天秤

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:ランプー:2013/03/06(水) 16:27 ID:ooA

小説長続きしない飽きっぽいやつだし、面倒くさがりやだけど書きたくなったから、書きます!
ルール
*感想やアドバイス以外の雑談は控えてください
*喧嘩はしないでください
*これを○日以内に貼り付けないと…みたいな書き込みはご遠慮下さい
では2から始めたいと思います!

2:ランプー:2013/03/06(水) 16:40 ID:ooA

 麗奈と和奏と、私。

私たち三人はいつも一緒だった。

なのに、いつからだろう。

私たちの友情バランスが崩れ始めたのは――――。

きっと、きっかけは些細なことだったんだと思う。

でもそこから、私たち三人の歯車が狂い始めた。

3:ランプー:2013/03/06(水) 17:11 ID:ooA

麗奈は家がお金持ちだから、何一つ不自由しない女王様格の女の子。

和奏は甘えん坊で、みんなの妹みたいな子。

私はその二人の間にいた。

麗奈と和奏が喧嘩することはあっても、私は麗奈とも和奏とも喧嘩したことはない。

麗奈が和奏と喧嘩して、麗奈に和奏の愚痴を聞かされたこともある。

反対に和奏に麗奈の愚痴を聞かされたこともある。

でも私は何も言わなかった。

「分かる。うざいよね。」と賛成することもなかったし、「そういうこと言うのやめなよ。」と反対したこともない。

ただ、「うん。」とか「そうなんだ。」とかしか言ったことがない。

そんなことばかり言ったら「何? その適当な返事。」とか怒られそうだけど、そんなことはなかった。

だって向こうは怒っていて興奮してるわけだから。

私はその頃、そんな私の曖昧さが私たち三人のバランスを保っていたなんて、気付きもしなかった。

4:ランプー:2013/03/06(水) 20:10 ID:ooA

それは、いつもの朝のことだった。

私たちは朝待ち合わせして学校に行っている。

小学生みたいだけど、それでいいのだ。

私と麗奈は時間通りに着くけど、和奏は時間通りに着いたためしがない。

待ちくたびれた麗奈がしびれを切らす。

「和奏遅っ! あ〜! ムカつく! 頭きた!」

これはいつものことだ。

そうこう言っているうちに和奏が来るのもいつもの展開。

ほら。和奏が来た。

「ごめんねっ! 寝坊しちゃった! 待った?」

「待ったわよ! すっごい待ったわよ! いつになったら直るの? その遅刻病は?」

麗奈が皮肉っぽく言う。

「ごめんなさぁい。本当に薬でもあればいいんだけど。」

「そんなにひどい病気だとどんなお医者さんでも直せないでしょうけど!」

私はただ笑って見ている。

楽しいやりとりだなあと。

そんな言い争いをしているといつの間にか学校に着いた。

5:ランプー:2013/03/12(火) 17:01 ID:ooA

中休み、ちょっとした事件が起こった。

和奏がトイレに行っている間、麗奈が和奏のグロスを勝手に使ったのだ。

その時は私は麗奈と一緒にいた。

和奏が戻ってくると麗奈がグロスを使っていたことに気がついた。

「あっれ〜? 麗奈、グロス使った? いいけど、一言ぐらい言ってよぉ。」

「あら、和奏のくせに生意気ね。別にいいじゃない、友達なんだから。」

「友達でも一言くらい言ってよ。驚くじゃん。」

「そんなの関係ないじゃない! 大体、置いとくほうが悪いのよ! それにこれ、和奏が付けるり私が付けた方が似合うわよ」

この一言に和奏はカチンときたらしい。

「置いとくほうが悪い!? そんなの私の机だからどうだっていいじゃない! いつも麗奈って都合よく『友達じゃん』とか言うよね! ずるいよ!」

「はぁ!? うっさいなー! そうだ! 愛梨はどう思う? 和奏が悪いよね?」

愛梨とは私のことだ。

「う〜ん、置いとくほうが悪い……かな?」

「だよねーっ! ほら、和奏残念!」

そのとき、和奏の顔が真っ白だったのに私は気づきもせず麗奈と笑っていた。

6:ランプー:2013/03/13(水) 21:04 ID:ooA

「ひどい……。愛梨は麗奈の味方なの?」

「え?」

「そうよ? そういうことよ? だって愛梨は言ったじゃない。『置いとくほうが悪い』ってね。」

「そんな……」

「え? 別にそういうわけじゃないよ? 私はただなんとなく……」

「なんとなく!? ずるいよ! 愛梨はいいよね! いっつも曖昧でいられて!」

「いや……、だからその……」

「ちょっと和奏! 愛梨が困ってるでしょ? 愛梨、行こ。」

「うん……。」

麗奈は私の腕を掴んで教室を後にした。


書き込む 最新10 サイトマップ