*…約束…*

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1:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 00:42 ID:4yE

幼い頃、ある男の子と約束をした。

大人から見れば、5歳児がちっぽけな約束をしているように見えたかもしれない。

でも、その約束は私にとっては大切な約束だった。

度重なる引っ越しが嫌で、泣きじゃくっていた私に、元気をくれた約束。

『これ、お守りの指輪っ!これをはめているかぎり、僕達は繋がっているんだよ!!

それに、離れても僕が君の指輪を目印に、いつか会いに行くからっ!約束っ!!』

あの日からもう8年、君はあの約束をまだ覚えてる____?

2:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 00:57 ID:4yE

*…登場人物…*

霜池 叶羽 【女】(kanaha simoike) 中2

大人しく物静かだが、感情が少し表に出やすい。

笠原 竜哉 【男】(ryuuya kasahara) 中2

大人しく何事にもバッサリと言う。

村上 楊 【女】(you murakami) 中2

叶羽とはあまり仲がよろしくないようで…?

氷屋 陽希 【男】(haruki hyouya) 中2

叶羽の良き友達。


とりあえず今のところはこの4人だけです。

3:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:20 ID:4yE

「今日は転校生が来まーす」

梅雨が終わり、暑苦しくなる頃にやってきた転校生。

何故こんな時期に…?皆、同じ考えを持っているだろうか…。

教室の中に飛び交うのは、転校生のことについて。

大して興味がなかった私は、ボールチェーンに通してある子供用の指輪を手に取り、ぎゅっと握りしめる。

いつでも近くにあるように、そう考えた私はボールチェーンに指輪を通して、筆箱につけた。

あの約束の為。そう思えば、なんだってできるような気がしていた。

「よーし転校生さん、入ってきていいわよー」

放たれた声に従うように、ガラッと音がなる。

開いた扉から中に入ってきたのは、僅かに見覚えがあるような子だった。

茶色が混じっている黒髪に高い背、少しつり目…?

何処かで見覚えがあるような気がしたけど、私の頭はうまく働かず結局思い出せないまま、転校生の紹介を聞くことになってしまった。

「えーっと、俺は笠原竜哉、中途半端な時期に転校してきたけど、まぁよろしく。」

「では、笠原君は窓側の一番後ろの霜池さんの隣ね」

「よろしく…です…」

「よろしくー…」

この偶然な出会いが、予想外のことに繋がるなんて、私はまだ知らなかった___

4:若宮 鈴音:2013/04/21(日) 01:24 ID:ez-dcU


読んでるよッ♪(`・ω・´)

指輪渡して会いに行くって...何てロマンチックな...(´Д`*)

5:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:29 ID:4yE

にょわっ!?こんな駄作を読んでくれる人がいるなんてっ…!!

だよねっ♪私もそう思うぞよw

>>鈴音s

6:若宮 鈴音 ◆RCWE:2013/04/21(日) 01:31 ID:ez-ZBY


暇だから読んでみたのだ→(`・ω・´)キリッ


コラボしたい〜♪

7:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:33 ID:4yE

マジかっww

私で良ければいつでもやりますよ!!
>鈴音s

8:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/04/21(日) 01:35 ID:ez-J/6


やっちゃう、やっちゃう...?

あ、鈴でいいよ♪

9:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:38 ID:4yE

いいんじゃない…?やっちゃって…♪

じゃあ鈴で♪

>鈴

10:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/04/21(日) 01:42 ID:ez-Y/A


じゃあ、お互いの小説が100レス超えたらしよッ♪

11:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:43 ID:4yE

そうだねっ!!そうしよ♪

12:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/04/21(日) 01:44 ID:ez-GI2


あと、今みたいに雑談が長引いたらダメだから、フリトにこの小説専用のスレ作ったほうがいいよッ♪

13:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:47 ID:4yE

見てくれてる人いないから、フリトにスレ作っても意味ないと思う…(´・△・`)

まぁ、次長引いたら作るね♪

14:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/04/21(日) 01:52 ID:ez-RbM


了解→(`ω´ゞ

15:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 01:53 ID:4yE

次の授業は、ひたすら笠原君への質問タイムだった。

「彼女いるんですかぁー?」
「好きな女子のタイプは?」
「部活何入る!?」
「踏んでください!!」
「好きなスポーツは何?」
「騒がしいの苦手?」

え、一度にそんなに質問していいのかな…?

変な質問あるし、覚えきれないんじゃ……

「彼女はいない、好きな女子のタイプは…大人しくてうるさくない奴、部活はまだ未定、

踏んでくださいって何それ質問?好きなスポーツは……」

わぁ…凄い、一度に5、6個の質問されたのに全部答えれるなんて…!

凄い記憶力なんだなぁ……。

「ねぇー霜池さんっ席、交換しない?」

いきなり声をかけてきたのは、クラスでも結構目立っている村上楊さん。

あまり話したことないけど、正直いって苦手です…。

「あの……えっと……」

ここは従って席を代わった方がいいのかな…?

