もっさん

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1:大工 ◆IIII:2012/12/14(金) 22:33 ID:uDQ

緑ヶ丘高校2年C組に在籍する「もっさん」こと山本和也は、どうしようもない天性のアホであった……

2:大工 ◆IIII:2012/12/14(金) 22:35 ID:uDQ

【自動販売機】

俺、山本和也は家の前の自販機で立ち止まった。

丁度いい。
今朝、スクランブルエッグにケチャップと間違えて『激辛ストロングペッパー』をかけて食べてしまい、猛烈に飲み物が飲みたかったところだったのだ。

俺は自販機の商品を眺める。
自販機には『Boss 贅沢微糖』のステッカーが大きく張られていた。
しかしBossには悪いが今はコーヒーを飲みたい気分ではない。
俺は迷わず口内の平和の為に天然水を買おうと、1000円札を投入してボタンを押し____

「……ん?……え?…あれ!?」

__ボタンを押しても天然水が出てこない。
というかボタンが光ってないぞ!?

俺はあまりの運の悪さに頭を抱える。
なんということだ。貴重な野口英世を失ってしまった。
贅沢微糖を買わなかったからBossのお怒りにふれてしまったのだろうか。

……だが、まだ諦めるわけにはいかない。
どうにかして俺の野口英世をBossの魔の手から救い出してやらねば。

3:陽実 ◆NLsI:2012/12/14(金) 22:53 ID:zRw

大工様…!!

なぜそんな文才があるのですか!?

4:大工 ◆IIII:2012/12/14(金) 23:04 ID:uDQ

まず最初にお釣り返却レバーを弄くりまくってみたが、残念ながら野口英世は帰ってこなかった。
フッ、まぁいい……Bossよ。俺には必勝法があるのだ。
俺が失った野口英世を福沢諭吉にグレードアップして返してもらおうか!

そして俺はBossから距離をとってから「お釣り返却レバーの上のへん」に思いっきりタックルする。(※よい子はマネしないでね)

すると……


10円玉が1枚出てきた。



……10円!?全然足りてないじゃないか!
うまい棒を買えとでも言うのか!?

俺は我を忘れて何度もタックルし続けるが、
Bossは一回につき10玉を1枚吐き出すだけだった。

最後にと、俺はBossの眉間に一発膝蹴りを入れる。
完全に諦めかけていたその時、Bossが吐き出したのは……

そう、それは俺が待ち望んだ福沢諭吉だった。


……勝利だ!俺はBossに勝ったのだ!

周りからしたら滑稽にしか見えない祝福の踊りを踊る俺。
しかし俺は数秒後にこの福沢諭吉は『子ども銀行』出身であるという事を知ることになるのであった……

5:大工 ◆IIII:2012/12/14(金) 23:06 ID:uDQ

>>3
Σ(・□・;)いえいえ俺に文才なんて無いですよ;

6:陽実 ◆NLsI:2012/12/14(金) 23:07 ID:zRw

>>5
狽なたに文才なかったらあたしはどうなるのだ

あなたは文才ありますよ!

7:おしるこ ◆fEEU:2012/12/14(金) 23:32 ID:Bns

おお、なんだか新鮮ですな。
最近こういったジャンルが
少ないですからね…;
読んでいて大変面白いです。
頑張って下さいね。

8:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 09:38 ID:uDQ

【回転寿司】

今日は土曜日。
とゆうことで友達の豊根と刈谷を誘って近場の回転寿司を訪れた。

昼時だったので、混雑していて待っている人も多かった。
俺たちは適当に座って駄弁っていたが、その時周りを硬直させる出来事が起こった。

『1名でお待ちのベジータ様〜』

と店員が何の迷いも無く呼ぶ。
すると近くに座っていたオッさんが立ち上がった。

「ぐふっ」と押し殺した笑いが周囲から聞こえる。
ただしかし、そのおじさんは腕組みをし、胸を張り、髪を逆立てたまま店員に案内されていた。俺はその勇敢さに敬礼する。
そして、席が大幅に空いたのか店員が次々と名前を呼んだ。

『2名でお待ちのオバマ様〜』
『2名でお待ちのご主人様〜』
『4名でお待ちの3名様〜』
『3名でお待ちのエンドレス・サマ〜』

豊根が苦笑いしながら言った。

「アホばっかだなここ」

その刹那、また店員が名前を呼んだ。

『3名でお待ちのキングギドラ様〜』

俺は勢いよく立ち上がった。

9:紅葉 ◆NLsI:2012/12/15(土) 09:44 ID:ssU

「俺」もアホじゃねーかww

10:梓:2012/12/15(土) 10:25 ID:ESU

>>9同感ww

11:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 12:05 ID:uDQ

俺たちキングギドラ一行はテーブル席に案内された。
刈谷と豊根は俺のせいでキングギドラ扱いされたになぜか満更でもない様子だった。
そして俺は神速でテーブル席の「寿司が回っているベルトコンベア側」を占拠する。
そしてそれを見兼ねた豊根がその反対のコンベア側を素早く陣取った。

「もっさん、豊根、抜け駆けしやがったな!」
「刈谷!お前は精々、『寿司まで手が届かなくていちいち隣の人に頼まないといけない面倒くささ』味わっているがいい!」

出遅れた刈谷がブーブー文句を言う。
声だけでは小学生同士とも思われるやり取りだった。



「そういえばここに皿を5枚入れると、ゲームが出来るらしいぞ」

豊根がそう言って早速食べ終わった皿をテーブルの隅にある投入口に5枚入れる。
すると......

注文する時のタッチパネルに何やら映像が流れた。

独特なタッチで描かれた侍(自分)が熊(相手)と相撲をする、という内容だった。
しかしこの侍は根性無しだった。一瞬で熊に投げ飛ばされる。

「こいつ弱っ!!」
「これって勝つと何か貰えるの?」
「あぁ、上のガチャポンから景品が出るらしい」

豊根に言われて俺はタッチパネルの上を覗いた。
キャラクターが描かれたガチャポンが確かに置いてある。
そして何故か俺は無性に景品が欲しくなる衝動に見舞われた。

「よし!絶対取ってやる!」

12:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 12:10 ID:uDQ

>>11

○キングギドラ扱いされた の になぜか満更でもない様子だった
×キングギドラ扱いされたになぜか満更でもない様子だった

訂正ですm(_ _)m

13:陽実 ◆NLsI:2012/12/15(土) 12:18 ID:CZc

「俺」の気持ちがわかるんだがwww

14:クロス ◆B97s:2012/12/15(土) 12:26 ID:95g

大工さん最高ですwwww
こういう笑い待ってましたwwwww
オチがもうwwww

15:梓:2012/12/15(土) 13:43 ID:ESU

ww無償にほしくなる物だよ。
景品とかはww

16:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 14:20 ID:uDQ

「もう無理……」

豊根はテーブルの上に突伏せる。
刈谷もはち切れそうなお腹を抑えて寝転がっていた。

もうどれだけ食べただろうか。
3人で50皿くらい食べたんじゃないだろうか。
50皿ということはもう既に10回くらいゲームが行われた筈だ。
にも関わらず全く当たらない。微塵も当たる気がしない。

俺はガチャポンに貼ってある『ゲームですので連続してはずれる場合もございます』という無責任な注意書きを睨んだ。
ただの悪徳商法じゃないのかこれは。

「あ!いいこと考えた!」

そう言うと刈谷が普通の皿より小さい醤油皿を5枚取り出して投入する。
俺はとんでもない事をしでかした刈谷を一喝した。

「馬鹿かお前はァァァ!!そんなもん入れていいわけ__」

不意にゲームが始まった。
まさか……寿司の皿じゃなくてもカウントされるというのか!?
刈谷がどや顔を決め込んでいる。
でもこれで景品が手に入れれるではないか!

