漆黒の館

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1:まりも:2013/01/04(金) 12:15 ID:HM.

 鴉啼き喚く、夕闇に映し出されたこの濃緑の森の中、私はひたすらに走っていた。
正しい道など、すでに分からない。体力の限界など、とっくに超えていた。
手足にからみつくツタを振り払い、足を必死に前へと持って行く。走って、走って、走って。
そうしているうちに、突然視界に現れた古い洋館。
肩を激しく上下に動かし、ひどく息切れする私。どうやってここまでたどり着いたのだろう。
 じっと館を見つめる私を見つけてか、門が急にさび付いた音を鳴らして開いた。
 そして出てきた、一人の…
「暗闇彷徨いし悩みの種…よくここまでたどり着いたな。
 俺は、人々の心の闇を眺めし者。お前の、ここまで来た心のいきさつを見せてもらおうか。」
 見たところ、15,6歳…。私と同じくらいだろうか。漆黒の髪は肩の辺りまで伸びていて、
身長は…180pはあるか。陶器のような美しく白い肌に淡いブルーの瞳が涼しげで…。
 格好だって変だ。真っ黒なスーツを身にまとい、黒いシルクハットを被り、黒い革靴を履いて。
 だけど、その蒼い瞳で見つめられると、ついポーッと見とれてしまう。それほど格好良かった。
「…何を見ている?」
 スッと、男の子の顔が私の目の前に現れた。
「はいっ!」
 とっさに、返事をしてしまった。
 男の子はクスリと笑うと、小さな輝く光を出現させ、言った。
「さあ、話を聞かせて。」
 屋敷へと案内されながら、人間離れしたその技に絶句していた私。
 だが、不意に話をしていた。
「私は…―――。」

2:まりも:2013/01/04(金) 12:18 ID:HM.

こんにちは、作者のまりもです!
中2なので、つたない文章かもしれませんが、
しばしおつきあい頂いたら嬉しいです♪
>1では、プロローグをお送りさせて頂きました!
良かったら、感想ください!待ってます♪

3:まりも:2013/01/04(金) 12:31 ID:HM.

>第一章『これが、私の初恋。』

 私は、小森 澪(こもり みお)♪桜坂高校(おうさかこうこう)2年A組のクラス委員長をしています。
「…ですから、次の体育祭のイラストカットは、来週までに用紙にイラストを描いて、
 全員担任の先生に提出してください!」
 自分で言うのもなんだけど、私は、先生からの信頼も厚く、成績だっていい。
だからだろう、先生は、私に(半ば強引に)体育祭の実行委員を任せてきた。
 別に、人前に立つのは嫌いじゃないし、っていうか、むしろ好きである。だから、今の生活は
とても楽しい。
「次に、リーダーを決定しようと思います。立候補、推薦はありませんか?」
 急に騒がしくなる教室。もう、勝手に騒がないでよ!
 と、次の瞬間、大きな机をたたく音が教室に響いた。
「はいはいはーい!!樹ッ!樹がええ思うで!!」
 ぱっと、私は彼らを見た。

4:まりも:2013/01/04(金) 13:02 ID:HM.

 北条 樹(ほうじょう いつき)君と倉本 憂翔(くらもと ゆうと)君。
 染めた赤茶髪に耳には、左右併せて6つのピアス。手には、指の出るタイプの手袋をはめ、
その上から、金色、銀色、スカルなど、様々な指輪をしている。
首には、2人でおそろいの指輪をチェーンにかけた銀のネックレス。
 格好は、学ランを全開にして、中はフードパーカー、靴はド派手なスニーカー。
 …ああ、先生も大変だこりゃ。
 見た目が超イケメンだから、女子には相当モテる。ファンクラブまであるんだ。
 あ、付け足し。倉本君は、関西出身だから、関西弁なんだ。
「はァ?倉本お前、死ね。」
鋭い一突き。だが、あのムードメーカーの倉本君がひるむはずもなかった。
「ええやん!体育祭っちゅーたら、飛び交う汗!賢明な態度!女子の応援!これぞ青春やで!」
「倉本…」
ドッと起こる笑い。その時、急に倉本君が教壇へ近づいてきて、声を張り上げた。
「ちょい、こもりん!多数決してええ?」
 ちょい待ち、いつから私、こもりんになったねん?
 私がそんな考えを起こしていると、倉本君は大声で言った。
「ハイ、ちゅーもーく!樹がええっちゅーお方は手ぇ挙げてぇな!」
 全員、一気に手を挙げた。
「じゃ、ダメやで!っちゅーお方は??」
 シーン…と静まる教室。
 げっ!とうなる北条君。
「っちゅーこっちゃ!感謝せぇよ、樹。民主主義と俺に!」
「バーカ。恨んでやるよ、一生。」
 また、爆笑。
「こもりん、サンキュっ♪」
 倉本君は、ギュッと私に何かを握らせて、自分の席へ戻っていった。
 ぱっと手を広げてみると…手紙とアメだ。
 手紙には、こう書いてあった。

5:白粉 ◆5g2E:2013/01/04(金) 14:30 ID:T6Y

同じくこの掲示板で小説を書いている中学二年生です!

