アリスと白うさぎ。

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1:麗愛:2013/03/21(木) 20:18 ID:RNw

*プロローグ*

「“不思議の国のアリス”をご存知ですか?」

物語の主人公、アリスはうさぎと共に冒険するんです。
ワンダーランドという日常から分岐した世界で。
うるさい帽子屋さんに出会い、赤の女王を倒し、その世界を救う。

そんな物語に憧れる、一人の少女の物語です。

2:林檎:2013/03/21(木) 20:20 ID:VJM

これは……実在するキャラクターを使っているのですか?

3:麗愛:2013/03/21(木) 20:22 ID:RNw

[作者からのお願い]

☆荒らしは来ないでください。
☆コメント・感想OKです。
☆雑談は控えめならOKです。
☆質問など分からない所がありましたら言って下さい。出来る限りお答えします。

この物語は実際の「不思議の国のアリス」とはほぼ無関係な物語です。ファンタジーではありません。

4:林檎:2013/03/21(木) 20:24 ID:VJM

勘違いしてすみませんでしたっ!
もう口出しをしませんので
小説、頑張って下さいね

5:麗愛:2013/03/21(木) 20:25 ID:RNw

>林檎様

>>3の通り、話は無関係です。
キャラクターに感しては、主人公がアリスで白うさぎも出てきますが、他のキャラクターは出て来ないですし、ただ「不思議の国のアリス」に憧れる少女というだけてす。

6:麗愛:2013/03/21(木) 20:28 ID:RNw

>林檎様(>>4)

こちらこそ、勘違いさせてしまうようなプロローグで申し訳ありませんでした。

7:麗愛:2013/03/21(木) 20:56 ID:RNw


第一章<使者の迎え>

「りーちゃん、おはよ!」

「おはよっ」

 私の名前は、水沢凛咲(みずさわ りさ)。
憐華私立中学校の2年生です。

 そして、私に挨拶をして来たのは私の大親友。白波舞(しらなみ まい)。

「ねぇ、りーちゃん。今日も聞かせて?」

「うん、いいよ。放課後ね」

「うんっ!」

 舞が聞きたい話というのは……「不思議の国のアリス」という物語です。
私が、幼少期から憧れた少女。

「え、中学生にもなってアリス?」なんて、冷やかしの声もあるかもしれない。
でも、好きなんだから仕方ないでしょ。

 でも、私がアリスを大好きだということを知る人は、舞のみ。
大親友で信頼出来る舞だけに話してるの。
話したら、舞も興味を持ってくれた。

 それがとても嬉しくて、放課後は毎日喫茶店<Alice>で「ティータイム」。
雰囲気は大事、よね?

8:& ◆g8RQ:2013/03/21(木) 21:18 ID:9xQ

気になって見たら麗のだった!!
不思議の国のアリスっておもしろいよね☆
内容全部は覚えてないけど…(汗)

9:& ◆g8RQ:2013/03/21(木) 21:19 ID:9xQ

ごめん
>8はひろです!

10:麗愛:2013/03/21(木) 22:01 ID:RNw

>ひろ
気になって見たの?
すごいね!見てくれてありがとぅ♪
なんか、運命みたい(笑)←え

11:麗愛:2013/03/21(木) 22:17 ID:RNw

「りーちゃん!行こっ」

 私に向かって手をブンブン降る舞がとても可愛い。
舞が手を降る度、背中の真ん中まで伸ばした黒いショートヘアが揺れる。
舞は美形だし、とてもモテる。

 今日も憂鬱な授業が終わった。
私は、素晴らしい事だと思うんだ。
そして、ティータイムが始まるの。

12:ヒヨドリ:2013/03/22(金) 07:04 ID:QdU

最高天才すばらしい!
麗も新しいの始めたんだー! 頑張れっ!

13:& ◆g8RQ:2013/03/22(金) 07:58 ID:9xQ

>麗
運命ww
だって題名が可愛いんだもん見ちゃうよ〜
授業が終わるのは素晴らしいことだ!!

14:麗愛:2013/03/22(金) 21:49 ID:RNw

「こんちにはー!」

 私と舞は、大きな声で挨拶をして<Alice>店内へと入る。

「もう、すっかり常連さんかしら?」

 <Alice>の店員さんは笑いながら私たちの席を案内する。
彼女の名前は、深見裕子さん。
22歳で独身。
でも、彼氏がいるらしい。

「裕子さん、紅茶2つ頂戴」

「分かったわ」

 なんで、こんな友人みたいな会話を交えてるか?って?
それは、私の従兄弟だから。
お母さんのお姉さんの娘さんなの。

でも、私がこの店を見つけたのは裕子さんから聞いた訳ではない。
道端で見つけた看板に惹かれた。

白うさぎのお茶会。

私は看板を見た瞬間、運命だと思った。

15:麗愛:2013/03/22(金) 23:15 ID:RNw

 私が初めて<Alice>に足を踏み入れたのは2年前。

 その頃は舞は一緒じゃなく、裕子さんが居ることも知らなかった。
ただ、<白うさぎのお茶会>という言葉に惹かれただけだった。

 私は店内に入った瞬間、懐かしい感覚に襲われた。
夢で起きた出来事を再現しているようだった。

 暖色系の橙のチューリップを逆さにしたようなランプに、木で作られた机と椅子、陶器のアリスと白うさぎが置かれたカウンター。
 何より私の心を惹きつけたのは、時計だった。
羅針盤は歪み、時空を越えるような感覚を生み出し、針の先はハートの形になっている。
そして、時計を取り囲む木。
多分、アリスが落ちた穴をイメージしたんだろうと思った。

 そして、私はそれから毎週一回。
授業が早く終わる水曜日の放課後に寄った。

 そして、今は舞と共に毎日寄っている。
アリスの話をするのが楽しくて仕方ない。

 そして、今日も始まるんだ。
この掛け声と共に。

「紅茶2つ!お待たせしましたっ!」

16:麗愛:2013/03/22(金) 23:49 ID:RNw

*訂正*

羅針盤→文字盤

羅針盤ってコンパスじゃん(^^;

17:ひろ:2013/03/23(土) 09:26 ID:9xQ

うわぁ〜
そんなお店見てみたくなった〜!!

18:鏡時 ◆MUNk:2013/03/23(土) 09:57 ID:5zI

面白い!!更新期待♪

19:麗愛:2013/03/23(土) 16:15 ID:RNw

>ひろ

暇があったら絵書くね。

>鏡

期待しないで(笑)

20:麗愛:2013/03/23(土) 16:42 ID:RNw

 男の店員さんの威勢のいい声が店内に響く。
それと同時に黒のスーツを着て、手にティーカップを持った男の人が私たちのそばに来る。

おそらく、さっきの声はこの男の人の声だろう。

「どうぞ」

 ちょっと無愛想だけど丁寧にテーブルにティーカップを置く男の人。

「初めまして」

 私は、つい挨拶をしてしまった。

ここは、小さな喫茶店。
チェーン店でもなく、完全な個人経営の店だ。
だから、店員さんの数も少ない。
2年間ここへ通う私にとって、店員さんの顔と名前を覚えることは容易だった。

「初めまして」

 彼は無愛想に返事をした。
名前は?なんて聞かなくても分かる。
首にかかるネームプレートに書いてあるから。

「白埼さん。これから、よろしくお願いしますね?」

 私は丁寧に挨拶をした。
彼はちょっと照れくさそうに笑った。
でも、作り笑いだって私にはすぐ分かった。

21:麗愛:2013/03/23(土) 17:21 ID:RNw

 決して彼の瞳は…………笑ってなどいなかった。
追い求めた獲物を見つけたような、まるで獣のような瞳をしていた。
ギラギラと太陽に当たって反射したガラスのような眼差し。
その瞳は真っ直ぐと私を射ていた。
おそらく、ほとんどの女子ならば落ちるだろう。
でも、私は落ちなかった。
彼の瞳に光は無いように見える。
瞳の奥は、渦巻く怪物が潜んでいるように見えた。
何か言いたげな彼を見て私は可哀想になってきた。
仕方ないとおもい、訪ねてみた。

「どうかかしましたか?」

「…………いえ」

 彼。いや、白崎さんは今まで我を忘れていたかのようにハッとしていた。

「名前、なんて言うんですか?」

 私は訪ねた。
この場の空気に耐えられなかった。
舞も獣のような瞳に気づいたらしく、生まれたての鹿のようにおじけついている。

「俺の名前は、白崎神夜といいます。神の夜と書いて、神夜です」

 神の夜。
随分、物騒名前に聞こえた。

後々、本当に物騒な名前だと思うことになるのだが今の私はまだ知らない。

22:麗愛:2013/03/23(土) 18:45 ID:RNw

「じゃ、そろそろ始めよーよ」

「うん」

 神夜さんが行ってから数分が経った。
何回、時計の秒針が進んだのだろう?
舞の表情も元に戻って、良かった。

「えっと、今日は何を語る?」

「うーん、じゃあ。アリスが夢だって気づいたときの感情について!」

「いいよ」

意外と深い話になりそうだな…………。
私は心で、そう思うと同時に覚悟もした。

23:麗愛:2013/03/23(土) 19:31 ID:RNw

「やっぱ、私は悲しかったと思う」

「えー、私はむしろホッとしたと思う」

「なんで?楽しかったのに?」

「でも、怖くなかったんかな?」

「最後楽しかったって……」

「いや、そうやけど。そんな事言ったら話終わっちゃうやろ?」

「かもね。ってもう終わった、みたいだよ?」

 入店を知らせるベルの音が店内に鳴り響いた。
扉から入って来たのは、学校の玲子先生。
実は、ここの常連さんなのです。
でも、バレるといけないから………………。
工夫があるのです。
もちろん、裕子さん協力のもと。

 彼女が入店して来たと同時に私たちは席を立ち、会計を済ませる。
カウンターはあるけど、私たちは使わない。
裕子さんに直接渡して、店員専用の出入り口から帰る。

ちょっぴり、スパイ気分を味わえるのもいいよね。

24:麗愛:2013/03/23(土) 22:54 ID:RNw

「ふふっ、なんか今日もハラハラしたねっ」

 舞はご機嫌で楽しそうに笑って言った。
今は、<Alice>から出てガヤガヤと賑わう繁華街へ入る所だ。
いつも、<Alice>を出た後に繁華街を抜けて家へ帰る。
もちろん、繁華街で寄り道する時もある。

「りーちゃん、プリ撮って帰ろー?」

「いいよ」

 そして、今日は寄り道をする日らしい。

「新機種出たんだよっ、プリ機」

「そーなの?」

 私はあまり興味なさげに返事をした。
そうしたら、舞が頬を鰒みたいに膨らまして言った。

「興味ないの?へー……アリスのフレームあるのに?」

「いま、なんてっ!?」

「アリスのフレーム」

「行こう、よし。行こう!」

 アリスのフレームだと?
プリに興味はないが、アリスは興味がある。
今まで、退屈そうしていた足が急に忙しくなった。

 ふぅ、着いたー!
遠かったのか近かったのか、分からないくらいにテンションが上がっていた。

私たちはエレベーターに乗り、5階まで上がりゲームセンターへ行った。

「りーちゃん、あの奥だよ」

 私はその声を聞きさらに早足になった。

「撮ろっ!」

私は、テンションがMAXまで上がっていた。
いつもなら、憂鬱に感じていたプリ機がとても輝いて見えた。

25:麗愛:2013/03/24(日) 06:50 ID:RNw

 私は今とても上機嫌だ。
何故なら、アリスのプリを撮っているから!
プリは好きじゃないけど、アリスは好き。
教えてくれた舞に感謝しなくちゃ!

<3、2、1、カシャッ>

 ちなみに、今は6枚目。
今、6枚全てを撮り終わった所。
なんか物足りないような気もするが満足している。

「りーちゃん、落書きコーナー移動しよ」

「うん」

 やっぱりプリの醍醐味は落書きでしょ!?
前プリを撮った時の私はもう居ないね。

26:麗愛:2013/03/24(日) 19:35 ID:RNw

 楽しい一時が終わり、太陽もさよならを告げる頃。

「じゃあね!また、明日ー!」

 舞は元気にさよならを告げ歩き出した。



 私はまだ知らない。



    今日の夜、運命が変わる事を______。

27:麗愛:2013/03/24(日) 20:07 ID:RNw

「ただいまー」

 私は家に入ると同時に言った。

「あら凛咲、遅かったじゃない」

「うん、ごめんね」

「いえ、いいのよ。もうすぐ、ご飯よ」

「分かった」

 私は自分の部屋へ行き、制服から私服へと着替えた。
私の首元を締めていたリボンが緩み、胸元が少し開いたワンピースへと着替える。
ワンピースは、薄い桃色をベースにしていて白の刺繍が施してある。
私のお気に入りだ。

そして、一階へと降りて行った。

28:麗愛:2013/03/24(日) 20:46 ID:RNw

 一階に漂うこの香りはカレーだろうか?
ちょっぴり辛そうで、甘そうな。

私、カレー大好き!!

「凛咲、カレーよ」

「うん、正解だっ」

「?」

 お母さんは不思議そうに私を見た。
だって、いきなり「正解だっ」なんて言われてもね…………。

「いっただきまーす!」

 私のこの元気な声は、部屋に響いた。
ちょっぴり、寂しく。
切なく、響いた。

29:麗愛:2013/03/24(日) 21:12 ID:RNw

ふぅ……床に寝転がって絵描いてたら疲れた……

30:麗愛:2013/03/24(日) 22:27 ID:RNw

 うん……おいしい。
でも…………

「はちみつ入れたでしょ?」

「あ、バレた?」

「うん。バレバレ」

 実は私、カレーにはちみつを入れる事が許せません。
はちみつは好きですよ、でも……。
カレーにはちょっと……。

「でも、おいしいよ」

「お、よかった」

「でも、これからは入れないで」

「はーい…………」

 お母さんはふてくされたように返事をした。

「ごちそうさま」

 私は、席をたった。
自分の部屋で勉強でもしようかなと考えたからだ。

31:生狐 ◆B5O.:2013/03/24(日) 22:33 ID:wY2



空けるところ忘れず空けててスゴいです!!

「」の後の文章とか!!
話の内容もすごく面白いです♪

情景描写をもっと細かく入れると更によい作品になると思いますっ^^


>>30は情景描写が1箇所も入ってないので・・*

頑張って下さい!!俺も頑張ります!!

32:麗愛:2013/03/24(日) 22:37 ID:RNw

>>31

うーん、>>30では迷ったの。
やっぱ入れた方がいいよね……
がんばろっ

33:麗愛:2013/03/25(月) 07:05 ID:RNw

 私は今、自分の部屋のベッドで寝転がっている。
だが、眠いからではない。
時計の針は8時を指している。
何故か、勉強をする気が起きないのだ。

「…………白崎神夜」

 私はあの人の名前が忘れられなかった。

「何者なの……あいつ?」

 もちろん、服装もおかしかったけど……。
<Alice>の店員ってコスプレしてるし。
裕子さんは、アリスをイメージした水色のワンピースに白いエプロン。
カウンターに居る玲さんは、名前は曖昧だが、確か……チシャ猫をイメージした紫の猫耳をしている。

 大人になってよくあんなコスプレ出来るよね………………。

 私は、気分転換がしたくなりベッドから降りた。
窓際まで行き、窓を開き、外へ出る。
私の部屋にはベランダがある。
ベランダには椅子もあるから快適だ。
でも、流石に冬は寒いけどね……。

 窓を開けると流石に風が部屋に舞い込んだ。
いくら寒くない季節とは言えど、夜風はやっぱり寒い。

 私は薄手のカーディガンを羽織り、ベランダへ一歩踏み出した。

34:麗愛:2013/03/25(月) 14:38 ID:RNw

 ビュウビュウと、音をたてて吹き荒れる風。
私はなびく髪を抑えベランダへ出る。
 上を見上げると綺麗は星空が広がっていた。

…………ワンダーランドはもっと綺麗だろうか?綺麗じゃないのかな?
アリスにも見せたい、なんて思った。

 現実にアリスなんて居ない。
同姓同名の人なら居るだろう、でもワンダーランドへ行ったアリスは…………存在しない。

そんなの分かってる、分かってるのに……。

35:麗愛:2013/03/25(月) 15:28 ID:RNw

 溢れそうな涙をグッとこらえる。
本当に分かってるのに。

「…………ワンダーランドへ行きたい」

 叶わない願い。
聞き届けてくれる神様も居ない。
人間が作り出した存在に過ぎないんでしょ。
 アリスだってそう。
人間に操られる人形だ。

 流れ星だ。

「ワンダーランドに行きたい、ワンダーランドに行きたいっ、ワンダーランドに行きたいっっ!」

 自分で気づく前に体が動いた。
流れ星が落ちるまでに願い事を三回唱えると神様が叶えてくれるよ。
お父さんが言ってた。

……嘘だって、分かってるよ。





「ワンダーランド、連れてってやるよ」

36:麗愛:2013/03/25(月) 16:20 ID:RNw

 どこからか聞こえたその声。
振り返っても誰も居ないし、横にも居ない。
 私はどこに居るか分からず、適当に流すことにした。
 ブワッと突然風が吹いた。
それと同時に体が浮いた。

 私が困惑して喋ると、「黙って」と聞こえた。

 たちの悪い夢、そう。
これは夢だ________。

そして、私は目を閉じた。

<第一章>「使者の迎え」完結

37:鏡時 ◆MUNk:2013/03/25(月) 17:34 ID:5zI

おもしろい!がんばって〜

38:麗愛:2013/03/25(月) 23:01 ID:RNw

>鏡
Thanks☆
嬉しいけど、鏡の小説のが面白いじゃん!
アイドル=いじめられるってヤツ!

39:麗愛:2013/03/26(火) 08:13 ID:RNw

別に気にするようなことじゃないんだけど…

<第一章>「使者の迎え」完結

じゃなくて……

第一章<使者の迎え>完結


です(笑)

40:麗愛:2013/03/26(火) 15:17 ID:RNw

第二章<アリス>

 あれから何時間寝ただろう。
もう、浮いている感覚もないし……。
やっぱ、夢だったんだ…………。

 なんか寂しいような、悲しいような、でもホッとしていて、安心している自分が居る。
まだ、私は目を閉じている。
何故かって______?

 怖いから。

目の前に広がる光景はおそらくいつもの光景だろう。
でも、もし違ったら…………?

 私は怖くて目が開けられなかった。
でも、開けなきゃ……勇気を出した。

「お目覚めですか?」

 私の目の前に広がる光景、それは______。

 とても、美しかった。

41:麗愛:2013/03/26(火) 15:33 ID:RNw

 美しい、なんて言葉は似合わないと思う。
でも、表現の仕様がなかった。

 私の右手には真っ赤な薔薇園が広がっていて、左手には真っ白な薔薇園が広がっている。
そして、真ん中には…………。
真っ黒なステージがあった。

 私は今、そのステージに横たわっていた。

42:麗愛:2013/03/26(火) 15:53 ID:RNw

「ここは?」

 私は恐る恐る声をかけてくれた人に尋ねた。

「ワンダーランドです」

 ワンダーランド…………?
まだ、私は夢の中をさまよっているの?
でも、頬をつねるとちゃんと痛いし。

「え…………?」

 私は思った事を口に出してしまうタイプらしい。
あと、さっき一言で分かったことがある。
あの人は男の人ということ。

あと…………。

「白崎神夜さん、だよね……?」

43:麗愛:2013/03/26(火) 16:54 ID:RNw

 白崎神夜(しろさき しんや)。
そう、<Alice>の新しい店員さん。
あの時、顔も声も全て脳内にインプットされている。

 ちなみに、目の前の彼はサングラスをしている。
だから、聞いたんだ。

「白崎とやらを、私は存じていない」

 神夜さんはサラッと言い放った。

「ついておいで。白の城へ」

44:麗愛:2013/03/26(火) 23:14 ID:RNw

 白の…………城?
アリスに“白の城”なんて出てこないはず。

「ちょっと、待って?なんで私はここに居るの?」

 そう、なんでここに居るのか。
私には分からなかった。
私はこれを夢だと思っている。
でも、聞いておきたかった。

夢なら夢で楽しみたいから。
現実なら現実で楽しみたいから。

 どちらにしろ楽しむのだが、楽しみが変わってくる。
だって、もし現実なら…………危険が潜んでいる。

「あなたが願ったから」

 神夜はそう言い、スタスタと歩き出した。

45:麗愛:2013/03/26(火) 23:35 ID:RNw

 あの時、確かに私は願った。
星空で唯一流れる星に向かって。
「ワンダランドへ行きたい」と三回叫んだ。
こんな願い届くなんて思ってなかったし、それに…………実在しないと思っていた。

 白の城、私はまだ引っかかっている。
確か…………「アリスインワンダーランド」という映画で出てきたような……?
でも、まずここから脱出することを考えなくちゃ!

 私たちは凸凹した砂利道を駆け抜け、真っ白な薔薇園の中央にある通路を抜け、白い城に辿り着いた。
城の外壁はもちろん白く、外壁だけじゃなく全てが白い。

「着きましたよ。では、こちらへ」

 神夜さんらしき人は私を城の奥へと通した。
そこには、純白のドレスを纏った女性が居た。

46:アイン ◆L4JU:2013/03/27(水) 09:21 ID:Wgk

む、なんか見覚えのある名前…「麗愛」…
だれだっけ?

47:麗愛:2013/03/27(水) 09:53 ID:RNw

>アイン様

私はヒヨの小説で見かけましたよ。

48:麗愛:2013/03/27(水) 13:43 ID:RNw

「お連れ致しました、チェル姫」

 神夜さんは軽く頭を下げ、この部屋を後にした。
チェル姫、それが彼女の名前だろう。
そして、おそらく……この国の姫。

「そなた、名前は何と申す?」

「水沢凛咲です、あなたは?」

「チェル。この国の姫よ」

「なぜ私は連れてこられたの?」

 ちゃんと敬語を使わないと処されるような気がした。
でも、気を使っている事自体がバレていた。
チェル姫は、うっすらと笑みを浮かべ言った。

「私を恐れんでいい。そちにはこれから苦労をかけることになるだろう」

「苦労…………?」

「ええ、今から話すわ」

 その時、チェル姫の瞳に迷いとためらいが見えたのを、私は見逃さなかった。
でも、どうすることも出来ない。

49:麗愛:2013/03/27(水) 14:56 ID:RNw

「そなた、己の名前を気にいっておるか?」

「うん」

 私はいきなりこんな質問をされて戸惑った。でも、私がこの名前を気に入っているのは事実。
嘘をついても見透かされる気がした。

「アリス……という名前は好きか?」

 アリス。
私が夢見た少女の名前。
とても、好きな名前だ。

「大好きです」

 そう答えるとチェル姫は満足そうな笑みを浮かべてこう言った。

「以後、この国において……そなたの名前をアリスとする」

50:鏡時 ◆MUNk:2013/03/27(水) 17:36 ID:5zI

おもしろい!続きが気になる!!

麗愛>ないないないない!

私の小説なんか、ただの駄作だもん…。

でも一応本気で書いてるよw

51:麗愛:2013/03/27(水) 18:45 ID:RNw

>鏡
みんな本気で書くんじゃない?
あまり恥ずかしいの見せらんないもん。
とか、言って恥ず(ry

52:麗愛:2013/03/27(水) 19:37 ID:RNw

 チェル姫からの突然の命令。
私はどうしていいか分からず、立ち尽くした。

「異論は?」

 私は息をすぅーっと吸い、言った。

「何故ですか?」

「そなたは、私の…………希望だ」

 チェル姫の、希望______?
でも、いきなり言われたって……困るよ。

「もっと詳しく、何があったの?」

「……この国を助けてくれ」

 チェル姫は静かに低い声で言った。
その口から放たれる音はどれも重く、つらく、悲しく…………天井へと響いた。

「助けたら、私を元の世界へ返して貰えますか?」

「ああ、保証はないが返すと誓おう」

 ちょっと、チェル姫の声が明るくなった気がした。
チェル姫を助ける……そして戻る。

この時から私は、「水沢凛咲」では無くなった。

53:麗愛:2013/03/27(水) 21:55 ID:RNw

 チェル姫に向かってにっこり笑みを浮かべ、宣言をした。

「アリスはこの国を救います」

 そう言うとチェル姫は瞳に涙を浮かべ、言葉を紡いだ。

「アリス、この国の英雄になる事を願う。私の名前はトライア・ラム。時の旅人だ」

 ラムはその後も淡々と言葉を紡いだ。

 白の国と赤の国が対立していること。
白の国の女王、レイチェル・ウィテは二年前に死去したこと。
そしてラムは、白うさぎの時計の力を借りてこの国の2年前へ渡ったこと。
2年前、この国の真の姫レイチェルの魂を受け継ぎ、レイチェルと白の国と赤の国を統一すること。
統一するまで、ラムが女王に成り変わること。
統一した暁には、新たな女王をたてること。

これら、全てを完遂するまでここに居続けること。

54:麗愛:2013/03/27(水) 23:56 ID:RNw

 私は全てを理解した。
チェル姫はラムに意志を託した。
そして、ラムは……私に託した。

「今日、あなたがここで決意したのは奇跡だったと私は思うわ。ありがとう、アリス。白うさぎと共に……運命を信じ、歩んで」

 私は言葉を失った。
目の前の光景も全てが歪んで見えた。
歪んだんじゃない……ラムが倒れたんだ。

「ラムっ!?」

 私は必死に叫ぶが返事はなかった。
ただ、微かにラムの口元が「よろしく」と動いたように感じた。
私は今にも溢れ出しそうな涙をおさえて、叫んだ。

「誰かぁーーーー!!」

 その時、扉は開いた。
そして、神夜さんが現れた。
だが、神夜さんはこの部屋の中に入ろうとはしなかった。

 その時、私の中に何かが芽生えたんだ。

55:麗愛:2013/03/28(木) 10:53 ID:RNw

 それは白くて明るい物。
心の中でモコモコと膨らんで行く感覚があった。
そして、心から体中へ流れていく不思議な感覚に襲われた。

「ア…………リ……ス…………?」

 ラムの声は今にも消えそうな微かな声だった。

「神夜さん!助けてよ!」

 私のラムを助けたい思いが強くなった。
私の数メートル後ろでは、神夜さんが手を合わせて祈っている。
そして、手の平の中には……時計があった。

 その時、やっと気づいた。
神夜さんは……ラムをこの国の過去に連れて来た張本人。

白うさぎ、だと…………。

そして、もう過去には戻れない事。
そう、ラムを助けることは出来ないことを____。

56:麗愛:2013/03/28(木) 16:28 ID:RNw

 今まで体を揺すっていた手に光が灯っていた。
それは、ラムの手が私の手に重なったから。
ラムは、最後の力を出し切るような声で言った。

「アリス、この国の女王になってくれ。そして、救って…………」

 ラムの息は……途絶えた。

神夜さんは私をじっと見て、深く頷いて言った。

「凛咲ちゃん、ごめんね。黙ってて……白崎神夜、俺が白うさぎだ」

「その時計で、ラムを助ける事は不可能なんですか?」

「はい……。この時計は、ラムの魂そのものですから」

 それはラムの息が途絶えた今、時計は亡き物になったことを示していた。

57:web:2013/03/28(木) 16:52 ID:7xk

広告見て来ました!アリス原作と違って楽しく、はらはらして面白いです!