「よっしゃぁ!醤油皿を入れまくれェェ!!」
「イエッサー」

俺達3人は醤油皿を次々と投入口に放り込んでゆく。
そのおかげでゲームはどんどん行われた。
5枚……また5枚……さらに5枚……

そして____




『お会計、94330円になります』

そう告げられた俺達は、有名でも何でもない変なキャラクターの消しゴムを握りしめたまま、ただ茫然とそこに立ち竦んでいた。
今思う事はただ一つ。


やめときゃ………良かった……

17:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 14:29 ID:uDQ

>>13
俺も何故かコンベア側に座りたくなるんですよwww
通路側だと取りにくくて嫌ですからwww

>>14
ありがとうございます(⌒▽⌒)
こんな駄作を読んでもらえて嬉しいですwww

>>15
そうなんですよ(笑)
やっぱりくだらないものでもGETすると嬉しいですからね!

18:陽実 ◆NLsI:2012/12/15(土) 16:54 ID:N3U

>>大工さん
寿司の更じゃなくてもカウントされるってことは、その分、合計金額も高くなると…w

なんですかその発想力。
素晴らしすぎて涙が出ますよ←

19:渚 ◆Zm7I:2012/12/15(土) 17:07 ID:jrg


素晴らしい発想力…感動しました…!!!!
羨ましいですその文才…(^ω^=^ω^)←

20:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 17:45 ID:uDQ

【コタツムリ】

窓の外では雪が深々と降っている。
今日は日本列島をこの冬一番の寒波が押し寄せたようで、家の中ですら猛烈に寒い。

俺にストーブ一個だけの自分の部屋で課題をやるなんて重労働は到底出来ず、居間のコタツに入ってゴロゴロしていた。
トイレの時しか動くつもりはない。今日はコタツで一日を乗り切ってやろう。
そう、今の俺は俗に言う『コタツムリ』だ。

「和也〜、玄関にあるゴミ捨ててきて〜」

反対側に居た『姉コタツムリ』が俺に嘆願する。
それはアンタの仕事だろうが。
俺はもちろん「嫌だ」と断ったが姉コタツムリは諦めなかった。

なんと、蹴りで俺をコタツから出そうという愚行に走ったのだ。

「行け行け行け行け行け行け」

姉コタツムリは連続で蹴りを繰り出してくる。
俺もコタツから出されまいと必死に応戦するが、姉コタツムリの脚力は常人とは並外れており、あっという間にコタツから突き飛ばされてしまった。
そこで姉コタツムリの一言。

「じゃ、ゴミ捨てよろしく〜」

俺は怒りのあまり第二ラウンドを展開させようかと思ったが、いい考えが浮かんだので早々コタツムリを卒業してゴミを捨てに行く。


その後、俺はお駄賃として姉の財布から野口さんを抜き取っていた。

21:陽実 ◆NLsI:2012/12/15(土) 18:45 ID:N3U

野口さん抜き取るなぁぁ!!

22:梓:2012/12/15(土) 19:12 ID:ESU

野口さん取り返したりw

23:渚 ◆Zm7I:2012/12/15(土) 19:18 ID:jrg

おお、ゴミ捨てのお駄賃は野口さんなのか!!

24:クロス:2012/12/15(土) 19:27 ID:m-yBE

野口を抜くなwwww

25:大工 ◆IIII:2012/12/15(土) 23:05 ID:uDQ

【カエラ】

俺は家の近くでジョギングをしていた。
今日は大雪のせいで俺の所属する駅伝部の練習がないので、少しでも体を動かそうという魂胆だ。
だが雪のせいで走りにくい。しかも走ってるのに何故か体は温まらないし、一人で走っていてもつまらなかった。

豊根と刈谷を誘ってこれば良かったと今頃後悔する。

周りにはだれも居ないし……ん?待てよ!
だれも居ないという事は何をしてもいいという事では!?
よし、それなら……

「リングディントン!リングディンティントン!」

俺は開放感に召され、なんとなく某CMの曲を口ずさむ。
歌いながら走っていると、何だか楽しくなってきた。

「リングディントン!リングディンティントン!」

俺はマイクを持ったフリをして、狂ったように歌い出す。
適当に見繕った、酔っ払いの千鳥足みたいなダンスも追加した。

「リィングデゥイントォン !リィィングディンティィン__」

俺はあまりの楽しさに服を脱ぐと、ビートを刻みながら大声で熱唱する。
しかしこの時、俺はとんでもないことに気づいてしまった。

「………ん?」

気がつくと、雪掻きの為に外へ出てきたのであろう主婦達が、俺に向かって冷ややかな視線を投げかけてきているではないか。

「いやぁ……いらっしゃったんですね、お母様方……」

俺は身体の芯から沸き上がってくるとんでもない羞恥心を感じ、これまでにない程の猛スピードで帰宅した。

26:林檎:2012/12/15(土) 23:06 ID:oeU

ゆうき〜!
来たよぉ(*´∀`)/

27:大工 ◆IIII:2012/12/16(日) 09:22 ID:uDQ

【妖怪人間】

今日、暇だったので刈谷と豊根を誘って映画を見てきた。
『妖怪人間デム』という映画で、子供向けだとナメていたら、かなり面白かった。
あまりにも面白すぎて、帰宅した俺は「自分は妖怪人間じゃないのか」という謎の錯覚に陥っていた。
ということで…………


俺は妖怪人間だ!早く人間になりタァーイ!
まず手始めに姉の部屋に突入する。
昼過ぎになってもまだ寝ている姉をベッドから蹴り落とす。
邪魔者が居なくなった後、俺はベッドの上で転がりながら叫ぶ。

「俺妖怪人間です!俺妖怪人間です!」

目が覚めた姉が激怒しているが、早く人間になりたいから気にしない。
そしてボコボコにされてつまみ出される。
しかし俺は人間に近づく。

28:陽実 ◆NLsI:2012/12/16(日) 09:24 ID:66Y

どうしよう吹いたwwww

29:大工 ◆IIII:2012/12/16(日) 11:24 ID:uDQ

身体中に怪我を負った俺は次にキッチンに突入する。
尻で卵を割る。力が強すぎて卵が尻にベタっと付着する。
しかし早く人間になりたいので気にしない。
卵を1パックごと取り出し、電子レンジで温める。
電子レンジ爆発。
俺は確実に人間に近づく。




最後に家を飛び出した。
雪掻きをしているボランティアのおじさんに土下座する。
困惑するおじさんの隙をついてスコップを奪い取る。
そしてスコップで自分の頭を激しく殴打する。
おじさんが呆れているが早く人間になりたいので気にしない。
俺は逆立ちして怒鳴りちらす。

「俺人間になりたい!俺人間になりたい!」

おじさんは慌てて逃走する。
その時、俺は完全なダメ人間へと変身した。

30:あんず:2012/12/16(日) 11:26 ID:mTs

面白いっ!面白すぎますっ!!
うけるwww

31:梓:2012/12/16(日) 12:13 ID:ESU

気にしろおおぉぉぉwwww

32:陽実 ◆NLsI:2012/12/16(日) 13:34 ID:v3I

大工くん、ちょっと文才ちょーらいなっ((誰がお前なんかに

33:大工 ◆IIII:2012/12/16(日) 17:51 ID:uDQ

【王様ゲーム】

月曜の授業後、俺は刈谷の家に来ていた。
今日は早帰りだったので、駅伝部2年のメンバーで忘年会をやるのである。
我らの駅伝部は超弱小なので、2年メンバーといっても俺,豊根,刈谷,「沖田 将也」,マネージャーの「星河まどか」の5人だけだ。
刈谷は一人っ子で、親が共働きで今日は居ないらしい。
部屋は広いし、忘年会にはうってつけの場所だった。

「広いなこの部屋、旅館みたい」
「何か飲む?持ってくるけど」
「焼酎で」「ワインで」「ブランデーで」
「ダメに決まってんだろ!!」

そんな馬鹿なやり取りをしていると、沖田がくじのような物を5本取り出して言った。

「よし、王様ゲームやろう!」
「王様ゲームって何だよ」
「金沢伸明さんの?」
「違くないけど、なんか違う!」

そう言って沖田がルール説明をする。

@人数に合わせた番号と「王様」と書かれたくじを、「王様だーれだ!?」と引く
A王様を引いた人が、好きな番号の人に命令できる権利を与えられる
B王様の命令は絶対

「なんか危ない臭いがするんだけど……」
「大丈夫!大丈夫!至って健全な遊びだから!」

まどかが訝しげに沖田を見る。
必死に弁解しようとする沖田の右目には「エ」左目には「ロ」と描いてあるように見えた。
そう、変態というレッテルを貼られるのはもう慣れっこになっているのがこの男、沖田なのである。

5人は気を取り直して同時にくじを引く。

「王様だ〜れだッ!!!?」

34:大工 ◆IIII:2012/12/16(日) 17:56 ID:uDQ

>>26
来てくれてありがとう
……俺は「ゆうき」じゃないけどねwww

>>30
そんな事無いですよ。
皆さんの小説の方が100倍おもしろいですから( ̄▽ ̄)!

