intimidation

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1:七実:2013/02/01(金) 20:29 ID:5qU

「君は?…

2:七実:2013/02/01(金) 20:49 ID:5qU

………萌花」

彼が何かを見透かすような目で言った

「え?」

私は、黒板に目をやりながら聞いた

「…ん?」

「へ?」

私は何か、物騒な物でも見るような顔で彼に聞いた

「どうかしたの?」

「うん…きっと、俺はお前に出会えてよかったよ」

私は少し笑いをこらえて言った

「何、言ってんの?急に」

「…てか、今授業中だよ?」

「うん、だから、言った」

私は全然分らなかった

「意味分かんねー」

「そっか」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あのやり取りが彼との最後の言葉とはしらずに

私は彼の事を忘れかけていた

彼とは中学から一緒の親友だった。一度は私が彼を好きになったりもして、

付き合っていた時期もあった、でも、私たちはまた親友に戻ったのだ。

3:七実:2013/02/02(土) 15:28 ID:zWI

そして、私は思う

人を 親友だった彼の事を 忘れられたらどれだけ幸せなのだろうと

だって、そうだろう 死んだ人間が生き返る方法がもしこの世の中にあったら、

私はたぶんだけど、どんなに辛くても彼を生き返らせる

どれだけ、どんな困難でも、乗り越えてみせる

でも、この世の中にはそんな物どこにもない

だったら、彼の事をすべて忘れてしまえば 辛い事も悲しい事も考えずに済む

私は彼の遺影に手を合わせながら毎回そう思っていた

でも、ここにまた、来るという事は彼の事を忘れ切れていないからで

それも私は十分、分かっていても、毎週日曜日、彼の家に行ってしまう

4:七実:2013/02/02(土) 15:34 ID:zWI

なぜだろう、泣いて済むのなら この涙だって

もっと大量に流してやる

――――――――――――――――――――――――――――――――――

高2 夏

私は学校に行かなくなった

彼のお参りも 家にも出なくなった

5:七実:2013/02/02(土) 19:14 ID:o4g

どうしてだろう

彼の事を忘れ切れた?

なんだろう

テレビを見て、考えていたら、母が言ってきた

「萌花、部活でも始めたらどう? まぁまずは学校に行く事からだけどね」

少し、苦笑いしながら言ってきた

「…うん。頑張る」

学校に行くの辞めた時から両親と、ずっと話していなかった

私がしゃべるのも、久しぶりな気がする

私、部屋に閉じこもっていた時、何やってたんだろう

記憶がない、というか、本当に自分は閉じこもっていたのかも分らない

6:七実:2013/02/02(土) 19:22 ID:o4g

長い 長い夢を見た気がする

すごく嫌な夢だった

7:琉架:2013/02/02(土) 19:46 ID:T/.

こういう感じの小説いいですねー!(*´∀ `*)
とても面白いですし!

更新、頑張ってくださいね

8:七実:2013/02/03(日) 09:26 ID:IEM

琉架さん>>>

ありがとうございます\(^o^)/

更新は基本的に毎週日・土曜日決めましたので、

ぜび、読んでくださいな♪

9:七実:2013/02/03(日) 11:42 ID:bR6

なんだったんだろう、そのすごく嫌な夢の内容が思い出せない

嫌な夢だった、って事は記憶から探れるのに それ以降が

思い出せない 後で母から聞いた話だと

私が部屋から出てこなくなったのは

去年の冬からだったらしい、つまり、私が高1の三学期に入ってすぐ、だ


そして、今考えると 彼の事も思い出せない

彼との思い出、彼がどういう人物でどういう性格の人だったのかも

分らない でも、なぜか 彼の事 彼自体の存在は覚えている

10:七実:2013/02/03(日) 18:10 ID:WHg

なんだろう この気持ち

でも、とりあえず、明日は学校に行かなくては

っと、考え、明日の準備をして、私は リビングから自分部屋へと行き

眠りについた

11:rina ID:oi:2013/02/05(火) 20:57 ID:jS6

fa

12:七実:2013/02/06(水) 21:30 ID:s6Y

「おはよー萌花」

  !!

