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1:薫音:2013/04/05(金) 19:09 ID:gRQ

[登場人物]


岡西ケイ (14)                小松アスカ (14)

未来都市EXIT中学校に通う、          ケイの幼馴染。
プログラマー少年。                並外れた馬鹿力を持っている。
IQ240の天才だが筋金入りの無愛想な為、    無茶無鉄砲な性格の為よくトラブルを起こすのが傷。
周りから浮いている。               過去のトラウマから来る人間嫌いが、自らを孤立させている。
唯一心を許すのが幼馴染のアスカだが、       それでもケイには心を開き、明るく接している。
結果的に思う様に振り回されているのが日常。    幼い頃からの半喘息持ち。

2:薫音:2013/04/06(土) 23:40 ID:BaA

ええと、作者の薫音です……。
上の紹介なんか合ってないけど御勘弁下さい。

それでは、スタート。

3:薫音:2013/04/06(土) 23:44 ID:BaA

FILE:ONE  ナイトメア・メール

4:薫音:2013/04/07(日) 00:20 ID:BaA




【4/8 AМ8:06:小松アスカ】

あたしは、巨大なディスプレイとなった自動ドアに映し出されている名簿を、一心不乱に読み耽っていた。
「……違う……違う………」
自分の名前が無い度に、囁き声が漏れる。

そして―――――――

「あったぁっ!!」
思わず叫んでしまった。
それと同時に鞄を吹っ飛ばしてしまったらしく、隣の人に当たる。

「………クラス発表だけなのに、興奮し過ぎだ」
鞄を頭に喰らった相手は、不機嫌そうに呟く。

岡西ケイ―――――あたしの幼馴染。
幼い頃からずっと一緒で、此処都市EXIT中学校の寮に入ってからも同室。ルームメイト。

そんな彼も、今クラス名簿を目で追っている。


「………あった」
「何処っ!? ―――あ、同じだぁっ!!」

あたしの名前のすぐ横に、ケイの名前がある。
恐らく満面の笑みでケイを―――――居ない。

「あれっ? ケイ?」

集団の中取り残されるあたし。
すると人混みから少し離れたところで、ケイが手招きしていた。




クラス名簿を見て盛り上がっているから、まだ生徒は来ない。
ケイはそう判断し、あたしを此処に連れて来てくれた。

2年A組―――――――。



「同じだねっ」
さっきのテンションのまま、あたしは笑顔で言う。
内心わくわくが収まらない。
嬉しい。楽しい。でも何とかしたい―――――そんな気持ち。

ケイはそんなあたしを見て、薄らと笑みを浮かべた。
そして、あたしの頭を撫でる。

えへへ……と少しにやけてしまうあたし。


「そうだな………アスカ」

5:ブラックキャット:2013/04/07(日) 14:59 ID:bAY

おーう、来たぞ。(来てやったぞ?)
吃驚したわ、ほんま。何か名前の似た本があったけんクリックしてみたらこれだった。
っつーかさ、何だよ無愛想って。しかも筋金入り!
ほんま訳分からんわー。

6:薫音:2013/04/07(日) 23:06 ID:grM

……だと思った。
上から目線過ぎるっ
だってそーじゃん。筋金入りじゃん。
っつか、それ望んでるでしょ?
まあまあ。
これから先は結構活躍してもらいますよ。
分身さん。

7:薫音:2013/04/07(日) 23:30 ID:grM



貴方は知らないだろう。
此処がどんな世界なのか。


時は2630年。場所は都市EXIT。
JAPANの中でも特に栄えている首都圏で、人口は凡そ70万人。
完全な情報化社会となった此処は、一体どの様な日常を描いているのだろう。

