紳士と宿命

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1:麗愛:2013/01/19(土) 23:56 ID:RNw

こんばんゎ♪

妄想大好き中2年生!
駄作者、麗愛です(^▽^)/

なんか、もう題名からして妄想ですねー

でゎ、ルール↓

荒らし、暴言はやめて下さい。
感想等お願いします。
雑談は少々なら可とします。
小説を書くのは私だけです。

でわ、>2からスタートです!!

2:麗愛:2013/01/20(日) 00:07 ID:RNw


俺の名はビースト・サン。

そして、紳士<ナイト>だ…………………

俺は一人の少女をお守りしている。


その少女の名は

ローズ・スカーレット。


まだ、14才の少女。

ファードの街の皇族。



俺は皇族なんて大嫌いだった。

この少女に出会うまで………………

3:麗愛:2013/01/20(日) 00:17 ID:RNw

◇主な登場人物紹介◇

主人公

[ローズ・スカーレット]
・ファードの街の王(皇族)の娘
・14才
・知識量は大人も圧倒する
・父の名はスカーレット・ライド
・母の名はレイラ・スカーレット

[ビースト・サン]
・ローズ・スカーレットを守っている
・王(皇族)の警護をしているフロウ(ビースト家)の次男
・父の名はビースト・フロウ
・母の名はココア・ビースト

4:麗愛:2013/01/20(日) 09:08 ID:RNw

第1章<出会い>

5年前___________________


ビースト・サン、15才。

俺は……………

権力を使い、民を怯えさせる。

そんな皇族が嫌いだ。
父は王に仕えている。
俺の家系は代々、スカーレット家の警護をしている。

そして、俺は家を出た。

父は、お前も皇族の警護をしろという。

そんなことまっぴらごめんだ。

5:麗愛:2013/01/20(日) 11:13 ID:RNw

俺の家系の人をみなは優秀という。
決してそんなことはない。

だって、権力を震う王の言いなりになっているにすぎないのだから……………

家を出た俺に居場所なんてない。

街のみんなも親たちも、みんな俺を裏切りもの扱いをする。

俺、裏切ったか?

こいつらバカだろ……………



裏切られてんのはお前らだっての…………

王様、御無礼をお許しください。



あなたはこの世に居る意味はない。

この世を幸せになどできないのだから…

6:麗愛:2013/01/20(日) 19:39 ID:RNw

果たして、王様はこの世にいる意味があるのだろうか__________________?

少なくとも、俺は必要ないと思う。
あの王の立場が俺だったら……………


この世界はもっと平和だ。
民がこれ以上のない程幸せになるだろう。



王様、私はあなたをどうしましょうか?
殺しても、いいですか……………………………………??


手始めにあなたの身近な者から。

7:麗愛:2013/01/20(日) 22:20 ID:RNw

はあっはぁ……………た………………

たすけ…………………

てっ………………………


空耳かな?

今、「助けて」って声が…………?

聞こえた方へ草を掻き分け進むと__________________


目の前には少女が一人。

とても、疲れているように見えたので話を聞くことにした。

「た、助けてっ下さい…………」

「名前は何という?」

「あっ………………………ごめんなさい。言えません。」

「何故だ?」

「父が言うなと言いましたので…………」

「父の名は何と?」

「ライド……………………です。すみません…………………」

「お前の父はあの王なのか?」

「はぃ……………………………」

「お前は誰から逃げている?」

「山賊ですっ………………………」

「山賊?」

山賊がこの少女を?
この子は山賊から逃げているというのか?
捕まれ。捕まれ。この少女を捕獲し、王にしらしめなければっ!だが…………

「はい、そうです。私を掴まえろという依頼が来ているようで……………」

「誰からの依頼か分かるか?」

誰だろうといい。
だが、聞いておこう。

「父、です………………………」

はぁっ!?
何の為にっ!?
この少女は何故…………………

「心当たりはあるのか?」

何を俺は聞いて……………………

「ありますよ。あなた知らないんですか?」

何の事かサッパリ分からない俺を見て
少女は少しホッとしているように見えた。

その心当たりとは何なのだろう?

8:麗愛:2013/01/21(月) 16:31 ID:RNw

「あなた、知らないんですか?」

そう、私は知らなかった。
この少女が何をしでかしたかなんて………

「脱走、してるんです…………」

「何故?」

「私は幼いころから“とあること”を教えられてきました。もし、あなたが私を助けてくれるのであればお話しします。」

「助ける……………?」

9:麗愛:2013/01/21(月) 21:39 ID:RNw

「そう、助けるのです。」

助ける?俺が?
大嫌いな王の娘を?
バカバカしい…………

助けるフリをしてこいつを連れ去ればいいのか!

「ああ、助けてやるよ。」

「本当ですかっ?
 目が曇っていますよ?何をお考えで?」

この少女の勘は鋭いな、とも思ったがこんなチャンスないだろう。
俺は顔いっぱいに笑みを浮かべた。

「では、話しましょうか………結論は………………」

結論から言うのか?

「私は王が嫌いです。」

「なっ何故だっ?」

この幼い少女が全てを語り終えたころには、助けようと自然に思った。
俺と同じ考えを持っていたから。
権力を使う父が嫌いと言った。
父を嫌いと………………

「話は、終わりましたが___________________??」

「はい、素晴らしいです。」

「えっ……………………………?」

それは少女は戸惑っただろう。
父を嫌いと言ったのに“素晴らしい”なんて…………………

「では、あなたのことを教えてくれませんか?」

少女の話を聞く前だったら拒んだだろう。
だが、今は違う。
俺はこの少女を守る。
隠す必要なんて、ない。
そして、全てを話した。
父は王の警護をしていること。
俺が家を出ていること。

そうしたら、少女は笑って言った。

「では、私たちは追われている者同士なんですね」

「いやっ、俺は………………」

「あなた、しばらく街に帰っていないのでは…………………?」

「ああ、その通りだが……………」

「では、あなたがサン様で御座いますね?」

確かに俺はしばらく街へ帰っていないが、何故そんなことを知っている?
そういえば、俺の名前教えてなかったような?
なら、何故知っている?



「私たちは捕まれば死が待ち受けているのです。」


「な、んで________________?」


「王様、いえ父に逆らったから。」

「でも、あなたはっ」


「いえ、所詮私も裏切り者です。私たちの命は無い物と同じなんです。この街に居てはっ!」

俺は知らなかったんだ。
ファードの街で俺は懸賞金が賭けられ、探しまわられていること。
そして、捕まったら命はない………

なら、捕まらなければよいのだ。


俺はこの9歳の少女と共に街を出て逃げ続けようと決心した。



第1章<出会い>完結

10:麗愛:2013/01/21(月) 22:01 ID:RNw

ごめんなさぃー訂正!

所詮私も裏切り者です。私たちの命は無い物と同じなんです。この街に居てはっ!

の後ろに↓入れて下さい(^^;

父は私が物心ついた時から言っていた。
「私からは決して逃げられない。私は権力がある。逆らう者は容赦しない。」
小さいときは正義にも見えた。
けど、ただの欲望なんです!
私の父が王をしている理由の一番は、人の上に立つことが気持ちいいから!
ただ………………
それ、だけなんです。
本当はっ本当は………………
民の幸せなんか願っていないのですっ!

そして、あなたを狙っています。
人の上に立つことを最大限に利用しているのです。
懸賞金も出ています。

しかし、本当の目的は……………
あなたを殺すことなんです。

裏切り者への制裁だ、と言ってあなたを殺し逆らえないようにしたいのですっ…………………

_______________________________________


何故こんなに長い文を忘れるのか分からん、ゴメンナサイw

11:麗愛:2013/01/22(火) 22:08 ID:RNw

第2章<脱出開始>

この少女は王の娘。
この子は幼いながらにして父を裏切り山賊から逃げ、今は私と日夜過ごしている。

こんな幼い少女と日夜…………
俺は別にロリコンじゃねぇ。
だから、支障はねぇんだけどよ………

この先、この子はどうなる?
自ら親を裏切った。

帰る場所なんてどこにも、無い_____________________________

12:麗愛:2013/01/23(水) 07:25 ID:RNw

そうか、俺が帰る場所を作ろう。

その為にはこの街からの脱出が必要だった……………………

これから旅をするにあたり、俺は名字のビーストを捨てクレハ・サンに名前を変えた。
そして、ローズは名字のスカーレットを捨て、ローズ・クレハと名乗ることとした。
まぁ、兄弟という設定さ。

この街からの脱出は安易ではないだろう。
街には既に関門が設けられている。
一歩足りとも外へ出す気は無いらしい。

でも、山を使えば簡単だった。

13:麗愛:2013/01/23(水) 15:45 ID:RNw

俺たちは街からの脱出は果たしている。
が、この山のふもとには関門が置かれており隣町に行くなら、関門を突破する。
その方法しかないと思っていた。

だが、それが不可能な今、辿り着いた答えは…………………

山を通り抜ける方法だった。
俺はこの山についての知識が無く、この方法はほぼ不可能だと思い込んでいた。
だが、今は幸いにもこの山に詳しい人がいた。
そう、この少女だった。

14:麗愛:2013/01/23(水) 19:18 ID:RNw

ローズの知識量はすごかった。
勉強においてだけではなく、ここの地理についても強かった。
この山の名前すら俺は知らなかったが、「ウァイル」と言うらしい。
スペルは、ダブリュ-、エイチ、エ-、アイ、エル。Whailと書く。

そして、この山にはとっておきの隠し通路があるらしい……………
皇族のみしか知らない通路。

それ程大事な場所らしい。

だが、一つの疑問が浮かんだ。

民間には知られていない通路。
だからと言って関門が無いわけではないだろう。
待ち伏せをしている可能性も高い。

ローズが言うには、「私と居る事を父たちは知らないから、その通路の存在をあなたは掴んでないと思っているはずよ」と言う。

そして、一つの不安を心に抱きながら、通路へと向かった_________________。


第2章<脱出開始>完結

15:麗愛:2013/01/24(木) 23:17 ID:RNw

第3章<隠された通路と秘密>

隠し通路。
俺たちはそこを通って隣町へと行く予定だ。
何の為に作られた通じたなのかは知らない。
ローズは知っているらしいが、教えてくれなかった。
それだけ大事な通路ということだ…………………


隠し通路は山の中腹にあり、この山は標高が低い割には頂上までが長い。
ローズの体力も考えて1日では無理そうだ。


俺たちは万が一のことも考えて、5日程かけて行くことにした。

16:麗愛:2013/01/25(金) 19:31 ID:RNw

1日目______________________

昨日俺たちは隣町への脱出方法を確認した。
ちょっと危険な賭けに出る行動になるかもしれない。
表に出れば大吉。
裏に出れば、死ってね……………

今日は出会って3日目。
脱出開始1日目。

17:麗愛:2013/01/25(金) 20:18 ID:RNw

今日は山を多く登ろう。
幸いにもローズの体力はたくさんあるし、むしろ昨日よりハキハキしている。

でも、俺たちお金なんて持ってない。
持ってても何も変えないじゃ、ないか………………??
でも、この山には食べられる植物や実がたくさんある。

飽きるのも時間の問題、かな?