「あの…変わってもいい…」
「そうゆう手を使うのはやめた方がいいと思うけど?」

16:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 02:07 ID:4yE

「そうゆう手を使うのはやめた方がいいと思うけど?」

私の言葉を遮って言葉を放ったのは……

「陽希……」

氷屋陽希、私の唯一友達と呼べる人。

「ちょっ…!なんであんたがいきなり出てくるわけ?」

「え?出てきちゃ悪かったっけ?」

「悪いわよ!!」

ついでに言えば、村上さんと陽希は常に衝突している…。

喧嘩するほど仲が良いってやつかな…?

「え、何してんの?こいつら」

自分の席の近くでおこっていた口喧嘩に少し動揺しながら、私の隣の席に座る。

「んじゃあ、授業始めるわよー…笠原君は教科書、霜池さんに見せてもらってねー…」

あ…そういえば教科書、笠原君はまだ持ってなかったんだっけ…?

こうして私は、今日転校生が来てから初めての授業をした。

17:綾都 ◆3Z0g:2013/04/21(日) 17:07 ID:4yE

授業は嫌い。これは誰もが思うことだろう。

私も授業は嫌い。

私は窓側の席が好き。

晴天の時に窓から眺める空が好き。

そして、今私が窓側を向いているのには訳が2つあります。

1つは、授業なんか興味がないから。

先生の授業の話なんか頭に入るわけもなく、話を普通に無視して窓から外を眺めている。

もう1つは、視線が痛いから。

特に女子からの視線が突き刺さって痛い。

だから、視線を気にしないために窓側を向いている。

今日は晴天で、外を眺めるのは楽しい。

相変わらず暑いし、蝉は加減などの言葉を知るわけもなく、ずっと鳴いている。

木の葉っぱは、風に煽られて僅かにゆれている。

私は、いつの間にか授業ノートの空いたスペースにその光景を描いていた。

もちろん、描くことに夢中で、隣の人がボールチェーンに通してある指輪を見ていることに気付かずに。

18:綾都 ◆3Z0g:2013/04/25(木) 20:35 ID:1Ss

*…笠原…*

『何か』を見たとき、脳内に映像か何かが流れ込んできた。

何回も見たことがある景色。

いつも笑っている少年。

誰かの名前を呼び、泣き止まない少女。

少女と少年の会話。

どれも、一瞬見えただけだった。

それが見えた理由は1つ

隣の奴が持っていた指輪を見たから。

俺が持っている指輪と似たようなサイズ、形。

俺が持っているのも、子供サイズの小さな指輪。

なぜ、初対面の彼女が俺と似たような指輪を持っているのだろうか?

転校してきて初めての授業は、

偶然的におこった出来事で全く集中できなかった。

19:綾都 ◆3Z0g:2013/04/25(木) 20:46 ID:1Ss

授業に集中できないまま、約3時間授業をやり、現在は放課時間。

今は誰も来ない屋上にいる。

昔、約束をした人……。

大切な人だったのに、名前を覚えてないのは何故…?

いつも肌身離さず持っている小さな指輪も、分からないと言うように小さな音をたてる。

暖かい風が体を包み込んだ時、ふいに背後から音が鳴ったような気がした。

屋上の扉が悲鳴をあげるような、聞き慣れた音が。

その先にいたのは_____



「笠原君………。」

20:綾都 ◆3Z0g:2013/04/26(金) 19:30 ID:1Ss

*…笠原…*

まだ聞きなれない、少し耳障りな音と共に開けた扉。

日がさしこみ、相手の顔はあまり見えない中、

僅かに見えたその先にいたのは、意外な人物だった。

「笠原君………。」

俺を見た相手は少し驚きつつも、どうしてここに来たのだろう、と、言いたそうな顔をしている霧池。

屋上は、思ったよりも人が少なく、意外と落ち着ける場所だった。

女子からキャーキャー言われて、逃げてきた所にまた女子、と思ったが不思議と嫌な感じはしなかった。

むしろ、聞きたいことがあったから好都合、と心の中で思ったほどだった。

「少し聞きたいことがあるんだけど…いい?」

いきなり話しかけて驚いたのか、僅かに肩を震わせた霧池。

俺は軽く深呼吸をして、相手と向かい合うように目線を合わせる。



「あのさ______」

21:綾都 ◆3Z0g:2013/04/26(金) 19:40 ID:1Ss

「あのさ____

その指輪、誰から貰ったの?」

そう言って私のすぐ隣に置いてある筆箱についている指輪を触ろうとする笠原君。

「…____!!」

自然に動いてしまった体がどんな行動をしたのか、分かるまで数秒。

何故だか分からない、こんな感情があるなんて知らなかった。

『やめてっ…触らないで!!』

心の中でそう言い、いつの間にか両手で筆箱を持っていた。

ねぇ……何でそんなことを聞くの?