>>31
もっさんは人間になれたようです(笑)

>>32
そのセリフ、そのままバットで打ち返してやりますよ( ̄▽ ̄)←

35:梓:2012/12/16(日) 18:09 ID:ESU

文才ありすぎです。
ちょっと分けて下さいwww

あ、ゆうきと言うのは『友希』
友達希望ってことだと思います!

私も友希〜(´▽`*)v

36:saki:2012/12/16(日) 18:30 ID:cnc

文才くれよ…オイ((すみません

37:ゆゆ:2012/12/17(月) 14:26 ID:oag

面白いw
ウーロン茶吹いちゃったwww
洗濯(((
小説、頑張って下さい!

38:大工 ◆IIII:2012/12/18(火) 16:28 ID:uDQ

文才なんて俺には無いからあげれませんよΣ( ̄▽ ̄;)

39:大工 ◆IIII:2012/12/18(火) 16:33 ID:uDQ

そに場は水を打ったように静まり返った。
そして次の瞬間、5人の喚起の声が部屋中に響き渡る。

「やった!私が王様だ!」

まどかが『王様』のくじを引いたようだ。
俺は自分の引いた『3番』がまどかに指名されないように神に祈る。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……

「じゃあ、3番の人がマックで『スマイル』を領収書付きで頼んでくる!」
「……腹が痛い!!猛烈に腹痛い!もう一歩も動けない!」

俺は腹を抑えながら悶え苦しむ………フリをした。
だがしかし、まどか、豊根、刈谷、沖田の全員が芝居を見透かしたような冷たい視線を投げかけてくる。

「もっさん、見苦しいぞ」
「ホントに痛いんだよ!ダークナイトメア症候群だよこれ!」
「そんなのいつもの中二病でしょ。早くスマイル買ってきなさい」
「イヤだ!!スマイルだけ貰って領収書を頼むバカがどこに居るんだよ!」
「「王様の命令は絶対!」」

4人の声が見事にハモる。
突き放された俺は、なす術も無くマクドナルドへと向かった。
二度とこの店には訪れないと固く誓って………

40:訂正(2回目)…orz:2012/12/18(火) 16:37 ID:uDQ

>>39

○そ の 場は水を打ったように静まり返った
×そ に 場は水を打ったように静まり返った

41:クロス:2012/12/18(火) 17:13 ID:m-vq.

普通に実行出来るとこが酷いwwww

42:大工 ◆IIII:2012/12/18(火) 17:39 ID:uDQ

マックから刈谷宅へと無事戻ってきた俺は、『スマイル0円(笑)』と手描きで書かれた領収書を4人に見せた。

「店員には苦笑いされるわ、客には引かれるわ、店長はハゲてるわで最悪だったよ」
「ブハハハハ!……よし、あと一回やろう!」
「OK、お前ら全員地獄のドン底に落としてやる……」

5人は再度くじを引いた。

「「王様だ〜れだ!!?」」

俺が引いたのはもちろん『王様__ではなく『2番』だった。

「あ、俺が王様だ」

豊根が『王様』と書かれたくじをヒラヒラとひけらかす。
まどか、沖田、刈谷も俺と同じく落胆していた。
豊根は既に命令内容を考えていたようで、早々命令を下した。

「じゃ、『2番と1番がサンタの格好して幼稚園へプレゼント配りに行く』で」

ええええええええええ!!!?何その命令!?
しかもまた俺!?

「ちょ………それは…無理なんじゃ……」
「いや、俺の母さんが『緑ヶ丘幼稚園』で働いてんだけど、来週行う行事でそーゆーボランティアが必要なんだって」
「それ面白いね。1番と2番を強制参加させよう」

サンタクロースぅぅ!!?高校生にもなってそんなもん出来るか!という言葉が喉まで出かかった時、『1番』のくじを握りしめた沖田が勢いよく立ち上がった。



「それいいね!……幼女がたくさん見れるし」
「死ね変態」
「ちょ……!?俺は嫌だよ!絶対に嫌__」


「「王様の命令は絶対!!」」

43:大工 ◆IIII:2012/12/18(火) 19:21 ID:uDQ

【オキタクロース】

雪は相変わらず積もっていて、緑ヶ丘町は今日も辺り一面真っ白だった。
そして緑ヶ丘幼稚園ではクリスマスイベントと言うことで、ホールに集まってケーキやら七面鳥やらのご馳走を園児達に振舞っている。

一方俺と沖田は、王様ゲームの命令通りサンタの服装でホールの裏にスタンバッていた。
そして、先生に「じゃあお願いします」と促され、2人緊張すながら園児が騒いでいるホールに飛び出す。

「良い子のみなさんこんにちは〜!オキタクロースで〜す!」

オキタクロースぅぅぅ!?
いきなり何言ってんだアホ沖田ぁぁ!!
俺は慌てて沖田を小突く。

「おい!アドリブやめろって!」
「ごめん間違えた」
「嘘つけ!絶対ワザとだろ!」

沖田ともめていると、サンタの登場を喜ぶはずの園児達が、口を尖らせて次々と文句をいってくる。

「何がオキタクロースだ!」
「ニセモノは帰れ〜!」

いきなり反応が最悪だった。
慌てた沖田が必死に訂正しようとする。

「違うよ!ニセモノじゃないよ!僕は夢と魔法の国から来た『オキタクロース・ヘルベチカ』だよ!」

設定追加してんじゃねぇぇぇぇ!!余計やりづらくなるんだよ!
だがしかし、園児達は食いついてきた。

「じゃあプレゼント何くれるの〜?」
「僕は年末ジャンボ3億円の当たりくじがいい」
「私は年収1000万円の男がいいな」

園児達の言葉に俺と沖田は硬直して、また小声で話し合う。

「ここのチビ共ヤバイぞ。願いがシュールすぎる」
「よし、ここは俺がなんとかしよう」

沖田は、自らを『オキタクロース』とアホみたいに名乗った責任を感じてか、そう言って一歩前に出た。

44:デートリッヒ:2012/12/18(火) 22:18 ID:dcM

サイコーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

45:陽実 ◆NLsI:2012/12/18(火) 22:45 ID:bS6

園児の願い事じゃねぇwwww

46:大工 ◆IIII:2012/12/19(水) 17:21 ID:uDQ

「よく聞きなさい!オキタクロースはお利口な子にしかプレゼントをあげません!IQ180以上じゃないとプレゼントは貰えませんよ!」

沖田がそう言った瞬間、少しでもコイツに期待した俺が馬鹿だった……と俺は頭を抱える。
先生方は俺と沖田を睨んできた。
『頼むから教えた通りにやれ!』と先生の目が訴えかけている。
しかもその直後、予想を大きく覆す事が起きた。

「僕たちみんなIQ200以上です」

と1人の園児が言うと、ホール内の園児全員がIQ診断結果の証明書的なモノを掲げたのである。
確かに全部200を上回っていた。

何だこいつらぁぁぁぁ!!
この幼稚園はサイボーグ教育でもしてんのぉぉ!?