58:ひろ:2013/03/28(木) 16:57 ID:9xQ

原作は原作で面白くて
これはこれで面白いね!!
続き楽しみにしてるよ!!

59:麗愛:2013/03/28(木) 21:50 ID:RNw

>web様
ハラハラ、なんですかねぇ……?
当初の予定だと、もっとハラハラさせようと思ってたんですがねww

>ひろ
原作私も好きだょ♪
昨日気になって読み返しちゃったもん。

60:麗愛:2013/03/28(木) 23:15 ID:RNw

「神夜さん、あなたの名前は______?」

 神夜という名前、それはきっと………………仮の、偽の名前だ。
私はそう思った。

「俺の名前は……白うさぎ。本名は知らない」

「神夜と言う名前は、ラムが……?」

「はい。ラムは今宵、あなたが流れ星に願う事を見越していました」

「<Alice>で出会ったのは……偶然?」

「運命です」

 神夜さんはちょっとうつむいて言った。

「これがあなたの……運命。歩む道」

 これが、私の…………。
そっか、もう戻れないんだ____。
ラムが死んだ今、私がこの世界を変えなきゃいけない。

現実には戻れない。

「舞にも……会えないの?」

61:麗愛:2013/03/29(金) 12:48 ID:RNw

「…………」

 神夜さんは無言で頷いた。
それが意味するのは……NO。
舞に会えないという事実を突きつけられた。

「嫌です、舞に…………会えないなんて」

「仕方ないんだ」

「舞もこっちに来れないんですか……?」

 これは、舞がこっちに来たら私は任務を全う出来るかもしれないという心の現れだった。

「舞様が願えば、俺は向こうの世界に行くことが可能です」

「それは…………流れ星に?」

「はい。ですが…………白の流れ星に」

 要するに私は、たまたま白の流れ星に願ったからここへ来れたという訳……か。

 舞……願って。

ただの流れ星なんかじゃない。
白の流れ星に。

62:麗愛:2013/03/29(金) 14:55 ID:RNw

 私は目が覚めた時、目の前には青い空が広がっていた。
夢か現実かなんてすぐ分かってしまうこの世界で、何をしろっていうの____?

 分かってる。

 チェル姫、ううん。
ラムが亡くなった今、この世界を救えるのは君だけ。
そう、言いたいんでしょ?

「ウィル、私はこの国の王女に?」

「ええ、そうです」

「私……王女は嫌よ」

「あなたがこの国をっ……」

「私が王女ということを伏せて貰える?」

「…………はい」

 神夜、改めてウィルは私の言う事をしぶしぶ承諾した。
私は、この国を……もっと知るまで。
私はこの「ワンダーランド白の国」の王女しはならない。

63:麗愛:2013/03/29(金) 16:21 ID:RNw

 その後私はウィルに頼み、城内に部屋を用意してもらった。
1日の間に起こった出来事全てを整理するには同じ時間、要するに1日が必要だ。

 時間の進みは地球と同じらしく1日は24時間らしい。
地球で言う一週間をこの世界の言い方に直すとこうなる。
月曜日は、白の日。
火曜日は、紅の日。
水曜日は、源の日。
木曜日は、生の日。
金曜日は、輝の日。
土曜日は、茶の日。
日曜日は、光の日。
覚えるのは面倒だが、私は自称記憶力がいい。
だから、すぐに覚えられた。

 ちなみに、今日は火曜日にあたる紅の日。
私が、この世界へ来たのは月曜日の夜。
つまり、白の日の夜に来た。
白の日には、白の流れ星を7つ宇宙へ送るらしい。
たまたま、その一つが地球へ来たという感じだろうか…………?
今日の夜は、赤の国が赤の流れ星を飛ばす。

あれ…………ってことは?

64:きゅー:2013/03/29(金) 18:40 ID:J7M

麗愛さんの小説だ・・・!!

すごい面白い!!
 
私もアリスが好きでしたので、ちょろっと見る感覚で来たんですけど、
  あまりの面白さと可愛い世界観に見とれてしまいました......!!

この小説の常連さんになっても宜しいでしょうか...?

 
 ≪紅の日≫にどんな事が起きるのか、
          楽しみにしています。

65:麗愛:2013/03/29(金) 20:12 ID:RNw

>きゅーs
いいょ♪常連になっちゃって☆
きゅーって呼んでいいかな?
私のことは、麗でいいからねっ!

<紅の日>にはね……うん。♪

66:麗愛:2013/03/29(金) 20:30 ID:RNw

 私は、スリッパから靴に履き替え部屋を後にした。
向かうはウィルの所。

………………って、どこだろ?

 私がキョロキョロしているのを見て不思議に思ったメイドが話しかけて来た。

「どうかしましたか?」

「あの、ウ」

 ウィル、そう言いかけて止まった。
ウィルの名前は?
白うさぎで、通用するの____?

「あの……御客様?」

「あっ、いいえ。何でもないです、ごめんなさい」

 私はこの場をそそくさと離れた。
歩いても歩いても、景色は変わらず広い廊下だった。
もう、大広間への行き方も分からない。
要するに……迷ったのだ。

______もう、自分のバカっ!

「あれ、アリス様?」

 振り向いた後ろに居たのは、ウィルだった。
私は、ホッとすると同時に怒りが込み上げて来た。

67:麗愛:2013/03/29(金) 21:03 ID:RNw

「いつもどこに居るか教えてくれない?」

 私は怒りでプルプル震えた声で言った。
もちもん、何もウィルは悪くない。
ただ……迷った自分が惨めて他人を責めてしまうだけなのに。
全部、見越してる……怖い男…………。

「アリス様……怒りで声が震えてますよ?あと俺は言いませんでしたっけ、隣の広間に____ 」

 私はウィルの言葉を遮るように叫んだ。

「言ってない!隣の広間ってどこよ」

「ここですけど?」

 私が左に目を向けると確かに小さな広間があった。
そして、扉は開きっぱなし。

「まぁ、いいわ。どこかで話がしたいの」

 私が話したいと言ったのは、この城を迷って一周して、大広間まで戻って来たことを隠すため。
そして、流れ星について問うため。

日本ではこんな噂があったのだ。

68:麗愛:2013/03/30(土) 00:41 ID:RNw

 噂というか……ニュースで見た。
一週間前の月曜日に一つの流れ星が観測されたらしい。
星なんて、みんな白っぽいけど真っ白で純白な白色。
輝き方が、他の星とは全然違ったって。
ダイヤモンドのような輝きだったらしい。
政治のニュースよりも大きく取り上げられたから、あまりニュースを見ない私でも知っていた。

 そして、ウィルに聞きたい事。
それは……………………。

「ウィルが日本へ来たのは……一週間前だよね?」

 もし、YESと答えたならばあの流れ星はこの星から放たれたもの。
そして、ウィルを地球へ連れて来たのはあの流れ星ということになる。
多分、あの輝きは大気圏をも圧倒したのだろう。

そして、答えは………………。

「そうですよ」

69:麗愛:2013/03/30(土) 13:29 ID:RNw

「あのまばゆい輝き、それは……ウィルが乗っていたから?」

「はい。この国から送る流れ星は限度以上の熱を帯びた瞬間に輝きを増します。ですが流れ星単体の場合は、他の星々とあまり変わりありません。ですが、俺が乗っていたことにより輝きは増した、ということです。まぁ、あの輝きは熱から俺をを守るフィルムのようなものです」

 そして、火曜日。
今度は赤の流れ星が地球で観測されたんだ。
燃えるように赤く美しく、ルビーやガーネットのような輝き。
 観測された、といってもどちらの流れ星もほんの一瞬の話。
コンマ1秒程度しか観測されなかった。

 不可解な事ばかりだ。

 でも、仮に真実だとしたら…………。
赤の国と白の国から送られる流れ星が色以外に何の変わりのない物だとしたら……。

 赤の国にも、私と同じ境遇の人が居ることになる。

70:麗愛:2013/03/30(土) 15:35 ID:RNw

そのことを、ウィルは知っているのだろうか____?

「ウィル、赤の国に私と同じような人が居るはず」

「いいえ、今のところは居ません」

「なんで分かるの?」

「黒のステージに来てませんから」

 黒のステージといえば、私がこっちの世界に来た時に目が覚めた場所。
ってことは、黒のステージに人が現れない限りは…………舞にも会えない。
なら、黒のステージに居たら…………。

「ウィル、黒のステージが見える部屋に案内して貰える?」

「いえ、それはなりません」

「何でよ?私はこの国の______ 」

「王女だとしても、というか見れないのです。あのステージは……入れないのです」

「なんで?ウィルは私に声をかけた時入っていたじゃない」

「それは、ラムが生きていたから……」

 私はウィルの気持ちを察して言葉を紡ぐことをやめた。
ただ、深く……ゆっくりと微笑んで見せた。

「で、ラムと同じ力を持つ者が赤の国には居るはずです。誰かは…………知らないですけど」

71:麗愛:2013/03/30(土) 15:47 ID:RNw

*ちょこっと解説*

何故、「黒のステージ」を見る事は出来ないのに、「黒のステージ」に人が来てない事が分かるのか。
それは……時の旅人だからです☆

ウィルは元々ラムと共に異世界から来た、時の旅人です。
「クロード」という名前の世界です。
クロードの世界の人はみんな時空の歪み•亀裂を察知する力があるんです。
だから、黒のステージに誰も来てないと分かるんです。
実際にな、黒のステージはありませんし。
黒のステージは、時空の亀裂なんですね。
だから、数時間で消えてしまいます。

「異人が来る=時空が歪む」

この方程式が、この世界では成り立つんですねー、はい。
ちなみに、話に出てきたメイド(使用人)はアリスが地球の人とは知りませーん。
ただの、御客様程度の認識です。



気になる事あったら聞いてね♪
丁寧に解説します(^▽^)

72:きゆー:2013/03/30(土) 15:58 ID:64k

≫65
きゆー、でいいよー(((o(*゚▽゚*)o)))
麗て呼ぶね☆

ちょっと気づいたけど、【アリスinワンダーランド】の赤の女王って...((ププ

73:麗愛:2013/03/30(土) 16:08 ID:RNw

>きゅー
「打ち首じゃーー!!」でしょ?

74:麗愛:2013/03/30(土) 17:40 ID:RNw

 その後、ウィルはこの世界へ来る経緯を話してくれた。
最初、ここへ来たのは30年前。
クロードとワンダーランドでは、ある計画が進んでいた。
それは…………白の国を消す計画。
それの指導者がラムだった。
ラムは白の国を消したい訳ではなかった。
ただ、自分の母を殺した白の国の兵器を奪いたかっただけ。
でも、それは結局白の国を滅ぼすことになった。
そして、ラムは当時の女王ライカ・ウィテを脅して、白の国最大の兵器を手に入れた。
それが、ウィルの持つ…………時計。

75:麗愛:2013/03/30(土) 17:42 ID:RNw

*訂正*
ここへ来る→×
ここへ来た→○

*クロード*
>>71参照

76:麗愛:2013/03/30(土) 19:34 ID:RNw

 でも、ここまで聞く限りラムは何故この国を助けようと……赤の国を倒そうとしてたの?

「ウィル、なんでラムは…………」

「ライカ姫が死ぬ直前に言った言葉の影響です。今や真偽は分かりませんが……」

「何を言ったの?」

「あなたのお母さんを殺したのは赤の国にある裏組織だ。私は、クロード出身だ。そして赤の国の裏組織には、同じクロード出身が居る。名前は…………。ここで、息が絶えました」

「そう。なら、黒幕を探して……こらしめなきゃ」

「くれぐれも気をつけて」

「ウィルも手伝って。私……戦う術がないわ」

「では……少し、修行をしましょう」

 ウィルが一瞬笑ったように見えた。
でも、それは嘘だったかのように消えた。

 城の中庭にあるカフェで今まで話していたのだが、どうも気が張り詰めていたらしく景色なんて気にしてなかった。
気が抜けた瞬間ビュウっと肌寒い風が吹いた。
でも、ここを動く気にはなれなかった。
一人になりたい、それも理由の一つ。
 本当の理由、それは…………。

 ラムが死んだ時心のどこかで芽生えた。
あの、不思議な感覚を探りたかった。

77:ヒヨドリ:2013/03/30(土) 23:11 ID:QdU

fight!!
スムーズに進んでて安心したっ! まあ麗だからねっ

 これからも、雑談が多くならないようにROM(?)ですが、見守らせていただきますよっ!!

78:麗愛:2013/03/31(日) 00:07 ID:RNw

>ヒヨ
別にROMしなくていーょ?
怒られないように小説を適度に更新するから。

79:紅麗愛:2013/03/31(日) 02:58 ID:XP.

可愛い題名だなあ〜♪
と思いながら物語を読みました。

中身もとても可愛いストーリーで、自分がこの物語に入っているよーな感じでした!!

これからも 読ませてもらいます〜♪

80:麗愛:2013/03/31(日) 10:20 ID:RNw

>紅麗愛
ありがとー♪♪
……って、くれあだょね?

81:咲良 ◆hKwA:2013/03/31(日) 10:59 ID:6RU

れいああーん♪

覚えてる?
元、rinだよ←

暇過ぎて死にそう←

82:咲良 ◆hKwA:2013/03/31(日) 11:00 ID:6RU



咲良ゎさきらって読みまーすw

83:麗愛:2013/03/31(日) 14:56 ID:RNw

>咲良
もちろん覚えてるょー☆
なんたって、杏の小説で見てますから←え

84:麗愛:2013/03/31(日) 16:10 ID:RNw

 私には何の変化もなく、ただ時間だけが経った。
今は、午後の6時。
辺りはすっかり暗くなってしまった。

「アリス様、夕食の準備が……」

 近くまで歩いて来たウィルに目をやり、「ありがとう」と笑ってから立ち上がった。
このまま時間が過ぎていくのはもったいないし、ウィルと話す事で真相が分かるかもしれない。

「ウィル、聞いて欲しい事があるの」

「夕食の席でよろしいですか?」

「ええ」

 夕食の席……。
そういえば、こっちの世界に来てからウィルとラムとしか話してないかも……。
あの、メイドさんは別よ。
だって、私が…………言いたくないわ。

 スタスタと歩むウィルの後ろをヒヨコのようについて回る私。
王女として、あるまじき行為ね。
でも、まだ王女ってこと知られてないし。

 まぁ、いっか!

85:麗愛:2013/03/31(日) 16:44 ID:RNw

「こちらです、アリス様」

「ねぇ、アリス様ってのやめて?」

「いえ、失礼なので……」

「なら、アリス様のが私にとって失礼に感じるわ。これで、どうかしら?あと、敬語もやめて?私が話しづらいの」

「分かりました」

「うん、やっぱ自然な感じがいい」

 なんだか、ちょっと照れたようなウィルを見て私まで微笑ましくなった。
そういえば……ここへ来るまでに通った薔薇園。
誰が手入れしてるんだろう?

「ウィル、薔薇園に行きたい。明日いい?」

「ええ」

86:麗愛:2013/03/31(日) 19:22 ID:RNw

 私は妙にワクワクしていた。
何故かってもちろん………………。

「夕食をお持ちしました」

 夕食のメニューです。
いくらワンダーランドとはいえど、王女は皇位だ。
豪華だろうな……と期待を膨らませていた。

……………………予想通り。

「いただきまーす!」

 私は元気いっぱいに叫んだ。
ウィルの目にはちょっと苛立ちが伺えた。
多分、「はしたない」とでも言いたいのだろう。
しかし、そんなことを言える身ではないため黙っているだけ。
私、お姫様が羨ましかった。

でも逆に……つまらない。

87:麗愛:2013/03/31(日) 22:49 ID:RNw

 私、お姫様って何でも我が儘聞いて貰えて幸せ者だと思ってた。
なのに……こんなにつまらないなんて。
なんかお姫様が我が儘言いたくなるのも分かる気がする。

…………怒って欲しいんだもん。

 だから、聞けないような我が儘をつい口に出してしまう。
今の私みたいに______。

「地球に一回戻って“さよなら”って言いたい…………」

「そのまま居座るなんてしませんよね?」

「………………さぁ?」

「では、無理です」

「なら、王女にはなりま____ 」

「しっ」

 ウィルは私の言葉を遮るように口に手を当てた。
私はイラついたから言い返そうとした。

が…………………………。

「ご機嫌どう、白うさぎ」

 そう言い出てきたのは、あきらかに不気味な笑みを浮かべた男の人。
 うわー、なんか険悪ムードです。
ちょっと修羅場な予感がします。

88:麗愛:2013/04/01(月) 19:50 ID:RNw

 顔は前髪が目にかかっていてあまり見えない。
が、ちょっといたずらっぽい笑みを浮かべた口元だけははっきり見えた。

「アリス、下がってて」

 ウィルが小声でこそっと呟いた。
やっぱり危険なのかな?
そう思い、私は走り去ろうとした。

「あー、ちょっと待ってよ」

 引き止められました…………。
ウィルはさっきよりも増してイライラしてるように見える。
そして、男の人は私の事をジロジロ見てくる。
私、何か変かな…………?

「その子がアリス、王女ってわけだ」

「はぁ……あぁ、そうだよ」

 ウィルはため息をついてから私が王女という事を認めた。
なんで認めちゃうの。
王女って事は秘密にしてって言ったのに……。

「アリス、紹介する。彼はルート・リンクス。俺の友人だ」

「何とお呼びすれば……?」

「んー、適当にリンでいいよ。アリスちゃん、久しぶりー」


 え、久しぶり…………?

89:麗愛:2013/04/01(月) 21:45 ID:RNw

 私この人と初めて会うんじゃないの?
顔は前髪で隠れてて見えないけど……。

「覚えてないのかよ……凛咲」

________ドクン

 鼓動が高鳴ったのが私にも分かった。
私…………知ってる、この人。

「ま、前髪……のけて」

 そう言うと彼は前髪を左手で持ち上げた。
私は確信した。彼が誰かということを。

「………………滝久」

90:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 22:49 ID:QdU

運命ですねっーーー!

猫君の登場ですねっ!! 頑張れー! 

91:麗愛:2013/04/01(月) 22:51 ID:RNw

>ヒヨ
YES、猫君だょー(笑)
運命って言っちゃぁ、ネタバレだょww

92:麗愛:2013/04/01(月) 23:10 ID:RNw

もうすぐレス数が100に到達します♪
そこで、登場人物のおさらいをしましょう!!

*登場人物紹介*

*第一章現在*

水沢 凛咲(♀)
 Risa Mizusawa
燐華私立中学校2年生。
通称:りーちゃん、りさ
明るく普通の女の子。
不思議の国のアリスが好き。

白波 舞(♀)
 Mai Shiranami
燐華私立中学校2年生。
通称:まい
凛咲の大親友。
友達が多く、いつもクラスの中心にいる。

白崎 神夜(♂)
 Shinya Shirosaki
喫茶店<Alice>の新米店員。

深見 裕子
 Yuko Fukami
喫茶店<Alice>の店員。
凛咲の従兄弟。

明日第二章の登場人物紹介をします。

93:麗愛:2013/04/02(火) 16:17 ID:RNw


第三章以降主に登場する人物→☆
第三章以降あまり登場しない人物→★

*第二章現在*

☆コロナ・アリス(♀)
 Alice Colna
水沢凛咲のワンダーランドでの名前。

☆ウィル・レプス(♂)
 Lepus Will
白崎神夜の本来の名前。

★トライア・ラム(♀)
 Ram Trya
クロードからワンダーランドへ来た時の旅人。

☆ルート・リンクス(♂)
 Linkce Rute
鈴堂滝久の本当の名前。
ウィルの幼年時代からの親友。
ウィルと同じく地球に来ていた。
宇宙警察C級部長。

★鈴堂滝久(♂)
 Ruku Rindo
凛咲の元彼。
ルート・リンクスの仮の名前。

★レイチェル・ウィテ
 Wite Reichell
2年前まで生きていた白の国の王女。

94:麗愛:2013/04/02(火) 18:50 ID:RNw

「そっ、正解っ」

「滝久って死んだはずじゃ……」

 彼の名前は鈴堂滝久(りんどう るく)。
私が中一の時に付き合っていた彼氏。
 滝久は1年生前、火事で亡くなったはず…………。

「凛咲。でも僕は滝久じゃない。ルークだ」

「なら、私だってアリス」

「うん。そうだ、それでいい」

 よく分からない会話が続き、その会話の終止符を打ったのはウィルだった。
あと、ウィルの名前、本当にウィルらしい。
ウィル・レプス。
ちょっとビックリしたけど。

「お二人さん、地球の話はやめ____ 」

 まぁ、終止符は結局打てなかったんだけどね。
だって滝久、ううん。
リンが話し始めたから。

「僕は元々、こっち側の人間だ。地球に居たのはとある任務の為」

「ルート、話すな」

「いいや、話すさ。後で気が変わると嫌だろ……?」

 リンの言葉に対し、ウィルは「チッ」と舌打ちをしたがすぐにリンがウィルを睨んだため睨み合い状態になった。
私はおかしくなってつい笑ってしまった。
 そうすると二人の睨み合いも終わり、リンがまた話し出した。

95:麗愛:2013/04/02(火) 19:04 ID:RNw

*訂正*

「凛咲。でも僕は滝久じゃない。ルークだ」→×

「凛咲。でも僕は滝久じゃない。ルートだ」→○

登場人物の名前間違えるなんて……orz

96:麗愛:2013/04/02(火) 22:56 ID:RNw

「何アリス笑ってんだ?」

「ううん、何でも」

 こうやって話してると昔を思い出す。
私、水沢凛咲と鈴堂滝久の恋物語を。
そう。私たちが地球に居た頃の物語を。

私がアリスじゃなかった頃の物語を______。

第二章「アリス」完結

97:麗愛:2013/04/03(水) 14:40 ID:RNw

第三章は「麗gd」と形式が似ていますがご了承下さい。
でも、記憶とか関係ないから話は似てないですw

98:ヒヨドリ:2013/04/03(水) 15:04 ID:QdU

もうすぐ100!!
がんばれー!!  第三章も応援してますっ!

99:麗愛:2013/04/03(水) 15:10 ID:RNw

>ヒヨ
サンクスw
第三章もハラハラな感じでがんばる!!←え

100:麗愛:2013/04/03(水) 15:12 ID:RNw

100です!!
今まで見守ってきてくれたみんなありがとぅ(*^▽^*)

200目指してがんばります!!

101:きゅー:2013/04/03(水) 16:29 ID:POw

まさかの元カレww

麗、天才過ぎるよぉ〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

赤の国はどうなってるんだろ(⌒▽⌒)

102:鏡時 ◆MUNk:2013/04/03(水) 17:37 ID:5zI

うわっ、めっちゃ進んでた!

相変わらず面白い、がんばれ〜っ!

それと100おめでとう!

103:ひろ:2013/04/03(水) 17:39 ID:9xQ

>>麗
☆祝100☆
おめでとう♪

104:麗愛:2013/04/03(水) 17:43 ID:RNw

>きゅー
赤の国かぁ……
とりあえず三章では出てこないよ(笑)

>鏡
面白なんて……感謝します!!
鏡のも結構進んでるでしょw

>ひろ
200目指すね!!

105:麗愛:2013/04/03(水) 18:04 ID:RNw

第三章「凛咲と滝久」

*Risa side*

 これは私がワンダーランドの存在を、そして私がワンダーランドへ連れて行かれる事を知らない頃の物語です。

 今日は燐華私立中学校入学式。
とてもワクワクして、ちょっぴり不安もあります。

 そんな不安を吹き飛ばすかのように桜は舞い、私たちを学校内へといざなってくれる。

「りーちゃん、おはよう!」

「おはよう!」

「今日ドキドキだね」

「うん」

 私に話しかけてきた彼女は白波舞。
そう、私の一番信用出来る友達である。
 でも、彼女にさえ話してないことがある。
それは、アリスに憧れている事。

 私は幼い頃から物語を読むのが好きだった。
「シンデレラ」に「白雪姫」、「美女と野獣」に「アリエル」。
様々な物語を読んできた。
 そして、その中で一番憧れた物語が「不思議の国のアリス」。
ひょんな好奇心から異世界へ飛び込み、喋る花と出会い、トランプ兵から逃げて。
 ハラハラドキドキな世界観がとても好き。
もし、あんな世界があるなら一度行ってみたいと思っている程に。

106:麗愛:2013/04/03(水) 21:48 ID:RNw

*読者様へ*

第三章は凛咲の過去ということで第一章と被ってしまうことが多少あります。
ご了承下さい。

107:麗愛:2013/04/03(水) 22:24 ID:RNw

 いよいよ入学式。
私の鼓動は更に速くなっていた。
隣の人に聞こえちゃうんじゃないかってくらい……。
 そして、ふと隣に目をやると……。

________超かっこいい!!

 彼の名前は何て言うんだろう?
入学式中だし聞けないよなー。
あ、名札見よう。
 んーっと、名札名札。
鈴堂滝久…………。

 なんて読むのっ!?

 りんどう…………たききゅう?
いや、そんなワケ__________。

「何ジロジロ見てんの?」

 隣から小さな声がボソッと聞こえた。
声を聞いた瞬間、自分の顔が真っ赤に染まるのが私にもわかった。

108:麗愛:2013/04/03(水) 23:04 ID:RNw

 でも、言い返せない……。
何故って、入学式中ですから!