山の中をおいしい匂いが漂う。
それに、つられて野兎などの小動物まで出てきた。

まるで、グリとグラみたい。

俺たちは楽しく食事を終えた。


「食事ってこんなに楽しいんですね………………」

この何気ない一言が意味することを俺はやだ知らない。

18:麗愛:2013/01/26(土) 00:19 ID:RNw

だが、それも今知ることとなる。

「何故だ?食事は楽しいものだろ?」

「いっいえ……………」
ローズの目に涙が溢れる。
何故?ローズは食事の楽しさを知らない?

「わっ私っ………………実は…………………………………」




「王の実の娘であり、罪人なんです……………………」



ローズはそのとき、我にかえったかのようにハッとして、今言ったこと忘れて下さい。と、言った……………………。


罪人、ローズはなんの罪を犯した?
でも______________________。


「罪人?笑わせないでよ。」

「ごっごめんなさいっ!」

「ローズ、お前の名前は?」

「ローズ・クレハです。」

「そう、ローズであってローズでない。」

もう彼女は罪人ではない。
ローズ・クレハであって、ローズ・スカーレットではないのだから………………………

19:麗愛:2013/01/26(土) 13:07 ID:RNw

「ふふっ、サンはいい人なのですね。」

「ん?そうか?」

「ええ、いい人ですよ。」

「なら…………………………」

「罪状を、教えてほしい、ですか______________??」



「話しますね、何も隠すような事ではありませんし」

20:麗愛:2013/01/26(土) 13:23 ID:RNw

「私は、生まれたときから“特殊能力”を持っていました。でもこれは、みなさん持ってますよね?」

「ああ、持ってるよ。」

俺は“ミリオンサン”という能力を持っている。100万の太陽。照らす。俺のサンという名は生まれたときに調べられる特殊能力審査の結果がもとになっている。
特殊能力、いわゆる魔法だ。

「でも、あたしの能力は危険な物だったんです。ただそれだけで“ワールドレイ”という罪に触れました。」

「ただ、そんだけで?」

「ええ、そうですよ。父は人を人と思わないような方です。あなたも知っているでしょ」

「ああ、それで牢屋住まいってことか?」

「はい、それだけです。」

「ローズ、教育は?」

「受けておりません。」

「受けた、教育は父のあの話だけ、ですか_______________?」

「ええ、他は何でも分かりますので。」

21:麗愛:2013/01/26(土) 14:26 ID:RNw

そう、ローズには何の教育も必要なかった。

山の隠し通路だってローズが勝手に見つけたのだ。何の施設かも分かる。

ただ、分からないのが________________。


「私、人の表情から考えを知るのは容易なんです。物に関しては、構造を見て何の施設かを断定します。でも、見えない人の考えなんて分かりません。目の前のことだけはわかります。あなたが私と会ったとき考えていたことも…………、残念です。」

22:麗愛:2013/01/26(土) 14:55 ID:RNw

「残念、ですか________________ 。」

「ええ。もう夜ですし、寝ませんか?」

「そうですね、ローズ」

何故、敬語なんだろう?
何故、この少女はそんな能力を持って生まれたんだろう?
何故、少女は___________。
何故、少女は何故?何故?

「では、おやすみなさい。」

陽も落ちたので俺たちは山で寝ることにした……………………………。

23:麗愛:2013/01/27(日) 08:55 ID:RNw

ふぁーあ……………
朝でもないのに起きてしまった。
何故、この少女はぐっすり眠れるんだ?

俺は、自分の命が危険ということを知り落ち着かないのに………………

でもそれは、ローズも一緒のはず。
それ以上に、追われる怖さを体験しているのに、何故___________________?

夜が明けるまで、まだ時間はたくさんある。
もう一回寝よう。

数分後、また俺は眠りに就いた………………

24:麗愛:2013/01/28(月) 20:58 ID:RNw

____________チュン



____________________チュンチュン




「サン、起きる時間ですのよっ!」

「ふぁーあ………
ふっ………………寝顔も可愛いなぁ…………………ムニャムニャ」

バシィッーーーーー!!

え?あれ?
俺はさっき起きて、え?

なんか腹が、痛い……………
まぁ、いいか。
取りあえず起きよっ………………


………………………………………

って、ぇ?
起き、上が、れなっ…………………


目の前、いや、腹の上には鬼の形相のローズが居た。


「変態っ!人の寝顔が可愛いだとっ!?何、勝手に人の寝顔って…………………サン、あんた今起きたんだよ?」

ああ、そっか。
俺が夜中に起きたこと、知らない……………ん、だ……………………………………



「こらーーーーーーーー!!」


もう一度寝ようとする俺の腹に一発K.O。
痛いよ、ローズ…………………

でも、おかげで覚醒したよ。
今日も1日、無事に過ごせますように。



____________________2日目になりました。

25:麗愛:2013/01/28(月) 23:21 ID:RNw

朝は幼い少女のパンチから始まる俺の今日って一体何なのだろう?

ローズは俺の腹を殴ったことも忘れ、楽しそうに料理を作っている。

「ローズ、朝飯何だ?」

「え?あ、サン起きてたの?」

おいおい、お前のパンチで起きたんだよ?
何、素知らぬ顔してんだよ………?

「えっとねー、って……………普通に採ってきたきのことかだよ?だって市場にも行けないじゃない?」

「ああ、そうだね。」

「ふーん、ふふふーん♪」

「機嫌いいね?」

「え?だってさぁ♪」




「サンの寝言がすごいんだもん!」

「えっ!?俺、何言って……………」
え?俺、本当に何言ったんだ?
寝言?嘘?聞かれって……………
何を??

「んー?気になる?でも、言わなーい」

言えよ!って思ったが、ここは穏便に済ませておこう。

「言いたくないなら、いーよ。」

直後、ローズの動きが止まった。

26:麗愛:2013/01/29(火) 19:00 ID:RNw

あ…………れ?

「ローズ?ロ、ローズちゃぁん…………………?」

あれ?顔真っ赤じゃない?
気のせいかなー?

「サンのバカぁーーーーー!!」

「ええっ!?ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待てぇい!」

「何で、聞いてこないのよっ!!」

………………………………(苦笑い)
聞いてほしかった、のか……………?

「よーしよし、分かった。話して……「バカぁーー「だから、待てって…「何があっ!「落ち着「っける状況じゃないってのーーーー!」

何?この言い争い。
呆れちゃうよ。

「んで、言いたいの?言いたくないの?」

「………(照)言い、た…………くないわよっ!バカやろーー!!」

「あっそ。じゃあ、黙っててよ。」

「じゃあ、黙ってる♪今日の朝ご飯は無しねーーっ♪」

「おいっちょっ……………それはないだろっ!」

………………………完全に俺の負け。

9歳の少女に負ける15歳って…………
しかも、口の前に手で×を作っている。
黙ってますアピールだろうか?

はあ、ここは謝っておくか……………

「ローズ、ごめん。」

「謝らなくてもいい。」

「せっかく謝ってんのに!」

「ふふっ、心の中見える私の前でこんな嘘通るわけないでしょっ」

少女は心なしか楽しそうだった…………………

27:麗愛:2013/01/30(水) 17:03 ID:RNw

何故、楽しそうなの?
今追われてるんだよ?

この少女はどこかおかしいんじゃないか。

「ローズ、何故楽しそうなんだ?」

「んーーー何でもー♪」

「何だよ。教えろよー。」

気味悪いよ…………
何だか怖いな。

「ふふん♪もうすぐ10時なのですよー♪」

「10時に何かあんのかよ?」

「はい、刺客が来るのですよー」

お、おい………………
刺客って、来たらダメだろー?

28:麗愛:2013/01/30(水) 18:47 ID:RNw

「あらー?どうしましたっ?」

「……………………………………」

「善は悪、悪は善、なのてすよー?」

「……………………………………」

「えっ!?これでもダメか、えっ、じゃあじゃあ………………」

「お前、刺客って何か分かるか?」

「へ?ええ、勿論。」

「言ってみ。」
うわ、俺何言ってんの?
恥ずかしいー

「え?あーはい。危険なお客様、ですよね?」

「……………………………………………」

「あっれえ!?沈黙が長くなっ…「黙れ。」

あっはい………と言い、本当に黙った。
あれー?あ?まさかのあのパターン?
上っ面な気持ちは通用しないという……………?

「はい」

おいーーーーーー!
心で会話してって………………

____________________カチ、カチ、カチ


………………………………………


10時、だ…………………

不安に押しつぶされそうだぜ………

29:麗愛:2013/01/30(水) 20:30 ID:RNw

「お!来たぁー♪」

とローズは言った。
確認の為に後ろを振り向く。

「えっ……………………………?」

「ふふーん♪ビックリ?だよね〜」

振り返った後ろに居たのは………………
短剣を持った、瓜二つの“少女2人”だった。

「リラ・キルア、15歳。よろしく。」

「アリア・キルア、15歳。よろしく。」

「ふふっ♪驚いたー?よねー!」

驚いた、どころじゃないよ?
だって………………………………

キルアって…………………あの?
殺し屋キルア・ジョンの娘、たち?

「ふっ、そんな驚いた顔するな。」とリラ。
「あれー?驚かないでよー?」と言うアリアとローズ。

何で、この二人が此処に?

「え?ああ、この二人?あたしが呼んだの。代々、ス「言うな。」

二人の息はバッチリの様。
………にしても、二人は敵?味方?

30:疾風 ◆uMhM:2013/01/31(木) 13:09 ID:iTA



面白いっ。^^

31:麗愛:2013/01/31(木) 20:37 ID:RNw

面白い?ありがとうっ

32:麗愛:2013/01/31(木) 20:37 ID:RNw

面白い?ありがとうっ

33:麗愛:2013/01/31(木) 23:16 ID:RNw

本当にこの二人は味方、か?
ローズは味方だよってニコニコ言う。
でも、どうしてここが?
どうやって連絡を?

「サン、挨拶くらいしよ?」

あっ、そうだった。
考え事に気を取られていた。
危ない、危ない。

「サン、15歳。よろしくな?」

「無礼者、か?名前はフルで言え。」

「リラそんな厳しくしなくても?」

「これでいいんだ。アリア。」

「えっと、クレハ・サン。15歳です。」

「サン、か……………本当の名前は?」

言って、いいのか?
言わなきゃ危険、か…………

「サン・ビーストです。」

「ビースト、ね………………」

_________チャキ

______________カチリ

___________________スパ-ン

________________________ドスッ

34:麗愛:2013/02/01(金) 17:46 ID:RNw

あれ?今の音、何?

