この愛は永遠……のはず。

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1:梅 ◆EdQs:2013/04/22(月) 18:19 ID:iyo



私たちのこの愛はきっと永遠だよね。
だってあの日誓ったもん。
「永遠に愛し合おう」って。


なのに何で離れて行くの。


――――私、君がまた私の元に戻ってくるまで“絶対”に諦めないよ……?

2:梅 ◆EdQs:2013/04/22(月) 18:58 ID:iyo



いきなりですが私は格好良い“彼氏”がいます。
飯沼 裕也(いいぬま ゆうや)それが彼氏の名前。
頭良くて、スポーツ出来て、顔も良くて、世でいう完璧系男子。


そんな彼と付き合えた幸運の私の名前は熊井 りり(くまい りり)。
私はいたって平凡で、取り柄なんて一つあるかないかくらい平凡中の平凡で。
そんな差のある私たちが出会ったのは漫画でよくあるパターンの中学校の入学式。

たまたま同じ時間。
たまたま同じ場所。
たまたま同じ組で。


そんなたまたまばかりな私たちの出会いは甘酸っぱい青春ドラマの様だった。

私が一方的に好意を抱き猛アピールしたところ彼が振り向いてくれたのだ。
それから少し時が経った頃私が告白すると返事がOKだったのだ。


――――――……
――――……
――……

「りりっ、ゴメン! 教科書持ってる?」

いつの間にか私の横に図々しくいたのは親友の里内 美樹(さとうち みき)。
そして経った今喋り掛けてきたのも美樹。


「まぁ、持ってるけど……。貸せないからね」
「えっ、何でなのさ」


美樹は天然ボケっぽい。
普通に考えたら分かると思うけど私と美樹は同じクラス。
同じクラスなのに私が教科書を貸すと今度は私が教科書がなくなるじゃないか。
そんなことくらい、分かって欲しいな。

3:まーこ:2013/04/22(月) 19:09 ID:0lc

いれて★

4:梅 ◆EdQs:2013/04/22(月) 23:10 ID:iyo



>>3:>>まーこ

いいよ!

5:梅 ◆EdQs:2013/04/22(月) 23:28 ID:iyo



それから私は美樹を説得させた。
こんなことに説得などと大袈裟なこと要らないだろうのに。
はぁ、とため息を一つしたところでHRのチャイムの音が鳴った。

少しぎこちない様なこのチャイムは五十年以上前から変わってないらしいが……不自然にも程がある。
小学校とは全然違う。
それだけで新しい感じがした。
このチャイムは古臭いけれども。


「りり……!」

ふっと声が横から聞こえ横を見ると……裕也が。
そう言えば少し、ほんの少しだけ出席番号が近いから席は隣だっけ。
もう、中学一年になって一ヶ月くらい経つのに覚えられない。


「何……? ホームルーム始まるよ。てか先生来るよ」


裕也の声とは違って小声で喋ると馬鹿にした様な目で裕也は私を見てきた。
まるで「お前こんなことも知らねぇの?」的な感じの私を蔑んだずっと見てると鬱陶しくなるような目。


「先生、今日はいないって言ってなかったっけ?」


その目、プラスにやにやした顔で言われた。
ぷつんっと何かが私の中で切れた気がするけど気にせず冷静を保とうとする。
取り敢えず何も突っ込まないで、裕也の言うことはスルーした。
その次裕也は「そんなことより……」と前置きをし、さっきとは打って変わって真剣な表情を浮かべた。
というかそんなことよりって何さ。


正直、ムカつかない訳ではない。

6:梅 ◆EdQs:2013/04/24(水) 15:40 ID:amo



まぁ、いいっか。
こんなことまでいちいちムカついていたらこの世の中生きていけないだろうし。


「今度の日曜……つか明日、空いてる?」


えーっと。
あ、そういえば明日は日曜日か……。
それより、空いてるって何がだろうか。
訊いてもいいけど訊いたところでまた、あの変な目をされるだけだから取り敢えず空いてると言おう。


「空いてる……よ?」


取り敢えず言ったけど、本当に何なんだろう。
裕也の表情とか行動で何となく分かった“フリ”をしとこう。
しばらく裕也を監視し、表情と行動を見てみると……。
「よっしゃ!!」と小さく呟いたかと思えばこれまた小さく胸元でガッツポーズをした。
表情はぱぁ、と明るくなり、太陽みたいな闇のない笑顔を作った。
逆に怖いけれども。


取り敢えず、裕也の明るい表情を見れて良かった……?

7:梅 ◆EdQs:2013/04/26(金) 19:30 ID:amo



もう、そんなことでいいか。
諦めが早い私はもう裕也への疑問も思いもそれでいいと済ませてしまう。
悪いことっちゃ悪いことだけれどもこんなことも、どうでもいい。

―――――――……
――――――……
――――……


時が過ぎ明日、日曜日。

土曜日まで学校って本当についてない。
部活だから行ってた……では、なく“授業参観”という訳分からない学校行事だから。
何時間目だけ、だから良かった。
ずっと見張られている、そんな開放感のない授業なら保健室に篭っていた方が随分マシだ。
そもそも授業は嫌いだけれども。


「それより、とにかく急がなくてはッ!」


そう、私は今とてつもなく急いでいて昨日のこと考えてる……暇はあったが。
取り敢えず急いでいる。
理由は集合の時刻まで時間がないから。
すでに五分前なのに目的地三分の二までにしか来れていない。
あ〜、もう。
服選びで時間を取り過ぎてしまった。


――――――こんなことなら昨日選んでいるべきだった。


後悔しても、もう遅い。
時間は刻一刻をせめ、もう遅刻は決定だった。
ごめん、裕也……。

8:梅 ◆EdQs:2013/04/27(土) 22:21 ID:amo



裕也と出会った頃は、とても毎日が輝いていて。
毎日毎日、過ぎていく時間がとても短い様な気がしたんだ。
顔合わすとか、喋るとかそんなの時が少し過ぎるまで恥ずかしくてとても無理だった。
でも、ね……。
やぱり裕也に想いを伝いえたい――、そう想ったら恥ずかしいなんて思うのは時間の無駄だった。
早く――早く。


焦りながらの片想い――――。から、
安定した両想いになりたかったんだ。


だったらアピールするのみ、と私はそれからちょっと裕也の顔を見たりした。
そしたら、自然と話せる様になって。
一言が、私の中での幸せ。


「あはは」と笑ったり、「酷いっ」と怒ったり。
「何でなの」と疑問に感じたり、「わぁ〜」と感心したり。
ころころ表情を変え、可愛い女の子だって思われる様に努力した。



――そしたら、裕也まで私のことを意識してくれたっぽかった。


そして美樹いに「告白しなよ」と言われ、告白すると見事返事は「いいよ」だった。


で、今に至る。
ばかっぷる並のラブラブさに、友達に呆れられる。



そんなこと、どうでもいい。
これからも一生、裕也の隣にいれて笑えるのなら。



――――裕也も、そう想っていて、ね?


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