〜王様ゲーム〜

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1:あんず:2013/01/15(火) 23:01 ID:mTs

こんにちは。
または、はじめまして!!
あんずです♪


えー、本当に、すいません。
『君と私の家庭科室』
あれ、正直言っちゃうと、思い付きで書いたんですね←
なので、ネタが無くて……
放棄することにしました……。
本当に本当にすいませんっ!!
でもその代わりといっちゃなんですが、
『〜王様ゲーム〜』
を書きますので。
放棄の件は、許してくださいっ!!


★ルール★
荒し、中傷などは止めてください。
場合によってはアク禁にしますので……ね?

小説を書くのは私だけです。

ここでの雑談は禁止です。
感想、アドバイスは大歓迎します♪


……こんなもんですかね?

(小説のほうは、今日は遅いので、
多分、明日書きます。)

2:りぃ:2013/01/16(水) 01:34 ID:i-THA

おひさ!
書くのガンバ!

3:あんず:2013/01/17(木) 16:53 ID:mTs

*プロローグ*

「王様の命令だ……番号が1番の奴は
俺が“満足するまでの俺の彼女になる”、以上」

始まりは、最悪としか言いようがない状態だった。

……でも、

「寂しい時、悲しい時は俺の胸の中で泣けよ
……誰にも涙見せんな」

でも、次第に引かれていった。
君の優しさに、温もりに……。
私は、いつの間にか溺れていたんだ。
捕らえられていたんだ。
これ以上にないくらい、好きになっていたんだ。

“満足するまでの彼女”
と、いうことを忘れるまでに。

4:あんず:2013/01/17(木) 17:01 ID:mTs

最初からミス……

最初の文のところ

「王様の命令だ……番号が1番の奴は
俺が“満足するまでの俺の彼女になる”、以上」

じゃなくて、

「王様の命令だ……『番号が1番の奴は
“俺が満足するまで、俺の彼女になる”』以上」

ですっ!!

5:林檎:2013/01/17(木) 17:05 ID:Sms

あの……
林檎です。ちょっと良いですか ??


プロローグから素敵ですね !!!
続きを楽しみにしております !!
頑張って下さいね !!!

後、アドバイスを。
(別に聞かなくても結構です……)

「」の所、ありますよね ??
ちょっと、読みにくいですね。
もうちょっと読者の事を考えてみてはどうでしょう ??

例えば……プロローグの場合ですと…

<例>

「王様の命令だ。番号が一番の奴は、俺が【満足するまで俺の彼女なる】だ。では、以上」

とか、

「寂しい時、悲しい時は思いっきり泣けよ。誰にも涙……見せんな」

私の方が読みにくいですね(笑)

でもストーリや文章はとても上手いです !!! 自信を持って下さい !!

6:あんず:2013/01/17(木) 17:11 ID:mTs

静かすぎて、何か起こるんじゃないか
と思わせるぐらい静かな学校。
そんな学校の廊下を私、菊地 茜(きくち あかね)は歩いていた。

全校生徒の下校後、何故私が此処にいるかというと……
原因は『忘れ物』だった。

忘れ物するとか……最悪。
そんなことを思いながらも、
忘れ物……鞄がないと困るので渋々取りに戻ったのだ。
今思い返すと“鞄を忘れる”なんてヘマをよくしたと思う。

“気づくでしょ”
一緒に下校していた友達にも突っ込まれたが、ズバリその通りだ。

そんなことを思っているうちに、私の教室、
【1-A】の文字は、すぐそこだった。

7:あんず:2013/01/17(木) 18:06 ID:mTs

何か……人ではないものでも居たらどうしよう。
なんて、馬鹿なことを思いながら、
何故か恐る恐る教室のドアを開ける。

と……居た。人が、居た。

「あっれー?茜じゃん?」
「何しにきたのー?」
「おっ?女が増えたーっ!!一緒に遊ぼーぜ!」
「バーカ、何ナンパしてんだよ!」

いきなり私に沢山の声が掛けられる。
正直言うと……うるさい。
というか、関わりたくなかった。
だって、今いるのは、クラスのサボり常習犯グループだから。

8:あんず:2013/01/17(木) 22:31 ID:mTs

「忘れ物……取りに」

こういう時は、此処に来た理由を言っておこう。
そしたら、解放してくれる……なんていう私の考えは、
____甘すぎた。

「じゃあ、暇だよね?遊んでこうよ?」
「ねー、いいじゃーん?ね、茜!」

……はぁ?
私の話、聞いてましたか??
私、暇なんて言った?
遊べるなんて、言った?

言って、ないよ……ね

教室に沈黙が走る。
重く嫌な空気に耐えられなくなった私は
教室の外へ出ようとした、その時……

バンッ!という荒々しい音と共に、
教室のドアを叩く男がいた。

「王様ゲーム、していこーぜ?」

藍沢くんは私を見つめる。
が、そんなときめくような気持ちではなく、
目を反らしてしまうほどだった。
そして、恐る恐る、男の顔を除き混む。

「……っ!?」

その男の顔を確かめたとたん、
私の顔は青白くなったに違いない。
だって、その男は、クラス……いや学年一の不良男
藍沢 蓮(あいざわ れん)だったから。

本当に、本当に最悪だ。
私には出口ゼロ。

私には最初から
“こいつらとゲームをやる”
という選択肢しかなかったようだ。

9:あんず:2013/01/17(木) 22:41 ID:mTs

いって、ないよ……ね

の次に

私の予想を大きく裏切る言葉に、私は困惑していた。

と入れてください。

10:あんず:2013/01/17(木) 22:46 ID:mTs

嫌だ。
またミス。

藍沢くんは私を見つめる。

のところは、

前髪で顔が隠れていて誰か分からない男は、
じっと私を見つめる。

です。
また、

そして、恐る恐る、男の顔を除き混む。

のところは、

その時、強い風が吹いた。
その風で、男の前髪は、ふわりと上がった。
その瞬間……顔が、見えた。

です。

11:あんず:2013/01/17(木) 23:58 ID:mTs

「一回、だけなら……」

渋々私は、王様ゲームに参加することにした。

「じゃあ行くよー?王様だぁーれだ!?」

明るい声と共に、みんな一斉に番号の書かれた棒を引く。
私は、そっと自分の引いた棒に書かれた番号を見てみた。
……1番。
これが良いのか悪いのか。
さっぱり分からないが、王様に当てられないことを祈ろう。

