§妖魔退治に参りました§

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1:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 18:42 ID:406

どうもーNONO改め「のの」と申すものです←
改名の理由はアルファベットがめんどくさくなったからですな(´・ω・`)

完全に気まぐれ作品。
でも頑張るっすよぅ←

どうか暖かい目で((殴

2:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 18:58 ID:406

この世界には、妖怪や幽霊とかいった科学では証明できないものがあるらしい。
大抵の人間は、ここで大笑いするか怪訝そうに眉を潜めるだろう。
「そんなもの信じて、バカじゃないの?」
確かに昨日までの俺もそう思ったはずだ。馬鹿げてるって。
夢ならどうか覚めてくれ。
そんな願いが届かないところを見るとどうやらこれば現実らしい。
何度も目を瞬かせ、手でごしごしと擦ってみるのだが見えているものは一向に消えない。

その生き物は、クチャクチャと気持ち悪い音をたてている。
お食事の真っ最中らしい。
緑色のbodyに(え?何で英語かって?なんとなくだ。)
頭の上には、なんだあれ。皿かな。
その姿は、あれだ。あの、皆さんご存じの……

そう、河童―――――


「ん〜、やっぱキューリは最高やわぁ」


ご機嫌に、そんなことを鼻唄混じりに言いつつキューリをむさぼっている。
キューリに夢中で俺の存在には気づいていないようだ。
キューリに負ける俺の存在感って………
まぁ、いまは好都合だ今のうちに逃げよう。

ジャリ…

しまったぁああッ
ここが砂利道なこと忘れてたっ

「ん、なんやぁ?」

あぁ、気づかれた。きっと俺はキューリのごとく奴にむさぼり食われるんだ。
きっとそうだ。骨までスープでダシとられるんだ。
つーか、何で関西弁!?

奴がゆっくりと振り返る。
わぁ、本物の河童だぁ。って感心してる場合じゃねーし!

3:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 19:15 ID:406

あぁ、俺の人生終わります。
父さん母さん兄ちゃん今までありがとうございました。
本日息子は旅立ちます(いや、変な意味じゃなくて)
そんな馬鹿なことを考えてる間に奴は刻々と迫ってくる。
グロいよ、なんかすんげぇグロい。
顔がリアルにグロいんすよぅ。

「なんや人間か、驚かせんなや」

「いや、驚いてんのこっちだよ!!」


しまった。
こんなの神経逆撫でしてるようなもんじゃないか!
終わったな、絶対に終わった。
俺の生存確率0%になったな、うん。

俺の言葉を聞いたとたん奴はプルプルと震え始めた。
絶対、怒ってるんだ。
今からでも謝ろうか。いや、謝ったところで食われちまうんだ。
ここは堂々と…あ、いや。やっぱ怖い。

「なんや、お前面白いやないか」
「…はい!?」

空耳だろうか。
きっと恐怖のあまり幻聴が聞こえたんだな。
あぁ、俺ってへたれ。

「せやから、お前面白いわ。気に入った。大河童様んとこつれてくわ」


そういうやいなや、俺は河童に担がれ……
いやいや、ヌルヌルしてて気持ち悪いっ!

あぁ、そっか俺を囲んで鍋するんだな……
丸焼きよりはマシか。

4:日陰 ◆6wNU:2012/12/27(木) 20:02 ID:7Dk

表現とか良くて、面白いです!!
続き、頑張って下さい! 応援してます

5:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 21:32 ID:406

ありがとうございます!
頑張ります(`・ω・´)
>日陰様

6:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 22:04 ID:406

「さぁ、ついたで。名前はええと…」

「さ…斎籐祐太郎です」

「そ、ユータロー。今から大河童様に会わすけどビックリして腰抜かさんとってな」

いまの時点で腰が抜けそうな俺になんて高度なことを要求してくるんだろう。
腰を抜かすどころか気絶だってできるぞ、俺は。
え?へたれだって?
そんなこと分かってるから、いちいち指摘するな。


「あ、あのぉ……」

「なんや?」

「帰ってもいいっすかねぇ。きっとみんな心配してるんで」

「あかんに決まってるやろ!!大河童様に祓魔師として紹介すんねんから」

ちょっと待て。
何をいっているんだ、この河童は。
妖怪のくせに祓魔師を紹介する?
あぁ、きっと憎き相手として散々いたぶられて食われちまうんだな。
つか、俺は一般人だっつーの。

