* 例え病に侵されても… *

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1:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 11:32 ID:mqk


自分の体が刻一刻と

病魔に侵されてる事は知ってる



それでも、希望は捨てたくない…



大好きな君と



一秒でも長く、一緒にいたいから



一秒でも、長く…

もっと、ずっと、君に触れていたい



自分の未来なんて、全く考えられない


いや、正直…考えたくもない



きっと、俺の未来は輝いてなんかないから…



ただ…俺が毎日、思うのは





死にたくない________



ただ、それだけだ……

______________________

さち、初の病系小説です!!


狂愛しか浮かんでこなくて悩みました((

登場人物の名前、使いすぎてて浮かんでこないんでs((殴

んで、私が好きな字【翔】活用♪((斬


駄作者に読者様が居る事を願います…w



+ 登場人物 +


*如月 悠翔(yuto kisaragi)高1 ♂

 小さい頃から病弱。


*神楽 皐月(satuki kagura)高1 ♂

 悠翔の友達。


*加賀見 玲(rei kagami)29歳 ♂

 イケメンで、若きエリート医師。

2:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 11:39 ID:mqk



これは、俺らがまだ小さかった頃の事_____



「はぁ………暇……………」


俺は、如月悠翔。

当時、まだ10歳だった頃



俺は、生まれつき体が弱くて、こうして何度も

入退院をよく繰り返していて、今だって

持病が悪くなってしまい、入院中ってわけだ



そう…持病を持ってるのは、心臓

俺の心臓は生まれつき、他の人のと違って

健康じゃない………だから当然、激しい運動も

あまりしてはダメってよく言われてる



今、俺はベットの上に寝ころがり

ボーッと、ただ白い天井を見つめているだけだった



暇だ………入院生活なんか、ただ暇なだけだ…



ふと、窓の外を見つめると、太陽が照っていて

空は綺麗な青色。まさに、晴天だった


こんな日は、外で伸び伸びと遊びたい………


でも…それは、許されない……


こうして1日中、ベットの上で大人しく安静にいていないといけない



病院は何もする事がなくて、当然

楽しみなんて事は、あるわけがなかった…

3:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 11:43 ID:mqk


楽しみどころか、むしろ………



ガラッ


「悠翔君、回診の時間だよ」


ドアが開いて、入ってきたのは、担当医の玲先生

ハッキリ言って、この先生はものすっごいイケメンで

この病院の若きエリート医師らしい。

よく分かんないけど…




回診…この言葉を聞いただけで

俺の下がっていたテンションが、またさらに下がった



毎度の事なのに…全く慣れないもんな………



「気分はどう?」

「…普通ですよ。良くもない、悪くもない」

「相変わらず、ご機嫌斜めだね」


そう言って、先生はニコッと苦笑い………



「じゃあ…早速、診察させてね」


そう言うと先生は、首にかけていた聴診器を取り

軽く、俺の服を捲った


心音を聞くのは、別に…嫌ではない…

ちょっとヒヤッとして、嫌だけど、痛くないから



「よし…心臓の音、異状なしだね…」


異状ないなしなら…そろそろ

いい加減、退院させてほしいなぁ………



もういい加減、ウンザリだよ…

こんな場所から、さっさとおさらばしたい

4:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 11:49 ID:mqk



「じゃあ次は、ちょっと血液検査をさせてね」


はい、来た………

俺の、もっとも嫌な事が………



血液検査は、毎日するモノじゃない

たまーにするモノなんだけど…俺は注射が大嫌い

そんで、今日はその血液検査をする日…だから

俺のテンションが、すっごく下がってるってわけだ



「先生、どうしてもするの…?」

「うん、ごめんね…すぐに終わらすからね」


そう言って、先生の手にはもう既に注射器が………


「一瞬、チクッとするだけだからね。もっと力抜いて」


そう言って、先生は……………



「いったっ…………!!」


ブスッと、針を俺の腕に躊躇なく刺した



そして、スーッと、自分の体内から血が抜かれる

なんとも言えない、気持ちの悪い感覚が………



「はい、終わりね。よく頑張ったね」


そう言って、俺の頭を撫でてくれた


ふぅ………なんとか、無事に終わった………

だけど…また、何日か経ったら、血液検査…するんだよなぁ

先の事を考えて、また俺は憂鬱な気分になった



「先生、今日、外で遊んでもいい?」

「ダメ。遊びたい気持ちはわかるけど、安静にしてないと」

「はーい…………」



先生は、「絶対安静にしててね」という言葉を残して

病室を出て行った。本当に、病院は嫌な事だらけだ…

5:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:06 ID:mqk

+ 登場人物紹介の訂正 +

皐月君の所に、

【悠翔の友達】

そう書いてありますが、正しくは

【悠翔の幼馴染】です。(どちらでも良いんですが、一応訂正しますw)