そういえば、王様って……誰だ?
今まで気づいていなかった、
すっかり忘れられていた王様の存在を思い出す。

「王様って、誰?」

私は、難しいことをこいつらに言っても
伝わるわけがない、ということを
学んだので、単刀直入に聞いてみた。

「俺」

……王様、最悪だった。

12:あんず:2013/01/18(金) 00:03 ID:mTs

『最悪』
そんな思いが顔に出てしまったのだろうか。
確かに蓮くんの口角は上がっていた。
ヤバイ。ヤバイぞ……。
そういう予感がしてきた。
ニヤリ、と笑う蓮くんに私はただただ怯えるだけだった。

「じゃー、命令言うぞ!」

蓮くんの言葉で緊迫した空気が作られた。
ごくり、と私は唾を飲み込み、目をつぶった。

13:あんず:2013/01/18(金) 20:23 ID:mTs

「王様の命令だ……番号が1番の奴は
“俺が満足するまで、俺の彼女になる”以上」

嘘、でしょ?嘘だ。嘘だ、嘘だ。
私はもう一度、自分の引いた棒に書かれた番号を確認する。

……1番。

そう、蓮くんの命令を受ける、1番だった。
どうしたらいいのだろう。
今の私に分かるのは、『適当に付き合って、
早く満足してもらって別れる』
というのが最善策だというこそだけだった。

14:あんず:2013/01/18(金) 22:48 ID:mTs

最後、
というのが最善策だというこ『と』だけだった。
です。『そ』じゃなくて『と』です!




「ねぇ、1番誰ー?」
最悪なことに、その話が私に振られる。
「さ、さぁ……?」
下手くそな誤魔化しを言う。
私は蓮くんに何か言われないか、
ということだけで頭いっぱい。
いつ私が1番だとばれるかひやひやしていた。
「菊地?」
すると、今まで黙っていた蓮くんが急に口を開いた。
「お前だろ?1番って」
今まで騒いでいたみんなが、シーンとなる。
あぁ、蓮くんには、全てお見通しみたいだった。
うん、とうなずくと、蓮くんはニヤッと笑った。
「じゃ、今日からお前、俺の彼女な」
そうだ、私……『彼女』になるんだ。

15:あんず:2013/01/19(土) 15:38 ID:mTs

「嫌だ」
きっぱりと答える私に、みんなは『?』を浮かべていた。
そりゃ、そうだよね。
王様ゲームなのに、命令に従わないなんておかしいもん。
でも、でも、蓮くんの彼女になるのだけは……

「絶対嫌!!私帰る!」

そう言って私は教室から飛び出した。
……いや、逃げ出した。

「菊地!?夢じゃないぞ!!」

蓮くんは驚きながらも、逃げ出した私に向かって
嫌な事実をつきつける。
『夢じゃないぞ!』って。

16:あんず:2013/01/19(土) 15:54 ID:mTs

訂正中に書き込みしちゃった……。

【訂正】

私が蓮くんの、彼女……。

「嫌だ!」

きっぱりと答える私に、みんなは『?』を浮かべていた。
そりゃ、そうだ。
王様ゲームは王様の命令を聞くゲーム。
なのにその命令聞かないなんて、おかしすぎる。
『?』を浮かべるのは当然だ。

でも、でも、蓮くんの彼女になるのだけは……
私は、私がもし、蓮くんの彼女になったときのことを想像してみた。
うわぁ……。
きっと蓮くんは、浮気するよね。
暴言もあるかも。もしかすると薬物でも進めてきたり……。
絶対私の生活は危険に去らされるだろう。
そんな生活になってまで蓮くんの彼女になりたい?
私の答えは1つ。
もうはっきりと決まっていた。

「彼女になるなんて、絶対嫌!!
蓮くんの彼女になんかなりたくない!」

そういうと私は急に走りだした。
驚き、呆然としているみんなを見捨てて、
ただただ走り、教室から、蓮くんから、
必死に逃げ出した。

息を切らして、ようやく運動場まで逃げてきた時。
私は、そっと【1-A】の教室を見てみた。
まだ、電気はついている。

「よかったぁ……」

蓮くんが付いてきていないことに安心した私は歩き出した。
____すると、

「菊地!いや、茜!!夢じゃないからな!
お前、俺の彼女だからな!!」

蓮くんは、『受け止めたくなかった事実』を、
『つきつけなくて良かった現実』を、
私につきつけ、『受け止めろ』と言っているようだった。

17:あんず:2013/01/19(土) 16:00 ID:mTs

私につきつけ、『受け止めろ』と言っているようだった。

の後に、


でも、私はそんなの嫌だった。
受け止めたら、私は蓮くんの彼女決定だから。
蓮くん、お願いだよ。
彼女になんかしないで。
他にも、私より可愛い子、いっぱいいるじゃん。
私は、心の中でそう蓮くんに語っていた。

『ねぇ、私に夢だって思わせてよ……。』

この言葉を口に出せたら……
あぁ、どんなに楽だろう。

18:MY:2013/01/19(土) 19:25 ID:tlk

あんず!来たよ!

私の小説に来てくれてありがとう!

お互い頑張ろ!

