だれかの顔

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1:くりゅう:2013/03/27(水) 20:39 ID:1ZU

初書き込みです。
文才のない私ですが、みなさんに
楽しんでもらえたらいいな、とひそかに思っています。。。
主人公の名前やちょいちょい出てくる人名の説明は
のちほどしようと思います。


では、楽しんでいってください!








あたしは器用だ。

いろんな顔を持ってる。

学校での顔。

家での顔。

出かける時の顔。

もっと細かく分けるなら、

エリ達といる顔。

先生に見せる顔。

先輩といる時の顔。

たくさんある。
学校では、「バカでうるさいけどやるときはちゃんとやる、男女共に好かれる子」。


家では、「少し無口で手の掛からないいい子」。

そこからまた少しずつ分かれてく。

「要領がいい。」

どこでどんな顔をしても、最低三回はそう言われる。

そのたびに思う。

だってあたし、器用だもん。

って。

え?

八方美人?

気が弱い証拠?

別にいいじゃん。

それにあたしは、八方美人が一番強いと思う。

まあ、あたしはボロがでるなんてバカしないし、人の前ではやり通すから、あたしだけかも。

強いのは、ね。

クラスの女子、特にみちかとかが

「七島ってさぁ?女子と男子で態度違うよねー。ぶりっ子すんなってカンジー。」

って言ってるのをよく聞いたりする。

でも、そういうヤツに限って、男子の前ではぶりっ子してる。

あたしは悪口なんか言わない。

だって、つまんないもん。

言うなら本人に直接言って、びっくりしてる顔を楽しむ。

性格悪いとか、言いたいだけ言えばいい。

でもそんなヤツは、きっと。

ううん、絶対。

あたしより器用じゃない。

2:くりゅう:2013/03/27(水) 22:30 ID:1ZU

何かの手違いでふたつも作られている!!(スレが)。
こっちに続きを載せていくのできにしないでいただけると……

すいませんでした

3:くりゅう:2013/03/29(金) 10:12 ID:1ZU

そもそもあたしは、人にあまり興味がない。

どうだっていい、がほとんど。

自分でも呆れちゃうくらいの無関心っぷり。

だってさ、スポーツバカとかガリ勉って、結局一つしか顔が無いわけでしょ?
あっても、そこでもやっぱり野球とかが好きだったりするわけじゃん。

そんな女も男も、あたしは嫌だ。


でも。
高校二年の春。
あたしは、たぶん恋をした。




目がちかちかするくらいピンク色の桜並木を進んで、学校に向かった。

眠るには絶好の気候と温度。

ぽかぽか。
まさにそんな表現が似合う今日この頃。

だからあたしは、物理の実験を屋上でサボった。

保健室行ってきまーすとかなんとか嘯いて、屋上でぽかぽか日向ぼっこ。

あーぁ、サイコー。


口に出し、ふと横を見て驚いた。

あたしが座ってるすぐ隣に、くるくるした栗毛の男の子が座ってたから。

男の子は、あたしの顔を覗き込んで、見た目通りふわふわな声のトーンと口調で言った。

「君、サボリ?」
嬉しそうな、でもちょっとからかってるみたいな笑顔。


あたしは瞬時に、「あ、こいつモテてるな。」と思った。

軽く頷くと、男の子は笑って言った。

「俺も。」
それから、満足したように姿勢を崩して、後ろの壁に寄りかかった。


あたしは学校での顔で、

「どうしたの?」
と笑顔で聞いた。


たぶん漫画の主人公とかは、こういうとこで男子と出会って……
とか考えながら。

男の子は、笑ったまま答えない。

長い前髪で目が隠れてたから、本当に笑ってたかはわかんないけど。

しばらくの沈黙の後、

「俺、次の授業、数学なんだよね。」
と男の子は言った。

あたしは
「うん。」
とだけ返した。

「教科書、貸してくれない?」
男の子はまた笑顔で言った。

あたしは、男の子の笑顔にいいかげんうんざりしながら
「いいよ。あ、でも……落書きしてあるかも……。」
と可愛く言った。

この男子、たぶん笑顔しかできないわ、とか思いながら。

「えー?楽しみだなー。」
男の子は楽しそうに言った。



自分のロッカーから教科書を出して、男の子に渡した時、あたしは気づいた。
あたし、次の授業、数学じゃん―――

4:くりゅう:2013/03/30(土) 12:33 ID:1ZU


さすがに二時間続けて休むのは気が引けたから、隣の男子に見せてもらうことにした。

たぶん、あたしのことが好きな男子。

サッカーバカで、顔はまあまあ。
この間、あたしにメアドを聞いてきためんどくさいやつ。
男のくせに噂好きだ。

授業は思ったよりも退屈で、開始早々眠くなった。

もうこのまま寝ようかなー……。
「――早坂、早坂。」

隣の席の奴だ。
うっさいわね、なんなのよ。
そもそもコイツの名前なんだっけ。
まあ、知りたくもないけどさ。

「なに?」

返されただけで嬉しそうな顔してんじゃないわよ、気持ち悪いなー。
あー、やだやだ。

「早坂って彼氏いんの?」

結局そこかよ、つまんないわね。

「えー?いないよ?」

ていうか、気安く話しかけてこないでよ。
もうお前ボコすよ?
いや、マジで。

「マジ?じゃあ、俺、立候補しちゃおっかなー。」

おいヤメロ、ツンツン頭。
あたしにそんな趣味ないから。

「いやー………。」

うーん、帰りたい。




無事、授業を切り抜け放課後。

相変わらずのうるさい会話が聞こえてきた。

「高原、セーターにめっちゃ埃ついてる。」

今のは中村千春。
某ゲーム会社の社長令嬢だそうで。

「げ、なんで。ちょ、はらってー。」

コイツは高原希子
男子の間で有名だ。
………いろんな意味で。

中村「あいよー。」

「うわ、な、何してんの?」

高原「んー?あ、きょうちゃん。ほら見て、埃ー。」

「あ、埃か……………。」

中村「どったの?」

「いや、中村さんが希湖ちゃんの胸触ってんのかと……」

高原「上下に!?」

「んー………。」

中村「ないない!だいたい、高原のぺったんこ触ったって………ぎゃぁー」

高原「中村ー…………。」

「まあ、事実だから。」

あ、この子はちょっと興味ある。
城崎綾乃だったかな。
めっちゃ胸でかいんだよね。

高原「居たんか!肩に手置くのヤメロ。」

「認めなよ、いいかげん。」

この子は西城有亜。
世間でいう腐女子、らしい。

高原「てめぇにだけは言われたくねーよ!」

城崎「あ、テメ、何さりげに胸ガードしてやがんだ。」

高原「ちげー、これは城崎との衝突に備えて……」

中村「ん?でも、そのまま当たった方が柔らかいかもよ?弾力で。」

西城「ばっか、千春。察しなよ。心が痛いんだよ、きっと。」

高原「聞こえてるからね?いいかげん、そのネタからはなれようね?」

城崎「あ、今日水曜じゃん。」

高原「ん?あ、さいじょーと城崎部活か。」

中村「いいなー、作画部。」

高原「ね。」

西城「入れば良かったのにー。」
………………。
いっつも思うんだけど、こういうのって女子校生がする会話だよね?


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