我が麗しのスレイブ

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1:白粉 ◆5g2E:2012/12/31(月) 22:39 ID:T6Y

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
はじめまして。白粉(おしろい)と申します。

これから書く小説はライトノベルチックなものになる予定です。
小説を書くのは初めてではありませんが、ネットに上げるのは初めてです。
この掲示板で小説を書いている方がコメントを下さった時は、小説の題名さえ教えていただければコメント返しに伺いますので、教えていただけるとありがたいです。
あと、文章力の上達には数を積むのが手っ取り早いというのが自論ですので、「私のオリジナル小説の番外編とか書いてください!」等のご依頼があれば大歓迎です。

では、次より本編でございます。

2:白粉 ◆5g2E:2012/12/31(月) 22:55 ID:T6Y



 誘拐された。物心ついた頃から数えてこれで九十九回目だ。

 学校帰りに背後からスタンガンを当てられるいつもの手口。金属バッドで殴られた時に比べれば痛みは少ないのでかなり楽。
 試しにぱちぱちと瞬きをしてみた。アイマスクかなにかで覆われているのだろう、視界は暗く光はない。外そうにも両手首は金属的なもので拘束されていて動かせない。
 ならば助けを呼ぼうと口を開いたところで、噛まされている分厚い布に唾液を吸われて不快なだけ。
 足だけは自由に動かせるが、足の裏にコンクリートの感覚があるということは靴は脱がされているらしい。
 確信にも似た嫌な予感がして足を少しだけ伸ばす。

「っ……」

 指先にぴりっと痛みが走った。そのまま足を強く押し付ければ、コンクリート打ちっぱなしの床に広がる液体の感覚。出血した。
 左右に動かせばじゃらじゃらという音に比例し出血の酷さも増す。数秒の間そうすれば静かな溜息と共に自虐紛いの行動を切り上げ、御堂(みどう)はゆっくりと上半身を起こした。
 どうやら周りには細かいガラスの破片が散らばっているらしい。あるいは散らされていると表現するべきか。これでは歩いてこのコンクリート部屋から出るのは不可能だ。
 鳶島(とびしま)御堂。男子。高校二年生。特技、ピーチ姫より誘拐されること。そんな風に自分を揶揄してきたクラスメイトを思い出して溜息を吐きたい気分になる。
 あと一回で三ケタに突入だなんていっそお祝いパーティーでも開いてやろうか。
 心の繋がらない両親は来なくとも血の繋がらない義妹なら来てくれるかもしれない。ご丁寧に、くす玉なんかも準備して。

「……起きたのね」

 呑気に構えていたところを聞きなれぬ女の声が遮った。慣れた事で特に驚きもない。
 それでも一応のリアクションとして肩を揺らせば、ざりざりとガラスを踏んで女が近付いてくる音。反響の具合からしてそう広い部屋でもないらしい。
 なんて余裕ぶっているといきなり視界が明るくなった。どうやらアイマスクを取ってくれたらしい。
 明るくなったと称したものの、部屋に電球の類はない。
 雨風しのぐ役目をかろうじて果たすひび割れた窓。そこから差し込む月明かりだけが光源だ。広さは学校の教室と同等かそれ以下。
 どうやら女は後ろからアイマスクを取ったようで、安っぽい手袋をしていること以外に容姿は知れなかった。

「状況が飲み込めていないだろうから説明してあげる。君は私達に誘拐されて、これからどこかの悪趣味な金持ちに売り飛ばされる。家には帰れない。わかった?」
「…………」
「ああ、このままじゃ喋れないか」

 女が首の後ろで布の結び目をほどくのを感じながら、軽い絶望感に苛まれる。今度は人身売買組織か。

3:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 00:59 ID:T6Y



 家に帰れないのは構わない。
 妹は悲しんでくれるが親はむしろ涙を流して喜ぶだろうし、何年か前の誘拐犯に自宅監禁されたときはこのまま住み着いてやろうかなんて血迷ったくらいだ。

 だけど。

 さすがに人身売買ともなると甘いことは言ってられない。
 女の発言から推測するに、内臓(パーツ)でバラ売りではなく生身で売られるのだろう。
 悪趣味な金持ちということは倒錯した性癖の持ち主である可能性が高い。
 ならばこちらの運命は、このまま売られるか麻薬(ドラッグ)漬けにして売られるか。大穴で洗脳されるかの三択だ。
 どれにしても明るい未来は待っていない。

「――あの、お姉さん」

 布が離されたと同時に話しかける。
 年齢がわからないので、予想より若かったときのためにおばさん呼びは控えた。
 怯えているとでも思ったのか、女は質の悪い愉悦を声に滲ませて「なにかしら?」と反応する。

「ぼくを買い取るのって、どんな人達なんですか」

 落ち着き払った様子の御堂を見て、つまらなさそうに舌打ちを一つ。
 どうやら彼女自身にもサディストの気があるらしい。男子高校生の泣き顔など眺めても面白くないだろうに。

「拷問狂の財閥御曹司に、自分の息子と同じくらいの年した子供にしか興奮できない六十超えの社長夫人。そうね、あと有力なのは……死体愛好家のショタコンじいさん」
「死体愛好家――」

 どうやら、貞操よりも命を心配したほうが良さそうだった。
 死んでからホルマリンの中で老人に愛でられる趣味は持ち合わせていない。

 だがしかし、この状況で自分に何ができるのだろうか。
 特に格闘技も習っていないし、いざという時のためにナイフを隠し持ったりもしていない。
 そもそも人身売買に手を出すくらいの相手なら拳銃なりなんなりで武装しているはずだ。仮にナイフがあっても三秒で蜂の巣にされるのがオチだろう。
 
 過去にこの手のピンチは無かった。
 今までの誘拐犯はこぞって好意的というか、むしろ一般人よりこちらに丁寧で、男に使う言葉ではないがお姫様扱いしてくるタイプばかりだったのだ。
 もちろん中には乱暴を働いてくる誘拐犯もちらほらいたのだが、蹴ったり殴ったりではなく年齢制限のかかる意味だった。
 単なる暴行ならむしろ両親が筆頭格。それでも殺されそうになったことはない。
 過去に経験がなければ活かせるようなアイデアが降って湧いてくるはずもなし。

 ――なんというか、行き詰った。

 あくまで冷静に、沈着に、平坦に、鳶島御堂は己が身を諦めた。
 仕方がない。世の中に裏ルートで売られる人間が何人いるのかは知らないが、自分もその中の一人になっただけだ。
 この状況が怖くないわけではないが誘拐に慣れがあるぶん人より恐怖心は薄い。
 サディスティックな欲求の捌け口にされるか、いかれたコレクションの一部に加えられるか。
 行く末はわからないが、自分の人生はこんなものなのだと割り切ってしまおう。

 願わくば、自分の不幸が誰かの幸せでありますように。
 たとえ自分が不幸でも、それで誰かが幸福なら、いつかは自分もそうなれるかもしれない。
 ――なんて幻想を抱いたままで人生の幕を引ける。
 そんな風にゆるく死を覚悟して、長めの瞬きを一つ。

4:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 01:13 ID:T6Y



「心配しなくても、坊や顔が良いからオークションの出番はラストよ。今すぐ殺されるわけじゃない」
「……オークションにかけられるんですか」
「どういう飾り付けなら高値で売れるかしら。そのままでも素材が良いから八ケタは出るでしょうけど、やっぱりなるべく価値はつり上げたいわよね。幸薄い儚げな感じの容姿だし。ちょっと痛めつけて包帯でも巻いたほうがマニア受けいいかなー、ちょうど足の指先に怪我してるし。少し傷物なくらいが一部に高く売れるからね。眼帯までいくとやり過ぎな気がするからとりあえず包帯に血が滲む程度に二の腕と太ももあたりを切って、加虐趣味のある変態どもに媚びてみるか――」

 こちらの言葉を無視してぶつぶつと呟き続ける女。
 飾り付けという表現からして、完璧に商品として扱われているらしい。
 背後からまるで使う刃物でも選んでいるような金属音が聞こえてくるのは気のせいだと思いたかった。
 死ぬ覚悟はしてもやはり痛みへの抵抗はある。

「決めた。御堂くん、ちょっと寝転んで」

 言って、起こしたばかりの上半身を背後へ引かれる。
 倒れこんでも待っているのは膝枕ではなく冷え冷えとした床。
 鎖で拘束された手首が擦れて熱を帯びてきた。

 洒落たデザインのバタフライナイフを手にした女は案外若かった。
 濃い化粧といい染色で傷んだ髪といいいかにもアウトローな雰囲気を放ってはいるが、それでも三十路は迎えていまい。
 女はバタフライナイフの刃先を御堂のカッターシャツにそっと当てると、そのまま布を裂き始めた。
 皮膚は傷付けないよう丁寧に。
 一分で、そのまま帰宅すれば性的な暴行を受けたと妹に勘違いされそうなくらいズタボロになった。
 ブレザーとスラックスにまで手は及ぶ。
 なんとなく閉じていまぶたを開けば、嬉々として男子高校生の服を切り続ける女と目が会う。

「んー……もうちょっと表情に悲壮感が欲しいかな。そのほうが客受けいいだろうし」

 スラックスの裂け目から指を突っ込み、太ももを撫で回される。
 八歳くらいの時に会った誘拐犯にも同じような行為をされた記憶がある。
 犯人は小学校で義妹の担任をしていた女教師だったか。
 あまり良くない、包み隠さず表現すればトラウマな思い出に眉をしかめると、物凄く恍惚とした笑顔を浮かべられた。
 反応がお気に召したらしい。

「やっぱり君、澄ました顔より嫌そうな顔のほうが似合うわよ。興奮するし」

 腰まで卑猥な動きで上がってきた指先に悪寒が走る。
 っ、と喉が引き攣るのを感じた。顔から血の気が引いていく。
 殴られるより蹴られるより切られるより刺されるより殺されるより。
 少しでも『そういう対象』として見られることが、御堂には何よりのダメージとなる。

「……やめて下さい。舌噛みきりますよ」

 誘拐されたと気づいてから初めて声を震わせた。恐怖ではなく嫌悪ゆえの拒絶反応。
 冗談ではなく本気だ。
 これ以上、素肌を毒虫が這うよりおぞましいこの感覚には耐えられない。
 こちらの反応に気を良くしたのか、さらに上へと這い上がってくる不快な温度を感じ、反射的に舌を噛み切ろうとしたところで。

 そう遠くない場所から、地を揺らすかのごとき破壊音が響いた。
 例えるならそれは、ヒロインを助けるため悪の組織に乗り込んだヒーローが封鎖された扉を蹴り飛ばしたような。

5:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 01:40 ID:T6Y



「何事!?」

 ご機嫌に肌の感触を味わっていた女も慌ただしく立ち上がる。

 建物の奥から聞こえてくる複数の悲鳴。怒声。
 ばたばたと人が倒れる音。
 老朽化した床や天井が崩れる振動。
 時折ピストルの発砲音も響いたが、それも数秒の間に鎮圧される。

 ほんの一分程度で場は静寂と化した。
 それを斬り裂く、廊下を闊歩する足音。
 ヒール特有の甲高さで無音の世界に音を響かせ、かつかつと、謎の乱入者は徐々に近づいてくる。

「何なのよ……っ!」

 女がバタフライナイフを片手に歯ぎしり。
 拳法だか空手だかわからない構えで入口を睨み付けている。
 だんだんと大きくなってくるヒール音。廃墟の床を打ち鳴らし奏でられる行進曲。

 焦りを感じているのは女だけではなかった。
 御堂もまた、この状況に緊張している。
 敵の敵が味方とは限らない。
 むしろ自分のこれまでの人生を考慮すれば、変な誘拐犯を倒してくれた相手がより変質的な誘拐犯というパターンは珍しくもないのだから。
 伊達に幼少期から繰り返し拉致監禁されていない。
 鬼が出るか蛇が出るか、いつも通りに誘拐犯が出てくるか。

 軽く冷や汗を垂れ流し入口に注目。
 入ってきた人影は薄暗く見えにくかったが、差し込む月明かりがその曖昧な姿を徐々に鮮明なものへと変えていった。
 真っ先に見えたのはヒールブーツの爪先。
 次いでスキニージーンズを履いた長い脚に、無地のパーカーを羽織った細身の上半身。
 手荒に扱えば折れてしまいそうな首。華奢な顎。
 桃色に濡れた唇が、花開く蕾のように言葉を発する。


「やっと見つけた、御堂」


 澱んだ空気を裂く凛然とした声。
 そして月明かりがその姿を完璧に照らしたとき、場の時間は完全に停止した。

 人影の正体は同い年くらいの少女だった。
 暗所でもわかる艶やかな長髪を一本結びにした、鋭いつり目の整った風貌。
 単に日に焼けていないだけでなく手入れの行き届いた、瑞々しく月光を照り返す白い肌。
 彼女の体に着られる服は幸福だろうとさえ思わせるスレンダーなマネキン体型。
 纏う衣装はありふれているのに、それでも俗世に埋もれない輝きを放っている。
 
 しかし御堂と女が動けなくなった原因は彼女の容姿ではない。
 彼女の白い指に絡みつく無数のワイヤーと――それに滴る血の雫。
 間違いない。このうら若い少女が、銃器で武装した男達を倒した。
 それも一分という短い時間で。

6:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 01:48 ID:T6Y



 ――というか、何故、彼女はぼくの名前を知っているのだろう。

 やはり彼女も誘拐犯なのかと苦い感情が浮かぶ。
 が、どうも彼女が自分に向ける視線は、かつての誘拐犯たちとは別物に感じた。
 長らく会えなかった恋人に再開した待ち人のような、崇拝する神が眼前に降臨する様を目撃した聖女のような、恍惚と歓喜に満ちた眼差し。
 御堂の嫌悪対象となる劣情を一切含まないにも関わらず、ひたむきな愛情だけを内包した眼球。
 苛烈なまでに愛を訴える熱い瞳。

 彼女の視界には御堂もバタフライナイフを構えた女も入っているだろう。
 それでもなお、彼女の精神世界には御堂しか存在していなかった。
 何故なら彼女は女のほうを全く見ていない。
 ただ、脳裏に焼き付けんとばかりに御堂の姿だけをじっと幸せそうに凝視している。