「な〜んだ。結局プレゼント無いのか」
「何がオキタクロース・ヘルベチカだよ。バカじゃないの」
「いい年して恥ずかしくないのかよ」

俺は軽く殺意を覚えたが、何とかそれを抑制して場を落ち着かせようとする。

「ご、ごめんね〜!僕たちまだサンタ界の下っ端サンタだからいいプレゼントを用意できないんだ〜!」

しかし、園児達の反応は悪化する一方だった。

「サンタ界?聞いた事ないわ」
「だいたい下っ端サンタが何の用だよ」

極め付けには園児達が七面鳥やグラスや罵詈雑言を俺たちに向かって投げつけてくる。
なんて性格の悪いチビ共だ。
俺のストレスメーターはどんどん蓄積されてゆく。
しかし俺のストレスメーターが限界に達する直前、何故か沖田が叫んだ。

「実は僕、サンタとかじゃなくて幼女を観察しにきただけなんです!」

沖田のその一言でホール内の園児達は凍りついたように固まる。

…………。
お前は何のメーターが限界に達したんだぁぁぁ!!?
タイミング悪すぎるから!それ何の説得にもならないからぁ!

沖田の発言で先生方は吹っ切れたような形相で俺たちに近づいてくる。

「ちょ……違うんです!さっきのは気の迷いというか……」
「そ、そうなんですよ!オキタクロースは子供をこよなく愛する素敵な紳士ですから!」


「……いいえ、オキタクロースはただのロリコンです」


そう言われ、2人のニセサンタは先生方に連行されていった。

47:あんず:2012/12/19(水) 21:29 ID:mTs

園児怖っ!
ちょっとイラッと来る園児ww
IQ200以上って……天才じゃん!!

48:大工 ◆IIII:2012/12/23(日) 00:16 ID:uDQ

【たかし】

俺はバイト先のコンビニのレジでぼけ〜っと突っ立っていた。
眠い。とにかく眠い。
冬休みに入った事で昨日は浮かれすぎて夜更かししてしまった。
そのせいで営業スマイルが完全に無くなるほどウトウトしている。

いつの間にか目の前に優しそうな顔をしたお爺さんが、商品の入ったカゴを持って立っていた。
俺は慌ててレジ打ち機で精算を始める。
そんな様子な俺に、爺さんが口を開いた。

「たかし、最近調子悪そうじゃのう。大丈夫かい?」

ん?たかし?……あぁ、人間違いか。

「たかしじゃないです。ちょっと睡眠不足で……」
「たかし、嫌な奴とかいないのかい?」
「たかしじゃないです。店長も皆も優しいですよ」
「え!?アホが散々こき使ってくるって!?平気かい、たかし」
「たかしじゃないです。あとそんなこと言ってないです」

眠いのに耄碌じーさんに付き合ってられるか!と俺はさっさとレジを打ち終えて商品を渡し、お金を受け取る。
しかし、じーさんは渡された商品を受け取らず、不服そうに言った。

「わしはレジ打ち機と話しているんじゃが」

49:梓:2012/12/23(日) 08:28 ID:ESU

なっぬううぅぅぅΣ(°д° )

50:心音 ◆g58U:2012/12/23(日) 08:46 ID:IxE

>>46
ちょ、私のとこにも来てくれませんかねオキタクロース←

51:デートリッヒ:2012/12/23(日) 11:12 ID:dcM

すごい・・・!!じぃちゃん、レジ機としゃべれるの?!

52:デートリッヒ:2012/12/23(日) 11:13 ID:dcM

「たかし」としゃべってみたい

53:大工 ◆IIII:2012/12/23(日) 21:20 ID:uDQ

【ズルズルヌルヌル】

インターホンが家中に鳴り響く。
俺は姉か母が応対するだろう、と読んでいた漫画に気を戻そうとするが、2人共外出していることを思い出し、渋々玄関に向かった。
俺はジャージ姿のまま、ためらう事もなく扉を開ける。
立っていたのは……金髪の外国人女性。

「ドウモ、始めまして。ワタクシ『ズーヌズールヌールルーズーヌズ教』幹部の者デス」
「は?…ズーヌ?……教?」

ズルズルヌルヌルと、ヘンピな名前の宗教だなぁ。
俺の足りない脳でもそれが怪しい宗教団体であるということは理解できた。

「簡単に言いますと、ズーヌズールヌールルーズーヌズ様を信仰する宗教デスね」
「それ人名だったの!?……とにかく勧誘ならお断りなので帰ってください」
「いや、全然怪しい団体じゃ無いデスし、今日は説明しに来ただけデスから」

俺は女性の『怪しくない』の一言で簡単に警戒を解いてしまった。
なんか面白そうだから聞くだけ聞いてみよう。

「その…ズールなんとか教って、具体的にどんな活動を?」
「傘を軒下にぶら下げて、1時間おきに開く閉じるの繰り返しをしマス」
「めちゃくちゃ怪しいよねそれ」
「傘が蒸れた時に出る変な匂いをズーヌズールヌールルーズーヌズ様は嫌いマスからね。世界中の傘を無臭にする計画を企てている噂の組織と言えば、ズーヌズールヌールルーズーヌズ教デス」
「聞いたことないよそんな噂!!」

結局胡散くっさい宗教団体じゃないか!
さっさとお引き取り願おう。

「もういいです、帰ってください」
「それはないでショウ!もっさん!!」
「何で俺のあだ名割れてるんだよ!!」
「だって、>>1に書いてあるじゃないデスか」
「安価を使うな!安価を!」


そんなこんなで午後四時……

54:寿サンタ☆:2012/12/24(月) 22:54 ID:P96

っくく……!!!ははは!!
これ、ッ…!!……おもしろすぎッ……!!!

ふぁー、「大工」さん家は面白いなぁ…!!

あの人使いの荒い大和サンタに頼まれて、
嫌々来たけど、来てよかった。
こんな面白いものが見れるなんて……!!!!

ぁ!!……そうだった……
プレゼント、プレゼント。

大丈夫かな…さっきあんな大声で笑っちゃったけど……
起きてない…よ、、ね?

これからもがんばってね、の意味もこめて………




俺に楽しいクリスマスイブをありがとう。
おかげで笑ったよ。
君にも………楽しいクリスマスが来ることを祈って……



そろそろ行く時間…かな。
じゃ、また遊びに来るからね………
はは、楽しみにしてるよ。

55:大工 ◆IIII:2012/12/25(火) 09:49 ID:uDQ

>>54
寿さんんんんn((
いや〜、なかなか素敵な事してくれますね〜←

気づくのが遅くなっちゃった……のかな?
とても嬉しいです( ̄▽ ̄)メリークリスマス!

56:大工 ◆IIII:2012/12/25(火) 09:52 ID:uDQ

【クリスマスツリー座談会】

今日はクリスマスイブ。
俺がすっかり寝静まった頃、玄関に置かれたクリスマスツリーの飾り達が囁くように揺れていた。
何やら飾り達が揉めているようだ。


スター「……あのさぁ、なんで俺がツリーの1番上じゃないの?」
エンジェル「知らね」
キャンディ「知らね」
スター「俺って『トップスター』とかけられてんだよな?」
リンゴ「お前の時代は終わったんだよ」
リース「1番上でチカチカされるとウザいからな」
スター「でも1番上リンゴってどうよ?」
ベル「どうだろ」
リンゴ「いいじゃん別に」
スター「良くないから。俺だから普通」
靴下「まぁまぁ。お前らなんて所詮飾りだよ。プレゼント入る俺と違って」
リース「どうせロクなもん入らねえだろ」
リンゴ「それに靴下臭いし、テンション下がるな……」
松岡「もっと熱くなれよォォ!!」
エンジェル「!?」
ベル「誰だよ」
松岡「修造です。1番上でスタンバッてました」
スター「嘘だろ」
リンゴ「嘘だな」
エンジェル「何レギュラー面してんの」
松岡「…………」
松岡「メリーーーークリスマーース!!!!!!」
一同「うるせぇ!!」

57:デートリッヒ:2012/12/25(火) 10:28 ID:dcM

松岡、誰??