一クラスに一人はいますよねー、お笑い担当のイケメンって。
見るたびに来世男に生まれ変わったらああなってやる!とか変なこと考えてるんですけど(笑)
ところで倉本くん。こもりんってあだ名はなんだかひきこもりみたいだぜ?←クラスメイトのような態度で

小説と関係のない内容も混じってしまいましたが、応援してますので!
頑張って下さい!

6:まりも:2013/01/04(金) 14:40 ID:HM.

白粉さん…ありがとう!
これ、初めての小説なんです♪
感想いただけて、嬉しいです!
よかったら、これからも書いて頂けませんか?

7:白粉 ◆5g2E:2013/01/04(金) 15:04 ID:T6Y

>>6 まりも様

初めてでこれなんて凄いですよ!
私は姉に小説の書き方を教わってるんですけど、ネットに上げていいって姉の許可が降りるレベルになるまで何作品も書かされましたから。
才能ってやつですかねー……羨ましい←
頼まれるまでもなく書きますよ、ファンですもの(笑)

8:まりも:2013/01/04(金) 15:06 ID:HM.

『こもりん、ありがとー♪
 こもりんのイメージでアメちゃん、いちごにしてん(*^∀^*)
 でもこもりん、がんばりすぎやで?カラダ平気かいな。
 俺らは嬉しいねんけどなー。

 P.S.
 倉本君やのぉて、憂翔ゆて呼んでーな(T_T)
 呼ばんとデコピンやで!』
 急いで書いたからであろう。読める範囲ぎりぎりの字だった。
 思わず笑みがこぼれた。
 倉本君の席を通り過ぎるとき、言ってみた。
「ありがと、憂翔。」
 ふと、倉本君が笑った気がした。
 と、席に着いたとき、後ろから誰かが背中をトンッとたたいた。
「悪り、小森。俺がリーダー…なっちまって。」
 涼しげな瞳で見つめてきた彼…北条君だった。
「何で?嬉しいよ、私。北条君、スポーツ凄いし、盛り上がると思う♪」
 ニコッと笑った私を見て、北条君は少しうつむいて、
私に紙を差し出した。そこには、こう書いてあった。
『澪って呼んでいい?』
え?え?と、動揺する私に向かって、北条君はこう続けた。
「北条君は…慣れてねぇ。だから、樹って呼べ。
 俺も…みっ…澪って呼ぶ…。」
 真っ赤な顔をした北条君。つられて私も、真っ赤になる。
「分かった。…じゃ、いつ…き?」
「おう、そっちがいい。」
 ふふっと、2人の間に笑みがこぼれる。
「…?」
 あれ、なんでかな?憂翔…怒ってる?
 不安そうに見つめる私に気づいてか、樹が言った。
「憂翔…怒ってねぇよ。」
 心、読んだ!!?

 キーンコーン…
 あ、予鈴だ。やーっと休み時間んん!
 くーっと背伸びする私。次は理科室か、と、廊下を歩いていく。
 …不思議なこともあるモンだなー。
桜坂二大イケメンに話しかけられて、手紙も貰うなんて。
 …女子の皆さん、スミマセン…。
 ふと、不安が襲った。もし見られてたら…
 次の瞬間、誰かが澪の手を引いた。
 (きゃッ…!!?)

9:まりも:2013/01/04(金) 15:08 ID:HM.

とっても嬉しいです…♪
私、中2なんですけど、
他の方たちは凄く恋愛物とか上手で…
ふぁ…ファン!!?
嬉しいです!
頑張りますね!!

10:まりも:2013/01/18(金) 20:19 ID:3yU

(きゃッ…!!?)