「これで第××年度入学式を終了します」

 校長先生の閉会の言葉と共に今度は先生が話し出す。

「各自、自分のクラスに戻って待機すること」

 はぁー、面倒だ。よし、聞こう。

「ねぇ、名前何て言うの?」

「鈴堂滝久」

「るく、かぁー。滝久って読んでいいかな?」

「あぁ、構わない」

 やったー!
これは……この感情は…………。


まさか__________恋…………?

109:麗愛:2013/04/04(木) 07:51 ID:RNw

 4月の始め、私の心に一つの種が蒔かれました。
この種は入学式で芽を出し、ぐんぐん成長していくのでした。

 もう誰も抑えることが出来ないくらいに__________。

 私のクラスは一年二組。
舞は三組で離れちゃいました。
 でも、同じクラスに滝久が居る。
ただそれだけで満たされてた。
しかも、後ろの席に居る。
 ちょっと視線を感じる度にドキドキして……バカみたい。

110:麗愛:2013/04/04(木) 08:27 ID:RNw

〜Ruku side〜

 俺は鈴堂滝久(りんどう るく)。
今日から燐華私立中学校に通う一年生。
 俺がここに来た理由は簡単。
 地球を探査して報告書を提出する任務があるから。
 地球の探査、そう俺は地球人ではない。
だが見た目はそっくりだからバレる心配はないと思っている。
 本当の名前はルート・リンクス。
ワンダーランド内機関の宇宙警察C級部長。
12歳でも部長になれちゃうんだな……。
ワンダーランドは功績が大事だから。

 そして、只今入学式中なのだが…………。
隣の女の子がジロジロ見てくる。
……もしかしてバレたかな?

「何ジロジロ見てんの?」

 つい口が滑った……。
こんな口悪かったら第一印象最悪じゃん。

 あれ、なんで彼女の顔が赤いの?
こっちまで赤くなるじゃん…………。
名札を見ると水沢凛咲という名前らしい。


 もしかして…………恋したのか、俺。

111:麗愛:2013/04/04(木) 09:31 ID:RNw

 入学式で出会った子はついいじりたくなるような女の子。
その子に恋をした。

 …………叶うはずがないのに。

 叶っても残酷な結果しか残らないのに。
この世界の俺は地球の探査が終わったら死ぬ。
そう、彼女と分かり合えても……彼女につらい思いをさせるだけ。
 出来ることならずっと地球にいたい。
でも一年を過ぎると強制送還されてしまう。
だから、一年以上は居られない。

 今から一年、凛咲とは友達として付き合いたい。
でもワンダーランドに強制送還される人は記憶を消される。
地球で何かしら個人的な感情を持ったとして。
でも、一年が経つ前に戻ったら記憶は消されずに済む。

 どちらが俺にとって、凛咲にとっていいだろう__________?

112:麗愛:2013/04/04(木) 16:11 ID:RNw

 目の前に座る凛咲ばっかり見てしまう。
誰かに俺の気持ちを悟られてないかな、なんて心配をするなら凛咲を見ない方がいいんだろうけど……。

「水沢さん。凛咲って呼んでいい?」

 なんか、自然に掛けてしまった言葉だった。
彼女はこの言葉をどう捉えただろう__________?

 別に気にするような言葉じゃないだろう。
だって、凛咲だって俺の事滝久って呼んでいい?って聞いたんだし…………。

「うん、いいよ」

 彼女は満面の笑みが返してくれた。
それも、最高の言葉で__________。
彼女の顔がほんのり赤く見えたのはきっと俺の勘違いだ。

113:林檎:2013/04/04(木) 16:24 ID:KrA

_________が多い様な気がします。
減らした方が良いと一応、私は思います。

(駄作者の意見ですので、聞かなくても良いと思いますが……)

114:麗愛:2013/04/04(木) 16:25 ID:RNw

>林檎様
そうですね。
以前にも注意されたのに直せない駄作者でスミマセン……

115:麗愛:2013/04/04(木) 22:34 ID:RNw

〜Risa side〜

「水沢さん。凛咲って呼んでいい?」

 突然声が聞こえて頭の中でリピートしてみると、頭が真っ白になった。
 ただ、名前で読んでいいかをを問われているだけなのに、ドキドキする。

「うん、いいよ」

 私は満面の笑みで答えた。
 これしか答える事が出来なかった。
いや、これでいいんだけど……。
ちょっと顔が火照ったのが自分でも分かった。
バレて、ないよね…………。

 そう考えたら更に顔が赤くなった気がした。

116:麗愛:2013/04/05(金) 11:22 ID:RNw

ちょっと今日の更新は遅れるかもです〜。
いちいち報告しなくていいんだけど……
下がると面倒なので………

117:麗愛:2013/04/05(金) 18:52 ID:RNw

「起立、礼、さようなら」

 今日の一大イベント入学式が終わり下校の時間。
先生の号令と共に騒ぎ出す生徒。

 朝は桜を大量に舞わせていた風も今ではすっかり落ち着き、桜の花びらが少し散る程度だ。
桜の花は私の頬の様にほんのり赤かった。

「りーちゃん、帰ろ」

 教室のドアに目をやると舞がこっちを向いて笑っていた。
ちなみに私は、苗字が水沢だから一番廊下側。しかも、一番前の席。
まぁ、一番前のドアに近い席だ。

「うん、帰ろ」

 私がそう言い返すと舞はにっこり笑った。

 きっと何か話したい事があるんだろう。
例えば友達が出来たとか。
舞は小学校から人気者だ。
だから友達を作るのは容易い事だと思う。

 それに比べて私は……。
今日出来た友達は一人だけ。
しかも、男子。そう、滝久の事だ。

 噂をすれば、滝久の登場だ。

「凛咲、バイバイ」

「うん、また明日」

 バイバイと言われたが、バイバイと言い返す勇気がなかった。
なんか、恥ずかしかった。
だからわ、「うん、また明日」と答えた。
 でも、よくよく考えたらこっちのが恥ずかしいよね。
明日も会うって意味になる。
まぁ、会う事に変わりないんだけど。

 ちょっとそんな思考を停止すると隣から輝きのある眼差しが送られていることに気がついた。

「りーちゃん、あの彼って誰?」

「鈴堂滝久だよ」

「へぇ、滝久君かぁ……」

「うん。じゃあ、準備終わったし……帰ろ!」

「うん!」

 舞のあの考え込むような瞳。
私を見透かそうとするような瞳。
 その瞳が何を意味するのか、私は知らなかった。

118:麗愛:2013/04/05(金) 21:41 ID:RNw

〜Ruku side〜

 はぁ……いきなり「凛咲、バイバイ」なんて言わないよな、普通。
俺、ちゃんと地球を調べて報告出来るんだろうか……?
地球での生活はワンダーランドでの生活とあまり変わらない。
でも、感情の捉え方や動作には少なからず違いがあるはず。

 でも、「うん、また明日」って言ってくれて嬉しかった。
明日、か…………。
明日も会うんだもんな。

 おそらくこの想いが抑えられなくなったら…………俺は地球には居られない。

119:麗愛:2013/04/06(土) 11:39 ID:RNw

 下校途中、近くの本屋で買い物をした。
本屋の中はとても賑わっており、目当ての本を探すのが大変だった。
 買った本の題名は「現代アリス」という「不思議の国のアリス」を現代バージョンにしたものだ。
ちなみに小説だから、買うのに勇気はいらなかった。
さすがに、絵本だったら買わないけど。

 そして、今は家に向かって歩いている所。
俺はマンションで一人暮らしだ。
家族はワンダーランドに居る。
宇宙警察の任務として地球に来ているから家族は連れて来られない。
まぁ、C級とは言えども部長だ。
だから弱さは決して吐く事を許されない。
今日という一日がつらい日でも、一人孤独と戦わなければいけない。
弱音を吐かず、強気で任務を淡々とこなす俺の姿が部長へと昇進させた。
それを、両親だって望んでいる。

120:きゅー:2013/04/06(土) 12:59 ID:KR.

両想いだったのか…!

121:麗愛:2013/04/06(土) 13:05 ID:RNw

*登場人物紹介*

*第三章現在*

第一章の水沢凛咲&白波舞。
第二章の鈴堂滝久を除く。

三村 正樹(♂)
 Masaki Mimura
滝久の初の男友達。
ちょっと内気な所もあるが、結構みんなに信頼されている。

柏原 結成(♀)
 Yuna Kashiwabara
三村正樹の幼なじみであって彼女。
凛咲と意気投合する。

122:麗愛:2013/04/06(土) 13:06 ID:RNw

>>120
でも、滝久は告白しないと心に……。

123:麗愛:2013/04/06(土) 13:20 ID:RNw

「あれ、鈴堂君?」

 後ろからかけられた突然の声に俺は肩ををすくめてしまった。
情けない……それより声の主は?

「あ、三村さん。だっけ?」

「うん、そう。正樹って呼んで!」

 三村正樹、彼は俺の隣の席の人。
馴れ合うつもりはなかったが声をかけられたら仲良くすることに断る理由もない。

「滝久って呼んでくれ」

「分かった」

 三村正樹、仲良く出来そうだ。
あれ……隣の女の子は?

「その子は?」

「ああ、僕の彼女」

「始めまして。1組の柏原結成です。結成って呼んでください」

「よろしく。滝久って呼んで」

「じゃあ、僕達はもう帰るね」

「また明日ね」

「おう」

 柏原結成ちゃん、可愛い子だなぁ……。
それにお互いが好きって想いが素直に伝わってきた。
俺は二人がうらやましくなった。

 そして、昼独特の生暖かい風が頬をそっと撫でて更に気持ち悪くなった。
俺も、凛咲と付き合いたい。好きって伝えたい。
 でも……俺が一年の大きな幸せを掴むと、凛咲が苦しむのが目に見えている。

 それに、凛咲が俺の事を好きだなんて確証はどこにもない。

124:麗愛:2013/04/06(土) 20:03 ID:RNw

〜Risa side〜

 私は何故か舞と共に滝久をつけるハメになっていた。

 「私……滝久君に惚れたかも!!」それは舞から突然のカミングアウト。
そして、後をつけている今に至っている。

 隣では満面の笑みで後をつける舞が居る。
まぁ、舞がやってるんだしいっか。
私もちょっと楽しいし。

「りーちゃん、あの二人誰?」

 突然舞が聞いたもんだから驚いた。
目を舞から滝久に移す。
滝久が喋っている相手とは。

「たしか、同じクラスの……結成ちゃんと正樹君だよ」

「へぇ……仲いいのかな?」

 舞が首を傾げ、ちょっと鰒みたいに頬を膨らませて私に尋ねているのがおかしくなって笑いをこらえていた。
でも、答えなきゃ不審だよね。

「今日は喋ってなかったよ?」

「そっか」

 鰒のような舞は元に戻った。
でも、どこか可笑しくて笑ってしまった。

「ちょっとりーちゃん?滝久君行っちゃうよ!!」

「あっ、ごめんごめん」

 どうやら私が笑っていたのはバレていはかったようだ。
ちょっとホッとした。

「あーあ、見失っちゃった……」

「そうだね……」

 ナイスと思うと同時に名残惜しい気持ちになった。

きっと私は滝久のことが…………




好き、なんだ。

125:麗愛:2013/04/06(土) 23:24 ID:RNw

「しゃーない、帰ろー」

「あっ、うん」

 舞が帰ろうと言ったので私たちは帰る事にした。
まぁ、丁度いいかっ。
お腹も空いてきたし……。

「舞、帰り道……わかんの?」

「分かんないよ?」

「まって、私も分かんないよ……?」

 ちょっと……迷子じゃないの?
辺りを見回すが知ってる建物はないし、ここはちょっと入り組んだ道だし。
ちょっと危ない香りがする。

「とっとりあえず、大きな道に出よ?」

「あーうん」

 舞はぼんやりと返事をした。
舞って本当に緊張感ない。
私は頭の中に潜む記憶を巡らしていた。
 まず、こっちの方面は学校から南に歩いて来たから南の方だよね……。
北に向かって歩けばいいのかな?

うーん、思考回路が壊れそうになった。

「ねぇ、りーちゃん。何焦ってるの?」

 うわ……この子本当に緊張感無い子。
私が呆れていると舞が逆に呆れた声で行った。

「携帯のナビ使えば、帰れるじゃん」

 舞はサラッと言った。
あ、そうか!と思うと同時にちょっと関心した。
 舞は何事もなかったかのように携帯をいじっている。

「りーちゃん、ここどこ?」

「え……あ、ちょっと待って」

 舞を残して向かった場所。
それは______。

126:麗愛:2013/04/06(土) 23:31 ID:RNw

*訂正*

呆れた声で行った→×

呆れた声で言った→○

127:麗愛:2013/04/07(日) 07:46 ID:RNw

 あった!!電信柱!!
そう私が向かった場所、それは電信柱である。
確か、電信柱に住所が書いてあったはず。
えーっと、どれだっけ?あ、これこれ。

「舞ー、蘭華3-24だよー」

 舞に届くように私はお腹から声を出した。
なんだかんだ数百メートル離れた所に居るからね。

「オッケー、ありがと!」

 舞がちゃんと確認したのを見て、私は舞の元へ走って行った。

 私たちを照らす太陽は更に強く照りつけていた。

128:麗愛:2013/04/07(日) 21:51 ID:RNw

 まぁ、その後何事もなく家に辿り着けた。
信じるか信じないかは君次第!

…………じゃなくて。

 はぁ……舞が滝久に惚れた。
私はどうなるの?

 舞は可愛いし、いつも男子の注目の的。
私なんかが叶うわけないよね。

129:麗愛:2013/04/08(月) 11:55 ID:RNw

〜Ruku side〜

 始業式から初めて出来た男友達、正樹。
正樹には彼女が居て、正直とても羨ましいと思う。
それと同時に、正樹の彼女の結成とも友達になれた。
なんか、俺の頭の中で正樹イコールキューピッドという方程式が完成した。

 正樹は結成にどうやって告白したんだろう?

なぜかそればから考えてしまう。
 俺が考えている間にも太陽は空高く昇り、俺を見下しているように思えた。

130:麗愛:2013/04/08(月) 20:15 ID:RNw

〜Risa side〜

 今日の目覚めは最高だった。
まだ昇りきらない朝日が窓を照らし綺麗だった。
夜とはまた違って私は好き。
 でも、目覚めてから1分が経たないうちに最高ではなくなった。
何しろ昨日のカミングアウトがあってから私は何も考えられなかった。
 そのせいでぐっすり眠れても、夢の中に二人が出てきちゃう。

「はぁ…………」

 私は朝から重い溜め息をついてしまう。
溜め息をつくと幸せが逃げる。
私はそれを信じ、ため息をつかないように心がけていた。
でも、さすがにこんな状況じゃ溜め息をつくしかないじゃん。

 私は重い足取りでベッドから降り、一階へと続く階段へと向かった。
階段の前でつきそうになった溜め息をこらえて階段を降りる。

「お母さんおはよー」

 私はまだ寝ぼけた目をこすりながら言う。

「凛咲、クマ出来てるわよ」

「えっ、うそ!?」

 私は洗面所へ行き、鏡に映る自分を覗き込んだ。
本当だ…………。
私の2つの目の下は少し紫っぽい色に染まっていた。
 私はまた溜め息をつきそうになった。
が、幸せが逃げるといけないので台所へと行き、朝食をとることにした。

131:麗愛:2013/04/08(月) 22:56 ID:RNw

 テーブルの上に並べられた今日の朝ご飯。
ご飯と味噌汁、それに卵焼き。
結構和食なテイストの水沢家である。

 まずは味噌汁から。
まぁ当たり前だよね、礼儀だし。
味噌汁には豆腐とネギだけというシンプルな具材。
でも、これが意外においしかったりする。
 少なく感じるかもしれないが、結構なボリュームがあるからすぐにお腹いっぱいになる。

「ごちそうさま」

 米粒を最後の一粒まで平らげた私は洗面所で歯を磨き自分の部屋へ戻った。
もちろん、準備をする為に。

132:麗愛:2013/04/10(水) 19:15 ID:RNw

 今日は数学と英語と技術が二限と社会だっけ……。
私はそんなことを考えながら準備をしていた。
 そして、ふと時計に目をやると7時35分。
あと五分で家を出る時間だ。
更にスピードアップして準備をし、一階へ降りた。

「行ってきまーす」

 私は精一杯の声でそう言い、玄関の扉を開けた。
扉が閉まる直前に「行ってらっしゃーい」というお母さんの声が聞こえ幸せになった。

 そして私はいつも通り余裕を持ち、家を出た。
そこに広がるのはいつも通りの景色。
右手には草木が広がり、目の前には道路。
左手には家が立ち並ぶ住宅街がある。
 
 この先ずっと、高校を卒業してもこの景色を見れる。
私は、そう信じていた____。

133:麗愛:2013/04/11(木) 19:11 ID:RNw

 私はいつも通りのゆったりとした足取りで学校へ向かっていた。
でも、心はゆっくりしてなかった。
滝久に会えるかな、「おはよう」って言えるかな。
そればかりを考えていた。
だから、いつもの憂鬱な登校時間の10分がとても短く、憂鬱じゃなく感じる。
 もう、学校は目の前。
「おはよう」って勇気を出せ自分。
自分の心に命じていた。
 
 その時______。

134:麗愛:2013/04/12(金) 19:30 ID:RNw

「凛咲、おはよう」

 私の心臓が高なる。
この声の持ち主は間違いなく、滝久。
私の心臓がそう叫んでる。
私は出来る限り自然な笑顔を作り笑って言った。

「おはよう、滝久」

 ちゃんと、言えたかな……。
表情とか気持ち悪くなかったかな?

 なんか、上手くいってる自分が怖い。
親友を裏切りそうな自分が。

135:麗愛:2013/04/12(金) 20:14 ID:RNw

〜Ruku side〜

 今日、凛咲に「おはよう」って言いたい。
勇気はある、だけど……。
勇気以上に不安がある。
変な目で凛咲に見られたりしたら耐えられない。
目の前、数十メートル先の校門近くには凛咲が居る。

どうする、俺っ____?

「凛咲、おはよう」

 気がついた時には体と口が勝手に動き、凛咲に「おはよう」と言っていた。

「おはよう、滝久」

 ちゃんと返してくれた事がとても嬉しくて、つい調子に乗りそうになった。
いい感じじゃない?とか思って、浮かれてた…………。

136:麗愛:2013/04/12(金) 23:18 ID:RNw

 俺はどうしたらいい?
一番、凛咲を幸せにする方法は何だ?
幸せにする事の前に、思いは伝える?伝えない?
調査は?何ヶ月で帰る?

…………もう、嫌になってくる。

 いっそのこと____俺だけ幸せになろっかな。

 凛咲に想いを伝えて、俺だけ一人で満足して。
凛咲の返事はきっと“NO”。
それならそれで潔いじゃないか……。
伝えよっか、明日にでも。

 出会って3日目に告白するなんて、きっと神様のお告げだ。
神様が告白しろというから俺はする。
それでいい。
自分のせいじゃない。

 俺はただ、現実から逃げているばかりで周りに流されて…………バカみたいだ。

 告白は俺の意志で行う。
神様なんて、糞喰らえだ。

137:麗愛:2013/04/13(土) 11:55 ID:RNw

〜Risa side〜

 今日は滝久のほうから挨拶をしてくれてとても嬉しかった。
私の頭にはまだ“告白”の二文字が浮かばない。
だって、告白をするってことは舞を裏切る行為に等しいから。
でも、機会があれば伝えたい。

「ねぇ、りーちゃん」

 私はこの声にビクッとした。

「あ……おはよう」

 噂をすれば舞だ。
ちょっと不自然だったかな。
きっと私の顔は面白い事になってたと思う。

「あのさ、りーちゃん……私ね、滝久君に告白したいの」

「えっ!?」

 突然のその言葉に私は戸惑った。
私は滝久が好きだ。
だから協力なんてっ……出来ないよ。

「だからさ、滝久君を体育館裏に呼び出して欲しいの」

「うん……分かった」

「本当っ!?ありがとう!!」

 そう言い残し、舞は上機嫌で私のクラスから出て行った。

「はぁ……」

 私は深い溜め息をつく。
結局断れなかった。

 無力な自分が______とても嫌になった。

138:麗愛:2013/04/13(土) 19:20 ID:RNw

 私はのそのそと後ろを振り返り、にっと笑って言った。

「放課後、体育館裏」

「分かった、行けばいいんだろ?」

「……うん」

 息をする度胸がキューっと締められて苦しくなる。
鼓動は段々と速くなる。
舞は勇気を出して告白するんだよな……。
私は舞に何も言う事が出来ない。

 きっと結果は舞から聞ける。
でも、もしその結果が“YES”だとしたらどうしよう。
親友を応援するべき?略奪するべき?

…………よし、決めた。

 結果は、滝久から聞く。
私は体育館裏で待ち伏せをする事にした。

“YES”だったら、応援する。






“NO”だったら____告白する。

139:麗愛:2013/04/14(日) 09:02 ID:RNw

 私の胸はずっと高鳴っていた。
やっとお昼の時間に収まったと思ったら舞が来ちゃうし。
授業の事なんて何も耳に入らなかった。

 そして今は、放課後。
まさしく舞が告白している所。
要するに、絶賛告白中っ!!
ってそんな余裕ないんだけどね……。

「……好きです。付き合って下さい」

私の鼓動は二人に聞こえそうなくらいに大きく感じた。
 桜の花びらは既に散りかけていて、緑の芽が顔出す頃の出来事。
舞の恋が散って、私の恋が成長するなんて思いもよらなかった。

140:一ノ瀬 百架:2013/04/14(日) 10:19 ID:2Sc

 >>1 麗さん

 どうも、百架です^^
 麗さんが、私のスレッドに書き込んでくれたので
 お詫び、という事で私も書き込みをさせて頂かせて貰っています

 当初「139も読める気が……」という想いがあったのですが
 内容が思っていた以上に面白く、展開に惹かれたていったので
 ずべて読破できました((ドヤッ!←?

 今は恋話ですが、今後リサさんがどんな困難をくぐり抜けてくのか
 とても、楽しみです^^

 更新頑張って下さいね^▽^

141:麗愛:2013/04/14(日) 22:14 ID:RNw

>>140
ありがとぅ(号泣)
そのお詫び…最高に嬉しいです!!

更新します!!
←明日にでも……←おい

142:麗愛:2013/04/16(火) 19:30 ID:RNw

〜Ruku side〜

「……好きです。付き合って下さい」

 俺は凛咲の言う通り体育館裏に来た。
そして告白された。
いつも凛咲の所へ来ている可愛い女の子、きっと凛咲の友達。
 でも俺は彼女の名前を知らない。
それに俺は凛咲が好きだ。
だから返事は一つ。

「…………ごめんなさい」

「なら、友達になろ?」

「あ、はい」

 情けなく俺が返事をすると彼女は立ち去ろうとした。俺は慌てて引き留めようとした。
しかし、彼女は振り返らなかった。

143:麗愛:2013/04/16(火) 23:06 ID:RNw

〜Risa side〜

「…………ごめんなさい」

 滝久は舞を振った。
舞が放った“好きです”の四文字は虚空に空高く散った。
そして、少し会話をして舞はこっちに向かって走って来た。
ここから見ると引き留めようとする滝久の姿がよく見える。
 そして、私の横を走り過ぎる舞の瞳には涙が浮かんでいた。

「協力、してくれて……ありがと」

 去り際に舞はボソッと私に感謝の言葉を述べた。
私は告白する予定を変更し、滝久に歩み寄った。

「なんで……振ったの?」

 私は自暴自棄になり、ただ淡々と問い詰める言葉を紡ぐことしか出来ない。
舞の操り人形のようになってしまった。

144:若宮 鈴音:2013/04/16(火) 23:09 ID:ez-dcU

応援してます―っ♪

145:麗愛:2013/04/17(水) 07:00 ID:RNw

>若宮鈴音s

ありがとうございます(°□°)ゴウキュウ

146:麗愛:2013/04/18(木) 23:16 ID:RNw

上げます↑↑
更新できなくてごめんなさい(^^;

147:麗愛:2013/04/19(金) 22:24 ID:RNw

「なんでっ、なんでよっ!?」

 私の口は止まらない。
滝久を侮辱する事しか出来ない。
本当はっ、本当に。

 …………大好きなのに。

 私の心は舞の為にあるんじゃない。
それに、今やっていることは自分の首をただ絞めているだけなのに。

148:麗愛:2013/04/20(土) 20:01 ID:RNw

〜Ruku side〜

「何で……振ったの?」

 体育館裏の柱の後ろから、ふらふらとした足取りで歩んで来た凛咲は最初にそう言った。

「なんでっ、なんでよっ!?」

 凛咲は、俺が言葉を紡ぐ事を許さないと言わんばかりの雰囲気を出している。
俺は凛咲が好きなんだ。
なのに、さっきの彼女を振った自分を憎んでしまう自分がいる。
俺が大好きなのは……笑顔の凛咲。

「舞に……謝ってよ…………」

 最後に凛咲は泣き出してしまった。
  なんで、どうして____正直になる事を許されないんだろう?
自分の気持ちに正直に生きた結果がさっきなのに、どうして心は……。
凛咲を思えば思う程、凛咲を困らせるんだろう?

149:麗愛:2013/04/21(日) 11:35 ID:RNw

 俺はどうすればいいんだよ。
そして、さっきの少女は“舞”と言うらしい。
きっと、凛咲は俺と舞が付き合うことを望んでいる。
どうすればいいんだよっ。

 俺はっ……、俺は…………。

「凛咲が好きなのに……」

 言ってしまった。
俺にとって今後の運命を分ける言葉を。

150:麗愛:2013/04/21(日) 22:42 ID:RNw

〜Risa side〜

「凛咲が好きなのに……」

 突然滝久から発せられた一言に私の暴走は止まった。
暴走して、空回りを起こしていた歯車はいとも簡単に止まり、自分のペースで進み始めた。

 滝久が私の事を好き?
そんなこと……夢だよ、きっと。
でも、現実だったらとても嬉しい。
沈みかけた太陽が真昼の太陽のように感じる。
それくらい私の頬は照っていた。

「今……なんて?」

 私は確認の為、もう一度聞いた。

「俺は凛咲が好きだ」

 間違いじゃない。
そう分かると同時に私の体は動いていた。
 
 私は滝久の胸に抱きついた______。

 きっと私の顔は真っ赤だ。
顔なんて絶対上げれないよ。



 出会って2日の好きが、恋に発展する瞬間だった。

151:麗愛:2013/04/22(月) 22:56 ID:RNw

〜Ruku side〜

「今……何て?」

 凛咲は俺に聞いた。
こうなったら隠す必要なんてないだろう。

「俺は凛咲が好きだ」

 沈む太陽より速く鼓動が涙打つ。
はっきり面と向かって言うって緊張する。
俺は、YESでもNOでも後悔なんてしない。

「っ…………」

 その瞬間、俺は声にならない音が出た。
凛咲が俺に抱きついて来た。
これって……YESってこと?