「ビースト・サン。警護の者だな?」

「え、いえ?俺、家出てるんで………」

「放っておけんな。」

「え?ちょっと、リラちゃん!彼は私の仲間よ!」

「そうか。ローズが言うのなら。すまなかったな。」

本当に危ないよ。
でも、今の音聞こえてなかったのかな?
あれ?アリアちゃんは?

「リラさん」

「リラ、さん?リラでいい。」

「あー、リラ。アリアは?」

「は?ああ、気づいておったか。」




「処刑中、よ。」

この言葉が何を意味するのかも分からないし、分かりたくもない。
けど、知らなければいけないんだ。

生きるためには。

35:麗愛:2013/02/01(金) 20:12 ID:RNw

「アリアー!」
と、リラは叫ぶ。
次の瞬間、出てきたのは……………

アリアと、名前の知らない男だった。


「う゛っぅ゛ぅ゛…………」

その男は血を流している。
一体、どうしたものか?
アリアが、やったの、か______?

「ねー、リラー。こいつ名前言わないの、どうしたらいいかなぁ?」

「そうねぇ…………あ、ローズ。出来る、かしら?」

「え?はい、出来ますよ。」

「じゃ、お願い。」

一体何をするの?
危ないこと?

「今、考えていたこと、何をしようとしていたか、名前、年齢。心に思い浮かべて。手荒なマネはしない、だから。思い浮かべて。」

そう言うと、ローズは心を集中させるように目を閉じ、男は何かを感じるように目を閉じた。

「レオ・アルファ。15歳。山賊、かぁ…」

15歳?俺と同じだ。
山賊、ということは俺たちを追っていたのか___________________?

36:麗愛:2013/02/01(金) 22:43 ID:RNw

「どーすんの?山賊、だろ?」

「そーです、ねぇ………」
俺のというのはに対し、ローズは落ち込む。
「あ、殺しちゃうばいいんじゃないですかっ?」

流石、殺し屋の娘。
しかも、アリアのが怖い。
何故かって?
軽く怖いことを言うから。
対してリラは常識がある。

ローズは未知数。

「うーん?どうしよー!でも、殺すのはやめてあげよ?」

「「「そーだなー……………」」」

三人は考え込む。
いやいや、逃がしてあげれば………

「甘いよ。」

うわっ!そっか、ローズは俺の心が……
あ、じゃあ……………

ローズ、念じるよ。
伝わって。

「御意。」

その山賊。逃がせ。
跡を追い、アジトを見つける。
突入。リラのアリアが戦闘。
どうだ?

「うーん……………」

「別に、いいかもですねっ!」

そして、二人に伝わる。
アリアは楽しそうな表情を浮かべている。
やっぱ、怖いよ…………

37:麗愛:2013/02/02(土) 13:29 ID:RNw

俺とローズは戦略にはならない。
特に俺は何も出来ない。

王を殺すなんて、バカみたいな考えを持っていたんだなと俺は気づかされた。
人なんて、殺せない。
優しい自分が嫌になった。

俺だって……………
みんなの、力になりてぇよ。

だから、俺は“死”なんて恐れない覚悟を持とう。
ローズを守るために………………

絶対、死なないから。
人を殺しても。

38:麗愛:2013/02/02(土) 14:01 ID:RNw

レス番号37の一行目
戦略→戦力
間違えてました、すみまソンww

39:麗愛:2013/02/02(土) 14:15 ID:RNw

俺は力になれる。
使い方を変えれば人を殺傷する力を持つ。
代々、ビースト家が受け継いだ力。
そう、これがあった。

レイバン。

人を守る為に使い、人をあやめる為に使えば自らを破滅に陥らす。
心に封印された剣。

俺は今宵、封印を解こう。
仲間を守る為に。

40:ヒヨドリ:2013/02/02(土) 15:11 ID:QdU

来たよ!  超おもしろくて、引き込まれる!
かっこいいセリフばっかり!

続き楽しみにしています!!!

41:麗愛:2013/02/02(土) 16:40 ID:RNw

ヒヨちゃあ〜ん(泣)
(↑ヒヨって呼んでいい?)
来てくれたたんだっ!ありがと〜!

42:麗愛:2013/02/02(土) 16:50 ID:RNw

今はまだ昼。
レイバンの封印を解けるのは“夜のみ”

何故、かって__________________?

かつての英雄と呼ばれた男。
フレア・ビースト。

俺の先祖、とでも言っておこうか。

フレア公はレイバンを使い世界を救った。
そして、フレア公が死した後、この世界は戦争を始める。
この戦争により、一度ビースト家の血筋は全滅したと言われた。
だが、そんな形で終わるビースト家ではない。

隠し子が居た。
隠し子の名前を俺は知らない。

そんな、昔の話。
どうでもいいか?

そして、フレア公は満月の夜。
レイバンを封印したんだ。

43:麗愛:2013/02/02(土) 17:15 ID:RNw

そんだ、ここでフレア公の武勇伝でも語ろう。

生まれたのが、RX124年。
俺が生まれたのがRX224年だから、丁度俺の生まれる100年前だな。

RX140年、公が16の時だ。
LBAという組織(ラバと読む。公が破滅したため、今は存在しない)が、世界征服を企んだ。
それを阻止したのが公、というわけだ。
正しくは、公とその仲間。

公の仲間の名前は現代に伝えられていない。
何故、伝えられなかったのかは不明。

ただ一人、分かるのは_______________。

リリー・キルアという女性がいたこと。

44:麗愛:2013/02/02(土) 19:16 ID:RNw

この女性の名前は、ビースト家の使用人が証言した。
「この二人は、戦友だったんだよ。」
「でもね、リリーさん。殺されたんだ。」
誰、とは言ってくれなかった。

でも、教えてくれたのは_______________

今の“殺し屋キルア”が居るのはリリーさんが居たから。
殺し屋は、今も“復讐”の為に動いているんだよ、って___________________

45:麗愛:2013/02/02(土) 23:06 ID:RNw

復讐?誰に?
誰がリリーを殺したかも分からないのに復讐?

リリーを殺した?
LBAの一味とか?
いや、でも解体されてたはずじゃ………

あ………………………

ちょっと待って………………………

LBAの一味はどこへ行った?
そいつらを探す?
無理、だろ____________________?

「あのー?サンーー?」

あ、俺、何を………………??

「ごめんごめん、ちょっと考え事を……」

「いや、そんなの知ってるから」

もしかして……………
ローズは知ってるの?
だから、殺し屋はローズを守る?

殺し屋?ローズ?
どっちが悪者?
どっちも悪者じゃ、ない___________。

別に、悪い事をするわけじゃない。
でも、人を殺すのは悪い事なんじゃ_________________?

「そんな綺麗なこと言ってんじゃねぇよ…………………………………」

衝撃の一言。
放ったのは________________ 。

アリアだった。

46:麗愛:2013/02/03(日) 00:48 ID:RNw

ちょっと待て、よ_________________ 。
アリア、は……………………
俺の、心を読ん、だ_______________?

ローズだけじゃないの?

「お前、めんどくさいんだよ!」

あれ?確かに声がするのに……………
アリアの口元を見ても動いて、無い。

な、んで?

「ふふっ、面白いっ」

「おい、アリア?」

「私の能力、教えてませんでしたよね?」





「sent voice(声送り)って言うんてすよ?」




「要するに……………テレパシー、です」

47:麗愛:2013/02/03(日) 10:17 ID:RNw

「そ、れ、と!一つ言っておきますねん。あなたの考えている事、全てみんな知ってまーすよ?」

え?俺だけ仲間外れ?

「「「うん。」」」

ちょい待てーーーー!!
もう、いいや。

開き直るからなっ!!

「あー、あー生麦・生米・生卵」

「「「頭狂ってちゃん?」」」

うわっー
ちょっとやめてほしーわー。

もう、どうでもいいや。
取りあえず、山から脱出しよーぜ。

波乱の三日目、幕あけです。

48:麗愛:2013/02/03(日) 18:43 ID:RNw

午後2時。

昼食も終わり、そろそろ歩き出そうという時間。
voice sentの説明をしておこう。

−voice sent−
百万人に一人の確率で生まれてくる天才児。
双子の場合二人の能力に組まれる。
人工的に作るのは不可能。
この能力を持つ者は、精神力が強く信念も強い。
どのような能力かと言うと、声を送る能力だ。

終了っと。
それと、リラもアリアもこの能力を持っている。ちなみに、特殊能力ではない。

何故、心が分かるかって?

それは、二人が持つ能力に秘密がある。

49:麗愛:2013/02/03(日) 20:00 ID:RNw

「私のER(特殊能力)は“full heart”だよ。心いっぱい。って意味だね。」
アリアのERは、full heart。
「私のERは“draw heart”。心を描くと言ったところだろう。」
リラのERはwrite heart。

二人とも、心が読めるんだ。
ちなみに、俺は心を読めない。

不利、だよね………………………

「くすっ………本当に面白い、よね?サン。バカじゃないの?」

「はっ!?何をっ…………?」

「本当に馬鹿だよ。あたしは誰だと思う?」

「え?アリア、だろ?」

「ううん、残念。私は、ローズだよ……」

50:麗愛:2013/02/03(日) 20:19 ID:RNw

「ローズつ!?」

「うん、ローズだよ?」

「でも、声………………………」

「ああ、それはね……………………ER交換してるからさ。」

「ER、交換______________?」

「うん、ERの交換。」

「え?ちょっと……………………?」

「理解、遅いよ?」

「待って!俺も交換っ!!」

「うん、してあげる。だから、魔力を解放して?」

「え?どうやって………………?」

そこで途切れる。

ローズにもう一度聞く。

今度は、現実で。


「ローズ、ER交換って何?」

「んー?何で?」

「え?だってさっき…………………」

「何、それ?」

「あっじゃあ、リラとアリア!二人のERって?」

「あのさ?本当にどうしたの?えっと、あたしのERは、リフェントだけど?」

あれ?え?

「私は、ウォールだよー」

二人、とも違う………………………?


「ねぇ、さっき俺は…………………」





「さっき?サンは寝てたよ?」

ローズは言う。

待って…………………………




何が現実?

51:麗愛:2013/02/03(日) 22:06 ID:RNw

何が現実?
これも、夢?

全ては夢____________________?

「俺、何の話してるときに寝た?」


「んーっとね、あぁ、そうそう!綺麗事言ってんじゃへえよ…ってところから夢だよ!」

「そっか、ローズは夢まで分かるんだ。」

「うん、でね。ER交換の話は本当にあるんだよ。」

「何なの?ER交換って。能力交換でもするの?」
リラは言う。
おそらく、リラは知らないのだろう。

「それじゃあ、しよっか?」

ローズが言った一言。

その後、アリアがふらつく_________________ 。





そして、気絶。


リラも気絶した。

そして、俺も気絶___________________ 。



しなかった。

52:ヒヨドリ:2013/02/03(日) 22:16 ID:QdU

うん♪ヒヨって呼んで☆
この話面白いよ!毎日見るからね!(^^)

53:麗愛:2013/02/03(日) 22:28 ID:RNw

あ、れ……………………?