「あ、お…おはよ。」

びっ びっくりした…

「久しぶりー!元気だった?」

「う…うん」

挙動不審になっていた

「あ、ごめんね。久しぶりなのに、大きい声だして」

「ううん、大丈夫つか、嬉しい私みんなから存在忘れられてなかったか心配だったから」

門の前で話をしていたら、チャイムが鳴り 二人共勝手に足が動いた

「じゃ、行こっか!萌花!」

「うん!!」

やっぱり、香夏子は眩しい 性格がいいというのはこういう人の事を言うのだと実感させられる

明るいし、気も使える みんなから慕われていて、何より物事をはっきり言う子だ。

私が学校に行かなくなった時も、彼女は何度も電話をくれて、心配してくれた

私はそんな彼女の事も嫉妬していたのかもしれない。 

13:七実:2013/02/08(金) 21:44 ID:Zfo

見覚えのある人影

誰かを待っているかのように突っ立ているあの子

ふと、振り返った顔を見た

「おはよー萌花」

萌花だ 萌花は私を見るなり、驚いた顔で

「あ、お…おはよ。」

私は嬉しすぎて、萌花が学校に慣れてない事を忘れ、

嬉しい感情を抑えきれない

「久しぶりー!元気だった?」

「う…うん」

そして、私は我に戻る

「あ、ごめんね。久しぶりなのに、大きい声だして」

「ううん、大丈夫つか、嬉しい私みんなから存在忘れられてなかったか心配だったから」

萌花はやっぱり、優しい 彼女が羨ましい

私は正直、自分が嫌いだ。正しい事は正しいと間違っている事は間違っていると

素に言ってしまうから、自分の事が影で噂されているんじゃないかと

思うと自分が嫌いになる  彼女は打って変わって

すごく他人に優しい そして、彼女はその性格が他人に好まれ

すごく人が集まる 私は彼女と一緒に居ると安心できる

私が彼女の友達と見られるから 酷い女だ 私は

嫉妬というのか こういうの 怖いな 私はいつか壊れるかもしれないが

彼女だけは ずっと友達で居て欲しい …って思う罪悪感が残る

14:七実:2013/02/11(月) 09:24 ID:vkA

ガヤガヤ

「久しぶりー萌花!元気してたー?」

「う、うん」

みんな話しかけてきてくれるのは嬉しいけど…当分来てなかったんだから少しはほっといてくれればいいのに

と、少しグチな事を考えながらも、私は笑って朝の会を乗り切った。

朝の会が終わり、香夏子が私に近づいてくるのが分った。

カバンから教科書を取り出し、筆箱を取り出そうとした瞬間

「萌花、正広くんのお見舞い…行かなくなったって正広くんのお母さんから聞いたけど、どうしたの?」

私は動揺して、一瞬手を止めてしまった 

「え?あぁ〜正広のね。」

香夏子が不安そうな顔で再び聞いてきた

「何か、あったの?」

私は少し焦りながらも笑い動揺を隠す

「え?何もないよ?」

「そう?」

「それより、一時間目移動教室だよ?行こ!」

香夏子は不安そうな顔で自分の席に戻り、教科書を持って再び私の席に戻ってきた

「まぁ 萌花が言いたくないんなら聞かないよ」

少し泣きそうな顔で笑いながら香夏子は言った

あ、やっぱり、見透かされてる…香夏子は人の心を見透かすのが得意なのだ

特に私の事はすぐ「萌花は分かりやすい」と笑い、からかう

15:七実:2013/02/14(木) 19:53 ID:Fq.

同日 放課後

「はぁ… 疲れたー」

校門の前を通り、駅へ向かう道 少し腰を屈めらながら歩く

(やっぱ、学校には早く慣れないとな)

私の家は高校の一番近くの駅の電車を乗って二駅で降りて、十分歩いて着く所にある

私の最寄駅の近くに知り合いの家がある そう 正広の家

今日も帰りは本屋に寄って、正広の家の前を通る

駅から見ると正広の部屋の二階は丸見えで、私がまだ学校に行っていた頃 一緒に学校に行っていた

毎回、正広が遅刻しそうになる 正広が部屋から出てくるのが見えた

(あぁ 新刊出てる)