 嬉しい。

 これからの一年間。
俺は凛咲を目一杯楽しませたい。

 俺が消えた後も、幸せでいれるようにっ…………。

152:麗愛:2013/04/23(火) 21:07 ID:RNw

 そして俺は凛咲の期待に答えるようにギュッと抱きしめた。

以上の文を>>151の最後に追加してください。

153:麗愛:2013/04/24(水) 17:28 ID:RNw

〜Risa side〜

 突然私が抱きついたにも関わらず、滝久は抱きしめてくれた。
その両腕はちょっと私をきつく締めたけど心地よかった。

「あ…………」

 突然滝久が声を出した。
私は少し驚きながら顔を上げてみた。
そして、滝久の視線を追う。

 そこに居たのは…………舞だった。

154:麗愛:2013/04/25(木) 22:05 ID:RNw

〜Risa side〜

「舞っ…………」

 舞は私をジッと見つめて踵を返し校舎の方へ走って行く。
私は舞を引き留めようとするが舞は止まらない。
その時、滝久が私の腕を力強く握った。

「痛っ……」

 思わず声が出た。
私は恐る恐る滝久を見る。
滝久はハッとした表情で言った。

「ごめん……あの子を追いかけて」

「うんっ」

 滝久は静かにそう言い、私がニコッと笑い返事をするとホッとした表情で口角を上げた。

155:麗愛:2013/04/26(金) 17:15 ID:RNw

〜Risa side〜

「はぁっ、はぁっ……」

 私は息を切らして舞を追いかける。
が、運動神経抜群の舞に叶うはずもなく見失ってしまった。
だけど、私は走り続ける。
木々の影となり涼しく心地いい道を。

 前後左右に見回しても舞は見当たらない。
でも私は諦めずに走り回った。
すると後ろから声が聞こえた。

「なんで探すのよっ……」

 間違えなく舞の声だった。
後ろを振り向くと舞が涙目で私を見つめていた。

156:麗愛:2013/04/26(金) 23:30 ID:RNw

〜Risa side〜

「舞……ごめん」

「っ、なんで謝るの?」

 舞は涙ぐんだ声で言葉を放った。

「舞を……裏切ったから」

 私は率直な思いをを述べた。
滝久と付き合うってことは舞を裏切ったことと同じ。
だって舞の好きな人を奪ったんだよ。
謝るんじゃなくて態度で示せってこと?
私が混乱していると、舞は私の手を握り笑って言った。

「がんばれ」

 たった四文字の言葉がとてつもなく美しく響き、私の心へと消えた。
そして決して舞は怒ってなかったんだと安心した。

157:麗愛:2013/04/27(土) 13:06 ID:RNw

〜Ruku side〜

 俺は舞を追いかけて行った凛咲を探していた。
数分前まではただの友達の関係だったのに。
今はもう違う、恋人だ。
そして二人を見つけ、木の影に隠れた。
何かを話しているが全然聞こえない。
が、次の瞬間言葉が耳に飛び込んできた。

「がんばれ」

 舞は少し震えた唇を動かし、ゆっくり優しい声で言った。
静かに言っているのにとてもはっきりと俺の耳に届いた。
そして、舞はゆっくりと歩き出した。
だんだん近づくその足音。
俺の居る方向に来ているのがわかった。
そして、黒く長めの髪と白い頬が目に入る。

「がんばれ」

 俺の横を通り過ぎる時、舞はさっきと同じ声で俺に向かってそう言った。
きっと舞は俺がここに居たことを知っていたんだろう、俺はそう確信した。

158:麗愛:2013/04/27(土) 21:29 ID:RNw

*これから*
今後、小説の基本(?)という物に気をつけて書いて行こうかと思っています。

◆“…”“_”は偶数個使用
◇感嘆符“!”疑問符“?”の後は1マス開ける
◆文の最初は1マス開ける
◇「」の最後に“。”をつけない

他に気をつける点があれば教えて下さい。

159:麗愛:2013/04/28(日) 07:53 ID:RNw

〜Ruku side〜

「ルーくん、ルーくん」

 俺はこの声で目覚めた。
そして、俺はこの声を知っている。

「レイ……」

 彼女の名前はスピカ・レイ。
 簡単に言えば俺直属、宇宙警察C級の部下だ。
それよりなんで俺の部屋に__?

「なんでここに?」

 俺がそう言うと困ったように溜め息を吐き、左手で自分の左頬を撫でて言った。

「だーれかさんが、調査報告書を提出してくれないのよね……」

 誰かさんって誰だよ____俺だ。

「やっべ」

 俺がこう言うと同時にレイは満足そうに微笑み消えようとした。
 俺はその腕をとっさに掴んだ。

「なっ、何よ?」

「手伝え」

 レイは無言で首を横に振ったから俺は最終兵器を使うことにした。

「手伝ってくれたら、地球への滞在を許________ 」

「手伝う!!」

 レイは目を輝かせていた。
最終兵器、つまり……異世界で生活することを許可すること。
 レイはいつも外の世界にとても憧れていたんだ、でも決して任務以外では行かして貰えなかった。
 いつからだっただろう? レイの行動が制限されたのは。

 そう、レイに特別な力があることがバレた時からだ、

160:麗愛:2013/04/28(日) 13:27 ID:RNw

*訂正*
>>159の最後“、”じゃなくて“。”です

161:麗愛:2013/04/28(日) 18:59 ID:RNw

 6年前、そう俺が6才の頃だった。
俺とレイは幼なじみでいつも二人で遊んでいた。
 ラブラブだーとか冷やかす奴も、もちろん居たが俺たちは決して離れようとはしはかった。
 何故なら、レイはとても不思議な力を持って生まれた“天災児”だから。
 そして、その力をを持っていることは俺しか知らない。
 生まれつきその力はあったが、赤ちゃんのレイには覚醒させる力がなかった。
 俺が一度川で覚えた事があり、その時に覚醒したのだ。




 “プラネット”




 これが、レイの持つ能力だった。

162:麗愛:2013/04/29(月) 19:23 ID:RNw

*訂正*

>>161で“覚えた”という言葉がありますが、“溺れた”です。
打ちミスからの変換ミスです。
ごめんなさい。

163:麗愛:2013/04/30(火) 20:38 ID:RNw

 “プラネット”とは、宇宙全体を自由に行き来出来る瞬間移動能力のこと。
 ワンダーランドの住人は生まれつき特別な力を持つ。
 だが、その能力はワンダーランド内でしか使えず他の世界では無力だった。

 ワンダーランドの伝記によると、神は100年に一度1人の少年もしくは少女に特別な力を授けると記してあった。



“プラネット”



 そう、レイは神に魅染められた少女すなわち“天災児”だった。
 その力がバレたせいでレイは研究所へ連れて行かれて、5年に渡り拘束された。
 そして去年、拘束から解放されたのだ。

 そして、もう一つ忘れてはならないことがあった。
 天災児は1人ではなく、あと二人居る。

 でも、レイ程協力な力は持っていない。
ちなみに、俺もその一人だ。
残りの一人は知らない。

 俺の能力は“リンク”という共有する力。


 だから、俺はレイと共に数秒間赤の国でスパイ活動をさせられたものだ。
 レイが来たからきっと、地球には何かある。
 俺は、この可能性を否定することはなかった。





 恋愛感情を取るか、未来を取るか。

164:麗愛:2013/05/01(水) 14:01 ID:RNw

 それは俺にかせられた使命のようにも感じた。そして俺は決意した。

凛咲に全てを話して、理解して貰おうと。



……………………って、遅刻する!!



 深く考えるあまり、時間が経つのも忘れてしまった。
 俺は急いで準備をし、レイに「適当にやっといて」と頼み、家を駆け足で出た。

165:麗愛:2013/05/01(水) 21:49 ID:RNw

〜Ruku side〜

 俺は風を切り坂道を下る下る。
 猫は驚き、犬は唸り、おばさん達は「今頃の若者は……」と顔をしかめた。
 でも俺は気にしない、遅刻してはいけないから。

「……んな急がなくても」

 後ろから呆れた声が聞こえたので振り返ると、そこにはレイが居た。

「ルーくん、私に任せてよ」

 レイに任せる……? 俺がキョトンとしているとレイは鼻を高くして言った。

「目的地は学校ね?でも、……近くの公園でいいかな?」

 俺が気づいた説きにはもう学校近くの光陵公園へ着いていた。
 急がなくても良かったんだ、レイのプラネットに頼れば一瞬だったんだ。
 レイに感謝しておこう。

 ………………あ! 凛咲だ!

「凛咲、おはよう」

 俺はいつも通りに挨拶をした。

「あっ……おはよっ!」

 なんか凛咲がいつもと違った。
 そりゃそうか、だって俺達は付き合い始めたんだから。

「あのね、滝久。付き合ってることは内緒にして欲しいの」

「ん? ああ、わかった」

 なんで内緒にして欲しいんだろう?
 ワンダーランドのカップルはみんな公認されてたのに。
 そっか、これが…………



 ワンダーランドと地球の違い。

166:麗愛:2013/05/06(月) 08:55 ID:RNw

 周りを見渡せば、景色なんてワンダーランドと全く違う。
 俺は探査の為にいろいろな星へ行って来た。
 地球の景色はその中で一番だ。

 ワンダーランドは赤と白の薔薇しかないし、ワンダーランドから一番近いアカツキなんて生き物さえ居ない。

 それに比べて地球は、チューリップとかいう綺麗な花が咲き誇っている。
 入学式に見た、桜のように美しいんだ。

 ここで生きて行きたいなんて、初めて思った。
 でも、戻らなきゃ未来はないから。

 凛咲とは、いずれ……さよならしなければいけないから。

167:麗愛:2013/05/08(水) 16:55 ID:RNw

 俺はこの星に居たいけど、おそららく上層部が許さない。
 それに記憶を消される可能性が高い。
 絶対に凛咲を忘れたくないから。
 その為には一年でワンダーランドへ戻らなければならない。

「滝久君、凛咲をよろしくね?」

 後ろから聞こえる声に俺の体は震えた。
 この言葉がとてもプレッシャーで。
 一年で別れるのが前提で、なのに……付き合って貰うなんて身勝手じやないか。
 凛咲に尋ねよう。

「一年という期限付きでも付き合ってくれる?」って……

168:麗愛:2013/05/09(木) 15:27 ID:iuM

〜Risa side〜

「一年という期限付きでも付き合ってくれる?」

 突然、滝久に告げられたその一言を
私は飲み込めなかった。

「え……?」

 私はどうしていいか分からず、そう返すしかなかった。
 どういうこと? 一年経ったら別れてってこと? それとも、一年しかここに居ないってこと……?

「あのさ、俺……」

 私は息を飲み、滝久に耳を傾けた。
 ちなみに今居るのは放課後の教室。
 窓は閉めてあるから風は来ないし、聞こえる音は私と滝久の声と音だけ。

「俺、一年で……帰るんだ」

「そっか……分かった。一年、よろしくね」

 どこへ帰るかなんて聞けないよ。
 だって君があんなにつらそうな顔をしてるのに……。
 本当は、別れたくなんかない。
 でも、それしか道がないのなら…………我慢するしかないじゃんか。

169:麗愛:2013/05/09(木) 21:18 ID:RNw

〜Ruku side〜

「じゃあね、滝久。また明日」

「おぅ」

 私が別れを告げるとさっきの表情は滝久の顔にはなく、何かふっきれたような表情に感じた。
 そして、私は学校を後にした。

 それから私は数十分歩き、目的地へと着いた。




Alice




 私が週に一度は訪れる憩いの場所だ。

「いらっしゃいませー。あ、凛咲ちゃん!」

「裕子さん、こんにちはー」

「今日はちょっと遅かったじゃない」

「クラスメートと話してたの」

 私の顔、歪んでない? 大丈夫?

「そう、奥の席どうぞ。あとで新しい店員を紹介するわね」

「ありがとう」

 新しい店員か……もうここに通い始めて1年が経つ。
 新しい店員なんて、初めてだ。

170:麗愛:2013/05/11(土) 00:10 ID:RNw

 私は店の奥の席へと座る。
 そこは、店内で最も落ち着いた雰囲気の場所であって私の定位置。

「凛咲ちゃん、紹介するね」

「初めまして、光石玲(Rei Kouseki)です。よろしくね、凛咲ちゃん」

「よろしくお願いします」

 私がにっこりと微笑むと、玲さんも微笑んでくれた。
 その笑顔は私が見た事がないくらい輝いていて、どこか寂し気に感じた。

171:麗愛:2013/05/11(土) 15:02 ID:RNw

〜Ruku side〜

「ルーくん、ただいまぁー!」

 俺が部屋でこの世界で言う宿題という物をやっていた時、レイがもの凄いハイテンションで帰ってきた。
 
「どこ行ってたんだ?」

「聞きたい?」

 レイは話したいと言わんばかりにこちらを向いていた。
 だから俺はこう返した。

「別に」

「ルーくんのバカー!聞いてよっ!」

「あー、はいはい」

 どっちにしろ聞いてやるんだから、待てって話だよ。
 英語とか言う言語は容易だが、社会とかいう物は全然意味が分からない。
 そんな事を考えながら、レイの次の一声を待っていた。

172:麗愛:2013/05/12(日) 11:55 ID:RNw

「私ね、バイト始めたの!」

「っっ!? えええええええっ!?」

 ちょっと待てよ、レイがバイト!?
 絶対、迷惑掛けるじゃん……どこでだ? 俺も見に行こうかな。

「ど・こ・で、バイトしてんの?」

「アリス」

 レイは超ご機嫌な様子で三文字を呟いた。
 アリスとは……何の店だろう?

「喫茶店なんだけどー、常連さんが可愛いくてさっ」

「へぇー、なんて言う子?」

「凛咲ちゃん」

 凛……咲…………? 嘘だろ? そんな、まさか……。
 レイが凛咲に接触して、俺との関係がバレたらら……凛咲からも俺の記憶が消されるじゃないかよ。


 嫌だ、そんなの……絶対に。

173:麗愛:2013/05/12(日) 19:15 ID:RNw

「凛咲って子……可愛い?」

「うん?可愛いよー!」

 レイは不思議そうな顔をして俺を覗き込んだ。
 そして、少し離れたかと思うとフッと笑ってサラッと言った。

「水沢凛咲ちゃん、ルーくんの彼女でしょ? 安心して、言わないから」

 その声は透き通っていて、俺の心を洗い流し、安心をもたらした。
 なんでバレてるんだろう? まぁ、いっか……君と居られるんだから。

174:麗愛:2013/05/13(月) 19:16 ID:RNw

*訂正*
>>169は〜Ruku side〜ではなく、〜Risa side〜でした!ごめんなさい!

175:麗愛:2013/05/14(火) 22:19 ID:RNw

「ウィルは……元気にしているだろうか?」

 俺のふとした呟き、レイはわざとらしく丁寧に答えた。

「なーに言ってんの。ルーくん?」

 まぁ、そうなるか。
 ここで、俺の能力について詳しく説明しようか。
 俺の能力は、“リンク”という共有能力であって、使い方を間違えれば自分の素性をバラすことになる能力だ。
 レイの言う意味、それは“リンク”を使ってウィルと感情共有をし、通信すればいいというもの。
 要するにテレパシー。
 詳しく説明するような物もないから、ここらへんで切り上げようか……。
 そして俺は、ウィルにリンクした。

=ウィル、聞こえるか?=

 俺は、心で呼びかける。

=ああ、聞こえてるよ=

 返事は早い。何故なら、心に念じればいいだけだから。

=今、何してる?=

=レイチェル姫が死し、我が主が仮の姫となった=

=我が主??ラムか??=

=ああ、ラムだ。だが、仮だ=

=そう……いつ新しい姫がたつ?=

=2年後、俺が地球に降り探すらしい=

=そうか……=

=今たてこんでる、またな=

 俺とウィルの通信は切れ、レイはこっちを見つめている。

「何かあったん?」

 レイは俺がリンクを切った途端に、話しかけてきた。

「姫が、死んだってよ」

「それで?」

「2年後。新しい姫がたつ、と……」

「そう。なら、いいわ」

 ……何がいいんだよ?

176:麗愛:2013/05/16(木) 13:55 ID:RNw

 本当に何がいいんだよ?ああ、そうだ。
リンクすればいいんだ。

=凛咲ちゃんを姫に……そうすれば、ルーくんが王に……?=

=いや、白の国に王はたたないな=

=凛咲ちゃん……あなたの日常を壊すかもしれないわ=

 俺は、リンクしている間無心にならなければいけない。
 スパイをしているのと要領は同じだが。
凛咲を姫に?いや、無理があるだろう……。

「なーんて、ルーくん。いけないよ?」

 やっぱりバレてたんだ……

177:アリス:2013/05/16(木) 17:56 ID:Sb.

はい。きてみたけど、こっちもきてね! 

ライアーゲーム よろしく!

178:麗愛:2013/05/16(木) 20:33 ID:RNw

「凛咲を女王に。俺にとっては名案だな」

「そうかしら? まぁ、凛咲ちゃん次第よ?」

「ああ、分かってる。この国のアリスという物語と俺らの伝記は一致する所がある」

「へぇ……」

 それを使えば……だって凛咲さ、アリス好きじゃん。
 筆箱も下敷きも、シャーペンだって。
 ストーカーじゃないけど、よく見てるんだ。

 君の事。

179:麗愛:2013/05/17(金) 19:57 ID:RNw

〜Risa side〜

「ねぇ、凛咲。アリスの居るワンダーランド。行きたいって思うか?」

 急になんでそんなこと聞くんだろう?
まぁ、いっか……滝久の聞くことに意味なんてないだろうし。

「行きたい……よ?」

 行きたい……よ?なんて曖昧な返事するんじゃなかったかな?
 本当は行きたいし、でもないことなんて分かってるし。

「願えばいいんだよ。願えば」

「願えば?」

 何度も願ったよ、流れ星に。

「幻のような……白い流れ星にさ」

 白い流れ星?ああ、確か一週間前に観測された……。

「バカみたい」

 私はからかうようにクスクスと笑う。

「だよなっ」

 滝久も一緒に笑う。
 一部の人は私たちを見て、ひそひそと会話をしていた。
 「うるさい」っていうまでもなく人もいれば、「ヒューヒュー」とからかう人だっている。
 でも、そんなことどうでもいいの。
 今を楽しまなきゃ、損じゃない?

180:乃愛:2013/05/18(土) 16:49 ID:RNw

*訂正*
言うまでもなく→×
言う→○

あと、名前変えました!!

181:乃愛:2013/05/19(日) 00:13 ID:RNw

*1年後*

「じゃあね、凛咲。また、いつか会う日まで」

「滝久こそ、がんばれ」

 一年が経ち、私たちは別れた。
 滝久の遠くなる背中を見続けるのはつらくて、つい目を伏せてしまうけれど……これで最後なんだって思うと悔しくて、悲しくて、そんな自分が嫌で……追い続けた。

 君が渡る歩道橋を私も渡って。

 「ついてくんなよ」って言われても追い続けて。
 でも、私の行動が君を殺すなんて思いもしなかった。

 横断歩道を歩き、君を追い続ける私に周りなんて見えてなかった。

「危ないっ!!」

 突然の滝久の叫び声で我にかえった私は当たりを見渡すと、3m横にはトラックが私に向かって走っていた。
 私は、反射的に目を閉じた。

 ふわっという感覚と共に、生温かい香りが広がった。

「滝久っ、滝久ーーーー!!」

 私の横に横たわっていたのは、血まみれの滝久だった。

182:乃愛:2013/05/19(日) 21:30 ID:RNw

 私はすぐに携帯を取り出し、ボタンを押そうとした。
でも、手が震えて思うようにボタンが押せない。
焦っていると、アリスの新しい店員として来た玲さんが運良く通りかかった。

「凛咲ちゃんっ!?」

「玲さんっ……救急車をっっ!!」

「分かったわ」

 玲さんのおかげで救急車を呼ぶことが出来た。
 でも、正直……手遅れだって思ってたんだ。
 だんだんと冷たくなる手を握りしめた私の手もだんだん冷たくなっていって……。
 ぬくもりが途絶えたんだ。

183:乃愛:2013/05/25(土) 08:21 ID:RNw

「玲さん……どうしよ……」

「ん?」

 私は震えた声で玲さんに尋ねる。
 別に尋ねた所でどーにもならないのに。

「そーねぇ……」

 玲さんは口を開き衝撃の発言をした。

「滝久は、きっと……ワンダーランドへ行くのよ」

「ワンダー、ランド……そっか。いいな……」

「行きたいの?」

「アリス大好きです。滝久は……なんかチェシャ猫みたいですよね」

「そうね」

184:乃愛:2013/05/26(日) 13:04 ID:RNw

 あ、れ……なんか違和感。おかしいよね、ああ。そうだ……、そういうこと……。

「なんで滝久を知ってるんですか?」

 玲さんはハッとして口を動かした。

「うっ、ううん。実は……滝久の部屋の隣に住んでるんだ……あいつ、マンションね一人暮らしで……面倒診てやってんの」

 へぇ……こんな綺麗なお姉さん……、にしては若いよね?何歳だろ……。

「玲さん、何歳ですか?」

「ピッチピチの12歳!……っじゃなくて17よ」

 こんな時にそんなノリいらないよ……私は妙に悲しくなった。

185:乃愛:2013/05/27(月) 22:44 ID:RNw

 その後、滝久は死んだって聞いた。
死因は、後頭部殴打。
つまり、トラックにぶつかった時の衝撃で……私が殺したみたいなもんだ。

 私は、それから一週間学校を休んだ。
精神的ショックが大きく、突然のフラッシュバックにより少し暴れてしまったから。
 でも、今は大丈夫。一応薬で安定してる。
 それから私は普通に学校に通えるようになった。

「りーちゃん! おはよ!」

「うん。おはよう」

 私と舞はいつも通りに仲良く出来たし、みんなも気を使ってくれて私に滝久の話をしなかった。

 みんな、ありがとう。
そうして、私の恋物語は閉じたんだ。

第三章「凛咲と滝久」完結

186:乃愛:2013/05/28(火) 22:26 ID:RNw

第四章「決意の朝」

「昔を思い出してただけよ」

 私は滝久、ううん、リンに笑って言った。

「でも、過去は断ち切らなければいけない」

 リンは厳しい顔つきで私にそう言った。
 きっと、私の過去が運命を左右すると言っても過言ではないのだろう。
 過去に左右され、間違った方向へ導かれないように____。

187:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/05/28(火) 22:30 ID:ez-LVE

こんばんはッ♪
葉っぱ天国作家プロフィールスレッド(?)に来ていただいたので乃愛様が執筆されている小説にお邪魔させてもらいました。

迷惑だったらすいません(>人<;)
相変わらずの文才...
羨ましいですッ♪

188:乃愛:2013/05/28(火) 22:54 ID:RNw

*若宮鈴音sama*

訪問ありがとーっ!!
全然迷惑じゃないです!!
いつでも来て下さい!

文才なんてないです…

あのー……みんなみたいに鈴って呼んでいいですか?

189:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/05/28(火) 23:03 ID:ez-dcU

今は、中間テスト一週間前なのでなかなか来れませんが終わったら来ますね―ッ♪

文才、ありありですよ(゜□゜;)!!

もちろん!!
私も鈴って呼んでもらえるほうが嬉しいですッ♪

フリトの方にも書いたんですが、私ものんのんって呼んでいいですか...?

190:乃挨拶:2013/05/28(火) 23:10 ID:RNw

のっ、のんのん(//ω//)
めっちゃ可愛らしいあだ名ありがとぅ(><)
OKやに!フリトはあまり顔出せやんかもしれんけど、よろしく!

191:乃愛:2013/05/28(火) 23:11 ID:RNw

やっちゃったーーーー!!名前w

192:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/05/28(火) 23:19 ID:ez-xMo

*のんのん..

ありがと―っ♪
了解ですッ!!

193:乃愛:2013/05/29(水) 18:48 ID:RNw

「では、修行を始めようか」

 ウィルは静かにそう言い、立ち上がると同時にリンに剣を渡した。
 ウィルから剣を受け取ったリンは後ろに数メートル下がった。

「リン、よいか?」

「いつでも」

 二人の間には火花が散る。
二人は同じタイミングで息を吸い、呼吸を整えると一瞬のうちに距離を縮め剣と剣を交わした。
 離れた剣と剣はまるで生きているかのように軽やかに動く。
 そして、またぶつかる。
 鳴り響く金属音に私は息を吸うのも忘れて、圧倒された。

「す……ごい…………」

 口から漏れたのは感動の言葉だけ。

194:乃愛:2013/05/29(水) 18:50 ID:RNw

*鈴*
あれ、「私も」ってさ私のことのんのんって呼んでる人居たっ??

195:karin ◆WfHE:2013/05/29(水) 19:19 ID:9xQ

ハーイ乃愛先生に質問です(≧▽≦)/

196:乃愛:2013/05/29(水) 19:21 ID:RNw

はーい、何ですかぁ??
糞乃愛先生に質問とはっ!

197:karin ◆WfHE:2013/05/29(水) 19:41 ID:9xQ

>>91
よく読んでください

198:karin ◆WfHE:2013/05/29(水) 19:43 ID:9xQ

間違えたww
>>94をよく読んでみてくださいww

199:乃愛:2013/05/29(水) 19:43 ID:RNw

猫君…?

200:乃愛:2013/05/29(水) 19:44 ID:RNw

祝☆200

201:乃愛:2013/05/29(水) 19:46 ID:RNw

あれ、火事になってる?なんで?
交通事故と予定だったんだけど……

202:karin ◆WfHE:2013/05/29(水) 19:47 ID:9xQ

☆200☆

>>201
そこに矛盾を感じてしまった私ですww

203:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/05/29(水) 19:51 ID:ez-0PI

*のんのん..