目の前に居たのは、ローズ。
当たり前なんだけど、違うんだっ…………

右手を前に突き出し、俺の首にあてている。


真紅色をした短い剣、短剣だ____________________。


「ろ、ローズ………………………?」

「もう、あんたってめんどくさいの。」

「え?ローズ?」

「だって、夢の中で完了させてあげようと思ったのに………………ER交換。痛いのよ?」

「な、んで………リラとアリアを?」




「裏切り者への制裁、だけど?何か文句でも?」

「仲間っなんじゃっ?」

「違うわよ?心の中、教えたげる。」

「う、うん…………」

「あ、ちなみにアリアは眠っているだけよ?リラはもう命、尽きたかも…………

アリアは私の仲間よ。
リラはっ………………………

あたしだって裏切りたくないよ?
でもね、時には殺すの……………………

リラ、私たちの位置を教えている。


………………………ほら。

来たよ、迎えが」

「どうすんの?」

「ん?あんたのERで倒せるでしょ?」

「うん、多分いける。アリアは?」

「敵倒したら、あんたのER使って術式書き直して瞬間移動すっから。」

「おーけー。じゃ、遠慮なくっと。」

ふぅ……………………
実践練習第一段と行くぜ!!

「ターゲットオン。MSk撃、行っけぇーーーー!!」

お?全滅?嬉しいねぇ…………
我ながらお見事。

「どう?倒したよ?」

「ありがとう、こっちもオッケイよ。魔力を100入れて。隠し通路、3km前に飛ぶから!!」

「了解。」

「行くよっ!」

辺り一面はまばゆい光に包まれた。

54:疾風 ◆uMhM:2013/02/03(日) 22:52 ID:iTA



にゃにゃ。
もう少し情景描写を入れた方がいいと思うよ?うん。

ちょっと俺風に解釈しちゃうけど……。
【例】

「ターゲットオン。MSk撃、行っけぇーーーー!!」

俺がそう叫ぶと、爆音と共に先が鋭く尖った無数の小さい矢が現れ、
ローズの言った、「迎え」の方へとまっすぐ飛んでいった。

「迎え」は次々とその場に倒れ、数十万人いた人が
一瞬の俺の攻撃によって全滅してしまった。

お?全滅?嬉しいねぇ…………
我ながらお見事。


とか?
ごめん。俺も下手だから………。↓↓

「矢」とか勝手に出現させちゃったけどごめんね?

55:麗愛:2013/02/04(月) 21:14 ID:RNw

矢、かぁ……………

じゃあ、攻撃の説明を……

MSk撃↓
光を纏う矢がターゲットにとんでいく。
ターゲットを認識させる為に3秒の時間を要する。
攻撃力(ER数値)は200erが最高。

魔力↓
ER数値の事。

56:麗愛:2013/02/05(火) 17:51 ID:RNw

目が覚めた時、俺達を囲む景色が変わっていた。

今まで取り囲んでいた草木は消え、代わりに清らかな水が流れていた。

「あ、サン!目が覚めた?」

「う、うん…………何で、俺は?」

「え、ええーっと………瞬間移動したの。」

ローズは照れくさそに言った。
と、いいますかー。
しゅ……瞬間移動っ!?

「どーいうこと!?」

「いやぁ。だってさ、忠皇族兵が来たのよ?瞬間移動くらいどうって……」

「はい?俺が聞いてるのは!何故瞬間移動なんて出来るんだって話!」

「え?えっと、兵がたまたま瞬間移動のER持ってて…………即座にコピーしちゃった!あは!」

……………………………………。

なら、最初から隣町に距離を設定すれば良かったんじゃ?
距離に限界が?

ん?ちょっと待て、よ……………

「ローズ!危ない!逃げるぞ!!」

「えっ!?ええっ!?」

「多分、この近くには瞬間移動野郎がいるはずだ!」

「なっ何故よっ!?倒したじゃないのっ!」

「違う。俺達は瞬間移動なんて、していない!!」

そう、俺達は瞬間移動などしていなかった。
ERの即座コピーは、コピーしたERの使い手の意識が途絶えた時、偽ERは消えるはず!
だから、多分………………

俺達は、俺のERによって数百メートル飛ばされた、だけ__________________ 。

おそらく、数百メートル戻ればさっきの景色のはずだ。



「だから、ここは危ない!だから、逃げるぞ!」

「はっはいっ!心読みました!そーでしたか…………私達は瞬間移動など……」
「どうでもいいっ!さっさと逃げるぞ!」




「は、はいっ!」

ローズは楽しそうににっこり笑って頷いた。
その笑顔、最高。
俺の力になる。

人の笑顔こそ、俺のER数値アップの秘訣。

ミリオンサン。

百万の太陽ならぬ、百万の笑顔で魔力は形成されるんだ!

57:麗愛:2013/02/06(水) 16:31 ID:RNw

本当に、出会いも別れも……………




唐突なんだ……………………………。


「ごめんね、サン」

右手を俺の顔に当て、光を放った。

この魔法は、俺のERだ。

おそらく……………………



MSm撃。

月の光を集めた、魔法。

効力は………………………

数時間気絶させるんだっけ?



そっか…………

俺は邪魔者だったか………………

すまないな、ローズ。



守れなくてよ。


俺を中心に、直径1メートルは焼失。

ローズは後ろへ飛び回避。



そして、俺は…………………


気絶する。


気絶の直前に見えたのは………………




歪んだローズの顔。

「…………は…え…れな…………だ…ら……………めん。」

何かを呟いているようにも見える。



俺の、勘違いだよね…………………




最後まで勝手でごめんね?


「ご…………め………………ん…………………………」

ローズの口元はそう動いたように、感じる。
俺は、コクンと頷くことしか出来ない。

アリアは青色の空気で俺の体を包む。

アリアのER、かな………………?

初めて見たよ……………………


そして、俺の意識は途絶えた。



ふわふわと浮くような感覚と共に…………………………………。




第三章<隠し通路と秘密>

58:麗愛:2013/02/06(水) 16:48 ID:RNw

ミースw

第3章<隠された通路と秘密>完結

が正しいです(汗

59:麗愛:2013/02/06(水) 18:44 ID:RNw

第4章<暗い世界に星3つ>


俺は今、どこに居るんだろう?
嫌な気分しかしない。

俺は、誰だ?
頭に流れてくるこの声の持ち主は?

「…………………っ!」

「…………ンっ!」

「サンっ!!」

へぇ、俺の名前はサンって言うのか………
あれ?記憶が流れる……………

誰、だっけ?
思い出せ、ない……………………。

あっ………………
今、俺は?

人から逃げているんだった。

あの少女は俺を見捨てて…………

「っ!!」

目の前には涙を流す少女。

「はぁー。良かったあ!」

「あっあの?あなたは?」





「…………嘘、でしょ?」

「……………………許さない。」

60:麗愛:2013/02/07(木) 20:06 ID:RNw

待って、よ…………。
俺、こいつに見捨てられたんだよな?

「許さ、ない _____________ ?」

「うん、絶対。許さないからっ!」

「な、んでだよ __________________ ?」



「サン。自分を知りたいなら………………。その山を超えて、ファードの街へ行きな。そこがあんたの故郷、だよ。」

「ファードの、街?」

「ええ、そしてそこの________________。

王様に会うの。」



「あ、あの…………何を言えば?」


「ローズは、隣町に居るわって…………。」




「………………………嫌。」




「何でよっ !?自分の正体を知りたくないのっ !?」



「ああ、知りたいよ。でも、今は知らなくてもいい気がするんだ……………………」


「……………どういう事 ?」




「君と共に生きたい。」

61:麗愛:2013/02/08(金) 19:23 ID:RNw

「………………………ふふっ。」

「何がおかしいんだよ?」

「いや、じゃあ生きようよ。一緒に。アリアもね。」

「アリア?」

「うん。アリア。あの少女よ。」

目の前にはシアンの髪をなびかせた少女がいた。シアンというのは青色の事だ。

「ア、リア………か。あなたは?」

「え?私?ローズよ、ローズ…………………………クレハ。」

「なら、俺は?」

「あなたはサン。クレハ・サンよ。あなたと私は兄弟ということになっているわ。」

「……………………なっている?」

「ええ、そうよ?あ、そっか。サンは記憶が………………」

「うん、ごめん……………………」

「じゃあ。これを見なよ。」

そう言って手渡されたのは黄色の色をした、星形の結晶。

「それ、サンの記憶だよ。スターメモリーっていう記憶の欠片ね。私が見たあなたが映るわ。昔のことは知らないけどねね。」

「そっか。サンキューな。」

「ええ、さっさと見ちゃいなよ。アリアと喋ってるから。」

そして、ローズはアリアの元へ行き本当に喋り出した。
俺はというと、この結晶。いや、スターメモリーを見つめていた。

これが、俺の過去。
少女との出会い、か………………。

見捨てられた映像が頭に流れたのは何故だ?
フラッシュバック?
だとしたら、あの少女は一体俺に何をした?