「祓魔師…ですか」

「なんや、文句あるんか」

「ありません」

いや、大ありだけど!
はてさて、俺はどうなってしまうのだろうか。

7:日陰 ◆6wNU:2012/12/27(木) 23:19 ID:7Dk

どうなるのか気になります!!
本当に心情とか分かりやすくて読みやすいです!!
ののさん、文才あり過ぎです

8:のの ◆JrGE:2012/12/27(木) 23:45 ID:406

ありがとうございます!
めちゃ嬉しいです(*´・ω・`*)
そんなことないですよー((焦
でも、嬉しいです((照
>日陰様

9:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 00:07 ID:406

「大河童様ァ、おりますやろー?ちょっとよろしいですかァ?」

なんだ、このヤクザが借金取り立てにきたみたいなコイツの呼び方は。
絶対やだよ。
こんな緑色でヌルヌルのヤクザ。あ、ヌメヌメか。
そんなことはどうだっていい。ついに俺の人生は終わるのだ。
きっと奈良の大仏並みにでかい化け物が俺のことを一口で飲み込むんだ。

あー、こんなことなら冬休みだからってじいちゃん家にくるんじゃなかった。
こんな岩手の山奥で食われそうになったとしても誰も助けになんて来ないし。
いや、それ以前にこの山に人なんていないだろ。

そういえば、大介にゲーム借りっぱなしだったな。
憧れの杏里ちゃんに告白してねーや、まぁフラれるだろうけど。
あ、正月までもう少しなのに。
俺のお年玉ぁあああ

そんな考えを頭のなかで繰り広げていると突如頭上から声がした。

「お主が河童の連れてきた者かえ?こりゃ、また随分と貧弱そうな」

「まぁ、そういうな、猩々。顔を見てみようではないか」


なんつー失礼な連中だ。
上から目線にも腹が立つが仕方ないな。
だってマジ怖ぇもん!

「ユータローゆうらしいですわ。ね?コイツなんてどうでしょう」

なににだよ。
あ、鍋にか…なに鍋だ?寄せ鍋か?寄せ鍋なのかっ?

「ふぅむ、この子供がのぅ」

「無理じゃ無理じゃ、こやつには荷が重すぎるぞい」

荷ってなに?
あ、メインの食材にってことか。

「しかし、すんごい霊力もってはりますよ?常人じゃ考えられんくらい」

「それは確かにのぅ。見たところそこそこ体力はありそうじゃしのう」

10:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 13:11 ID:406

「あ、あのぉ…」

ここで俺はおずおずと相手を見た。
なんてでかさだ。
大仏並みにでかいぞ、マジで。

「そのー俺は霊感なんてないと思うんですけど」

ははっと愛想笑いを浮かべて言う俺に大河童は口をあんぐりと開けた。
驚いてるのか、これは。
次の瞬間、ガッハハハと豪快に笑いだす。
あーだめだ。生きてる気がしねぇ。

「お主、それは本気でゆーておるんか?」

「はぁ、まぁ。」

「それはとんだ間違いじゃ。ここにお主がおる。それがお主に霊力がある証拠じゃい」

17年間生きてきて初めてだよ、こんなの。
だれか嘘だといってくれよ。
あぁ、夢なら覚めてくれ。

「折り入って頼みがあるんじゃ」

大河童は笑うのをやめると俺に頭を下げた。
ちょっと待て、状況がわからん。

「わしらに力を貸してくれ」

11:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 16:47 ID:406

「はい?」

思わず聞き返した俺をギロリと猿が睨んでくる。
なんだよ。

「おい子供。少し大河童様にたいして生意気なんじゃないかえ?」

「よいのだ、猩々。して、ユータローとかいったな」

いやいや待てよ。
俺はユータローじゃなくて祐太郎だ。
勝手にカタカナ変換するんじゃない。

「近頃、悪い妖怪どもが出回っておる。そいつらを退治してはくれぬか」

「はいぃ!?」

出回るって何だよ!旬の野菜かよ!
しかも悪い妖怪って、俺を勝手にこんなとこへ連れてきたお前らは含まれないのか。
しかも、漠然としててわかんねーよ!
どう悪いんだよ!?

「おぉ、そーかそーか。やってくれるか」

「いや、やるなんて言ってねーし!!!」

「でも、さっき『はいぃ!?』と言ったではないか」

「聞き返したんだよぉおおお」

「では宜しく頼むぞ、救世主」

「ふっざけんなぁあああ」

12:日陰 ◆6wNU:2012/12/28(金) 17:22 ID:7Dk

勘違いとか面白いです!!
やっぱり凄く上手いから読みやすいです

13:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 21:58 ID:406

そんな風にいってもらえて光栄です!
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(*^^*)
>日陰様

14:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 22:15 ID:406

「我らが救世主にかんぱーい!」

大河童の掛け声で皆、持っている器を高くかかげる。
ちくしょう。何でこんなことになっちまったんだ。

「さあさ、ユータローも飲め飲めェ」

「いや、俺は未成年なんで」

「なに?わいの酒が飲めへんやとぉ?」

完全に酔っぱらってる河童に絡まれ俺は冷や汗だらだら。
つか、こいつ酒弱いだろ。
べろんべろんじゃねーか。

「お前だけシラフは許さへん!飲めやァ」

「ちょ、やめ……ぎゃぁあああ」

俺は無理矢理、酒瓶を口に突っ込まれ…
そのあとは、想像に任せるさ。

そんなこんなで夜が明けた。

「あれ、明るい。ヤバイじゃん、無断外泊じゃん。つかこれって外泊なの!?」

「なーに、つべこべゆーとうねん。さっさと帰らんとおかん心配しはんで」

「てめぇらのせいだろうが!」

嗚呼、言い返せるようになった。
成長したなー俺。
まぁ、恐怖心がなくなったからなんだけど…

「あーそうそう。これ、やるわ」

「なんだよ、これ。宝玉?」

「特別な、な。困ったときそれに向かって《助けて》って思ってみ」

「はぁ?なんで」

河童から受け取った拳より少し小さい紐付きの宝玉を見てみると心なしか少し光った気がした。
そんな馬鹿な、な。
つか、邪魔じゃね?

「なんとかなるから!じゃあ、帰り道に気を付けやー。特に、箱んなかはな」


次の瞬間、河童の姿は消えていて昨日の場所に俺はたっていた。
手に宝玉をもって。

15:日陰 ◆6wNU:2012/12/28(金) 22:33 ID:7Dk

これからも応援させていただきます!!
やっぱり凄いですよ、ののさん
河童のノリとかも良くて、夢中になって読めます
続きが楽しみです!

16:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 23:07 ID:406

わぁ、ありがとうございます!
心強いです(*´∇`*)
これから河童のほかにもじゃんじゃん妖怪たち出していきますので!
>日陰様

17:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 23:20 ID:406

初の朝帰り(言っとくが不本意だからな!)をした
俺は両親にこっぴどく叱られるのかと思ったが……

二人ともノーリアクションだった。

どうやら、俺がいなかったことにも気づかなかったらしい。
お前ら、それでも親なのか。

「また、くるんじゃぞー」

新幹線の外でじいちゃんが手をふっている。
二度とくるか!馬鹿野郎!
俺のパーカーのポケットに入った宝玉が昨日の出来事を現実だとしらしめている。
そういえば、あいつ何か言ってたな。なんだっけ。


「ちょっと便所いってくる」

「トイレっていいなさいっ!便所なんて言葉つかってぇ」


母さんにそうブツブツ叱られるがたいした問題ではない。
それより河童の言葉だ。
何か大切なことだったきがするような。

そんなことを思いながら便所の方まで歩いていく。
まぁ、大したことじゃないか。

そんな風に自分に言い聞かせたときだった。

「斎籐くん?」

18:日陰 ◆6wNU:2012/12/28(金) 23:27 ID:7Dk

他の妖怪の登場、凄く楽しみです!!
っていうか声掛けたの誰!?
メチャメチャ気になります!!!

19:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 23:56 ID:406

「え?」

声をかけられて振り向く。
そこには見慣れた美少女が。

「あん……坂口さん?」

「すごい偶然だねー。斎籐くんも旅行?」

神様ありがとう!
杏里ちゃんに会えるなんて俺はもう死んでもかまわん。
我生涯に一片の悔いなし。なーんてな。

「あ、あぁ。じいちゃんちの帰りなんだ」

「え、斎籐くんも?わたしもだよー」

嗚呼、なんて幸せな一時。
クラスのアイドルと二人きりで話してる。
だけど、そんな時間は長く続かないのがお決まりで。

ガタンッゴトゴトゴト

いきなりすごい音がしたかとおもうと次の瞬間列車が大きく傾いた。

「な、なんだこれ!?脱線事故!?」

その時、車内に煙がたちこめ始めた。
濃い霧のような…そんなものが。

20:のの ◆JrGE:2012/12/28(金) 23:57 ID:406

ありがとうございます(*^^*)
頑張って書くのでよろしくお願いします!
>日陰様

21:& ◆fVTQ:2012/12/30(日) 11:44 ID:406

「なんだよ、これ!?」

あっけにとられる俺の横で杏里ちゃんが気絶したように倒れる。
いや、杏里ちゃんだけじゃない。ここに乗っている乗客全員だ。

「みんな……どうしちまったんだよ」

つーか、なんで俺だけ無事なわけ?
その時、河童の言葉を思い出す。

『困ったときそれに向かって《助けて》って思ってみ』

『なんとかなるから』

頭のなかで河童の声がリピートする。
藁にもすがる思いで俺は叫んだ。

「助けてッ!!!」

その途端、神々しく光る宝玉。
温かい光が宝玉から溢れだす。

「だぁから、ゆーたやろ?箱んなかは気を付けやって」

この声は――

「か……」

「よ!ユータロー」

「誰!?」

目の前に立っていたのは河童ではなく、俺と同い年くらいの男子。
それが、関西弁喋って片手上げて俺のことをユータローと呼んでいる。

「はぁ?朝まで一緒におったやろ。河童や、かっぱ」

「はぁ?全然違ェじゃん!なんだよ。その格好」

22:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 11:46 ID:406

あれ?トリップが変わってる……
>>21わたしです

23:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 13:50 ID:406

杏里の名字…どっかで聞いたことあるなーと思ってたら
実在されてますな。どーりで聞き覚えがあるわけだ。

ということで坂口を坂上に変更いたします。

24:日陰 ◆6wNU:2012/12/30(日) 14:10 ID:7Dk

>>21
箱ってそういうことですか!
河童が少年って面白いです!!
>>22-23
了解です

25:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 14:20 ID:406

「これは仮の姿やねん。そんなことよりユータロー………」

「な、なんだよ」

「お前、厄介なんに目ェつけられたな」

そういう河童の顔は真剣で俺は唾をゴクリと飲み込んだ。
一体、なんだってんだ。

「これ、妖怪の仕業やっていうの分かってるか?」

河童は辺りをゆっくりと見渡しながら俺に問う。

「お前が出てきた時点でなんとなくは」

「これは煙々羅っちゅう妖怪の仕業や」

河童は聞き慣れない言葉を早口に俺に言うと前方を睨み付けた。
「煙々羅」なんて聞いたことねーや。

「煙々羅は煙の妖怪。あと地獄の業火でもある。はよせんとこの中の人間みんな地獄行きやで!」

「はあ!?んなこといわれてもどーすんだよ」

俺が切れ気味に河童に尋ねると奴は俺の手元を指差した。
その通りに手元を見ると俺の手には刀が握られている。

「な…んだよ。これ……」

「刀。お前に渡した宝玉の真の姿や。それで、妖怪を斬れ」

26:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 14:24 ID:406

そーゆうことです(*´∇`*)
ありがとうございます!!!
>日陰様

27:日陰 ◆6wNU:2012/12/30(日) 14:35 ID:7Dk

<煙々羅>ってなんて読むんですか?

28:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 15:00 ID:406

「無理無理!俺、剣道なんてやったこと……」

「お前がやらな、みんな死んでまうで」

「っ……。でも、煙を斬るなんて」

煙を斬る?
そんなの不可能に決まっている。
だいたい、俺は普通の高校男子なんだ。
こんなSFとかオカルトっぽいことに巻き込まれるなんて夢にも思わない。

「ええか?妖怪は物体やない。霊体や。やから斬れへんなんてことはない」

「……霊体?」

「せや、今ここら辺に広がってんのはただの分身に過ぎん。本体は別におる」

その時、倒れている杏里ちゃんが目に入った。
「守らなきゃ」そんな気持ちが俺のなかに湧いてくる。
絶対に死なせたくない。

「本体はどこにいるんだ?」

「お前の霊力で探ってみ。そしたら――」

「たたっ斬る!!!」

29:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 15:02 ID:406

「えんえんら」と読みます。
鳥山石燕の絵に出てくる妖怪です(*´∇`*)
煙の妖怪って珍しいんですよー
>日陰様

30:日陰 ◆6wNU:2012/12/30(日) 15:31 ID:7Dk

>>29
ありがとうございます!
珍しいんですか、驚きです

31:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 18:19 ID:406

いえいえ、こちらこそ
はい、珍しいんです(*^^*)
>日陰様

32:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 18:35 ID:406

取り合えず目をつぶってみる。
全神経を集中させ、大きく息を吸い込んだ。

どこに、いるんだ。
正体を現せよ。

頭のなかに車内の映像が浮かび上がる。
そのなかに黒いもやが現れ始めた。
もやは顔のかたちになり、ニヤリと笑う。
挑発してんのかよ、俺を。

その場所は――

「最後尾だ!」

俺は叫ぶと最後尾を目指し走り始めた。
河童も慌ててついてくる。

「わかったんかいな!?」

「あの顔は絶対そうだ!雰囲気でわかる!」

俺は答えると列車の最後尾の扉まで全力で走った。
扉に手をかけると河童から「待ちィ」と、止められた。

「こっからは妖気が濃くなっとる。気を付けよ」

俺は河童に頷いてみせると扉を開けた。

最後の車両には、煙が充満しており息をするのも苦しい。
本当に大丈夫何だろうか。

「…出てこい、煙々羅。俺が相手になってやる」

俺が言うと煙が一ヶ所に集まり人の形となる。
もちろん煙のままではあるが。

「人間ごときがここまでこれたのは褒めてやる。しかし、俺には勝てないさ」

煙が話しているのはいささかホラーであるが、後ろにいるのは河童なので驚かない。
むしろホラーっぽいから躊躇なく斬れる気がする。

「……ここにいる人間たちは皆、地獄行きだ」

「させるかよ」

生憎、ゲームでお前みたいなのは何匹も倒してんだ。
ハンター祐太郎をなめんなよ。

33:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 21:03 ID:406

「人間ふぜいがこの煙々羅に勝てると思うなよっ!!!」

奴は怒りに満ちた顔でそう叫ぶと俺に向かってきた。
恐怖で足が震える。
馬鹿野郎…ここで怖じ気づくのか。

「もう……どうにでもなれぇえええ!!!!」

俺はそう叫ぶと刀をバットのように構えた。
震える足を無理矢理動かす。
自然と体と腕も動き真っ直ぐにスイングする。
瞬間、目を固く瞑る。

腕に感じる確かな手応え。

「ぐわぁあああ…」


恐る恐る目を開けると、煙々羅は苦しそうな表情を浮かべ呻きながら恨めしそうに俺を見た。

「貴様……何をしたぁああ」

「……はやく、倒れろぉおおお!!!」

俺が無我夢中で叫ぶと刀が光る。
「やめろぉおおお」という悲痛の叫びを残して奴は跡形もなく消え去った。

「終わった……」

安心してペタンと座り込む。
やべ、腰抜けた。

34:日陰 ◆6wNU:2012/12/30(日) 22:07 ID:7Dk

なんか凄い迫力を感じました!!
やっぱり凄いです

35:のの ◆JrGE:2012/12/30(日) 22:27 ID:406

ありがとうございます!
そういってもらえると嬉しいです!
すみませんが、明日から3日間更新できないです。
>日陰様

36:のの ◆JrGE:2013/01/03(木) 13:35 ID:406

「ま、初めてにしては上出来やな」

うんうんと頷きながら俺にガッツポーズをしてくる奴を恨めしく睨み付ける。
なにが上出来なものか。
俺は死ぬかと思ったつーの。

「なにが上出来だよ。さっきの一体なんなんだ!」

俺が半ば切れ気味に怒鳴ると河童は肩をすくめた。
その姿はまるで、悪戯がばれた子供みたいだ。

「お前の霊力に引かれたんや、あの妖怪は」

「はぁ!?」

全くもって意味不明。
つか、分かりやすく言えよ。

「だって、今まであんなのに遭遇なんてしたこと……」

「まー、ないやろな」

すいません。一回殴っていいですか?

「まー、わいらと接触したんが一番の原因やな」

「結局、てめぇらのせいじゃねぇかぁあああ」


俺の叫びむなしく、奴の心に響くことはなかった。

37:時雨 ◆97Dk:2013/01/03(木) 16:47 ID:T/.

上手すぎて師匠と呼びたくなる、上手さ(´∀`)
参考にさせて頂きます!!
更新、楽しみにしていますね!

38:白粉 ◆5g2E:2013/01/03(木) 21:25 ID:T6Y

めちゃくちゃ面白いです!
ギャグセンス高すぎてもう同じ小説書きとして嫉妬の領域ですよ(笑)
しかし初陣から煙と格闘なんて上級者チックなことをさせられるユータローくんは、本当に巻き込まれ型ヒーローとしての素質バリバリですね。

39:のの ◆JrGE:2013/01/03(木) 23:46 ID:406

いえいえ、そんな……
めっそうもない(>_<)
ありがとうございます!
>時雨様

わぁ、なんというお褒めの言葉(*´∇`*)
めちゃ嬉しいっす
これからもユータローをよろしくお願いします
>白粉様

40:のの ◆JrGE:2013/01/04(金) 14:03 ID:406

それから数日たち、今日は始業式。

あのあと河童は幻のように消えていた。
あんな恐怖体験をした俺は放心状態でもとの便所の前に戻った。
そしたら、なんとそこには我らがアイドル坂上杏里が横たわっている。
そこで、やっと現実に引き戻された俺。

そして、今に至る。

「斎藤くん!おはよー」

「おはよ、坂上さん」

杏里ちゃんが俺に挨拶してくれた。
もう死んでもいい。
つか、こー言うのもなんだけど……

煙々羅、ありがとう!!!