58:大工 ◆IIII:2012/12/28(金) 14:32 ID:uDQ

【合コン】

差出人:星河まどか
宛先:山本和也,豊根佑斗,刈谷翔平,沖田将也
Re:お願いします!
本文:今日、合コンするんだけどアンタらも来れたら来て!夜7時からファミレスで集合。

クリスマスの朝早くに、俺,豊根,刈谷,沖田宛てにまどかからメールが送られてきた。
合コン?てか今日とか急すぎないか?
俺は突然の事に首を傾げながらも、クリスマスに合コンだなんて、代表的な非リア充である俺にはありがたいと思い『行くよ』と返信をしておいた。






夜7時のファミレスには、まだ多くの家族連れやカップルが食事を楽しんでいる。
まどかの命令で集まってきた俺,刈谷,沖田の3人は、女子の登場を今か今かと待ちわびていた。

「あれ?そういえば豊根は?」
「コレだよ。コレ」

俺の問いに刈谷がニヤニヤしながら小指を突き立てて示す。
そういえば豊根は駅伝部2年メンバーの中で唯一の彼女持ちだった。
しかもその彼女が容姿端麗で品行方正な完璧少女「青木柚子」ちゃんだと思うと、尚更豊根への嫉妬心が高まった。
末長く爆発してもらいたいものだ。

「あ、来たよ」

沖田が入口付近を遠目で眺めながら言う。
いきなり緊張感が高まってきた。

「お待たせ〜」

という聞き慣れたまどかの声がしたあと、遂に女の子4人が俺たちの向かい側に姿を現した__!!

59:大工 ◆IIII:2012/12/28(金) 17:50 ID:uDQ

女子の顔を見たとき、俺は愕然とした。
恐らく沖田と刈谷も同じく硬直していたであろう。
何せ、まどかが連れてきたのは、お世辞にも女の子と言えないゴリラ3人だったからだ
俺は一瞬『自分より可愛い子を合コンに連れてこない』というまどかの陰謀かと察したが、まどかがあまりにも申し訳なさそうな表情を浮かべているので訳が分からなくなった。

「そ……それじゃあ……まず、自己紹介を〜」

沖田が何とか持ち出そうとする。
ゴリラ共が順番に「ウホ美です」「ゴリ美です」的などうでもいいさ自己紹介をしてゆく最中、俺はまどかにしか聞こえないように小声で訴えかけた。

「ちょ、何だこのゴリラ達は!」
「あ〜……無理矢理誘われて断れなくって〜」

要するに道づれにされたということか。
まどかは可愛げに小さく舌を出すが、俺にとっては恨めしいだけだった。

「俺、適当に理由つけて帰るからな」
「えぇ〜!?もっ様、どうかお願いします……!」
「何がもっ様だ!とにかく俺は帰りますぅ〜」

俺はまどかを突き放して、オーダーした『ミートスパゲッティ』を食べながら帰宅するための詭弁を考える。
しかし不意に「ゴリラA」からの攻撃が炸裂した。

「私ぃ〜、この合コン一ヶ月前から楽しみにしてたんだよ〜」

やめてぇぇぇ!!
帰りづらい!それ言われると超帰りづらい!!
俺がまさかの展開に頭を抱えていると、反対にまどかはほくそ笑んでいた……

60:hk ◆24SQ:2012/12/28(金) 22:33 ID:Oqg

帰るのかな?


もし帰れなくても、スパゲッティー食べれるからイイんじゃない?

ボンゴレロッソ!!

61:西条くん:2012/12/28(金) 22:35 ID:i-Gso

爬虫類?

62:大工 ◆IIII:2012/12/28(金) 23:01 ID:uDQ

>>60
ボンゴレロッソ俺も好きなんですよ。
更にシーフードグラタンがあれば文句無し( ̄▽ ̄)

63:大工 ◆IIII:2012/12/28(金) 23:05 ID:uDQ

一ヶ月前からこの合コンを楽しみにしてたと言ったゴリラAに続いてゴリラBとゴリラCも「御意ウホ」と頷く。
最早これは合コンじゃない。ゴリラの晩餐会だ。
『注文の多い料理店』が山猫軒がゴリラ軒になっただけのこの状況を打破する事はかなり難しいが……

「ちょっとトイレ行ってくるね」

沖田は冷や汗をかきながら立ち上がる。
一時戦線離脱して作戦を考えるつもりだろうか。
沖田は小さく親指を立てて見せた。
沖田……お前、全員で脱出する方法を考えてくれるというのか!
俺は沖田に小さく敬礼する。


沖田を待つ間、俺と刈谷は渋々とゴリラトークに付き合っていた。
しかし、どうしたことだろう。
もう10分くらい経ったのに、沖田が帰ってこない。
作戦を立てるのに手こずっているのだろうか。
それならば少し加担してこようと俺はゴリラの世話を刈谷に丸投げしてトイレに向かった。

そしてトイレに着いた俺は愕然とした。もぬけの殻である。
沖田が裏切りやがった。
大方、会計を放ったらかしてオサラバしたのだろう。
普通に食い逃げして行きやがったあのアホ……

ひとまず、俺は席に戻って沖田の不祥事を『母の危篤』と言って誤魔化そうとしたら、ゴリラAが急に泣き出した。

「ひっ……た、たたたのっ……しみに…ぃ…してた…のに…ひっ」

ええええぇぇぇぇ!!!?
あまりにも予想外だったので、俺はなす術がなくなって足が竦んでしまった。アホが1人居なくなったくらいどうってこと……
しかしゴリラB、ゴリラCがもらい泣きを始める。
刈谷も別の意味で泣き出しそうになっていて、まどかは疲れたようにくだーっと椅子にもたれ掛かっている。


勿論こんな状況で帰れるわけにもいかず、合コンと言う名のゴリラの晩餐会はとても長く続いた。
悪い意味でとても思い出に残ったクリスマスであった……

64:クロス:2012/12/28(金) 23:39 ID:m-Npc

沖田はこの後殺されても仕方ない

65:まっこり:2012/12/29(土) 20:40 ID:i-GiI

もっさん、ぼくたちと駐在さんの700日戦争のママチャリみたい!

66:まっこり:2012/12/29(土) 23:15 ID:i-Fxw

沖田、ロリコンじゃなくてゴリコンだったらいいのに…(笑)

67:hk ◆24SQ:2012/12/30(日) 11:23 ID:Oqg

まっこりじゃん!


刈谷、泣くのか?違う意味でって(笑)

68:大工 ◆IIII hoge:2012/12/30(日) 12:10 ID:uDQ

まとめてみました( ̄▽ ̄)

【自動販売機】(>>2)(>>4)
【回転寿司】(>>8)(>>11)(>>16)
【コタツムリ】(>>20)
【カエラ】(>>25)
【妖怪人間】(>>27)(>>29)

69:大工 ◆IIII hoge:2012/12/30(日) 12:11 ID:uDQ

【王様ゲーム】(>>33)(>>39)(>>42)
【オキタクロース】(>>43)(>>46)
【たかし】(>>48)
【ズルズルヌルヌル】(>>53)
【クリスマスツリー座談会】(>>56)

70:大工 ◆IIII:2012/12/31(月) 08:52 ID:uDQ

【ケツアゴ】

早朝、1人で近所の公園をジョギングしていると同じ学校の制服を着た男子が途方に暮れたようにベンチに座っていた。
俺は年末年始の浮かれモードに突入していて、酷く上機嫌だったので話しかけてみた。

「ようキミ!どうしたんだ?」

男子生徒は真っ赤な目で俺を睨んだ。

「今、悩んでるんだ。もう生きる気力がない」

そう言った男子生徒の顔は、酷くやつれていて、アゴが割れていた。
俺は思わず吹き出しそうになる。
悩んでいる所悪いのですが、ケツあごがLv.5(※)突入してますザキ○マさん。