62:麗愛:2013/02/09(土) 17:17 ID:RNw

もう、何でもいいや………………。

君と過ごせるのなら。



そうして、もう一度スターメモリーを見つめる。

そこに映るのは少女と出会ってからの俺の過去。


山賊から逃げる君を助けた。


逃げる俺を支えて共に逃げて。


どうやってか仲間を呼んで。


改名して。


っっ_________________ 。



全部が俺の為じゃなくても、全てが俺を助けている。


ここは街中だし、泣くわけにはいかない。

でも、我慢できない。
ちょっと場所を移ろう…………。

少女は引き止める。

「サン?どこ行くのっ?」

「ちょっと、お手洗いに………………」

「そう。」

少女は全てを見透かしたように言う。
そして、人の少ない入り組んだ路地裏へ。



泣いた。



我慢、出来ない………………。


ごめん。誤解なんかして…… 。

本当は助けてくれてたんだ。





ローズ…………………………… 。

63:麗愛:2013/02/09(土) 22:37 ID:RNw

ローズ、ありがとう。
俺は馬鹿だよ。

目の前に広がる光景を見て、幻想なんて思わないよ。
だって、現実だから………………。
目の前に、広がる光景。

それは___________________ 。

俺にMSm撃を当てた直後、俺を抱えてローズは跳んだ。
アリアは俺の体を青い空気で包んでいる。

そして、一瞬記憶に亀裂が入る。

「……………………っ!!」

ローズは驚き、俺の体を抱く。
アリアはまだ俺の体に魔法をかけ続けている。
焦るローズ。冷静なアリア。

「ローズ、この少年大丈夫なの?」

「力加減間違えたみたい、すごい焦ってて…………。でも、多分大丈夫だよ。サンだら!」

「そうかもね。じゃあ、私はこのままERをかけ続ければいいかしら?」

「うん、お願い!」

「ローズは何もしないの?」

「違うよ?今、やってるじゃん。」

「……………………何を?」

「マジックメモリー」

「ああ、何かいいのあった?」

「ううん、まだ何も。でも、探す。サンを助けなきゃ!」

「あ、ならさ。古代TYERとかどう?」

「あー。やってみる。」

俺には何を言ってるか、さっぱり分からない。でも、一つだけ分かる事。



俺の為に頑張ってること。

64:麗愛:2013/02/09(土) 22:46 ID:RNw

*解説*
↓MSm撃↓
月の力を集めた魔法。力加減により、気絶させることも出来るし、めくらましにも使える。

↓古代TYER↓
今は無い治癒魔法の一つ。
古代に使われていた。

↓TYk撃↓
アリアの使う簡易治癒のER。
青い空気が治癒能力がある。
青い空気というのは、治癒水蒸気を多く含んだ空気のこと。

ちなみに、ローズが跳ぶ時にERをつかっていたのはサンの身を案じてのこと。

65:麗愛:2013/02/10(日) 09:37 ID:RNw

そして、その数分後。

ローズは目を輝かせて、アリアに言った。

「古代TYERあったよ!」

「できる?」

「うーん。フィフティーフィフティー、かな?」

「失敗した時、リスクは?」

「えーっと、なんかね。代償を払わなきゃいけないって。」

「……………………代償?」

「う、うん。あ、でもね。本人が今までで一番忘れたい出来事が消えるって……」

「うーん。悪くは、ないんじゃない?」

「どーしよ。」

俺は今結末をを知っている。
だって俺は一番忘れたかった出来事を覚えているから………… 。

「ローズ、回避方法とかない?」

「ERディフェンター?」

「うん、TYに効く?」

「いや、効かない。」

「そう。じゃあ、やってみなよ。」

「……………………うん。」

「ローズならいけるから!」

66:麗愛:2013/02/10(日) 09:45 ID:RNw

そして、ローズは目を閉じて集中。
アリアは、地面に魔法陣を書いている。

「アリア、何書いてるの?」

「え?ああ、ERuだよ。」

「えっと、治癒じゃなくて…………」

「うん、そうだよ。攻撃増幅魔法陣。」

「ありがとう。」

そして、ローズはまた目を閉じる。
ローズの周りの砂が段々と円になってきた。
魔力の解放をしているのだろう。

古代TYER。どんなものだろう?
好奇心に身を駆られた。

「……………………はっ!?」

これは俺の声。
スターメモリーから恐ろしい程のER数値を感じる。
記憶、の欠片なのに…………………



すごい。

67:麗愛:2013/02/10(日) 18:57 ID:RNw

や、べぇぞ…………。
何だよ、この桁違いのER数値……。

俺、そんなに傷深かった?
俺のERは確か……………………。
普通の治癒魔法で直せるはずだよ?

しかも、ローズの魔力はどこから来ている?
確か、あいつのERは…………。
全てが分かる、だっけか。

あらゆる魔力を増幅させてるのか?
いや、違う…………。

アリアの魔法陣だ。
古代TYERを使っているローズも魔力は高い。けど……………………。

アリアの魔法陣がそれを増幅させている。
こんなに増幅出来るのかよ?

2倍とか、3倍って比じゃない。


古代TYERが持っていた魔力のほとんどを引き出している。
増幅、というよりは………………。


復元、だ。


ローズはあくまで借り物のERを使っているだけ。
ローズはかつての持ち主のERをそのまま引き出している……………………。


これって_______________ 。



レスターマジック、なのか?

68:麗愛:2013/02/10(日) 19:12 ID:RNw

ごめん、訂正!

○アリアはかつて…
×ローズはかつて…

です!!

69:麗愛:2013/02/11(月) 07:57 ID:RNw

レスターマジックっていうのは、復元魔法のこと。
結構、希に生まれる天才児。

魔法上の表記は、LsM。

俺が目指した究極の魔法。

俺のミリオンサン(MS)は光の魔法。
ローズの魔法は、心(HF)と記憶(MR)の魔法。

というように、魔法には属種がある。

アリアの魔法自体は、ウォール(Wl)だから属種は水。だっけな?

まあ、その属種によって習得出来る魔法が違うんだ。

俺の光属種だと………………。
攻撃魔法は、闇崩し(MSd)が習得できる。
防御魔法は、周光(MSs)が習得出来る。

でも、LsMはどの属種にも属してなくて天性の魔法。


アリアは、神に認められた少女…………。

70:麗愛:2013/02/11(月) 08:10 ID:RNw

何故か、知識に関しての記憶ははっきりしてるのに…………。

あ、魔法………………。
俺、使えんのかな?
支障来してないかな?

うん、大丈夫だ。

俺は自分の右手に宿る光を見て確信した。



そういえば……………………。
ローズを、守る?
俺は力不足なんじゃ?

だって、アリアがいるのに…………。



____________________あ、そうだった。


あれがあるじゃん。


「…………………………レイバン。」


俺はそうつぶやきその場を後しにした。
向かった先は、ローズとアリア。

71:麗愛:2013/02/11(月) 19:26 ID:RNw

「ローズ!アリア!」

俺は人目をはばからずに叫ぶ。
そしれ、二人も叫び返す。

「「サンっ!!」」

「ごめんよ!誤解してて……」

「ううん、いいの。誤解を解けたんだもの。」

ローズはそっと微笑む。

「俺、今夜レイバンの封印を解くよ。だから、力を貸して?」

「「任せときな!!」」

三人の絆は、夜空に輝く三つの星にも負けない光を放っていた。


でも、そう思っていたのはサンだけだった。


第4章<暗い夜空に星3つ>完結

72:麗愛:2013/02/11(月) 19:33 ID:RNw

第5章<操り人形の影>

いきなり掴まれた腕をほどく事は出来ない。

「ふふっ、サン。諦めよ。」

俺はこの声の正体を知る事は出来ない。
後ろで手を捕まれ振り向かけても貰えない。

「……………………り……ら……………。」

ローズは“りら”と言った。
ってことは、おそらくリラ・キルアなのだろう。

「何がしたいっ!?」

俺は犯行する。
それより、ここ…………どこ?

目の前は不謹慎だが、綺麗な庭がある。

どこかの、豪邸……………?


うそ、まさか……………………。

幼少期の記憶が蘇る。


ここ……………………




ファールの街の、紅城だ…………

73:麗愛:2013/02/11(月) 19:39 ID:RNw

紅城というのは、皇族の城。

通称、スカーレット城…………………。




「な、んで………ここに?」

ローズは戸惑いを隠せない様子だ。
アリアは諦めたように笑った。

「ローズ、何故リラは生きっ」

最後まで言葉を紡ぐ事も許されない。

「なぁ、だから何がしたいんだよ!リラ!!」

俺は叫ぶと同時にMSk撃で拘束から逃れる。
だか、腕がしびれている。


「アリア、お前は何故我等を裏切る?」


「…………………………」

アリアは沈黙する。

「最後まで言わせて?」

リラはそれをみて黙って頷く。

「あのね、私知らなかった。」

「嘘、つくんじゃねぇ!!」

リラは怒る。

「………………………本当だよ!!」


そこに言葉を挟んだの、ローズだった。

74:麗愛:2013/02/12(火) 22:58 ID:RNw

「…………ローズ、意味が分からん。」

「アリアも私も知らない、んだよ?」

「でもサンと接触しているのは確かだろ!?」


リラの反撃。

「ねぇ、リラ。私たちはサンを警護の者になるように説得しろ、っていう命令だよ?」

ローズは言った。
まだ、言葉を紡ぐ

「リラ、死ぬ?嫌だったら解放して?」

リラの顔に不気味な笑みがこぼれる。

「……………いいんじゃない?解放してやるよ。勝負なしで。でも、解放した途端にあんたを殺してやるからよ」

「……………出来るかな?」

俺の反撃。

「MSm撃!!」

一旦、アリア達の縄をほどく為に月光撃を出した。めくらまし程度の衝撃。

「………ローズ、アリア。がんばれ。」



二人は小さく頷き、声を揃えた。

「神々司りしこの刃に、刃向ける事なれば己の体滅ぼりしとも、その者を完全に消す!!」

「…………………ふっ。くだらん事を。」

小さな声でリラは言う。
そして、辺り一面は一瞬で消えた。

桃色の風が舞う。

「烈火桜乱幕、最終撃。ファイナルウェーブ・フィーサム!!」

二人の声が聞こえない程の大きな音。
天まで届きそうな声。

でも、それは……………


美しかった。

75:麗愛:2013/02/13(水) 17:32 ID:RNw

美しかった。
本当に。

「ロー、ズ……ア、リア……すまない。王様に会ってくれ…………あー、と……お…………………………」

最後まで言えない言葉。
何を意味するかも知らない。


もうリラの息はない。
死んだんだ。

「………………嘘、でしょ?」

「なぁ、アリア。何故泣くんだよ?」

俺は疑問だった。
俺達を拘束した黒幕が死んだんだぜ?
何故泣くんだよ?

「あのね、サン。」

「ああ、ローズか……………………何だ?」

「リラ、の目的。知ってるでしょ?」

「知らない。」

「本当はね。リラはあれを回避することが出来たのよ?」

「それが?」

「サン、あんた……何も知らないの?」

「ああ、そう言ってるだろ?」

「あの人の先祖を殺したのは…………………………ビースト・フライあなたの、先祖よ。」

76:麗愛:2013/02/13(水) 17:53 ID:RNw

ビースト・フライ………………?
ああ、フレア公の弟か。

「………………………………嘘、だろ?」

なら、リラとアリアは復讐の為?
だか、俺を殺したいわわけではなさそう。
だって、俺を殺したいならいままで何日もあった。

「サン。フライはリリーを殺したの。この事実は認めてほしい。」

今話しているのはローズではなくアリアだ。

「事実。なら、認める。」

「私はあなたを憎んでなどいない。でも、リラは違う。リラって名前はリリーがつけたの。もし、双子の女の子が生まれたら、“リラ”って名前を付けて欲しいって。」

「リラは名付け親を殺されたから復讐したいのか?」

「いいえ、違うの。リラは自分の感情では動いていないわ。」

「じゃあ、誰の?」

「私たちのお婆様よ。」

「アリアは言われなかったのか?」

「ええ、言われなかったわ。お婆様は、リラだけしか信用してないの。リリーと重ねているの。リラは常識があって人を殺す事を躊躇していた。でも、悪人に対しては躊躇しなかったわ。」

「何故?」

「正義感が強かった。ただ、それだけよ。私は殺せと言われたら殺すわ。躊躇なんてしない。」

「話、戻してもいいか?」

「ええ、おおせのままに。」

「ローズとアリアは何故俺に接触したんだ?これも命令があってのことか?」

「はい。すみません。」


「謝らなくてもいい。誰からだ?」

「王様です。」

77:麗愛:2013/02/13(水) 20:05 ID:RNw

王様?父じゃなかったのか?