「だ……誰なのよあんたは! 名乗りなさい!」
「――るっせェな」

 喚く女を、少女はどうでもよさそうに睨み付ける。
 御堂に向けられたものとは正反対の感情を滲ませて。
 乱暴な口調そのままに、見目麗しき少女はついと指先を動かした。
 そして次の瞬間、バタフライナイフが木端微塵に砕け散った。
 否――切り刻まれた。霧散するような細かさにまで。

「御堂以外が俺に命令してんじゃねーよ」

 体中の細胞が死んだと錯覚するような殺気。
 向けられたわけでもない御堂ですら冷や汗を流すそれに、女はふらりと床に座り込んだ。
 微かに漂ってくる異臭。女の履いているスカートに濃い染みが出来ていた。
 ちっと舌打ちをして少女は女に指先を向ける。

「ここから五秒以内に出ていけ。御堂の前で死体なんざ見せるつもりはねェから、テメェの仲間も半殺しで止めてる。いるなら後で回収しとけ」
「はぃ……い」

 四つん這いのまま涙を流して、女はずるずると出口に向かう。そこに御堂を襲っていたときの面影はない。
 ついに少女と二人きりになったこの部屋で、御堂はただ呆然と口を開けていた。

 女が完璧に姿を消したことを確認し、少女は再びこちらに視線を戻す。
 すでに殺気はない。
 先ほどの鋭い眼光が嘘だったかのように、御堂を見る少女の目は慈愛と敬愛に満ちている。

「悪ィな御堂。もっと早く居場所が突き止められてたら、お前が目を覚ます前に全て終わらせてたのに」

 近寄り、鎖の巻かれた手首に触れる。
 女性に直接触られたというのに悪寒は走らなかった。
 彼女の瞳が不埒なものを孕んでいないからだろうか、不思議と安心すらしてしまいそうになる。
 彼女が何者で、なぜ自分の名前を知っているのかもわからないのに。

7:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 01:54 ID:T6Y



「きみ、は……」
「ん?」
「一体、何者なんだ?」

 意を決したその問いかけに彼女は薄く笑みを浮かべた。
 ぱきんっ、と。自由を戒めていた鎖が割られて地面に落ちる音。
 解放された手にそっと自分の手を添え持ち上げる。
 次いで跪く彼女。光沢のある毛先が地面を擦った。

「我が身分は人に非ず。多くを望まず、ただ大いなる貴方の命(めい)のみを求める者。誇り高き貴方の剣であるがゆえに誉れ高く、名高き貴方の盾であるがために気高い」

 言って。
 決して汚してはならない聖物に触れるように恭しく、彼女は御堂の指先に口付けた。
 御堂の心に広がる、安堵と困惑。
 わからない。
 見知らぬ少女に助けられて、訳のわからないことを言われて、口付けられて。
 それで何故、自分はこんなにも安心しきっているのだろう。

「……君は、ぼくの何なんだ?」

 もう彼女が何者であるかは構わない。
 ただ自分と彼女との関係性が知りたくて変えた質問内容。
 返答を、彼女はさも神に誓うような声色で響かせた。

「――お前の奴隷(もの)だよ」

8:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 01:55 ID:T6Y



ここまでがプロローグみたいなもので、次から第一話です。
誤字・脱字に関しましてはご報告いただけるとありがたいです。

9:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 02:07 ID:T6Y



◇◆第一話、第一幕◆◇

10:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 02:16 ID:T6Y



「にっ、いっ、やっ、んっー!」

 がんがんがんがんがんがんがんがんっ――心地よい静寂の朝に響く、もう毎日の目覚ましと化した殴打音。
 窓の外で喧嘩をしていた猫と犬も逃げていくほどのそれに、御堂は沈んでいた意識をゆっくりと浮上させた。
 目を開ける。
 シンプルなデザインの電球と布団代わりのタオルケットの感触。
 いつも通りだ。
 どうやら今日はまだ誘拐されていないらしい。

「にーやんー、可愛い可愛い妹の御園(みその)ちゃんが起こしに来たッスよー! にーやーんー! 綺麗な綺麗なにーやんの目をうちっちが覚ましにきたッスよー! にーやん! 愛しのにーやんを覚醒させるべくうちっち甲斐甲斐しくやって来たッスよー! にぃーいぃーやぁーんッ!!」
「わかった。わかったから二分待ってくれ。まだ着替えてない!」

 朝から激しい妹の愛情表現に辟易しつつベッドから這い出る。
 ガーゼを貼った爪先がかすかに痛んだ。昨日の今日で治るはずもないか。
 パジャマを脱いでカッターシャツに手を通す。
 近所の雑貨店で見かけた柔軟剤を使ってみたのだが、どうやら正解だったようだ。
 柔らかくて仄かに柑橘系の香りがする。前の洗剤は安い代わりに生地がごわごわした。
 ボタンをとめて予備のスラックスを履き、上から校章の入ったこれまた予備のブレザーを羽織る。
 ガーゼの厚みで履いた靴下に違和感を抱いてしまうが、裸足でシューズを履くわけにはいかない。

「にーやん、もう開けていいッスか?」

 鍵のついていない部屋の前で律儀に待機していた御園が、こんこんと、今度はちゃんとしたノックをしながら聞いてくる。
 短くオーケーと返せば扉が開く音と共に、嬉々として中に飛び込んできた。

 中学入学と同時に染めたハニーブラウンのショートボブがふわりと揺れる。
 染色しているわりに傷んでいないのはトリートメントに気を使っているからだろう。
 二千円近い品物をインターネットで取り寄せているのを知っている。
 髪だけでなく、服や靴まで含めた全身に気を使っている御園のビジュアル得点は高い。
 なにせ大手ファッション誌の読者モデルを二つ掛け持ちしているのだから。
 今は登校前ということでセーラー服にハイソックスだが、普段着ともなればいつだってファッションショーでスポットライトを浴びられる状態だ。
 小悪魔的と称される笑顔とソプラノを振り撒いて、御園はウインクを飛ばした。

「はやく朝ごはん食べちゃわないと遅刻ッスよん」

 言うが早いか、御堂の手を取って上機嫌に階段を下っていく。
 指が細くて羨ましい、と言われたのはいつの話だっただろう。
 小食であまり脂肪がつかないだけなのにやけに褒められた記憶がある。

 ことあるごとに容姿をベタ褒めしてくるこの妹に対して、御堂は嫌悪感を抱かない。
 それはひとえに彼女が妹だからだ。
 彼女の瞳や口がいくら雄弁に愛を語ろうともそれは激しいだけの兄妹愛で、欲に駆られた女に傷物にされるのとはワケが違う。
 こうして手首を掴まれて冷静でいられるのは今のところ妹だけ。
 他の女に掴まれれば冷や汗と鳥肌が止まらなくなる。
 何年か前の自分なら女と目が合っただけで過呼吸を起こしていたし、その頃に比べれば随分とましになったものだが。

 ああでも――昨日の“彼女”からされた指先へのキスは、決して気持ち悪くなかった。

11:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 02:21 ID:T6Y



「そういえばにーやん。昨日はどこに誘拐されてたんッスか?」

 今日の天気の話のような気軽さで質問が振られた。御堂も同じく気軽に返す。

「人身売買組織」
「そりゃまた凄い所ッスねー。というかうちっちが仕事で一緒に帰れないときってにーやん大抵誘拐されてるし」
「しょうがないだろ。背後に気をつけて帰ったら前から誘拐犯が来るような体質なんだから」
「体質っていうか……見た目が原因だと思うんッスけど」
「弱そうだからか?」
「いや。綺麗だから」
「あー……お前のほうが綺麗だよ?」
「いや、口説いてほしいって合図じゃなくて」

 言葉を交わしつつ、リビングに辿り着く。
 御園は定位置のソファーへ。御堂は野菜ジュースを飲みに冷蔵庫へ。
 小食だから液体で栄養を補給しないと体調不良でぶっ倒れる。ビタミンミネラル食物繊維は大切だ。

「でもさ、にーやん」
「うん?」
「そんな大層な組織に誘拐されてどうやって逃げて来たんッスか?」
「んー。まあ……」

 紙パックをゴミ箱に捨てて言葉じりを濁す。
 サンドイッチを頬張りながら片手でマニキュアを塗っている御園を横目で見つつ、溜息。
 初対面の美少女が敵をフルボッコにしたあと家まで送ってくれました。
 なんて言っても、常識的に考えて信じてもらえないだろう。

「色々とあってね」

 ――お前もしかして、俺のこと忘れてたりする?

 彼女にそう尋ねられたときも素直に頷くしかなかった。
 そもそも昔に会ったという記憶すらない。
 人間の脳というのは厄介なものだ。
 忘れたくても忘れられないことは沢山あるのに、自分を助けてくれた人間の記憶は忘却の彼方に追いやっているらしい。
 やっぱりそうか、と彼女は落ち込む様子もなく呟いた。
 いや、いいんだよ。だってあのとき暗かったし。普通の視力してりゃ相手の顔とか見えねーもん。
 自分ではなく御堂を納得させるように言って、背中と太ももに腕を回して御堂を抱き上げる。

12:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 02:26 ID:T6Y



 いわゆるお姫様抱っこというやつだ。
 彼女が女子高生の平均より高めの身長で、御堂が男子高校生の平均より低めの身長という事実があったとしても、それにしたってここまで軽々しく抱き上げられるのは初めての経験だった。
 かつて車内に押し込もうと体格の良い黒服二人に無理やり抱き上げられたことがあったが、下手をすればそのときの奴らよりも楽そうだ。
 見上げた先の端正な顔立ちに苦痛の色は一切ない。
 捕まってろ、と言われ慌てて首に両腕を回す。
 そのとき鎖で青痣を作ってしまった手首を見て、十字架を踏みにじられた信者のごとく怒りに満ちた形相になっていた。
 殺気が飛んでこないということはこちらに怒っているわけじゃない。
 この青痣の原因となった人身売買組織に憤慨してくれているのだろうが、なぜ御堂のためにここまで怒るのだろう。

 奴隷。
 俺はお前の奴隷だと、そう彼女は宣った。
 誇るでもなく恥じるでもなく常識を語るような自然体で。

 ここまで考えたところでふと気付いた。
 さっきと周りの景色が変わっている。
 いや、変わり続けているというべきか――彼女は物思いに耽る御堂を現実に返すほどの揺れも起こさず、民家の屋根の上を疾走していた。
 男子高校生を姫抱きにしたままで。
 肩越しに後方の景色を確認すれば廃ビルが小さく建っている。
 おそらく自分はあそこに監禁されていたのだろう。
 ならば彼女は、あそこの窓から飛び降りて、なおかつ微々たる怪我しかしていない御堂を気遣いながら忍者じみた動きをしているということか。
 規格外の運動能力だ。
 妹も運動神経は良いが彼女のそれは『良い』なんてレベルじゃない。
 屋根から屋根に飛び移るくらいなら妹にもできるだろうが、抱いている御堂に衝撃を全く伝えないというのは無理だ。
 そんな至難の技はそもそも挑戦しようとも思わない。
 それも新幹線と変わらぬスピードを出しながらだ。

 体が冷えぬようにという配慮か、いつの間にか彼女が羽織っていたパーカーを肩にかけられていた。
 両腕が塞がった状態でどうやったのかと戸惑いもしたが、しかし彼女ならば何らかの方法でどうにかしたのだろうと納得できてしまう。
 ひょっとすると抱き上げられる前にはもうかけられていたのかもしれない。

 そうして体感的には三十分か四十分くらい経った頃、彼女はやっと屋根の上から飛び降りた。
 やはり御堂の体にはダメージを及ぼさない華麗な着地。
 着いたぜ、の声と共に丁寧な扱いで地面へと降ろされる。

 見慣れた3LDKの家の前だった。
 小さな庭つきの小洒落た外観。
 表札には『鳶島』の二文字。
 我が家だ。
 いつもなら目にするたびに憂鬱な気分に陥るのに、何故だろう。
 今日に限ってはやっと帰って来られたと胸をなで下ろした。

 誘拐と拉致と監禁には慣れていたつもりだったが今回のはちょっと刺激的すぎた。
 彼女が助けに来てくれなければ御堂はあの女に手篭めにされる前にあっさり自殺していただろうし、そう考えれば九死に一生ですらあったのだ。
 ならば救い出してくれた彼女は命の恩人。
 改めて礼を言おうと振り返った瞬間、彼女の姿はもう無かった。
 残っているのは彼女の温もりとカーディガンの暖かさだけ。
 が、不思議と寂しくはない。
 彼女とはもう一度、近いうちに会えそうな気がしたから。

 ――正義の味方って、ああいう人のことを言うのかな。
 なんの脈絡もなしにそう思った。
 そして少女がこの場にいれば、こう返したに違いない。
 「違う。お前の味方だ」。

13:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 02:29 ID:T6Y



「まあ、言えないんってんなら聞かねーッスわ。にーやんにゃにーやんの事件があるし」

 潔く引いてくれた御園。
 ここで事情ではなく事件というフレーズを用いたあたり、御堂のトラブル体質っぷりをよく理解している。

「んじゃまっ。さっさと学校行くとするッスか」
「御園、朝食は?」
「バッグにお菓子とジュースのストックがある! 問題なし!」

 言わずもがな、食欲が極端に少ない御堂の朝食は野菜ジュースだけ。
 さっき早く朝ごはんを食べないと遅刻すると言っていたが、よく考えればそれも心配のいらない話だった。
 紙パックの飲料水など歩きながらでも飲める。

「あ、そうそう。今朝の星座占いにーやん一位だったッスよ。なんでも運命の相手に出会うとか」

 バラエティ番組の占いに一喜一憂するタイプの御園による、実に中学生らしく女子らしい話を聞きながら壁のS字フックに引っ掛けていたスクールバッグを手にとる。

「運命の相手、ね。赤い糸で結ばれた恋人とかじゃないんだ」
「そこまで限定しちゃうとクレーム来るんじゃないッスか? 彼氏ができなかったじゃない! あの占いどういうことよ! みたいな感じで」
「なるほど。運命の相手って表現でどういう関係性になるかは曖昧にしてるってわけか」

 玄関先で靴を履き、とんとんと数回、つま先を地面に叩きつける。
 怪我をしているのを忘れて結構遠慮なしにやってしまった。痛い。自業自得。
 一般家庭には珍しい中央開き型の扉を両手で押し、ドアストッパーで支える。
 後ろをちらりと確認すれば、御園は何とも走りにくそうな形状のブーツを履いていた。
 今年はああいうのが流行りなのだろうか。
 若者の感性は理解できないと少し老人ぶりたくなる。
 逆にあのブーツが老人の間で爆発的ブームを起こしていてもついて行けないと思うけれど。
 あんな動きにくさを除けば痛々しさしか残らないような鬼畜デザインのブーツが似合ってしまう御園が可笑しい。
 そういえば昔から、目玉の缶バッチとか骨柄のスカートとか、そういうグロ可愛い(という形容詞があるらしい)アイテムの好きな子だった。
 雑誌にもそういう服装で載っているのだから、今時のティーンエイジャーには多かれ少なかれああいうファッションがウケるのだろう。
 やはりそこらの感覚はわからない。

「……休日に着飾って出かける相手も、特にいないし」

 自身の社交性の無さに目眩を起こしつつも、御堂はしっかりとした歩調で道路に踏み出した。

14:& ◆Ak6U:2013/01/01(火) 13:46 ID:6so

美人な女の子が主人公の話はたくさん見るけど、美人な男の子が主人公の話は初めて見ます!
しっかし99回も誘拐されるなんてスゴイな御堂くん。きっと女の私より可愛いんだろうな←
っていうかワイヤー使いの女の子がカッコイイです!
あと私もバイオハザードとか好きなので、妹ちゃんの気持ちもわかったり(笑)

長くなっちゃいましたが、とにかくがんばってくたさい!
ファンになっちゃいました!応援してます!

15:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 14:44 ID:T6Y

>>14

初コメントありがとうございます!

「美人な男がいたっていいじゃないか!」ということで、儚げ美人な男子高校生を主人公にしてみましたww
今のままだとヒロインにヒーローの座を奪われるのでこれから御堂は頑張らなければいけませんが。
ワイヤー使いの女の子はもう少しで名前が出るので待っていて下さい!
御園のファッションスタイルは私の中二病がピークだった頃に危うくしかけたものですww
バイオハザード私も大好きですよ!リアルにあんな世界になったらたぶん泣き喚いて使い物になりませんが。

ファンだなんてありがとうございます!
貴方様も小説をお書きになった際は是非とも教えて下さいね!
マッハ2でコメントに伺います!

16:華恋ーカレンー:2013/01/01(火) 18:30 ID:.BE

主人公がヒロインな小説があったっていいじゃない(笑)
勝手に御堂くんのビジュアルを黒髪色白美少年な感じでイメージしてるんですが、御堂くんは黒髪ですか!?←黒髪マニア

17:ハチミツ:2013/01/01(火) 21:59 ID:CKM

実はリア友なんだけど、誰だかわかる?
ヒントはあだ名が『ゴッド変態』!
一年で小説の腕めちゃくちゃ上がったね!
師匠(お姉さん)超え目指してファイト!
真骨頂の豪華すぎる容姿描写はまだ本領発揮してないみたいだし、そこも楽しみにしてるよんっ(笑)

18:ハチミツ:2013/01/01(火) 22:54 ID:bNk

実はリア友なんだけど、誰だかわかる?
ヒントはあだ名が『ゴッド変態』!
一年で小説の腕めちゃくちゃ上がったね!
師匠(お姉さん)超え目指してファイト!
真骨頂の豪華すぎる容姿描写はまだ本領発揮してないみたいだし、そこも楽しみにしてるよんっ(笑)

19:白粉 ◆5g2E:2013/01/01(火) 23:48 ID:T6Y

>>16

あぁっ、読者様の中での御堂の扱いがどんどんヒロインにっ……っ!!
ビンゴ! まだ御堂の詳しい容姿は作中で描写されていませんが、黒髪も色白も見事に正解ですよww
私も黒髪大好きです! 自分の髪も綺麗なほうが楽しいから、アウトバストリートメントにまで気を使ったりして楽しんでます←どうでもいい

>>17-18様

オーケー、理解した。
っていうかそのあだ名は学校に一人しかいねえよ!
お前だろ! 将来の夢はハーレムの王になって美男美女をはべらせることとか言ってるお前だろ!
まあうちの姉ちゃん若干スパルタだし。
超えるのは少なくとも今年中とかは無理だぞ。姉ちゃんの小説歴は私の五倍の長さだ。
容姿描写は本当に好きすぎて大量に書きたいけどまだ書ける場面が来てないからセーブしてるww 早く書きたいww
コメントありがとなー。じゃ、休み明けに学校で会おうぜ。

20:白粉 ◆5g2E:2013/01/02(水) 01:45 ID:T6Y



 私立六道ヶ丘学園(しりつろくどうがおかがくえん)。

 唐京(とうきょう)と神奈河(かながわ)の境目のあたり、どちらの中心部からも離れていて都会とも田舎とも呼べない微妙な位置にある学び舎。
 鳶島御堂と鳶島御園の通う教育機関の名前がそれだ。

 学園といっても校舎には建設者の趣味が大いに反映されていて、幼稚園から大学までを敷地内に無理やりぶち込んだ雑な造りのわりには、外から見ればまるでヨーロッパの古城めいた雰囲気を醸し出している。
 カトリック系の学校と間違えて入学してくる者もいるくらいだ。
 中世を意識したレンガ造りの校舎の内装は外観にマッチしたな白塗りと大理石。
 天井にきらめくシャンデリア。
 アンティークものと思しき調度品は華やかさと引き換えに耐久性が著しく低い。
 制服はどの学年も西洋の古典衣装を意識しており、こぞって堅苦しいというか正装っぽく、さらにいえば女子の制服なんてほとんどクラシカルロリータの領域だ。
 世の制服マニアには制服の萌える学校ベストテンに数えられている。

 重厚な木製の扉を真横にスライドさせ、御堂は空調の完璧に整えられた教室へと入った。
 席は窓際最後尾で、御堂の性格上わざわざクラスの全員に挨拶をしたりもしない。
 ゆえに本来ならば無言のまま足をすすめるし、一年生のときにはそうだったのだが、この二年一組になってからはそうではなかった。

 どんな話題を振ったらいいのかわからない。
 怖くはないけどなんだか話しかけにくい。
 ちょっと離れて鑑賞するのが一番幸せ。

 そう評される御堂に嬉々として話しかけてくる猛者が一人ばかり現れたのだ。

「おはよう妖精。今日も今日とてこの世のものとは思えない美しさ振りまいてるねー。いやあ眼福だわ」
「おはよう委員長。そのあだ名を学校中に広めてくれたお礼はいつか必ずするよ」
「ちょっ、そんなに怒らないでよ。いいじゃん妖精。なかなかつけられないよ? こんな神秘的ニックネーム」

 上中下でいうと中、松竹梅でいうと竹、美しい・普通・醜いの三択でいうと普通。
 欠点もなければ長所もないどこにでもありふれた顔つき。
 ザ・平均の中の平均。
 キングオブ普通。
 そう評される究極に平凡な容姿の少女――名を、武藤檜(むとうひのき)。
 このクラスの学級委員長だ。
 同時に、御堂へ頻繁にコミュニケーションを仕掛けてくるある意味での強者でもある。

「『古城の妖精』だっけ――一部生徒の間で囁かれてただけなのに、きみが叫んでくれたせいで広まったぼくの恥ずかしすぎる肩書き。男子高校生相手に妖精だぜ? 勘弁してくれよ。まだ初めの頃に使われてたピーチ姫ってあだ名の方がいくらかマシだったよ」

21:& ◆stjM:2013/01/02(水) 12:10 ID:JtY

安心しろよ、白粉と白粉の姉ちゃんも俺の嫁だからっ☆キラッ

あ、御堂きゅんも嫁にもらっていい?
っていうか委員長の顔WWテラ普通WWうぇっWW

22:& ◆stjM:2013/01/02(水) 12:18 ID:4HQ

あ、上の自分っす。

23:& ◆stjM:2013/01/02(水) 12:19 ID:4HQ

あれ、名前表示されない!?

24:大和:2013/01/02(水) 18:00 ID:P96

評価の大和です。

空白のことが聞きたいと言っていたので……
空白には「強調」「時間」「見やすさ」
などの効果があります。
まず「強調」についてです。
例えばですが……

A、私はどうやらこんな世界に迷いこんでしまったようだ。
B、よくはわからないが、ここはどうやらーー……

C、突然空間が歪んだ。

このような空白を作ることでCを強調することができます。
時間の経過も同じで一行程開けることで時間差を感じることができます。

「見やすさ」は、よく文を一行一行開ける人がいますが、
それは見やすいではなくただの行かせぎのようなものです。
なので空白をつかって文章を書く時には、
「、」や「。」も大切になってきますね。
今の文章のままだととても読みにくい、のではなく見にくくなっています。
例えばですが……

A、そういえば、
  昨日どこかでコンサートがあったらしいよ。
B、そういえば、昨日どこかでコンサートがあったらしいよ。

前文が短い時には改行はせず、前文が長い時は改行をする。
それぐらいのほうが僕は見やすいと思いますよ。

25:& ◆RuGs:2013/01/02(水) 22:29 ID:1dQ

あげー。
昔のお城みたいな校舎の窓の向こうに見える、妖精のように美しい黒髪の美少年・・・じゅるり←おい
これは誘拐したくなっても仕方がないない。
ピーチ姫より誘拐されてるならスーパーピーチ姫ですかね(笑)

26:& ◆stjM:2013/01/02(水) 22:32 ID:Hvo

だーもう!また名前が正しく表示されない!
これから変な名前のやつはぜんぶ俺(ハチミツ)だと思ってくれ。

連投スマソ。
んじゃまた明日。

27:& ◆stjM:2013/01/03(木) 17:20 ID:Scc

あげー。
小説のリクエストしていい?

28:白粉 ◆5g2E:2013/01/03(木) 21:51 ID:T6Y

>>21-23様

お前の嫁になるくらいなら姉ちゃんの嫁になるよ。
……近親相姦と同性婚がダブルで認められてる国ってあったっけか。

あとうちの子はやらん!!←言ってみたかっただけ
モブのスペシャリストみたいな顔だと思ってもらえたら((自分でもなに言ってるかわからない

>>24

評価ありがとうございます!!
なるほど、適度な改行ポイントの見極めが大切ですね……これからも精進してまいります!
目指せ師匠(実の姉)超え!!

29:白粉 ◆5g2E:2013/01/03(木) 21:59 ID:T6Y

>>25-27様

スーパーピーチ姫ってなんか強そうだなオイ。
クッパに向かって「ピーチ女王とお呼び! この醜い豚めが!」とか言ってそう。

スマホに変えたからじゃねーの?
お前なんか新しい機械に買い換えるたび異常が発生するって謎体質じゃん。

リクエスト承りましたー。
して、肝心の内容は何よ?

30:& ◆stjM:2013/01/03(木) 22:52 ID:2mw

実話系か、実話を基に脚色したストーリーで。
無駄に波乱万丈な人生だし小説にしても成り立つと思うんだよ。
白粉(姉)もかなり珍しい性格してるし。
あと昔通ってた小学校で伝説(?)になってるらしい髪入りチョコレート事件とか。

31:白粉 ◆5g2E:2013/01/03(木) 23:15 ID:T6Y

>>30

実話か。了解。
波乱万丈なのは主に姉ちゃんのせいだぞ。
私が巻き込まれるイザコザの八割は姉ちゃんが起こす騒動の余波だ。
それも髪入りチョコレートっていうか、もうチョコレート入りの髪ってレベルだったらしいし。
主人公が自分だと書きにくいし、私は主人公(姉ちゃん)に横で振り回される語り部のポジションでいくわ。
じゃあスレッド立ててくる!

32:白粉 ◆5g2E:2013/01/04(金) 16:35 ID:T6Y


「顔面の仕上がりが限りなく普通な私にしてみれば、そんなあだ名をつけられて名前負けしないきみの完成度の高い美貌は羨ましいけどなあ」
「その美貌とやらが原因で九十九回も誘拐されてみなよ。平凡な容姿が一番だと思い知るぜ」
「うわ、なんか今いらっときた」

 そう言って唇をとがらせる檜。
 だがそれも数秒のことで、次の瞬間には何かを思いついたようなあくどい表情になった。

「でも妖精。ひょっとしたら美人仲間がこのクラスにできるかもしんないよ?」
「このクラスに?」
「そっ。いわゆる転校生ってやつさ。さっき職員室で先生に紹介されて、たぶん私が校舎の案内とか受け持つことになるんだよねー」
「へえ……」
「名前は変だったけど顔はイケてた。妖精とはまた違ったタイプの美形で……なんつーか、妖精が守りたくなると同時に壊したくなるような可憐さだとしたら、転校生ちゃんは踏まれたい罵られたいむしろ貴方の奴隷にしてください女王様! みたいな。顔は綺麗と可愛いで半々って感じなんだけどオーラが格好良いんだよねー」

 奴隷。
 そのキーワードで、昨日の少女を思い出す。

 思えば彼女も、そのプライドの高い猛獣を思わせるつり目を除けば、可愛らしいと言って差し支えない顔立ちだった気がする。
 あのシチュエーションのせいで凛々しさしか感じなかったが――こういう日常風景をバックに改めて見れば、また違った印象を抱くかもしれない。

「……ん?」

 待て。そういえば今朝の占い。

「はーい席についてー。おお、今日は鳶島もいるのか。丁度よかった」

 なんだか嫌な予感、もしくは良い予感がしたところで、タイミングを計ったように担任が入ってくる。
 檜は平然とした顔で着席していた。
 慌てて御堂も自分の席に座れば、担任がにんまりと顔全体で機嫌を表現している。
 転校生でテンションが上がるのは生徒だけではないらしい。

「えー、ごほんっ。喜べお前ら! 転校生だ! しかも美少女だ!」

 叫ぶ担任に、しかし生徒たちは大した反応を示さない。
 檜が代表するように言った。

「せんせー。我らが古城の妖精、鳶島御堂くんを見慣れてるクラス一同にしてみればただの美少女なんてテンション上がりませんよぅ」

 言っている本人のテンションがやや高いのは関係ないらしい。
 すでに転校生の姿を目にしているのにこんな風に煽るのは、これからのクラスメイトたちの反応が楽しみだからだろう。
 一方、比較対象に出された御堂は表に出さず静かに溜息をこぼす。
 もうこの扱いも慣れたものだ。

33:& ◆stjM:2013/01/05(土) 00:18 ID:ITE

ヒロインちゃんクルー?

