼馴染なんて嬉しすぎる

もちろん二人には感謝している
「ありがとう」ボソッ

「ん?何か言ったか?」
翔太が優しく聞いてくれる
「ううん、何でもない」
あたしはそう言いつ目頭が熱くなるのを感じた

「可奈様、おやつをどうぞ・・・ってお客様もご一緒なんですね」
その一声で我に戻った
同時に目頭が冷めて行く

「あぁ、三人分あるか?」

7:風実:2012/12/08(土) 16:46 ID:gTo

あげ。

8:美麗:2012/12/08(土) 18:37 ID:gTo

メイドは急いでキッチンを見に行った
その間、沈黙が走った
みんな黙ったままで下に俯いている

最初に沈黙を破ったのはあたしだった
「こんなとこにつっ立ってないでリビング行こ」
「メイドが探すんじゃないか?」
「そうだよ」
二人は心配そうに口を開いた
それと心配そうな顔をした

こんな顔をされるとどうしたらいいのか分からなくなる

自分にはなにが出来るの?
なにも出来ないの?

って思い詰めちゃう
無性に心配になる
それを分かるのは自分だけなんだ
自分だけが自分のことを分かる

本当に自分だけなんだ・・・

「だ、大丈夫、キッチンの前がリビングだから」
あたしはあえて明るく言った

9:風実:2012/12/09(日) 09:56 ID:gTo

あげ。


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