REASON +-あの先生は天才なのだ-+

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1:ヤマト:2013/03/23(土) 12:10 ID:h1o

ヤマトです!
初めて小説スレたてます!
ほんまに文章おかしかったりするかもしれませんが、お願いします…。

あ、ちなみに学校名とかはおもいついた名前なので、本当にあったとしても関係ないことを了承してくださいね^_^

あ、またまたちなみにですけど題名のREASONはリーズンっていって、理由とか根拠とかって意味です。

知ってる人にはどうでもいいし、別に知ってなくてもいいんですけどね。HAHAHA

2:ヤマト:2013/03/23(土) 12:17 ID:h1o

玉津小学校、6年1組…。

それはそれは荒れていたこのクラス。いじめは当たり前、勉強もろくにできないほど、やかましい。
教育委員会もこの6の1、野口学級に目をつけていた。

そんなところに、ある救世主が来たのは、9月1日、二学期が始まった日のことだった。

3:ヤマト:2013/03/23(土) 15:49 ID:h1o

「…野口先生は、病気でおやめになります。」

始業式、突然教頭が言った。
僕はえっ、と声をあげる。やめるって、つまり、教師をやめるってこと?

野口先生、まだ27歳なのに。そんな重い病気なのかな。

「…野口先生に来てもらいましたので、最後の挨拶をしてもらいましょう。」

運動場にいる全校生徒500人のざわめきはおさまらない。

「おはようございます。先生は、この度先生をやめることになりました。病気でやめるというのはとても悔しいけど…、みんなと過ごした時間は宝物です。これからも、がんばってね。」

まだ、信じられなかった。

4:ヤマト:2013/03/23(土) 15:56 ID:h1o

「うぜぇよ野口ー!」

1組の男子ボス、山崎 拓哉が言った。わ、やばい。

「逃げてんだろぉがクソ野郎!」

やめろー!
でもやめろって思ってるのは僕を含めて2人だからねぇ…。

予想通り、次々に1組の生徒たちからブーイング。

「病気なのになんでここにいんだよー!」
「帰ってー!今すぐ私らのもとから帰れよ!」
「ウチらが怖いんだろ!はっきり言えよ、言うならっ。」

みんな、こっちを見る。低学年は泣きそうな子もいるよ。

「君たち!」

教頭は言うけど、静まらない。ムダですよー。

5:ヤマト:2013/03/23(土) 16:09 ID:h1o

仕方なく、野口先生は罵声のなか帰って行った。あ、可哀想…。

「…そして引き継いで6の1担任をしてもらいますのが、竹内 元気先生です。」

竹内先生?知らないな。って当たり前か。

朝礼台に乗ったのは、30代かなっていうまあまあ男前な先生。胸板がすごい…。

「いらねぇよー。」

山崎まだ言ってんのかよ。

「いらねーよー。」
「マジいらねぇって。あたしらはなかいいから戦績いなくても子供だけで勉強できまーす。」
「そーそー。だって、絆があるから!」

山崎はそう言って、無理やりとなりの僕と肩を組んだ。
…ここはノっとかなきゃやばいかも。

「なー、小出く〜ん。」

僕は無理に頷き、肩を組む。山崎といたら、死ととなりあわせって感じ…。

6:ヤマト:2013/03/23(土) 16:13 ID:h1o

「お〜、いいな君!先生もよしてくれよ!」

朝礼台に立っている竹内先生はそう言って、下りてきた。
そしてなんと6の1集団に走ってきた!

