不幸なシンデレラたち

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:*紗依*:2013/01/08(火) 21:09 ID:xBM



小さな中学校の、小さな演劇部。
部員は12人。
顧問も監督もいない、まるっきり自由な演劇部。
定期公演も行っていて、客入りも年々上がっている部である。
私、佐伯 梨依菜は、『あの』演劇部のリーダーとして、校内では女王のように扱われている。
あんなに輝いていた時代はもう過ぎ去り。
ここには、もう輝けない者しかいない。

2:*紗依*:2013/01/08(火) 21:16 ID:xBM

「ああ、私に残されたのはこのペンダントだけ。あの人の温もりが恋しいわ」

「何を言っている。君は私と結婚するのだ。さあ、早くそんなガラクタ捨ててしまえ!!」

ステージの上では、ドレスをきた女と黒いマントを翻す男が話している。
しかし、これは現代の物語ではない。
演技だ。

「カット!」

カールされたツインテールを揺らして立ち上がる少女。
観客席から足を鳴らして怒り出す。

「何であんたはいつもそうなのよ! いい!? その台詞は悪の王ヴァレンがリーアに求婚する大事な場面よ! もっと気持ちを込めなさいよね!!」


書き込む 最新10 サイトマップ