「おい、祐太郎。何でお前が我らがアイドル杏里ちゃんに挨拶してもらっちゃってんの」

横から不服そうに言ってきたのは親友の大介。
俺をジトーッと睨み付けている。

「な、なんか文句でも?」

「大有りだよ!何で、お前みたいな冴えない男が杏里ちゃんと挨拶交わしてんだ!?」

羨ましー!と手足をジタバタさせて喚く親友を無視して俺は窓のそとを見た。
嗚呼、空がきれい……

「よっ!ユータロー!」

「ぎゃぁあああーーーっ」

いきなり目の前に現れた見覚えのある影。
教室に俺の叫びが響き渡った。

41:白粉 ◆5g2E:2013/01/04(金) 14:34 ID:T6Y

ま、まさかこの展開はっ……(ごくりと生唾を飲み込む音)

42:のの ◆JrGE:2013/01/05(土) 13:21 ID:406

その、「まさか」かもですね(*´∇`*)
>白粉様

43:のの ◆JrGE:2013/01/05(土) 13:37 ID:406

キーンコーンカーンコーン……

そこに丁度チャイムがなる。
ざわざわとざわめきながら自分の席につくクラスメイトたち。
教室に入ってくる担任。
担任は俺の方を見て口を開いた。

「はぁ……探したぞ、河瀬」

は?河瀬って…?
そんな疑問はすぐになくなる。
だって、なぜなら……

「ほーい、なんや先生?」

俺の真後ろで奴の声がしたのだから。
ゆっくりと振り返る。

「勝手にいくなと言ったはずだが?」

「だってぇ、早よぅ皆とあいたかってんもん」

不服そうな声をあげる奴に女子の黄色い喚声がわきおこる。
「可愛いぃー!」とか「きゃーっ」とか。
何でだよ、だってこいつは……

「河童……」

「斎藤!河瀬くんに《河童》だなんてサイテー!!!」

「そーよそーよ!」

俺にクラス中の女子の鋭い視線が刺さる。
めっちゃ睨まれてる。
女子ってこえー。

もしかして杏里ちゃんも?
そう思って彼女の方をみると黙って前を向いていた。
やっぱり他のやつとは違うんだな、と思った。

44:のの ◆JrGE:2013/01/05(土) 19:57 ID:406

「河瀬太郎ですー。どうぞよろしゅう」

そういってニカッと笑う。河童いや、河瀬太郎。
あいつが笑った瞬間、まわりの女子の目はハートになる。
それを見て悔しがる男子たち。

「ちぇー、いいなー。俺もあんな風にチヤホヤされたい…」

大介がブーブーと文句を垂れる。
んなこと、知るかよ。

「じゃあ、河瀬は坂上の隣だ」

「ほいほーい」

あ、いま河童はこのクラスの男子全員を敵にまわした。
え?俺はどうなんだって?
想像に任せるさ。

「よろしゅうな、坂上さん?」

「………あ、うん。よろしくね」

なにやら考え事をしていたらしい杏里ちゃん。
ざまあみろ、河童。

「あ、それとユータロー!」

「なっ、なんだよ……?」

「後で顔貸せや」

河童の一言で、俺に突き刺さるクラスの目。
これが好奇の目ってやつなのか。
大介まで俺を呆然と見ている。

もう、人間不信になりそうだ。

45:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 12:15 ID:406

「話ってなんだよ、河童」

正面に立っている河童に問いかける。
ここは北館の階段の踊り場。
人なんて滅多に来ない。少し不気味さの漂う場所だ。

「今は河瀬太郎や。太郎って呼んでええで」

「なんだよ、そのネーミングセンス」

「河童のこと河太郎ってゆーやろ?それや」

自信満々に答える河童。
その態度にイラッとするが、ここは大人に振る舞っておこう。

「そーか」

「そーそー。ユータローとお揃やなー」

太郎がかぶってんだろうが!
ま、おれは太郎の前に祐があるから。
お前よりすげーぞ、ざまーみろ。
なんて心のなかで奴を罵倒したあと「で、話って?」と切り出した。

「お前をサポートしにきた」

「はぁ?」

いきなり出た言葉に眉を潜める。
つまりあれだろ。妖魔退治のお手伝いってことだろ。

「何で学校まできてんだよ」

「そりゃおまえ、学校てゆーたら……」

次の言葉を聞きたくない。
だって続く言葉は決まってる。

「学校の怪談やろ?」

ほら、やっぱりな。

46:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 17:36 ID:406

次はどのような妖怪をだそうか、迷いますねぇ
リクエスト募集しまーす

47:白粉 ◆5g2E:2013/01/06(日) 18:45 ID:T6Y

|゚Д゚)))コソーリ

妖怪ではありませんが……せっかくの学校の怪談ですし、敵の妖怪から逃げている最中に「おい! 階段の数さっきより多すぎじゃね!?」みたいなシチュエーションはどうでしょうか?
上りと下りで段数の違う階段って学校の怪談の入門編だと思うんです(笑)

48:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 18:50 ID:406

いいですね!それ!!
ふふふ…いただいちゃってもいいですか?そのアイディア←
>白粉様

49:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 19:07 ID:406

「ないとは言わせへんで」

「なにをだよ」

「七不思議」

ほら、きた。
前の俺だったら馬鹿にしてた、この噂。
今はすんげぇ怖い。

「どんなんなん?」

「知らねー」

「はあ!?」

河童が唖然とした顔で俺を見る。
七不思議なんて信じてなかった俺はそんなもの記憶に残していない。
なにが悪いと言うのだ。

「興味なかったし……」

「ユータロー、はよ聞いてこい」

河童は特上のスマイルを俺に送る。
なんつー奴だ。
人使いが荒いのにもほどがある。

俺は河童をにらんで渋々、教室へと向かった。

50:白粉 ◆5g2E:2013/01/06(日) 19:08 ID:T6Y

>>48

よっしゃあ! 採用された!

