神様の部屋

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1:匿名さん:2013/03/26(火) 17:35 ID:R96

    「輪廻の旅路」と両立して書きます、下手クソです
過去、完結させた数少ない物語の1つ「5人の神様達」の番外編系です
      そちらに書けと仰られるかも知れません。
ですが、結構友達とのトークがあり何となく読み難さを覚えたために、
    このような形で新スレを立てさせていただきました

              −規則−
*勝手ですが、上手く続く保証が出来ません 温かい目で見守ってください
 *漢字変換が苦手です ある程度は目を瞑っていただけると嬉しいです
   *勿論の話ですが、荒し、ナリは禁止とさせていただきます
*基本的、宣伝はお控え願います その他も迷惑になるものは止めてください

    コメント、アドバイスはキツい口調等でなければ大歓迎です
          どうぞ、宜しくお願いします

2:匿名さん:2013/03/26(火) 19:45 ID:R96

篠田 璃智 シノダリサト
 3月6日生まれのうお座。笹原家で働かせてもらっている。
四神の呪いについて知る、珍しい平凡な少女。最近は、敬語が癖になりつつある。

笹原 天 ササハラ ソラ
 5月2日生まれのおうし座。東の間の君。
青龍との呪いの契りを交わした者。蒼い髪と瞳の特徴的な少年。当主を忌み嫌う。
笹原 和雀 ササハラ ワジャク
 9月6日生まれのおとめ座。南の間の君。
朱雀との呪いの契りを交わした者。紅い髪と瞳が特徴的な少年。和服を着ている。
笹原 海斗 ササハラ カイト
 3月5日生まれのうお座。西の間の君。
白虎との呪いの契りを交わした者。白い髪と金の瞳が特徴的な少年。女の子好き。
笹原 琥珀 ササハラ コハク
 12月31日生まれのやぎ座。北の間の君。
玄武との呪いの契りを交わした者。焦げ茶の髪と黒い瞳が暗い印象。無口な性格。
笹原 神喜 ササハラ ジンキ
 1月1日生まれのやぎ座。神の間の君。
四神に守護される神様との呪いの契りを交わした者。銀色の髪と瞳の美しい青年。

笹原 燦奈 ササハラ サンナ
 7月7日生まれのかに座。海斗に支える身。
女の子らしく、天が好き。上の5人従兄弟で、ナイフ使い。8つのナイフを常備。
若宮 隼輝 ワカミヤ シュンキ
 6月19日生まれのふたご座。和雀に支える身。
陰では鬼畜と呼ばれるドS。真面目な性格で、最近は眼鏡をかけるようになった。

3:匿名さん:2013/03/26(火) 20:56 ID:R96

+.*°・。−Prologue−。・°*.+
 昔々、千の力と千の予言、千の命を持つ者が一人、闇に隠れひっそりと暮らしていました。
綺麗な銀の髪がキラリと光る満月の下、その者をポツリと1つゆっくり呟きました。
『嗚呼、どうして上手くいかないのだろう』
凛として聞き取りやすい声は、とてもふしぎな感覚が与えられるものでした。
その者は、銀の瞳には光はなく、哀しみに暮れた生気のない顔をしていました。

『私はいつも憎まれる。全てはこの力のせいだ』
哀しげに重々しく言った時、満月が何かに隠されました。紅く輝く羽。蒼い美しい鱗。金に輝く瞳。
__そして、黒い甲羅。全てがその者をグルリと囲みました。
『私を取って喰ろうか。それも良いだろうな……誰も、私の味方などせぬのだから』
哀しげに目を細め、その者は言いました。とてもとても、寂しそうに。

 グルリと囲んだ4匹は、ゆっくり人型に体を変えると、その者に膝まづきました。
『我らは四神。そなたと共に、永遠(トワ)に我らのミタマはそなたと行こう』
4人が息を揃えてそう言うと、その者は小馬鹿にするように鼻で笑いました。
『我らの命はすぐ終わろう。そうすれば、それで終わりだ。永遠(トワ)などなかろう』
何も信用していないかのような哀しげなその者を囲む4人は、その言葉を聞くと顔を合わせて微笑むと、
ゆっくりと、言い聞かせるかのようにこう言いました。