違うよ―っ?
私もあだ名で呼んでいい?ってこと♪

204:乃愛:2013/05/29(水) 19:52 ID:RNw

>>202
ありがとう。全く気づかなかった……てかそんな設定あったことも忘れてた(笑)

205:乃愛:2013/05/29(水) 19:55 ID:RNw

>>203
ああっ!!

206:乃愛:2013/05/29(水) 23:05 ID:RNw

karinが気づいたてくれたから訂正入れます。

*訂正*

>>94の滝久の死因は火事と書いてありますが正しくは事故です。

207:乃愛:2013/05/29(水) 23:07 ID:RNw

karinが気づいてくれたので訂正入れます。

*訂正*

>>94で滝久の死因は火事となっていますが、正しくは事故です。

208:乃愛:2013/05/29(水) 23:08 ID:RNw

>>207>>206の訂正ね。

209:乃愛:2013/05/30(木) 22:28 ID:RNw

 一旦落ち着いたように思えた剣と剣はまたぶつかり合い、火花を散らせ私の目を奪う。
 あれから5分程経っただろうか?剣と剣のぶつかる音が止み、目の前には礼をし、握手をする二人が居る。

「アリス様、では始めます。アリス様にも剣術を習って頂き、人並みの力をつけて頂きます」

「王女なのにですか?」

「ええ、王女ですが己の身は守れる程度の剣術は必要です」

「……分かりました」

 私はしぶしぶ頷いた。
 そして、今日から厳しい特訓が始まった。
 私は王女側近として城に置かれた。
この城で生活するには何でもいいから身分が必要らしい。

 王女側近としての振る舞いも厳しく指導された。
こんなことになるなら、星に願わなければって思うくらい。

210:乃愛:2013/05/31(金) 23:23 ID:RNw

「では、実力を試させて頂きます」

 ウィルが礼をしたので、私は叩き込まれた通りに礼儀正しく礼をした。

「アリス様、良いか?」

「ええ、頼もう!」

 1ヶ月の特訓の末、私の剣術は驚く程に上達した。
 目の前では、ウィルが私に剣を向けている。

「では、行きますっ!」

 先制攻撃は自分から仕掛ける物だって教えてもらったから、私は言われた通りに仕掛けた。
 所謂、先手必勝ってやつね!

 私は軽くステップをし、ウィルの背後に周り込み、足元に剣を振るった。
 でもウィルは全てお見通しらしく、ジャンプをして、そのまま空中でターンをして上から切りかかる。
 それを私はすかさずに体を右に傾けてよけた。

 少し離れた所では、リンが時計を眺めながらちらちらとこちらを見て取れいた。

211:乃愛:2013/06/01(土) 23:46 ID:iuM

「やめ!」

 私たちが剣を交わらせてから5分が経過しただろうか?
 リンが終了の合図をかけた。

「アリス様、見事」

 なんか誉めて貰うって照れくさいな……なんて。

「アリス様、次は……魔法、ですかね?」

「えっ!?まだやるの!?」

「アリス様、口が悪いですよ」

 私はウィルに言われることをなんでも聞かなきゃいけないの____?
 なんでよ?王女でしょ?

 でも、魔法……?面白そうじゃない。

 悔しさより、楽しみの感情がこみ上げてきた。

212:乃愛 ◆fVBU:2013/06/02(日) 14:54 ID:rwY

「では、始めます。ワンダーランドでは人工的に魔法を身につけられます。ですが、系統が決まっています」

 ウィルはよく分からない単語を並べ、淡々と話している。
私はその話を聞きながして、どんな魔法を身につけるのだろう?とワクワクしていた。

「分かりましたか?」

 全く……分かりません!

「分かったわ」

 でも、分からないというと怒られるから……。

「アリスはなーんにも分かっちゃいないよ」

「そのようですね」

 え!?なんでバレたの!?
まぁ、いいじゃん。早く覚えたいよ。

「ってことで、始めたげて」

「はぁ……わかった」

 リンが頼むとウィルははぁ……と溜め息をつき私に何かを手渡した。
それは、白くて黄色くて虹色でキラキラと輝いている石がはめ込まれな腕輪。

「それは、光の魔法石を加工した腕輪です」

「ほぅ……」

 ………………よく分からない。

213:乃愛:2013/06/04(火) 19:12 ID:HO2

 そして月は流れて2ヵ月。
只今、儀式の真っ最中。

「水沢凛咲変わってアリスはこの国の女王となりこの白の世をすべることを誓いますか?」

「はい」

 何の儀式かって?もちろん、女王としてみんなに認めて貰う為の儀式。
 今まで隠してたのは、女王が変わる時、異世界から来た物は3ヵ月以上国民に顔を見せずに生活しなければならないから。

 それと、この白の世では3つの女王としての心得がある。

 国民には顔を見せない。
 国民には声を聞かせる。
 罪人を国民の前で罰する。

 顔を見せないのは女王を神と等しい存在に変化させる為。

 国民に声を聞かせるのは女王として信頼と尊敬を集める為。

 国民を処するのは女王に対する恐怖を植え付けるため。


 この3つを心得てこそ、女王として生きられるらしい。

「女王の心得3原則を誓いますか?」

「はい」

 本当は、罪人なんて罰したくないよ……でも、この国を救う為に。
 赤の国を倒して平和な世を入れる為に。

 私はこの国の女王となる。

第四章「決意の朝」完結

214:乃愛:2013/06/04(火) 19:43 ID:HO2

いきなりですが、ごめんなさい。
これからは、今まで以上に亀更新になると思います。
本当にごめん。

このスレが沈んでしまった時上げてくれる心優しい人は……?なんて言いません。

自力で探し出します(笑)

みんな、ごめんね。
「アリスと白うさぎ。」も同様です。

215:乃愛:2013/06/04(火) 19:56 ID:HO2

>>214
☆麗愛のgdgd短編集☆も同様です。が正しかったです。

216:乃愛:2013/06/05(水) 07:01 ID:iuM

ちょっと上げます。
今日は更新出来ると思います!
学校が早いので…

217:乃愛:2013/06/07(金) 18:52 ID:rwY

第五章「残酷な夜明け」

 あの儀式から数週間が経ち、私率いる白の国の軍隊は紅の国へ攻めいる準備をしていた。
攻め入る予定の日は3日後。

「アリス姫、砲撃準備整いました」

 一人の軍人が私に敬礼をし、そう言った。

「分かったわ」

 私がその軍人に対して微笑みを返すと彼は満足そうに頬を染め、足早に立ち去った。
 そして、私は歩を進めてウィルのもとへと駆け寄った。

「ウィル、砲撃の準備は整ったそうよ。あとは、魔法剣の準備が整えば完了ね」

「アリス様、魔法剣は__光と双でよろしいですか?」

「えーっと、そうね。ありがとう」

「あと、戦いの前に国民に向け宣言をお願いします」

 宣言……か。
只今から戦を行います?

「バッカじゃねーの? アリス」

 後ろからリンが顔をひょっこり出して言った。

「リン、無礼です。アリス様とお呼びしなさい」

 ウィルはすかさず応戦したが、私は普通にアリスと呼んで貰った方が気が楽だ。
だから、私は二人に頼んだ。

「ウィル、リン。私のことはアリスって呼んで?」

「え……でも……」

 ウィルが躊躇いを見せたので、私は呆れてこう言った。

「女王命令よ? 聞けないの?」

「……分かりました」

 ウィルは私がそう言うと、渋々だが了承した。
まぁ、リンは言われなくてもそうするって感じの顔してるけど。

「……いよいよ、ね」

 私は3日後に始まる残酷な戦いを、人と人との殺し合いを、崩れた日常を、国民が泣き叫ぶ顔を____覚悟した。

218:乃愛:2013/06/09(日) 10:55 ID:iuM

 三日なんてあっという間。

 そして、今――――私は戦争の幕開けを告げる。

「今日より、紅の国に攻め入ります。今から伝える場所に避難し、待機してください。」

 国民のおびえる顔、泣く顔、みんなそれぞれの想いを胸にたくし、私に敬意をあらわした。
絶対に勝って、紅の国を手の内に置いてください、と――――。
みんな……勝利を願い、祈った。
もちろん私だって。

 そして、私は国民の前から姿を消した。
城の中へと戻った私は、後ろで待機していたウィルの抱きつき……泣いたんだ。

「なんでっ……なんで私なの…………戦争なんて、したくないのに…………」

 私は心の中に閉じ込めてきた戦争への想いを打ち明けた。
戦争は、残忍なものであって正義ではない。
自国を豊かにするというのは建前で、本当は自分の欲だって。

「欲なんていいからっ……平和な暮らしをみんなに――」

 そんなこと叶わないってわかってる。
いまさらとめられない。

219:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 13:49 ID:ez-LVE

失礼します。
「*葉っぱ限定何でも屋*」の者です。
要望通り、評価致しますが昨日に高熱が出てしまい、まだ治っていない状態なので手短にさせていただきます。
勝手ながらも申し訳ありませんが、ご了承ください。


キャラクター ★★★★☆(五段階評価)
内容 ★★★☆☆(五段階評価)
総合 ★★★☆☆(五段階評価)

点数:85点


受験も近いのに本当、凄いと思います。
基本的な部分もしっかり出来ているし、ほぼ……というか「☆麗愛のgdgd短編集☆」のときよりもレベルが上がってますね。
ですが、これは評価を依頼される皆さんに言わせてもらってるんですが……描写は完璧なんですが心情が書かれていない、というところに目がいきますね……
その点を活かしていけばもっと良くなると思います。


以上、評価致しました。
これはあくまでも私の意見なので無視していただいても結構です。
最後に一言……私はこういうファンタジー系の小説を書くのが苦手なのでこれからも乃愛様の小説を見習っていきたいです。


依頼、ありがとうございました。

220:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 14:03 ID:ez-ZBY

*のんのん..

〜「*葉っぱ限定何でも屋*」からの返事〜

いえいえ〜
向こうに書いてしまっては無駄レスになっちゃうのでこっちに書かせてもらうねー♪

心情は、例えばアリスがその時の状況で思っていることかな^ ^

221:乃愛:2013/06/09(日) 14:17 ID:rwY

>>220
うーん……。
嬉しい、楽しい、苦しい、寂しいとかそんな感じ?

222:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 14:27 ID:ez-LVE

そうそう!!

223:乃愛:2013/06/09(日) 14:29 ID:rwY

>>222
ありがとう!
個人的な質問なんやけど……読者様的にはこの後どんな展開がいいかな?

224:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 14:40 ID:ez-ZBY

いえいえ♪
私的には……

1.アリスが自らの身を乗り出し、死のうとする。命を絶つ代わりにこの世を平和にして欲しいと願う。

2.しかし、ウィルがアリスを止める。
アリスにはアリスのままでいてほしいから……と言う。


みたいな...?
個人的には恋愛要素を入れるかなー♪

225:乃愛:2013/06/09(日) 14:50 ID:rwY

>鈴
そうか、アリスが身を……。
ウィルとは恋愛ならんな……。
一応、20超えてるからな……。

アリス→13
ルート→13
レイ→13
ウイル→27

…………難しい(笑)
最初は、恋愛というより友情でかこうとおもったんやけど……話がそれるという(笑)

よし、決めた。
紅の女王殺そう。

226:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 15:05 ID:ez-LVE

役に立てんくてスマン...!!
あらあら、ネタバレしちゃっていいの...?

227:乃愛:2013/06/09(日) 15:10 ID:rwY

>>226
うん、大丈夫。
殺すにも、いろいろ意味があるじゃん(?)

228:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 15:26 ID:ez-ZBY

あ、なるほどね^ ^
考えてることが分かった♪

229:乃愛:2013/06/09(日) 16:55 ID:iuM

なんか、最近書き禁になったり解除されるとこがしばしば・・・。
全然更新されないときは、書き禁巻き込まれたんだなーって思ってください。

230:乃愛:2013/06/09(日) 19:10 ID:rwY

「私は、紅の女王の首をとるわ」

 私はウィルとリンに対して言い切った。
二人はきょとんとしている。
そりゃそうだろう……魔法すら使いこなせない少女が敵国の女王の首をとると言ったのだ。
無理もない。

「……本気か?」

 先に口を開いたのはリンだった。
ウィルはまだ動揺してるようで上手く言葉を紡げていない。
口だけは動いているが、その口からは空気がただ漏れて行くだけ。

「本気だよ」

 やっぱりリンも少し困惑しているようだ。
そして、口を紡いだ。

「なら、レイを呼んで来よう」

 れ、レイ…………?
今度は私が動揺した。
レイって……玲さんの、こと?
なんか胸がチクチク痛む。

 これも自分の欲のような気がして____。

「レイ・スピカ。俺の幼なじみだ」

「…………」

 私の口は何も動かない。
また、迷惑を掛けてしまう。
その一心で私は首を横に振っていた。

「何故だ?」

 リンは私に問いただした。
分かんないよ……でも、玲さんはダメ。
そんな気がしたんだ。

231:乃愛:2013/06/12(水) 07:09 ID:rwY

「まぁ、いい。いずれ紅の女王の首は取れるんだ」

 リンは何故か勝ち誇ったように言って、踵を返し、ベランダから数十メートル離れた扉の方へ歩いて行った。
そして、扉をガチャリと開けると出て行ってしまった。

「何故……レイはダメなんだ?」

 リンが出て行った後、ウィルは私の肩に手を置いて尋ねた。

「……っ分かんないよ!」

 私はそういうと同時に肩に置かれた手を払いのけ、立ち上がった。
そして____。

「玲さんを何故呼ぶの?」

 そうだよ、なんで気づかなかったんだ?
何故玲さんを呼ぶの?
別に呼ばなくたって……。

「そうか、レイの能力知らないんだったな」

 そう言うとウィルは私を強制的に椅子へ座らせた。

232:乃愛:2013/06/16(日) 16:21 ID:CVQ

あげます。

233:乃愛:2013/06/16(日) 22:17 ID:CVQ

評価依頼を出したため、あげます。
小説の更新は1週間以上後になります。
テストなんで…

234:乃愛:2013/06/18(火) 07:09 ID:CVQ

「あの……ウィル?」

 私がウィルに尋ねるといつもの笑顔で私に話をし始めた。

「レイの能力はプラネットというワンダーランド内において最大の能力だ。その能力の内容は、主に空間移動。俺は流れ星に乗って来たが、やっぱり不安定だしな。まぁ、ここの流れ星は空間転送ではなくて……ただ、宇宙を漂うだけ。そして、どこかの星へ飛ぶだけ」

「あ、そーいえば……大気圏とかどうやって突破……?」

「耐熱性抜群ですから」

 ウィルは笑いながら話を続ける。
意味が分からなくなって、ウトウトし始めたころ、やっと話が終わった。
 もう、太陽は上まで昇りそうだ。

「それで……どうする?」

「……確実な方法をとります」

「では」

 そう言い残して扉から外へ出て行った。

235:若葉 ◆k/o.:2013/06/18(火) 19:21 ID:V6o

依頼ですが完璧ですね…逆に困ってしまうほどでした
頑張って下さいね(*^_^*)

236:乃愛:2013/06/18(火) 19:40 ID:CVQ

>>235
私なんかが完璧などというお言葉……もったいないです。
お世辞でも嬉しいです!
でも、ありがとうございます!

237:みみち:2013/06/19(水) 16:34 ID:VtU

小説評価のものです!
若宮様みたいに、的確なアドバイスは出来ませんので、ご了承ください。。
もうパーフェクトな小説だと思います。これからもがんばってくださいね! byみみち

238:乃愛:2013/06/19(水) 22:11 ID:rwY

 それから数分、私は椅子に座ったまま考えていた。
紅の女王を殺したら、平和を白の国にもたらせるのだろうか。

 そのとき、コンコンと扉がノックされた。
そして、その扉はガチャリを開く事なく部屋の中に人を現させた。

「お久しぶり、凛咲ちゃん。いえ、アリス____」

 入って来たのは玲さんと、ウィルとリン。

「玲さん、ごめんなさい。頼みがあります」

 私は少し戸惑いながらも玲さんに話を説明し始めた。
だが、数秒後に玲さんは口を開き冷たい言葉を言い放った。

「事情はウィルから聞いたわ。あと、レイって呼べばいい。この国の女王でしょ? ならば、私たちなんてただの……」

 そこまで言ったとき、ウィルはレイを制止した。
女王様に無礼です。口を慎みなさい、と。

 でも、ここまで聞いちゃったんだもん。
嫌でも分かってしまう。
玲さんが言おうとしたこと。

 ただの______駒なんでしょ?

239:乃愛:2013/06/21(金) 20:31 ID:CVQ

あげ

240:瑞樹 ◆8FX2:2013/06/22(土) 19:42 ID:S9E

強気?っていうのかなそういう感じのアリス好きですね〜♪
紅の女王を殺すっというのもいい発想だと思います。
本当にアリスの国に言ったような引き込まれる作品だと思いました。
想像しながら楽しめる。それが、この、小説のいい所です!
これからも、持ちあじを生かして自分らしい小説を書いてください。
では続き楽しみにしてます☆

241:乃愛:2013/06/26(水) 19:33 ID:aEU

 レイさんはその後すぐに部屋を出て行った。
誰も追いかけようとはしないんだ。
 レイさんが部屋を出て、数分が経った。
まだ誰も口を開かず、沈黙は続いている。

「失礼しました。レイは幼少期にいろいろあったので__ 」

「いいの。私は気にしない。でも、レイさんが心配なの……、ごめん。凛咲としての記憶を忘れられなくて」

「いえ、そんなすぐに忘れられないことぐらい分かっています」

「そういえば、幼少期。何があったの?」

 私がウィルに尋ねると、ウィルは話し始めようとした。
が、リンが制止した。
そして、リンが話しだした。

242:とかげ:2013/07/04(木) 18:26 ID:ffE

「★小説鑑定します!★」です。

全体的には、とても良いと思います。
独特の世界観があり、素敵なお話だと思いました。

ただ、なるべく「」が続いているところがあるので、「」と「」の間には、その人の表情などを、書いた方が良いと思います。

あと、会話以外の部分で「」が使われていると、会話だと思ってしまう場合があるので、『』を使った方が良いかと思いました。
(昔の出来事での会話などでも、そうした方が雰囲気などが伝わると思います。)

こんな感じだと思います。
これはあくまで私の意見ですので、おきになさらなくて結構です。

鑑定ポイントですが…、
★★★☆☆/★★★★★
でしょうか。

私の意見が少しでも役に立てたなら、幸いです。
ご依頼、ありがとうございました!

243:乃愛:2013/07/04(木) 18:31 ID:yCY

>>242
ありがとうございました。
回想は、二重かっこを使うように心がけたい所ですが、生憎DSでは出ないため“”で代用してみようかな、と思います。

ありがとうございました。

244:乃愛:2013/07/05(金) 20:48 ID:.8Q

 知らなかった、そんなこと。

 レイさんが幼少期に歩んだ過去は、地球でのうのうと生きていた私たちには考えられない考えられない過去。

「レイは……心を閉ざしてるんですか?」

「ええ、そういうことです……」

 幼い頃、天災の力を持つことを周りに見つかって以来、研究施設に入れられ、研究され……幾度も血液を取られたり、細胞を取られたりされたらしい。
今は、研究施設から抜け出し宇宙警察という国家機密企業に入り、姿を隠している。
実は、大人びた顔立ちは作られた物であって、素顔はとても可愛らしいく、愛らしい物らしい。

「レイは……苦しんでるんだ。私は力を貸すべきなんだ。でも、何をすればいいの?」

 私が少しウィルの方をちらっと見ると、ウィルは微笑み、とんでもないことを言った。

「何もしなくてもいいのです」

 なんで?どういうこと?
何もするな、なんて……信じられない。

「誤解しないで下さい。今、俺達が何かをする方がレイにとっての屈辱です。情けをかけられるなんて、天災児として許せないんでしょう」

 レイも、レイでいろいろ私にはわかんないことたくさんかかえてて、地球とはこの世界の人の考えた方は違う。
 私はそう思い知らされた。

245:乃愛:2013/07/09(火) 18:57 ID:zcE


途中放棄したいって言ったら反対してくれる人いますか?

246:乃愛:2013/07/12(金) 17:12 ID:Wm6

ブログで反対意見が出たんで、一応続行します。

247:りな ◆snuQ:2013/07/15(月) 22:02 ID:wFk

名前、また変えます。
すぐに変えてごめなさい。

まぁ、名前の使い分けを無くすだけですのでご了承下さい。

トラップもつけます。
同じ名前が居る可能性が高いので。

248:りな ◆snuQ:2013/07/19(金) 19:09 ID:hwg

 部屋中にバーンという音が鳴り響いた。
正しくは、外の音が部屋まで響いてきた。

「何っ!?」

 私は座っていた椅子から立ち上がり、窓を開け、辺りを見回した。

 外に広がっていたのは____。



 真っ赤な煙と、それを隠すように舞う白の煙だった。

249:りな ◆snuQ:2013/07/19(金) 19:10 ID:hwg

さぁさぁ、こちらも一気にクライマックスへ向かわせましょうかっ!

250:りな ◆snuQ:2013/07/19(金) 22:57 ID:hwg

 私たちが兵を上げると決めたのは3日前。
そして、国民の前で宣言したのは今日。

 ……誰かが通じている?

 紅の国と白の国を繋ぐ何かがある。
私はそう感づいた。

「リン。紅の国へ情報を流したのは誰?」

 私は、一番近くに居たウィルではなく少し離れた所に居たリンに尋ねた。
別に、ウィルに尋ねても良かったのだがリンに聞いたのは少し心あたりがあったから。

 リンが犯人、というわけではない。

 私が疑っているのは____。

251:マキ:2013/07/20(土) 18:28 ID:2Sc

 りな(乃愛)さん>>

 どうも! 『冤罪者の鎮魂曲』のマキです!
 何度も乃愛さんを探してお礼の返事をしたかったのですが、なかなか見つけられなくて……
 お礼のコメント、遅くなって申し訳ありません!
 では、率直に『アリスと白うさぎ。』を読んだ感想を言わせていただきます!
 当初「恋愛ものカナ?」と首を傾げつつ読み行っていき 
 「っあ、なんか方向変わった」とテンションが上がっていき
 最終的に
 「何だ、この小説?! 俺の好きなジャンルを良い具合に兼ね揃えてやがる!?」←一人称おかしい
 と瞳孔開かせてます←気色悪いわ
 っていうか、終わらないでー!←
 終わらなくていいからー!
 『第二期』とか、『帰ってきたー』とか、『シーズン2』とかで続ければ良いじゃーん!゚(゚´Д`゚)゚←
 ……ゴホ、エグ、ゲホッ!
 えぇー、取り乱してすびばせん……。
 今後とも、読者として応援させて頂きますっ

252:りな ◆snuQ:2013/07/20(土) 19:33 ID:Nvk

>マキさん
わざわざありがとうございます。
麗愛のgdgd短編集というのも書いてます。
時間あったら見てください。

読者ですかっ!?
ありがとうございます!!!!!

253:りな ◆snuQ:2013/07/27(土) 22:18 ID:27k

「ねぇ、レイじゃ……ないわよね?」

 私が疑っていたのはレイ。
ここの情報はいつでも掴めるだろうし、いつでも流すことができる。
だって……プラネットの保持者だから。

「リン、答えて」

 私はあえて女王命令です、とは言わすに尋ねた。
そして、リンは____うなずいた。

「やっぱり……レイはダメだったんだ……」

「あ、アリス……すまない。レイが聞いてきたもんだから、つい……」

「共某?」

 きっとそうだ。二人は協力したんだ。
信じたくないけどきっと……。

「断じてそのようなことは……」

 明らかにリンは動揺していた。
だって、目が泳いでるのだから。

「そう」

 私はあえて探らなかった。
敵国へリンをそのまま返す訳にはいかない。

「ウィル、ちょっといいかしら?」

 私はリンとレイの思惑に今頃気づいたことがおかしくなった。
なんか……苦しいよ。

 そして、私はウィルを連れて部屋から出た。

254:りな ◆snuQ:2013/07/31(水) 06:13 ID:dWQ

 私はウィルを連れ、能力無効室へと入った。
能力無効室とは、生まれつき持つ能力の効果を無にする部屋。
それ故に、安全な部屋でもある。
何故、この部屋に来たのかと言うとリンからの探査を防ぐため。
今、何を言うか悟られては何の意味もなくなるから。

「ウィル……リンとレイは排除すべきかしら?」

 これが、女王としての私の意志。
天災児を殺すという、決断。

255:匿名で悪かったな:2013/07/31(水) 21:39 ID:5zk

文章うまいね
尊敬します

256:りな ◆snuQ:2013/08/01(木) 12:54 ID:dWQ

>>255
あ、ありがとうございます!
尊敬は…どうでしょうね?←
お世辞じゃないと信じて受け取っておきます

257:かりん:2013/08/03(土) 00:31 ID:nYk

一気読みさせていただきました!
>>255さんと同じ気持ち。
これからも読ませていただきますので、
がんばってくださいね★

258:りな ◆IoXo:2013/08/03(土) 08:17 ID:jvs

>>257
本当ですかっっ!?
ちょっと世界観が分かりにくいかもしれませんが、読んでくれると嬉しいです!

259:マキ:2013/08/03(土) 08:19 ID:2Sc

 >>りなさん
 
 お久し振りです!
 私も>>255さんと同意見です!
 お話の展開が、急展開していったり
 アリスちゃん(で、大丈夫ですかね?)が、決断したりするところが
 格好よすぎて、とても面白いです!

 そして、>>254の決断……
 あれの、ウィルさんの返答が気になりますねぇ…… 
 裏切りとかがある中で、アリスちゃんがどうやって進んでいくのか……
 とても気になります!

 更新楽しみにしています!

260:りな ◆IoXo:2013/08/03(土) 08:20 ID:jvs

>マキさん
おぉ!久しぶりです!!
て、展開ですか……それはお楽しみということで((殴

261:さんご:2013/08/04(日) 15:28 ID:F1A

乃愛sの大ファンですー><
勝手に私のスレで名前出してしまいましたっ
m(>o<)m{おゆるしをー)

262:りな ◆IoXo:2013/08/04(日) 22:39 ID:sL.

>さんごさん
うむ?どのスレだい??
乃愛は旧名だからりなと呼んどくれ←

263:りな ◆IoXo:2013/08/05(月) 00:04 ID:sL.

