空に願いをこめて・・・

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1:♪もえもえ♪:2013/01/21(月) 10:34 ID:VqI

感想、アドバイス(辛口でもokです。)もらえると嬉しいです。

時差があるので、更新の時間が日本の夜だったりします。

2:♪もえもえ♪:2013/01/21(月) 11:09 ID:VqI

「私、ニンジン嫌い・・・」


と、隣にいる少女に言う。
私の名前は、冬乃 舞。(ふゆの まい)
人見知りのせいで、友達はあまりいない。


「もう!しょうがないなぁ・・・」


そういって、私のお弁当から最後に残ったニンジンをとり、ぱくっと食べた。
この子は、小林 凛歌。(こばやし りんか)
私の友達だ。

私たちは今、昼休みで中庭のベンチでお弁当を食べている。
私は好き嫌いが多いのに、凛歌ほとんど食べてしまう。
それに、凛歌は友達も多い。
なのになぜか、たいていは私といる。


同じ学年なのに、なぜこんなに違うのだろう・・・


前はそうおもったが、最近はなれて思わなくなった。


「あ、ありがとう!」


私は、精一杯の笑顔でお礼を言った。
すると、凛歌はニコッと笑い、


「友達でしょ?あたりまえじゃん!」


と言ってくれた。
とっても嬉しかった。
友達は凛歌しかいなかったから。

凛歌は食べ終わったお弁当を布で包むと、



「早く片付けなきゃ先いくよ?」



と、いってベンチから立ち上がった。


やばっ。凛歌は本当に行くからなぁ・・・


そう思いながら、
私は急いでお弁当を包み、袋にいれた。
そして凛歌と一緒に教室に向かった。

3:♪もえもえ♪:2013/01/23(水) 09:33 ID:VqI

「凛歌ー・・・と、舞ちゃん!」


教室に入るとすぐ声をかけられた。
小野 美奈美。(おの みなみ)
凛歌の友達。
だから、きっと私はついでなんだろう。

凛歌は私を気にして、私がいなければ入らないから。

嬉しいのだけれど、たまに悲しい。
なんでこんなに・・・私のせいで・・・って。
そう思いながら、私はあいていた椅子にすわる。


「今日声をかけたのは、この町の都市伝説について。知ってるでしょ?」


私と凛歌は、こくんとうなずく。
この町の子はたいてい知っている都市伝説。
この町にある山には、隙間があって入ると裏の世界につながっているのだとか。


「でも隙間なんて何人も行ったのに、見つからなかったんじゃ・・・?」


私は思い切って、聞いてみた。
でもこれも本当の話。
いままで何十人も行ったのに、見つからなかったっていう。


「みんなそう思ってるよね。だけどあたし・・・」

そういって、口を2人の耳元に近づけてきた。

「みつけたんだ。行きかたを。」


え・・・?
でも美奈美ちゃんが嘘にも思えなかった。

4:♪もえもえ♪:2013/01/23(水) 10:42 ID:VqI

「いままで行けなかったのはね?見つからなかったのではなく、不思議な魔術で記憶がそこだけ消えていたから。」


記憶が消えた?
ぜんぜん意味が私にはわからない。
科学で証明できるような時代にそんなことあるはずがない。
でも昔から、こんな性格じゃなかった気がする・・・
お母さんに聞くと、ブランコからおちて運悪く記憶喪失になり、昔をわすれてしまったんだとか。

そう思いながら、美奈美ちゃんの話には耳をかたむけていた。


「でもとある日から数えて5312日目。つまり今日、その魔術は9時から今日が終わるまでとかれるんだって!」


はぁ・・・
どこにでもあると思う。そういう都市伝説につけられた物は。
でもこういうの行かないと、凛歌にも嫌われるのだろうな。

私はちらりと、髪を後ろで1つに縛った凛歌をみる。
そして、


「じゃあ、いこうかな。私も行ってもいい?」


私はおさげの髪にしている美奈美ちゃんに、そう聞いた。
本当は行きたいとは思っていなかった。
怖いし・・・
なにか起きる気がするから。
でも嫌われるのはもっと怖い。