__『ならば、何度生まれ変わっても、そなたの元に支えよう』
優しげな温かな一言は、永遠(トワ)に受け継がれ、いつしか「呪い」と呼ばれるようになりました。

4:匿名さん:2013/03/27(水) 00:34 ID:R96

       。○ο。−第1話「僕らの"絆"」−。ο○。
 蒼い空、雲ひとつない晴天の下、眩しい太陽に思わず目を細める。
私の名前は篠田璃智っていいます。……なんて、なんだかとても懐かしい台詞。
初めてここ、笹原家に来たときも、そう考えた気がする。ほんの半年前のことなのに、こんなにも懐かしいなんて。

「……あれ? 璃智って今日仕事入れてた?」
そんなことを考え、思い出に浸っていると背後には和雀さんがいた。
相変わらずの紅い髪と瞳が、あの「呪い」があったことを象徴している。
「いえ。でも松田さん(お手伝いの一人)が結婚記念のお祝いで急遽お休みの入れ換えをして」
そう言って、洗濯物を干しながら微笑んだ。そうすると、和雀さんもにこりと口で弧を描こうとした。が__
「……っ!? ぁ……ヒュー、ヒュー」
急に呼吸がおかしくなった。和雀さんが喘息持ちということは知っていたが、急過ぎて慌ててしまう。
「だ、大丈夫ですか!?」

5:匿名さん:2013/03/27(水) 08:52 ID:R96

その瞬間、その場に一瞬だけ、ほんの一瞬だけ張り詰めた空気が流れた。
そのまま、和雀さんはボロリボロリと涙を溢していく。
「……お……かえ、り」
力なくそう呟き、そのままドタリと音を発てて倒れた。
今までには、こんな発作なんて起きたことがなく、ただ慌てることしか出来なかった。
「ちょっ、どうしたの!? わ、和雀さん? 篠田さん、担当の医師(センセイ)呼んで!」
同じお手伝いの奥田陽毬さんが駆け寄って、慣れたように和雀さんを布団に寝かせていく。
「……は、はい!」
私も慌てて小走りで、天君達のいる本家の隣にある離れから、和雀さんの担当さんを呼んだ。

          *

 __『おかえり』。また逢えたね。もう、逢えないかと思ったよ。
……寂しい? 違う。そんな、簡単なモノじゃないよ。

 天からは蒼い雫が、海斗からは金の雫が、琥珀からは黒い雫が、和雀からは紅い雫が。
ポツリと一粒、頬を伝って、足元に小さな水溜まりを作った。
「……ぁ、おかえ……り」
切れない絆、永遠(トワ)の約束。
そう簡単には、終わらない。『我らはいつも、そなたの側に』、また宴が始まる。
 ヒュルリと吹き抜ける秋風が、これが夢でないことを語る。そして、我ら4人四神の存在報せていた。

6:匿名さん:2013/03/27(水) 10:45 ID:R96

 処(トコロ)変わって神の間。本家中心部にある、四神に囲まれた神喜の部屋だ。
ゆっくりとだが、ほんの少しずつ歩み出した神喜。神様として今まで過ごして来たため、
やはり感覚が他人(ヒト)とは違うこともあるのだが、最近は結構正しく補正されてきたものだった。
 そんな矢先のことだった。……そう、絆の約束の再来。
『久しぶりだね、神喜』
「……ぇ……?」
そう、あの昔話の「神様」が現れた。
神喜は神様の生まれ変わりなのだが、神様の力があるのは、神様のミタマと自分のミタマが交じわる時だけだ。
つまりは、近くに神様自体が居なければ、なんの能力もないのだ。
『私達のミタマは絆で繋がっているんだ。勿論、皆共ね。そう簡単には千切れない』
そのように「神様」は言うと、神喜の内(ナカ)に入っていった。
『……我らの未来に、幸多からんことを』

7:匿名さん:2013/05/25(土) 17:55 ID:RCw

          *

「……呪いの復活、ですか?」
 急に海斗に呼び出されたかと思いきや、神喜の部屋に連れてこられた。
発作のため部屋で寝ている和雀さんを除けば、前回の呪い騒動の関係者全員が揃っていることとなる。

「ああ。つい先程、神様が逢いに来た」
 部屋には神喜さんを四方に囲むように、東に天、西に海斗、北に琥珀、南に和雀の代わりとして和が座っている。
海斗さんと私の到着後すぐ、私達に神喜さんはそう言った。
「……でっ、でも認めて解放されたんじゃ!?」
そう。前回の呪いの解放方法は、自分と呪いを交わした四神を認めることだった。
琥珀さんの幽閉騒動と共に、乗り越えて終わったはずなのだ。
「……呪いはそんな簡単なものじゃねぇってことだな」
重々しく天が呟いた。いつもならふざけている海斗も、眉間に皺を寄せ、真剣そのものだった。