19:あんず:2013/01/19(土) 22:37 ID:mTs

MY、ありがとう!
お互い頑張っていこうねっ(^∀^*)




「茜お姉ーちゃーんっ!!起きてーっ!!」
「う、うん……って、もう朝……?」

私は妹に起こされ目が覚めた。
妹が私を起こすのはもう私の日常だった。

「早くご飯食べてね!!」

妹にうん、と適当な返事を返す。
そして、だらだらと制服に着替えた。
____その時

「お姉ーちゃーん!!男の子だよ!藍沢さん?って人ー!」

藍、沢……さん?
藍沢さんって、藍沢 蓮くん……?
サーと顔が青くなったのが分かる。
なんでなんでなんでなんで……っ!?
どうして私の家知ってるの?
てかなんで私の家に……?
まだ蓮くんだと決まった訳じゃない。
が、私の中の『藍沢さん』は蓮くんだけだった。
もしかして、彼女を迎えに来たとか言うんじゃ……!?
私は、急いでリビングへ向かった。
そしてすぐに玄関へ走る。

「お姉ちゃん!ご飯は?」
「要らないっ!!」

そう叫ぶと玄関のドアを開ける。

「菊地!」

居た。やっぱり居た。
私の想像していた『藍沢さん』が。
そう、蓮くんが居たんだ。

「……んで、なんで此処に?」

すると、突然蓮くんは、おかしなことを言い出した。

「お前に会いたかったから」

これは何?
最近多発中の詐欺なのか?
「お前に会いたかったから」??
普通ならときめく言葉に私は何故か、ときめけなかった。
まだ、聞きたいことが残っていたから。

「昨日の、彼女って本当なんですか?」

思いきって口にしてみる。
何故か周りは昨日の教室のように静かだった。

「本当だよ、付き合おう」
「……っ!!」

私はどの言葉を待っていたのだろう。
「本当だよ」って言葉?
「嘘だよ」って言葉??
分からないけど、分からないけれど
何故か私は不意にこの言葉を発してしまった。

「本当なら……付き合います」

20:あんず:2013/01/20(日) 14:06 ID:mTs

「じゃあ、学校行くぞ」

そういうといきなり蓮くんは、私をお姫様抱っこして走り出した。

「キャアッ!?は、離して……っ!」

必死に叫ぶものの私の声は蓮くんには届かない。

「止めてっ、下ろしてよぉ!!」

私の声に反応し、周りの人たちが
珍しいものでも見るような目でこっちを見る。
まぁ、確かに珍しいよね。
朝からお姫様抱っこで登校なんて。

蓮くんは周りの人たちにみせびらかすように走っていた。
それがなんだか私は嬉しくって、ドキドキしてて、
悪くは思えなかった。
自慢してもらえるなんて初めてで、凄くいい気分だった。
まぁ、私はあんまり自慢できるような
彼女じゃないのが残念だけどさ。

「蓮くん?もう学校着いたよ……?」
「教室まで行くから」

教室……。
教室にこの状態で行ったら、クラス全員にばれることになる。
きっと毎日冷やかされるんだろうなぁ。
そんな『甘々バカップル』みたいな
毎日を予想してた私は、バカップル以上に……
___バカだった。
そんな漫画みたいに甘い世界なんて、
現実には起こらないって思い知らされた。

21:あんず:2013/01/20(日) 14:09 ID:mTs

「蓮くん?もう学校着いたよ……?」

の前に、

恥ずかしながらもようやく学校の門を通る。
でも、蓮くんには私を下ろそうという気配すらなかった。

と入れて下さいっ!!

22:あんず:2013/01/20(日) 15:22 ID:mTs

「お、おはよ……?」

ドキドキしながら私は挨拶をする。
と、みんなは冷やかしたりせずに笑顔で、
おはよう、と返してくれた。
……良かった、優しいクラスメイトで。
しかし、そう思えたのは今だけだった。

「じゃ、俺、教室行くな!」

そういうと蓮くんは【1-A】の教室から出ていった。
ちなみにいっておくが、蓮くんは【1-A】の生徒ではない。
【1-E】の生徒だ。

「蓮くん……」

私が不意に発した言葉。
その言葉で私の人生は変わった。

「ねぇー茜って蓮くんと付き合ってるの?」

私に聞いてきたのは、
クラス1の美人、桜乃 柚李(さくらの ゆり)ちゃん。
もうバレたか……。
隠し事が苦手な私は正直にうなずいた。
すると……

「最悪っ……!茜みたいなブスと
蓮くんが付き合うなんて……!!」

柚李ちゃんは思いがけない言葉を発した。
その瞬間、女子全員が口を開く。

「確かにー!絶対、柚李と蓮くんの
方がお似合いなのに!!」
「蓮くんは優しいから無理矢理付き合ってるのかもよー?」
「うっわー!!茜って最低だね……」

全員柚李ちゃんに賛同する意見だった。

「ねー?分かるでしょ?みんなあんたと
蓮くんが別れるべきだと思ってるのよー!」

少しアニメキャラっぽい柚李ちゃんの声。
今までは可愛いと思っていた。
が、今日は違っていた。
悪魔の声にしか聞こえなかったのだった。

「柚、李……ちゃん?」

私が柚李ちゃんの顔を、目を見つめる。
『嘘でしょ? 』と、問いかけるように。
でも、柚李ちゃんは『嘘だよ』なんて言わずに、
冷たい目でこっちを見て

「ねぇ、キモいからこっち見ないでくれる?
吐き気がするのよ……
分かる?ゴキブリちゃん」

こういい放ったのだった。

23:あんず:2013/01/21(月) 23:21 ID:mTs

何、言ってるの……?
私には目の前で起きていることが理解出来なかった。
私、柚李ちゃんに虐められてるの?
そうだろう。
虐め以外の何でもないものだ。

ちらっ、と周りにいるみんなを見る。
……と、みんな顔を反らすのだった。
話しかけようと近づくとみんな離れていく。
それを柚李ちゃんはクスクスと笑いながらみていた。

