挑戦状〜父からの手紙〜

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1:夜騎士:2012/12/27(木) 16:44 ID:Q/k

はじめまして!
ネーミングセンスがない夜騎士です
推理小説は初めてなので、あれ?ってなると思います・・・
でも感想とかもらえたら超うれしいです

※殺人などはありません

2:夜騎士:2012/12/27(木) 17:13 ID:Q/k

いつからかは覚えてないけど、私は一人だった。

父も母もいなくなっていた。

それからはやさしいおばさんと私より2つ年上の双子と意地悪な姉と暮らしていた。

父の手紙を見つけたのは私が15歳のときだった。


○人物紹介
1.赤坂心 主人公。幼い頃から両親と会ってない。父の手紙を見つけてから、予定通りに
     起こる謎を解いていく。

2.宮下凛々 双子の兄。弟思いでやさしいが、思い立ったらすぐ動いてしまうので、面倒
      なことになったりする。

3.宮下昴 双子の弟。無口で扱いにくいが、頭がよく冴える。心の助手的な存在だと思わ
     れがち。

4.赤坂朱莉 心の姉で、6歳年上。金銭の使い方が悪く、家族からは嫌われている。謎を
      混乱させるような事を言い、心を惑わせる事も。

5.鈴木さえ 上記4人の母の役目を果たしているが、詳細は誰も知らない。

3:夜騎士:2012/12/27(木) 17:49 ID:Q/k

「あ、お早う心」
12月31日。1年の締めくくりの日、階段を降りながら凛々が言った。
「おはよう」
適当に返事をして一緒にリビングに向かう。
「今日で今年も終わりだねー。来年はどんな年になるのかなあ」
のんきにおしゃべりをする凛々を見て、私は溜息をついた。
「どうしたの?」
「今日、大掃除するでしょ?私、去年すごい時間かかったから嫌だなって」
「なんだ、そんな事?じゃあ僕も手伝うし、大丈夫だよ」
大変うれしい言葉なんだけど、こっちはプライバシーというものがあるから遠慮したい。
なんて、張り切ってる彼にとても言えなかった。

朝食の後、急いで部屋に戻って鍵を閉める。
(ごめん、凛々…)
部屋を見わたすと、さほど散らかってはいない。ただ、クローゼットを開けると必ず何かは落ちてくる
が。
ガラッ
ちょっと乱暴にクローゼットを開ける。
ぽさっと音がして友達から貰ったマフラーが頭に乗った。
ぱさっ
「?」
次に白い封筒が足元に落ちた。
拾って見ると、大きく『赤坂心様』と書かれている。そして、その左下には『赤坂徹』と。
「誰だ?」
赤坂ってことは私の家族?
封を開けて本文を読む。

 親愛なる心へ
2012年12月31日。双子の兄の失踪を止めろ
2013年3月14日。アガペー城へ行け
これに従い、謎が解けたら、全ての真実を知ることが出来るだろう。
           お前の父、赤坂徹

手紙には短く、そうつづられていた。
「何これ…私の、お父さん?」
凛々が失踪するって、どういうこと?しかも今日・・・
アガペー城って、何?何処にあるの?
頭が混乱して直立不動しているとき、ドアをガチャガチャと動かす音が聞こえた。
(凛々かな…)
失踪なんてありえない。だって凛々はここに…
鍵を開けて飛び込んできたのは
「凛々がいない」
凛々にそっくりな昴だった。

4:夜騎士:2012/12/27(木) 18:43 ID:Q/k

昴の言葉の後、私たちはずーっと凛々を探した。
「警察に任せようよ」
疲れた様子の朱莉が言った。もう10時間以上探している。
もちろん警察にはとっくに届けた。今だって周りで探してくれている。
「はあ・・・」
何処にいるの?
あの手紙と関係があるのかな…。凛々があの手紙を見たとか。
でも、封は私が開けたし、手紙を読んですぐ、失踪したのが分かった
し…。
じゃあ、凛々にも同じような手紙がきていて、失踪しろって書かれ
ていたのかも…。
「私、ちょっと家行ってくる。何かヒントあるかもしれないし」
「そう言って休むんでしょ?じゃあ私も行くわよ」
勝手に朱莉がついてきて、私たちは家に入った。
「あ、おばさん。昴も…」
玄関先でおばさんと昴が何かの紙を持って話していた。
「何やってんのよ。休んでる場合なの?」
「これ…凛々くんの部屋の机にあったの…」
「み、見せて!」
それを聞いて私は何故か乱暴におばさんの持つ紙を奪った。
「え…?」
それを見た私は言葉を失った。

apokteinoo
ischyros
teknon
adelphos

そう書かれていた。字は赤坂徹のものではない。おそらく凛々だ。
「何て読むの?英語?」
「でも、こんな英語、見たことあったかしら」
「うーん…。あ、昴、なんか知らない?」
私が言うと昴はちょっと驚いたようだった。
「え…えと……」
この動揺。何か知ってそう。
「何か知ってるんだったら早く言ってよ。面倒臭いんだからっ」
朱莉が叫ぶ。
「多分、ギリシア語、だと思う」
なるべく朱莉と目を合わせないように言った。
「うん。だから、意味は?」
まるで最初から意味を聞いてるかのような口調。
まあ実際何語かを聞いてたわけでもないけど。
「…言わない」
「はあ?分からないならそう言いなさいよ」
「分かるよ。でも…」
結局昴はそれから何も言ってくれなかった。

5:夜騎士:2012/12/27(木) 22:09 ID:Q/k

「えーっと…あ、これ」
結局インターネットを使ってギリシア語を調べた。
時刻は10時を回ったところ。
結果はこうだ。

apokteinoo→殺す
ischyros→優れた
teknon→子供
adelphos→兄弟

「…殺された、の?」
おばさんが呟いた。
「大丈夫、だと思います」
私は本当に小さい声で慰めた。いや、慰めたとは言えないかもしれない。逆に不安にさせてしまった。
おばさんは崩れ落ちた。
「嘘、そう、ありえないわよっ。嘘に決まってる」
珍しく朱莉も動揺している。
ただ、昴は平然としていた。
「あんたは、大丈夫なの?」
「だって、証拠もないし…」
確かにそうだけど…。
「はあ…」
どっと疲れが出た。私だってそんなこと信じてないから怖がったりしないけど、どうしたらいいのか
分からない。
「どうですか?何か、分かりましたか?」
そう言って現れたのは勝野乎(カツヤカ)さん。凛々を探してくれている人の一人だ。近所に住んで
いて、私の両親の旧友らしい。
「凛々の机にあった紙のことは、少し」
「どれ、ちょっと見せてください」
勝野乎さんが紙を見る。
「ほう…」
勝野乎さんが何か言おうとしたところで、朱莉が口を開いた。


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