Lv.1 光が当たるとそれっぽく見える
Lv.2 若干割れてる
Lv.3 外国人では当たり前レベル
Lv.4 アダ名が「山崎」になる
Lv.5 戦闘に顎を使用する
Lv.6 顎でヤシの実が割れる
Lv.7 特命ハンターの暗殺対象になる
Lv.8 特命ハンターを返り討ちにする
Lv.9 教科書に載る
Lv.10 死因は顔面分裂


ガクッと肩を落として凹む男子生徒に俺は好奇心を抑えきれず問いかけてみた。

「話変わるけど……キミ、顎割れてない?」
「話変わってねーよ」

71:hk ◆G0gA:2012/12/31(月) 09:30 ID:Oqg

ケツ顎(笑)

72:クロス:2012/12/31(月) 09:32 ID:m-aPI

Lvの説明ぇwwwww

73:大工 ◆IIII:2013/01/02(水) 10:21 ID:uDQ

【ふかし刈谷】

「煙草買うわ俺」

部活帰り。刈谷が自動販売機の前で立ち止まった。
一緒に帰っていた俺とまどかは呆れる。

「未成年だろ馬鹿」
「それに肺に負担かかるからね」

自動販売機からゴロンと落ちてきた12本入りの青いパッケージの煙草を手に取った刈谷はやけに嬉しそうだった。

「香りがいいんだよ香りが」

そして、早速刈谷は一本取り出して100円ライターで火をつける。なんか作業がベテランっぽくてムカついた。
その時、煙草を咥えながら「お前らも吸ってみな」とでも言うように刈谷が煙草のケースとライターを突き出してくる。害毒なニコチンをわざわざ摂取して何の意味があるんだ。俺は遠慮しようと両手を突き出し返したが、「まぁ、経験は大事だし……」と呟いたまどかが恐る恐る煙草を吸おうとしていたので俺も仕方なく煙草を手に取る。
そして慣れない手つきでそれに火をつけて咥えた。そして、煙を肺に届かせるように大きく吸う。
その時、沢山の量の煙が体の中になだれ込んでくるような変な感覚に見舞われて噎せてしまった。

「ゲホ……ッ…ゲホ……ッ!……何だよコレ!肺が!肺が変な感じ!」
「うぅ〜……なんか悪寒がするだけじゃん……」

俺とまどかは「騙された!」と煙草をメンコのように地面に叩きつけてゲシゲシと踏みつけまくる。
刈谷は平然とドヤ顔を決め込みながら煙を吐いた。
ん……何か吐く煙が多くね……?

「お前金魚じゃねぇかよ!!」

74:クロス:2013/01/02(水) 11:27 ID:m-ApM

ん?どゆこと?

75:& ◆stjM:2013/01/02(水) 16:43 ID:5Yc

やべー、久々に笑い転げたWW

金魚=煙を吸わずにそのまま吐き出してるってことじゃないですかね。
要は吸ったふり。間違えてたらはずかしいですけど。

76:& ◆stjM:2013/01/02(水) 19:18 ID:bWE

やべー、久々に笑い転げたWW

金魚=煙を吸わずにそのまま吐き出してるってことじゃないですかね。
要は吸ったふり。間違えてたらはずかしいですけど。

77:大工 ◆IIII:2013/01/02(水) 19:48 ID:uDQ

合っていますよ( ̄▽ ̄)
金魚=口腔喫煙 です。

78:大工 ◆IIII:2013/01/03(木) 13:54 ID:uDQ

【ヤラナイカ?』


「なぁ、中学の頃の将来の夢って何だった?」

早朝、俺は沖田とジョギングしていた。
俺は沖田から訊かれた唐突な質問に答える。

「公務員だっけな」

沖田はそれを聞いて「へっ」とつまらなさそうに笑った。

「中学の頃なんだからもっとビッグな夢抱けよ」
「じゃあ沖田は何だったんだ?」

俺は沖田の態度にムッとして言う。
沖田の「ビッグな夢」なんてせいぜいAV男優とかだろ。
絶対そうだな。そうに違いない。
俺の予想が当たってたら思いっきし嘲笑してやろう。

「俺は医者」
「えっ?」

俺は予想外の沖田の返答に言葉を失う。
確かに沖田は頭が良いから医者にはなれるのかもしれないが、中学の時からエロ関係の仕事を志しているものだと思っていた。
もしかしたら、親族を亡くしていたり__?
俺がそんな妄想を脳内で繰り広げていると、沖田が口を開いた。

「医者になって『やら内科』を建てるのが夢だった」
「結局中学の頃からエロガキじゃねぇか!!」

79:白粉 ◆5g2E:2013/01/03(木) 21:13 ID:T6Y

沖田くんが腐れ縁のリア友にすごく似てますww そいつ女子ですけどww

はじめまして!
とても面白くて一番目の話から一気読みしてしまいました。
これからも愛読させていただきますので、頑張って下さい!

80:クロス:2013/01/03(木) 21:15 ID:m-Log

「歪みない沖田」という言葉をこれから使おう

81:大工 ◆IIII:2013/01/04(金) 20:25 ID:uDQ

>>79
沖田に似ている人がいると……?ぜひ会ってみたいd((←←

>>80
確かに沖田は歪みないね。エロ魂がwww

82:大工 ◆IIII:2013/01/04(金) 20:26 ID:uDQ

【みかん戦争】

居間に置かれたコタツ。
コタツの上に置かれたみかん。
俺という名のコタツムリ。
姉という名のコタツムリ。

冬休みももうすぐ終わるというのに、俺は残った課題もやらずにダラダラと過ごしていた。

「和也〜、私の食べ終わったみかん捨ててきて!」
「は!?何で俺が__」

俺はハッとあることに気づき手で目を覆う。
俺の予想通り、姉はみかんの皮を折り曲げて汁を飛ばしてきた。
姉は自分の思い通りにならないとすぐに攻撃してくるのだ。
ぴちゃっ、と飛んできたみかんの汁を手でガードした感触がしたと同時に、俺はみかんの皮を銃を構えるように手にして戦闘体制に入る。

「くっ!去年はみかん汁一発で仕留めれたのに!」
「今までの俺と同じだと思うなよ……!」

俺はバトルアニメでよくありそうな一言の後、手始めに弾丸(みかん汁)を2、3発撃つ。
弾丸はまっすぐ姉の目に向かって飛んで行ったが、姉は横っ飛びしてコタツから出ながら避けた。

「やはり一筋縄ではいかないようだな……」
「当たり前でしょ。アンタを『みかん兵士』として育成したのは他でもない、この私だ」

俺と姉は立ち上がってコタツの周りを円を描くように動き出す。
集中力を乱してはいけない。そんなことをすれば、すぐに目を撃ち抜かれてしまう。
母がキッチンから呆れたように眺める中で、『みかん戦争』のゴングが今、鳴った____

83:MA−TAN:2013/01/04(金) 21:16 ID:i-AAA

姉いくつだよw

でも、気持ちがなんとなく分かるw

84:大工 ◆IIII:2013/01/05(土) 13:09 ID:uDQ

バン!バン!バン!バン!

