私の記憶。

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1:鈴香:2012/12/10(月) 19:16 ID:ejU


知らない白い天井が見える。

ここは、どこ?

「――き!美咲!気がついたの!?」

「お・・・・母さん・・・。」

「誰か!誰か来て!!美咲が。美咲が!」

すぐに医者や看護師らしき人が来た。

「え・・・。お母さん、私どうかした?」

「何言ってるの!5日前に事故に遭って、そのまま目覚めなかったのよ!」

言われてみれば、事故の記憶が蘇ってきた。

私の方にトラックが突っ込んで・・・。

ん?あの時、私誰かと一緒にいた気が・・・。

誰だったっけ?

2:鈴香:2012/12/10(月) 19:32 ID:ejU

医者の診察が終わり、数週間様子を見てから家に帰れることになった。

私が目覚めたと聞いて、いろんな人がお見舞いに来てくれた。

今日はクラスの皆で来てくれるって♪

「美咲ぃぃぃぃ!!大丈夫ぅぅぅ!?私のこと、わかるぅぅぅ!!?」

と、大声で飛び込んできたこの子は私の親友の優夏です。

「わかるよ〜。優夏でしょww」

少し遅れてほかの人も入ってきた。

「美咲〜。私達も覚えてる〜?」

「あったりまえでしょ!杏奈に、華奈に、成美に、晴香!」

「おい、俺らは無視かよwww」

「はいはい、陽太に、優希に・・・・・あれ?」

端っこの男子は誰だっけ。こんな人いた?

でも・・・ちょっとかっこいいかも。

「ちょっと〜。よりによって大好きな怜くんを忘れちゃったの〜?」

「れ、怜くん・・・?」

「もぉ、美咲〜。美咲を1番心配してたの怜くんだよ〜。このリア充が!」

「リア充って・・・?」

「な、美咲本気?」

「うん。」

「おい美咲、冗談きついぞ〜」

怜と呼ばれた男の子が言う。

「本当にわからないの・・・。」

部屋に沈黙が落ちる。

3:鈴香:2012/12/10(月) 19:42 ID:ejU

「それってさ、本当だったらヤバくない?記憶喪失?」

「でも、なんで怜だけなのよ。」

「あれじゃない?事故の時―――」

そこまで言って、ハッとしたように口を閉じる。

「どうしたの?何言おうとしたの?」

「何でもない、何でもない。それより、美咲大丈夫?」

はぐらかされた。

それより、私本当に記憶喪失なの?

「み、美咲。マジで俺のこと忘れちゃったの?」

「ごめん・・・。わかんない・・・。」

「そっか・・・。」

気まずい空気を振り払うように優夏が言う。

「じゃ、じゃあさ!お医者さんに言ってみようよ!何かわかるかも。」

「ん・・・。じゃあ今日の検診の時言ってみる。」

「そう・・・。じゃあ私たち帰るね。またね〜」

「うん。ありがとう〜」

最後に振り返った怜・・・?くんの顔が、あまりにも寂しそうで胸に刺さった。

4:鈴香:2012/12/11(火) 20:22 ID:ejU

検診の時、医者にそのことを伝えてみた。

すると「明日その人と一緒に来てください」だそうです。

怜くんの連絡先なんか知らない・・・と思いながら携帯をいじっていると

[中里 怜]という文字が目に入った。

「あれ?もしかしてこれ?ていうか、中里って優夏もじゃなかったけ?」

そう呟きながらメールを打った。

「よし、できた!」

文面は[明日、記憶喪失?の件で話があるそうなので病院に来てもらえませんか?]

「・・・なんという他人行儀なメールだ・・・。」

必要なことしか書いてない&敬語。絵文字も一切なし。

まぁ、いっか。送っちゃえ。

「送信!」


それから3分後、もう返事が返ってきた。

「速いな〜」

メールを開くと[わかった。行く。]

おぉぉ〜、なんという簡潔なメール・・・。

とりあえず[ありがとう]と返しておいた。

5:ユズ:2012/12/11(火) 20:35 ID:kwE



やばい!なんか・・・切ない!!
小説書くの上手ですね!