34:白粉 ◆5g2E:2013/01/05(土) 17:16 ID:T6Y

>>33

来るからもうちょっと待っててくだせぇ。

ところでもう宿題終わった?

35:白粉 ◆5g2E:2013/01/05(土) 18:20 ID:T6Y


「そ、そんなこと言うなよ武藤! すっごい格好良い女の子なんだぞ! そりゃ鳶島みたいな頭が混乱するほどの美人じゃないが、雄々しいんだ! 女戦士みたいな!」

 必死に転校生の魅力を語る担任。
 そんなことを言っている暇があるなら、さっさと教室に呼んだほうが手っ取り早いと思うのは御堂だけではないはずだ。

 姿さえ。
 姿さえ確認できれば、転校生がひょっとしたら昨日の彼女かもしれないなんて予感を払拭できるのに。
 でも、本当に転校生が昨日の彼女で、御園が言っていた通り運命の相手なんて存在なら――。

「……なんて、出来すぎな話か」

 希望を振り払うように頬杖をつき、窓の外を見る。
 グラウンドでは御園が体育をしていた。自慢げな顔で三重飛びをし続ける妹を見てなんだか心が落ち着く。
 御園。その実技テスト、二重飛びでいいのに。
 なんてリラックスモードに突入していたら、百聞は一見に如かずを察したらしい担任が、猛々しい音をたてて教卓を叩いた。

「喋るより見たほうが早い! 入ってこい、澪標(みおつくし)!」
「――わかりました」

 心臓が大きく跳ねた。

 柔らかさの中に隠しきれない硬さを孕んだ、凛々しい、芯の強さを感じさせる声。
 聞き覚えがあるどころか、記憶にある声とそっくりそのまま一致する。

 扉がガラリと開く音。
 反射的に扉へ視線をやれば、そこには――


「――澪標ラリルだ。よろしくするかどうかは自分で決めな」


 ――記憶そのままの姿の、“彼女”がいた。

36:& ◆stjM:2013/01/05(土) 21:12 ID:HI.

ヒロインちゃんキター!

澪標=和歌における『身を尽くし』の掛詞
ラリル=ラリる(薬物などに酔ってハイテンションになること)

でおk?

見た目は凛々しいのにこの名前、加えて奴隷発言・・・癖のありそうな子だぜ(ハァハァ

37:白粉 ◆5g2E:2013/01/05(土) 23:37 ID:T6Y

>>36

お前……何で元ネタ(?)一瞬でわかるんだよ。
ちなみに澪標って源氏物語の巻名でもあるんだぜ(`・ω・´)キリッ

ハァハァすんな変態臭い。
でもまあお前、現実世界でも癖のある奴が好きだもんなー……。

38:& ◆stjM:2013/01/06(日) 09:51 ID:CmE

インターネットのフル活用さ!
むしろ癖のある美人が嫌いな変態っているの?

39:白粉 ◆5g2E:2013/01/06(日) 16:19 ID:T6Y

>>38

さては貴様、文明の申し子かっ……!(意味不明)
知らないけどたぶんいるんじゃねーの知らないけどな!←大事なことなので二回言いました

40:白粉 ◆5g2E:2013/01/07(月) 15:04 ID:T6Y



 気の強そうな瞳。
 口紅が必要ないほど潤った唇。
 ギリシャ彫刻めいた曲線を描く健康的なプロポーション。
 可愛いと綺麗が適度な配合で混ぜ合わさっており、美少女と形容したくなる。
 ただしそこには【威圧的な】という装飾も含まれる――きつい印象の顔立ち。
 昨日は艶やかであることしかわからなかったうなじで結われた髪は、なんとなく茶色がかって見える。
 痛みや染色ではなく遺伝的なものだろう。
 着飾ればどこぞの大富豪から求婚されそうな容姿。
 すらりとした体型はモデル向きでもあるかもしれない。
 パーカーにジーンズなんて格好から推測するにボーイッシュファッションがお好みのようだ。
 制服がまだ届いていないからとりあえず動きやすいものを選ぼう、程度の雑な衣装チョイスがあえてカジュアルを狙っているように見えるのは美形の特権か。

 初めは一切の盛り上がりを見せていなかった生徒たちが息を呑むのがわかった。
 目の前に立つ彼女を見ていると許可が出されるまで安易に喋ってはいけない気がするのだ。
 ほぼ毎日御堂と顔を合わせているという時点で、ある意味この世界のどんな金持ちより綺麗なものを見慣れているクラスメイトたちでさえこの反応だ。
 休み時間に他のクラスの生徒が教室前を通りがかったら一体どうなることやら。
 静謐に満たされた空間の中で、御堂の声だけが小さく響く。

「昨日の……きみだよ、ね?」

 他に音の聞こえない状況でその小さな疑問はあっさり耳に届いた。
 反応した少女は、澪標ラリルはこちらを向く。
 まだ距離がある中でも視線が合った瞬間、パッと花が咲いたような笑みが、そのやたらと整った顔の上に広がる。
 思わずぎょっとした。さっきまでの仏頂面との落差が大きすぎる。

「御堂!」

 極上の笑顔を浮かべて御堂の席を目指すラリルに、周りの生徒たちは机ごと道を開ける。
 存在感だけで人の包囲網を蹴散らし、驚きに固まる御堂の前で立ち止まる。

41:白粉 ◆5g2E:2013/01/07(月) 22:59 ID:T6Y


 がっと思いきり抱きしめられた。

「御堂! 御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂御堂――御堂っ!!」
「う、あ――――」

 ぞわりと鳥肌が立つ。
 相手が昨日の彼女だと理解していても、“女性”に抱きつかれるという状況は耐え難い。
 誘拐先では何かされるかもしれないと構えていたからまだわずかに耐えられたものの――幼少期の嫌な思い出が走馬灯のように甦る。

 心臓が不規則に早鐘を打つ。
 こめかみから冷や汗が流れ落ちた。
 体が震える。
 体温が下がる。
 視界が霞む。
 頭がぼうっとする。
 胸の奥からこみ上げてくる粘着質な何か。
 胃が痙攣しているようにきりきり痛む。

 息が、できない。

「――妖精!」

 檜の悲鳴のような声を最後に、御堂の意識は途切れた。

42:& ◆stjM:2013/01/08(火) 00:25 ID:.BE

妖精たん、女性恐怖症を極めてるな・・・・・・男前なヒロイン相手でもダメだったか。

43:白粉 ◆5g2E:2013/01/08(火) 21:54 ID:T6Y


◇◆第一話、第二幕◆◇

44:白粉 ◆5g2E:2013/01/09(水) 18:36 ID:T6Y

>>42

女嫌い=×
女怖い=○

これが御堂の思考回路だ!

ヒロイン、テンション上がって抱きつかなかったら大丈夫だったはずなんだよ。
恋する(?)乙女が暴走した結果がこれだ←

45:ささ:2013/01/10(木) 17:47 ID:ofU

謝罪

評価をたのまれたささかまです。

しかし、満点で評価など出来ないのです。

すいません。

読者になってもいいですか?

46:白粉 ◆5g2E:2013/01/10(木) 21:06 ID:T6Y

>>45 ささ様

ま、満点……だとっ……Σ(・Д・`驚ノ)ノ
嬉しすぎて気が狂いそうですがとりあえず一言。

ありがとうございます!!

読者なんてむしろこちらからなって下さいとお願いし直したいくらいです!
そのお言葉を糧に更新がんばりますね!

47:白粉 ◆5g2E:2013/01/11(金) 00:38 ID:T6Y


「ぼうやが綺麗なのがいけないのよ」
 そう言ってベッドの上に押さえつけられたのを、今でも覚えている。

「御堂くんは可愛いね」
 ナイフを手に触ってくる変質者の荒い息は、心に刻まれている。

「あなたが美しいのは罪なんです」
 胡散臭い宗教団体の集会場でされたことに、記憶は忘却を行ってくれない。

「大丈夫です天使様。私が守ってさしあげますから」
 狂気を孕んだ目で監禁してきた近所のお姉さんが、頭の中から消えてくれない。

「私たちの人生をだいなしにしないで」
 誘拐先から帰ってきた息子をそう睨みつけた両親を、脳は未だに拒絶しない。


 嗚呼――全部全部、嫌な思い出ばかりだ。

 美しいと褒められては代わりにと勝手な欲望や理想を押し付けられるばかりの日々。
 そんな人間ばかり寄ってくるせいで、そうでない人間にも恐怖しか抱けなくなった。
 不幸中の幸いといえば犯人が女性ばかりだった事か。
 この中に一人でも男が混じっていたら、きっと自分は女性恐怖症ではなく人間恐怖症になっていた。

 実の息子が誘拐さているときに孤児院から養子を引き取っていた両親。
 きっと犯罪に巻き込まれてばかりの我が子が鬱陶しくなったのだろう、早くこの世に絶望して自殺でもしてしまえと言うように六歳の頃から虐待が始まった。
 そして今でも続いている。
 相談所に訴えれば両親とは引き離してもらえるのだろうが――施設に入ったってこの誘拐体質で迷惑をかけるだろうし、安いアパートで一人暮らしなんてすれば今の倍は誘拐されることになる。
 何より女性と肌が触れ合っただけで気絶しかねないこの状態では一人暮らしのために金も稼げない。

 だから自分にできるのは、ただ耐えることだけだ。
 耐えて耐えて耐え抜く。
 “あの約束”を果たす時まで、どれだけ汚されようと嬲られようと傷物にされようと、絶対に耐え抜く。
 そうすればきっと――。


 ――――あれ?


 約束って、何だっけ。




「御堂――御堂! 気がついたか!」

 冴えない頭のまま目を開けば、目の前には男装の麗人めいた美少女がいた。
 心の底から心配、そして後悔と反省をしているような様子で彼女は御堂を見る。
 そして次の瞬間にはフローリングに完璧な土下座をしていた。

「悪い! 待ちに待ったお前との本格的な再開に幸せが爆発したっていうか、その、自制心がぶっ壊れた! 本当に申し訳ないと思ってる。許せないならこれからお前の半径十メートル以内には近寄らない。本当に悪かった!」

 怒涛の勢いで謝罪する彼女。
 彼女、というか、転校生。
 澪標ラリル。

 手を動かせばそれはベッドのシーツだということがわかって、やっと思い出した。
 そういえばまた気絶したんだった。
 まだ僅かに不良を訴える体をゆるりと起こし、息継ぎもなく謝罪し続ける彼女に乾いた喉から声をかける。

「大丈夫。よくあることだから」

48:& ◆stjM:2013/01/12(土) 00:14 ID:B3I

御堂くんの経歴から漂う不憫っぷり。
ラリルちゃん、幸せにしてやってくれ!

49:陽実 ◆NLsI:2013/01/12(土) 14:19 ID:uPs

えーっと、白粉様。

私に何をしろと……っ←

とても評価できそうにないのだが、頑張ってみます←



「改行」が少ないです。

読者が目を動かす量が増え、結果読みにくくなってしまいます。


「御堂!!御堂御堂御堂御堂……っ、御堂――ッ!!」

くらいの量にしておいたほうが、読みやすさの面でいけば良いです。

基本は忠実に守られている、読みやすい、ストーリーも設定も筋が通っている。

もう私に出来ることがないです←


本っ当にすいません。

50:白粉 ◆5g2E:2013/01/12(土) 17:21 ID:T6Y

>>48

御堂を幸せにするため誠心誠意がんばることを、ここに誓います!(ラリルが)

>>49

評価ありがとうございます!

やはり改行ですか……空けすぎても空けなくても読みにくくて難しいですお(´・ω・`)
一番読みやすいベストな改行を目標にもっと精進して参りますね!

二度目になってしまいますが、本当にありがとうございます!!
このアドバイス無駄にはしません!

51:大和:2013/01/12(土) 17:59 ID:P96

へんなとこで改行して改行するとこでしてないから読みにくくなってると思う。
例えば>>47なら、

そうすれば、きっとーー。
ーーーーあれ?
約束って、なんだっけ。

この三行の間、改行しすぎかな。
あとダッシュ「ー」の乱用が少し目立つ。

文の切れ目(「、」や「。」等)での改行が望ましい。
そして改行をして空間を開けるのはあんまり多くしすぎない。
でないと、本当に空間を開けてインパクトなどをつけたい時に多量のスペースを開けなくてはならない。
ならない、というか、ならなくなる。
そして会話文と文章とのスペースは統一させる。

改行については以上です。
まぁ陽実の補足です。

52:白粉 ◆5g2E:2013/01/12(土) 20:09 ID:T6Y

>>51

大和様! 大和様じゃないですか!
わざわざアドバイスに来て下さってありがとうございますっ!!

なるほど、改行は適切にしないと駄目ですね。
ダッシュたんの乱用も控えてみます。

たしかに長文が続いているところに限って改行してないですね私……「。」だけじゃなく、長くなるときは「、」でも改行するようにします。

よし、上達を目指してがんばるぞ自分!!

