飛べない凍て蝶。

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1:遼:2013/01/27(日) 17:32 ID:MsI

どんなに変わったって、
        
          どんなに笑ったって、

その笑顔は本当の笑顔じゃないと自分でも分かってる。

私はみんなと同じにはなれないんだ。

泣いたって、笑ったって、落ち込んだって、

私の世界は変わらない。  


一度で良いから、たった一度で良いから、心から笑ってみたい。

みんなと違う私は、









 

       飛べない凍て蝶。

2:遼:2013/01/27(日) 17:36 ID:MsI

〜遼から〜
すいません!!本当にすいません!!!
誠に勝手ながら、
今まで書いた小説すべて打ち切りにさせて頂きます!!
御免なさい!!
その代わりにこの小説だけを進めて行きたいと思います!
本当に御免なさい!

3:遼:2013/01/27(日) 20:30 ID:MsI

どこまでも広がる青い空。真っ白な入道雲。
今日はいつもよりとてつもなく暑い。
机に向かっていた私は等々ペンを放り投げた。

「あぁ〜!暑くって何もやる気になんない!
何なの?!この異常気象は?!」
窓を開けて外に向かって叫ぶ。

この家は森の中にあるっていうのにちっとも涼しくない。

私の声に答えてくれる代わりに
珍しく涼しい風が部屋の中に入ってきた。
「きゃあ!!?」
風が強すぎて制服のスカートが捲れそうだ。

「ちょっと!変態篤真(トクマ)!やめてよ!」

「ちょっと待て、誰が変態だよ・・・?」

4:ささ:2013/01/28(月) 14:27 ID:/yk

おもしろいねー

5:遼:2013/01/28(月) 17:00 ID:MsI

ありがとー!

6:遼:2013/01/28(月) 20:34 ID:MsI

「んで〜変態さん、何か用ですかー?」

「だから俺は変態じゃない!!って、こんな話をしに来たんじゃないんだよ!
良いから、外に来い!!」
「・・・?はいはい」

「はいは1回!」
「はーい」
「伸ばすな!!」

この変態男子は私の親友の琶瀬原 篤真(わせはら とくま)。
幼い頃から一緒にいた記憶はあるけど、何してたか全然覚えてない。
顔はそこそこ良いからモテるらしい・・・

「もー暑い!!耐えらんないわ!!」

そんな事を言いながら長い廊下を歩く。

私の家は大きな洋館で、私と他、合わせて12人くらいで住んでいる。
私はお嬢様ではないんだけど、普通の子でも無い。

7:& ◆SFok:2013/01/29(火) 18:57 ID:MsI

「わぁ?!!」
「きゃあ!!」
廊下の角を曲がる時、誰かにぶつかった。

ぶつかった相手は、

洗濯物のたくさん入ったカゴを持っていた影月(かげつき)だった。
私にぶつかったせいかよろけている。

「痛ったぁ〜・・・って、一華(いちか)様ではありませんか。
勉強はどうなされたんですか?」
「え?あぁ〜!やってるよ!でもなんか篤真がきてね〜?外に出てこいってぇ〜?」

少し間があいて、影月は何か思いついたようにうなずいた。しかも満面の笑みで。
(やば・・・逃げなきゃ・・・)

「そうです!篤真様もご一緒に勉強をすれば良いのです!!
確かこの間の期末テストは赤て・・・」
「ごめ〜ん!私篤真待たせてるからもう行くね〜?」

また影月のスパルタ教育が始まってしまう。そうなる前に逃げよう。

「あっ!一華様!まだ話は終わってませんよ!!逃げないで下さい!!」

全力で玄関まで走った。

「あー走ったら暑くなったー」
私は扉を開けた。

8:遼:2013/01/29(火) 18:58 ID:MsI

上の私です

9:遼:2013/01/30(水) 16:47 ID:MsI

「おせぇ〜な・・・ったく、こんな暑い日に外で待たせるなよ。」
「五月蠅いわね。で、話って何よ?」
「そうそう、俺たちが昔住んでた村、廃村になったんだってよ。」
は?
私はずっと此処に住んでたんじゃ?
・・・あれ?思い出せない。