4発の弾丸がコタツを越して飛んでくる。
姉に背を向けてはいけない。みかん汁どころかジャーマンスープレックスをされるからだ。
俺はコタツをひっくり返して盾にすると、それを飛び越してみかん汁を乱射する。
しかし、姉はコタツを蹴って向きを変えると、俺と同じように盾として弾丸を防御した。
俺は姉の出方を伺いながらも警戒体制を崩さずにみかんの皮をコタツに向けるが、コタツの向こうの様子はこちらから見えなかった。
水を打ったように静まりかえる部屋には緊張した空気が張り詰めている。

__先に動いたのは俺だった。

体制を低くしながら素早くコタツまで近づくと、コタツの上に飛び乗って、隠れていた姉に向かってトドメの射撃を……

……できなかった。

みかんの皮は既にパリパリに乾燥していて、とても弾丸を発射できる状態ではなかったのだ。
俺は今になって新しいみかん皮を装填しておかなかったことを後悔する。
不気味な笑みを浮かべている姉は、俺に向かって手投げ弾(みかん本体)を時速140kmで投げ当てた。

「なん・・だと・・?」

当てられた手投げ弾の威力は抜群で、俺をコタツの上から落とすには十分すぎる威力だった。
俺は床に倒れた時、俺は己の敗北を悟った
姉はコタツの上に片足を乗っけてニヤニヤしながら俺にみかんの皮を向けている。
ただしそれは1つではない。両手に一個づつみかんの皮。
1つの皮を裂いて2つにしていた。すなわち2丁拳銃だ。

85:大工 ◆IIII:2013/01/05(土) 18:37 ID:uDQ

「拳銃を捨てて手を上げろ」

姉はふざけてそう言いながら2丁拳銃の銃口を俺の両目に近づけた。
殺される。完全に殺される。
俺はみかんの皮を放り投げ、手をゆっくりと上げた。
「降参」と小さな声で呟いてみるが、姉は銃口を動かそうとはせずニヤニヤしたまま口を開く。

「降参は認められませーん」

じゃあ何で手を挙げさせたんだよ!
目を瞑ったら抉られかねないので、俺は目を開いたままあきらめたようにため息を一つ。
それを確認した姉はエラく上機嫌だった。

「果汁100%、甘くて美味しい三ケ日みかんの汁をく__」

その刹那、手投げ弾が姉の言葉を遮るように飛んできた。
その速度はジャイアンツのクルーンの投球速度を軽く上回る威力を誇り、それが姉の顔に一発当たった瞬間、姉はコタツの上から転がり落ちた。

姉の不意をついただと!?
一体誰が……?

俺は思わず剛腕の主を見た。……母だ。
母が並々ならぬオーラを醸し出しながら4丁拳銃を構えていた。両手に2つずつのみかんの皮を持って。
「暴れるなァァクソガキ共!!!」という咆哮とともに4つのみかんの皮から放たれたみかん汁は、俺と姉の両目を正確に撃ち抜いた。

86:きゅー ◆6iYI mlk:2013/01/08(火) 18:02 ID:pqE

やばい。。

大工様ヤバ過ぎるッス。。。

母がツボ過ぎるww

お母様、もっさんと姉どころか、

私の心臓も撃ち抜かれたッスww(笑

87:hk ◆24SQ:2013/01/08(火) 22:15 ID:dcM

みかん戦士?www


ワタシもやってみたい!みかん戦争!!

もっさんママ、いいね〜wwwww

88:大工 ◆IIII:2013/01/11(金) 22:01 ID:uDQ

>>86
ありがとう( ̄▽ ̄)
嬉しすぎて心臓が打ち砕けました←


>>87
@お手元のみかんを食べましょう
A食べ終わったらみかんの皮を折り曲げて身近な人に向けて汁を飛ばしましょう
B相手にみかんの皮を投げ渡し、ドヤ顔で「show timeだ」とちょっと低い声で言いましょう
Cするとあら不思議。みかん戦争が勃発します。

これであなたもみかん戦士です!w

89:カイ ◆4ymA:2013/01/11(金) 22:24 ID:Sr.

すみません
盛大に吹いてしまったんですが((蹴蹴蹴
ごめんなさいごめんなさいすみませ((ぶふぉっwwww←
腹筋…崩壊……

90:大工 ◆IIII:2013/01/12(土) 21:25 ID:uDQ

【2ーC郵便制度】

新学期になって早五日。
そうだ、良い機会だから俺の在籍するクラス『2ーC』について語ってみよう。
まず一言で言うと、C組にはアホな奴らがわんさか在籍する。
アホじゃないやつと言えばこの俺様と、豊根の彼女である「青木柚子」だけであろう。

まあ、それほどアホが集まればアホもアホなりにアホらしい事を考えるというものだ。
そう、このクラスには『郵便制度』があった。

授業中に郵便を行う場合はまず、ノートの切れ端を破って表に宛名、裏に用件と差出人を記す(場合によっては同封品も)
次に郵便方法を選ぶ。
だいたいがその手紙を前の席の奴に送り、そいつがまた次の奴へ……と送り続けて宛名の人まで届ける『速便』を選ぶ場合が多い。
しかし、手紙を紙飛行機や鶴の形に折って送る『空便』を行う物好きも中には居た。

しかし、俺が前に行った、授業中に徘徊する先生の背中に手紙を貼る『先生便』は実に画期的だと言える。
それを真似た刈谷が手紙目的じゃなく『中古品』と大きく書いた紙を貼った時はクラスの皆が笑いを押し殺すのに必死だった。
でも流石にバレて、刈谷だけでなく『先生便』創設者である俺もこってり絞られたが。

91:大和:2013/01/12(土) 21:40 ID:P96

改行をした方が見やすいよ。

92:大工 ◆IIII:2013/01/12(土) 21:50 ID:uDQ

Σあ、ホントだ!改行があまり出来てない!
教えてくれてありがとね( ̄▽ ̄)〜

>大和

93:MA−TAN:2013/01/13(日) 00:58 ID:i-hSo

先生便、やったことある!
【○○(←先生の名前)だよん♪】
って書いたの貼った。

【中古品】にはかなわないけどw

94:大工 ◆IIII:2013/01/14(月) 22:56 ID:uDQ

【成人式バスターズ】

「もっさん!起きろ!!」

朝、聞き慣れた声が俺の部屋に響いていた。
昨日ゲームを夜遅くやり過ぎたんだ。
それに今日は祝日なんだからゆっくりさせろよ……
俺は逃げるように布団の中に潜り込む。

「もっさん!早く着替えろって!」

その声を2度聞いて俺はハッと我に帰った。
刈谷だ。朝っぱらからチャラ男が部屋に侵入してきている。
『可愛い幼馴染が朝起こしに来る』みたいなシチュエーションを心の片隅で期待していた俺は心が沈んだ。
まぁ元々可愛い幼馴染なんて居ないが。

「刈谷?なんでここに居るんだよ。夜這いか?」
「人聞きが悪くてキモい事言うなって。今日が何の日なのか、まさか知らないわけじゃなかろうな?」

俺は掛け布団を蹴飛ばしてベッドから起き上がると、椅子に腰掛けて今にも閉じそうな瞼を擦る。
まったく、このチャラ男は何なんだ……

「今日?いや、成人式があるんだろ。俺らには関係ないじゃん」
「ハァ?お前それ本気で言ってんの!!?」

刈谷は俺を、某教祖の尊師でも見たかのような『理解できねぇよ』という驚愕の表情を浮かべた。
俺は寝起き早々チャラ男に馬鹿にされる不快感を感じ、少し苛立った口調で問う。

「じゃあ何があるんだよ」
「振り袖だよ!!成人女性の綺麗な振り袖姿を見に行くんだよ!」

そして寝巻き用のジャージ姿の俺にズボンと服が投げつけられる。

「さぁ!行くぞネバーランドへ!」

俺はいっそ刈谷に三途の川を見せてやろうかと思っていたが、振り袖のお姉さんが目的だと聞いた途端に楽しみになってきた。
刈谷に「GJ」と親指で示した後、すぐさま追い出して俺は着替えを始める。

95:クロス ◆B97s:2013/01/14(月) 23:02 ID:95g

【自主規制】の展開にはならないんですか?(殴

96:大工 ◆IIII:2013/01/30(水) 21:29 ID:uDQ

「……おかしいよな」
「うん。絶対おかしい」

俺と刈谷は町内を歩き回りながら話していた。
さっきから振袖の美人はおろか、スーツ姿の男性も見当たらない。新成人が見られるはずの時間帯なのに、どうして誰も居ないんだ。