「みんな、もっと虐めようよ!」

可愛い笑顔で柚李ちゃんはそういうと、
思いきり私の口に何かを突っ込む。
灰色に薄汚れた、ホコリ付きの異臭を放つ布。
雑巾だった。

「っ!!」

私が必死に抵抗しても、柚李ちゃんには勝てなかった。

「アハハハッ!!いいきみねー!」

シーンとした教室に、柚李ちゃんの声だけが響く。

『嫌だ、止めてよ!』
この言葉がなかなか出てこない。
まぁ、言ったところで誰も、助けてはくれないと思うが。
みんなはただ怯えているだけなのだ。

……悔しい。
どうしてこういうときだけ、
何も言えないんだろう。
私が苦しんでいたその時、

「バ、バーカ!!」

という声とともに、バシャッ、と水が掛かった。
水のきた方をみると、それはさっきまで、
怯えていたクラスメイト……クラスの女子だった。
柚李ちゃんの手下に言われたのだろう。
『柚李ちゃんには逆らえません』
そんな顔をしていたから。

「柚李ちゃ……」

私が柚李ちゃんを呼ぶ前にチャイムはなってしまった。
私はこのズブ濡れの格好で授業に出るわけにはいかなかった。
恥ずかしいし、きっと、全校に広まる。
そしたら、蓮くんにも迷惑が……。
そう考えた私は、そっと立ち上がり、保健室へ向かった。

廊下まで出たとき……

「っ……うぅっ……」

つい、涙腺が緩んでしまった。
止められないほどの涙が溢れる。
廊下には、涙の雫が綺麗な模様を作っていた。

24:あんず:2013/01/22(火) 22:45 ID:mTs

嫌だ、泣きたくなかったのに。

「な、んで……なん、でなの……?」

きっと誰に聞いても答えてくれない独り言。
私、蓮くんと付き合っていちゃダメなのかな?
あの、幸せだった一瞬が名残惜しい。
あぁ、あのまま何処かへ
連れて行かれれば良かった。
そしたら、いじめは……なかったかもしれないのに。
なんて、私は過去を責めていた。

いつの間にか気がつくと、そこは保健室の前。
ドアを、開けようとする……
が、手が恐怖で震えて、なかなか力が入らなかった。
ガラララ……という音とともに、ようやくドアを開ける。
……誰も居ない。
きっと、保健室の先生は職員会議かなんかで居ないのだろう。
それが何だか寂しく感じられた。

まだ、涙は止まっていなくて、
自分ってこんなに弱かったのか、と実感する。
そんなことを改めて感じながら、私はそっとベッドへ向かった。
誰か居たら困るから、そっとカーテンを開ける。

「ん……?」

人、居た。
私は急いで、カーテンを閉める。
自分の涙を隠すように、急いで……。

私は無言でベッドに入る。
人が居たから、という理由でだ。
でも、まさかその人が……
蓮くんだとは思っていなかった。

私は布団を被ると、きっとサボりだと思われる、
蓮くんのことを頭から離す。

そして、思い出したくなかったが、
思い出さないといけない現実……
柚李ちゃんのことを、虐めのことを思い出した。
正直、悲しかったし……悔しかった。
まさか、思ってもみなかった相手に虐められた悲しみ
笑いながら簡単に虐めをする人を
今まで信じて着いていっていたバカな自分が嫌だった。
悔しかったのだった。

「……ぅ……ん」

隣で寝ている蓮くんの寝息が聞こえる。
今すぐ、全てを話してしまいたかった。
蓮くんに言ってしまいたかった。
きっと、蓮くんは優しく慰めてくれるだろう。
でも、まだ、その優しさにすがるのは……
『早い』と、自分でも思う。

虐められて1日も、一時間もたっていない今。
きっと、ショックが大きかったのだろう。

でも、今はすがる時じゃない。
まだ私は何もしていない。
反抗も口論も、していなかった。
泣くことしかしていなかった私は、
『助けて』なんて言えない。
自分でまだ何もしていないんだから。

そう思うと自然に足が動いていた。
丁度、チャイムが鳴る。
それを合図に、私は教室へと走り出した。
きっと、悪夢が待っているに違いない。
でも、何故か足が動いていた。

25:このは:2013/01/23(水) 00:38 ID:t0Q

初めまして。
小説面白いですっ!
続き頑張ってください。

26:匿名さん:2013/01/23(水) 12:22 ID:Lyk

面白いです♪
頑張って下さい*^^*

27:あんず:2013/01/23(水) 18:01 ID:mTs

>>このはさん,>>匿名さん

ありがとうございます!
『面白い』と言ってもらえて光栄です。
これからも頑張っていきます!!

28:あんず:2013/01/23(水) 18:15 ID:mTs

教室は、いつもと変わらなかった。
ふざけあったり、みんなで集まり、話したりしている。
いじめなんかなさそうな、明るい教室だ。
もしかしたら、夢……幻覚だったのかもしれない。
そう思えるほどだった。

____が、夢でも、幻覚でもなかった。

「ヤダァー、バイ菌がきたー!キモーイ!!」

突然聞こえた声。
それは……柚李ちゃんだった。
ニヤニヤと笑いながら、こっちを見ている姿が目に移る。
私は怖くなってつい、目を反らす。
と、

「出来たー!これ、大成功じゃね?」
「だよねぇー。柚李!完成したよ!!」

柚李ちゃんの手下が話し出した。
視線の先にあったのは、
……私の机。
近寄って見ると、落書きされていた。
『バイ菌』『キモい』『糞糞糞www』
『馬鹿&アホ豚!(あ、豚が可哀想かw)』『死んでくださーい』
そんな冷たく凍り付いた、酷い言葉。
そんな言葉が私の心をボロボロに破壊していった。

29:lemon:2013/01/23(水) 19:39 ID:gBI

うわ

30:あんず:2013/01/23(水) 22:31 ID:mTs

>>29
えーと……?
『うわ』って、どういう意味ですかね?
『ミス』なのか、それともこの小説『おかしい』、
ってことなのか、『柚李ちゃん、酷い』ってことなのか。
ど、どれですかね……?

