恋愛的なsomething

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1:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/10(水) 23:53 ID:N8Y

恋って何なんだろう
好きってどういう気持ち?

「変わらない愛情」

そんなのあるのかな

私は、ないと思うの。

だけど本当は


信じたい………………

2:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/10(水) 23:54 ID:N8Y




-キタイ-

3:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 00:02 ID:N8Y

今日から始める高校生活。
私、木村聖菜(キムラ セイナ)は
綺麗な空に期待を膨らませた。
新しい高校生活なんだもん、
素敵な男の子いないかな、
そんでもって、
告白されたりなんかして。
…………………………
その時私の頭の中には
中学からの彼氏である
角崎元也(カドサキ モトヤ)
のことなんて
すっかり消えていたの------

4:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 00:09 ID:N8Y

ガラガラッ。
教室に入ると
既に出来上がりつつある
沢山の女子のグループ。
出遅れた…と後悔しつつ、
自分の席を探して座る。
最初はラッキーと思った
一番後ろの一番端の角席も
友達作りには不向きだと悟る。
さらに悪いことに、
今日提出するはずの書類を
忘れてきたことにも気づく。
「最悪………………」
思わず呟く。

5:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 00:26 ID:N8Y

その瞬間。

「何が?」

上から聞こえた声に顔を上げる
そこには1人の男の子。
しかもその男の子は初対面でなく…

「も、もっち!?」

思わず叫んでしまうと
もっちこと松本涼(マツモト リョウ)は
ニヤリと笑った
「よっ♪」
もっちとは中学は違ったものの
同じ塾に通っていたし、
それなりに話す仲だった。
出身中学からこの高校に
合格したのは自分だけだし、
自分の知る限り、
ここではもっちが唯一の知り合い
そんな貴重な存在がいることを
今の今まで忘れていた

6:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 00:37 ID:N8Y

「そっか…
もっちも受かってたんだっけ!」
「忘れてたわけ?ひでぇw」

「ごめんごめんw
それより何か用?」
「おー、あっちに佐々木(ササキ)
のダチだって奴いたからさ、
木村も絡むかなーって。」
佐々木と言えばこれまた
同じ塾に行っていた友人。
佐々木君の中学の友達も
この高校に入学したらしい。
ちなみに私たちの受験し、合格した科は定員40名で1クラスしかないから
合格者は私も、もっちも、佐々木君の友達も必然的に同じクラスってわけ。

とにかく友達ゲットのチャンス
みすみす逃す手はない
「絡む絡むー!」
私は勢いよく席を立った

7:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 00:45 ID:N8Y

もっちに連れられ教室を進む
「おーい!神崎!」
もっちが恐らくその友人を呼んだから、私はもっちの後ろから顔を出し、
神崎とやらを探した。
そして。
「神崎って………男!?」
勝手に女友達がゲットできると期待していたもので落胆を隠せない
「おー、神崎慎(カンザキ シン)
神崎、これが木村ー。」
もっちが紹介してくれるも
ショックはなかなか……
「どーも…木村聖菜です…」
これには神崎君も苦笑い。
「神崎慎ですw
佐々木から聞いてるよ、木村さんのこと。」
ん!?
思わぬ一言に覚醒する。
「な…なんて?…」

8:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 09:14 ID:N8Y

佐々木君は大人!って感じで
いつも、抜けていると
周囲にイジられがちな私を
励ましてくれた優しい人。
だからきっと何かいいことを……
「うん、木村はボケてるって」
!?!?
神崎慎がニッコリと微笑みつつ続ける
「俺さ、佐々木に神崎は
かなりズレてるから面白いって言われてたから
名簿と座席チェックして
それっぽい人見つけて観察してたのね。
けどその子、全然普通だし。
おっかしーなーと思ってたら
人違いしてたみたい。
木村さん、確かに抜けてるオーラ出てるかもw」
…………………。
爽やかな笑顔でサラリと毒を吐く神崎慎。
ていうか、佐々木君もひどい。
さすが、友達なだけある。
ハハーン、類友ってヤツだな。

9:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 09:26 ID:N8Y

しかし………待てよ。
……………………。
私を知る佐々木君に変だと
評されるのは、百歩、
いや千歩譲ってまだ許せる。
しかし私はなぜゆえに
この初対面の男に変だの何だの
言われなくちゃいけないの?
考えれば考えるほど
理不尽さしか感じず
ふつふつと沸く怒り。
「ダァーッ!
なーんでアンタにそんなこと言われなきゃいけないワケ!?」
教室に響いた私の雄叫びに
神崎慎も、もっちも
更にはクラス中までもが注目。
「あのねぇ、
私はアンタと今日が初対面!
アンタに私が変だと言われる筋合いはないっ!
私は全っ然変じゃない!
まともですから!
分かる!?まーとーも!」
…………………。
元来、思ったことは
言わないと気が済まないタチなのだ。

10:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 09:31 ID:N8Y

そんな私に最初はアゼンとしていた神崎慎だが
やがてフッと笑って
ポケットから何か取り出した
「はい、コレあげる」
手渡されたのは新発売のガム。
え!嘘!
これすっごく食べたかったんだけど!!
「いいの!?くれるの!?」
すっかりテンションの上がった私に頷いて神崎慎は立ち去る。
なーんだ、ガムくれるなんて超いいヤツじゃないか♪
と、思ったのだが。
機嫌もすっかり直って
ルンルン気分でガムを
口に運ぶ私とすれ違う時
神崎慎はボソッと呟いたのだ。

11:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/11(木) 09:32 ID:N8Y







「……………単純バカw」

12:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/12(金) 00:04 ID:N8Y

なっ!?
なんだって!?
ううー………
やっぱアイツは最悪な奴だ
__________________________
しかし、なぜか先程の雄叫びで
何人かの女子にウケた聖菜は
無事に女友達もでき、
まずまずの初日となったのであった。

13:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/12(金) 23:27 ID:N8Y

放課後。
私は地元の川へ向かう。
ここで中学からの彼氏、
角崎元也と放課後デートの待ち合わせをしているのだ。
角崎とは付き合ってもうすぐ1年。
口数は多い方ではないけれど
本当は優しくて考え方も大人。
中学の野球部ではエースで4番。
今は肩を壊してリハビリ中だが、筋トレを欠かさない努力家でもある。
そんな素敵な彼氏なのに……。
私は、角崎を友達以上には思えないまま、1年も付き合い続けている。
自分の鈍感さと甘さが生んだ
この歪な関係を……………。

14:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/13(土) 18:13 ID:N8Y

川に着くと角崎は既にいた。
「ごめん、待った?」
笑っちゃう、こんなベタな台詞。
「いや、大丈夫」
角崎がこう言うのも分かってる。
こいつは勿体無い位優しいから。
「あこ、座ろうよ!」
無理やり元気な声を出して
ベンチを指差すと
角崎はコクリと頷いて歩き出した。
私がベンチに座ると
角崎は少し間を空けて座る。
恋人の距離なんかじゃない、
これは友達の距離。
「…ねぇ、なんで離れてるの?」
私が聞けば
「お前が嫌かと思って」
当然のように答えた。
こいつは勿体無い位優しいから。
きっと、私が角崎を恋愛対象として見てないことも分かってるんじゃないかと思う。
それでも私の嘘に付き合ってくれてるんじゃないか、って。

15:黒い天使 ◆Dr16:2013/04/14(日) 21:07 ID:N8Y

「そんなことないよ、
だからもうちょい寄ってw」
そう言うと少し間を詰めてくれた
「………」
「………」
無言。
「あ、あのさ、
友達、できたんだよ!」
「へぇ」
「あ、でもムカつく男いてね」
「へぇ」
……相変わらず
リアクション薄いんだから。

16:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/04(土) 14:11 ID:N8Y

けど、ちゃんと分かってる。
決して関心がないわけじゃないこと。
一言一言ちゃんと話を聞いてくれてて、本当にどうしても言わなきゃいけないことだけ伝える。
それが彼のやり方だから。
だから彼の言葉には重みがある。
私の知る限り、彼が適当な事を言ったのは
ただ、一度だけ。
それは、私たちがまだ他人の気持ちを察することなんて何も知らなかった中2の頃のこと。

17:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/05(日) 18:10 ID:N8Y

 
〜聖菜•中2〜
「聖菜、委員会の仕事しよっ!」
小走りで駆け寄って来るのは親友のエリカ。
クラスは違えど、同じ委員会に入ったことで私たちは大抵一緒にいられる。
今日の放課後も2人で委員会の仕事。
「うん、今日は確か…3組の教室使うんだよね?」
エリカに確認すると
彼女は既に3組の教室のドアを開けていた。
気が早い彼女に苦笑しつつ
後に続こうとした時。
「ここはダメだっ!」
エリカがUターンして戻ってくる。
「え?何で?」
不審に思い、止めるエリカを無視して3組へ入る。
と、そこにはガラの悪そうな男子生徒が数人たまっていた。

18:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/05(日) 19:59 ID:N8Y

だけどそんなことで怯む聖菜ではない。
ツカツカと男子達の元へ行き
「ちょっと委員会で使うから
出てってくれないかな?」
なーんて言ってしまうのだ。
するとヘラヘラした男子生徒が
反応し、ヘニャリと笑って
「他の部屋ですれば?」

と言う。
そして聖菜から一番遠くにいた
目つきの鋭い男子生徒に同意を求める。
「ねぇ、角(カク)さん?」

19:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/19(日) 11:33 ID:0Rc

その角さんは鋭い眼差しでこちらを見てくるけど、教室はみんなのモノ。
そしてタラタラ放課後ここで遊んでいる彼等とは違って、私達には委員会という目的がある。
逃げたりなんかしたくない。
「あのさ、教室はみんなのモノでしょ!?
しかも今から委員会の仕事なの!
私たちが出て行く筋合いはないっ!」
そこまで言い切ったところで
あちゃー、というエリカの声と
真っ青になるヘラヘラ男子が分かった。
ん?何?このリアクション。

20:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/19(日) 11:33 ID:0Rc

その角さんは鋭い眼差しでこちらを見てくるけど、教室はみんなのモノ。
そしてタラタラ放課後ここで遊んでいる彼等とは違って、私達には委員会という目的がある。
逃げたりなんかしたくない。
「あのさ、教室はみんなのモノでしょ!?
しかも今から委員会の仕事なの!
私たちが出て行く筋合いはないっ!」
そこまで言い切ったところで
あちゃー、というエリカの声と
真っ青になるヘラヘラ男子が分かった。
ん?何?このリアクション。

21:黒い天使 ◆Dr16:2013/05/19(日) 11:33 ID:0Rc

その角さんは鋭い眼差しでこちらを見てくるけど、教室はみんなのモノ。
そしてタラタラ放課後ここで遊んでいる彼等とは違って、私達には委員会という目的がある。
逃げたりなんかしたくない。
「あのさ、教室はみんなのモノでしょ!?
しかも今から委員会の仕事なの!
私たちが出て行く筋合いはないっ!」
そこまで言い切ったところで
あちゃー、というエリカの声と
真っ青になるヘラヘラ男子が分かった。
ん?何?このリアクション。

22:黒い天使 ◆Dr16:2013/06/15(土) 13:50 ID:0Rc

頭の上にハテナマークを浮かべる私に角さんは口を開いた。
「お前…誰?」
どこまでも偉そうな口調。
「ななな何でそんなエラそうなの!?
人に名前聞くなら自分から!
これ、常識!!」
そう言うと彼はフッと笑って、
「……角崎元也。」
「わ、私は木村聖菜。」
「……お前、変な奴。
けど………いい奴だな。」
そう言って奴は帰ろうとする。
「あ、あああありがとう!!
ばいばい!!」
私の声には振り向かず、
手をヒラヒラと振って。


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