6:鈴香:2012/12/14(金) 19:32 ID:ejU

>ユズs

わぁぁぁぁ!!
コメント来てるー(*≧∀≦*)
思わずPCの前で叫んじゃいました・・・(*´▽`*)
そんなことないですよ。。。
でもありがとうございます(*´ω`*)
これからも頑張ります♪

7:鈴香:2012/12/14(金) 19:40 ID:ejU

次の日。。。

病院に怜くん・・・となぜか優夏もやってきた。

「来てくれてありがと〜。なんで優夏いるの?」

「ひっどいなー!親友でしょー!?」

「私、今日だって言ったっけ?」

「怜からきいたの。私たち双子だしね〜」

得意げに笑う優夏。

そっか、怜くんから聞いたのか〜。ふたご。双子。・・・双子!?

「え!?双子!?」

そう・・・言われれば似てるかも。

「――そうだよ〜。そんなことまで忘れちゃったの・・・?」

明るく言ってるけどやっぱりどこか悲しそう。

「ごめん・・・ね?」

「ううん、美咲が謝ることじゃないよ。」

そうは言われても、気になるよ!

私の記憶・・・。今日何かわかるかな・・・。

8:鈴香:2012/12/14(金) 20:02 ID:ejU

医者にみてもらっても何もわからなかった。

「ショックによる記憶障害でしょう。一緒にいたら記憶も早く戻ると思いますよ〜。」

適当すぎるし!思いますよ≠チてなに!?ちゃんと調べたの!?

病室に戻った。

「ごめんね、2人とも。せっかく来てもらったのに・・・。」

「うん、全然大丈夫だよ♪」

「そう・・・?」

「うん♪」

「・・・・・。」

沈黙。

「れ、怜!なんでさっきから黙ってんのよ。」

優夏が怜くんに話をふったww

「――美咲って、オレの連絡先ケータイに登録してる?」

!!呼び捨てっすか!?

いや、突っ込むのはそこじゃなくて〜

「し、してるよ?ていうか、してあった。ほら。」

と言って、画面を見せる。

「じゃあ、消そうか。」

「ハイッ!?」

な、なんで?私に連絡されるの嫌とか?うわ〜かなりショック!ていうか一応付き合ってるんじゃないの?

「貸して、消すから。」

「え!?やだ!」

「ちょ、怜!何言ってんのよ!」

さすが優夏、私の味方になってくれる。

・・・と思ったら怜くんが優夏に何か耳打ちした。

「なぁるほど〜♪怜ったら、ロマンチストだねwww」

「うっせーよ。」

「というわけで美咲。ケータイを貸してもらおうか。」

「裏切り者ー!というわけってどういうわけよ!」

さすがに2対1はかなわずケータイを取られてしまった。

「はい、消去〜」

といって私に放り投げた。

「なんで消しちゃったのー!?」

いくら聞いても、あとであとで、と笑うだけで教えてくれなかった。

9:鈴香:2012/12/15(土) 14:57 ID:ejU

「じゃ、私は外で待ってるから2人とも仲良くね〜」

「え、優夏!?」

「おい優夏どこ行くんだよ。」

「まぁまぁ。怜、さっき私に言ったことちゃんと美咲に言うんだよ〜」

仲良く、って言われても私怜くんのこと覚えてないんですが?

「・・・・・。」

沈黙が辛いです。

「・・・連絡先、勝手に消してごめん。」

「へ?あ、いいよ?いや、よくはないけど・・・。」

なんで消したの?

そんな私の心を読んだように怜くんが言った。

「一緒にいればオレのこと、思い出すんだろ?・・・思い出したら、また登録して欲しい。」

少し照れたようにいう。

やばい・・・・かっこいいです!!

「えっと、怜く――」

「2人ともー!ジュース買ってきたよー!」

私の言葉を遮って優夏が入ってきた。

「・・・・。」

「・・・・。」

優夏。。。空気が読めないやつめ。

「あれ?もしかして邪魔した?」

「はぁ・・・優夏ってマジKY。」

「はぁ・・・優夏ってホント空気読んでない。」

私と怜くんの声が揃った。

一瞬3人で顔を見合わせ・・・線が切れたように笑った。

10:林檎:2012/12/15(土) 21:33 ID:oeU

面白いですね!
続きが気になる!