「王様はなんと言ったんだ?」

「えっと、サンという少年が居る。そいつを掴まれて来い。ローズと共に行ってこい」

「そう言ったのか?」


「ええ。」


王様の目的はなんだ?
俺の命か?

78:麗愛:2013/02/13(水) 23:03 ID:RNw

「……………俺は今から王城へ行く。」

「いや、もう王城ですよ?」

「あ、そうだった。」

なんて、こんな時まで俺はバカなんだ?
そうか、街へ戻る時間は省けたんだな。

「よし、行ってくる。」

「待って!アリアも行くわ!」

「アリアが行くなら私も行かなくちゃ!私だって、王の娘なんだもの!」

「みんなありがとう。」

「「当たり前でしょ?」」

そうか、当たり前なんだ。

王の目的、それはとても意外なことだった

79:ヒヨドリ:2013/02/13(水) 23:33 ID:QdU

来たよー!
面白いっていうか、引き込まれる!
ほんとにセンスありますよ!
早く続きが見たいです(^^)

サンかっこいいー!
なんか、こういう主人公憧れるぅ!

80:麗愛:2013/02/14(木) 18:59 ID:RNw

うむ?
麗的には、サンよりアリアが好きッス☆

サンくんかぁ……
画像作ってみよーかなw

オリジナルだね!
作れるとしてもテスト明けからか…

81:麗愛:2013/02/14(木) 19:16 ID:RNw

綺麗だよな。雨上がりの空。
とても澄んだ心。

友人。


「サン、私が王室まで案内するわ。」

「ありがとう、ローズ」

「なら、アリアは治癒かけるわ。」

「いや、いいよ。」

「もし、戦闘になったら危険でしょ?」

「いや、ならないよ。」

「もし、なったら?」

「絶対にならないから、安心しな。」

この自信はどこからくるのだろう?
実は自信なんかじゃない。
ただの、強がり。

本当は治癒をかけて欲しい。
節々が痛むから。

でも、アリアの魔力を消耗する訳にはいかない。
だから、俺は我慢する。

もし、戦闘になったら………………




潔く死ぬよ。

82:麗愛:2013/02/14(木) 20:04 ID:RNw

「ローズ。言うなよ。」

「え、ええ……………………」

俺は一応ローズに言った。
心を読めるローズに言った。
潔く死ぬって。

でも、アリアには言わないで欲しいから。

心配させたくないから。

「サン、王室よ?いいかしら?」

「ああ。」

「アリアはここで待っていようか?」

「ええ、そうして貰えるとありがたいわ。」

「了解致しました、ローズ姫。では、お気をつけて。」

「ええ、ありがとう。」

急にアリアとローズの口調が変わる。
王室の前だからか。

「では、サン。行きますのよ?いいですか?」

「ああ、覚悟は出来ている。」

「では。」

目の前にあった重い扉は開かれた。
なかには、王様が一人でいた。

「我は、王。よろしく頼む。」

王様、猫を被るのですね?
私を処刑するおつもりだとか。
権力の象徴。

「よく来た。ビースト・サン。待ちくたびれたぞ。」

「失礼仕りました。王よ。用件は何で?」

「用件、か。では言おうかの。」





用件。
本当は聞くのが恐ろしい。
だって、殺されるんだろ?


「…………………すまない。」


…………………………え?

83:ヒヨドリ:2013/02/14(木) 22:23 ID:QdU

嫌だ!100超えてよ!
1000位まで行っちゃって!

ずっと読んでたいもん・・・・・・!

84:麗愛:2013/02/14(木) 22:36 ID:RNw

「本当にすまなかった。ビースト・サン。」

「何に謝っている?」

「過去の過ち。全てを謝罪しよう。」

「は…………………??」

過去の過ち?全て?謝罪?
俺が聞きたかったのはこんな言葉じゃない。
ヤバい。狂う。狂うよ?狂っちまう。
狂う。狂う。狂う。狂う。狂う。狂う。狂う。狂う。狂う。狂うよ。

「………………………………」

狂いそう。だから、沈黙。
王も黙れ。ローズも喋るなよ。

みんな黙れ。

「…………………ビースト・サン?」

俺に話しかけるな。
そう、俺はサンだ。クレハ・サン。そうだろ?違う?無意味?幻想?

「すまない。過去の過ちを述べる時間をくれ。」

だから、黙れよ。
いくら王だからって許さないぜ?

死にたいの?くっ、くくくっ……………

「サン落ち着きなさい。」

あっ…………………
もう、無理だ。

動いた歯車はもう止まる事は出来ない。
朽ちるまで周りつづける。

はぁ、また俺は負けたのか……………

「また……………………?」

また?俺はまた負けたのか?
一回目は?

もう、知らない。

ローズ、あんたも王の仲間だろ?
城から出ようなんて言わなかった。

俺はもう必要ない。



バイバイ。

85:麗愛:2013/02/14(木) 22:38 ID:RNw

1000位は無理だぁ………
せめて、120かな

86:麗愛:2013/02/14(木) 22:52 ID:RNw

死にたい時に死ねない俺って本当に不幸。
アリア、来るんじゃねぇよ。

数分前____________________


「失礼致しますっ!」

アリア、か?
来るな。近寄るな。
俺は死ぬんだ。
何故入ってきた?

アリアだけは守りたかった。
何故だろう?

なんか、似てんだ。

「自己爆破光魔法MSjER200」

「サンっ!?」

「俺は、要らない。所詮あんたも嫌いなんだろ?俺のこと。」

「嫌いじゃないよっ!一緒に過ごしたでしょ?」

「だって、あれは______________ 」

言いなりに
「違う!!」
なっていただけだろう?

「もう、うんざり。こんな世界。」

「標的、サン。ER120。冷波!」

アリア?
何してんの?
俺、死ぬんだよ?

「アリアは、サンを救うの!!」

「でも、もう無理だよ。自己爆破光魔法ERj200は体を侵食していく魔法だぜ?」

「ええ、だからよ。ちょっと我慢してよね!!ローズ、フリーズベア使って!」

「OK!合わせ技ってとこかしら?フリーズベア、ER320。サンの身体ダメージを軽減!!」


そして、目が覚めたのが今ってわけだ。

87:麗愛:2013/02/14(木) 22:59 ID:RNw

目が覚めてもER数値は残り120。
体力なんて、0ってとこだぜ?
もう、ERも使えない。

自己爆破光魔法MSj。ER200を止められるとはな。俺もまだまだ修行が足りないか。

ER500(MAX)なら誰も阻止できないのか。
次こそは成功したいかな。

いや、もういいや。

「お、サン。起きたですね?」

「ああ。」

「もう!アリア心配したんだから!」

「アリアもごめんな。勝手して。」

「なっ、なんで謝るのよ?」

「悪いか。」

「いやー、悪くない。」

アリアと今、ふざけた会話が出来るのも二人のおかげ。
やっぱり、生きよう。

王様にもう一度会うまでは、死ねない。からな……………………………。


まっ、俺が元気になればすぐ会えるよな!!

88:麗愛:2013/02/15(金) 19:50 ID:RNw

数日後、俺の体調は驚くほどまでに回復した。
ローズもアリアも元気だし。
本当に良かった。

多分、アリアが治癒を俺に使ったんだと思う。数日で治る傷じゃなかったから。

でも、ありがとう。

「サン、行きますのよ?」

「ああ。」

そして、俺はファードの街から出る。
王様には会わない。

そして、ローズが王妃になる頃。
俺は警護としてローズに遣えよう。

これが俺の宿命なら、全うするだけだ。

二人を操っていたのは誰でもない。
全ては自分の意志。

それを俺は責めることなんて出来ない。



第5章<操り人形と影>完結

89:麗愛:2013/02/15(金) 21:33 ID:RNw

第6章<過去から現実へ>

俺たちも今では大人になっている。
あれから、5年も経ったんだ。

ローズは14歳だから大人とは言えないかもしれない。でも、俺たちは自由の身。

ファードの街はもう5年見ていない。
でも、悔いはない。

だけど、今日。
久しぶりに戻ることになった。

風の便りだ。

いや、本物の便り。
今朝、郵便受けに入っていた。

「サン様

 あれから5年の月日がたちました。
ローズ姫や、アリア様は元気にしておられますか?
こちらの街は、5年の間にとても変わりました。
是非いらして下さい。

紅城でお待ちしております。」

という内容。


こんな便り、無視すればいいと思った。
けど、続きが目に止まった。

「王より。

 追伸。

最新技術の発達により新たに城を建てました。
良ければ、そちらを住まいとしてこちらの街で暮らして頂ければ幸いです。

そして、サン様の父上が急病にかかりました。
これが、本当の便りです。」

あの父が病にかかった。
それが心配になったのだ。

俺一人で行きたいが、二人を置いていくわけにも行かない。
だから、聞いた。

ファードの街に住みたいかつ?って。
二人とも“うん”と答えた。

俺に未練は無くとも、二人には思い残す所があったらしい。

だから、俺たちはファードの街へと行く。

90:麗愛:2013/02/16(土) 11:38 ID:RNw

「ローズ、アリアー!準備出来たかぁー?」

「うっ、うん!でもちょっと待ってー!」

用意出来てるならいいじゃんかよ……

「アリアはOKですよ。」

流石アリア。
用意早いし、用意周到。
短剣だけは、腰に下げている。
ところで、その短剣。
何に使うのだろう?
使っているところを一度も見たことがない。

「なぁ、アリア。その短剣っていつ使うんだ?」

「え?ああ、これですか?」

「ああ。確か、5年前山賊を掴まえ時は使ってなかったよな?」

「ええ、あの時はERの水剣で傷つけましたので。」

「いや、それはいーんだよ。短剣はいつ使うんだ?って質問に答えてくれ。」

「え?使いませんよ?」

「じゃあ、何故……………?」

そうするとアリアは笑い出した。
何かおかしいこと言ったか?
もう、今はローズに心を読まれる心配はない。
5年前、レイバンの封印を解き共に封印したから。

ところで、何がおかしいだ?

「サン、知らなかったんですか?これ、玩具ですよ。ほら。」

アリアは腰の短剣を取り出して、曲げて見せた。見事にふにゃんと曲がる短剣を見て、俺は恥ずかしくなった。

「穴があったら、入りたいって顔してますね?」

「ああ、その通りだぜ。」

早くローズの準備が終わって欲しい。
改めてそう思った。

「アリア、ローズには黙っとけよ。」

「はいはい。」

アリアはこっちに向かって笑ってみせた。
本当に言わないとか確信はないけど、信じてるぜ

91:麗愛:2013/02/16(土) 12:41 ID:RNw

「サンー!アリアー!お待たせっ!」

「おっ、ローズ遅いよ」
「ねぇねぇ、ローズ!」

嘘だろー?早速バラすのか?