「・・・待って。私は昔・・・」
私が話している時、後ろから声がかかった。
「二人とも、そんな所で暑くないのですか?」
振り返ると、影月が不思議そうな目でこっちを見ている。

影月は篤真に会釈し、影月は話し出した。
「ホント暑いですね。こんなんじゃ動物も干からびちゃいます。
二人とも中に入って下さい。死んじゃいますよ?」

確かに・・・
「うん。分かった。」

私は家に入る影月の後を追って、家の中に入った。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
「で、話すけど、私は昔他の村に住んでたの?」

私が聞くと篤真がおどろいたように言った。

「覚えて無いのか?・・・まぁ〜お前は忘れた方が良い事だからな。」
「えっ?どういう事?」

ガタッ

「篤真様。」
影月の表情は怒っていた。

篤真は何かを感じ取ったらしい。
二人で部屋を出て行った。

一人になった私はため息をつく。

『お前は忘れた方が良い事だからな。』


忘れた方が良い記憶?

影月は何で怒ったの?



















_____二人、私に何か隠してる?

10:遼:2013/01/30(水) 17:28 ID:MsI

「お前は近寄るな。」

「お前なんかこの村に要らないんだ」

「此奴に近寄ると汚れるぞ」

「お前がいるから私たちは自由になれないんだ」


何で私は普通の子じゃないの?


___村人に近づいてはなりませんよ。


「私、寂しいよ。」

私はその日から「笑う」ということを忘れた。
 


「大丈夫。俺はいつもお前のそばにいるよ。」


・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「・・・い・・・おい!起きろ!!」

「!!??」

夢?だったのかな?

「ごめん寝てたよ!」
あれ、涙が出ている。気付かれないように涙を拭いた。

「何してんだよ。まったく・・・っ・・俺はもう帰るから。
また明日。」

笑顔を向けられると心の中の何かが動いたような気がした。気のせいだと思うけど。



部屋に戻ると机の上に1冊の手帳が置いてある。
「何だろう?」
めくって見ると1枚の紙が。

『前、欲しいと言っていた手帳です。
       使ってください』

影月が買ってきてくれたんだ。

少し前だが、日記をつけようと思って頼んでおいたのだ。
頼んでおいたのをすっかり忘れていた。
「明日から学校か・・・」
心に何か残ったまま、休みが終わった。




=遼からだせ!!=〜手帳〜
一華が貰った手帳が個々で活躍!!イエーイ!あでyhcbはぃ!!(変なテンションw)
手帳コーナーでは、本編の話を簡単に説明させていただきます。
この先、話が意味わかんなくなったら読んでください。

「凍て蝶手帳」ってところを作るのでそこに書きます。
よろしくです。

11:遼:2013/01/31(木) 20:01 ID:MsI

此処から悲惨×恋愛×怖い
話になります。

12:遼:2013/02/01(金) 18:45 ID:MsI

第一章【廃村の理由を求めて】
「はぁ〜!暑〜!」
私は学校を終えて、影月の迎えを待っていた。
「遅いなぁ〜」
しばらく蝉の合唱を聞いていると・・・


「一華!帰んないの?」

「わっ智恵!(ちえ)」
「早く帰った方が良いよ!!もうすぐ夕立も来そうだし・・・」
「うん。そうだね。」

その時、
「智恵〜!帰ろ〜!!」
「あっうん!!待って〜!じゃあ、夕立が来る前に帰んなね!!また明日!!」

「うん。じゃあね〜」
私は愛想笑いをした。

どんどん小さくなっていく智恵と女子を見つめる。

(良いな・・・あんな友達、私には一生出来ない。)

目の前の森の中から狐に変化している影月が来た。
私は背中に飛び乗る。







悔しかった。ただ。

友達が出来ない事じゃなく、
             

             
             血に呪われている、神の私が無力だから。

みんなから拒まれて、笑えなくなった私。鍵を握ってるのは幼い頃の私。

その記憶を取り戻す為に、私は廃村になった村へ行く事を決意した。

13:遼:2013/02/02(土) 22:27 ID:MsI

「え?」

「お願い!!たまには学校休んで気分転換に・・・」
私は影月に一人で廃村へ行く交渉をしていた。勿論、廃村に行くという事を隠して。

「私は別に反対はしませんけど・・・私もその日は用事が入っております。」
なんて私は運が良いんだ!!