「もちろん!凛歌もいくよね?」


・・・ほら。
やっぱり凛歌目当てだ。
別にいいんだけどね・・・
みんな一緒にさえいてくれれば。

凛歌は笑いながら、こくんとうなずいていた。




でもこの時気づくべきだったんだ。
その笑った顔の裏に、どんな想いが隠されているのかを。

5:♪もえもえ♪:2013/01/24(木) 13:03 ID:VqI

第2話。




「行ってきます・・・」


あたしは、玄関まで来てくれたお母さんに向かってそう言う。

お母さんは私に友達ができたと喜んで、
夕飯も食べたのにみんなで食べるようにと、おかしをたくさんリュックサックの中に入れた。
飲み物もたくさん用意してくれた。

重かったけれど、とても嬉しかった。
みんなから、嫌われないようしゃべる内容ができたから。
でもそれと同時に、悲しかった。
母親にもこの複雑なキモチを、気づいてもらえない事が。


「いってらっしゃい。遅いから気をつけてね。」


ほら。
どうせお母さんは、私がオマケだとは知らない。


「うん!気をつけて楽しんでくる!」


私は精一杯の笑顔で、笑いながら言う。



いつになったら気づいてもらえるのだろう。
私の胸の奥にひそんでいる、このキモチに。
でも、気づいてはもらえないんだろうな。

私はちらっっとお母さんの顔を見る。
少ししわのある頬からは微笑しかみえなかった。



私はお母さんの顔から目を離し、待ち合わせ場所の公園に足をはこんだ。

6:♪もえもえ♪:2013/01/25(金) 13:33 ID:VqI

「あ、舞ちゃん・・・だよね?今日楽しみだね!」


公園の暗い中で、だれかに声をかけられる。
懐中電灯しかない中、必死に声の主をてらしながらさがす。

少しウェーブのかかったような、肩までの髪。
あれは・・・霧島 李莉さん?(きりしま りり)

きっと李莉さんも、美奈美ちゃんに言われてきたんだろう。
というか私って、名前忘れられそうになるまで存在感ないんだ。
まぁ友達少ないのが悪いけど、少しショック。
そんな私を見てか、見なくてか、凛歌が、


「舞おそい!1分遅刻!」


と、場の空気を明るくする。
少し明るくなった気もするけど、私的には助けてもらった。
という少しの罪悪感しかなかった。

ただ今、8時57分。

かちっ、かちっとお母さんがもたせてくれた、夜光の腕時計が動く。
5秒前、4、3、2、1・・・



ぽぁぁぁ・・・



うっすらと山が光る。
いや光っているのではない。
ううん、光っているというのだろうか?
なにか山の中が明るくて・・・
不思議な見たことの無いような感じだ。

そしてそれと同時に美奈美ちゃんと、李莉さんが私の隣から消えた。
なにかに操られたかの様に、

ゆらぁり、ゆらぁり

と見たことの無いような歩き方で、公園から山の方にすすんで行くのだった。


「美奈美ちゃん!李莉さん!」


私は急いでその場を飛び出し、凛歌と2人の所にかけていった。

7:♪もえもえ♪:2013/01/27(日) 02:56 ID:VqI

砂利道の中、私と凛歌はころびながら走った。
転ぶと凄い痛かった。
お母さんが、「長ズボンの方が安全よ?」と言ってくれて助かった。
きっと半ズボンだったら、少しの切り傷じゃすまなかっただろう。

やっとの事で美奈美ちゃんと、李莉さんに追いついた。
私は止めようとする。
だが・・・


ばしっ。


「いったっ・・・」


なんなの?
なにか不思議なものが、2人の周りをつつんでいて触ることができない。
はねかえされてしまうから。

魔術が解かれる。
は、間違っているのだろうか?
前来た人達は、どうなったのだろう?


ひゅっ!ばたっ!