53:ささ:2013/01/12(土) 21:39 ID:/yk

やっぱり、面白すぎるぅ

54:白粉 ◆5g2E:2013/01/13(日) 00:18 ID:T6Y


 廊下で女子とすれ違うときに髪から嗅いだことのあるような香水の匂いがして、
 それで貧血を起こしたこと。
 背後から女子に声をかけられただけで目眩が一日中止まらなかったこと。
 着飾った女子の集団が視界を横切っただけで激しい頭痛に襲われたこと。
 どれも今では改善されているが、高校に入学した当初はこんなことばかりだった。
 触られなければ大丈夫なレベルにまで落ち着いてからは頻度も減ったが。

「……それ聞いたら余計に心配になるじゃねぇか」
「ん、なにか言ったかい?」
「いや。それより、昨日あれから大丈夫だったか?」

 土下座姿勢のまま顔だけ上げるラリル。
 その言葉に御堂ははっとした表情を浮かべてベッドから出ようとする。
 冷たい床に足をつけた瞬間、即座に立ちくらみ。
 ぐらりと体を揺らせば、一瞬で立ち上がったラリルがその華奢な体を支えた。
 ガラス細工を扱うような優しい動きだ。
 さっき触られた時は駄目だったのに、何故今回は平気なのだろう。
 そんな疑問を口にする暇もなくベッドへ押し戻される。

「まだ寝てろ。もう少しで、学級委員長がお前の荷物まとめてここまで持ってくるから」
「すまない……あの、澪標さん」
「リルでいい。お前に“さん”なんてつけられたら、俺はお前に“様”をつけて呼ぶぜ」
「……そういうのとか、昨日のこともなんだけど。どうしてぼくをここまで大切なもののように扱ってくれるんだい?」
「大切なもののように扱ってるんじゃなく、大切なものとして扱ってるんだよ」

 そういうことが聞きたいんじゃない。
 と続けようとしたところで、ラリルの向こう側で扉が開く音。
 目をそちらにやれば檜の姿があった。
 視線が合う。
 御堂が起きているのを見て、安心したように肩を下ろしていた。

「思ったより大丈夫そうで良かった。荷物もってきたよ」

 そう言って掲げた右手にはたしかにスクールバッグが握られている。
 学級委員長は男子と女子で二人いるのだが、荷物をまとめてくれているのは檜のほうだったらしい。

55:白粉 ◆5g2E:2013/01/13(日) 00:44 ID:T6Y

>>53 ささ様

ありがとうございます!!
せっかく休日になったし、明日からばんばん更新していきますね!

56:ささ:2013/01/13(日) 16:54 ID:/yk

楽しみー

待ってまーす

57:白粉 ◆5g2E:2013/01/13(日) 19:36 ID:T6Y


「しっかし、妖精が倒れるの三ヶ月ぶりくらいじゃない? 最近はマシだったのにねー……はいカバン」
「ありがと」
「おい、そこの委員長」

 礼を言おうとすれば、それに被せてラリルが発言した。
 「え、私?」と自分を指差す檜。

「転校初日から迷惑をかけたことについては謝罪する。御堂の荷物を持ってきてくれたことについては感謝する。が、一つだけ言わせろ」
「え、なになに?」
「妖精なんて、そんな不細工な生き物と御堂を一緒にするな」

 平然と言い放つラリルに御堂は絶句した。
 妖精が不細工なんてどこの世界での話だそれは。
 いや、それとも。
 鳶島御堂という存在は、澪標ラリルにとって妖精よりも美しく尊い生き物だということか。
 どこまで神聖視されているのか考えると焦燥感すら湧いてくる。
 ラリルがこんなにも自分を敬愛する理由を、御堂は知らないのだから。

「あ、あー……ごめん。私にとっての最上級の褒め言葉だったんだけど」
「妖精ってどんな国の神話でも二番手くらいだろうが。美しいのは認めるが、神漏美に劣るような姿の奴に御堂を例えられてたまるか」
「かむろみ?」
「女神の尊称だ。どの神話でも一番美しいのはだいたい女神だろ」
「じゃあ私は御堂くんを古城の妖精から古城の女神に変更すればいいのかな?」
「御堂は女じゃねーよ」
「それは知ってるけど……ああもう、妖精以上の女神以外って何があるのさ!」

 委員長が頭を掻き毟る。
 あだ名がもっと恥ずかしくなりそうな事態に、御堂も内心焦っていた。
 少なくとも、立ち上がって昨日のお礼を言おうとしたことや、ラリルとの関係性を問い詰めようとしたことを忘れるくらいには。

58:白粉 ◆5g2E:2013/01/13(日) 19:42 ID:T6Y

>>56

たくさん更新するとか言っておきながら起きたら四時過ぎてたんだぜ……orz
でもコメントありがとうございます!

59:白粉@宇治茶が美味い ◆5g2E:2013/01/14(月) 18:53 ID:T6Y


「だーもうっ! よっしゃオッケー、明日までに考えてくる! 妖せ、じゃなくて御堂くんは、もう放課後になってるから体調が落ち着いたら帰宅してね! それじゃ!」
「あまり恥ずかしいのはよしてくれよ」

 御堂の懇願に振り向くことなく、檜は颯爽と保健室を後にした。
 明日からはピーチ姫と古城の妖精を上回るあだ名で呼ばれることになるのだろう。
 胃が痛い。

「もう体は大丈夫か? なんなら背負ってくぜ」

 女子に使う形容詞ではないと思うが、相変わらず紳士的な対応のラリル。
 勢いを削がれた御堂はおとなしくその提案に乗っかることにした。
 背中をこちらに向けてしゃがみこむラリルの首にそっと手を回して体重を預ければ、
 リュックサックでも背負うように軽々と立ち上がられる。
 一応、百六十五センチメートルはあったはずなのだが。
 昨日のこともだが、どうも彼女の身体能力は常識の範囲内ではないらしい。

「……力が強いんだね」
「どちらかといえば速さと器用さが売りなんだけどな」

 言いつつ、片手の指先をついと動かすラリル。
 同時に保健室の扉が勝手に開いた。
 咄嗟に目をこらしてワイヤーの類を探してみるが、
 見当たらなかった。
 そんな御堂の動きを察したようにラリルが続ける。

「切るわけじゃなけりゃ、ワイヤーみたいな硬いもの使わなくてもいけるんだよ。今のは抜いた髪の毛でやった」
「……本当に何者なんだい、きみは」
「だーかーらー。お前の奴隷だって言ってんだろ?」
「もっと正確に」
「俺は奴隷。お前に逆らわない、絶対の奴隷。死ねと言われれば笑って死に、殺せと言われれば神様相手にもこの糸を絡める、お前の奴隷。澪標ラリルだ」
「…………」

 まだ聞くなと、遠まわしに言っているのか。
 そう諦めて御堂は静かに目を閉じた。
 家の場所はラリルなら知っているはずだ。
 体調も万全ではない。
 しばし仮眠をとらせてもらおう。

 ラリルが歩き出したのがわかった。
 背中越しに心地よい振動を感じながら、御堂は夢の中に沈んでいった。

60:ささ:2013/01/15(火) 12:28 ID:/yk

御堂君って、あんまり想像つかないんだけど

芸能人とかスポーツ選手でたとえるとだれだろう???

綺麗な感じの男子…

61:白粉@宇治茶が美味い ◆5g2E:2013/01/15(火) 19:03 ID:T6Y

>>60

芸能人で例えると……うーん。
該当する方が思い浮かびません(-_-;)
海外の美少年の画像とかでそれっぽいと感じるものはあったんですけど、黒目黒髪じゃありませんし。

御園なら、トリンドル玲奈ちゃんとかはイメージに近いかもしれません。
今時の可愛い子のトップクラスみたいな←

62:白粉@宇治茶が美味い ◆5g2E:2013/01/15(火) 23:38 ID:T6Y


◇◆第一話、第三幕◆◇

63:& ◆stjM:2013/01/16(水) 00:10 ID:7NA

あげー。
ここで区切り入るってことはまた何かに巻き込まれるな御堂くん。
しかしそんなきみを見て私は興奮するっ!!!!

64:白粉@宇治茶が美味い ◆5g2E:2013/01/16(水) 22:35 ID:T6Y

>>63

YES!
むしろ御堂が事件に巻き込まれないほうが珍しい((
そして興奮してもいいけど近所迷惑にはなるなよー。

65:白粉@宇治茶が美味い ◆5g2E:2013/01/16(水) 22:38 ID:T6Y


 月の光に照らされた夜の海。
 それが、私と愛しき方との出会いでございました。

 満月が出ているといっても人影が浮かび上がる程度の微弱なもの。
 私はあの方の、繊細な髪の揺れる音、白い肌が艶かしく帯びた痣、折れそうに細い体の線、
 何より憂いという憂いに満ちた瞳を覚えております。
 あの方に私の姿は見えなかったでしょう。
 私にも見えていないと思っていて、だからこそ私と話して下さった。
 海に来た理由は、どうやら私もあの方も同じようでした。
 あそこでビルの屋上や駅のホームを選んでいたら会えなかった。
 数ある候補地の中からわざわざ遠い海を選んだかつての私に、
 今の私は全財産を謝礼として渡すくらいのことはするべきかもしれません。

 美しき月夜のあの方へ。
 私は貴方を愛しております。
 貴方を一目見て、言葉を交わして、その手に触れて、口付けて。
 貴方との思い出、仕草の一つまでも余す所なく胸に焼き付けて。
 我が命より尊き貴方のお姿は今も我が柱です。

 誰よりも美しいが故に不幸な貴方。
 今まで生きる意味なんて特にないと思っていました。
 でも間違いだったのですね。
 私が生まれて死んでいく意味はここにありました。
 今は、死にたくないほど貴方が好きです。

 我が全て。
 貴方に絶えなき愛と忠誠を。
 どうか死なないで下さい。
 辛いでしょう。
 苦しいでしょう。
 悲しいでしょう。
 痛いでしょう。
 ――そんな感情もどうでもよくなるほど、傷ついてきたでしょう。
 それでもどうか生きて下さい。
 私が再び貴方の前に現れて高らかに愛を叫ぶその日まで。
 貴方と私が再びあいまみえたならば。
 それから先の人生、貴方を誰にも汚させはしない。

66:& ◆stjM:2013/01/16(水) 23:16 ID:nG.

この感じはラリルたんか?
しかし口調が違う・・・。
っていうかこんなに愛を囁かれたら同性でも落ちるWW

67:白粉@苺大福テラうます ◆5g2E:2013/01/17(木) 22:07 ID:T6Y

>>66

その点についてはネタバレ厳禁ってことで(笑)
落ちるか怖くなるかの二択だな。後者だと「こいつ……はやくなんとかしないと」って感じになる。

68:ささ:2013/01/18(金) 09:52 ID:/yk

なんかめっちゃ気になる

69:& ◆stjM:2013/01/18(金) 17:35 ID:PgU

っていうかラリルたんマジ男前。
御堂きゅんがヒロインみたくなるのも仕方ねーべや。

70:白粉@苺大福テラうます ◆5g2E:2013/01/18(金) 22:47 ID:T6Y

>>68

ありがとうございます!
続きはなんとか今日中に更新してみせますっ……!

>>69

ラリルたんって呼び方ひょっとして固定された?←
御堂も頑張ってるんだけど、その頑張りは精神的なものだからヒーローっぽさは出ないんだよなぁ……。

71:白粉@苺大福テラうます ◆5g2E:2013/01/19(土) 02:26 ID:T6Y


「わたくしはですね、御堂様。色々なものを奪われてき貴方にわたくしの全てを捧げたいのです」

 聞こえていないのを承知の上でラリルは語る。
 己が手に抱かれ眠る白皙の少年へ捧げるように。
 ベッドに降ろした彼の体は幸福を削がれたように軽かった。

「貴方が一瞬でも笑ってくれるのなら、わたくしは一生笑えなくても構いません。わたくしの命は貴方の為にある。貴方の敵は、全員わたくしが切り伏せましょう。わたくしは貴方に助けられたのですから、この体も命も、ぜんぶ貴方のものです」

 女性らしい柔らかな声色で、聖母のような慈愛の笑を浮かべ、
 彼の絹糸よりも触り心地のいい黒髪を撫でる。
 彼が視界にいるときは瞬きの間すら惜しい。
 必要以上に綺麗でもはや人間にすら見えない彼。
 宝石も色あせて見える珠玉の輝き。
 深海のような影を孕んだ黒真珠の瞳に、
 今ばかりは幸せな夢を見てほしいと、蓋をするまぶたへ口付けた。

「わたくしの神様は貴方です。わたくし忠誠は全て貴方のものです。わたくしは絶対に貴方を悲しませない」

 最後にその雪にまで羨まれそうな白い頬へ指先をすべらせて、
 名残惜しむ気持ちを含みつつラリルは御堂の部屋を後にした。
 静寂の部屋に一人。
 道徳の限界ぎりぎりにまで迫った精巧な人形が飾られているように、
 御堂は眠り続けた。

 夕闇の帳が下りる。夜はもうすぐそこだ。

72:& ◆stjM:2013/01/19(土) 13:31 ID:YQ6

御堂きゅんが想像してた数倍美人だった。
綺麗すぎて人間に見えないとか御堂きゅんマジ妖精←ラリルたんに怒られる

73:白粉@丸ぼうろmgmg ◆5g2E:2013/01/19(土) 20:25 ID:T6Y

>>72

ぶっちゃけ作中で一番の美人は御堂だからな。
写真がネットに上がったら「これ合成写真だろww」ってコメントされるレベル。
ラリル「妖精より御堂のほうが幻想的な容姿してるだろ。お前の目は節穴か?」←こんな感じ?

74:& ◆stjM:2013/01/20(日) 11:49 ID:Q0I

ヒロインちゃんよりもモデルの妹よりもっ!?
つまり三次元にとっての二次元レベルの美少年ってわけか。
はい、蔑むような眼差しいただきました!これで勝てる!

75:白粉@紅芋タルトまいうー ◆5g2E:2013/01/20(日) 22:25 ID:T6Y

>>74

ヒロインは可愛い美しい格好いいの三つとも手にしてるんだけど、そのぶん純度が低い。あと目つきが悪い。
御園はとっても可愛いけど色気や格好よさからは無縁な感じ。あと万人受けしないファッション。
御堂は格好よくもなければ可愛くもなく、ただただ美しい。それゆえ人間味がない。

だな。目の前に降ってきたら天使と勘違いするくらいには美人だと思っておいてくれ。
何に勝つつもりだよww

76:ささ:2013/01/21(月) 16:50 ID:/yk

御堂君のイラストを描いて、書き終わってからじっくり眺めて、なんか違うと破いて捨てる日々…

77:白粉@黒糖羊羹ぷまい ◆5g2E:2013/01/21(月) 21:33 ID:T6Y


「ん…………」

 窓から射し込む光で目が覚めた。
 雲の切れ間に宿る満月。
 もう夜になっているらしい。
 一体どれほど眠っていたのだろうか。
 起き上がって自分の姿を見下ろせば、制服からパジャマに変わっていた。
 ラリルが着替えまでさせてくれたらしい。
 しかも持っていた記憶のない、
 サラリーマンの給料三ヶ月分はしそうな高級ブランド品だ。
 これに自分の寝汗を染み込ませてしまったかと思うと申し訳なくなってくる。

 時計を見る。午後十時。
 両親は二ヶ月に一回でも帰ってこればいいほうだ。
 当然、今日も家にいるはずもないのだろうが、
 御園がこの時間になっても自分を起こしに来ないなんて珍しい。
 モデルの仕事も絶対に八時までには終わらせて帰ってくるのに。

「御園……?」

 控えめに呼んでみた。
 いつもならこの程度の声量ですぐ部屋に飛び込んでくるのに、
 今日に限って反応がない。
 それどころか階下に人の気配がない。
 見る番組がなくてもついているテレビの音や、フローリングの床が軋む音、
 ときおり御園が口ずさむ流行りの歌も聞こえない。
 ――なんだろう。なんとなく、胸騒ぎがする。
 足元から這い上がってくる不吉なものを振り払うように、
 御堂はふらつきながら部屋を出た。
 すでに体調は回復しているが急に立つと目眩がする。
 慣れたものだと思っていた虚弱体質もこういう時ばかりは恨めしい。
 ぎしり。木製の階段が耳障りな悲鳴を上げる。
 金属製の手すりの冷たさが身にしみる。

78:白粉@黒糖羊羹ぷまい ◆5g2E:2013/01/21(月) 21:36 ID:T6Y

>>76

破り捨てるなんてもっていない!
ささ様がお描きになったならきっと神がかったイラストなのに……っ!