「いいの!!!一人で行くから!!!!!」

「は、はい・・・では準備を・・・」

「うん!」

「で、何処へ行くんですか?」
勿論、
「秘密だよ!!お土産ちゃんと買って来るからね!!」

「あ、あの!!」

「ん?」















この日初めて、

「私油揚げが良いです・・・。」


          影月が可愛いと思った。

「OK!」

         

【凍て蝶手帳】
・自分が笑えない理由は私の幼い頃の事が関係している。と思い始めた一華。
その理由を求め、幼い頃私が過ごしていたという、廃村へ行くことを決意。


謎の悲しい夢と廃村を手がかりに私は、自分の記憶の無くなった理由、笑えなくなった理由知る。

14:遼:2013/02/02(土) 22:37 ID:MsI

「うっわ〜怖っ・・・」
村にはさっきまで誰かが生活していた様に形がちゃんと残っている。

私は何かに呼ばれているような感じがして、森の中に入った。

「あれ?」

(此処この景色・・・見たことある・・・?)

涼しく、風の通り良い、草むらだ。

「私はここで遊んでいたのかな・・・?」

う〜ん・・・やっぱり思い出せない。

15:遼:2013/02/03(日) 15:54 ID:MsI

あげ

16:遼:2013/02/03(日) 16:22 ID:MsI

「涼しい・・・」
私はしばらく風通しが良いこの場所で、涼んでいた。
「・・・?何・・・こ・・・れ・・・?」

私が見た物、それは、

木に付いている血、だった。

ドクンッ
私の血が騒いでいる。

突然景色が変わる。回りでは雪が降っていた。
とても冷たい。そして悲しい雪が。

「ごめん・・・。俺が・・・俺がお前の側にいれば・・・」
その人は私を抱きしめている。
「何で泣くの?謝らないで。全部、私が悪いの。

               生まれて来た私が・・・。」
自然と涙が溢れてきた。

「私が!私が、
この世に生まれて来なければ村人の___なんて、いらなかったのに___!!」


「うっ??!」
突然、頭に激痛が走った。それと同時に、景色も戻る。

私は思わずその場にた倒れ込む。
「うぐぅ!!」
しかし、その痛みは、すぐに引いた。

「・・・何だったの?しかもあの記憶は、私のなのかな?」

その時、
近くの茂みから何者かが出てきた。
「??!!誰?!」

17:遼:2013/02/03(日) 17:35 ID:MsI

節分ということで、書きます。

~鬼は外~
学校の帰り、今日は影月の用事のため、篤真と帰っていた。
篤真は歩きながらお茶を飲んでいる。

「今日は節分じゃない?でさぁ〜
影月が料理を沢山作るって張り切ってるんだけど・・・
今日家に来ない?
てか、来るってことで決定〜」

「おい。ちょっと待て、何で勝手に決定してんだよ。まぁ行くけど。」

「うん。良かったぁ〜また私、太っちゃうかと思った〜!
正月にお餅食べ過ぎて3キロ太っちゃったんだぁ〜!」

私が言うと篤真はお茶を吹き出した。
しかも私の顔に全部かかったし・・・

「笑う?!普通!私も好きで太った訳じゃないのよ!」

「いやいや!お前、怒るとこ間違ってるぞ!」

「えっ?」
私は顔にかかったお茶を拭きながら言う。

「そうそう、時間は7時くらいかな。そんくらいに来てください!って言ってた。」

「Ok」

「んじゃ後でね〜!」

18:遼:2013/02/03(日) 19:30 ID:MsI

「ねぇ影月ちゃん?」

私は笑顔で質問する。

「はい?」


「この料理をたった二人で食べろと?!
 