「うわっ!」

強引に僕と山崎に混じって肩を組み、大声で歌う。

「おかーをこーえーゆこーうよーこちーぶえーふきつーつーそらーはすーみーあおーぞらー!」

笑ってるのは、低学年だけだった…。

7:ヤマト:2013/03/23(土) 16:20 ID:h1o

「おい調子のんなよ竹内とか言うやつ!」

ゲラゲラ笑って先生は返した。

「調子っていう乗り物はないよー。」

呆れる。びっくりするほど呆れる。
小6に呆れられる先生って…。でも、学校の先生とか、全員竹内先生をへんな目で見てるよ。

こしょこしょ話してる先生もいる。その先生の目はもちろん竹内先生。

「あの…、竹内先生。」

マイクロで教頭が呼ぶと、はいはいはいはい〜と朝礼台に向かって行った。

「なんだあいつ…。」

山崎の声が、右耳に響いた。

8:ヤマト:2013/03/23(土) 17:13 ID:h1o

マイクを両手で持って、アイドルみたいに竹内先生は自己紹介。

「竹内 元気でぇす。元気ちゃんね、不安だからぁ、みんな、いろんなこと、お•し•え•て•ね♪」

笑いが上がる。とともに、教師と6の1の生徒からの、冷たい視線。

「えっとぉ、先生はぁ、鬼ごっこが大好きですぅ。元気で明るい子供が大好きですぅ。31歳でぇす。仲良くしてねぇ?」

「…はい、ではクラスごとに教室に帰ってください。」

うわぁ、大丈夫かな。僕、左耳が聞こえないからバカにされそう。

「うっぜぇー!」

山崎は竹内先生がクラスの前に来ると、言った。

「うぜぇか、そうかー!」

高らかに笑う先生は、怖いものなしって感じだった。

9:ヤマト:2013/03/23(土) 18:58 ID:h1o

生まれたときから、僕は左耳が聞こえない。
病院の先生には、生まれつきのものは治しにくいといわれて、片耳だけで聞いてきた。

「かわいそうに。」

難聴のことを言うと決まってそう言われる。かわいそうなんかじゃないのに。きちんと不自由なく生きてこられたのに、人生そのものがかわいそうみたいに言われて、毎日がいやだった。

「だからなんだよ?」

しかし、そう言ってくれたのは山崎だった。6年になって、初めて出会った。

「耳が聞こえねぇからってひいきしねえからな。」

向こうは悪い意味で言ったのだろうが、僕には神のようだったんだ。

山崎は僕をかわいそうだといわなかった。
…まぁ、山崎はけっこうなワルだったけど。
山崎の言葉は今でも胸に焼きついている。

…で、竹内先生がどう言うかで僕が竹内先生をどう見るかが決まる。

10:ヤマト:2013/03/23(土) 19:06 ID:h1o

竹内先生は僕が片耳しか聞こえないってことを知ってるはずだ。

「さぁ、適当に座ってくれ。ガハハハ!」

適当に、座る?
へんな先生だなぁ。

「本当に適当でいいぞ。男も女も関係なしっ。」

みんな自分の仲良し友達ととなりに座る。全員、女子女子、男子男子だ。
残ったのが、僕と女子のなかで唯一ワルじゃない香川 ひなたちゃん。

「ひ、ひなたちゃん、座る?」
「そ、だね。」

っていうか座る以外に手はないんだけどね。

「…さ〜てと、自己紹介でもしよーか!アハハハ!」

なんで笑ってんだろ。

「先生は竹内 元気!名前通り元気な性格だ!ガハハハハッ。」

11:ヤマト:2013/03/23(土) 19:16 ID:h1o

「出席番号順な!はい、有田 千晶!」

「うぜぇよ。」

有田さん、怖い。

「ウチのことクラス全員知ってんの。」
「先生に教えてくれよぉー。」
「キモ。」

竹内先生、ショボン。でもこれでへこたれたらナメられるよ…。そして

「よしっ!じゃあ…、言わないやつは罰ゲームな!」

勝手にルール作った…。別に僕はいいけどさ、罰ゲームなんてなくても。

「なんだよそのルール!」
「ハハハー!罰ゲームは尻字なー。」

呆れてるみんなは、ハイハイという雰囲気。

「あーりたちーあきでーす。よろー。」

あ、一応するんだ。

12:ヤマト:2013/03/24(日) 11:19 ID:h1o

あっという間に僕の番。

「こ、小出 直樹です。」

山崎が大声でイイゾー!と叫ぶ。

「小出、がんばれー!」
「小出ー!小出ー!」

小出コールが始まった。さっきからずっとこの調子なんだ。
自己紹介をするたびに、その子の名前をコールする。

まぁ竹内先生つぶしを実行してるんだろうけどね…。

「ハハハハ!モテモテだな小出くんよ!」

でも竹内先生は動じないから、コールはすぐ止まる。

「次っ、近藤!」

何事もなく、進められていくのだ。

13:ヤマト:2013/03/24(日) 11:24 ID:h1o

いじめられてるのにそれに気づかない、近藤 賢治くんは今日もバカっぷりを見せる。

「近藤 賢治です!性格は謙虚ですっ!」

ブーイングの嵐。

「謙虚って意味分かってんのかよー!?死ねよ賢治ー。」
「うざー!」

でも賢治くんはヘラヘラ笑うばかり。

「死ーね、死ーね!」
「死ーね死ーね死ーね死ーね死ーね死ーね!」

死ねコール。
竹内先生が止めないのをいいことに。ワルばっかりじゃないけど、とにかくまともなのは僕とひなたちゃんだけなんだよなぁ。

14:ヤマト:2013/03/24(日) 11:29 ID:h1o

山崎がさらに言う。

「いじめられてるってこと知らねえのかよ賢治〜?」

そのとたん、竹内先生の顔つきが変わった。

「そ…れ、本当か?」

うわ、めんどくさいことになった。

「…駄目ですかぁ?」
「駄目なんですか先生?」

「先生は駄目だと思うけどなぁ。ハハハハ!自分たちの正しいと思うことをしなさい。ガハハハハ!」

え…?
先生…、いじめをなくそうとしないの?