31:あんず:2013/01/24(木) 16:30 ID:mTs

「……っ」

私は柚李ちゃんを睨んだ。
すると、柚李ちゃんは

「……っ、酷いっ!!茜、ちゃん……に、睨んできたぁ」

と言って、顔を隠し、泣き出した。
……いや、あれは嘘泣きだ。
すぐに分かった。
きっとみんなも分かっているだろう。
一見、泣いているように見えるかもしれない。
が、顔を隠している、手の隙間から見えたのは……

笑顔だった。

「ねぇ、茜、ちゃん……蓮くん、いや、蓮様と別れてよ、ね?
『王様ゲーム』なんでしょ?」

私は、鋭く睨み返されながら、そう言われた。

確かに、私たちが付き合っているのは
『王様ゲーム』だから。
命令だから。
話したことは、なかったし、
そもそも、蓮くんが私のことを
知っていることが奇跡のようなものだ。
なのに、『付き合ってる』なんておかしいかもしれない。

でも……何かを感じたんだ。
藍沢 蓮、という人に、『何か』を。

だから、

「『王様ゲーム』でも、なんでも、『別れる』なんて気持ち、一切ないから、
ごめんね、柚李ちゃん……」

私はこう言った。
蓮くんと出会った時のように、静かな教室で。
柔らかく、優しい風の吹くなか、柚李ちゃんに言った。

「……こう」

え……?上手く、聞き取れない。

「……いこう」

いこう?何……?
その時、

「ドッキリ、大成功っ!!」

クラッカーの音とともに、柚李ちゃんの、
いつもの甘くて可愛い声が響いた。

32:あんず:2013/01/24(木) 17:16 ID:mTs

「え……?」

私はつい、声を漏らす。
ドッ、キ……リ?
ドッキリってことは、嘘……?
今の状況を私だけが理解出来ていないようだ。
さっきまで机に落書きしていた2人組。
笑顔でにこっと笑ってくれた。
さっ、と机を見ると、もう、落書きは無い。

次に、バケツの水を掛けてきた子たちを見る。
すると、ごめんね、というように
手を会わせてこっちを伺っていた。

33:あんず:2013/01/24(木) 17:28 ID:mTs

今のは、現実……?
私は、いじめられない……の?
ドキドキしながら頬をつねってみる。

「痛っ!」

やっぱり、現実だ。
____現実なんだ……っ

そう思うと、ぽろりと雫が落ちた。
『涙』という名の雫。
ドッキリだったことが嬉しくて、
現実だったことにほっとして。
溢れるような、たくさんの涙が頬を伝った。

「茜って気、弱いからさ、
蓮くんに脅されてるのかと思って……
でも、本当に好きだったんだね」

なんだ……。
今のドッキリは、柚李ちゃんたちの
『優しさ』だったんだ。
無理しないで、我慢しないで、っていう、優しさ……。
私は、思いきり抱きついた。

「柚、李ちゃ……あり、がと……」

途切れ途切れの言葉。
恥ずかしいほどぐしゃぐしゃな顔。
目は赤いし、鼻水は垂れてるし。
だけど、そんなことは気にせずに、
ただただ、私は、柚李ちゃんに抱きついた。
そんな私を、柚李ちゃんは温かく抱きしめてくれる。

「柚李ちゃん、大好き……」

私はそういうとパタリと深い眠りに落ちた。

34:あんず:2013/01/24(木) 17:30 ID:mTs

第一章完結です!
ちなみに、これ、第一章です(汗)

【第一章】友達 P2〜P33

です!!
次からは第二章ですよ〜♪

35:あんず:2013/01/24(木) 17:32 ID:mTs

違ってた……(汗)

*第一章* 友達 P3〜P33

でした!!

36:薫 ◆0rlM:2013/01/24(木) 17:35 ID:S1E

>>31 の小説を分かりやすく(?)したもの↓


「っ……」

ぎゅっと拳を握り、柚希ちゃんを睨みつける。
柚希ちゃんも睨み返すと思ったら、顔を手で覆いその場にしゃがみ込んだ。

柚希ちゃんの行動に、私は呆気と口を開けて立ち尽くす。

「っ……酷い、茜ちゃん、睨んできた……!」

掠れた声で柚希ちゃんは呟いた。

泣き真似だと、すぐに分かった。
覆われた、手の隙間から見える血色の良い唇が、確かに上に上がっていたから。

完全に、私が悪者だ。
泣きたいのは私だというのに。

そんな私の気持ちに誰もが気づいているはずなのに、皆は私を冷めた瞳で見つめた。




……みたいな感じ、です。

この小説の欠点
・文の途中で改行され、非常に読みにくい
・情景描写が少なく、想像が難しい(周りの目なども分からない)
・心情と描写の区別がつかなく、どれが心情なのか分からない
・説明が不十分で、誰がその台詞を言ったのか、など区別がつかない



>>31を見て、思ったのはこれです↑

もう少し努力が必要です。
そして、基本をもう一度見直すことも大切です。

……頑張って、ね。
もし毒舌になってたなら、ごめんなさい。

では失礼します。

37:あんず:2013/01/24(木) 17:52 ID:mTs

薫、ありがとう!!
いや、全然平気♪
毒舌でおkって言ったの私だし。

頑張って直してみる、ね?

38:あんず:2013/01/24(木) 18:22 ID:mTs

第二章 泣きたいとき P38〜


「かね……茜!」

誰かの呼ぶ声がする。
まだ、寝ていたいのに。
だから私は目を開けなかった。

「茜!……茜っ!!!」

キーンと耳に響く声。
ここが何処かは分からないけれど、とても静かなところみたいだ。
この人の声しか聞こえないから。

「茜っば!!起きろよ!」

……それにしても
誰?本当にうるさい。
いつ、耳の鼓膜がおかしくなるのか心配だ。
私がそう思った時……

「もう!うるさいわよ!!」

私の思いをそっくりそのまま誰かが言った。

「なんだよ、別にいいだろ?」
「やめてよね!うるさいわよ!!」

一体、どんな人たちが話しているのだろう。
そんな興味から、私は重たい目を開けてみる。
と、その先には、真っ白な天井。
左には、体重計と視力検査機。
……保健室だ。
と、その道具から、すぐに分かった。