11:鈴香:2012/12/19(水) 19:59 ID:ejU

>林檎s

やったー(*´▽`*)
コメ2人目!
駄作ですけど、良かったら最後まで
見てやってください♪

12:鈴香:2012/12/19(水) 20:10 ID:ejU

とうとう退院して、学校に行けるようになった。

久しぶりの学校。少し緊張するな・・・。

ガラッとドアを開ける。

「おはよう・・・。」

みんな私のこと忘れてないかな?

なんていう不安は次の瞬間綺麗さっぱり消し飛んだ。

「キャー!美咲久しぶりー!」

「大丈夫ー?もうなおった?」

そんな優しい言葉が周りから浴びせられる。

嬉しくて・・・正直泣きそうだった。

「うん・・・。みんなありがとっ!」

ふと気がつくと怜くんがいる。

同じクラスだったんだー。

「あ、怜くんおはよう」

ふふ、今までは気まずいとこがあったけど、何とか声をかけれるようになったんだ!

成長したでしょ〜。

「美咲おはy」

「あれ?美咲、怜くんのこと‘怜’って呼んでなかったっけ?」

怜くんが言い終わらないうちに友達が聞いてきた。

「あ、それはきお・・・っ痛」

なぜか消しゴムが飛んできた。

周りを見渡すと怜くんっぽい。

見ると首を振っている。

?記憶喪失のことは言うなっていうこと?

13:鈴香:2012/12/21(金) 16:57 ID:ejU

その子は適当にごまかして怜くんのところへ行った。

「どうして記憶のこと言っちゃいけないの?」

「みんなが知ったら大騒ぎされるだろ。それに・・・」

「それに?」

「いや、何でもない。」

そんなこと言われたらすごく気になるんですが・・・。

「美咲ー!怜はね、美咲のことだいす」

「はい優夏、ちょっと黙ろうか!!」

「え、何?聞こえなかったよー」

怜くんが優夏の頭を叩きながら言ったので肝心な部分が聞こえなかった。

「聞こえなくていいからねー!」

「・・・はい。」

怜くんが異常に笑顔で怖いです・・・。

14:鈴香:2012/12/21(金) 17:07 ID:ejU

下校中。

私は優夏と怜くんと一緒に帰ってます。

「んー、こうやって、3人で雑談しながら帰るのって――新鮮だね。」

「いやいや、ずっと前から3人で帰ってましたよ!?」

「そうだっけ?」

やばい、本当に思い出せない。

そのうちわかるだろうって思ってたのに。

それに・・・・時々見せる怜くんや優夏の寂しそうな顔。

罪悪感で押しつぶされそう。

どうして私は忘れっちゃったの?

みんな何か私に隠してるみたいだけど、それは何か事故に関係があるの?

――わからないことだらけだね。

「あ、私たちの家ここ!じゃあまた明日ね。」

「うん!また明日〜。」

15:鈴香:2012/12/21(金) 17:11 ID:ejU

・・・また明日、か。

明日になったら思い出してるかな?

そう思って毎晩眠ってる。

思い出したことは無い。

一緒に過ごすうちに、だんだん怜くんのこと‘好き’って思ってきた。

前はカップルだったんだよね?

怜くんは、私のこと好きでいてくれてるのかな。

「〈明日〉、なにか聞いてみようかな。」

16:ユズ:2012/12/21(金) 17:17 ID:kwE



鈴香さん!!

続きが気になります!!

林檎さん!!
私のスレで会いましたね!

17:鈴香:2012/12/23(日) 16:17 ID:ejU

>ユズs

本当ですか?
すごく嬉しい(*´▽`*)
頑張って更新しますね!

18:鈴香:2012/12/23(日) 16:27 ID:ejU

翌日の昼休み。

3人でお弁当を食べてる時に勇気を出して聞いてみた。

「えっと2人とも。

 私、少しでも早く記憶を戻せるように事故のこと知りたい。

 2人は私がどんな風に事故にあったか知ってるの?」

ストレートに聞いちゃった〜。

でも私、回りくどいこと苦手だもん!