短編集の方に読者さんが居ない(コメントがない)ので良かったら来て下さい♪

264:相田・kano・沢護:2013/08/06(火) 00:20 ID:z4I

りなさん、みなさんがアリスと白ウサギいいねと話していたのですが
「正直200読むんかー」と思っていたりし((殴

 
 でも読んでみたら、あまりに面白すぎて一気読みしてしまいましたww
 
 これからも頑張ってください!!

265:りな ◆IoXo:2013/08/06(火) 09:42 ID:BvI

>>264
正直、雑談が3割程度を占めているので
200レスちょいですかね、小説は。
お褒めの言葉ありがとうございます。
私には勿体ない言葉です。

266:りな ◆IoXo:2013/08/07(水) 17:23 ID:bsI

 確か、女王の心得三原則の三つ目。

 “罪人は国民の前で処罰すること__”

 リンとレイはこの罪人に値する。
ここ、白の国を裏切ったから……スパイって事ね。
 でも、リンもレイも宇宙警察に所属しているから……どうだろう?

「ウィル、宇宙警察の資料頂戴。えっと……規則と違反について!」

 こうすれば、いいんだ。
二人の行いが、宇宙警察の規則に反したことだったら容赦はない。
だが、違反していない場合は取り調べという物を行わなければならない。

「お持ちしました」

 そう言って机に置かれたのは厚さ30cmにも及ぶ無数の資料。
そして、その横に置かれた薄っぺらい一つの資料。

「ありがとう。これは?」

 私は横に置かれた薄っぺらい資料を指指して言った。
すると、ウィルは頬を少し緩めてから口を開いた。

「おそらくアリスが求める資料」

「そう。親切にありがとう」

 私が少し顔を上げてウィルに微笑みかけるとウィルも微笑んでくれた。
そして、少し顔を赤らめたように見えたのは気のせいだろうか?

267:りな ◆IoXo:2013/08/11(日) 22:50 ID:G8I

久しぶりに更新に使うDSが旅に出てしまっていたため更新できなかった(;ω;)

268:りな ◆IoXo:2013/08/12(月) 00:21 ID:G8I

 そんなことは気にせず、早速私は資料を手に取り、読み始めた。が…………。

「……これって、どういうことかしら?」

 資料に使われる文字は漢字ばかりで平仮名やカタカナが一切ない。
故、読めない文が存在する。

 厳守。宇宙警察規則。
一、異世界居級参以上使用禁止。
一、異世界居人殺禁止。
一、異世界規則必従。
一、偵察任務中蜘任務禁止。
重要、以異世界居刑全権限王譲。

 最後だけ読めない……。

「ウィル、最後……」

「異世界において犯した刑に関する権限を全て王に譲る、ということですね。この国の決まりに背けばアリスの権限で処刑することが出来ます」

 なら、処刑しよう。
 一度殺したに等しい相手を殺すのは嫌だが、この世の命数百万に対しては塵に等しい。

 私はこの時、水沢凛咲としての記憶を全て断ち切った。

「ウィル、レイとリンを連行して。どんな方法を使ってもいい。掴まえればいいわ」

269:マキ:2013/08/12(月) 08:35 ID:2Sc

 りなさん>>
 
 >>266
 アリスちゃん、ウィルさんが頬を赤らめたのは、気のせいではないさっ←
 きっと、ウィルさんはアリスちゃんにねー((ドロップキックッ!^^

 >>268
 い、いせかいいきゅうさん、い、いじょう、しようきんし??
 ……アッハハー……。
 俺馬鹿すぎて、『漢字』と言う存在忘れちゃったよ(^^♪
 アッハハー((アッパーカット

 な、なんか、すごい漢字ですよね……。
 アルスちゃん、最後だけ読めないとか。
 それ以外は読めるってことですよね?
 ……私いろんな意味で、人生やり直そうかな……(ボソッ

 にしてもっ
 レイさん、リンさん……。
 アリスちゃん、必死の決断しましたね……。

270:りな ◆IoXo:2013/08/12(月) 14:20 ID:FYM

>>269
訳すと……。

一、異世界において3級以上の魔法使用禁止
一、異世界において人殺し禁止
一、異世界の規則厳守
一、偵察任務中のスパイ禁止

って感じかな?

271:マキ:2013/08/12(月) 15:19 ID:2Sc

 りなさん>>

 わ、わざわざ訳してくれて有難う御座いますっ!
 やっぱり、異世界ともなると規則が厳しいんですね……
 
 私のような軽い頭の持ち主じゃ、三日として守れそうにないかも……←オイッ

272:りな ◆snuQ:2013/08/12(月) 15:31 ID:FYM

>>271
いやいや、全然きつくないよww
その国の基規則に守ればいいのだ。

273:りな ◆IoXo:2013/08/13(火) 00:07 ID:/Qs

 そういえば、ウィルの能力って何かしら?
そう思い尋ねた。

「ウィル、あんたの能力って……」

 私の問いを遮るようにウィルは冷たく言った。

「ありません」

「な、んで……?」

 何故ないの?私の中では更に疑問が深まるばかりで答えが見えない。
そして、能力無効室に差し込む光は黄色から赤色に変わっていった。

「アリス様……失礼ながら、あなたは鶏ですか?」

 え……?何このどこかで見た事のあるような風景。
……っていうか鶏ですって?

「何故鶏っ!?」

「それが分からないとは……バカですね。この国の将来が思いやられるかと……」

 はぁ?何なの、一体?
信じてたのに……信じられなくなっちゃうよ。
鶏の特徴って何?何かある?
鶏、鶏、鶏、鶏、鶏…………。

「あ!」

「ようやくお分かりで……」

 そういうことか。
鶏って三歩歩いたら忘れるのよね?
ほうほう……私が忘れっぽいと。
まぁ、忘れてるのが事実なんだけど。

「でも……鶏はないで、しょ!?」

「はぁ、そうですね。地球の人間というのは厄介だと聞きましたが、ここまでとは……」

 今、世界中の人間を敵に回したわね。
あんたの明日はもうないわ……って、居なくなかったらこまるんだけど。

「それで、なんでないのよ?」

274:りな ◆IoXo:2013/08/13(火) 00:25 ID:/Qs

クロード >>71 参照。

275:りな ◆IoXo:2013/08/14(水) 00:00 ID:V4I

「アリスさ……ラム(前女王)にあった時のこと覚えてるか?」

 ラム……?
ああ、前の女王様ね。
私にアリスと命名した少女。
それが、どうかしたのかしら……?

「俺とラムの出身は?」

「え、ここじゃないの?」

 私は素直にそう思ったから、そう答えた。
だって、ここに住んでるんだもん。

「…………鶏」

 ウィルは静かにボソッと呟いたつもりなのだろうが、私にははっきり聞こえた。
鶏、と。
私がウィルを軽く睨みつけるとウィルは微笑みを絶やさずに続けた。

「クロード出身。時の旅人だ。覚えてないか?」

 クロード……全然覚えてないや。
そんな自分を少し呪ってしまった。

276:りな ◆IoXo:2013/08/15(木) 00:12 ID:4x2

「って、恐らく覚えてないでしょうから説明します。俺らの故郷クロードは主と時計による空間転移によって栄えて来ました。時計というのはこれのことです」

 そう言うとウィルは着ていた服の内ポケットとからスッと時計を取り出すと、私の目の前で見せた。
その時計に針らしき物はなく、ただ円盤の上にローマ数字が刻まれているだけだった。
私がそれを見た事を確認すると時計を私の目の前にある資料のつまれた机の上にコトリと置いた。
そして、また話し出した。

「この時計に、針がないのは気づきましたよね? 何故だと思いますか?」

 何故聞くのかは分からなかったが、私は純粋に思ったことを答えた。

「空間転移に針は必要ないとか……?」

「いえ、元々はありました。ラムが死去した際に消えたのです」

 ラムが死んだら消えた……? あ、そう言えば……。

「この時計はラムの魂って言っていたような……」

 私がそうつぶやく程度の声で言って、ウィルをふと見上げてみると、ウィルは満足したような笑みを浮かべて言った。

「ええ、そうです。時計は針と、盤で出来るものですよね? ラムを針だとすれば、俺は盤、という事になるんです」

 つまりは……空間転移はペアで行う物だと言いたいのかしら?
私は軽く首を捻りながら考えた。

「つまり、ペア活動です。クロードでは、身分でペアを決められます。俺の主のラムは幸い、優しく俺を一人の人として扱ってくれた。主の命令は絶対。俺たちは主の一部分と化した」

 私はそれを聞いて少し悲しい気分になった。
ウィルの主のラムは幸い良い人だったということは、運の悪い人たちは極悪人の一部分となったわけだ。

「身分という物はそう簡単に変えられる物ではないため、大勢の人が自殺をはかった。そして、クロードは……古びた国と化した。その頃進められていた計画が……俺をこの世界に引き寄せたんだ」

277:りな ◆IoXo:2013/08/16(金) 13:23 ID:24U

「もしかして、その計画って…………この世を消滅させる計画……?」

 ラムに聞いた、あの計画。
この白の世を消滅させて、紅の国を栄えさせる計画。
その指揮を執っていたのがラム。
理由は、ラムが白の国の女王が母を殺したと考えたから。
ただし、それは勘違いで本当の黒幕は紅の国の女王だと言う。
そして、白の世最強の兵器は時計だと言っていた。

「ウィル……この国の兵器時計ってどこにあるの?」

「時計の兵器?そんなものがあるのですか?」

 私の問いかけに不思議そうな顔をして答えたウィルの瞳には何も映ってなかった。

「ラムはそう言ってたわ」

 私がそう言うと、ウィルははっとしたように我に返った。

「ウィル、この世に……神なる夜はあるかしら?」

 私がそう尋ねるとまたウィルは不思議そうな顔をしていた。

「神なる夜……ああ、明後日ですよ」

 全てがわかった。ような気がした。
そして私は軽く頬を紅潮させ言った。

「この戦争。明後日が勝負よ!」

 そう、私たちがこう話している間にも戦争は続いていた。
交わる剣に火を出す剣。
剣の先には赤い血がべっとり付着していた。

「ウィル、明後日。全て行うわ。処刑に終戦に……兵器探し!」

278:りな ◆yXpc:2013/08/16(金) 22:56 ID:Jrw

読者様が居ない(;ω;)

279:音音 ◆YmRg:2013/08/17(土) 09:17 ID:AXo

りなさん、私が読んでますよ!(((
おもしろいと思いますよ!
何か…色々←
先が気になる感じです。
これからも、読ませて頂きます♪

280:りな ◆yXpc:2013/08/17(土) 09:54 ID:TPk

>>279
読者様居たぁー(><)
もっと絡んで欲しかったりたり……

281:マキ:2013/08/17(土) 19:54 ID:2Sc

 りなさん>>

 ここにも、読者いますよー!>△<;
 ウィルさん……鶏って、少し酷くないですか……?
 アリスさんが、かわいそうです……。
 浦風「そうそう。カワイソーだよ、ウィルさん。もうちょい、優しくさー」
 君は黙っていてくれたまえ(^∀^ )?
 
 戦争……。明後日かー……。
 リアリティー以前に、身を引き締めなきゃいけない日だね……。
 
 アリスちゃん! 
 戦争って言う、卑劣な物は見たくも聞きたくもないけど、アリスちゃんの幸運を祈っています!

 そして、りなさんの更新も! どんなことがあっても、へこたれず頑張って!
 浦風「アリスも、りなちゃんも頑張れよー(ニコッ」
 だから、お前は黙れ(^∀^ )?

 (最後までグダグダですみません……)

282:りな ◆IoXo:2013/08/17(土) 23:07 ID:uuw

>マキさん
浦風という文字を見た瞬間「マキさーん(嬉泣)」でした(><)

突然ですが…マキって呼んでいいですか?
私のことはりなって呼んで下さい!

283:マキ:2013/08/18(日) 08:08 ID:2Sc

 りなさん>>

 良いですよ^^
 気軽に、マキって呼んで下さい^▽^

 では、私もお言葉に甘えて「りな」と呼ばせて頂きます(#^.^#)
 どこか、失礼な気もしますけど、仲が深まった気がしますね……^^

 さて。
 雑談も、過ぎるといけないのでこの辺で。
 小説の更新、ワクワクしながら待ってますね(*´∀`*)
 浦風「頑張れよー、りなー!(笑顔」

284:りな ◆IoXo:2013/08/18(日) 11:14 ID:m3c

>マキ
そうですね。
雑談ばかりと思われるといけないんでうちも小説書きます。

285:りな ◆IoXo:2013/08/18(日) 11:27 ID:m3c

「アリス、何故神の夜なんて聞くんです?」

 私はウィルに神の夜はあるか? と訊いた。
それにはちゃんとした理由がある。
ウィルはそれに気づいていないらしい。

「ウィル、ヒントはあなたの名前よ」

 私がそう言うとウィルは首を傾げて言った。

「ウィル・レプス。未来のうさぎ。これがどうしたのです?」

 鈍いわね。
ウィルも鶏じゃないのかしら?とふと思ってしまった。

「ウィルの別名は?」

 私はそうウィルに投げかけた。
そう、ウィルの別名。
地球で過ごした時の名前。
私が物騒だと思った名前。

「もしかして……白崎神夜?」

286:りな ◆IoXo hoge:2013/08/19(月) 00:39 ID:TC6

「そう、もしかしてよ。ウィル、多分それがヒントなのよ」

 ウィルは目を丸くして私の方を見つめていた。
そして、私は続けた。

「私、ウィル・レプスって聞いてからずっと不思議だった。リンは名前それほど変わらなかったじゃない。なのに、ウィルは全然違う名前」

「そんなことに引っかかるなんて……すごいですね……」

 この様子だと当の本人も気づいてなかったようだ。
そして、私は本当に聞きたかったことを口にした。

「神の夜は何があるの?」

 これを聞かなきゃ始まらない。
私が物騒だと思った彼の名前。
私の勘はよく当たるってクラスでは有名なんだ。
それが、ここでも通じるかどうか……腕の見せ所ってとこかしら?

287:りな ◆IoXo:2013/08/19(月) 00:43 ID:TC6

うわああああ!ホゲッちゃってた……

すいません……

288:りな ◆IoXo:2013/08/20(火) 00:23 ID:9Ag

「神の夜というのは……満月のことです。普段は月が見えないため、満月の日に限り神が降臨すると考えられています」

 へぇ……満月のことだったのか。
これまで4ヵ月近く過ごしてきたが満月なんてあったかしら。
そもそも月なんてあっただろうか?
いつも夜空は星々にかたどられているだけで月なんて無かったような……。

「アリス、この国は地球とは全く違います。地球の周りを回る月は私たちの国からとても遠いです。そして、地球と月の更に外側の星かこうようにしてゆっくりと回るこの星は月とすれ違うのに6ヵ月の月日を要します」

 ちなみに、私は意味が分からなかった。
中学2年生の知識しかない私は天文学は無知に近い。
天文学に関しては、3年生で習うはずだからだ。

「ウィル。とりあえず明日に備えましょ。いつ、前衛が壊されてもおかしくないわ。いくら圧倒的に有利だとはいえ、長期戦には不向きな城のつくりだから」

 そして、私は能力無効室から出る直前にウィルにリンとレイ二人を捕まえるようにもう一度言っておいた。
そして、能力無効室脇のエレベーターに乗り込み7というボタンを押した。

 この城は7階建てになっている。
そして私が住むのが7階、つまり最上階。

 そして、チンという音と共に扉は開き自分の部屋へと着いた。
このフロア全てが私の部屋というわけだ。
方向音痴の私はどこへ行けばどうつながるのが分からないため、専属のメイドが一人ついている。
彼女の名前はフラン・ローズ。
金色に染まった美しい長い髪は誰をも魅了する程だ。
そして、この城において最も素晴らしいメイド。
つまり、最高ランクのメイドだ。

「フラン。クローゼットはどこかしら?」

「少々お待ち下さい」

 私がフランに尋ねると彼女はそう言い立ち去ってしまった。
いつもならクローゼットまで連れて行ってくれるのに今回は違ったため、私はどうしていいか分からず、とりあえずベッドに座ることにした。
このベッドは地球にある本当の私の部屋一つ分くらいのサイズがあり、座り心地は最高級。
レースで縁取られ全体的にキュートなオーラを放つベッドは私のお気に入りだ。

「アリス様。こちらのお召し物をどうぞ」

 そう言い見せられたのは、ミントカラーがベースになっているドレス。
胸元には小さく可愛らしい緑のリボンがついており、リボンの下には白いレースが着いている。

 でも、いつものとは決定的に違う所があった。

 今、着ているドレスはピンクベースのふわふわしたドレスに大きなリボン。
そして、少し動きにくく指先よりずっと長い袖。
くるぶしより30センチも長く引きずって歩かなければならない裾。

「アリス様のサイズに全て揃えました」

 そう、サイズが違うのだ。そして、裾の長さも。

「フラン、ありがとう。私が言ったこと、
覚えててくれたんだ……」

「はい」

 私は以前に彼女にこう言ったことがあった。

“裾が長くて歩きづらい”

“来た時のような短いスカートがいい”

“動きやすいのがいいな”

 これらを考慮して作られたのがこのドレスだと思う。
膝少し上あたりの丈で、あまりフワフワした感じではなく歩いても少し揺れる程度の装飾。
私が望んだことを全てかなえているドレス。
思わず私はドレスを抱きしめて言った。

「フラン! ありがとう! とても嬉しいわ!」

 おそらく私はこの世界に来て初めて心から笑ったかもしれない。
これから、ずっとこんな日々が続いて欲しいと心から願った。

 その為には戦争を終わらせなければいけない。


 みんなの為に。


 そして、自分の為にも。

289:りな ◆IoXo:2013/08/20(火) 00:34 ID:9Ag

今ので<残酷な夜明け>完結です!

290:マキ:2013/08/20(火) 17:55 ID:qTs

 りなさん>>

 『残酷な夜明け』。
 完結おめでとうございます^^
 アリスちゃんの歩みや、謎が解決されるとても素晴らしいお話だったと思います
 リンさんやレイさんの事があった中で、決心を変えないアリスちゃんは何度考えてもやはり格好良いです
 
 もう少しで、終盤でしょうがいつまでも楽しく読ませて頂きます^^
 たとえ、どんな結末が待っていようと受け止めて見せます
 なので、更新頑張って下さい^^
 いつまでも応援し続けます^^

291:りな ◆IoXo:2013/08/20(火) 23:36 ID:5EE

>>290
また“さん”がついてる……(泣)
なんか、もっと親近感持ちたい人です。

応援してくれるとありがたいです(><)
ちなみに、結末はもう決まってます!

292:遊撃手:2013/08/20(火) 23:39 ID:QdU

全部いっきよみしてみた・・・・

 めっちゃ良かったよ!!
すぐ話に引き込まれて、全部の章がおもしろくて続きが楽しみになる!
自分的にはウィルが好きですね☆

 頑張れりな!

293:りな ◆IoXo:2013/08/21(水) 23:21 ID:eVs

>>292
おお!遊!
なんか、久しぶりやな!!

まぁ、交流であってるけど……

ありがとう!
次の章は結構……←秘密

294:りな ◆IoXo:2013/08/22(木) 08:25 ID:xGk

第六章「薔薇」

 今日の夜はいよいよ神の夜だ。
私は動き安い格好をしたかったが、リンとレイの処刑もあったため一応正装をしていた。
そういえば、二人を保護したという報告がないのだが、どうしたのだろう?
まぁ、きっと捕まったんだろうな……ウィルのクロード製の魔法によって。

 一昨日のあの日の夜、ウィルは部屋を訪ねてきた。
そして、言われた。

 “生まれつきの能力はないが、クロードで身につけた能力ならある”と____。

 その能力とは……“動作静止(フリ-ズ)”の能力。
その能力は相手の動きを止め、同時に相手の能力を止める、というもの。

 この能力持ってして、叶う者は居ない気がする。

 その時、扉がノックされた。
そして、音の無く入ってくる人柄。
私はびっくりした。

「玲さん!?」

 私はギョッとした。
なんで、まだ、ツカマッテナイノ?
この言葉が頭でぐるぐる回っていた。

「凛咲ちゃん助けてー!!」

 何を、言ってるの?

「ど、どうしたんですか!?」

 それでも、私は何故か聞いていた。
今日処刑するまずの人が今まさに目の前にいる。
捕まえればいいのにっ……手が言う事を聞かないんだ。

「聞いて! 研究所に連れ戻されそうなの!」

 研究所って……レイを研究していた、あの?
まだ追ってたんだ…………。

「だから、助けて欲しいの!」

 何を言ってるの? この子は。 
この国のスパイなのに、女王に助けを求めるのか?
もしかして…………冤罪?
本当の犯人は、リン…………?

 それならこの状況とも辻褄が合う。
レイは何も知らない。
リンが単独でスパイをしている。
つまり、こういうこと?

「玲さん。これ、嵌めてくれるかな?」

「何、これ?」

 玲さんはきょとんとした顔で私に尋ねた。
その顔が少し面白くって可笑しかった。

「これは魔力制御リングって言うの。魔力探査から逃れられるの」

 多分、玲さんは能力の持つ魔力が大きいから魔力探査をすればすぐに居場所が分かる。

「一応、制御してるけど十数メートルなら移動出来るから安心して! 安全になったらまたおいで」

 何やってんだろ、私。
スパイの疑いがある人間を助けようとするなんて……。

「凛咲ちゃん! ありがとう!」

 その笑顔は純粋な少女だった。

 でも、なんで凛咲……?
アリスじゃないんだ…………。

295:りな ◆IoXo:2013/08/22(木) 23:54 ID:fCM

「ねぇ、フラン。ウィルを呼んでくれる?」

「かしこまりました」

 彼女はそう言いこの部屋から出て行った。
そして数分後、フランは戻ってきた。
そして、能力無効室へどうぞ。
と一礼して洗濯をし始めた。

 そして、エレベーターに乗り込み6というボタンを押して数秒間エレベーターに揺られた。
そして、チンという音と共に扉は開いた。
能力無効室は6階エレベーター脇にあるため、歩かなくても済む。
そして、扉を軽くノックして部屋に入った。

296:りな ◆yXpc:2013/08/29(木) 17:02 ID:HWc

「ウィル、レイの件はどうなってるの?」

 私がそう聞くとウィルは少し気まずそうに話し出した。
ゆっくりとした口調で。

「それが……紅の国から研究所の者がこの城に忍び込んでるらしくレイが一向に姿を現さないのです。魔力探知にもかかりませんでした」

 魔力探知にかからないのは私の渡したリングのせいだが、言ってはいけないような気がする。

あ、れ………………?

 なんで研究所の者は忍び込めたの?
だって城の門は兵が固めているはず。
まさか、これも手引きした者が……?

「リンはどうなったの?」

「ルート・リンクスは捕獲済みですが……どうかしましたか?」

 研究所の人間はリンのことは捕らえようとしないのかしら?リンも天災児のはず。
その時、能力無効室の扉が不意にノックされた。
私は即座に扉の方を向き、左手を構えた。
左手には光の石がはめ込まれた腕輪がついており、魔法がつかえるように訓練してある。
使える魔法は閃光と、光弾くらいだけど。

「何者だ?」

 ウィルは静かに尋ねた。
すると、扉の向こうから澄んだ声が響いた。

「私はビター・クレハ。紅の国の女王です。10秒以内に扉を開けて下さい。示談をしに来ました」

 紅の国の女王…………!?って、この声。
聞き覚えがあった。
忘れられるはずのない声。

 もう二度と会うはずのなかった親友の_____声。

297:りな ◆IoXo:2013/08/30(金) 12:12 ID:oRo

「どうしますか?」

 私の耳元でウィルはそっと尋ねた。
どうしますか?って決まってるじゃん。

「通して」

 ウィルはいいのですか?と目で尋ねて私が頷いたのを見ると扉付近へ歩いて行き鍵を開けた。

「りーちゃん。久しぶりだね」

 入って来たのは案の定舞だった。
でも、私が最後に会った時とは違った。
目の前にいる舞は優しさを失ったような瞳をしていて、冷気を身に纏っていた。
そして、カツンカツンと赤いブーツの音を響かせて私の方へ近寄って来た。

「二人きりにして貰えないかしら?」

 舞がそう言うとウィルは少し考える仕草をして、私の方を向いた。

「ウィル、下がってて貰える?」

 私がそう言うとウィルは頷いて言った。

「くれぐれも双方傷のつくことのないようお願いします」

 心配性だね、ウィルは。
ここは能力無効室。
どんな能力も使えない。
剣の使用は可能だが相手が剣を出さない限り私も小刀を出すつもりはない。

 それは、信じてるから。

298:りな ◆IoXo:2013/08/30(金) 23:47 ID:RrY

「ふぅ……出て行ったわね。りーちゃん! ずっと会いたかった……滝久に聞いた時からっ!」

 扉が閉まったその瞬間、舞は私に飛びついた。
私は一瞬、何が起きたか分からなかった。
正直、殺されるのかと思った。
でも、そんな悪事は起きなかった。

「舞……私も会いたかった! 流れ星に願ったらこんなことになって…………」

 私の声は少し涙混じりで、瞳から流れ落ちた雫は頬を伝い口の中へ少しずつ流れ込んで来て、しょっぱかった。
そんな私を見て舞は笑った。

「私も流れ星に願ったよ。赤色だったけどね。そしたら……見知らぬ小さな少年少女4人が私を連れて行ったの。でも、りーちゃんはいなかった……そして、滝久と再開したわ。それで、白に居るって……聞いたの」

 そして、舞はまたにっこり笑った。
その笑顔は私が大好きなもので、さっきの冷たい瞳なんてどこにもなかった。

299:りな ◆IoXo:2013/09/01(日) 17:01 ID:KSo

明日から新学期が始まり、私も本気で学業に取り組まなければいけない季節になりました。(受験生のため)

1ヶ月に2,3回は更新出来ると思いますが、毎週となると無理かもしれません。

今、私の第一志望校の偏差値は66あり本当に勉強しないと合格は難しく、推薦においても内申点というものを45点満点中40は取らなければいけないため、定期テストの勉強がかなり重要になってきます。

コメントはどれだけ遅れたとしても返します。

ですから、コメントしてくれると嬉しいです。

小説を書く励みにもなりますし、
勉強法する励みにもなります。

こんな自分勝手な私の小説でもいいという方、コメントお願いします。

隠れ読者様が居るならば、
隠れないで欲しいというのが私の本心です。

300:りな ◆IoXo:2013/09/01(日) 17:02 ID:KSo

300レス達成!
この小説も次章あたりで完結させたいと思っています。
応援よろしくお願いします。

301:ヒヨドリ(遊撃手):2013/09/01(日) 19:01 ID:QdU

麗、がんばって!