8:匿名さん:2013/05/25(土) 21:38 ID:RCw

「……でも。海斗……ここ、来る時……璃智と、手……繋いでた」
琥珀さんが途切れ途切れに話す。前は疲労や空腹、良くされなかった所為と思われていたが、
案外話すのが苦手という簡単な理由だった。
本人も、性格上自己主張も苦手なため、特に気にしていないらしい。

「ああ。俺もそれは疑問だ。いつもなら、白虎になって璃智に甘えら」
「海斗さんは黙ってください」
 本当に海斗さんは無神経。こっちは呪いを深刻に捉えているのに。どんな神経をしているのやら。
「……今回は、呪いのタイプが違うんだ。前回は『触れる』というお題だっただけ」
神喜さんが静かに語り出す。やはり、神の役なだけある。理解をしているんだ。
 にしても、お題って……。そんなの、まるで__

「待てよ! なんだよ、お題って!! まるで、__ゲームじゃないかよ。……俺らをおちょくってんのかよ!」
天くんが怒鳴る。まったくの同意見。ゲームだ。ゲーム__アノトキト同ジ。

「璃智……? どうか……した、の?」
琥珀さんの声で我に返った。一瞬、箱を開けてしまいそうになった。
記憶の箱。開けたら、この日々に戻れなくなるかもしれないと思う。琥珀さんの時も、開けそうになった。
 でも、怖くなって。……途中で止めた。

9:匿名さん:2013/05/26(日) 13:54 ID:RCw


「ともかく! 今回のお題ってのは何なんだよ」
海斗さんが、荒々しく乱暴に聞く。その一言に全員が黙り、神喜さんに目を向ける。
「……今回は」
「あれー? 皆さんお揃いのようでー、って天!! 会いたかったー」
神喜さんが口を開き、続きを言おうとした瞬間。
ピンクの着物を着た__燦奈さんが飛び込んで来る。
天さんを視界に捉えた瞬間、獲物を見つけた肉食獣の如く、天さんに抱きつく。

「……っ!! ぁ」
 神喜さんが目を見開き二人を引き離そうとしたが遅かった。
ボンッと小さな爆発音のような音が響くと共に、青龍姿の天さんが現れた。
「……遅かったか。今回のお題は『抱く』『抱きつかれる』こと。これは親戚関係無くだ」

10:匿名さん:2013/05/26(日) 18:15 ID:RCw

「「「え、……えぇーっ!?」」」
全員の声が同時に雄叫びをあげる。耳を塞ぎたくなるほどの大声だ。
「待ってよ、神喜! それってつまり、もう天と永遠の愛を誓いながら抱き締め合えないの!?」
「それってつまり、璃智に抱きつけないのか!?」
二人が同時に神喜さんの胸ぐらに掴み掛かり、ギャーギャーと喚く。
神喜さんはゆっくりと深い溜め息を溢し、面倒といった顔でこちらを見る。
どうにかしろとでも言いたげだ。

「ってかお前!! いつ誰がお前と愛を誓ったって!?」
 天くんはノリが良いのか、神喜さんの視線の所為か、燦奈さんと言い合っている。
そして、もう一人の迷惑人の海斗さんはというと__
「琥珀ー! 俺はこれからどうやって生きて行けばいいんだー」
「わゎっ!? か、海斗……どう、しようって……分からないよ、ほ……本人に聞いたら?」

11:匿名さん:2013/05/27(月) 19:33 ID:RCw

いやいやいや、こっちに振るなよ。そんな風に思いながらもボンヤリと考える。
前回よりも、楽なものかもしれない。神様の神喜さんも、今回は味方なのだ。

「……あれ? ちょっと待ってください? 今回はどうやったら呪いを解けるんですか?」
 気になった。猛烈に気になった。前回は解け方を神喜さんは知っていたのだ。
その方が今回は味方。イコール簡単に解ける……という式が出来るのだ。
「さあ。今回は分からない」
「はァっ!? 前回は知ってただろうがよォ」
天くんが怒鳴り、胸ぐらに掴みかかるが、神喜さんは力なく微笑むだけだった。
 それこそ寂しそうに。私がここに来たとき以上だ。
やはり、琥珀さんが解放されても、彼に良かった点は少なかったのだろう。

「……神様は、寂しいんだ。一人を恐れて、絆を信じる。それしか、……出来ないんだよ」


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