国民は全員、ハーフアイ02という機会を所持している。
超薄型のグレーサングラスの様なものだが、左目のレンズとブリッジの部位しか無い。
改良を重ねた結果なので、機能性には優れている。
使い方を説明しよう。
裸眼だと見えない空中電波図が、これを掛ければ見える様になる。
国全体に張られた電波が、今まで携帯電話といった小型携帯機械でしか出来なかった作業を行うことを可能にする。
空間1つ1つがディスプレイとなり、メール画面、ネット画面のウィンドウを表示、扱うことが出来、それをハーフアイ02は人間の視覚に読み込ませる役目を果たしているのだ。

とても便利な世の中に思えるが、肝心な部分はそうでも無い。
食糧、衣服や布製品は電子光学では生み出せないし、怪我や病気の対処も昔からの方法を使うしか無い。
要するに、電子光学以外は現代と余り変わらない。


タイムトリップして此処で暮らしたいという人もいるかもしれない。
だが、そう思った時点で大変なことに巻き込まれている。

教室で楽しそうにしている2人は、此れからどういった道を辿るのか。
今の彼女等はそんなこと、知る由も無い―――――――。

8:薫音:2013/04/07(日) 23:55 ID:grM

【4/8 AМ11:20:小松アスカ】

入学式を終えたあたしたちは、寮に戻って来ていた。
今日は授業なんか無い。嬉しいことだ。
最も、明日はあるんだけれど。


「ケイ――っ」
暇を持て余していたあたしは、2段ベッドの上で上体を起こした。
ケイは椅子に座って、機械をいじっている。

「それ何?」
「……PC」
「ふーん。
 新しいの?」
「いや、逆に凄く古い」
「へー。
 何でそんなのケイが持ってんの?」
「興味がある」

ケイは其れを、これでも超薄型の方だと言った。
ディスプレイとキーボードに片面ずつ分かれていて、それが閉まったり開いたりする。
閉じた厚さは大体2pくらい。

「其れ役に立つ?」
「かなり。
 今のハーフアイよりかも」
「へー」

返事はしたものの、よく判らない。
だってあたし、電子類は生まれたときからハーフアイしか使ったこと無いもん。

そうだ。
暇潰し方法其の1。 ハーフアイシステムを起動する。
此れは、ハーフアイを掛ければ自動的に起動する。
そしてメールチェック。
学校からとか、来てないよね……?

あれ?

見覚えの無いアドレスからのが、あった。
何だろう……ちょっと危険な気がする。


「アスカ?」
「え? あ、ちょっと変なメールが………」

こういうとき、ケイはすぐ気付いてくれる。
説明すると、ケイもハーフアイシステムを起動させた。

「………同じのがある。
 僕が調べるから、アスカは手を出すな」
「分かった」

こういうのは、ケイに任せた方がいい。
あたしは2段ベッドから飛び降り、ケイの横―――ソファに座る。

ケイがメールを開いた。


『ようこそ。on-lineへ』

機械の声がした。
途端に、ケイが息を呑む。

其の儘、あたしの方へ倒れて来た。


「えっ ちょっ……ケイ!?」

意識が無い。
まさか………

「ケイに何したの!?」
『ふふふ………知りたいのなら、お嬢さんも開封して下さい』

此処で、あたしは迷わない。
メールをタッチした。


『ようこそ。on-lineへ――――――』




意識が遠くなる。

そしてあたしは――――――――。

9:薫音:2013/04/10(水) 17:38 ID:klw






『お目覚めですか? お嬢さん』

そんな電子音の声で、目が覚める。
此処は――――全然、知らない場所。


「あんた、誰?」
『おや……中々度胸のある娘ですね。
 ちょっと見直しました』
「どういう意味よ?
 って言うか、ケイは何処?」

答えによっちゃあ容赦しないわよと追い打ちを掛けると、相手は溜息を吐いた。

『そんなの痛くも痒くも無いです。
 私は単なるAIですから』
「さっさと答えなさい」
『短気なのは良くありませんよ。
 ―――まあいいです。教えましょう』

隣で、呻き声がした。

「ケイっ!?」
「あす、か……」

やっぱり!