自分も今勉強忙しくてなかなか更新できないけど・・・!
おたがい、勉強頑張ろう!

302:音音 ◆YmRg:2013/09/01(日) 21:47 ID:thQ

勉強に更新、大変ですね……。
でも、更新は毎回楽しみに待ってます(*^_^*)
偏差値高い志望校にも受かれるように頑張って下さい!
陰ながら応援しております。

303:りな ◆IoXo:2013/09/01(日) 23:01 ID:Yi6

>>301
遊も中学生やもんな!がんばって!
うちもがんばるから!!
お互いがんばろ!!

>>302
あ、ありがとうございます!!
更新がんばるので、その時はコメントよろしくお願いします!

304:りな ◆IoXo:2013/09/02(月) 07:53 ID:cjA

「それから、いろいろ聞いたわ。りーちゃんが女王になったこととかも。最初は驚愕したけど、いつの間にか私も女王になっちゃってたし。戦争は口実、りーちゃんに会うため」

 口実のために、戦争をしている__?
何を考えてるの?舞は。
やめさせなきゃ、今すぐ。

「示談成立、紅白統一でいいかしら? 結果は引き分けよ」

 私の口は勝手に動いていた。
戦争を終わらせなきゃ、この一心で____。

305:りな ◆IoXo:2013/09/08(日) 22:40 ID:MOA

「分かった。示談成立でいいわよ。でも、りーちゃん、久しぶりに会ったんだもの、もっと話さない?」

 舞はニコニコしながら私を見た。
私はそんな舞を軽く睨みつけて言った。

「舞の願いは叶ったんでしょ? だから、最初に……戦争を終わらせるの!」

 私は気づいたら扉に手を掛け、鍵を回して開けた。
後ろを振り返る余裕なんてない。
戦争を止めなきゃいけない。

「示談は成立したわ。紅白統一よ! 結果は引き分け。早く知らせて」

「分かりました」

 ウィルは少し戸惑いながらも、私の命令には逆らわずに真っ直ぐな廊下を走って行った。
それを私は静かに見送った。
だか、後ろを振り返る勇気も出ず、振り返ることなく私は見えなくなったウィルの背中を追いかけて行った。

「りーちゃん。お願いだから、嫌いにならないで。謝るから……ね?」

 この悲痛な声が私に届く事はなかった。

306:りな ◆IoXo:2013/09/09(月) 07:59 ID:Ux2

ちょっとしたアンケートを行わせていただきます。
このアンケートを見た読者の方は答えて頂けるとありがたいです。

1.恋愛要素って入れて欲しいですか?

2.番外編を書こうと思っています。どんな話がいいですか?(主人公は誰でも構いません。脇役もOKですし、主人公もOKです)

3.最終章に新キャラを出そうと思っています。男がいいですか?女がいいですか?(特に話の内容に変わりはありません)

以上、3つの質問に答えてくれる心優しい読者様をお待ちしております。

307:さんご ◆JfuU:2013/09/09(月) 17:28 ID:F1A

アンケート解答させていただきます!(答えますが決して優しいわけではありません(笑))

1.少し入れてほしいです

2.キャラクターの裏話とか?

3.今まで女が若干多かったと思うので男……?

こんなことでいいのでしょうか?

不満があったら答えは無視して結構です^^

308: ◆YmRg:2013/09/09(月) 20:46 ID:yeg

では、私も回答させて頂きまーす★←

1.私的には入れてほしいですねー……。>>266の『少し頬を赤らめているように見えた』というのも気になるところですし←

2.紅の国と白の国の平和な日常とか(?)
メイドさん達の日常とか……。

3.私も、男がいいと思います★←

えと、では、こんな感じで……。
最後に、執筆頑張ってください!!
クライマックスまで応援してます(>_<)

309:マキ:2013/09/10(火) 17:05 ID:/5A

 りな>>

 私がパソコンしたくてもなかなか出来なかったウチに物凄いことがっ!?
 舞ちゃん久し振りの登場かと思ったら、まさかの敵対国の女王?!
 話の内容がビックリする内容すぎて、あ、頭が……←

 そっか、受験か……。
 私は受験なんて二年も後の話だから、考えたことないな←
 でも、勉強と小説の更新両立させるの難しいでしょ?
 あんまり無理せず休みながら、頑張ってね!
 応援してる! 
 
 アンケート……。
 個人的な感情を踏まえても言ってみれば、
 (1)恋愛要素はちょっとだけでもイイから入れて欲しいかな←
 (2)紅と白の両国のギャグ的な日々とか?
 (3)男の人かなー^^ 男の人の方が、何となく迫力ありそうだし←

 まぁ、私みたいな奴の提案だからスルーしてもイイよ!
 勉強も更新も頑張って!(自分に利益の多いほうを優先にね!)

310:りな ◆IoXo:2013/09/12(木) 21:03 ID:lPY

答えてくれてありがとう!!

みんなの回答をまとめると恋愛要素入れて男性キャラね!分かりましたー!

いつ更新出来るかわかんないけど待っててくれると嬉しすぎて泣いちゃいます

311:りな ◆IoXo:2013/09/13(金) 06:34 ID:1u6

 チュンチュンという小鳥のさえずりと共に私は目が覚めた。

「何、よ……コレ…………っっ!?」

 小鳥のさえずりと共に目が覚めたからって決していい朝を迎えられるわけではない。
そんなこと分かってる、でも____。


 私の周りには、もう何もない。

 ただ、真っ暗な空間が漂っているだけ。

 なんで?私の心はこの単語をリピートしている。
なんでこんなことになってるのよっ……。

 私の瞳から涙が流れ落ちていた。
でも、その涙は頬を伝うことなく空間を漂っていた。

 この状況を例えるなら____宇宙だ。

312:りな:2013/09/14(土) 01:27 ID:OOQ

男性キャラの名前を選んでください!!
ちなみに、二人組の少年という設定です。

A、イア×ルエ
B、ライ×レフ

一応、意味はあるんですが秘密です。
どれを選んでも結末は変わりません!

313:マキ:2013/09/16(月) 09:46 ID:z2E

 私的に行ってみたら、Bのライ君とレフ君かな
 ライっていうのは、英語単語でもいろんな意味とかあるし
 レフも読みやすくて良いと思う( ^ω^)

 まぁ、私なんかの案だからスルーした方がイイと思うけどね←

314:りな ◆IoXo:2013/09/16(月) 15:08 ID:/Vk

>>313
ほおほぉ……ライとレフね。
ちなみに、左右から取ったんだよね←

315:りな ◆IoXo:2013/09/16(月) 21:14 ID:/4c

双子の名前、アンケートとったけど決めました!

天と地という意味で、ヘブン&アースにします!

イメーシ画像は書けたらブログに貼るので良かったら来てください!


http://ameblo.jp/nar124/

316:りな ◆IoXo:2013/09/17(火) 23:20 ID:4o6

 でも、なんとも言えないこの空間。
例えるのなら宇宙だが、正直に言うとただの空間としか思えない。
でも、この空間が宇宙にも感じる。
まぁ、宇宙になど行ったことがないのだが。

「だ、誰かいるの……?」

 私は恐る恐る何もない真っ暗な空間で呟いてみた。
……が、何も返事はなくただ虚空へ私の声は消えて行った。

 何をしていいのかも、何があるのかも分からないまま私はとりあえず果てを探して歩き出した。
果てなんてあるのか分からないが。

 ちなみに、無重力の空間らしくふわふわ浮くように進むしかなかった。
でも、それがなんとなく心地良く感じている私が居た。
 私たち生き物の全ての原点は宇宙。
もしかしたら、懐かしく感じるのはここが本当に宇宙なのかもしれない、私はそう思った。

 ただ、心配なのはこの空間が出られるかどうか。
この空間から出られない限りは、ここがどこなのかも予想することしか出来ない。
でも、あまり好きじゃない地球に、1年足らずの生活で大好きになってしまったワンダーランド。

私が帰るべき場所はどっちなのだろう?

317:りな ◆IoXo:2013/09/17(火) 23:23 ID:4o6

次回あたりに双子出現です!

318:りな ◆IoXo:2013/09/18(水) 21:31 ID:gfs

「…………?」

 私が歩いていると不思議な物体を発見した。
見つけた時は、遠かったため物体だと思ったが、近づいて見ると人間の形をしていた。
赤色のドレスを纏っている。
もしかして、と思って近寄ってみると予想通りだった。

「舞っ! 大丈夫っっ?」

 私は舞と気づいた途端に駆け寄った。
寝そべっているような体勢で彼女は“浮かんで”いた。
やはり、ここは……“別世界”なのだろうか?
地球やワンダーランドとは違う新たな地なのか?

 その時、遠くから聞きなれた声が聞こえた。
私はその途端、嬉しくなかった。
そう、ウィルが居たのだ。
また彼も、私が舞に駆け寄るように駆け寄って来た。

「さぁさぁ、お集まりですか?」

 ふと、こんな声がどこかから聞こえたような気がした。
でも、これは気のせいなどではなかった。

 なぜなら上の方から瓜二つの顔を持つ二人の少年が降りて来たのだ。

319:りな ◆4M5g:2013/09/21(土) 16:59 ID:GgY

「一体、なんなのよ……」

 舞は目を覚ますと呟いた。
わけの分からない空間に閉じ込められた私達はみんなが同じ事を思っていた。

「……っ!?」

 舞は私を見ると、声にならないような音を発した。
正しくは、私を見たんじゃない。
私の上から降りてくる少年達を見ていたのだ。
少年達の身長は私たちより低く感じた。
おそらく……150cmにも満たないくらい。
二人は正反対の格好をしていた。
黒髪に白の衣装を纏った少年と、銀髪に黒の衣装を纏った少年。
ずっと私たちを見ていた少年達は私たちからふと視線を逸らすと叫んだ。

「降りるよーっ! あ、うわ!」

 そして、ドシーーンという衝撃も来るはずがなく、少年達は着地した。
なんか、まぬけだなーとか思いつつ、こんな二人に希望を感じていた。
私はまだこの時、二人を私たちのように迷い込んだのだと心のどこかで勘違いしていたから。

 だけど、そんな希望はあっさりと打ち砕かれた。

「あなたがたを私たちのパーティー(時空の歪み)に招待しましょう。」

「White or black. はっきり選んで貰いましょう」

「「過去の過ちを精算するために!!」」

 双子が大きな声で叫ぶと同時に辺り一面は白い光に包まれた。
光のカーテンにより、何が起こっているかなんて分からない。
でも、嫌な予感がした。

320:マキ:2013/09/21(土) 18:51 ID:TUE

 つ、続きが……っ

 双子キャラ、まだ、出演したばっかなのに格好いいな……。
 なんか、得も言われぬものが私の心を……。

 とにかく、続きの更新待ってるね!
 

321:りな ◆CV.Y:2013/09/21(土) 19:15 ID:GgY

>>320
かっ、かっこいい!?!?

あ、まだうpしてないや……テスト終わってから集合写真に手をかけようかなw

322:さんご ◆JfuU:2013/09/22(日) 11:26 ID:F1A

なんかすっごいワクワクする展開!

私の小説がボロボロに見える……Ww

323:さんご ◆JfuU:2013/09/22(日) 11:49 ID:F1A

テスト頑張ってくださいネ!

私も前期まとめテストとかで忙しくなってきました

雑談多くて済みません(汗)

324:りな ◆fDt6:2013/09/22(日) 12:40 ID:uGQ

>>322
いやいや、さんごの小説のがすごいから!

>>323
がんばるね!
大丈夫!まだ雑談じゃないはず…

325:りな ◆fDt6:2013/09/22(日) 20:48 ID:OOQ

>>305で、薔薇完結でした!
現在は、“天地の帽子屋”です!

326:ヒヨドリ:2013/09/24(火) 22:36 ID:QdU

さすが麗っ!!

双子の存在が気になる!!

327:りな ◆fDt6:2013/09/24(火) 22:44 ID:iXo

>>326
お〜久しぶり!……でもないか(笑)
双子君の存在は“天地の帽子屋”のキーマンです!

328:さんご ◆JfuU:2013/09/25(水) 16:00 ID:F1A

情景描写上手!(←何馴れ馴れしくしてるの?怒ボキッ)

双子さん、初めまして〜ですね^^

329:りな ◆fDt6:2013/09/27(金) 14:56 ID:xTE

>>328
馴れ馴れ……しいんですか?(笑)
私も馴れ馴れしくしてるから、いいよ!

双子「初めまして〜」

330:りな ◆fDt6:2013/09/29(日) 22:27 ID:XDE

書き込みに失敗して凹んだ。
内容消えたし……(^^;

ごめんなさい。
次の更新はしばらく先になりそうです。

331:& ◆Vo/k:2013/10/03(木) 22:30 ID:sSY

あげ

332:さんご ◆iAoc:2013/10/04(金) 18:34 ID:F1A

アリスちゃん頑張ってるね!
私も頑張らないと!

駄作卒業頑張りますね^^

333:りな ◆fDt6:2013/10/04(金) 22:47 ID:FfI

 私が次に目を覚ました時、さっきまでのように隣に舞もウィルも居た。
でも、明らかに……景色が違った。

 私たちの周りは戦争をしていた。
私は事実とは思いたくないが、事実なのかもしれない。
示談は成立したが、戦争は終わっていないのだ。
終わるはずだった戦争。
何故終わらない?私はこう考える。
“人々は狂気に満ち溢れ、人を殺す事に快感を覚えている”と……。
信じたくはないが、剣を振りかざし次々と人を切って行く少年少女達は、苦しそうに、楽しそうに笑っていた。
快楽殺人鬼が何人もいるように感じた。

「戦争はやめよ!」

 隣で舞が叫んでいた。
でも、その思いは届かなかった。

「黙れ!」
「殺さなきゃ死ぬんだよ!」
「お前のせいだ!」

 飛んでくる言葉には舞を罵倒するような言葉も含まれていた。
全て、夢だったらいいのに。

全て、全て____。

「でも、これが現実だよ。あんた達が犯した……過ちだ」

 黒髪に白服の少年は寂しそうに言った。
だが、銀髪に黒服の少年は楽しそうにニヤッと笑っていた。
そして、黒髪は私たちの前に立って言った。

「俺の名前はヘブン。彼がアース。二人で天地の帽子屋だ!」

 勢い良くヘブンの名乗る少年は言った。
帽子屋だなんて、アリスの物語のようで。
いや……これはアリスの物語なのかもしれない。
アリスの物語のように__夢なのかもしれない。

 その時、ふとあの質問が蘇った。

“アリスは夢と知ったとき、どんな気持ちだったかな?

嬉しかったかな? 悲しかったかな?”

334:りな ◆fDt6:2013/10/05(土) 16:57 ID:6XQ

 あの時、私はどう答えただろうか?
一年も前に言った言葉を私は流石に思い出すことは出来なかった。
 あの時どう答えたかは忘れてしまったが、今はこう思う。

 楽しかったけど、苦しかったと____。

「アリス様、クレハ様、ウィル様。御決断はあなたがたに委ねますので、アースの言う事をしっかり聞いて下さい」

 ヘブンは静かに、私たちの心を沈めるような声で言った。
それは、温かい声で優しい声だった。
そして、私の心は少し落ち着きを取り戻した。

 ヘブンがアースの方を向き、“よろしく”と伝えると、アースは高めのブーツの踵を鳴らしてこっちへ歩いてきた。
ヘブンの話からすると私たちは大きな決断を迫られるのだろう。
でも、何故か落ち着くことが出来た。

 そして、アースは少し強めの口調で話し出した。

「今、あんた達が見てるんは現実を私の持つ鏡を通して移し出した物だ。だから、殺される心配はいらんで、心して聞けよ」

 現実を移し出した世界、つまりは幻。
だが、現実だから幻とも言い切れない。
頭が可笑しくなってきた。
だから、私は思考回路を無理やり引き千切った。

「ここは、俺たちの仕事場だ。俺らはとある商売をしている。帽子屋だが、帽子など売っていない。売っているのは、来世の未来だ。そして、過去を買っている。ここまでいいか?」

 舞とウィルは理解したように頷いた。
だが、思考回路が崩壊している私は適当に頷くしかなかった。
未来と過去を売買する帽子屋。
なんか、しゃれてるじゃない。

「そして、過去を売るにも未来を買うにも代償がある。それは、あんたたちの一番大事なもの。つまり……命だ」

 私の途切れていた思考回路は、この一言で復旧された。
でも、命と引き換えに過去や未来を売買する人なんか居るのかしら?

「あんたたちに売るのは再会。そして、買うのはあんたたちが犯したワンダーランドでの過ちだ。なかなかいいだろう?」

「ねぇ……それって買わなきゃダメなの?」

 舞が突然立ち上がり、尋ねた。
でも、そのことについては私も同感だ。
命は捨てなきゃいけないのか。
買わなければ、これからも生きて行けるのではないのか。
でも、そんな考えもあっさりと断ち切られた。

「あんたたちがワンダーランドで過ごした時間、行ったことが今を導いている。あんたたちは、ワンダーランドを崩壊したも同然だ。なら、条件を加えよう。ワンダーランドに恒久の平和をもたらそう。どうだ? 国の主としては、これが一番ではないのか?」

 その言葉に私たちは言い返せなかった。
ワンダーランドを平和にしようと行ったことが、今を導いているのならば私たちの行ったこと、それは過ちということになるのだろう。

 ウィルは元から未来を買うつもりだったらしい。
ヘブンの持つ契約書にサインをしている。
そして、舞も同じ考えになったようだ。

 なら、買うしかないのだろう。
国の主として、一人の人間として__。

恒久の平和を。

自分の命を捨ててでも。


 そして、私はサインをした。
ヘブンとアースは何やら準備をしている。
そして、私たちに緑のカプセルを手渡し、飲むように指示した。
私たちはそのカプセルを素直に口に含み、飲み込んだ。
そして、3人で手を繋いだ。
舞とウィルは次々と意識を手放していった。
そして、私も意識はまだあったがゆっくりと瞳を閉じてみた。

「お買い上げありがとうございました。来世でもお待ちしております」

 意識が消える直前、うっすら目を開けたとき、双子は深々とお辞儀をし、高く舞い上がっていった。
まるで、天使と悪魔のように。

 高く、高く____。


「天地の帽子屋」完結

335:りな ◆fDt6:2013/10/06(日) 09:33 ID:6XQ

次、最終章。

336:さんご♪ ◆iAoc:2013/10/06(日) 10:35 ID:F1A

さ……最終章!?

337:りな ◆fDt6:2013/10/06(日) 13:49 ID:6XQ

>>336
うん。最終章。
この小説終わったら、掲示板の友達との合作と新作を書く予定。

338:りな ◆fDt6:2013/10/06(日) 13:52 ID:6XQ

最終章は、視点を変えさせていただきます。
ちなみに、誰視線かと言うと……秘密です♪
ネタバレになっちゃうので

339:さんご♪ ◆iAoc:2013/10/06(日) 13:57 ID:F1A

そうなんですか!頑張ってください

340:りな ◆fDt6:2013/10/07(月) 14:33 ID:MmE


最終章ってか……エピローグ?

341:りな:2013/10/08(火) 18:59 ID:n4Q

<最終章>「再会」

 今日も、町は行方不明の二人の少女を探していた。
二人の名前は、水沢凛咲と白波舞。
あの白い流れ星と赤い流れ星が最後に観測されてからもう、十年が経つ。
あの頃の私はまだ幼くて4歳だった。

 私は、有須 夏帆(ありす かほ)14歳。
成績は上の中くらいで、性格は人から見ればいいらしい。
容姿は悪いわけではなく、いいわけでもない。
そして、友達がいない。

 でも、こんな私にも大好きな事があった。

 不思議の国のアリスという物語。
名字と題名が被っているということもあり、好きになった。
そして、私は今歩いている。
喫茶店<Alice>へと。

「いらっしゃい、夏帆ちゃん!」

 迎えてくれる店員さんはただ一人。

 何故一人かって?
この店は10年前、経営困難になった。
それを立ち直させたのが彼女、裕子さん。
行方不明の少女、水沢凛咲の従兄弟らしい。

「裕子さん、今日はあの子いないの?」

「ああ、麻那ちゃん? まだよ。でも、もうすぐ来ると思うわ!」

 すると、入店を知らせるベルが店内に鳴り響いた。

342:さんご ◆iAoc:2013/10/08(火) 19:11 ID:F1A

別の視点って……!

343:りな:2013/10/08(火) 19:13 ID:n4Q

うん。
夏帆ちゃんの事だよ!!

344:さんご ◆iAoc:2013/10/09(水) 15:15 ID:F1A

夏帆ちゃんー!

345:りな ◆fDt6:2013/10/09(水) 17:19 ID:Bsk

「あ、麻那かな?」

「見て来たら?」

 裕子さんにそう言われ、私は入り口の方へ行った。
でも、そこに居たのは麻那ではなく大学生くらいの男性と女性が立っていた。
 そして、その男は私を見るや手に持っていた写真と私を見比べるような素振りをして、こう言った。

「有須夏帆さんだね? 話を聞いてくれる?」

 その男性は私の名前を知っていた。
私は逃げようと思ったが、ここは店内だ。
他のお客さんは居ないけど、裕子さんに迷惑をかけるわけにもいかない。
だから、素直に首を縦に振り頷いた。

「水沢凛咲さんの話だ。裕子さん、来て下さい」

 なんで裕子さんも呼ぶの?
ああ、そうだっけ。
裕子さんは凛咲さんの従兄弟____。

「いよいよ、この時が来たの?」

 だが、裕子さんは意味の分からない言葉を発して私の隣に座った。
 そして、彼は話しだした。

「俺の名前は……ここでは、滝久という名前にしておこうか。彼女は、玲。10年前、ここでアルバイト働いてた経験がある」

 滝久と名乗る少年の話は10分程続いた。
それを、私はただただ聞いているだけで理解しようとは到底思えなかった。

だって、現代を生きたアリスの物語なんて____。

346:さんご ◆iAoc:2013/10/10(木) 18:35 ID:F1A

最終回悲しいよ〜哀しいよ〜

でも次の合作楽しみです^^

347:りな:2013/10/11(金) 20:34 ID:mNQ

>>346
ちょっとシリアスかもね(^^;

楽しみっっ!?ありがとう!(笑)

348:りな:2013/10/11(金) 20:36 ID:mNQ

この物語を読んでいる人なら滝久と玲。
だれだか分かりますよね??(笑)

349:りな:2013/10/12(土) 19:14 ID:BdA

「ってなわけだが____」

 私は何も言えなかった。
一応、話の要点は掴んだ。

 アリスに憧れ、命を絶った。

 だからって、私になんで話すのよ__?

「あなたに関係あるからです」

 っっ!? 心を読んだ……?
まさか、そんなわけ____。

「あるんです。すみません、驚かせてしまって」

 うん、そうだよね、違うよねって……嘘でしょ?
気づいたら、私は橙色のランプをじっと眺めていた。
そして、彼もまた眺めている。
そして、彼は私の方をもう一度向くと、右手を私の顔の前に突き出し、こう言った。

「無限時計、ココ存リ。今コノ時ヲ持ッテシテ力ヲ解放セヨ」

 私はわけがわからなかった。
そして、抵抗する暇もなく意識を手放してしまった____。

350:りな:2013/10/12(土) 19:17 ID:BdA

ちょっと読みにくかったですね、今の。

351:マキ:2013/10/14(月) 10:21 ID:jUs

 りな>>

 最終章かー……。
 なんか悲しい気もするけど、お疲れさまでした、って笑顔で言い切れる作品だよね。
 さて、最後の話が来るまで目はまだ離せないぞー!

352:りな ◆fDt6:2013/10/18(金) 05:45 ID:GLc

 少し鼻をつく消毒液の匂いと独特のよく分からない匂いがする。
私はそんなことを考えながら目を開けた。
そこに広がるのは、真っ白な天井に壁。
そして、体につけられた器具の数々__。
私が目が覚めたのは、病院のベッドの上だった。

 私は何が起きているか分からず、取りあえず隣のベッドに目を向けた。
カーテンが引いて無かったため、すぐに中を見ることが出来た。

 隣のベッドで寝ていたのは__麻那だった。
その時、私たちが寝ている病室の外から足音が聞こえてきた。
そして、私は咄嗟に狸寝入りをした。
何か分かるかもしれない、そんな事を思いながら____。

 そして、病室の扉は開いた。

「無限時計、ちゃんと使えたよな?」

 無限時計…………?
私は聞き覚えのあるその言葉を探すため、記憶を漁った。でも、見つからなかった。

「リン、無限時計を何故彼女たちに?」

 彼女“たち”……?まさか、麻那にも?