 これは無理でしょ?!しかもこの量!」

目の前には豪華な料理が沢山並んでいる。

「えぇ!
全て食べてくださいね!一華様の為に徹夜をしてお作りいたしました!」

篤真が無言で食べているので私も一口食べてみた。とても美味しい。
「うん。美味しいよ。徹夜までしてありがと」

私が言うと影月は顔を真っ赤にして
「ありがとうございます!・・・一華様の為なら徹夜でも出来ます!」

「なんだぁ〜?お前、同性愛にでも目覚めたのかぁ〜?」

19:遼:2013/02/07(木) 19:36 ID:a5A


「そんな事はありません!」
影月は顔をまた、真っ赤にして叫んだ。

そのあと篤真は料理を無理やり食べさせられてたが、見てない振りをしておいた。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「はぁ〜今日は楽しかったなぁ〜!」

私は縁側に座り、夜空を見上げていた。今日は凄く綺麗な空。

「綺麗な空・・・」
「そうでございますね。」

影月はニコニコしている。
いつの間に来たのかな?

「篤真は帰ったの?」


「はい。先程お帰りになりました。」


「そう。」





「一華様、豆を持って来たのですが」



「じゃあ投げようか。」

私が言うと影月は微笑んで答えてくれた。



「はい。」


冷たい風の中に、私達の声だけが響いていた。





             ー鬼は外、終わり!一

20:遼:2013/02/07(木) 21:56 ID:a5A

茂みから出てきた人は、髪が短く、着物を着た、表情が無い女の人だった。


「この様な場所に無断で入るとはな。お前、何者だ?」


此処に何で人が?この村は廃村なんじゃ?


「まずは、社に来い。話はそれから聞く。」

その人に言われるままに、この森を出た。

21:遼:2013/02/07(木) 22:22 ID:a5A

「姫様、失礼いたします。」

女の人に案内され、入った場所は和室の様な部屋だった。
何か懐かしく感じた。

御簾が掛かっている。その奥に誰かが居るようだ。

「黒音(くろね)、森に人が侵入したと聞いたが?」

御簾ごしに女の人の声が聞こえる。

「はい。」

「私は艶梅(つやめ)。お前の名は?」

黒音、と呼ばれている人が目で合図を送ってきた。

どうやら名前を言えと言っているようだ。
確かに私、この人に名前言って無かったし・・・


「えっと・・・私、一華と言います・・・。」

「な?!!?」

同時に黒音と艶梅さんが声上げた。

22:遼:2013/02/08(金) 20:14 ID:a5A


「い、一華!!!!」
その途端、御簾の向こう側から、女の人が出てきた。
綺麗な、見とれる程綺麗な女の人だった。
何とその女の人が抱きついていたのだ。

「えぇぇ!!??」

「元気にしていたか?一華?」

「え・・・はい・・・貴方は・・・?」



「覚えて無いのか?・・・

          私はお前の母親だ。」


何だろうこの感覚。何か目覚めるような・・・?
その途端、私は気を失った。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

「一華。おいで」

「母上様」
私は、母に抱きついた。暖かい温もり。
そのまま私は眠りについた。

『御免なさい一華。私は貴方を生まなければ良かった。
              何で貴方は神の子として生まれて来たの?』

・・・
私は人間では無い。ここで言う『神』という存在。

そして、思い出したこと、



この村では、私に供え物として生け贄、そう、人間を供えていた。

その為、愛する家族、恋人、子供を亡くした人が多く、
私は人々から憎まれる存在だったんだ。




「御免なさい・・・」
私は呟く。

23:遼:2013/02/08(金) 21:01 ID:a5A

コメント等も、よろしくお願い致します。

24:遼:2013/02/09(土) 18:31 ID:a5A

うーんだるい。
気を失って倒れた私だが疲れが出ている、という事だった。
で、かくかくしかじかで今日は此処に泊まることに。

私の母は死んだと影月からは聞いていた。
影月は嘘をついていたのか?
それとも・・・
「私が見てるのは幽霊とか?」
・・・
そんなわけないか。

「一華殿、入るぞ。」

「あっはい・・・」

部屋に入って来たのは黒音だった。どうやら夕飯を運んで来たみたい。
私が食べ始めると黒音はじっと私を見つめてきた。
私が食べ終わると、


「・・・・・お前は、神族だよな。」


「う、うん。」


「何故帰ってきたのだ?」


神族。

神族は神の家系で色々な物を操る事の出来る人が神族に属する。
私も神族の人間で、天気や色々な物を操る事が出来る。
実は篤真も神族の人間で風を操る事が出来る。広い意味で言うと私と篤真は家族。