少女漫画コーナーから毎回読んでる漫画の新刊を取り、レジへ向かう

「 (ピッ) 630円です。」

私は財布から1000円札を出して、店員に渡す

「370円のお返しです」

370円を小銭袋に入れ、漫画の入った袋を持って、店を出る

本屋のすぐ横にある、クレープ屋に入ってチョコバナナクレープを片手に駅へ歩く

駅に入り 次の電車を待つ間にクレープを全部食べようと思ったが

思った以上に 電車が来てしまい クレープ片手に電車に乗った

次の駅で降り、家へと歩く 少し早歩きで

16:七実:2013/02/15(金) 18:13 ID:t1w

正広の家の前に 正広のお母さんが居た

「あ…萌花ちゃん」

「こんにちは」

沈黙が続く

「…正広を………正広を忘れてくれてありがとうね」

「…っ」

私は涙が溢れだすのを 手で隠して、

「すいません。私、今日塾があるのでこれで失礼します。」

私は涙を拭い、走り去ってしまった


ガチャ 「…ただいま」

母がタオルで手を拭きらながら、玄関に来た

「おかえり、どうだった?久しぶりの学校は」

「うん、大丈夫」

私は泣き顔を母に見られないように、下を向いて、二階にある自分の部屋へ向かった

「うっ…うぇぇぇぇぇん…」

私は泣き声が聞こえないように、布団で覆い、泣きじゃくった

私は本当に何をしていたのだろう

思い出せない 悔しい 苦しい 悲しい 

そして、正広のお母さんにあんな事を言わせてしまい ごめんなさい

17:七実:2013/02/15(金) 21:59 ID:uuc

翌日、私は学校を休んだ。

その日 一日は部屋から一歩も出なかった

すごく怖い夢を一日中見ていたからである

午後18時29分 私は夢から覚めた

1階に行って、水を飲んだ 母は居なかった たぶん、買い物だろう

そして、私は水が入ったペットボトルを自分部屋へ持って行った

夢の内容を思い出さなければと思い、メモ帳を取り出す

前の悪夢を思い出そうとしても、すぐに記憶がなくなる 

なくなるというより、消える 綿菓子が口の中で溶けるように

今を、今を1秒前よりも今を書くんだ と心の中で誓い

思い出すため目を閉じる

「―――――――――――も―――――――萌花!」

「…え……正広…」

私の前には、死んだはずの正広が居た

「何キョドってんだよーw」

「え……」

正広はすごく笑顔で私をからかってきた

「ま…さ…広………」

「うん、正広だけど…?」

私は泣きそうになり、涙をぐっと堪えた

夢って確か、願望で、これが――――――――――――――――――



「はぁはぁはぁ」

私はまた眠りについていたらしく、ベットの上に横になっていた

ベットの横には母が眠っていた 私が握っていたはずのメモ帳が机の上にある

壁の時計を見ると、午後20時03分と数秒 

「お母さん お母さん」

母の肩を揺らしながら 声をかけて起こす

「あっ…萌花?…」

目をこすって、起きた母 

「大丈夫?家帰ったら、あなたの唸り声が聞こえて…」

不安そうな顔で言われて、私は黙る

「…萌花?」

「あー寝てたらお腹すいたー!お母さんご飯まだ?」

18:七実:2013/02/16(土) 12:29 ID:wc.

「萌花!話しなさい!」

母は怒った、私は黙る

「…………………」

時計の音が鳴り響く部屋

カチッ カチッ カチッ

「…話したくないんならいいわ ご飯作るわね」

パタン

「………………」

19:七実:2013/02/17(日) 13:43 ID:XUM

母親が階段を降りる音が消えた

私は蹲って、考えた

また、思い出せない 正広が

正広が夢の中に居た 正広は私に何かを伝えようとしている

情けない 悔しい 自分は自分の大切な人の事さえも

でも、もう後悔したって遅い… 正広はこの世界に居ない

どれだけ呼んだって、どれだけ待ったって、正広は…

いつも いつも この事の繰り返し 


正広… 正広が死んで私は何を得られた?

正広は「俺が居なくても、大丈夫」って言ったけど 悲しみしかないよ 

正広は幸せだった? 私と一緒に居て 幸せだった?

20:七実:2013/02/17(日) 18:31 ID:XUM

幸せなわけないよ 私は正広の足枷でしかないよ
正広…私はどうしたらいい?
分かんないよ 教えてよ

「萌花ー!」
はっ 私は顔を上げた
「萌花ー!ご飯よー!!」
母が呼んだ
ベットから、降り 部屋のドアへ向かった
「はーい」

「味噌汁 よそって」
「はい」
食卓には二人分の箸とご飯が入った茶碗があった
「今日はお父さん、まだなの?」
「うん、夜勤だって」
味噌汁の入った器を食卓に運んで
母がおかずを運んだ
「いただきます。」
「いただきます…」
私は母に昼間の質問に答えなかった事を聞かれないか
心に思いながら、ご飯を食べた

21:七実:2013/02/23(土) 23:05 ID:2BM

「ごちそうさまでした」

片づけが終わり、風呂に入って

私は普通の生活をした

正広…私は普通に生きて…いいのかな

寝る前、私は正広と私が写った写真を机から取り出して思った

この写真は 正広と一緒に遊園地に出掛けて

撮った写真だ 正広はずっと笑顔で 優しくしてくれて

でも、正広は辛かったんだよね 

正広は麻薬をやっていた 死んだのはそれが原因だった。

正広は中学二年生から、ずっと薬を買うお金を親の財布から盗み

薬を買って飲んでいた 私はそれに全然気づかなかった

22:七実:2013/03/09(土) 23:49 ID:dLU

私が、気付いてやればよかった

正広が死んで、私は後悔ばかりして…

なんで、なんで、正広に麻薬を売ったの?

私は何で、正広の変化に気付かなかったの?

答えの無い疑問だけが頭をいっぱいにし、私を乱す

後悔したって、涙を流したって、何にも変わらない

正広が居ない世界は、今日も回り続ける 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


朝が来て、学校に行って


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