79:& ◆stjM:2013/01/22(火) 21:13 ID:YJE

あっちのスレではごめん。

御園ちゃんピンチ?
というかさりげなく御堂きゅんの体を拝んでたのかラリルたんWW

80:ささ:2013/01/23(水) 15:55 ID:/yk

>>78

神?そんな物とは無縁です

81:白粉 ◆5g2E:2013/01/23(水) 20:49 ID:T6Y

>>79

いいってことよ。
お前が直情タイプなのはわかってたことだ。

むしろ御堂がピンチ。
セクハラはしてないから問題ないはずだ。見るだけならセーフだよな?←

>>80

神はいつだって心の中にいるんだぜ?(ドヤァ)

……こほん。失礼しました。
このあいだペンタブ買ったんですけど、私もイラストは不得意とか通り越してもう不可能ってレベルで苦手ですお(´・ω・`)

82:白粉 ◆5g2E:2013/01/24(木) 22:09 ID:T6Y


「御園……おい、御園?」

 吐く息が白い。
 いつもは暖房が効いている家の中が何故か不気味なほど寒い。
 日が落ちているとはいえ、この気温の下がり方は異常だ。
 隙間風が吹いているなどという生易しいレベルじゃない。
 まるで行く手を遮るものなど何もないかのように、
 真冬の冷気が通り魔もかくやと皮膚を突き刺す。
 抗いがたい緊張感に思考が呑まれていく。
 そして御堂の雪にも勝る白い足先が階段の下部に差し掛かったとき――信じられない光景を目にした。

 一階が、なかった。

 家が倒壊していないことが不思議なくらい完璧に、完膚無きまでに。
 家具家電はおろか壁や床まで含めて、それなりの敷地面積を有した一軒家の、
 一階部分だけがごっそりと消えていた。
 さながら奇術ショーでも見せつけられた気分。
 こんなに外が丸見えなら寒波が襲ってくるのも当然のことだ。
 想定外の事態に、さすがの御堂も天を仰ぐ。
 そのまま力が抜けて階段にしゃがみこんだ。
 なんだコレは。
 意味がわからないし原因もわからない。
 そもそも方法もわからない。
 何をどういう風に使えば、三階建ての家の、
 基礎となる部分だけをピンポイントで取り除けるのか。

83:& ◆stjM:2013/01/25(金) 21:58 ID:X.c

お前のそういう所が好きだ。

つーか一階WW消えてるとかWW

84:白粉 ◆5g2E:2013/01/26(土) 20:11 ID:T6Y

>>83

どうも。ところでお前、この掲示板で小説は書かねーの?

自分が体験者なら夢だと思って二度寝する自信があるぜ。っていうか夢であってほしい。

85:ささ:2013/01/26(土) 20:49 ID:/yk

現実離れしとるwww
大丈夫かー
落ちるか怖くなるってこういうことだったのか?

86:白粉 ◆5g2E:2013/01/27(日) 15:33 ID:T6Y


 いや。
 この際そんなことどうでもいい。
 問題は誰がこれをやったのか。
 そして、普段ならとっくに帰宅しているはずの御園が今どこにいるのかだ。
 御堂ほど異常な確率ではないが、御園もあれはあれで結構な美少女だ。
 こんな夜更けに出歩いていては変なのに目をつけられて誘拐されるかもしれない。
 探さないと。
 そう決心してかじかむ足を叱咤する。
 まずは靴を履かなければならない。
 一階が消えたということは玄関も消えているのだろうが、
 果たしてそこに置いてあった靴は残っているのか。

「ちょっといいかNA?」

 十中八九の確率で残っていないと考えたほうがいい。
 なら一度は部屋まで戻ってスリッパを取ってくるしかあるまい。
 コートの類も一階にしまっていたから、
 この真冬にパジャマとスリッパという装備だけで出歩くのはかなり厳しいが背に腹は代えられない。
 妹のいち早い安全を考えれば多少の苦行には耐えよう。

「もしもSI。きみ、私の声がちゃんと聞こえてRU?」

 そうと決まれば話は早い。
 さっさと自室のスリッパを履いて御園を探しに――。

「あ、やっと気付いたYO」

 ――振り向いた先に、見知らぬ女が座っていた。

 女といっても成人したばかりくらいの若い女だ。
 顔文字のプリントされたTシャツと、半透明のバルーンスカートに黒いタイツ。
 ハイヒールと髪の毛は多量のスパンコールにまみれている。
 ゴム手袋をはめた両手に何故か剣玉を持っていて、
 全体的に珍妙で訳の分からない要素で構成されている。
 お近づきにはなりたくないタイプだ。
 可笑しいのは服装だけではない。
 この家の階段は下の階に下りるまでに抜け道や隠れられるスペースなんて設けられていない。
 にも関わらず、
 この女ははさっき御堂が下りてきた階段に当然の顔で立っているのだ。
 謎のシチュエーションと謎のキャラクター。
 今までの経験上、
 この女が実は通りすがりのマジシャンだったなどというオチで終わらないことは分かりきっている。
 身構える御堂に奇しき女はニパッと無邪気ささえ感じる笑みを浮かべた。

「鳶島御堂くんで合ってるよNE。一目見たらわかる凄い美人だって依頼人が言ってたから、きみで間違いないとは思うんだけDO。念の為に確認みたいNA?」
「鳶島御堂はぼくです。依頼人? とか急に話し出されても知らないし、この怪奇現象を発生させたのは貴方なんですか?」
「あA! 自己紹介を忘れてましTA!」

 平気を装った御堂の心からの質問をスルーし剣玉の片方をポケットにしまい込む。
 そして瞬きの間に三十センチ手前まで迫ってきた女は、
 無邪気に、でも有悪気に八重歯を剥き出して御堂の首に手をかけた。

「裏世界の一角を担う血筋、“神隠士(かみかくし)”の蜃楼一族が一人、蜃楼気炎(しんろうきえん)でSU!」

 裏世界。
 神隠士。
 蜃楼一族。
 そんな異空間のようなワードを振りまいて、女は御堂の細い首筋に爪を立てた。

「大人しくついて来てくれたら、妹さん無事に返しまSU」

87:白粉 ◆5g2E:2013/01/27(日) 15:36 ID:T6Y

>>85

現実から離れすぎると一周回って現実に戻ってくるときがありますよね(何が言いたいのか自分でも分からない)
いや、こっからさらにピンチに巻き込まれます。頑張れ御堂!←他人事

88:ささ:2013/01/27(日) 16:24 ID:/yk

>>87
一周回って……地球のイメージ?
そして、どれが名前かわかんない女が!

89:& ◆stjM:2013/01/27(日) 16:52 ID:2Ps

怪しさ満点の奴キター!

小説は書かねえよ。
自分より才能があって自分より努力をしてる奴と友達やってんだから。
お前の作品は面白くて上手くて大好きだけど、だからこそ、自分も書き始めたら嫉妬と劣等感で楽しめなくなりそうだし。

90:& ◆stjM:2013/01/28(月) 19:08 ID:hYM

あ、そういえば才能あるって言われるのリアルじゃ苦手だったっけ。
訂正。お前みたいな努力家に努力もせずに嫉妬する奴にはなりたくないから、小説は書かない。

91:白粉 ◆5g2E:2013/01/28(月) 20:38 ID:T6Y

>>88

名前は気炎の部分ですよ!
神隠士→神隠しが元ネタ
蜃楼気炎→蜃気楼+陽炎(どちらも怪奇繋がりで神隠しっぽいから)が元ネタ
だったりします。

>>89>>89

当初は全身ガムテープの予定だったけどさすがに変すぎだと思ってやめた。

とりあえず褒めてくれてありがとう。
たしかに才能あるって言われるのはちょっと苦手ではあるな。もちろんそれ以上に嬉しいんだけど。
百パーセント努力タイプだから、天才って書いたネームプレート首から下げてるとなんか申し訳ない気分になるんだよ。
もちろんそういう扱いを受けるくらいの実力がついたって意味じゃ誇らしくも思うんだが。

書かないのか。まあ、そんな気はしてたよ。
お前は感情と行動が直結してるから地道な作業は向かなさそうだもんな。

92:白粉 ◆5g2E:2013/01/28(月) 21:52 ID:T6Y


 鳶島御園。

 十四歳。
 中学二年生。
 現役の掛け持ち読者モデル。
 可愛い猫よりも奇形の昆虫に興奮するグロカワラブ。
 テンションの高いブラコン。
 成績はあまりよろしくないが、
 運動神経は近所の黒人ボクサーに「日本人じゃない」と絶叫されるくらいには上々。
 男子よりは女子に好感をもたれる、
 さらにいえば十代・二十代が主なファン層の今時のオシャレさん。
 顔はとびきり可愛いが色気はゼロ。
 一メートル五十センチもない低身長。
 少女体型かと思いきやまさかのトランジスタグラマー。
 それでもやはり妖艶さはない。
 元孤児。
 現養子。
 現在の両親に引き取られるに至った理由は名前に兄との統一感があるから。
 旧姓は難読地名の代表格として有名な名前。

 さて問題です。この中に一つある間違いはどれでしょう。


「うちっちに何か用ッスかー、そこのお姉さん」

 学校帰りの鳶島御園がその言葉を発したのは、人気のない裏道での事だった。

93:& ◆stjM:2013/01/29(火) 08:36 ID:Zew

御園ちゃんのターンきた!
御堂くんが目覚める前の話?
嘘は年齢で実は十四歳じゃなくて千四百歳とかどーよ。ちなみに当たる気はしない。

94:白粉 ◆5g2E:2013/01/29(火) 19:58 ID:T6Y

>>93

そうそう。
時間軸は御堂がぐっすり眠ってる最中だね。
ちげーよww どんだけサバ読んでんだようちの御園ww

95:白粉 ◆5g2E:2013/01/30(水) 20:52 ID:T6Y


 右手にクレープ。
 左手にブランドショップの紙袋。
 女学生らしく寄り道しまくったらしい。
 そんな今時の少女が放つにはあまりにも相応しくない軍隊を目の前にしたような威圧感。
 猟奇的なネイルアートの施された爪を何もない空間に向けて、
 表情だけは可愛らしいままに続きを紡ぐ。

「そこにいるのはわかってるんッスよ。“そっち側”に生きてる奴の気配は、完璧に消えているから逆にわかりやすい。何も感じない、酸素の気配さえ存在しない場所を指させばいるんッスから」
「――やっぱりお嬢さん、ただ者じゃないNE」

 女の声が虚空から聞こえる。
 同時に、何もなかった空間に徐々に人の形が浮かび上がってきた。
 顔文字の描かれたTシャツにシースルーのバルーンスカート。
 黒いタイツにスパンコールまみれの頭部と爪先。
 両手に剣玉を構えた、なぜ見えなかったのか理解できないほど珍妙な存在感のある女。
 しかし纏う空気で御園は確信した。
 この女をダークサイドの生き物だと直感した自分は間違ってはいないと。

 ああ――この感覚は久しぶりッス。

 はやる気持ちを抑えて御園は三日月の形に口を歪める。
 地獄の番犬さえ竦み上がりそうな笑み。
 それを突きつけられた女はぶるりと身震いをする。

「おかしいと思ったんだYO。渡された写真の男の子、あんなに綺麗なのに“たったの”九十九回しか誘拐されてないなんてさA。ケタ二つか三つくらい間違ってんじゃねーのって考えてたんだけDO、」

 女は紐の部分が十メートルはあろうかという剣玉を大きくふりかぶる。
 弾丸のように飛んでくる紐先の赤い球体を、
 しかし御園は半歩下がるだけでかわして見せた。

「きみがこっそり守っていたとしたら不思議じゃなI」

96:& ◆o6Ys:2013/01/30(水) 21:24 ID:hLg

御園ちゃん、いや御園さんと呼ばせていただこう。
御園さんカッケー!
まさかのなんか戦えそうなオーラ!

97:白粉 ◆5g2E:2013/01/31(木) 18:19 ID:T6Y

>>96

主人公には“きゅん”でその妹には“さん”かよww
しかし相手の武器は剣玉だから御園が格好よく戦ったとしてもなんかシュールだぜ!

98:name:2013/01/31(木) 22:18 ID:XAk

ラリルさんみたいな一途に愛してくれる嫁がほしい・・・。

99:白粉 ◆5g2E:2013/02/01(金) 18:59 ID:T6Y

>>98

初コメありがとうございます(´∀`*)
ラリルは御堂にベタ惚れなので嫁に出すことはできませんが、現実世界にもきっと一途で献身的な大和撫子はいるのでがんばって下さい!
……あれ、私が応援する側?

100:ささ:2013/02/01(金) 21:09 ID:7e.


おもしろい!!!
といいつつ100おめー

101:白粉 ◆5g2E:2013/02/02(土) 20:11 ID:T6Y

>>100

100ゲットおめでとうございます!
これからもがんばりますねー(´∀`*)

102:ハチミツ:2013/02/03(日) 01:49 ID:XAk

うおっ、風邪ひいてるうちにきづいたら100行ってた!
おめでとう!
これからもハァハァすr・・・間違えた。
応援するからな!