「ケイ!……ぅぐっ」
駆け出そうとした瞬間、あたしの右足首が悲鳴を上げた。
見ると、手錠が嵌っている。
鎖の先は暗闇に溶け込んでいて、よく分からない。

『あんまり急ぐと危ないですよ。
 彼の場所は教えてあげられますけど、傍に行くことは出来ません』
「何で!?」
『ルールです』
「ぶち壊してやるっ」

『いいんですか?
 此処から、永遠に抜け出せなくなっても――――――』


背筋が、凍った。

『まあ声ぐらいは届けてあげましょう』


『アスカ?』
「ケイっ」
『……無事みたいだな』
「当ったり前じゃん!
 ケイこそ、大丈夫なの?」
『ああ』

よかった……と安心したところで、また声がした。


『今はまだ大丈夫ですが、そのうち危険な目に遭いますよ。
 あのメールが届いたから、今此の場所に居るんですから』

「えっ そうなの?」
『気付いてなかったのか………』

ケイが半ば呆れた声を出す。
ううう、うっさい!! 黙ってて!!

『少し話をしましょう。
 貴方たちには、これから重大な役目を引き受けて頂きます』

重大な、役目……?


咳払いをして、相手は話し出した―――――――

10:薫音:2013/04/14(日) 23:14 ID:mIY



此の世界は、完全な情報化社会です。
情報管理に何の解れも無く、個人情報が漏れるなんてことは一切無い。

でも、違う。

私たちが知らないところで、必ず拗れて来ている。
其れを直すのは、ほぼ不可能です。


たった1つの方法を除いて。



簡単なことです。
此の世界に生きる人間が、ゲームをし、クリアしなければ死んでいく。

つまりは、生贄です。


「EXIT再生計画」の人選が終了したのは、つい昨日。
その時点で、生贄候補となった人にはメールが送られます。
届けば、開封した瞬間からその人の余生が決まります。



勝てば、生きれる。 負ければ、死ぬ。



此れ程簡単なルールは無いと、私は思いますけどね。




御2人共、如何ですか?
此れが、メールを開封した貴方たちの末路です。
逃げることは出来ません。


メールを開封した瞬間から、貴方たちの悪夢は始まったのですから―――――――。

11:薫音:2013/04/14(日) 23:49 ID:mIY



「何よ、其れ………」

あたしは、立ち尽くすしか無い。

理不尽過ぎる境遇から選ばれてしまったあたし。
不条理過ぎる理想から選ばれてしまったあたし。
不公平過ぎる日常から選ばれてしまった、あたし。

あのときの感情が意識を支配する。
それでも瞼を降ろし、有りっ丈の精神力で涙を押し留める。

大丈夫。目を開けて。


「上等。
 やってやろうじゃない」

ケイが驚いた声を上げた。
心配しているのは丸分かりだ。

それでも――――――


「こうなったはなったで、精々足掻いてやるわよ。
 こう見えてあたししぶといから、覚悟しておきなさい」

宣戦布告。
相手が、にやりと笑った様な気がした。

『お嬢さんはお決まりの様ですが、どうします?
 まあ、どうせ逃げられやしませんが』

それは、ケイに当てはまらない。
あたしたちには、とある切り札がある。
まだ、誰も知らないことだけど。

其れを発動させれば、逃げ出すことが可能だ。

でもケイは―――――そんなことはしない。


「参加希望。
 アスカがやるのに、僕がやらない理由が無い」

素っ気ない、如何にもケイらしい答え。
あたしは少し、微笑んでしまう。

『中々の友情ですが、負ければ其れも終わりですよ。
 まあ、精々足掻いて下さい』

「ちょっと待て」


ケイが、相手を呼び止めた。

「僕たちはゲームのルールを1mmも知らない。
 教えてくれないのか?
 それじゃあゲームの意味が無いだろう」

今のケイは、鋭い眼つきになっているんだろう。
此のときが一番恐いんだよね。


『ルールは御自分で調べられるので、御安心下さい。
 貴方たちは此の世界から帰れます。
 此のメールはタイトルがon-lineとなっているので、お気に入りに設定して下さい。
 放っておけば自動的に削除。なんてことになれば御身体の方も自動的に削除、ですのでお気を付けを』