それにしても、どうして私、保健室に?
私はそっ、と起き上がった。
____すると、

「茜!!」

さっきのバカデカい声が聞こえた。
私はふっ、と振り向く。

「おはよう!」

そこには、笑顔の蓮くんが居た。
その純粋な笑顔に、私はきゅんとなった。

「茜、どうした?どっか、痛いか?」

心配そうにこっちを除き混む蓮くんの優しさに、ハートを射られてしまった。
そして、私、蓮くんのこと、溺愛してるなぁ、と改めて感じた。
小さな仕草に、可愛い笑顔。
蓮くんの全てが大好きなんだ。

「蓮く「蓮」

私が呼ぼうとした蓮くんを、他の誰かが呼んだ。
一体、誰?
ふと、蓮くんの横を見ると、女の子が居た。
長い黒髪に、透き通るような紫色の目。
見つめられると女の私でも、好きになってしまいそうなくらい美しい。
現代版の大和撫子や、小野小町のような『日本』の雰囲気が漂う清楚な子だった。
と、思えたのはつかの間……

「ほら、起きちゃったじゃない!蓮のせいよ!もう、本当何も考えてないのね!!」

いきなり、蓮くんに説教しはじめた。

39:あんず:2013/01/24(木) 18:27 ID:mTs

>>38の11行目(改行は除く)

誤×
「茜っば!!起きろよ!」

正○
「ったく、茜ってば……起きろよ!」

です。

19行目の後

そうお互いが言ったとともにいきなりの口論が繰りひろげられる。

と入れてください。

40:あんず:2013/01/24(木) 22:17 ID:mTs

「大体ね!大切な人なんでしょ!?なら、しっかり休ませてあげなさいよね!」
「んだよ!うっせーな、菫(すみれ)!!」

私は、2人の口論に、呆気にとられていた。
そして、どうしたらいいのか分からず、その場で立ちすくんでいた。
すると、そんな私を見かねた、菫、と呼ばれていた女の子は口を開き、自己紹介をし始めた。

「私、荻野 菫(おぎの すみれ)!菫って呼んでよね!私は1-Eの生徒だから!!それじゃ、よろしく!」

明るい自己紹介は、わずか5秒で終わった。
それにしても……1-Eかぁ……。
1-E……それは、蓮くんと同じクラス。
いいなぁ。
出来るものなら、私は1-Eへクラス変えしたい。
蓮くんと、一秒でも多く、近くに居たいから。
蓮くんと、同じクラス、『羨ましいなぁ』。
そんな思いが顔に出たのかなんなのか。
荻野さん……いや、菫ちゃんは、クスッと笑った。

41:あんず:2013/01/25(金) 19:04 ID:mTs

「蓮と同じクラスが良かったな、とか思ってたりする?」

小声で菫ちゃんが話し掛けてきた。

「……っ!?」

私は図星だということで顔を真っ赤にした。
あまりにも分かりやすい態度を取っていたつもりも無い。
だが、菫ちゃんには全てお見通しのようだった。
にやにやとしながら薫ちゃんが私と蓮くんを交互に見る。
焦った私は、

「だだだ誰にも言わないでくださいよっ!?」

『動揺してます。』と言っているような、あからさまな態度を取った。

「ぷっ……った!分かったわよ!!」

顔を赤くしたり、動揺したり……。
次々に表情を変える私に菫ちゃんは吹き出した。
いつまでも笑い続ける菫ちゃん。
あのシーンとした保健室は、菫ちゃんの声で明るい笑い声の響く保健室に変わった。
でも、それにしても……

「わ、笑いすぎですっ!」

つい、私は思いきり叫んだ。
むぅ、と頬を膨らませてみる。
と、蓮くんは、『?』を浮かべて口をぽかりと開けていた。
何事だ?と言うように。
一方、菫ちゃんは……

「ぷっ、ははは……!頬が、肉まんみたいっ!!」

爆笑している。
何でここで爆笑?
私も蓮くんと同じように、ぽかりと口を開け、呆気に取られていた。
これで、2回目だ。
菫ちゃんの行動に呆気に取られたのは。
……でも、悪くないかな。
こういう友達も。

「ねぇ、蓮く「蓮!」

また、菫ちゃんと声が重なった。

42:あんず:2013/01/25(金) 19:09 ID:mTs

たまに、菫(すみれ)が、薫(かおる)になってます(汗)
気にしないでくださいっ!!

それと、
また、菫ちゃんと声が重なった。
は、
すると、また菫ちゃんと声が重なった

ですね……(汗)

訂正し過ぎてすいませんっ!!

43:あんず:2013/01/26(土) 16:32 ID:mTs

「いいよ、茜が先で!」

菫ちゃんに初めて名前を呼ばれた。
それがなんだか、友達って感じがして顔がにやける。
これから、仲良くランチしたり、恋バナしたりするのかなぁ。
そんな妄想を遮るように、

「どうしたの?」

黙り混む私を見た菫ちゃんは、声を掛けた。
あ、そうだった。
私、蓮くんに話があるんだった。
何でもないよ、と言うように首を横に振ると、私は口を開いた。

「蓮くんって、菫ちゃんと、どういう関係?」

44:消しゴム:2013/01/26(土) 21:32 ID:AVs

あんずどんだけがんばるんだよ

45:あんず:2013/01/26(土) 23:35 ID:mTs

>>44

どういう意味ですか……?

私は、皆さんに認めてもらえるような小説を書きたいと思っています。
読んでくれた皆さんに感動を与えたいです。
だから、それが叶うまで……というか、自分が満足するまで、私はどれだけでも全力で頑張ります。

46:あんず:2013/01/27(日) 11:13 ID:mTs

私がその言葉を発した瞬間……。
周りは一瞬で静まり返った。
2人とも口を開こうとも、目を合わせようともしない。
ただ、沈黙が走るだけだった。
その状況を見てから、ようやく私は、聞いてはいけないことだと気付く。
明るい2人が黙り混むなんて、確実におかしいと思ったから。
『聞いちゃダメだったみたいだね。ごめん、気にしないで!』
私はそう2人に声を掛けようとした。
____その時だった。

「ごめん、ね……ごめ……ごめんなさい!!」

すると、その沈黙を壊すように菫ちゃんが口を開いた。

47:あんず:2013/01/27(日) 13:08 ID:mTs

ごめんなさい……?
どういう意味なのだろうか。
私には全く分からないことだった。
蓮くんは、自分の手をぎゅっと握りながら視線を落としていた。
一方、菫ちゃんは、ただガタガタと体を小刻みに震わせていた。
あの、明るい声の2人とは思えない変わりぶり。
それぐらい辛い過去でもあったのだろうか?