「そ、そんなのおかしいよ。」

ひなたちゃんが立ち上がった。

「おかしいよ。いじめをそのまはにする人なんて、お、おかしいよ!」

15:ヤマト:2013/03/24(日) 17:19 ID:h1o

「おかしくないよ。じゃあ香川さんはいじめ反対派なんだな。いいじゃないか。自分の意見をはっきり言って。それから実行するのが一番いいけどな。ハハハ!」

なに、この先生?なんか他の先生と違うような。

「じゃあそれはおいといて、次行こうか。堺!」
「待って、先生。さっきからフルネームだったりさん付けだったり呼び方バラバラじゃない?」

堺 孝太郎が言った。堺ちゃんって呼んでる、結構仲いい子だ。

でも、顔が可愛いうえにモテててなんか悔しいので、僕の中では「まとも」グループに入れてあげてない。

「お、そうか。なら全員名字で呼び捨てしようかな。」

16:ヤマト:2013/03/24(日) 17:29 ID:h1o

「…はい、さよーならぁぁ!!ガハハハ!」
「…さよならー。」
「永遠にさよならー。」
「もう来るなよ、竹内ー。」

このあいさつが6の1では当たり前。なんというか、その、うーん…。

「バイバイ、直樹くん。」
「あ、ひなたちゃん。バイバイ。」

堺ちゃんと、帰るか。

「あっ、そうだ!先生。」
「お〜、小出、なんだ?」

僕は少しドキドキした。左耳が聞こえないことを、「そうなのか、ハハハハ!お前の左耳聞こえないのかぁ!」とかバカにされたらもう学校に来れない…。

「僕、右耳しか聞こえないんです…。」

先生はきょとんとして、しばらくしてあぁ、と言うと高らかに笑った。

「そーんなこと悩んでんのかよー。ハハハハ!お前、右耳しか聞こえないのか!ハハハハ!そうかぁ!」

予想通りの言葉…。
ふつうに僕の心を踏みにじる…言葉だけど何か違っていた。

「アハ、ハハハ…。ハハハハ!」

なんで?

「なんか…、アハハハハハハ!ハハハハハハ!」

どうして僕まで笑ってんだろう?
悲しい気持ちにならない。どうしてなのかは、あとから分かってくるものなのだ。

17:ヤマト:2013/03/24(日) 17:44 ID:h1o

帰り道、堺ちゃんは竹内先生のグチを永遠としゃべっていた。

「あの先生、おかしいもん。だいたい、あんなやつが教師になれたのが不思議。いじめを止めない教師なんている!?」

「まぁねぇ。」

「思う?思うよね。じゃあ優等生直樹くんにはムズイかもだけど…。」

そこで、耳に口を近づける。もちろん、右耳。
いつも聞きづらいからって、左に立ってくれてるんだ。

「竹内つぶし、手伝ってよ。」

山崎とも仲がいい堺ちゃんは、つぶし計画の仲間を3人作れと言ってきたらしい。

「頼むよ。3人集められなかったら、本気のケツ叩きだって言ってきたんだから。」

18:& ◆Vo/k:2013/03/24(日) 17:46 ID:h1o

↑いつも聞きづらいからって、左に絶ってくれてるんだ。×
聞きづらいからって、右に立ってくれてるんだ。○
すいません。

19:ヤマト:2013/03/24(日) 17:47 ID:h1o

名前入れるのも間違えました、ヤマトです!失敗ばかりすいません!

20:ヤマト:2013/03/24(日) 17:48 ID:h1o

あ、左に絶ってじゃなくて左に立ってだ!すいませんすいませんすいません!!

21:ヤマト:2013/03/25(月) 10:58 ID:h1o

「とは言っても、あの先生いい意味で他と違うからなぁ。」
「え〜、頼むよ。かなり頼むよ。」

迷う。確かにあの先生が6の1をもっと悪くするような気もするし。

「あ〜、たーのーむーぅ、直樹ぃ。」

「うーん…。考えとくよ。」

山崎のグループに入るってのが嫌なんだけどねー。

「じゃあバイバーイ。明日には決めてくれよー。」
「ハイハイ。」

全く、早く卒業したいよ。
ま、してもクラスメートが同じ中学なら一緒なんだけどね。

22:ヤマト:2013/03/25(月) 11:05 ID:h1o

次の日、僕は肩をすぼめていた。

「な、絶対に言うなよ。」
「う、うん。分かってるって。」

山崎の脅しは酷い。チクったらマジ殺すからな。

山崎は一学期に中3の大谷っていう男の子を殺しかけてるからねぇ。

「知らねーぞ、マジで殺すからな。大谷みたいになっても知らねーからな!」

もう、首が痛いほど頷いたのに。
しつこいなぁ。

「大丈夫ってば。3つも年上の男子を半殺しにした人をチクるなんて勇気、ないし。」

山崎はそれでも疑う。

「まさかもうチクったなんて…。」

ああ、ややこしい!


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