「お告げだよ。二人が消えてから10年後にまた彼女たちは現れるってね。そう、今が10年後なんだよ__。レイも分かっているだろう? 誰のお告げかってことくらい……」

 私には全然意味が分からなかった。
でも、少しだけ分かったことがある。
10年前の少女失踪事件において何か関わりがある、私はそう思った。

「裕子さんね……」

 レイと呼ばれた女性が裕子さんの名前を出した瞬間、私は目を開けてしまった。
狸寝入りってことがバレたかな? そんな事を思いながら私は二人を見た。

「裕子さんが、何か関係あるんですか……?」

 そう聞くと、二人はちょっと考えてから言った。

「僕らの世界、ワンダーランド所属の宇宙警察の____総取締役だよ」

「ワンダーランド……?」

 「そう」、と彼は頷き、それからまた話し出した。
ちょうどその時、麻那も目覚めたのだった。

「……長くなるけどいいかな?」

 彼はそう言い、話し出してくれた。
二人の少女、凛咲と舞に関して。
二人の王女、アリスとクレハについて____。

353:りな ◆fDt6:2013/10/19(土) 11:48 ID:9Fk

「それが……私たちなんですか?」

 私たちは滝久さんとレイさんに尋ねた。
彼らは、私が凛咲の生まれ変わりで、麻那が舞の生まれ変わりだと言う。

「でも、おかしくないですか……? 生まれ変わりなら私たちはまだ10歳にすらなってないはず……私たち14歳ですよ?」

 麻那の言う事は正論ので、私も疑問に思っていた。
仮にこの話が本当ならば__二人が失踪したのが10年前だから、私たちは10歳以下でないといけない計算になる。

「驚かないで下さいね? あなたたちは既に24年生きています。だって、凛咲とあ夏帆さん、舞と麻那さんは…………同一人物なんですから」

「信じられないよ! 私たちは14年の記憶しかない!」

 麻那は我慢出来なくなったのかして叫んだ。
その瞬間、私はナースコールを押そうとしたが、彼に睨まれたため押さなかった。
いや、押せなかった……。
その時、私と麻那にある共通点があることを思い出した。
そして、恐る恐る聞いた。

「あの……私と麻那は児童養護施設で育ちました。それも関係があるますか……?」

 そう、私たちは児童養護施設で育っていた。
私と麻那、それと____南叶兎(みなみかなと)の3人で。

354:りな:2013/10/20(日) 19:07 ID:9Fk


「ええ、関係があります」

 彼は静かに頷いた。
そして、驚くことを言った。

「夏帆さん、あなた……水沢凛咲と間違えられたことありませんか? そして、もう一人児童養護施設にいませんでしたか?」

 私はその質問にビックリした。
実は、間違えられたことが数回あるのだ。
そして、南叶兎という存在も知っていた。
叶兎は9つ上の友達で、中学2年生になるまで施設に居た。
今は、23才だろうか。
そして、彼はしばらく間を置いてから言った。

「凍結封印……と言ったら変でしょうか? あなたたちは、児童養護施設に0才から4才までの4年間居ましたよね? それは、水沢凛咲と白波舞が生きていたからです。そうですねぇ……失踪事件についてどこまで知っていますか?」

 彼はいきなり私たちに尋ねた。
麻那はあまり失踪事件について知らなさそうなので私が答えた。

「10年前、14才だった少女二人が次々と失踪したんですよね? 失踪した日には必ず流れ星があったとか……」

「ええ。詳しく話すのも面倒なので思い出して貰います」

 彼は楽し気に、にっこりと笑い呪文のような言葉を唱え始めた。
その時、男性が病室に入ってきた。
が、顔をチラッと見たが誰か分からないまま、私たちはまた記憶を手放した。

「がんばれよ」

 その男性が呟いたその声だけが頭に残った。

355:りな:2013/10/24(木) 22:50 ID:9Fk

この小説を書き始めてかれこれ7ヵ月が経ちました!
相変わらずの文才の無さですが、完結まで見守ってくれるような読者様が居ることを祈ります。

356:夏鈴 ◆ZOEQ:2013/10/25(金) 16:48 ID:t8Q

>>355
文才あるよ〜!!
完結まであと少し…
楽しみにしてるよ!!


P.S
まだ書き禁とけてないから見るだけになるww

357:りな:2013/10/25(金) 18:33 ID:9Fk

>>356
読んでくれてる人いた……(感動)
ありがとう!

え?書き禁とけてないのに書き込めるの?

358:りな:2013/10/26(土) 15:30 ID:9Fk

 あれからどれくらいの時が経っただろうか?
あの頃の私たちは14才、つまり受験生だった。
今は16才、高校二年生だ。
そう、全然時間は経っていない。
言うなら……今の私は____水沢凛咲の記憶を共有する有須夏帆。

 詳しくは分からないけれど、私たちは記憶を取り戻した。

 ワンダーランドで過ごした記憶を取り戻し、10年間偽りだった体は偽りを真実に。

 ウィルと剣を交え特訓したことだって、あの天地の帽子屋の契約書にサインをしたことも覚えている。

 今、私と麻那は同じ高校に通っている。
白うさぎのウィルである彼とはまだ再会はしていないが、どこかで再会するって信じている。

 今、こんなことを考えている間にも目の前の校門をくぐり抜けていく高校生たち。
そして、私も隣に居る麻那の手を取り校門をくぐり、駆け出した。

359:りな:2013/10/31(木) 16:01 ID:9Fk

 今日は始業式。
私たちのクラスは2年C組。
麻那も運良く同じクラスだった。

 この学校の始業式は何故か知らないが放送で行われる。
現在、8時14分。そろそろだ。

「えー、今から始業式を始めます。担任は教室へ入ってください」

 超適当な放送と共に全クラスの扉は一斉に開け放たれた。
私たちのクラスの担任は、若くて20代だろうと思われる男性だった。
私は正直、女性の先生が良かったが、これもまた運と思い先生の言葉に耳を傾けた。

「自己紹介しまーす」

「っっ!」

私は声にならない声を発した。
それはそうだろう。
この聞き覚えのある声に驚かずにいれるはずなかった。

「今日から2年C組の担任を持ちます。南叶兎です。よろしくなー!」

 その、この時止まっていた3人の運命は動き出した。
あの天地の帽子屋は約束を守ったらしい。

 そう、私たちは再会した____。


 その時、白に流れ星が流れたのを私は見逃さなかった。
そして、次の犠牲者が出ないことを祈った。

最終章<再会>完結

360:りな:2013/10/31(木) 16:45 ID:9Fk

ハロウィンだから番外編書くぉ。

361:りな:2013/10/31(木) 16:55 ID:9Fk


*登場人物*(主要メンバー→★)

・夏帆(かほ)♀
・麻那(まな)♀
・叶兎(かなと)♂

*新*

★松木 彩(まつき あや)♀
 →2-C、おとなしい

★立花 実咲(たちばな みさき)♀
 →クラスの中心メンバー、信頼がある

★笠井 蓮(かさい れん)♂
 →実咲の彼氏、元気

★相原 雅(あいはら まさ)♂
 →彩に片思い

362:りな:2013/10/31(木) 17:10 ID:9Fk

*Trick or Treat*

 今日はハロウィーン。
学校はいつもよりみんながざわついていた。
みんな、みんな……私を見てあざ笑っていた。
 
 松木彩、17才。
ただ、ただ、みんなの気が済むのを待っていた。

 中学校では友達はたくさん居たし、高校でもたくさんとはいえないが友達は居た。
なんで、こんなことになっちゃったんだろう…………?
原因は私? それとも……。
私はある時、初めて告白された。

「大好きです。付き合って下さい」

 彼の名前は、笠井蓮。
クラスの中心メンバーの立花実咲の想い人。
私は、そのことを知っていたから断った。
そうしたら、こんな事を言われた。

「一週間、付き合ってみない? それでも嫌だったら別れてもいいから……。もちろん、みんなには内緒にするし……無理?」

 私は、異性と付き合ったことがなかったから興味があった。
それと、みんなに内緒という言葉が私に安心感を抱かせた。
だから、一週間だけなら……って返事をしてしまった。

 その時は、それが悪夢の始まりだなんて思わなかったんだ。
あの時、ちゃんと断っていれば…………。
こんなことにはなららなかった。

363:& ◆Vo/k:2013/10/31(木) 17:21 ID:9Fk

舞台は、本編で名前は出しませんでしたが夏帆と麻那の通う「浅雛第一高校」です!
2年C組舞台!ってことは、二人のクラスでの出来事ってことです!
短編だし、今日中には完成させる!!

初のジャンル(いじめ)に進出してみました!

364:りな:2013/10/31(木) 17:37 ID:9Fk

 翌日、私は少し照れながら学校へ行ったんだ。
明るい今日に期待して。

「おはよー」

 私はいつも通りに挨拶した。
みんな、「おはよー」って返してくれた。
そう、ここまではいつも通りだった。

 私は始業まで数分しかなかったため、急いで準備に取りかかった。
鞄から取り出した教科書やノートを引き出しに入れようとした。


 ____ガサッ。


 何か紙のような物に手が触れた。
私は何かな? と思い紙を広げてみた。
すると、何も書かれていなかったため首を傾げたのを今でも覚えている。

 しかし、紙は一枚ではなかった。
もう一度教科書やノートを入れるため今度は手で引き出しを探ってみた。
すると、やはりガサガサと紙のこすり合う音ざ聞こえた。
出しても出しても無くならないその紙に私はうんざりして、引き出しを覗いた。
すると、大量の紙が入っていた。
最初は何か分からなかった。
しかし、すぐに思い知らされた。

「あーや、ちゃん。何したかわかってんでしょ?」

 クラスの中心メンバーである立花実咲が立っていた。
私は昨日の事がバレたんだってすぐに悟り、すぐにうつむいた。
何故バレたかも、今となっては分かりきったことだが、当時の私はまだ知らない。
しかし、すぐに知ることになった。

「簡単に引っかかるんだな、バーカ」

 そう、彼がバラした。
笠井蓮が、立花実咲に頼まれて嘘の告白を私にした。
それから、いじめが始まった。
最初は落書きや靴隠しという幼稚な事から。
でも、今となってはエスカレートし、水をかけられたり、土下座させられたり。

 そして、今に至る。

 あの時、二人が付き合っていることを知っていたら、こんなことにはならなかったのに。

365:りな:2013/10/31(木) 17:44 ID:9Fk

 あの時の後悔が今も私を苦しめている。
みんな、私の苦しみなんか知らない。
びしょ濡れになっても何一つ文句を発しない私の苦しみを。

「何か言えよっっ!」

 そう言い、実咲は私に水の入ったバケツを私の頭上で傾け、私に水をかけた。
言いたい、でも言えない。
そう、今の私は精神的苦痛により声を発することが出来なかった。

366:りな:2013/10/31(木) 21:28 ID:9Fk

 声が出せない、そのことを伝えることが出来ない。
それを知らない彼女たちは私に罵声を浴びせる。
唯一、私の口から出てくるのは水。
髪から流れ落ちてくる水が目や口、鼻にまで入り気持ち悪い。
でも、そんなことが言えなくてつらい。
そう思っていた時、実咲は口を開き、ゆっくりとした口調で言った。

「Trick or Treat?」

 私に答えろとでも言っているのだろうか?
でも、言葉を発することの出来ない私にはどうすることもできず、床にポタポタと落ちる水を眺めていた。
言いたい、Trickって。
お菓子あげれば終わるのなら。

 1日だけでもいい。
何もない平凡な生活を送りたい。
 
 そう思っていた。
でも、私に逃げ道なんて用意されていなかった。

「お菓子をくれれば、今日は我慢してあげる。でも、先生に報告するわよ? ねぇ、どっちがいい? 身体? 成績?」

 身体に比べ成績なんてどうでも良かった。
本当に、静かに過ごしたかった。

 …………でも、声は出ない。

 黙って何も言わない私に嫌気がさしたのかして、また彼女は口を開いた。

「つまらない。何か言えよ」

 その時、私の視界に入ったのは二人の少女と一人の少年だった。

367:りな:2013/10/31(木) 21:32 ID:9Fk

>>366 訂正

×言いたい、Trickって。

○言いたい、お菓子あげますって。

Trickって言っちゃダメじゃんね(^^;

368:りな:2013/10/31(木) 21:57 ID:9Fk

 二人の少女の名前は、夏帆と麻那。
何事においても争いを好まず、常に中立した立場を取っている。
現状で言うと中立とは、争いに参加しない立場ということである。
 そして、少年の名前は相原雅。
物静かな少年で、彼女らと同じく争いを好まない。
立花たちには“まーくん”と呼ばれており、幼なじみらしい。
しかし、リーダーシップがあり、多くの人から信頼されている立花に異を唱えたことはない。
要するに、人に嫌われるのを恐れ、常に機嫌を伺う人だ。
きっと、立花に協力を依頼されたらすぐに私をいじめるだろう。

 そう思った時、彼が立ち上がった。

369:夏鈴 ◆ZOEQ:2013/11/01(金) 18:21 ID:t8Q

>>357
パソコンでなら書き込めるww

新ジャンルのいじめも面白い!!
続きが待ち遠しいぜww

楽しみにしているよ♪

370:♪さんご ◆iAoc:2013/11/01(金) 18:36 ID:F1A

りな様って何のジャンルでも面白く書けてる…

逆襲委員会なんてクズだクズww

371:りな:2013/11/01(金) 22:52 ID:9Fk

>>369
いつもは携帯なん?
楽しみにしててくれると嬉しいです(><)

>>370
なんで、また様が……。
普通にりなって呼んで欲しい!
お願いだから!(笑)

逆襲委員会のが絶対面白いから!
さんごにはファンクラブもあるんだよ!
だから、クズだなんて言っちゃダメ!
正真正銘うまいんだから!!


P,S,

10/31に完結させるとかいいながら11/1が終わるという(笑)
ハロウィンの話なのに意味なくなったw

372:りな:2013/11/02(土) 22:05 ID:9Fk

 そして、立ち上がった彼は私たちの方に近づいてきて言った。

「ねぇ、楽しい?」

 この時、私の胸には彼が私を助けてくれるかもしれないという希望が宿った。
そして、私は彼を見つめ……いや、正確にはボーっと眺め実咲の返事を待っていた。

「とても……楽しいよ?」

 多分、彼女は彼をいじめに参加させるために言ったんだろう。
白い教室の壁には何人もの生徒の影が映っていた。
そして、夕暮れの赤い光に照らされていた。
そして、次の瞬間彼はとんでもない事を言った。

「じゃあ、僕もしよっかな?」

 助けては貰えない。
彼もいじめに参加してくる、そう思った。
だが、彼が自分から参加するとは思えなかった。
彼の中で何か____変わったのだろう。
私に対する考え方が。

「思っきり殴っても大丈夫じゃない?」

 実咲は私をニヤニヤ見ながら言った。
この瞬間、私は背筋が凍りつくのを感じた。

 いじめられる、その一心で____。

373:りな:2013/11/02(土) 22:35 ID:9Fk

 しかし、私は何も発せず、何もすることが出来ない。
彼に殴られる、そう思い目を閉じて覚悟した時だった。
パシッという乾いた音が教室に鳴り響いた。
私は、ビンタされたと思ったが頬は何も痛まない。
そして、恐る恐る目を開けてみた。

 すると、そこには____倒れた実咲とその前に仁王立ちする彼がいた。

「ちょっと、何すんのよ!」

 実咲はカッとなり、すぐさま起き上がり体勢を立て直すと、雅に殴りかかろうとした。
しかし、彼女の力で彼に勝てるワケがない。
もう一度、彼女は雅にビンタされた。
そして、私の数10cm横に置いてあった水の入ったバケツを左手でヒョイと取ると、実咲の頭の上から水を勢いよくかけた。

「あー、超楽しいね?」

「っっ! あんたそんなことやっていいと思ってんのっっ!? 蓮に言いつけるよ!?」

 実咲はびしょ濡れになり、髪の毛を絞りながら雅に反抗した。
“蓮に言いつける”の一言で彼を止められると思ったのだろう。
しかし、雅には無効だった。
雅はすっとしゃがみ、実咲に顔を近づけ彼女の唇に右手の人差し指を当てると静かに、言った。

「Trick yet Treat」

 雅が言い間違えたのだと捉えた実咲はバカバカしそうに言い返した。

「Trick or Treatよ? バカじゃないの?」

 ちなみに、私のこの時彼が何を言っているのか正直分からなかった。
私も彼が言い間違えたのだと思った。
しかし、全然違った。

「Trick yet Treat.お菓子いらないから悪戯させろ」

 そう言い、彼は立ち上がるともう一つバケツを取り、中の水を実咲にかけた。
実咲は少しむせる素振りを見せたが、彼は全く気にせず立ち上がった。
そして、私のカバンと自分のカバンを机の横から取った彼は私の方に来ると私の右手を取った。
そして、私が立ち上がると彼は私を囲んでいたクラスメートに向かってドスの聞いた声で言った。

「どけよ。てめーらも楽しみたいなら、あいついじめな?」

 そう言うと、彼は駆け出した。
教室のドアを勢い良く開け、廊下を走り抜け、それを注意する先生達を無視し続け、階段を駆け下りた。

「大丈夫? 一緒に帰ろっか?」

 下駄箱まで来ると彼は手を離しそう言った。
私はそれが嬉しくて、涙がポロポロ溢れてきた。
彼は少し慌てているように見えたが、すぐに冷静になり、「大丈夫」と声をかけてくれた。
彼の言葉で少し、落ち着きを取り戻した私は、一人で大丈夫って言おうとした。
でも、声は出ない。
彼は不思議そうな顔をしていたが、すぐに気づいてくれた。
自分のカバンからペンとノートを取り出した。

「ここに、書いて」

 そう言うと彼は私にそれらを渡した。
私は小刻みに震える手で“一人で帰れる。ありがとう。”って書いた。
それを見て雅は安心したような笑顔を見せ、靴を履き替えて言った。

「門まで一緒に行こう」

 私はコクンと頷き、すぐに靴に履き替えた。
そして、彼の隣に並んだ。
門まではあっという間だった。
私は門に着くと同時に雅に手を振った。
そして、お辞儀をした。

「じゃあ、また明日! バイバイ!」

 彼は元気良く私に別れを告げると走り出した。
“また明日”この言葉がとても嬉しかった。
心の底から“ありがとう”と思った。

 そして、消えるまで夕日に走って行く彼を見ていた。



 Trick or Treat.


 私はこの日、一つの悪戯にかかった。


 そう、幸せな“恋の悪戯”に____。

374:りな:2013/11/02(土) 22:37 ID:9Fk

はい、完結。
なんか最後ベタっすね(^^;

新鮮味なくてごめんなさい。

375:マキ:2013/11/03(日) 23:29 ID:zic

 りな>>

 ご完結、おめでとうございます
 
 なんか、堅苦しいね……ごめん((笑
 でも、本当に完結おめでとう
 8ヶ月って言う短いのか長いのかよくわからない間だったけど、お疲れ様でした
 この『アリスと白うさぎ。』は葉っぱを代表する凄い作品だったと思う
 そして、その作品をつくって完成させたりなも葉っぱを代表する凄い人だったと思うよ

 今まで、本当にお疲れ様
 そして、本当に完結おめでとう

 これから受験があるのか……。
 それが終わったら、また小説書くの? だったら、また友達としてよろしくね
 
 本当に、本当に今までお疲れ様
 今は体を休めて、受験にしっかりそなえてね
 応援してる
 
 りなみたいな凄い人と友達になれてよかった
 これからも、ずっと応援していくよ!

376:りな:2013/11/03(日) 23:53 ID:9Fk

>>375
ありがとう(*^▽^*)

ちょっと固いくらいがマキらしくていいと思う(笑)

実は、合作を水面下で進めてるんだ。
それも決まったらお知らせするね!
受験も大変だけど、息抜きに葉っぱにはちゃんと顔出すし、密かに次回作書いてるし…←おい((蹴

うちも、マキと友達になれてよかった!
応援してるから、がんばってね!!

今書いてる次回作は興味あったら探してみてね。
タイトルは、最後の文字がうちの特徴!(笑)

今まで応援してくれて、ありがとう!
これからも応援してくれると嬉しいです(//▽//)

377:☆☆☆☆:2013/11/04(月) 00:18 ID:8IU

感想は書いてませんがずっと読んでいました
正直小説が上手に書けるのが羨ましいです
次回の作品期待してます!

378:りな:2013/11/04(月) 00:27 ID:9Fk

>>377
かっ、隠れ読者様ですかっっ!?
ありがとうございます^^

期待されるほどの作品は書けませんが、出来る限り努力するんで温かく見守ってください<(_ _)>

379:りな:2013/11/04(月) 00:30 ID:9Fk

はい、ここだけで発表しちゃいます!!

新作*放課後。

“愛乃れい”という名前で書き始めました!
良かったら来て下さい!!

名前の由来は、単純です。

麗“愛”(“れい”あ)
“乃”“愛”(のあ)

過去の名前をいじっただけ(笑)


名前は変わりましたが、これまで通り接して下さい!
これからも、よろしくです!!

380:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/04(月) 10:32 ID:W/Q

完結おめでとう 長い間お疲れ様でした
コメはしてなかったけど ずっと読んでたよ
りなはいつもコメントしてくれてたのにごめんね;
新作も読ませていただきます
完結先越されちゃったし 私も頑張りますw

381:りな:2013/11/04(月) 15:23 ID:9Fk

>>380
ありがとぅ♪

読んでてくれたんだ!(感激)

花梨もがんばって完結させてね!
ちゃんと読みに行くから!!

382:♪さんご ◆iAoc:2013/11/07(木) 07:09 ID:F1A

新作発表キタ――!

いい名前だよねー放課後。

名前も一新して(?)新しくスタートだねっ!o>ω<o

383:愛乃れい:2013/11/07(木) 20:01 ID:9Fk

>>382
うん!
本当は、名前変えたことも新作書き始めたことも秘密にして別人として書こうと思ったんだけど、やっぱり今までの読者さんと離れたくないし(笑)←

384:愛乃れい:2013/11/07(木) 20:04 ID:9Fk

•*+報告+*•

愛乃れいとして活動し始めました。
現在、葉っぱ天国にて「放課後。」を書いてます。
良かったらブログにも来て下さい。
ブログでも時々小説書いてます。
(去年書いたのが多いので話ぐちゃぐちゃです。番外編が一番読みやすいかな?まだ、2話しか書いてないけど)

http://ameblo.jp/nar124/

385:れい:2013/12/22(日) 11:13 ID:9Fk

ちょっと、こっちで番外編書こうかなと思って上げてみました。
男子目線か女子目線か決めて貰えるとありがたいです。

386:夏鈴 ◆h8rM:2013/12/22(日) 14:14 ID:t8Q

>>385

たまには男子目線がいい!!

387:れい:2013/12/22(日) 14:25 ID:9Fk

>>386
ほうほう。
確かに男子目線って、紳宿以外書いたことないかも……

388:♪さんご ◆iAoc:2013/12/22(日) 16:23 ID:F1A

男子目線っていいよね!

389:れい:2013/12/22(日) 23:23 ID:9Fk

>>388
了解ー。

ってなワケで、男子目線に挑戦なのです

390:れい:2013/12/23(月) 07:44 ID:9Fk

番外編、じゃないか。短編だな。

391:れい:2013/12/23(月) 07:52 ID:9Fk

〜登場人物〜

深瀬聖也(Hukase seiya)♂

相沢結成(Aizawa Yuina)♀

392:れい:2013/12/23(月) 08:19 ID:9Fk


<クリスマスの奇跡>

「ねぇねぇ。君可愛いね、暇?」

「友達を待ってるんです」

 目の前の状況を説明するなら、ナンパなんて野蛮なことをする少年二人とナンパされて困っている少女。

 12月25日午前9時10分。

 きっと、あの少女は友達と9時に約束したんだろうなーと噴水脇のベンチに座りながら考えてみる。
っていうか、遅刻するのはいけないから逆に9時半の集合かな?とかも考えてみる。

「俺ら二人だし、友達も来たら一緒に遊ばない?」

 うわぁ、あいつらしつこい……とか俺は思いながら眺めていた。
それを助けようとしない俺もどうかと思うけど。
助けようかな、と思い俺はベンチから立った。

 そして、数メートル歩き少女の所へ行き手招きをした。
俺がアホだと気づいたのは、この3秒後。
ナンパされてる時に知らない男に手招きされて、素直に聞く奴がどこにいるんだよ!?
っと思ったら少女はこっちに来た。
あれ?来た。この後、どうすれば____?

「……っ! とにかくどっか逃げんぞ!」

 俺はいつの間にか隣に居る少女に小声で伝え、走り出した。
 後ろを振り返るとつまらなさそうな顔をしたナンパ野郎がいた。諦めた、か__。

「もう大丈夫っぽいし、戻ろう。」

 もう逃げる心配もないだろうし、少女に噴水の前に戻るように促した。
でも、少女は首を振った。

「友達なんて嘘です。本当は一人で買い物に来てただけなんです。__あ、良かったら一緒に……」

 少女は、言い終えると頬を赤らめた。
 俺はこの瞬間恋に落ちた。
少女の顔をじーっと見ると、本当に可愛いのだ。14才、15才ってとこ?

「うん。いいよ」

 そう俺が言うと少女は頬をまた赤らめ、何かに気づいたかのように俺を見た。

「私の名前は、相沢結成(あいざわ ゆいな)といいます。あなたは?」

「深瀬聖也(ふかせ せいや)」

「ふかせ、せいやくん…………」

 彼女は嬉しそうに呟き、また頬を赤らめた。
その様子を見て、僕も頬を赤らめてしまった。

393:れい:2013/12/24(火) 23:27 ID:9Fk

 それから僕たちは映画を見たり、クレープを食べたりした。
その時間は、とっても幸せだった。
そして、今は人があまり居ないがらんとした小さな公園のブランコに揺られながら、コンビニで買ったソフトクリームを食べていた。
しかし、もうその時間も、もうすぐ終わりを告げる。
“この時間がすっと続けばいいのに”そう思った俺はどうしようかと考えた。

「あの……、聖也くん。ちょっといいですか?」

 隣に居た結成ちゃんは、ちょっと遠慮がちに言った。
俺は、“どうしたの?”と聞いたら、彼女は突然俺の顔をじっと見つめて、大声で叫んだ。

「今日1日、とても楽しかったです! 良かったら、付き合ってください!!」

 それは、突然の告白だった。

394:♪さんご ◆iAoc:2013/12/25(水) 07:38 ID:F1A

ナンパから助けるって……ちょっ、カッコいい!Σ(゚Д゚)

395:れい:2013/12/26(木) 11:12 ID:9Fk

「……ダメですか?」

 ブランコに揺られる結成ちゃんは、とても可愛いかった。
でも、告白されるとさらに可愛く見えた。

「俺、何歳に見える?」

 俺はふいに結成ちゃんに尋ねた。
彼女に俺がどう映ってるかは、分からないけど、きっと、中学生くらいに見えているのだろう。
まぁ、中学生でナンパから彼女を救ったらすごいんだけど。
しかし俺は、18歳だ。

「うーん……15歳くらいですか?」

 やっぱり。

「俺、18歳なんだ。それでも、いい?」

「もちろん。だって……」

 彼女は、にこっと笑って言った。
そして、だって……と付け加えて言った。

「私も、18歳なんだ。でも、中学生くらいに見えるでしょ?」

 中学生だと思っていた彼女が、実は俺と同じ高校生だったなんて……。

「年齢、一緒だね。ダメ、かな……?」

「いい。お願いします。俺も大好きだっ…………」

 それから、俺らはその公園で20分程話した。

「それじゃ、ばいばい!」

「じゃあね」

 僕らは、手を大きく振って各々の家に帰った。


 大好きな彼女に出会ったのは、クリスマスの朝だった。


<クリスマスの奇跡>完結


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