優夏が口を開いた。

「美咲は、事故のこと何か覚えてるの?」

「え・・・。私の方にトラックが突っ込んできたところは。」

「その前は?」

「前?」

んー、私も考えてみるけどどうしても思い出せないんだよね。

「・・・ごめん。わかんない。」

「じゃあ私の口からは教えられないよ・・・。怜に聞いて。」

「え、優夏!?」

そう言って出て行ってしまった。

「怜くんは・・・何か知ってるの?」

「知ってるっていうか・・・事故の時オレも一緒にいたんだよ。」

19:鈴香:2012/12/23(日) 16:35 ID:ejU

「え、そうなの!?」

「まぁ・・・。」

「それって――デートとか?」

わー、聞いちゃったー!

「・・・そうだけど。」

うつむきながら答える怜くん。

照れているようにも、怒っているようにも見える。

「――事故のこと、少しでも詳しく教えて?」

「ごめん、オレも優夏と一緒。美咲が何も覚えてないなら話さない。」

「え!何それ!! ――あ、思い出した!そうだね、怜くん一緒だったね!」

「・・・・バレバレだけど。」

私の迫真の演技が〜。

「ま、思い出してくれたら教えるよ。」

「はいはい!思い出した!」

「じゃあ、なんでオレたちあの時あそこにいたの?」

「それは〜」

「――わかったら教える。」

「えー?ケチ!!」

私がそのあと何回聞いても怜くんは教えてくれなかった。

20:鈴香:2012/12/23(日) 16:54 ID:ejU

「放課後、ひま?」

「へ?ひまだけど。」

「じゃあちょっと付き合って。」

「うん。」

怜くんに放課後誘われました。

なんだろう?


放課後です。

優夏は委員会があるらしい。

「怜くん、どこ行くの?」

「えっと、なんか好きな店ある?」

これは・・・もしかして‘デート’というものですか??

「あ、あそこ!あのクレープ屋さん!!ちょー美味しい!!!」

顔が赤くなったのをごまかすように叫んだ。

「クレープ?わかった。何がいい?」

「うーん、イチゴで。」

「じゃあイチゴクレープ一つとバナナクレープ一つください。」

「え?お金いいよ!私払うから。」

「いいっていいって。」

「ごめんね。」

わー、なんかかっこいい。

――まだ好きでいてくれてるのかな?

クレープを食べながら怜くんが言った。

「なんか女子が好きそうなアクセサリーとか、そういう店ある?」

「ん、あっちの△△オススメだよ!」

私が大好きな可愛いお店。

ネックレスとかイヤリングとか可愛いのから大人っぽいのまで揃ってるんだ♪

「どんなものがいいんだろ?」

「えっと、誰にあげるの?優夏とか?」

「いや、ちがう。」

「――え?」

優夏じゃないの?優夏にあげるんだと思ってたのに。

もしかして彼女・・・?

――そうだよね。こんなにかっこいいんだもん。私とは釣り合わないよね。

「これどうかな?」

そこらへんにあった、それなりに可愛いネックレスを手にとった。

「お、いいな。」

怜くんはレジに向かう。

ショックだよ。ショックだよ。

また怜くんの顔を平気で見られるほど私は大人じゃない。

レジに行ってる隙に店を飛び出した。

21:鈴香:2012/12/27(木) 18:16 ID:ejU

外は雪が降っていた。

街はすっかりクリスマスモード。

そういえば、もうあと1週間でクリスマス。

いろんなことがあってすっかり忘れてたよ。

「あれ、私が事故にあったのってこの辺じゃなかったっけ?」

確かにここだ。

トラックが私の方に・・・。

「――いやぁ!」

一瞬だけど急に事故の瞬間がよみがえってその場にしゃがみこんでしまった。

周りの人がどうしたの、という風に私を見る。

まだ心臓がバクバクいってる。




待ち合わせの時間に遅刻して、一生懸命走ってた。

あの人を道路の向こう側に見つけた。

驚かせようと、そうっと慎重に道路を渡ったんだ。

赤信号にも気づかずに――。

「危ない!」ってあの人が叫んだ時には遅かった。

耳元でクラクションが聞こえ、顔をあげたらトラックは目の前。


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