恋する女子会

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1:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/17(日) 18:43 ID:S0o

 恋する思いを愚痴っても異論はないですよね? だって、疲れたんですもの。

「そんな疲れきった少女達の休息の話」

2:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/18(月) 21:18 ID:S0o

 淡い花柄の描かれたティーカップに注がれた熱いお茶。今日の茶葉はダージリンだ、と使いが言っていたのを覚えていた。
 そこへ三つほど角砂糖を入れ、側に置いてあった銀色のスプーンでカップを混ぜる。
 普段、自分たちが通っている教室の約二倍ほどはありそうな部屋に机を四つ並べ、十四人の女子が其々、三、四人ずつ座っていた。
「ふふ……お茶が美味しい……」
 ティーカップに口をつけ、ゆっくりと喉にお茶を流し込んだ。眩いばかりに美しい少女が笑みを浮かべながら口を溢した。

3:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/19(火) 22:08 ID:S0o

 この微笑みの裏に、何かある。いつもは彼女ー汐田唄架(シオタウタカ)ーが浮かべようとしないワザとらしい笑みに誰もが違和感を感じていた。
 いつ何をされるか分からない。
 そんな異様な空間の中、一人、椅子から離れ、唄架に近付いていく少女がいた。
「……ねぇ、アンタ、一体何企んでんの? 黙ってて気持ち悪いんだけどさァ…………」
溜め息混じりにそう吐き捨てると、じっと睨むように唄架を見つめる。その瞳には、言いようもない意思の光が輝いていた。
 けれども唄架は目の前の少女ー早乙女文乃(サオトメアヤノ)ーをクスクスと笑いながらようにティーカップを指先を使って回すと、しっかりと文乃の目を捕らえてから口を開いた。
「あら、あらぁ。以外と心配症ですのねぇ……っと文乃さん? 別に企んでなどいませんわよ。ただ伝えたいことがあったから集まって戴いただけですからぁ」
また、微笑みを浮かべていたが、どこか話し方が喧嘩腰だった。
「で、その伝えたいことって何なのよ」
こちらも負けんばかりにと強気で言い放った。

4:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/22(金) 19:02 ID:S0o

訂正

>>2にある「クスクスと笑いながらように」という文の中にある「ように」はいらないです

5:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/22(金) 19:46 ID:S0o

 また、いつもの様に二人が険悪なムードになってきたところで、いつも通りにあの人が声を上げた。
「はい、はーい。そこまでー! 二人とも、もうやめてよね」
手を鳴らしながら席を立ち、真っ先に二人の元へと駆け寄る。
「なんです?貴方には関係ないんですけれども。いつもいつも、うっとおしいんですが」
「あのさ、これはアタシ達の問題な訳。気持ちは嬉しいけどさァ、あんま口出ししてほしくないんだよ。
 だからさ、ちょっと控えて貰えるかな? 詩音(シオン)」
「あの、『達』ってどういう意味ですか? 事の始まりはいつも貴方の態度でしょう。それをやめればいいことです。私を巻き込まないで下さい」
「はぁ? 何その言い分、自己中! アンタが巻き込んでくるんでしょ、アタシを!」
ああ言えばこう言う。この二人の関係は、きっと永遠に終わらないだろう。
 そこで登場するのが、クラスの中心的存在である木呑詩音(キノメシオン)。頼りになる生徒会書記だ。
 だか、その本性は究極のドMであり、今も二人からの言葉責めに顔を誇らばしている。
「これだから、やめられない」
 もはや依存症である。
 早く抜け出してほしいものだ、と誰もが思っていた。

6:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/29(金) 21:31 ID:S0o

 なんて、思っていてもどうにもならない。
 しばらくは三人の様子を傍観していたけれど、いい加減飽きたのか、それぞれのことに熱中し始めた。
 昨日のテレビのことを話す声、芸能人のことを話す声。色々聞こえたがやはり唄架と文乃の声が部屋中に響いていた。
「煩い、煩い! いい加減黙りなさいよ、バカ!」
「……バカぁ? 昨日の算数のテストの点、覚えてますぅ? 私が91点で、確か貴方87て……」
「ああ、もう! どうしてアンタはいちいちしつこいのよ! 昨日のテストなんてもういいじゃない!」
だんだんと声をあらげてくる唄架と文乃をなだめる様に詩音が中に入る。
「ま、まぁまぁ落ち着いて二人共……」
が、文乃はそれを押し退け、唄架に掴みかかった。
 突然のことに驚き、声をあげる唄架だが、次の瞬間には、此方も負けんと言わんばかりに文乃に掴みかかる。勢い余って床に倒れこみ、そのまま両方の頬をつねる。
 上下の入れ替わる攻防戦が続く。
 これには話をしていた人々も目を話せなくなった。いつもは男子達が教室で繰り広げているものを、まさか女子がやるとは思わなかったからだろう。
「痛いッ……ちょっと、話離しなさいよ唄架」
「……いいえ、離すのは貴方の方が先でなくって? 私は貴方が離したら離しますが」


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