ありがとうございます、一ファンとして更新楽しみに待ってますねヽ(*´∀`)ノ

51:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 20:59 ID:406

なんて嬉しいお言葉!
感謝感激、頑張ります!
これからもよろしくお願いします(*^^*)
>白粉様

52:のの ◆JrGE:2013/01/06(日) 22:24 ID:406

「はあ?七不思議ィー?」

大介の呆れたような声を苦々しくききながら俺は頷いた。

「どーしたんだよー。お前、そーゆーの興味ないだろー?」

「そーなんだけど」

「まぁ、いいだろー。ここのはマジらしーからな」

ふふんと笑って大介は言う。
なに自慢気にいってんだ。
お前、実際に見たわけじゃねーだろーが。

大介いわく我が桜ヶ丘高校の七不思議はこうだ。

その一。
階段の数が変化する。

その二。
誰もいないハズの音楽室から歌声が響きわたる。

その三。
北館の女子トイレから花子さんがこんにちはー。

その四。
何故か放送が始まる。

その五。
はい定番。理科室で骸骨と人体模型のフォークダンス。

その六。
廊下の奥に謎の扉が現れる。

その七。
誰も知らない。

53:のの ◆JrGE:2013/01/07(月) 11:49 ID:406

「なんや、曖昧なん多いなぁ…」

俺の報告を聞き終わった河童が正直な感想を漏らした。
それには俺も同意する。

「てか、七番目なんやねん!誰も知らんってどーゆうこっちゃ!?」

「俺に聞くな」

喚く河童を睨み付け、パンをかじる。
そう、今は昼休み。大介と食おうと思ってたら河童に拉致られる始末。
きっと大介怒ってんなぁ。

「まー、ええわ。今夜いくで…」

「は?いくってどこに?」

「決まっとーやん!七不思議の真相確かめんねん!」

嫌な予感的中。
なんて自己中心的なんだ?この河童は。
そんなこんなで、巻き込まれる俺って………


嗚呼、哀れだ。

54:のの ◆JrGE:2013/01/07(月) 12:20 ID:406

「わー寒ィ。さすが1月…」

コートに手袋にマフラーという完全防寒具を身につけ校舎を見上げる俺。
その横でこのくそ寒いなかTシャツにジーンズというこの季節で勇者といえる格好をした河童。
こいつの皮膚はどーなってんだ?

「妖気……濃くなってんなぁ」

そう呟くと河童はずんずんと校舎の中へ。
慌てて追いかける俺。
だって、この暗闇に一人は怖すぎる。

「まず始め、怪談やったな…」

「ああ」

無言のまま上る俺たち。
コツンコツンと俺たちの足音しか聞こえないのが恐ろしい。
妙な静けさ。怪談にはうってつけだろう。

「何ともないなぁ」

「場所が違うのかもな…」

上りきったあと、それぞれの感想を漏らし
第二の怪談、音楽室の歌声へと向かう。

55:白粉 ◆5g2E:2013/01/07(月) 15:10 ID:T6Y

学校の怪談って学校によってだいぶ違いがありますねー。
私の通ってる小学校は、七つ全ての怪談を経験したら幻の八つ目が現れるっていう謎システムでしたww

56:のの ◆JrGE:2013/01/08(火) 03:19 ID:406

違うのって面白いですよねー!
わたしの学校は七つ目は謎でした。
知っちゃったら死んじゃう、みたいな
>白粉様

57:のの ◆JrGE:2013/01/10(木) 08:36 ID:406

第二の怪談「音楽室の歌声」
それを目指して俺たちはいま、薄暗い廊下を歩いている。
こんなことに巻き込まれる俺って本当に不幸体質だなぁと改めて実感。
寒いわ怖いわ帰りたいわで俺のストレスは限度を越えている。

「なーなー、ユータロー。歌声ってどんなんかなぁ?」

へらへらと笑いながら俺に問いかけるこの男。あ、いや妖怪。
こいつが元凶だといっても過言ではない。

「さぁ?鎮魂歌みたいなんじゃねーの?レクイエムってやつ」

「レクイ……なんや難しなぁ」

「勝手に言ってろ」

その時だった。「ルールールー」とか言う歌声が廊下の奥から聞こえたのは。
俺の背中につーっと冷や汗が流れる。

「ユータロー…。でよったで」

「あ、あぁ……」

青いかおをする俺とは裏腹に何やら楽しげな様子の河童。
俺はそいつに引きずられるようにして深い闇へと飲まれていった、

58:のの ◆JrGE:2013/01/11(金) 17:51 ID:406

さっきから聞こえる歌声を聞いていて思ったこと。
ルが多すぎじゃね?つかルしか言ってなくね?
よく聞いたらこれ由紀さ●りの夜明けのスキャットじゃね?