103:白粉 ◆5g2E:2013/02/03(日) 19:51 ID:T6Y


 ぺろりと唇を舐める女。
 御園も挑発的に舌なめずりをする。
 刹那、二人の周りが爆発した。
 爆発したようにしか見えない勢いで、地面がえぐれた。
 鉄製の赤玉二球が縦横無尽に駆動する隙間をぬって、
 ホラー洋画めいた色彩に覆われた五本の爪を女の顔に突き立てようとする。
 既のところで去がる女。
 唸りをあげて首に絡み付こうとする剣玉の糸を歯で喰いちぎり、
 御園は女の顎先を蹴り上げた。
 軍人のごとく厳ついブーツによる一撃。
 骨を痺れさせるほどの衝撃。
 一般人なら顔面がはじけかねない威力のそれに、
 しかし女は鼻血を出すていどだった。
 ギリギリで自ら後ろに飛んでいたらしい。

104:白粉 ◆5g2E:2013/02/04(月) 18:31 ID:T6Y

>>102

コメさんくすー。
でも本音が丸見えだよ尻すら隠れてねえぞ。
ところでお前、全員にラブコール送ってくれてるけど一番は誰なんだよ?

105:ささ:2013/02/06(水) 16:10 ID:7e.

御園ちゃんが恐ろしいっ

すいません、お知らせです。
リレー小説、書き込む用にスレ立てますんで、書いちゃってくださいっ
天才さん!

106:白粉 ◆5g2E:2013/02/06(水) 21:52 ID:T6Y

>>105

遅ればせながら了解しました!
毎度コメントありがとうございます(*´д`*)

107:& ◆o6Ys:2013/02/07(木) 14:15 ID:XAk

一番はもちろんお前だけど?
キャラならラリルさんかな。

108:白粉 ◆5g2E:2013/02/08(金) 19:32 ID:T6Y

>>107
私を口説こうとするなww 逆に詩人っぽく口説き返してやろうか?
ラリルか。今は御園のターンだから出てこない、もう少し待ってくれ。

109:白粉 ◆5g2E:2013/02/09(土) 13:49 ID:T6Y


 ひゅう、と感心したように口笛を吹いて、
 女はシャツの袖で鼻血を拭う。
 口の中も多少ダメージがあったのか血混じりのツバも地面に吐き捨てた。
 対する御園は息も荒らげない。
 片足を上げたまま蹴りの態勢をキープし続けている。
 一見すると中国拳法のようなその構えは、
 しかしどこの流派にもあてはまらない適当な構えだということがよく分かる。
 いわば我流だ。
 つまり師も無しにただの素質だけでここまで強いということか。
 裏世界の住人でもなんでもない、
 ただの女子中学生が。
 その事実にこめかみから冷や汗が流れた。

「うちっちが仕事でどうしても無理って場合を除いて、たしかに護衛の真似事みたいなのはしてったッスよ。
そうでもしなきゃにーやん三分に一回は誘拐されかけるんッスもん」
「……わからないNA。きみと彼は親の違う義兄妹だろU。何故そこまで彼を目にかけRU」
「目にかけるっていうか、本当は手にかけたいんッスけどね」

 双眸の奥底にほの暗い灯を揺らめかせて、
 御園は手を心臓の位置で握り締める。

「愛してるんッスよ。兄としてじゃなく、男として」

 うっすらと微笑むその表情はまさしく恋する乙女。
 いや、恋などという純粋なものではない。
 恋と名のつく感情の全てを可笑しな方向にこじらせたようない倒錯した概念。
 独占欲。束縛欲。
 兄妹愛というにはあまりにも粘着質で、
 男女愛というにはどことなく気味が悪い。

「うちっちが養子ってこと知ってるなら、たぶんこっちの情報も知ってると思うんッスけど。
うちっちの実母が若かりし頃に強姦されて孕んだのがうちっちなんッスよ」

110:& ◆o6Ys:2013/02/09(土) 23:58 ID:mBo

お前の本気の口説き文句とか惚れるしかなくなるだろWW
だが断らない! さあ俺を口説け!
御園さんも好きだから問題ない。
っていうか御園さんまさか禁断の兄妹愛?

111:ヒヨドリ:2013/02/10(日) 21:42 ID:QdU

こんにちは〜。白粉さん、来てみました!
いや〜。夢中になって読みました!

天才としか言えないですよ!

これからも頑張ってくださいね〜〜〜!また、リレー小説のスレで会いましょう☆

112:白粉 ◆5g2E:2013/02/11(月) 12:07 ID:T6Y

>>110
おk。
「俺にはお前の全てをわかることなんてできない。お前を世界で一番幸せにしてやるなんてことも言えないし、お前に世界で一番愛される自信もない。でもこれだけは約束する。お前が俺の隣で死ぬとき、満足のいく人生だったと笑わせてみせる。だんだんと老いていくお前の顔に笑いジワだけを刻んでみせる。そんなお前を見て俺は泣きたい。だから――俺と、結婚してくれ」。
お前の守備範囲は相変わらず広い。
厳密には義兄妹だからなー、それにしたって禁断といえば禁断なんだが。

>>111
わあ、ありがとうございます!(沙*・ω・)
私もヒヨドリ様も小説を読んだときはもう夢中で一気読みしたものですよ(´∀`*)

その褒め言葉が嬉しくて小説を書いているようなものです!
ご期待に添えるよう頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします!

では、またリレー小説のほうで!

113:陽実 ◆NLsI:2013/02/11(月) 12:35 ID:sFU

一番最初から一気読みした経験がある私です←

不思議と惹きつけられていくんですよね……。

心情描写もさることながら、情景描写が特に素晴s(
これからも頑張ってください白姫!!←

114:白粉 ◆5g2E:2013/02/12(火) 23:16 ID:T6Y

>>113
その節はどうもありがとうございます(#^.^#)

そんなに褒められたら脳みそとろけちゃいますよもうっ!((
苦手分野は台詞と描写のつなぎ目なので、そこをどうにかするのが今後の課題です(`・ω・´)

はい! がんばりますね!
ありがとうございます、陽姫!

115:白粉 ◆5g2E:2013/02/12(火) 23:19 ID:T6Y


「……いや、依頼者からそこまでは聞いてないけDO」

 女の発言など無かったことにして続ける。

「名前さえ知りもしない男の子供なんて堕ろせばよかったのに、何を思ったか産んじまって。
まあ娘がキズモノにされたショックで両親が自殺して、
頼れる親戚の当てもないとなれば腹の子に縋るのも仕方がないのかもしれないッスね。
そこから労働基準法とかあってないような職場で必至に働きながらうちっちを産んで育ててくれた母さん。
そんな母さんが三歳くらいの時に過労死してうちっちは孤児院に引き取られたんッスけど、
まあその話はにーやんに惚れた理由とは関係ないんで話さねーッスわ」
「実の母親が可哀想な目にあって死んでいったことは分かっTA。
けど、それと彼に惚れた理由になにか繋がりはあるのかI?」
「反応」
「HA?」

 戦闘中であることも忘れて胡乱げな声を上げる女。
 御園は構えを解かないまま、どこかイッてしまった、
 静脈に麻薬でも打ち込んだような笑顔で。

「にーやんにふざけて抱きついた時の反応が、母さんと一緒だったんッス」

 母さんの時もにーやんの時も、
 じゃれあい程度で上に乗っかっただけなんッスけどね。
 二人とも同じ反応が返ってきたんッス。
 錯乱して悲鳴を上げながらうちっちを突き飛ばしたあと、
 がりがりがりがりがりがりがりがり、
 ひたすら自分の爪でうちっちに触られた部分を抉りとるみたいに引っ掻いて。
 泣きながら過呼吸おこして。
 それでも自分で自分を抱きしめるみたいにして皮膚を削ぎ続けて。
 爪も腕も血でぐちゃぐちゃになってもまだ止めないんッス。
 そんな様子を見てるとなんだか心臓がうるさくて、
 体温が上がってくる。
 体中を足りないもので満たされたみたいな感覚。
 母さんのを見た時はただ怖かっただけなのに、
 にーやんのを見ると妙に興奮して。
 うちっち実はマザコンなのかもしんねーッス。
 義理とはいえ兄に欲情した理由が、
 母さんと同じ傷物だっていう共通点と、
 母さんと同じ拒絶反応の酷さなんッスから。

 ――可愛らしい口元から紡がれるにはあまりにも変質的な内容。
 そんな言葉を聞かされている女は、
 まだ顔を合わせたこともない御園の兄に対して同情してしまいそうになった。

116:& ◆stjM:2013/02/13(水) 00:20 ID:3oQ

そんな風に告されたらもう人生の半分捧げるしかねーわ。
ロマンチックバージョンとツンデレバージョンも頼む←

つーか御園さんマジ怖い。
ブラコンかと思いきやマザコンでデレデレかと思いきやヤンデレとか新ジャンルすぎる。
しかも惚れた理由ェ。

117:陽実 ◆NLsI:2013/02/14(木) 16:12 ID:izI

>>114
このような努力の結晶である素晴らしい作品が置いてあれば読むのは必然。

とろけちゃってくださいn(蹴
あ、それわかります。
情景描写と心理描写からのセリフは難しいですね。
頑張ってください!!努力を陰ながら応援(明るみで応援しようか

頑張ってくださいね!!あなたならきっと出来まs(
陽姫という名にまだ慣れぬw←


御園さん…こえぇ←

118:& ◆stjM:2013/02/15(金) 20:56 ID:PgU

そういや、嘘って結局シスコンなだけじゃなくマザコンでもあったって事でオーケー?

119:陽実 ◆NLsI:2013/02/15(金) 21:56 ID:R/2

私は嘘は「日本人じゃない」=「人間じゃない、もはや人類じゃない」だと思ったぬ←
でもきっとブラコン+マザコンだったが正解であろうとなっとく←

120:白粉 ◆5g2E:2013/02/16(土) 20:16 ID:T6Y

>>116
そんな貴重品を預けられても困るだろう。
えー、私が口説いたんだから今度はお前が口説けって。

お前、可愛くて怖い子ってタイプだって言ってなかったっけ?
アニメ見てるといつもヤンデレとかツンギレ系のキャラ大好きになるじゃん。

そして正解は陽姫のほうだ!

>>117
“努力”!
生きていく上で努力することは当たり前のことだとの教育を受けて育ってきましたが、
改めてこうして褒められるとやっぱり人生が楽しくなりますね!
ありがとうございます(*´∀`*)

明るみで応援してたら日焼けしちゃいますからこれどうぞ(`・ω・´)つフリルたっぷりの日傘
私も白姫まだ慣れませんww いつも『○○姫』って呼ぶ方でしたからww

ブラコンでヤンデレなだけの妹は使い古された感があるので、さてどうしようかと試行錯誤したらどうしてこうなった←

121:陽実 ◆NLsI:2013/02/16(土) 20:55 ID:kn2

>>120
当たり前でもなかなかできないものなんでふ。
ほら、私だってテスト勉強という努力放棄してまs(殴
いえいえ(*゚▽゚*)

ありがとうございますwわ、私の顔に合わない……(泣
呼ぶほうだったんですかw
呼ぶほうでも呼ばれる方でもなかった←

それは私が聞きたい。←

あ、やった正解みたいだw

122:白粉 ◆5g2E:2013/02/17(日) 19:45 ID:T6Y


「きみの兄貴の最大の不幸って、ひょっとしてきみが義妹になったことなんじゃねーの」
「だとしたら嬉しい限りッスね」

 キッチュなブーツで地面を踏み切り、女に肉薄。
 予想外の攻撃に構え遅れた女に叩き込まれるのは猛烈たる胴回し回転蹴り。
 身体を縦回転、または横回転して踵を相手の顔面に打撃する極新空手の技だ。
 自分より身長の高い相手に決めるにはそのぶん高く飛び上がる必要がある。
 が、そこさえクリアしてしまえば女子中学生でも駆使することに何ら問題はない。
 フィジカルで負けていてもこのキックなら重力が味方につく。
 そもそも御園は学校で手を抜いているだけであって、
 本来ならばギネス記録をすべて塗り替えられるくらいの力量を保持している。
 つまり人間離れした脚力と重力、
 ついでに回ったことによる遠心力のスリーコンボ。
 それらを一身に受けた女の体からばきりと嫌な音が響く。

「不幸なほうが、にーやんは綺麗だから」

123:白粉 ◆5g2E:2013/02/18(月) 17:16 ID:T6Y

>>121
ですよねーww 私だってたまにサボりたくなりますもんww
そういえば私ももう少しでテスト一週間前だ((((;゚Д゚))))
陽姫の得意教科と苦手教科って何ですか?

大丈夫です、フリルの似合わない女の子なんていません!←
そっちが大多数です問題ありません。っていうかうちの中学のあだ名が多様すぎるんですよww
何故かあだ名が『スラム街』とか『ガスボンベ』の奴がいますしww

きっと深夜のハイテンションで設定を考えたのが悪かったんだぜ(´・ω・`)

124:陽実 ◆NLsI:2013/02/18(月) 17:34 ID:lD6

>>123
まったくもってその通りですぜww
え、今日から明後日までテストですが何k(殴
国語がそこそこ得意で、数学と英語がohmygutですねw

えぇw私は似合わないですよw
ちょ待てwwスラム街ってなんだwwスラムってあれですよね?あれですよね?

深夜のハイテンションで考えてそこまで設定つくり込めるとかなんですか天才ですk(蹴
白姫格好いいです!!

125:& ◆o6Ys:2013/02/18(月) 23:17 ID:0Bo

白粉を口説くねえ・・・水とご飯と酸素とお前、これさえあれば充分だ。とかそんな感じ?