私は静かに、落ち着いた声で言った。


「あのね、私は本当に笑えないの。いつも愛想笑いして・・・

結構辛くってさ。

だから何で私は本当に笑えないのか、その理由を探しに来たの。」

25:遼:2013/02/09(土) 22:28 ID:a5A

私が言っても、黒音はずっと何か考えている様だった。

「何も覚えていないのか・・・。
・・・っ・・・・・・・
私はこれにて失礼する。」

黒音は何か言いたそうだった。


「何か少しずつ思い出してるんだけど。」


私は境内に出て見ることにした。

虫の声が聞こえてくる。


「一華、こんな所に居たの?」

「は、母上」

月に照らされている母の顔は美しい。でも黒音と同じ様に生きた表情が無い。
母上と呼ぶのもなんとなく抵抗感があった。


「大切な、話をしたいの。此処で良いかしら?」
母上は周りを見渡して言った。


「はい。」

26:遼:2013/02/09(土) 22:46 ID:a5A

「ここの村はね、昔はとっても綺麗な村だったの。皆仲が良くて。」


「・・・・・。」

「何故、この村が廃村になったか知ってる?」


私は何も言わずに首を横に振った。


「この村は、貴方が産まれて来てから変わってしまったの。」




知ってるよ。
「貴方の為に生け贄を捧げ、家族が少なくなっていってしまう。

結局、皆耐えきれず、出てってしまった。
私が悪いのよ。貴方を産んでしまった私が・・・!」

母上の声は少し震えていた。

「残る村人は私と黒音、妖だけなの。
外からの侵入者を無くす為、
私はこの村に結界を張り、外からの侵入を防いだ。」

「何で私は外から入れたのですか。」

「貴方のこの村への思いが強かったんじゃないのかしら。
それしか考えられない。
私達は結界を通り抜ける術を知っているけど貴方は知らないし・・・
もしや・・・?いや何でも無いわ。
じゃあ私が言いたかったのはこれだけ。もう疲れただろうからお休みなさい。」

徐々に足音が遠ざかっていく。

27:遼:2013/02/11(月) 10:39 ID:a5A

【神族の定め】

「一華様、朝食のご用意が出来ましたので。」

「ん・・・もう朝っすか・・・」
巫女に起こされてむっくり布団から出た。

眠いけどやっとの事で着替えた。
「ではご案内致します。」
「はい。」

廊下に出ると空気が冷たい。まだ朝日も昇ったばっかりのようだ。

 
長い廊下を歩いて、巫女の足がが一つの部屋の前で止まった。

「ここでございます。」

「失礼つかまつります。」

私はその部屋に入った。
すると母上を囲む様に巫女たちが群がっていた。

私が立ち尽くしていると案内してくれた巫女が
「こちらへどうぞ」
と助けてくれた。良かった。

私が座る席は丁度、外が見える席だった。
「凄く良いね!この景色!」
私が巫女に笑いかけると、彼女も笑ってくれた。

「そうですね。昔からあなた様はそこがお気に入りでしたね。」

(そうだったんだ。景色良いしね。みんな気に入る場所なのかも。私の他にも。)


料理を頂く前に隣を見てみると、
黒音が静かに朝食を食べていた。

「あれ?黒音は彼処に行かないの?」

私が聞くと黒音はお皿を置いて、面倒くさそうに話し出した。

「・・・・いくら私が姫様の警護役を担っているとはいえ、

流石に食事中は迷惑だろう。・・・・・って食事の邪魔をするな。」

黒音はまた食べ始めた。


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