「あ、待って!!」

暗転――――――。








はっと目を開けると、寮の部屋だった。
右隣にはケイが座っており、まだ目覚めない。

夢、じゃないよね………


悪寒が背筋に走り、思わず自分を抱く。
頬を汗が伝い落ちて行く。

「アスカ」

「へ……? ケイ?」
「他に誰が居るんだ」
不機嫌な顔で、あたしを小さく睨む。
「あ……ごめん。
 何?」
「いや………」

ケイが目を伏せる。
………?

取り敢えず、頭を撫でてみた。
当然、恨みの籠った眼で見られる。

えへっと、笑ってみた。

呆れた様な視線に変わる、ほんの一瞬。



ケイに、安堵の表情が見えた様な気がした。

12:薫音:2013/04/21(日) 23:27 ID:U7Q

【4/9 0:26:岡西ケイ】

そろそろ日付も変わった頃だろうか。
使いこなせる様になったPCをシャットダウンし、机の引き出しに仕舞う。

布団に入ろうとして、不図思い留まる。
そして、二段ベッドの上に続く階段を上る。


アスカがすやすやと寝息を立て、眠っている。
生乾きの髪を撫でながら、僕は物思いに耽る――――――。



小松アスカ―――――僕の幼馴染。
昔から無邪気に笑ってばかりの、手間の掛かる奴だった。
今も其れは変わらない。
此の先も、変わらないと思う。

でも僕は知っている。
アスカが時折見せる、過去を。
一言じゃ話し尽くせない、痛ましい過去。
そんなものを、彼女は持っている。
いや、持たされてしまった。

参加希望―――――宣戦布告をした、昨日。
アスカは之から如何戦うんだろうと、少し興味が有る。
だが其れと同時に、僕は戦っていけるだろうかと不安になる。
そんな僕に、アスカは言った。