「なんやルーばっかりでつまらん歌やのう」

謝れ。全世界の由紀さ●りファンに謝れ。

「なに言ってんだよ。今年の紅白でてたぞ」

「こんなんがかいな。わいは、きゃ●ーぱみゅぱみゅとかもも●ロしかみてへんぞ」

「てめーの好みだろーが!」

まあ、この毒舌変態河童はおいといて俺は歌声のもとへと向かう。まるで何かに吸い寄せられるように足が動く。

ちょっと待て、変だぞなんか。

「ユータロー!やめろ!」

河童の言葉ではっとする。
窓から身をのりだしている俺。今にも落ちそうな俺を河童が必死に食い止める。

「う、うわぁあああ」

「あほ!大声出すな、ぼけが!」

河童の一喝でシュンとする俺。いや、まじで腰抜ける。
河童に救出された俺は大きく息をはいた。

「ふぅ、死ぬかと思った。河童、ありがと…」

「ほんまびびったわ。ユータローなんかに取り憑かれたみたいになってんねんもん」

「そーいえば何かに吸い寄せられたような…」

そう考えた瞬間、背筋がぞっとする。

59:のの ◆JrGE:2013/01/12(土) 18:35 ID:406

「なー、河童さん?」

「なんや"さん"付けすな。きもい」

「音楽室いくのやめません」

さっきの出来事ですっかり臆病者に戻った俺。
新幹線での勇気は何だったんだろう。

「あほか。お前が退治せなあかんやろ」

「えー」

せめて報酬をくれ。
あんだけハイリスクなことをこなすのだ。
タダ働きなんて利に叶ってないと思わないか?
それを河童に指摘すると「あほか」とだけ返された。
いつか絶対に呪ってやる。

というわけで、やはり俺は河童に引きずられるようにして音楽室へと足を進める。
確認のためジーンズのポケットに手を突っ込む。
あるのは石の冷たい感触。
いざというときは、この宝玉に頼ることにする。

が、俺たちはまだ知らなかった。
この先、音楽室に待ち構えているものがなんなのか。
そのあとに起こる怪談の真実を……

60:のの ◆JrGE:2013/01/15(火) 14:58 ID:406

「たのもー!!!」

スパンッと音楽室のドアを開けて意味のわからないことを叫ぶ阿呆河童。
そんな河童の後ろから俺はそろりと顔を出す。

「誰も……おらんな………」

河童の言葉に頷く俺。
さっきまでの「ルーの歌(河童命名)」は聞こえない。
辺りに広がる静寂に俺はごくりと唾を飲み込む。
静かだ。それが、すごく怖い。

「……つ、次に行こうぜ」

「せやな。なんもなさそうやしー……」

その時だった。
後ろでコツンコツンという足音がした。
警備員のおじさん、もしくは宿直の(あるのかは謎だが)先生だと信じたい。
鼓動が速くなり、額には汗が流れ落ちる。

「……ル〜ル〜ル〜♪」

確かに耳元で声が聞こえる。
それにこれは、夜明けのスキャット。
後ろをできるだけゆっくりと振り返る。

「…で、でたぁああああ」

俺は頭を抱えて叫んだ。
次に叫ぶのは「悪霊退散」。あ、幽霊だったら「南無阿弥陀仏」の方がいいか。

「煩いわね、黙りなさいよ!このヘタレ」

高い声から放たれた言葉が俺のガラスのハートに突き刺さる。
だれがヘタレだこのやろう。
むっとして顔をあげると、そこには女子生徒と思しき人物が一人。
てか、やたら可愛い。
黒くて長い髪がよく似合う。

「…って、どちらさま?」

「はなこ…」

「はなこ?」

「あんた、知らないの?あたしは『トイレの花子さん』」

刹那、俺と花子のあいだに流れる沈黙。
先に声をあげたのは俺だった

「はいィィィ!?」

報告:トイレの花子さんは美人でした。

61:のの ◆JrGE:2013/01/18(金) 18:25 ID:406

念願の猪目洞窟にいってきましたー
空気が重かった……
さすが黄泉の国への入り口ですね!
できれば妖怪にお会いしたかった…
ということで、よいアイデア材料となりましたー。
これからは、まめに更新していきまふ←


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