「アーリーアー!」

「ん?だって面白いんですもん!」

「はぁ………………」

ローズはこっちを見て、不気味な笑みを浮かべるばかり。何も言ってこなくてよかったー。

「サンのバーカ!」

うわ…………………
言ったよ、こいつ。言ってきたよ。

「二人とも覚えとけよ。ほら、行くぞ!」

俺はそう言い、早足で歩いた。
後ろを見ると二人はいない。

「ローズ?アリア?」

返事はない。
一気に顔から血が引いていくのが自分でも分かる。

「やっばい……………」

来た道を戻ることはせず、俺は進んだ。
あの二人なら、ファードの街まで自力で行ける。俺はそう信じて歩みを進める。


そうしたら、どこで合流しようか?

92:麗愛:2013/02/16(土) 12:45 ID:RNw

そんな心配無用だった。
だって、二人は頭上に居たのだから。


それに気づいたのは、雲行きが怪しくなったから。空を見上げた。

そうしたら……………………

「発見。」

見つけちゃった。
ずっと頭上に?

「うわぁ!見つかったよ!」
「あーあ。アリア残念。」

「おい、アリア。残念って…………」

まぁ、いいや。
ほんとうに無用な失敗だった。

はぁ…………………。


もう、目を話せないな。

93:麗愛:2013/02/16(土) 13:52 ID:RNw

話す→離す

です。

94:麗愛:2013/02/16(土) 22:02 ID:RNw

失敗→心配

なんか、間違えまくっちょる

95:麗愛:2013/02/17(日) 09:07 ID:RNw

5年ぶりのファードの街。
なんだか、緊張する。

俺が一歩すすむ度、街は確実に近づいてる。

「ねぇ、サン!」

「うん?」

「あのさ、疲れたんだけど……」

「うん、だからどうしたの?」

おんぶでもして欲しいのか?
無理だ。

「あのね!先行ってもいいかな?」

「はぁ、疲れてるんじゃ?」

「うん、体力がね。ER数値は高いよ。」

「あれ?ERで行けるっけ?」

「うん、アリアの魔法でね。」

いきなりアリアが入って来た。

「じゃ、行きますのよ!」

「ちょっ!ちょちょっっ!」

「心配ご無用♪」

ハチャメチャじゃんよ。
アリアって本当に変わらない。

もう19歳だってのに。

うわー。
眩しい。

アリアってこんなER使えたんだ………(汗)

96:麗愛:2013/02/17(日) 11:03 ID:RNw

何、ここ?
アリアに魔法の説明して貰おう……

「アリアー…………」

「ちょっと、黙ってろ。」

うわ。こえー。
女こえー。

「サン。黙ってなさい。アリアは今集中してるのよ?」

「ああ、そうか。すまない」

「あと、3秒!2!1!OK!着いたよ!」

本当に着いた。
視界が開ける。

懐かしい…………

5年経っても、何も……

変わってない。

97:麗愛:2013/02/17(日) 12:35 ID:RNw

懐かしい街。
本当に懐かしい……………。


紅城、紅城っと。

「サンー!こっちー!」

「おっ、おうっ!」

わお。紅城……………

本当に何も変わってない。

ドキドキする心を抑えて城へと入る。

98:麗愛:2013/02/17(日) 15:39 ID:RNw

「「「お待ちしておりました!」」」

威勢のいい…………メイド!?
うわー。王さん趣味悪っ!

てか、変態?

スカート丈短っ!
袖無しとか寒っ!
タイツじゃなくニーソ?

はぁ、変態くそ王さん…………。



てか……………………。


王様なんで目の前に居るの?

つーかよ…………。


王様、照れてないか?

99:麗愛:2013/02/17(日) 22:58 ID:RNw

王様、キモイ。

「おっ、サン殿!…………ですよね?」

確認するなよ、くそやろう。

「もー!おじ様たら!趣味悪いですよぅ!」

言った。ローズが言った!
よっ正直者!

「ダサいです!」

えぇーーー!服のセンスかよ!?
確かにダサいな、うんうん………………

「ねぇ、サンも思うよね?」

俺に返事を求めるなー!
もう、嫌。
さいっこうに嫌だぁーー!!

「……………………」

こうなったら無言。無言。沈黙だ、沈黙!!

「ほら、サンも否定しないじゃん」

えっ?そうなるのっ?
ねぇ、ねっ?ローズ?

「アリアはいけてると思うよー?」

思わない。絶対思わないからー!

「ねぇ、サン?」

だから俺に返事を求めるなーー!

もう、疲れた。

「……………………MSu撃」

これで終わりだっ!

「はい、ざんねーん。」

「お城ではER使用禁止ですよ?許可のない限り。」

100:麗愛:2013/02/17(日) 23:00 ID:RNw

<祝>100!!

一人で祝う麗でした(笑)
もう、この小説ギャグになってきとる……

101:麗愛:2013/02/17(日) 23:01 ID:RNw

<祝>100!!

ひとりで祝う麗でしたぁ♪
これからも、がんばります!

102:麗愛:2013/02/17(日) 23:02 ID:RNw

なんか文面変わってるけど……。
一回目のレス成功してたのね……

103:ヒヨドリ:2013/02/17(日) 23:17 ID:QdU

100おめー!
これからもガンバーー!(^^)

104:麗愛:2013/02/18(月) 19:08 ID:RNw

うっげぇ……アリアの笑み怖い…………。

「立ち話もなんですから、お部屋に案内致します」

王様グッジョブ!
てか、部屋?

泊まり?
まぁ、いっか………………。

俺はそう思いながら王様の後をついていった。

105:麗愛:2013/02/18(月) 20:57 ID:RNw

「わぁー!ポフポフだよ!ポフポフっー」

ローズははしゃいでいる。
俺、疲れてんだよな…………

なんであんなに元気なんだよ?

アリアは「ローズ、はしたないですよ?」
とか言うだけで、静かにならない。

いっそのこと、黙れって言おうかな?

無理だよねーー………………
だって、メイドさん居るし…………。

あのメイド、怖いし。

106:麗愛:2013/02/19(火) 16:49 ID:RNw

「ローズ様、サン様、アリア様。王室へとお通しします。」

すごいよね、お見事。
ギャーギャーがおさまったよ…………

「では、ついてきて下さい。」

あのメイド、どっかで見たことあるよなーー?
どこやろ?

つーか、誰かに…………似てる!!

まーいっか………………。

別に気にする事じゃないしな……

長い長い廊下、抜けた先に重そうな扉。
5年前もってと何も変わらない。

「つきました。どうぞ、ごゆっくり。」

礼儀のいいメイドさん。
目つき悪いけど、いい人だったなー。

……………………。


…………………………。


………………………………。


この国、もうダメかもしれない。

107:麗愛:2013/02/19(火) 22:52 ID:RNw

「御無礼お許し下さい?」

王様はキョトンとしている。
笑える。

「なんですっ!その服は!?」

あらー。ローズのが爆発早かったかー。笑。

「はしたないですよ、王様。もっとちゃんとしたお召し物を!」

「もう、やだ!こんな父上やだ!」

あー、そっか。ローズのお父さん。
可哀想になってきた。

「まぁまぁ、落ち着きなさい」

「無理よ!」
「ちょっと厳しいですわ!」
「着替えてこい!」

三人の一斉攻撃ー!


効果抜群。王様、300ダメージ。

その反動で俺たち3ダメージ。

108:ヒヨドリ:2013/02/19(火) 22:58 ID:QdU

あらら、王様300ダメージとか可哀想・・・・・www

109:麗愛:2013/02/19(火) 23:06 ID:RNw

うん、300ダメージw
一人が100ダメージ与えてるから(汗

王様は100ダメージ与えたつもりだけど一人に30ダメージしかいかなくて、残りの10ダメージは300ダメージにやられたw

110:麗愛:2013/02/20(水) 14:09 ID:RNw

3ダメージ。これ、強力だわー。

つーか、俺だけ1000ダメージくらいありません?
ドレスを着ろだと!?

「サンー。落ち着くのです」

「落ち着いてられっかよ!!」

だって、足元は寒いし。
フワフワするし。
スースーするし。

男にとっちゃ最悪だよ、これ。

ちょっと、刺激が強いんだよ!


「おー。かっこいいです、これ」

アリアはズボンにシャツ。

要するに…………………………

三分前の、この一言!
「王様の権限だ。二人は男装。サン様は女装しろ!」

うっぜぇ。


うんざりだ!

父上に会わせろよ。

111:麗愛:2013/02/20(水) 15:46 ID:RNw

[作者より]

書くの疲れた。
誰かに任せたい。

後任募集(^^;
やってくれる人いないよねー…………
いたらすごいありがたい。
もしくは、リレーもOKです。

やりたい人いたら声掛けてぇ……

112:麗愛:2013/02/20(水) 17:17 ID:RNw

やっぱり、もうこのまま次の章で完結させます

113:麗愛:2013/02/20(水) 17:26 ID:RNw

「ふむふむ、よう似合うとるがな」

変態か?こいつは…………
ちょっと、ERで黙らせっか…………。

「……M」

「馬鹿。王城じゃ無理って言ったでしょ」

アリアの言う通りだ。
忘れてた。

「私ならいけるよ」

ローズは呟いた。
俺達は目で行けって合図した。

「防衛幕、降臨。数値15で口封じ……BkK!!」

「わっわっ!バリア・ハンズっ!」

そっか、王様も使えるんだ。
ERは継承される物だから、防衛VS.防衛?

意味ない、ね……………………。



「もう悪ふざけはやめるよ。着替えておいで」





「ちゃんとした服だから安心せぇ。正装じゃ」

114:麗愛:2013/02/20(水) 22:10 ID:RNw

本当に正装だ。
タキシードに革靴。
ローズとアリアは、裾が膝下まであるドレス。ローズはピンク色で、アリアは水色。

髪の毛の色に似せてるのかな?

「準備が出来たかの?」

「はい」
「ええ」
「おう」

「敬語でいけよ。殺されたくないたらな」

殺されたくないなら?敬語?
それだけ偉い人の元へ?

「こっちじゃ」

俺たちの部屋にあるタンスを動かすと扉が出てきた。漫画みたい。

王様は何の迷いもなく扉の暗証番号を打ち込む。

扉が開く。

その先にあったのは……………………。


第六章<過去から現代へ>完結

115:麗愛:2013/02/21(木) 12:50 ID:RNw

第七章<王様の罠と未来>

扉の先。
とても輝いた世界。

「あの、王様これは__________?」

王様は返事をしない。

「ハッピーウェルカムトューヒア!!」

なんだよ?幸せにここへ迎える?

なにそれ??