だれかに、引っ張られた。
そして、それでころんで痛い。
私はくるっと、後ろを向く。


「り、凛歌?」


その凛歌の顔はとても青ざめていて、
気があるとは思えない。
そして少し青のかかった目は、まぶたにほとんどかくされてしまい、
肩は小刻みにふるえていた。
そして、



「なぜ?封印は・・・」


と、何度もつぶやいていた。

8:♪もえもえ♪:2013/01/30(水) 10:44 ID:VqI

「凛歌!凛歌!」


私は凛歌の体をゆする。
言い方が悪いけど・・・【植物人間】ににている感じになってしまった。
1つ違うのは、つぶやいている事だけ。


「んは・・・ってあたし何を・・・!」


凛歌のまぶたで隠されていた、こげ茶色の目がパッチリひらく。
目をぱちぱちさせながら、今の状況を確認しているようだ。

よかった・・・

凛歌がいなくなったら、私は一人になってしまう。
それに初めてできた友達だった。


私はゆすっている間ずっと考えていた事を、聞いてみた。


「封印ってなに?」


凛歌のこげ茶色の目がぴくっと動いた。
そうまるで、なにか起きるのを怖がっているかのように。
私はいままでこんな凛歌を、見たことがなかった。

悪い予感が・・・した。

9:♪もえもえ♪:2013/02/01(金) 09:50 ID:VqI

「ううんなんでもないよ?」


凛歌はそう言う。
でも私は嘘だって知っている。
肩が小刻みに動いているから。

凛歌は嘘をめったにつかないので、嘘をつくと体がふるえる。
嘘をつくのは、命にかかわっているときだけだ。


「凛歌。困ったらおたがいさま。」


そういうと、凛歌の目からぽたっと涙がおちた。
いったいどれだけの不安を一人で溜め込んでいたんだろう?


「ごめ・・・ん。でも知ったらもしかしたら殺される。いい・・・の?」


殺される。か・・・
その言葉をきいて私はまよった。
でも考えてみればこの友情が消えるほうが怖いから。

私は怖さで目に涙をためながら、


「いいよ。」


と、消えそうな声で。でも心をこめて言った。

10:♪もえもえ♪:2013/02/08(金) 13:56 ID:VqI

「ほ、ほんと・・・に?」


泣きながら凛歌が聞く。
目からはたくさんの涙がこぼれていた。
私はこんな凛歌を見たことがなかった。
私が見ていたのは、何にも本気でたちむかい、正義感の強い凛歌。

私、いったい凛歌のなにを見ていたのだろう?
何も知らなかった。
こんなので、友達だとこんなので浮かれていたのだろうか?