「みんな車に乗って式場まで行ってんのかな」
「いや、去年沖田に勧められて来た時はたくさん振袖美人がいたぞ?」

そろそろ歩き疲れてきた。
望遠鏡もカメラもスタンガンも縄も睡眠薬も持ってきていて、準備万端だと言うのに、1人も見つからないなんて酷すぎる。

「どうする?諦めるか?」
「いや、1人でも見ない限りは帰らない!」
「そうだな。ここで諦めたら男が廃るぜ!」
「奇跡は起きるモンじゃない!起こすモンだ!!」

刈谷と俺は誓いの握手交わす。
信じるんだ。信じれば絶対振袖美人が見られる。


無知な俺たちは成人式が成人の日に行うとは限らない事なんて知る由もなく、結局貴重な祝日を棒に降ることになった。

97:大工 ◆IIII:2013/01/30(水) 21:33 ID:uDQ

【もっさん流クッキング】

白色の清潔感あふれる壁で囲まれた調理実習室では、明るいコントラストの中で生徒達が料理に勤しんでいた。料理のテーマは『すぐに作れる朝ご飯』である。
みんなが着々と調理を進めていく中、俺は意気揚々としてフライパンを取り出した。

「まず、よく焼けたフライパンにオリーブオイルを注ぎまーす」

俺は、何故か周り集まってきた野次馬に見せびらかすようにオリーブオイルを豪快にフライパンに注ぐ。
強火にしていたので油がバチバチと飛び散って野次馬に降りかかり、火傷を負わせたが落ちつく。
まだ慌てる時間じゃない。

「そして、冷やしたオリーブオイルを入れまーす」

俺は手元にある氷水に浸ったオリーブオイルをフライパンに投入した。
そのまま油が飛び散りまくるフライパンの中を竹箸でかき混ぜる。かき混ぜている時、オリーブオイルを15秒毎にドカドカと加えるのがもっさん流の秘訣だ。
オリーブオイルがコンロに零れてフライパンが炎上したが落ち着く。
まだ慌てる時間じゃない。

「最後に水とオリーブオイルを0:10の割合で追加しまーす」

竹箸でかき混ぜた後、オリーブオイルでギトギトになったフライパンへ極め付けにオリーブオイルをぶっかける。
物凄い大きな音を立てながらフライパンで踊るオリーブオイルを見ても俺は落ち着く。
まだ慌てる時間じゃない。

そして、俺は某シェフのようなドヤ顔決め込みながらフライパンの状態を先生に見せてこう言った。

「材料……オリーブオイル以外忘れました……」

98:& ◆o6Ys:2013/01/30(水) 21:35 ID:X.c

川越さんWW川越さんじゃないかWW

99:クロス:2013/01/30(水) 21:37 ID:m-RAY

安定のバカもっさんですね

100:クロス:2013/01/30(水) 21:38 ID:m-RAY

>>98もこ○ちじゃないですか?

101:大工 ◆IIII:2013/01/30(水) 21:39 ID:uDQ

100行った!
みなさんありがとう♪

102:& ◆o6Ys:2013/01/30(水) 21:41 ID:Uas

しまった、もこさんか・・・どや顔だけ川越さんでイメージしてしまったorz

103:大工 ◆IIII:2013/02/03(日) 11:54 ID:uDQ

【焼肉時の注意点】

日曜日、俺は暇だったので駅伝部2年を全員誘って『肉焼き亭』という焼肉屋に来ていた。

「お洒落な店だな」

豊根が店内のレトロなインテリアを一望して感嘆する。
沖田が「あの店員さん可愛いよね」と俺を小突いてくる。
まどかは既に出されたコーラで酔っている。
刈谷は……なんか……チャラチャラしてる。

そして、頼んだ肉が俺たちのテーブルまで運ばれてくるのはすぐだった。

「カルビとハラミで御座います」

そう言って店員が置いた肉は、艶やかなピンク色をしていて空腹な俺たちの食欲をそそる。
俺は早速カルビを全部ドカドカと投下する。

「何やってんだ馬鹿!」

豊根がすぐさまトングで肉を回収したので、俺は口を尖らせた。

「何だよ。たくさん食べたいじゃないか」
「黒焦げになるだろうが」

豊根に窘められた俺は肩をすくめる。
その横では刈谷がトングで6枚の肉を金網に移していた。

ジュゥゥゥ……という心地よい音と共に肉は焼け、縮んでゆく。

落ち着け……
まだ慌てる時間じゃない……

俺の唾液が滴り落ちそうな口は、今か今かと肉を欲しがっている。

104:大工 ◆IIII:2013/02/03(日) 11:56 ID:uDQ

俺はまだ焼けていないピンクの生肉を箸で頻繁に裏返していた

焼肉は、謂わば育成ゲームだ。
Lv.0の生肉をLv100のこんがり肉にできるかどうか、それが鍵となる。
しかし侮ってはいけない。自分以外の人に肉がLv50のへんで強奪される可能性があるのだ。
そして前、姉に俺が育てた焼肉を取られた時、姉はこう言った。

「トレーナーのポケモンを奪うのと同じ事だ。焼肉というのは修羅。焼肉をする以上、自分をロケット団だと思え」


俺の肉は、Lv100へと着々と進んでいった。
誰にも邪魔はさせない。俺は焼肉王になる男だ。

そして、肉は遂にLv100へと到達した。
程よい焦げ目。仄かな香り。……完璧だ。

しかし邪魔が入った。
コーラで酔っていたまどかは酔拳の使い手だったのである。
繰り出されたパンチはしっかりち俺のみぞおちを捉えた。

「うぉぉぉ!この糞アマ__」

俺はそれでもなお、こんがり肉を手に入れようと踏ん張って金網に箸を伸ばす。

豊根と刈谷はその様子をLv50の肉を頬張りながら見ていた。
沖田は店員にナンパしていた。

その時、俺の手はまどかによって払いのけられ、まどかはこんがり肉を箸で強奪して自分の受け皿に置く。
その動きは酔っていたのが嘘かのように俊敏だった。
いや、実際に酔っていたのは演技だったのかもしれない。

全ては……この計画の為の算段ッ!?

そして焼肉のタレに浸らしたLv100の焼肉を齧りながら、愕然とする俺にまどかは言った。

「焼肉をする以上、自分をジャイアンだと思え」

105:大工 ◆IIII:2013/02/10(日) 22:09 ID:uDQ

今までは1〜3レス完結のショートギャグ集でしたが、次から長編を書きます。
この長編で「もっさん」は完結になると思いますのでよろしくお願いします( ̄▽ ̄)

106:大工 ◆IIII:2013/02/13(水) 23:42 ID:uDQ

早春の時期となっても春の訪れは一切感じさせず、緑ヶ丘町は厳しい冷え込みが続いている。
そんな中、俺たちは部活前のウォーミングアップにグラウンドを走っていた。

「そういえば……顧問…変わるんだろ?誰だ?」

俺は隣で走っている豊根に少し息切れしながら尋ねる。
前、駅伝部顧問を務めていた河原先生はとても温厚な性格なおばちゃん先生で、練習メニューが厳しくなくて良い人だった。
しかし年甲斐も無く子供を授かったということで産休を取り、顧問も辞めてしまったのだ。
そのため今日から新しい顧問が来ることになっている。

「3年の草津先生だってよ」
「知らないな。面倒臭い人じゃなければいいけど」

豊根とそんなやり取りをしながら走っていると、「陸上部集合!」と運動場の端から大きな声が聞こえた。
距離は40m程度あるのでよくは見えないが、腕組みをしてまどかと一緒に立っているその先生は明らかに男性だ。

わらわらと陸上部員がグラウンド中から集まってくる。
近づくにつれて分かるその先生の容貌は、190cmそこらの長身、少し白髪が入り混じった頭髪に彫りの深い強面。
どう見ても体育会系であるだろうガッシリとした体つきからは、あっと言わせる何かを感じた。
その体育会系教師は全員が集まった事を確認すると、よく通った声で話し始める。

「俺が今日から陸上部の顧問を務める草津だ。よろしく。早速だが、君達は駅伝を本気でやる気があるのか?」

いきなり突飛な事を苛立たしく一同に尋ねるその先生からは、果てしない面倒臭さを感じた。

107:大工 ◆IIII:2013/02/13(水) 23:43 ID:uDQ

訂正
×陸上部
○駅伝部


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