目の前を歩く一人の老人。
って言っても50ってとこかな。
が、歩いてくる。

あれ____________________?


この面影…………父上?

116:麗愛:2013/02/22(金) 13:18 ID:RNw

「元気じゃねーか、王様!!病気なんて嘘つくなよ!」

俺の拳は心より先に。
俺の声は拳より先に。

でも、よけられ敵はこっちに向かってくる。
敵、いや。父上が。

「はーー……だから、言ったじゃろ。敬語を使えと。ふぉっふぉっう゛ゲホっ」

「なの、知るかってーの!!」

「ライド、やめよ」

声と共に父上の攻撃は止む。

こえーーーー……………………………


「では、始めるかの」

「何を!?」

「黙っとれ、小僧」

「うぃーす」

 あの扉の先。
ここは、異世界のよう。
俺は何が始まるかなんて知らない。

でも、みなの表情は穏やか。

「えー、ごほん。只今、ごほん」

ごほん、多い。

「……………………みな、ディフェンサーを三人につけよ」

「了解」

近くにいた数人の男女が俺たちに近づく。
怖い。
怖い。

そして、捕まる。

「なんだよ!離せよ!」
「ちょっと、なんなの?」
「はっ??」

口々に喚く俺たち。
声なんて届かない。

「よし、ご苦労」

何が始まるんだよ?

「天に集う5の神々よ。この声聞きたまえ。ビースト・サンを紳士<ナイト>に任命する」

観客はわく。
俺は崩れる。

「俺は、紳士なんかになりたくねぇ」

俺の言葉にみなが仰天した。

117:麗愛:2013/02/22(金) 16:23 ID:RNw

「勝手なこと言ってんなよ」

「お前の意志だろ?」

「はぁ?俺はあんたが心配で……」

「俺は病気なんぞかかっとらん」

「はぁ?でも、手紙に。ほら」

俺はあの便りを見せる。
父さんは王様にむかって言った。

「バカか?」

「すみません、そうでもせねばこんと思い」

「はぁ…………すまぬな、我が息子よ」

「ああ、まったくだぜ」

「だが、始まった。だから、紳士になるしかない」

「はぁ?」

意味が分からない。
俺は儀式なんてしてない!

父さんは俺の腕につけられたMDを
指さしている。
恐る恐る見ると…………

「うそ、だろ?」

腕にあるのは水色のライトが光った腕輪。
あれ?ローズとアリアも同じのはめてたよな?

って、二人は?


辺りをみ見渡すとあの観客達はきえ、二人もきえ、王様もいなかった。


「みんなは?」

「外じゃ、俺がおくった」

「安全、なんだな?」




「ああ」

118:麗愛:2013/02/22(金) 23:40 ID:RNw

安全、なら良かった……………………。

「んで、なんなの?」

「だから、紳士となれ」

「嫌だね」

説明遅くなって申し訳ない。
我が家、ビースト家では20歳の誕生日の半年後に「絶対服従紳士試験」ってのがある。
ここでは、自分が命をかけて守りたい人を述べ力を手に入れる試験。

ちなみに、受けなければ「死」が待ってるだけ。

俺は、死ぬことなんて怖くない。

だから、試験なんて受けないと決めていた。
家柄に縛られたくない。
この力を手に入れたら、相手が死んだ時に自分の命も尽きる。

自分が死んだ時には何もないが、精神ダメージで死ぬというパターンがおおい。


だから、受けないよ。俺は。


ローズを殺したくないから。

119:麗愛:2013/02/22(金) 23:58 ID:RNw

何故、今日俺はここに来たんだろう?

父さんの具合が気になるの一心だったかもしれない。
俺は、家を出た。

だから、もう試験は関係ないと思っていた。


街へ戻るとき今日が20歳になって半年ってことを忘れていた。
ってか、試験のことも脳裏に出なかった。

完全に、やられた。

120:麗愛:2013/02/23(土) 11:52 ID:RNw

「いいよ、受ける」

「相手は?」

なんか、投げやりな感じに決意したけどいーよな?

相手、か……………………



俺が共に死にたいと思う相手、ローズかアリアだな。

「二人なダメなのか?」

「無理だ」

「何故だ?」

「そうすると、どちらかが死んだ場合もう一方も死ぬよ?」

それは、困る_______________。

そうすると、決まった。

「ローズ・スカーレット。頼む」

「ああ、了解した」


これで、いいんだよな__________?

「これ、読め。正式な儀式の為の心得じゃ」

「ああ」

心得に書かれていたことをを要約すると、肝に命じたほうがいいものばかり。

121:麗愛:2013/02/23(土) 13:11 ID:RNw

一、相手のことを命をかけて守る
一、好きって伝えてはいけない

俺は、ローズのことが好きだから守りたい。
でも、好きって伝えられないなら嫌かも。
でも、守りたい。


「誓うよ」

今は儀式の最中。
誓いたてをする時間。

「なら、力を授けよう」

「ああ」

本当はいらない。
こんな力なくてもローズを守りたい。


でも、近くの街ではローズを狙う人もいるかもしれない。

あと、一年は安全。

皇族の姫となれるのは15をすぎてからだから。

122:麗愛:2013/02/23(土) 13:24 ID:RNw


↑で第七章、完結………|
______________________|


第八章「一年の時」

この一年の間に俺は力を使いこなせるようにしなければいけない。

んで、練習中。

ローズが15になるまで3ヵ月をきった。

「新月霧、第6波もう一度!」

すごい厳しい。
でも、がんばってやる。

「はいっ」

威勢だけはいい俺。

新月霧6波むずかしいんだよ。
コーチは父さんがやってる。

「うん、よし。今日はそこまで!」

ふぅ……………………
やっと終わった。

一日2時間。週に5回。

これを一年近く耐えた。

あと、3ヵ月で。戦いが始まる。

123:麗愛:2013/02/23(土) 13:30 ID:RNw

「ローズ姫様、お誕生日おめでとう御座います」

「ありがとうございます、皆様」

3ヵ月って早い。
あれから練習を毎日に増やされたが耐えた。

すべてはローズの為。

「ローズ、誕生日おめでとう」

「ありがとう、サン」

ちなみに、ローズも礼儀を厳しく叩きこまれたみたいで額に汗を浮かべて対応している。

こう考えるとローズも大変だなっておもう。

124:麗愛:2013/02/23(土) 13:39 ID:RNw

「サン、あとで伝えたいことがあるわ。いいかしら?」

「ええ、姫」

なんだろう?伝えたいこと?
俺もあるよ。伝えられないけど。

出会ったときから思ってた。




大好きだよ、ローズ。

125:麗愛:2013/02/23(土) 19:09 ID:RNw

「好き」

重い言葉。
俺にはもったいないよ。

返事なんて出来ない。

「サン、好きなの。聞いてる?」

「聞いてる」

「じゃあ、返事してよ」

「できない」

「何で?」

俺は答えれない。
俺もローズが好き。

<好き>っていう一言が言えない。
たった、二文字なのに。

「わかった、アリアが好きなんでしょ?」

「違うよ」

「嘘つかないで、ならなんでダメなの?」

「無理だ。言えない」

本当にすまない。
俺だって出来ることなら応えたいよ。

俺が想いを伝えたらどうなる?死ぬ?

バレなければいいのかな?

いや、バレる。



俺の腕についてるスペードのマークが俺を監視している。
安易な行動を許されない。

「…………分かった。私が姫だから、振れないんだ。振ったら自分の立場が揺らぐんだ。自分の地位のためって、最後まで最低」

「違う」

「何が違うのよ!?」

ローズの目はいつもとは違って。
赤くて、黄色くて。

餌を狩る獣のような目だった

126:麗愛:2013/02/23(土) 19:16 ID:RNw

「だから、違う」

「何が違うの!?私のこと好きじゃないのに、振らないじゃん!自分のためでしょ!?」

「ごめん、ローズ」

俺は死を覚悟でローズに抱きつく。
このまま死ねたらどんなに幸せだろう?

「ひゃっ、サン!?」

「すまない」

気づいたら涙が溢れていた。
ローズのドレスはぐちゃぐちゃになりそう。

「告えないんだ!紳士は愛を伝えられない」

「それって、私のこと好きってこと?」

「だから、言えない」

127:麗愛:2013/02/23(土) 19:41 ID:RNw

「ねぇ、言ったらどうなるの?」

「さぁ。死ぬんじゃないかな?」

「なら、いい。私はサンが大切なの」

「俺もローズが大切だよ」

「死ぬよ?」

「大丈夫。これは紳士として守りたい、だから」

「まぎらわしいね」

「じゃあ、紳士として好きって言って?」

「死んでもいいの?」

「ダメ」

俺たちの恋は5年前に始まった。
笑って、泣いて。怒って。

ピンチだってあった。

でも、全てがこの時のためなら過去なんてただの過去。

両想いなのに、交わらないって悲しいよ。
でも、俺はそれでもいい。

だって、そばにいれるから。


俺は、ローズが結婚してもローズを好きでいる。自信があるから。

一生、伝えられない想いだけどこんな恋もありじゃないかな?



「ローズ。俺がローズを一生守るから」

「ありがとうね、サン。もし、私が死ぬときは一緒に死んでくれるかな?」

「ええ、ローズの為なら」

俺の5年の恋物語。
想いは伝えたくても伝わる。

大好きだから、我慢する。

これって、すごく愛があるんじゃない?



俺にとって、これが最高の結果なんじゃないかな。


俺たちの5年。



報われたと思う。




*END*

128:麗愛:2013/02/23(土) 19:48 ID:RNw

作者としては、えー。

なんか終わり方おかしいなーって(笑)

駄作、駄作、駄作っと…………。
次回も駄作w

期待しないで下さい?(汗


★祝、完結★


一人祝い。
寂しく完結出来たことに感謝w

129:冬みかん:2013/02/23(土) 19:52 ID:V3M

麗愛さ〜ん来ましたっ‼
読んでみますっ‼

130:麗愛:2013/02/23(土) 19:53 ID:RNw

わわっ、最初と最後を比べるとあらビックリw実は恋愛小説だったのです(汗

ってなるかもw

131:冬みかん:2013/02/23(土) 20:43 ID:V3M

確かに今なりましたっ!!

スゴッ!!

132:ひろ:2013/02/24(日) 12:14 ID:9xQ

☆祝完結☆
おめでとう麗!!
実は読んでましたw
駄作なんかじゃないよ〜!

133:ヒヨドリ:2013/02/24(日) 22:04 ID:QdU

すごい!×1000000000!
なんかすごく感動した!この感動はPCでは表せない!
さすが麗!なんでこんな物語が書けるの?すごい・・・・・ほんっと感動したよ!
次回作(書くの?)も頑張ってね!もう1つの方も応援してます!!

134:麗愛:2013/02/24(日) 22:08 ID:RNw

次回作ってのはgdgdのやつw


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