「うんっ!」


私は精一杯の笑顔で微笑んだ。
凛歌だけ、一人死なさせやしない。

友達・・・
ううん。親友になりたいから。

11:♪もえもえ♪:2013/02/09(土) 13:21 ID:VqI

初めは凛歌の口はうごいていたが、声は出ていなかった。
たぶんあれだろう。緊張するとでなくなるみたいな。


「あ・・・あぁ」


少ししてやっと声がでたらしい。
どうやら、あっといっていたようだった。
凛歌はほっとしたようで、顔が少しにっこり微笑んだようにも見えた。


「えっとね、あたしが小さかったころ・・・よく遊んだ女の子がいたんだ。」


凛歌は思い出しながらだから、ゆっくりと。でも確実にいっていった。
嘘は、友達

12:♪もえもえ♪:2013/02/09(土) 13:22 ID:VqI

上ミスです!すみません。
書き直します・・・

13:♪もえもえ♪:2013/02/09(土) 13:33 ID:VqI

初め凛歌の口はうごいてはいたが、声はでていなかった。
たぶんあれだろう。緊張すると声がでなくなるみたいな。


「あ、あぁ・・・」


少ししてやっと声がでたらしい。
っどうやら、「あ」と言っていたようだ。
凛歌はほっとしたようで、顔が少しニッコリと微笑んだようにもみえた。


「えっとね、あたしが小さかったころ・・・よく遊んだ女の子がいたんだ。」


凛歌は思い出しながらゆっくりと、でも確実に言っていった。
嘘じゃないって、友達だからよくわかる。

言いながら凛歌の顔はだんだん明るくなってくる。
どれだけつらい思いをためこんできたのだろうと、悲しくなった。
友達なのに、気づかなかったことに。

でも、今回聞いてあげられてよかった。
友達が元気にしてないと、私が悲しいから。

14:♪もえもえ♪:2013/02/10(日) 10:05 ID:VqI

変更。


4の5312日前を、3132日前とさせていただきます。

すみません。

15:♪もえもえ♪:2013/02/10(日) 10:17 ID:VqI

話を簡単に説明するとこういうこと。

小さかったころよく遊んだ女の子がいたらしい。
でも今から、3132日前・・・

「た、助けて・・・」

と、その子の家族が走って家にきた。
その時には服はボロボロで、怪我ばかりだったらしい。

凛歌のお母さんは怪我をしているので、家に入れようと思ったらしいけど、
その人は急ぎの用事だからと、凛歌だけを当時人があまりこなかった公園につれていった。

そのときありえないことを聞かされたそうだ。



「私たちは・・・鳥人間族なの。」

16:♪もえもえ♪:2013/02/10(日) 10:35 ID:VqI

鳥人間族・・・

それは想像の中でつくられた人。
他のだれが聞かされても信じなかっただろう。
でも、不可思議な事が大好きな親から育てられた、凛歌は違った。

「へぇ・・・でもなんでこんな所にいるの?」

と聞いたそうだ。
正直その子の親も目をまるくしたらしいが、早口ではなしはじめたとか。



鳥人間族とは、人の格好をしているが空を飛ぶことができた。多少の魔術も。
ほんの何千年か前までは一緒にくらしていたらしい。
でもその後、その力を怖く思った人間は魔女狩り・・・みたいな感じで狩りをしていった。

初めは逃げていたのだが、何百もいた仲間が何十かになってしまった時、


「もう逃げられない。ここにもう一つの裏の世界をたてよう・・・」


そう決めた。

本人たちも魔術をつかえるから、何十人だけでも頑張れば一晩で作れた。
そして人間達には思い出を消し去る魔術をかけておき、その時からいままで普通にくらしていた。


「けれども…私達はそうはいかないの。この子は人の心をよめて…禁忌とされる人の気持ちを明るくできるから。」

17:♪もえもえ♪:2013/02/15(金) 13:16 ID:VqI

「なにそれ?」


そう凛歌は聞いたけど、忙しくて教えてくれなかったらしい。


「ごめんね。私達は戦いに行くの…だから、この子をよろしくね?」

そういって、その子をあずかった。
その子の家族は怪我のまま、山へよろよろと走った。
夜中に泣きじゃくるその子をなだめながら、お母さんの所へ連れて行った。

凛歌のお母さんは、そういうのを信じるため、その子は親戚にたのみこみその子を親戚にあずけた。
あとで知ったのは…それを知るのは死を意味するということだった。







そこで凛歌は話を止めて、私の顔をのぞきこむ。
その顔は真剣そのものだった。
一瞬、時間が止まったようにも感じた。












「その少女って…実は舞なんだよね…」

18:♪もえもえ♪:2013/02/16(土) 13:04 ID:VqI

え?



嘘でしょ?
私は今まで普通の生活をしてきた。
べつに何もすごい困難もなかった。






なのに…







「私が鳥人間族だっていうの?」

こくん。
と、うなずいたその顔をみると…
とても悲しかった。





凛歌と違うという事が。

19:♪もえもえ♪:2013/02/17(日) 13:46 ID:VqI

でも、今はそんなこと思ってられなかった。
今は10時。
扉が消えるまでは、あと2時間しかなかった。


鳥人間という事は正直言って、怖い。
でもクラスメートを失うのは、もっと怖いから。


「いく…よ?」


私はすたっと立ち上がり、凛歌を見つめる。
ただひたすらに。


「いいけど…舞いいの?」


私は迷いもなく、首をたてにふる。
そして、周りを懐中電灯で確認する。

いつもと同じはずの山。
なのに違うようにみえる。

神秘的なようで…懐かしかった。


「凛歌、私思った。どうせこの運命は変えられない。それなら今できるのは助ける事だけだよ…」

20:♪もえもえ♪:2013/02/27(水) 12:05 ID:VqI

自分の口から、こんな言葉がでてくるなんて思いもしなかった。
少しずつ、真実を知ったその時から変わってるんだと思う…

私は、肩の震えをおさえながら一歩一歩前へ進んだ。


たった二人の、クラスメートを助けるために…
ううん、都市伝説を行うだけでこんなに変わってしまうなんて、はじめは思ってもなかったな。



色々な思いがこみ上げながらも、私と凛歌は山の光輝くところまでついた。


「ここからどうする?」

凛歌が疲れきった声で聞いてくる。

「ちょっと待って…」


思い出すんだ。
精一杯考える。
小さい時に、この世界にくるために通ってきた道を。








あの死という恐怖で押しつぶされそうになった、あの夜を…

21:♪もえもえ♪:2013/02/28(木) 12:36 ID:VqI

光っているところに足を踏み入れる。
光が強すぎて、よく見えないがどうやら、階段になっているのだと思う。

川のような、涼しさと流れをなんとなく感じられる。
川の流れと一緒に映像が…




「お前のちからをくれよな。」

「そうだ!特別なんてずるいぞ。」




あの時の思い出が脳裏によみがえる。



「怖い…助けて。ママ…」


一筋の涙。
真っ青の凛歌。

そこから私の記憶は…ない。

22:♪もえもえ♪:2013/03/03(日) 07:38 ID:VqI

「舞お嬢様。起きたでしょうか?」

目を覚ますと、灰色の羽のついた、執事服の人。
なにこれ?コスプレ?