なんで、貴方は…………





そんな悲しそうな顔をするの____?

22:綾都 ◆3Z0g:2013/04/26(金) 19:53 ID:1Ss

*…笠原…*

普段の様子では想像出来ないほど、素早く“指輪がついた“筆箱を取り、両手で大切そうに持つ相手。


その指輪は霧池にとってどんなもの___?


その指輪にどんな思いがある___?


その指輪には、どんな思い出が詰め込まれている___?

どれも言葉に出てこずに、脳内でぐるぐると駆け巡るだけ。

沈黙となった中で、タイミングを見計らったかのように予鈴が鳴る。

僅かにビクリと肩を動かしてオロオロと何かを考える霧池。

そのまま、出口側に向かってきて、俺とすれちがう時に………

「ごめんなさい」

と悲しそうな表情で告げたような気がした。

そして、数秒後にまた耳障りな音が辺りに響く。


「俺のなくなったものはもう、思い出せないのかな…」


空を僅かに眺めながら静かに屋上を出ていった少年の言葉を聞いていた者は誰もいない……。

23:綾都 ◆3Z0g:2013/04/26(金) 21:00 ID:1Ss

何故、貴方はあんなことをわざわざ聞いたの?

初対面の相手に聞かれて、ずいぶん動揺してしまった私。

何で、あの時に悲しそうな表情をしたの……?

貴方にとって私は、ただのクラスの人、としか思われていないはずなのに。


頭の中をぐるぐると回るモヤモヤは、形となっては消え、形となっては消え、の繰り返し。

授業にも集中できず、ただ一人の人についてひたすら考える。

貴方は、あの時………






何を思ってあんなことを言ったの_____?

24:綾都 ◆3Z0g:2013/04/28(日) 09:37 ID:1Ss

「雨……」

 退屈だった授業は終わり、下校の時間帯になった時、急に雨が降りだした。

 さっきまで、あんなに晴れていたのに……。

 雨は、何故か人の心を暗くする気がする。

 私は、偶然的に鞄の中に入っていた折り畳み傘を出し、人より先に帰ろうと早めに学校を出ていく。

 早めに出る理由はただ一つ。

 人と交流するのが苦手だから。

 元々おとなしい性格のせいで、友達と呼べる友達は一人しかいない。

 会話もついていけず、自分から人を遠ざけるようになった。

 いつの間にか、歩きながら暗いことを考えている私。

 やっぱこれも雨のせいなのかな……。

 そんなことを考えながら歩いていると、後ろから足音が聞こえた。

 傘がないのだろうか、鞄を平たくして頭の上に掲げながら走っている。

「風邪ひいちゃう……」

大雨のため、誰かは分からないが、そう思った私はすれちがう時に相手の服の裾を引っ張り相手を止めた。

「これ、使ってください……」

 僅かに震えながらも発した言葉はか細く、聞こえていないかもしれない。

 相手に傘を渡し、大雨の中走っていく。

 こんなことをしたのは初めてで、今でも体が震える。

 家が近かったため逃げ込むように家の中に入り、ドアにもたれかかりながら息を整える。

「誰かは分からなかったけど、風邪引いてないといいな…」

 そう思いつつ、タオルを手につかんで頭をふきながら自分の部屋に向かった。

25:綾都 ◆3Z0g:2013/04/28(日) 15:10 ID:1Ss

「はぁ……」

 ピピッと機械音がなり、数字が浮かび上がる。

「約38度か……」

 昨日、大雨の中で傘を誰かに貸して帰ってきちゃったから風邪引いたのかな……。

 傘を貸した相手は風邪引いてないかな…… ?

 現在8時10分、普段なら登校して、学校に到着している時間帯。

 私は熱を出してしまったため現在自分の部屋の窓から外を見ている。

 昨日の大雨時とは変わって今日は晴天。

「学校、行きたかったなぁ……」

 いつもの私なら思わないような気持ちになるのは何故だろうか。

 熱のせいでうまく脳が働かず、しょうがなく考えるのをやめる。

「寂しいよ……」

 心の声をいつの間にか口に出してしまったことを気付かずに枕を壁に向けて投げ、ベットに寝転がる。

 ぽすっと聞こえた音は部屋に響き、数分後、静かな部屋に少女の寝息だけが聞こえるようになった。

26:綾都 ◆3Z0g:2013/05/01(水) 19:00 ID:1Ss

 ある夢を見た。

 誰かが私を呼んでいる夢。

 誰かは分からなくて、ただ声が聞こえるだけで。

 不思議と恐怖心はわいてこなかった。

 だって、この声に聞き覚えがあったから。

 いつ聞いたかは覚えていないが、僅かに聞いたことがある声だと分かった。

 その声で私を呼んでいる人は誰______ ?


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