身代わりになってください

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1:ゆず:2013/02/12(火) 22:59 ID:h1o

決して怖い話じゃありませんので、気軽にお読みください。
行をあけるのは好きじゃないのですが、皆様のアドバイス通り、行をあけてみます。

…じゃあ!

2:ゆず:2013/02/13(水) 17:48 ID:h1o

「どうして…、どうして別れなきゃなんないの」

あかりはシクシクと泣く。

「仕方…ねぇだろ。いいから、もう帰ってくれ」
「仕方ないって、何?どうして別れなきゃなんないのか、聞いてんの」

あかりは彼氏の駿にすがる。駿はうっとうしいというようにあかりをふりほどいた。

「マジでそういうところが無理なんですけど。だいたい、あかりがまとも仕事をしないから俺仕事場で陰口たたかれてんだよ。」

ショックだった。

3:ゆず:2013/02/13(水) 18:34 ID:h1o

しかし、好きなものは好き。

「私が風俗壌やめれば、いいの?」
「そういう問題じゃねぇけど…、まぁ許せるかな、まだ」
「じゃあ…」

じゃあやめると言おうとしてあかりはつまる。
風俗壌をやめるか、愛する駿を手放すか…。

「どうしよう」
「でも俺、ちょっとお前の性格もあれなんだよな。だから、やっぱり別れよう」

4:ゆず:2013/02/13(水) 22:01 ID:h1o

「いっ、イヤ!絶対にヤダよっ!」

あかりは断固として別れを認めなかった。駿を世界一愛しているのだ。手放したら一生悔やむ。

「うっぜ…」

あかりは、その場に立ちすくんだ。今の、今の言葉はなんだ?

「うざ…い」
「どーしたんだよ。いいから、帰れ。今日のデートも、楽しみにして楽しんでたのお前だけだからな、いっとくけど」
「そんなこと」
「いいや、そうだ。渋谷デートだっつってニコニコしてたけど、俺は本当は渋谷とかいう人ごみがすごいとこ、キライなんだ」

駿の「うっぜ…」が頭から離れないあかりはつらくなってしゃがみこんだ。

5:ゆず:2013/02/13(水) 22:05 ID:h1o

「お、おい」

駿の声も、エコーに聞こえてうまく聞きとれない。

「ほんと、俺帰るかんな?」
「…うん」

もう無理なのだろう。あかりは確信し、別れを認めることにした。顔を上げ、大きな歩道を歩く駿の背中。

「駿…」

やはり、あきらめたきれないのだろうか。駿がみえなくなっても、歩道を歩く人々に邪魔そうに見られても、ずっと一点を見つめていた。
駿の、消えた方向…。

「駿…」

背中が、少し冷たく感じた背中が、蘇った。

6:ゆず:2013/02/13(水) 22:15 ID:h1o

あの日、今日のようにとても強い風が吹いていた。

「うっわぁ〜、さっびぃ」

高校二年生だったあかりは、その日薄着で校庭を一人走る駿を見た。

「なんで…」

あかりは教室からその光景を見ていた。授業中なのに、どうしてあの男の子は走っている?しかも一人で?

「きっつぅ〜」

7:ゆず:2013/02/13(水) 22:19 ID:h1o

三階の教室まで聞こえるほどどでかい声で叫ぶ駿。すると走る駿に、大きな怒鳴り声が飛んだ。

「こらぁ!しっかり走れ。」

担任だろうか。
これで駿が何らかのことをして罰を食らっているということがわかった。

「ぷっ…」
あかりはそんな駿に恋をした。どうしてだか、好きになったのだ。駿は一つ年上で、もうすぐ卒業してしまう。それまでに気持ちを伝えようと、ある日告白したのだった。


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