赤の純血

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1:ゆびたろう:2013/01/11(金) 14:01 ID:C.E

初投稿
感想、宜しくお願いします。

残酷なストーリーです。
血とか嫌いな人は見ないことを進めます。
            ゆびたろう

プロローグ

夜の東京ーーーー。
町のネオンが鮮やかに光り、摩天楼を囲む。
その華やかな世界とは裏腹の、中華街の細い路地裏、一人の女が居た。
年齢は20そこそこ、黒い髪を腰まで伸ばした、恐ろしいほど美しい女である。
その女の目線ーー地面には、一人の少女が倒れていた。
美しい白のワンピースを紅く染めて。
女は、手に持っていた短剣を一閃し、鞄にしまう。
そして
空を見て意味ありげに呟いた。





「あと…何人殺せば、御姉様を弔えますか……?」

2:ゆびたろう:2013/01/11(金) 14:29 ID:C.E

1話  その女、サディストにつき


「はなー!早く〜!!電車行っちゃうよ!!」
「ああ!!まって、いまいく!!」
彩城学園2年四組の生徒、狭山 花は急いでいた。
なぜなら
帰りの電車に遅れそうだったからだ。
「……セーフ………」
ほとんど滑り込む様な格好で電車に乗り込んだ。
「はなってば、ぼーっとしすぎ!」
「そうそう、これ逃したら帰れなかったんだよ!!」
二人の友達、雪葉と楓に叱られて、花は苦笑いを作る。
季節は春。
桜は散っているが、肌寒さはまだ残っている。
帰宅ラッシュ真っ最中、電車の中は暑い。
そんな事を思っていると、楓が、
「ねぇ、……雪子さんて知ってる?」
「「………雪子さん?」」
聞いたことのない名前を語る。
花子さんならまだしも、雪子と。
「なーんだ、二人とも知らないんだ。他校だと結構話題だよ」
嘘か本当かわからない話だが、ここはあえて信じることにしよう。
「その……雪子さん?て何なの?」
「花子さんみたいな奴?」
二人の反応を見て、楓がちっちっと指を振る。
どうやら違うらしい。
「そういう都市伝説じゃなくて………出たのよ…」
花と雪葉は眉間にシワを寄せ、再度聞く。
「………何が?」
予想外の雪葉の言葉に被るよう、楓は話出した。
「雪子さんてね、殺されたお姉さんの敵を打つために毎晩路地裏に現れて、通り掛かった女の子を殺して行くんだって〜〜」
雪葉はつまらなそうに言い返す。
「なーんだ。やっぱりそんな感じじゃん」
「ただの都市伝説だよ」
二人に口々に言われて、楓はため息をつく。
「あんたたち………そんなこといって損したって知らないからね………」


その時はまだ
その話を
遊びでしか取ることが出来なかった

3:ゆびたろう:2013/01/11(金) 14:45 ID:C.E

2話  都市伝説


「「じゃーねー!!」」
三人は駅のホームで別れた。
雪葉と花は方向が同じだが、楓だけは正反対に帰る。
「ねぇ、雪葉……」
花が聞く。
「雪葉だったら、さっきの話、信じる…?」
それを聞き、一瞬固まったが直ぐに笑い始める雪葉。
花はそれをみて呆然とする。
「ぇえ!?何!?信じる??……信じる訳ないじゃぁーん!!はな、おもしろーい!」
「……で、でも、楓が…」
「楓はふざけて言ってるんだよ、そんなこともわからないのー?」
そういって、また笑い出す。
しかし、花は何か心に引っ掛かるのを感じた。
もし、本当ならば
と。
(………でも、そういった事件無かったし、思いすぎだよね…)
花もばかばかしくなって笑う。
夜の道路で怪しい人影。
馬鹿笑いしている二人と



…………あと一人

4:ゆびたろう:2013/01/11(金) 15:02 ID:C.E

3話  現実主義


その女は歩いていた。
道路を、一人で。
黒い髪を腰まで伸ばした、信じられないほどの美女。
白いバッグを斜めに背負っている。
声をかけられてもおかしくないのに、行き交う人は皆、彼女を素通りする。
「現実主義……ね……」
女は無感情に呟く。
春の夜空は雲ひとつなく、星が輝いている。
しかし女が興味を持ったのは直線上。
一人の少女が歩いていた。
(何やってるのかしら……?)
うつむいて、歩いている。
それだけだが、
おかしい

「ねぇ、君、どうしたの?」

数秒遅れて少女は振り替える。
女は息を飲んだ。

「………御姉様……?!」

その顔は

亡き姉にそっくりだったから

5:ゆびたろう:2013/01/11(金) 15:29 ID:C.E

4話  二人


「………はい?」
数秒遅れて花は返事をする。
質問されたことが理解出来ない。
(……?御姉様って………あたしに言ったの……?)
目の前には綺麗な女性。
それしか理解出来なかった。
「あ……御免なさい……人違いですわ……」
それだけ言うと女は去っていった。
花は呆然とその姿を見詰め
「…なんだったんだろ……?」
それしか呟けなかった。


「ただいまー」
と、同時に母親の声。
「はなっ!大丈夫だったの?」
「何が?」
「今さっき、殺人事件があったんだよ!!この近くで!!」
弟までがそういう。
花は信じがたく、曖昧に答える。
「本当にーー?今さっきまで異変なかったけど…」
そこまで言って花は我にかえる。
(ちょっとまって……もしかして、あの女の人…?怪しかったし……)
「どうしたのはな。険しい顔をして」
母親が心配そうに言う。
花は「ううん」と答えると、自分の部屋に行った。
そして、ノートパソコンを起動する。
「何だったんかなぁ……あの人…」
完全に起動したのを確認して、ウェブを開く。
「!!」
今日の事件を見て花は目を見開いた。
「連続通り魔事件……またしても犯人は雪子さんか……………えええ!?」
自分の知らない所で雪子さんが有名だったのと、自分の家の近くだったことに酷く驚く。
「どういうことよ……これ……」
花は目を見開いた。
そこに出ている人物画ーーーー。

黒いロングヘアー、
美しい顔、
白いバッグ……

「さっきの人じゃない……これ…」


そう、雪子だった。


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