倉庫。
目の前には…予感的中。女子の皆様。
「あんたさぁ、さっきの、何?」
「さっきのって…何ですか?」
私は、極力知らないフリをした。
「とぼけんなよ。」
バレた。ヤバくないか…?
「て・が・み。倉本様にいただいてただろ?あたし…見ちゃったんだよねぇ…。」
不気味な笑みを浮かべる女。勇翔くんの熱烈なファン。
確か名前は…紡城 麗奈(つむぎ れな)。
「このあたしでさえ、話すことは滅多にないのに…生意気。」
今の言葉が合図だったかのように、他の人たちが私を取り囲んだ。
そして、麗奈は私の胸ぐらをつかんで言った。
「見せろよ、それ。」
ダメだ、人の手紙を見せるなんて!
私は、拒んだ。
すると、麗奈はチッと舌打ちをすると、ぱちんと指を鳴らした。
その合図で、全員が私を押さえた。
「お前…気に入らねぇわ。」
すると、一人が私の制服のボタンをブチブチと破いた。
!?
私は、言葉も出なかった。
「悪いのは、お前。あたしを怒らせるから…。
 出会い系サイトで、人気者になりな?」
「やめっ…!!」
必死に抵抗するも、止めてもらえるはずはなかった。
上着はハサミでビリビリにされ、格好は、スカートとブラだけになってしまった。
「ふーん…イイ身体してんじゃん♪」
パシャパシャッと、写メで写真を撮られた。
もうダメ…抵抗できない…!!

希望も失いかけたとき、一筋の光が差し込んだ。
「あらぁ、お取り込み中かいな?」

11:まりも:2013/01/18(金) 20:26 ID:3yU

「あらぁ、お取り込み中かいな?」
顔は笑っているが、目は笑っていない…。
憂翔だ。
「くっ…倉本様…!!?」
「鍵閉まってたんは、こーゆーコトやってんな。」
「ちっ…違…」
「おい、倉本ォ。証拠激写☆」
麗奈の言葉を遮って、倉庫の窓から顔を出したのは…樹だった。
「ほっ…北条様…!!?」
何で、樹も…!!?

12:まりも:2013/01/26(土) 07:59 ID:tuY

「おい、倉本ォ。証拠激写☆」
何で、樹も…!!?
「俺がお願いしてん。証拠も無しに、女の子疑われへんしな。」
窓をすり抜けた樹が、憂翔と同じ位置に行く。
「こっ…これはっ…!」
「おっそろしーコトしとんな。あんたら、ホンマに女の子かいな?」
しどろもどろな麗奈。
「もっと言葉遣い、気ィつけな…」
とっさに、麗奈たちは逃げようとした。
「待て。」
そんな彼女の腕をつかんだのは…樹だ。
そして、麗奈の手からケータイを奪い、ある写メを出した。
「この写真、2枚とも消さねぇと、さっき撮った動画を全校に流す。
 お前らの顔も名前も公表してな。」
もちろん、澪の顔らは隠す。と、樹は最後の付け足した。
だが、樹がもう一度睨め付けると、すぐに消去し、走り去っていった。
くるっと2人が振り向き、こっちへ近づいてきた。
すると、憂翔が私の肩をつかんで、早口で喋った。
「大丈夫やった!!?痛いトコ、あらへん!?遅なってゴメンな!?」
そんな憂翔に戸惑っている私に、何かが投げられてきた。
「それ着ろ…。シャツは、ハサミで切られてバラバラだけど…。スカートは平気だった。
 …てか、早く着ろ!…目のやり場に…困る。」
目の、やり場?
私は、自分の格好を確認してみた。
「〜〜〜ッ!!」

13:まりも:2013/01/26(土) 12:45 ID:tuY

言葉になっていない叫び。
私は、憂翔に口をふさがれた。
「しっ!こもりん、大声ここで出したらあかん!ちょ…樹!
 何か服持って来ィ!1分!ダッシュや!」
「あぁ!!」
ダッと駆けていく樹。
「お…俺!こっち向いとくから…ッ///」
「うっ…うん…。」
ささっと、慣れた手つきでスカートをはいていく。
(そっ…そういえばさっき、憂翔に肩…つかまれっ…!)
「えっと!俺、その、さっき肩つかんだけど、その、み、見てへんで!!?」
ボッと、顔が赤くなる。気まずいッ!
「でもその…ゴメンや。」
「…うん。」
そして、開かれる扉。樹だ。
「俺のだから…汚ぇけど…!」
そんな気遣いも、私にはたまらなく嬉しかった。
「ううん…ありがとう…。」
服を受け取り、着てみた。が、さすがにブカブカだ。
それにちょっと寒い。
ぷるっと震える澪。それに、樹は気付いて、自分の着ていたベストを差し出した。
「…着とけ。派手だけど。」
確かに派手だった。だけど、それでも2人の優しさが嬉しかった。
「ありがとう…。」
ニコッと笑って見せた。

14:まりも:2013/01/26(土) 12:47 ID:tuY

瞬時に、2人の顔が赤くなったことに、私は気付かなかった。

キーンコーン…
予鈴…?ヤバい!!
そして、3人で体育祭の練習をしているグラウンドまで、走っていった。
先生には、夏風邪だってウソをついて…――――


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