…なんて言ってられなくて。

わたしも昔こうだったんだよね。


「凛歌は?」

そう聞いてみると、その人は隣を指さす。
どうやら、寝てしまっているようだ。



シャンデリアのついた、綺麗な部屋。
ずっとここにいたいけど、何か忘れてる。


「みんな…は?」


その男の口元が、ニヤリをなった。

23:♪もえもえ♪:2013/03/08(金) 12:19 ID:VqI

その顔を一言で言うと、不気味…としか言えない。
整った顔なのに、なんか怖い。
ベットから立ったばかりの私の足が震える。

「すぐ返しますよ…?その、力をくれたらだけど。」


そう言って、ふんわりと地上から浮く。
昼間まで、科学で証明できないからありえない。
と言っていたものが、いま起こっている。

それに力って?そんなのどうでもいい…
クラスメートをたすけられるなら。
私のちから一つなんて、命に比べればゴミクズだ。
私の頭にはその思いしかなかった。


「取りたいならとっ…」


立とうと瞬間、うっすらと目をあけた凛歌に…
それでもって精一杯のちからでベットに引きもどされる。

うっすらとしか開いていないのに、真剣の眼差しと一瞬でわかった。
そして、その目には涙がながれている。

「お願いだから…お母さんの思いを受け止めて。」

24:夢猫:2013/03/10(日) 10:55 ID:VqI

(名前、夢猫にかえます。)


お母さんの思い?
なんで聞かなきゃならないの?

どうせ私を捨てていった。
私も戦いに行くべきだったのに…


「凛歌だまって……。」

「そ…んな…」


私は凛歌にきつく言い放った。
凛歌の声はとても細く、小さい声だった。
友達である凛歌の、顔なんて見ていられなかった。

けれど思うのは聞いた時、青ざめていたんだと思う。
そしてなんで友達になったんだろうって思ったんだと思う。

初めて逆らったから。



もうこの友情は終わりなんだな…



私はそう、心のどこかで感じていた。

25:夢猫:2013/03/16(土) 00:21 ID:VqI

私の心には、言ってしまった感が残る。
友達に向かってさからった…という。
全員無言だ。


かつっ、かつっ…がちゃっ!


沈黙の中でドアを開けた音だけが、大きく響く。
白い純白の鎧を着た王子のような人だった。


「まぁまぁ舞よ。うちの執事をゆるしてくれ……君たちの心には関心した。」


「は、はぁ…どうもありがとうございます……」


というか…どういう展開?
返してもらえるのは嬉しい。

でも私は家に帰れるのだろうか…?
もう[人間ではない]のだから。

26:夢猫:2013/03/21(木) 08:06 ID:VqI

_________________ _ _ _ _


「ん…舞ちゃん!」


うっすらと人の顔が見える。
美奈美ちゃんと、李莉さん、そして凛歌までもが心配した顔で私をのぞき込んでいた。

「あれ?なんでここに……」

美奈美ちゃんと、李莉さんはにっこりと微笑むと、

「たおれてたんだよ…」

といった。
まるでさっきまでは嘘のようだった。

夢…だったのだろうか?
それは後で凛歌に聞いてみる事にして、まず先にこの状況をつかまなくては。

27:夢猫:2013/03/23(土) 11:42 ID:VqI

美奈美ちゃんと、莉李さんはまったくもって無傷。
凛歌は…作り笑いだ。
二人はつくり笑いと気づいていないようだが、私にはそう感じた。

ただ、なんでなにもなく返してくれたかを考えると…ぞっとした。
あんな奴らが簡単に帰してくれるはずが[ない]のだから。

これを話すには、起こされる前に見ていた夢から話さなければならない……


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