「菫……ちゃん?蓮……くん?」

でも、私には、声を掛けるという小さなことしか出来なかった。
そんな私の声で、はっ、とした菫ちゃんと蓮くん。

「あ、ごめんね!気にしないで……!!」
「悪い、ちょっとぼーっとしてた!!」

さっきの行動を誤魔化すように、私に笑い掛けた。
が、その笑顔が作り笑顔だということに私はすぐに気がついた。
口角は引きつり、目が全く笑っていなかったから。
馬鹿な私でもそれと……もう1つのことは簡単に分かった。
1つは、今の笑顔は作り笑顔だということ。
そこから、2人の間に『何か』があるということが分かる。
そして2つ目。その『何か』は明るい2人が黙り混むほどにまで豹変させてしまうもの。
……とても、深刻なものだということ。

48:あんず:2013/01/27(日) 13:12 ID:mTs

でも、その深刻なものとは何なのだろう。
静まり返った保健室で私は考える。
その深刻なもの。
それは、2人にとって?
それとも……私にとって……?

どちらにしても、私は辛い選択をしなければならない身になるのだろう。
それを覚悟で私はまた口を開く。

「2人の……関係は……?」

すると、驚きの答えが私に突き刺さった。

49:匿名さん LOVE/AAKK:2013/01/27(日) 13:34 ID:iR.

おもしろすぎる
もっと書いて。お願い。

50:あんず:2013/01/27(日) 13:54 ID:mTs

>>49
ありがとうございます!
面白いと言って頂けて光栄です!!

感想もらえて嬉しいので書きたいと思います♪



「王様ゲームが始まった日までの……恋人……よ」

掠れた声で菫ちゃんはそう言うと、保健室のドアを荒々しく開け、廊下へ出て行った。

しかし、私には菫ちゃんが出て行ったことなど大きな問題では無かった。
今、一番重大な問題は……。
2人が王様ゲームが始まった日までの、『恋人』だったということだ。

私の思考回路は、ショート寸前までフル可動する。
そして、1つの答えがうかびあがった。
しかし、その答えが合っているのかは分からない。
が、合っていたら……最悪なものだ。

そのことを考えていると、私の顔がどんどん青ざめていくのが分かる。
初めは手だけだった震えも、時がたつにつれて、体へと伝染していく。
そして、いつの間にか、私の体は全身震えが止まらなくなっていた。

51:あんず:2013/01/28(月) 16:37 ID:mTs

何だか自分で自分が怖くなる。
勝手に震えだす全身(からだ)。
震えが止まる様子は、このままでは無さそうな予感なんてしてしまう。
そんなはずないのに。
でも、やっぱり怖いから、顔を伏せておくことにした。
そっと顔を伏せたその時……

「茜……」

ぼそり、と、小さな声を掛けられた。
現在は私の彼氏であり、過去に菫ちゃんの彼氏だった男……そう、蓮くんから。
でも、あまり声を掛けられたという感じはしない。
何だか、ぼーっとしている時のような声。
独り言のような感じだ。

そんな蓮くんだが、一体何を話すつもりなのだろう。
もしかして……別れ、話……?
違う、かもしれない。
蓮くん……どんな顔、してるのかな……?
別れたい、って、顔だったらどうしよう。
怯えながらも少し気になっている私。
今まで伏せていた顔をそっと上げてみる。

52:あんず:2013/01/28(月) 17:26 ID:mTs

と、蓮くんは……泣いていた。
声を抑えて、泣いていた。

「…………っ……!」

苦しそうな泣き顔。
辛そうで、痛々しい泣き顔。

「れ、蓮く……」

ふと漏らした声に反応し、蓮くんが顔をこっちに向ける。
必死に涙を止め、歪んだ顔を。

「大、丈……夫?」

震えた声で問いかける。

「あぁ、大丈夫……。」

と、蓮くんは、必死に声を絞り出すように喋った。

「そっか……」

私のその言葉で会話が途切れた。
何も、喋れない。
口を開いたら、泣いてしまいそうで。
その沈黙の間は、何故か苦しかった。

「茜、ごめんな。俺、男なのに泣いて……。」

蓮くんは、口を開くと全てのことを話し出した。


蓮くんと菫ちゃんが王様ゲームの前まで付き合っていたというのが本当だということ。
付き合い始めはお互いに思いあっていたということ。
でも、高校生になってから、すれ違い始めたということ。

そして、別れた原因は……。
私の存在だということ。

53:マスカット:2013/01/28(月) 17:46 ID:q5E

え……めっちゃ面白いです!
頑張って下さい!!!!

54:あんず:2013/01/28(月) 21:18 ID:mTs

>マスカット様
ありがとうございます。
まだまだ複雑になりそうですね、この話は。
頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします!