ケイなら大丈夫だよ

根拠は恐らく無いだろうと思う。
其れだけ奔放な奴だから。

でも此れだけで救われるのは―――――――




「………ぁうう……」
アスカが寝返りを打った。
表情が苦し気に歪んでいる。
呼吸を乱す傍ら、シーツを掴む。

「アスカっ………」
手を握る。
徐々に、過呼吸が収まっていく。


「………Мは、嫌だよぅ……」


今更、如何することも出来ない。
其れが、一番もどかしい。




今夜はアスカの傍に居よう。

13:薫音:2013/04/29(月) 23:37 ID:rgk

【4/9 AМ8:21:小松アスカ】

嫌な夢を見ていた。

あれは……丁度一週間前のこと、だっけ。
夢の中まで出て来るってことは、結構なトラウマになっちゃったんだろう。


でも今は気にしてなんかいられない。

大変なゲームが、待ってる。

14:薫音:2013/04/29(月) 23:47 ID:rgk

【4/9 AM9:50:小松アスカ】

チャイムが鳴った。
ということは休憩で、生徒たちは其々席を立つ。
あたしは勿論、ケイのところに行く。


「次何?」
「……学活」
「そっか。
 あ、PC持って来たんだ」
「……外で使えるかなと思って」
「使えた?」
「一応」

他愛の無い会話。
それだけでも幸せ。


でも其れは、呆気なく砕かれる。

教室のドアが、勢いよく開いた。



「小松アスカさんと岡西ケイ君って、いる?」




ええと誰だっけ。
そうか。あたしだ。

もう1人は?
あ、ケイか。


「……居ます」

ケイが立ち上がる。
あたしも慌てて後を追う。


立っていたのは、男子。
少し癖毛な黒髪で背は高い方だと思う。
見た目だと気軽に話し掛けられそうなタイプだ。

「用件は?」
「ちょっと来て貰える?」


チャイムが鳴るのも御構い無しで、引っ張っていかれる。
先生たちが注意するけど、何かを見せてスルー。


「ケイ、此れ誰?」
小声で尋ねると、後で話すと言われた。
あたしだけ知らないって、なんか嫌だ。
脇腹を突き、甚振る。




「此処だよ。
 さあ入って」



そう指図されたのは、生徒会室と書かれた扉だった。

15:薫音:2013/05/02(木) 19:34 ID:OEM


「ぅへあっ!?
 あ、あたしなんかしたっ?
 確かに昨日箒折っちゃったけど、ちゃんとバレないように置いておいたしっ
 まっ まだ使える長さだったしっっ
 ぜっ ぜぜぜ全然大丈夫だしっっっ」
狼狽えるあたしを、ケイは変な眼で見て来る。
まず箒を折ったのか? とか内心で思われてるんだろう。



「へえ〜 アスカちゃん箒折ったんだ〜」



―――――う゛、あ゛。


「じゃあやっぱり入って貰わないとなぁ〜」

うあああああああ

「ねぇ 君もそう思うでしょ?」
「……はい」

うぇあああああ


「そろそろ顔上げなよ〜 ね?
 ってあれ!?
 何で涙目!?」

「アスカ」


眼を開けると、俯くあたしの視界に、ケイが居た。

「痛だっ」
でこぴんされた。
そして満足そうに微笑む。

「ケイ……のバカっ」
「うわっ」
軽く叩こうとしたところで、声が掛かる。

「青春だね〜 君たち。
 でもさ、取り敢えず入ってくれる?」

にたにた笑いながら言う、目の前の人――――――

は、さっきの人じゃなく。
やっぱり癖毛で、でも茶髪の男子。
猫目であたしとケイを面白がる様に見ている。

「えっと……誰?」
「行き成り誰は酷いなぁ。
 まあ自己紹介は後でするから、入って入って〜」

背中を押されて入った、生徒会室。
うはぁ、初めてだ……

中央にあるソファに、誰か居た。
だるそうに脚を組み、手を制服のポケットに突っ込んでいる。
今度は女子だ。
男子制服だけど、焦げ茶色のセミロングが目立つ。
長い前髪の間から、眼がこっちを見ている。
そして、睨んでいる。

「あ、あの………」

「あー 駄目じゃん実里〜」

実里、と呼ばれた其の人は、更にきつい視線で彼を睨む。
そして怒鳴った。

「阿呆かお前は!?
 行き成り説明も無しにこいつ等連れて来やがって、
 俺は如何説明すればいい!?
 大体斗真も斗真だ!
 何故翔也を止めない!?」

ひえええっ
行き成り怒鳴り散らされ、あたしは小さくなる。
ケイは、欠伸を噛み殺している。

16:ゆう:2013/05/08(水) 01:48 ID:plk



「だぁ〜!! ったく………」

やけくそに髪を掻き回すソファの女性。

「おぅふ! ………くくくっ」

お腹を蹴られても笑顔を絶やさない茶髪の男性。

「な、何やってんだよ。
 この子たち困ってるし………」

ちょっと慌ててるけど、何処か面白そうな顔をしている黒髪の男性。


そんな人たちに囲まれていると、何故かわくわくしてしまう。



「……あの」

沈黙を、ケイが破った。
ん? と、3人がこっちを向く。


「そろそろ僕たちが連れて来られた理由を知りたいんですが………」

ああそうだそうだと、茶髪の人がぽんっと手を打った。


「じゃあ取り敢えず、自己紹介します!
 僕は神田翔也。
 此の学校で生徒会副会長やったりしてますっ」

宜しくね! と微笑まれる。

「んじゃあ次は斗真ね」
背中を押されて、あたしたちの前に出て来る。

「うわっ! っとと。
 えっと、俺の名前は東雲斗真です。
 ちなみに、生徒会書記とかです」


副会長……書記………
ええっ まさか……

「ほらほら、最後は実里っ」
「バカ、やめろっ」

嫌な予感………


「……あー うん。
 天野実里。生徒会長」







あたしの意識は、フェードアウトしていく。


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