デアイトワカレ

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1:tet:2013/02/09(土) 16:32 ID:vIE

◆CAUTION◆
恋愛要素、グロテスク、暴力的なシーンがあります。
実在の人物、団体、組織等とは一切の関係もありません。

2:tet:2013/02/09(土) 16:48 ID:Vg2

とある学校で生徒が行方不明になるという事件が起こった。

「学校内で事件が発生しました。教室に居る皆さんはその場を動かず、教室で待機していてください」

校内放送が繰り返される。

どこの教室もざわついていた。

誘拐犯が居るだの、幽霊の仕業だのと様々な憶測が飛び交っていた。

放送が終わってから5時間ほど経ち、あたりはすっかり闇に染まっていた。

3:tet:2013/02/09(土) 16:57 ID:kyg

警察も来ない、放送もない。1人の少女の緊張が極限に達し、パニックを起こしてしまう。

その時だった!

電灯が全て壊れてしまい、明かりがなくなってしまった。

誰かが懐中電灯か何かで明かりをつけようとしているのかカチャカチャという音がする。

「電気つけちゃ駄目!」

つんざくような声で誰かが制止をかける。

4:tet:2013/02/10(日) 00:52 ID:COg

その声に驚き、明かりをつけようとした人はそれを落としてしまい、空しい音だけが空間に響いた。

「危ない、危ない……。なんとか間に合ったようね」

「しっしっ」

声の主はまとわりつく野生動物を払うように何かを追い出した。

「もうちょっと、明かりを付けないで聞いてね」

「この学校に誘拐犯が侵入しちゃっていつもは温厚なお化けたちもピリピリしちゃってるのよ……。何人かは説得出来たんだけど、まだ気が立ってるのも居るから、動かないでね」

「もう明かりをつけても良いわ。ある程度は安全になったから」

眼鏡を掛けた男子生徒が電灯のスイッチを押し、明かりがついた。

「ええっ!?こんな綺麗な人、この学校に居たのか?」

男子生徒は女生徒達の冷たい視線を無視し、盛り上がっている。

「ねえ、あなたはお化けを説得したと言っていたけど、あなたもお化けなの?」

「いいんちょー、こんな美人と話すチャンスなんてなかなか無いんだから邪魔するなよ」

委員長と呼ばれた女生徒が男子生徒達の話を遮り、彼女に質問するが男子生徒に茶化されてしまう。

「いえいえ、私はお化けと同類ではありませんよ。まあ言うなれば、お友だちがいるっていうところですね」

「お友だち?」

委員長が怪訝な顔をする。

「ハイ!お友だちです」

ダッダッダッと鈍い走る音が廊下から響いている。

「成美(なるみ)さん、こんなところに居たんですね。探しましたよ」

廊下側の窓から二ノ宮像が覗いている。

5:tet:2013/02/10(日) 01:05 ID:fjk

「おお、にのくん。にのくんじゃないですか!?どうしたんです?」

「どうしたんです?って……あなたが私にもののけ達の説得を頼んだんじゃないですか……」

「そうでした。そうでした」

成美は舌を小さく出し、誤魔化している。

「で、首尾は?」

「使えるトイレは一階の女子トイレ、二階、三階の男子トイレなら使えますね。あと絶対に障害者用のトイレには入らないでください。」

「それからですね……誘拐犯の1グループはは職員室に立て籠っています」

「ふむふむ。1グループは?」

「ええ、少なくとも誘拐犯が2グループ以上、強盗殺人犯が入り込んでいますね……」

「マジっすか……」

成美と二ノ宮像は深くため息を吐き、今後の思案をしているようだ。

6:tet:2013/02/10(日) 01:26 ID:YJE

所変わり、一階廊下にて一組の男女が胆試し気分で探検していた。

「ふう……なんか疲れたな……」

「私も……」

彼らは職員室に着々と向かっている。

「たく……あいつら……教室から出るなつったのに出てやがる」

「おい、お前ら」

彼らは半透明の人間に呼び止められたことをなかったことにしようとし、無視して歩き続けた。

「待てこら」

彼女は彼らの襟元を掴み、止める。

「お前ら放送聞いてなかったのか?教室から出るなって言われたよな?」

「誘拐犯と強盗殺人犯がこの学校に居てるんだよ。んでそいつらの一部が職員室に居座ってやがる」

彼女は乱暴な言葉遣いで淡々と現在の状況を説明してくれている。

「よくわかりました……それで僕たちを呼び止めてくれたあなたは一体?」

「あたしは幽霊の佐和子だよ」

「幽霊!?」

男子生徒は気絶してしまった。

「えーと、佐和子さんでしたよね?なぜ幽霊のあなたが私たちを助けてくれるんですか?」

「ああ、成美ってやつが居てな、そいつに頼まれたからだよ」

「成美さんですか?」

「見りゃわかるぐらいに変なやつだよ……」

佐和子の顔が突然険しくなった。


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