55:あんず:2013/01/30(水) 22:47 ID:mTs

話が終わった時には、今までずっと目に溜めていた涙が溢れていた。
目が赤く腫れるまで、私も、蓮くんも。

何分たっただろうか。
ようやく、お互いが落ち着いた時。
私たちは保健室を出て、また、明日話すことにした。

学校から家への帰り道。
私は、そっ、と口を開いた。

「蓮くん……私、菫ちゃんに嫌われてる……よね」

蓮くんは、少し迷ったような顔で、うなずく。
まぁ、今、私が菫ちゃんの立場だったら、嫌うに決まっている。
そのことはそこまでショックではなかった。
ただ、気がかりなことが1つ……。

「私、またいじめられる……の?」

よみがえるあの恐怖。
『よみがえる』と言っても、まだ、1日もたっていないが。
今日のは、ドッキリだった。
だからそこまで酷くはなかった……思う。
が、今回はきっと、いや、絶対本気だ。
何をされるか分からない。
何処から襲われるか分からない。
……恐怖。
青ざめた顔の私に気付いた蓮くんは口を開いた。

「大丈夫、大丈夫だよ……茜。明日、また考えよう」

56:あんず:2013/01/31(木) 16:05 ID:mTs

そうだね、と、うなずくと、私たちはお互いの家へ帰ることにした。

その時、1人になったことに恐怖を感じた。
馬鹿みたい。
菫ちゃんが私の家を知っている訳ないのに。
それに、菫ちゃんが着けてきているなんて、あり得ないのに。
多分……。
はっ、とした時には、私の体は震え、冷や汗までかいていた。
私、おかしい、な……。

私は家に着くとベッドへ直行。
ボフッ、という音をたてて倒れ混んだ。
そして、私は、色々考える前に、そのまま眠りについてしまったのだった。

目が覚めると、まだ、いつも起きている時間まで1時間もあった。
私にしては、ずいぶんと早起きだ。
さっさと朝ごはんを食べ、着替えると、私は鞄を持ち、家のドアノブに手を掛ける。
外は、清々しい空気に包まれていた。
明るい光が道を照らしている。
『昨日のことなんて忘れろ』とでも言うように。
こんな素敵な朝なんだ、きっと、いいことあるよね。
そう思った私は、タンッ、という音をたてて、家の前の階段を下りた。
そして、私は全速力で学校へと向かった。

57:あんず:2013/02/02(土) 10:52 ID:mTs

教室のドアを勢いよく開け、

「皆!!おはよーっ!」

挨拶をした。

「…………。」

が、声を掛けても誰も反応しない。
もしかして、菫ちゃんが仕組んだんじゃ……。
嫌な予感が走る。
私は、1-Eへ、蓮くんと菫ちゃんの教室へ掛けていった。

「れ、んく……蓮くんはっ!?」

蓮くんは居なかった。
ただ、代わりに、居たんだ。

「蓮なら休みよ。茜、遊ぼうよ、ね?」

背筋が凍るような恐ろしい微笑みを浮かべる菫ちゃんが。

58:あんず:2013/02/02(土) 11:34 ID:mTs

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?l=riko1216

↑ここでも小説書き始めました。
ココロってやつです。
ちなみに上のURLは、HPなので……。
BOOKってところを押して呼んでください!

59:あんず:2013/02/02(土) 11:37 ID:mTs

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?=riko1216

こっちかな?

60:あんず:2013/02/02(土) 11:40 ID:mTs

ごめんなさい。
上のURLじゃ、行けませんね……。
無視してください。

61:匿名さん:2013/02/03(日) 16:52 ID:mTs

遊ぼう?
何をする気なのだろうか。
私は一歩後ずさりする。
と、

「キャハハ!逃げないでよー!ねぇ、一緒に遊ぼうよ!!ね?茜ちゃん?」

はい、と言わないとどうなるか分かってる?と言いたげな目で菫ちゃんはこってを見つめる。
でも、そう簡単に、はい、なんて言えるはずがない。
私は無言で立ち尽くすしかなかった。

「ねぇ?聞いてんの?この豚!」

豚。その言葉に反応し、狂ったように笑いだした1-Eの生徒たち。
気持ち、悪い……。
誰か、助けて……!
そう叫んでも助けてくれるはずがない。
私は必死に頭の中で味方を探した。

____その時。
思い出した。
私の味方になってくれそうな人を。
私は一気にその人のいるある場所へとUターン。
途中、何度も人にぶつかった。
そして、ぶつかった人に、何度も「キモい」と言われた。
が、今は何故か傷付かない。
きっと、その人が助けてくれると信じていたから。

しかし、そんなに簡単に味方は生まれないということを、後に私は知るのであった。

62:あんず:2013/02/06(水) 21:52 ID:mTs

バタバタという私の足音だけが響く廊下。
人通りはほとんど無い四階の端。
そこは、「旧・生徒会室」。
言っておくがそこは「『旧』生徒会室」。
今は誰も使用していないし、使用しようという考えすらないようだ。

「葉月、ちゃん……!」

そう、松浦 葉月(まつうら はづき)……葉月ちゃん以外は。

「何よ……?」

一見冷たい雰囲気の葉月ちゃん。
でも、実際はとても優しい。
黒色の髪が似合う真面目女子だ。

「茜、何なのよ?」

何て、言えばいいのだろう。
咄嗟に体が動き、ここまで来ていた。
何の考えも無しに。

「用、ないの?……何よ、からかいにきたなら帰ってくれない?邪魔。」

いつもに増して冷たい言葉を吐き出す葉月ちゃん。
まだ、葉月ちゃんの冷たい言葉は止まらないようで、まだまだ冷たい言葉を吐き続ける。

「葉月ちゃん!」

私の叫び声で葉月ちゃんはようやく口を閉じた。
すぅ、と息を吸うと、私は口を開く。
そして、蓮くんと出会ってからのことを全部……包み隠さず話した。

と、

「……プ!アハハハハハッ!!バッカみたぁーい!」

歯を食い縛る葉月ちゃんの隣には……にやにやと悪魔のように笑う、菫ちゃんが居た。

63:あんず:2013/02/06(水) 21:58 ID:mTs

どうして、菫ちゃんが……ここに?
そのこ気持ちを読み取ったのか、

「葉月、私の従兄弟だからぁー!」

菫ちゃんは、私が聞く前に答えた。
従兄弟……。
菫ちゃんと、葉月ちゃんが、従兄弟。
と、いうことは、

「あ。葉月は、アンタの『敵』だから!」

やっぱり、葉月ちゃんも……。
『敵』なんだ。

64:rina ID:oi:2013/02/08(金) 21:29 ID:NO6

面白いですね!

65:あんず:2013/02/08(金) 22:58 ID:mTs

>>64
ありがとうございます!
これから更新ペースが遅くなります。
申し訳ございませんっ!
続き、待っていてください。


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