126:白粉 ◆5g2E:2013/02/19(火) 22:00 ID:T6Y

>>124
でもサボりたくてもサボれない時がある、そんな時のためのウルトラソウル!((
ちょww なにネットしてらっしゃるんですかww
貴方は私か← 国語は学年一位で英数が赤点ですww

じゃあリボンです! これなら色をシックなものにすればかっこいい系の女性にも似合う!←
間違いなくあれです。そしていま身近にいる中で一番長いあだ名の子は『グリーンアップルの香り』さんです。

逆に深夜テンションじゃなきゃ設定とか思い浮かばないですおww
ところでいまもうリレー小説やってるんですけど、もう一つリレー小説のスレッド立ててメンバー募集するか悩み中です(=_=)
ありがとう! 可愛いより格好いいが嬉しいお年頃さ!←

>>125
おお! 思ったよりマトモな感じできたな。お前、現実世界で告白の言葉を聞いたときは「結婚しよう結婚しよう今すぐ私と結婚しよう結婚しなければならない結婚してしまうしかない〜(以下略)」だったのにww

127:白粉 ◆5g2E:2013/02/19(火) 22:29 ID:T6Y


 両足の骨が逝ったのだろう。
 呻く暇もなしにくずおれる。
 アスファルトの地面が額にぶち当たり流血。
 遅れて地面へ叩きつけられた腕からは皮膚を突き破って骨と血の破片が飛び散っている。
 黒ずんではいない純粋な赤。
 間違いなく動脈が破れ流れ出したものだ。
 げほっ、と重々しくえづく声。
 それらを一秒足らずの時間だけ眺めたあと、
 それっきり興味を失ったように御園は女に背中を向けて歩き出した。
 そのまま振り返ることなくひらひらと手を振る。

「うちっち家に帰ってにーやんをちやほやするって大事なお仕事が待ってるんで。
肋骨が肺を突き破ってあと数十秒で呼吸できなくなるだろうけど、まあ多分あんたなら死なねーッスよ」

 兄の絹糸のような髪に負けぬようにと手入れを怠らぬ茶髪を揺らし、
 軽快な足取りで迷うこともなく帰路を進む。
 そんな御園のセーラー服を着た後ろ姿に向かって、
 女は口から血を吐きながら声を投げかけた。
 これまで見たこともないような凶悪に不愉快な笑顔つきで。

「お嬢ちゃN。二卵性双生児って知ってるかI?」

128:みなみ ◆NLsI:2013/02/20(水) 15:28 ID:TOg

陽実ですぜ☆←

>>126
ウルトラソウル!! ヘイ!! ……体育祭を思い出すぜ。←
だ、だって、テスト勉強とかどうでもいいんですもn(蹴
なんですと!? 白姫と同類とかどんだけ嬉しいと……!! 今なら死ねr(
でも私は学年一位とかは無理です、はい。
もうちょっと頑張らないと無理です。いま学年三十何位です、はい。←
ちょwww 赤点てww あれ、白姫中学生だよね?←

あ、リボンならまだ……いけ……るか?←
格好良くないけどそれならありがたく受け取るよ!!←
……私の頭の中に浮かんでいるもので正しいんだよね、うん。
今の私のあだ名は一部からガムシロップと呼ばれてますw

成程、わかるかもしれないですぜ
深夜テンションってなんか思いもよらないことができてしまうww
はい参加します参加立候補します。←
可愛いって言われると怒るけど格好いいって言われたら「ありがとう」と返す。
それが私さ!!←

129:& ◆o6Ys:2013/02/20(水) 22:21 ID:VhE

御園さん脚力バケモンじゃねーか。
踏まれても「我々の業界ではご褒美です」ってできないな。

130:白粉 ◆5g2E:2013/02/22(金) 17:47 ID:T6Y

>>128
体育祭はコスプレして走った思い出しかありませんww
中学生だけど赤点という言葉が使いたいお年頃でs((
国語で学年一位とれたって俺、泳げないんだぜ?(ドヤァッ)
っていうか学年三十位でも凄いじゃないですか! わたし得意なの国語と社会だけで他カスですから!

可愛い系でも綺麗系でもないなら、まさかのセクシー系ですか?( ;゚Д゚)オソルオソル
ガムシロップww なにゆえww コーヒーってあだ名の子とコンビ組んだりしてるんですか?

ですよねー。深夜に何をトチ狂ったか自分の妄想だけで号泣しだしたり、なんてのは深夜のテンションでしか不可能です←
本当ですか!? ありがとうございます(*´∀`*)
全員で設定を決めたキャラを出し合って微調整しあって後は普通にリレー小説って感じがいいんですけど、雑談のほうにスレ立てたほうがいいですかね?

>>129
人間レベルの脚力ならやる予定だったのかそれ。

131:陽実 ◆NLsI:2013/02/22(金) 18:43 ID:v0k

>>130
なんですかその痛い思い出www
赤点……って半分以下ですよね?私英語赤点ですw
残念ながら運動なんて何も出来ませんぜ?←
一位の白姫がそこにいればすごいとは全く思えない((
……あなたは私と同じですか。←

なぜww御園さんより身長低いっすよww多分格好いい系かとww
ガムシロップ→ガムになってますw
名前から来てまs(

わかりますわかります。
深夜のテンションでなんか急に大人になってみたり子供に戻ってみたr(それは違う
本当です!!
多分雑談のほうがいいと思います。
ここは創作、がメインですから。

長文失礼m(_ _)m

132:白粉 ◆5g2E:2013/02/23(土) 16:35 ID:T6Y


「……最後の遺言がそれでいいんッスか。知ってるッスけど」
「なら、一卵性双生児HA?」
「人が双子と聞いて思い浮かべるほう。二卵性双生児のそっくりバージョン」

 御園はあきれたように肩をすくめる仕草をする。
 圧倒的な優位に立つ余裕か。
 背後への警戒は解いてはいないものの、それは一種の傲慢を孕む。
 どうせ何もできない矮小な存在だとタカをくくっている。
 その通りだ。
 背後の女は何もできない。
 両足を折られ腕から骨が飛び出て肋骨が肺に突き刺さり、
 止まらない流血がそのまま絶命へのカウントダウン。
 あと一時間もたつことなく彼女は息を引き取るだろう。
 仮に適切な治療を受けたとしても戦えるような体ではないはずだ。
 裏世界の人間としてはとっくに終わっている。
 それなのに女は捨て台詞をこぼした。
 神経を逆撫でするにやつきを消さぬまま。

「私、きみと同じで妹なのSA」
「何を言って――」

 振り向こうとしたその瞬間、御園の腹を赤い鉄球がぶち抜いた。

「――え」

 下半身にまで伝う生暖かくどろりとした液体。
 ごふ、と嘔吐するように喉から鉄の味と香りが溢れた。
 それは奇しくも背後で地を這う女のように。
 操り人形の糸が切れたように体を倒れ込ませながら、
 御園は視界に二人の人間を見た。
 自分が瀕死にまで追いやった女と、それと全く同じ顔をした女。
 まぶたを閉じる女の頭を瓜二つの女が撫でる。
 休んでいろと労わるように。

133:陽実 ◆NLsI:2013/02/23(土) 16:37 ID:yL6

煤c…御園さん!!

134:白粉 ◆5g2E:2013/02/23(土) 16:53 ID:T6Y

>>131
大丈夫、女子用スクール水着で走ったマッチョ男子の坂本くんに比べれば痛さなんてない!←
もう外国語覚えられる自信とかないから一生日本で生きますわ(´・ω・`)
国語一位なんてとるのは頭の良い奴じゃなく本の虫ですよww
ひょっとしたら前世で親戚関係とかだったかもしれませんね((

Q:かっこいいお姉さんは好きですか? A:大好きですっ!
ガムシロップっぽい名前って日本人名じゃ考えつかんとですよ。

だったら雑談板に【キャラ設定あらかじめ決めて】メンバー六人くらい【リレー小説しようぜ】というタイトルでスレッド立ててきますね!
あ、でももっといいタイトル案あります(・ω・)?

135:陽実 ◆NLsI:2013/02/23(土) 16:58 ID:yL6

>>134
坂本くんなにしとんwww
同感ですわw←
ずるいです、国語成績下がっちゃったんです。どうしたら上がりますk((
本当にそうかもしれませんn((

格好いいお姉さんじゃないですよww格好いいクソガキですww←
単純に考えてください、ついでに下の名前じゃないですw

OKです、了解しました!!(>Д<)ゝ
「白粉と」を入れますか?あ、でもそうしたらみんなビビって近づかなi(

136:ささ:2013/02/24(日) 11:31 ID:7e.


あーグロイグロイ。
でも面白すぎる!

137:ささ:2013/02/24(日) 11:32 ID:7e.

リレー小説の件、入れてもらえませんかね?
遠慮なく断っちゃってくださいーw

138:白粉 ◆5g2E:2013/02/24(日) 17:08 ID:T6Y

>>135
後日、彼のあだ名は『走れエロス』になりましたとさ。
でも海外旅行はしてみたいんですよね。台湾とか安くて美味しい料理がたくさんあるそうですし。(行き先の基準は料理)
ひたすら教科書を読めばどうにかなりますぜ! 最終手段は勘です←

クソガキでもお姉さんでも格好よさに変わりはない! 格好良い&可愛い&美しいはもうそれだけで価値があるのですよ!((
か、神代(かみしろ)さんとかそんなんですか? 無理やり変形させていけばガムシロップさんにならないことも……。

何でビビられてるんですか私ww
でももう少しでテスト期間に入るので、立てるとしたらテストが終わってからになりそうです(´・ω・`)

>>136>>137
内臓が飛び出していないうちはグロテスク注意って書かなくてもセーフかと思いまして←
お褒めの言葉ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ!

リレー小説はむしろ入ってくれるんですかヒャッホー!!な状態ですよ?

139:& ◆o6Ys:2013/02/25(月) 07:06 ID:FAg

過去軸の話だと思いきやまさかの双子トリックだった、だと・・・!?
ってことは変な女(姉)が気炎って名前で妹は別人か。

140:白粉 ◆5g2E:2013/02/26(火) 19:11 ID:T6Y

>>139
双子が登場するって一昔前の推理小説では鉄板ネタだよな。
yes。妹は蜃楼(妹)とでも呼称しておいてくれ。

141:& ◆o6Ys:2013/02/27(水) 13:36 ID:Loo

あげー。

白粉のやつ、中耳炎が酷くてのたうちまわってるから今日は来られないらしいっす。
耳に注射針さすかガーゼだけ貼って耐えるかで後半選んだとか。

テスト前に不運な奴だ。

142:白粉 ◆5g2E:2013/02/28(木) 13:34 ID:T6Y

>>141
そして復活!
書き込みさんくすー。
まだ耳キーン状態だけど今日中に更新してみせるぜ!

143:白粉 ◆5g2E:2013/02/28(木) 15:21 ID:T6Y


「よくやった、アシビ。少し眠ってなさI」
「うん。……ねえお姉ちゃん。」
「N?」
「その喋り方、真似しにくかった」
「ごめんNE。でも普段からキャラ作りしてるほうが入れ替わりやすいだRO?」
「その様子だとターゲットの男の子はちゃんと捕獲できたんだ」
「あA。そこの妹ちゃんの名前出したら一発だったZE。実はまだ捕まえられてないってバレたらどうしようかと思っTA」

 アシビ。
 アシビというのか、あの女の名は。
 そして背格好の酷似した“お姉ちゃん”と呼ばれる女の出現。
 ふはっ、と御園は自嘲するように呼吸した。

 特徴的なファッションも口調も武器も、
 相似性を強調する手段に過ぎなかったということか。
 たとえば自分がアシビを倒した時点で警戒をといておらず、
 あとから出てくる姉の存在に気づいていたとしても。
 その襲撃者がさっき倒した敵と全く同じ容姿をしていたら動きに隙を作っていたかもしれない。
 そういう動揺を誘うための珍妙な装束。
 目立つ武器。
 珍しい口調。
 なるほど見事なものだ。
 単純な身体能力で考えれば、
 あんな女はたとえ十人いたって負けない自信があるが――考えることも自信があることも今の状況を覆す材料にはならない。
 経験の差だ。心構えの差だ。
 初めから格下だと余裕綽々に見下してかかった時点で自分はすでに敗北していたのだ。
 獅子は兎を狩るのに全力を出すという。
 それはつまり、
 強くとも慢心はするなという先人の忠告だったのだろう。

 体液で浸ったアスファルトの地面はぬらぬらと輝く。
 そこに穴を作らんとばかりの勢いで力を込め、
 臓物が溢れそうになることも構わず御園は無理やり上半身を起こした。
 セーラー服はもう使い物にならない。
 世界一のクリーニング屋を訪ねたって断られる汚れっぷりだ。

144:& ◆o6Ys:2013/03/01(金) 20:36 ID:GH6

御園さん死にかけてらっしゃる。
大丈夫か・・・しかしアシビちゃんあの口調はお姉ちゃんの真似だったのかWW

145:ささ:2013/03/02(土) 11:55 ID:7e.

あげー。
書き禁解かれました。
良かった良かった。

てか、予想外の展開に発狂中です。
続きよみたいですー

146:マダラカルト:2013/03/02(土) 16:11 ID:o5k

あの、前々からこっそり読んでました!
この掲示板で一番好きな小説です!
ラリル様が好きなので御堂様のことももちろん好きです!
御園様も好きです!
でも白粉姫が一番好きです!

147:白粉 ◆5g2E:2013/03/03(日) 13:30 ID:T6Y

>>144
大丈夫、御園さんはしぶといのでこの程度じゃお亡くなりにはなりません。
真似してる最中ぜったい恥ずかしいぜあれ。
御園も変な口調だったからそこにアシビはある意味救われていたかもしれん。

>>145
書き禁されてたんでしたね、そういえば。
復活おめでとうございます!

私も早く書きたいのにテスト期間中で発狂すそうですあばばば(^q^)

>>146
初コメありがとうございます(-^〇^-)
一番だなんてそんな嬉し恥ずかしい(o´艸`)
ラリル最近出せなくてすみません、でも御堂のピンチには駆けつけるけど御園のピンチには駆けつけないんですあの子。
姫……より、宮とか君をつけられるほうが好きなのでそちらでお願いしまs((

148:& ◆o6Ys:2013/03/07(木) 03:37 ID:Q.s

御園さんがお亡くなりになったら趣味のリボン刺繍をフル活用して死装束ゴージャスにするわ。
初めて三ヶ月しかたってねーけどな!(ドャァッ

149:ムーミン:2013/03/08(金) 22:54 ID:TR6

めっちゃ面白いです!!
続き楽しみにしているのでがんばってください♪

150:ささ:2013/03/13(水) 16:15 ID:7e.

あげておきます。


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