________________________________


しかし、そんな俺にも、一つだけ

唯一、楽しみにしている事があった



「そろそろ…来る頃かな………?」


俺はチラッと、時計で時間を確認した


すると、バタバタと廊下を走る音が聞こえてきた



俺は瞬時に、「あっ、来た!!」って思った

足音で、すぐにわかるし………自然と、俺の顔はニヤけてきた



ガラッ


勢いよく、病室のドアが開かれた



そこに立っていたのは……………



「やっほー悠翔君!!来たよ!」


相変わらず、ふにゃっと笑う、俺の

大事な幼馴染である、神楽皐月君。俺と同い年。



「皐月君、いらっしゃい!」


俺の沈んでいた気分が、一気に上がる



「今日も元気そうじゃん!安心したよー」

「うわっ………皐月君、苦しい…」


皐月君は、苦しいくらいの力で

ギュッと…俺の事を、抱きしめた



皐月君は、毎日毎日

俺の所に、お見舞いに来てくれる

6:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:21 ID:mqk


「ねぇ、聞いてよ!今日、血液検査したんだよ!」

「えっ…うっそ!じゃ…刺したの?」

「うん。ブスっと刺されたよ…痛かった」

「マジかぁ〜痛そう。よくがんばったね」


こうして、皐月君と一緒にいる時間は

なんだか…すごく、楽しい………



「あーあ……………………」


俺は、大の字になって、ベットに寝ころがった


「ん、どうかしたの………?」


皐月君も、俺の横に寝ころがった

そして優しく微笑みながら、俺の顔をジッと見つめる



「早く…ここから、出たいなって………」

「大丈夫だよ…すぐに出られるよ……」

「だけど、俺…本当は、いつも怖いんだ…」

「怖い………?」


病院にいて、いつも感じるのは、不安と恐怖だけ



「俺は無事に…ここから、生きて出る事ができるかなって…」



幼いながらも、俺はいつもそれが怖かった

入院すると、俺は…ここから生きて出れるかなって

いっつも、思っていた………だから、退院の時が、どれ程

嬉しくて、ホッと…安心する事か………

7:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:29 ID:mqk


「大丈夫だって………」


そっと、さり気なく、俺の手を握ってくれた


「そんな馬鹿な事、考えないでよ

ここから…生きて出られるに決まってるでしょ?

だってここは病院だよ?病気を治してくれる場所だもん」


皐月君の意見は、もっともな意見で

なんだか…酷くマイナス思考だった俺の心が

一気に、軽くなったような気がした


なんか………皐月君に言われると、すっごく

説得力があって、根拠もないのに、ホッとする…



「悠翔君の病気は玲先生が治してくれるよ!!」

「うん…そうだね…………」

「玲先生を信じなよ。そんな深く考えるな」


まぁ、ちょっと言い方が軽いけど………

そこもまた、彼らしいからいいけどね



「早く退院して………皐月君と学校に行きたい」

「だったら、頑張って早く退院しないとね」


早く、ここから…退院して

俺も、普通の生活を送りたい………



ただ、心臓の病気のせいで

今は…激しい運動は、できないけどね…



俺も…早く、こんな心臓を治して

皆みたいな、普通の子になりたいよ……………

8:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:33 ID:mqk


「あっ、そうだ!」


皐月君が、思い出したかのように口を開いた


「どうしたの?」

「今日さ、病院に泊ってもいい?」

「えっ、そりゃあ、俺は全然いいけど…」

「やった!じゃ、決まりね!」


皐月君だって、本当は病院、大嫌いなくせに…



「皐月君、いっつも病院は嫌いって言ってたのに」

「うん。そりゃあ、大嫌いだよ。消毒液の匂いとかヤダ」


まぁ…俺はもう、この消毒液の

独特な匂いにも、この年頃で慣れちゃったもんな


「だけどね……悠馬君と、一緒にいたいから…」

「皐月君………」

「じゃ、玲先生に許可もらってくるー!!」


そう言って、皐月君はベットから

ムクッと起き上がり、走って病室を出て行った


そうやって、当たり前のように

走り回れるキミが、羨ましいよ………



それにしても、今日…皐月君、泊ってくれるのかぁ

嬉しいなぁ………自然と俺は、ニヤニヤしてしまった

9:隣の燕くん:2013/04/27(土) 12:40 ID:ZK2

えっと・・・ここにコメしちゃっていいのかわからないが(´;ω;`)してしまうぞ
俺も入院してたりするからすんげぇ共感できたのだ!← 
tkすごい読みやすいお!文才ありあり小説書くのうますぎるΣ(゚д゚lll)
どうやったらこんなふうにかけるのか知りたいぞよ←ぇ

更新待ってます!続きを楽しみにしてますヽ(*´∀`)ノ
ここコメ欄じゃなかったら本当ゴメン・・・
これからも頑張ってください!応援しています♪

10:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:43 ID:mqk

>隣の燕君

 此処掲示板だから普通にコメ出来るんだよ(´・ω・`)b

入院とか(´;ω;`)

文才?何それ美味しいn((殴

皆の為に頑張って小説を書きます(`・ω・´)

これからも、馬鹿さちを宜しくね!((殺

11:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:48 ID:mqk


しばらくして、また

バタバタという足音が聞えてきた


あの人は、足音ですぐにわかる



ガラッ


「許可もらってきたよー!!」

「うん………ところで………」


皐月君は、嬉しそうに

満面の笑みを浮かべて、病室に入ってきたが

俺は、そんなご機嫌な彼の、手に持っていたモノが気になった


「あのー…皐月君、それ…」

「あぁ、これ…薬!玲先生が悠翔君に飲ませろって」

「うぅ………そんなモノ、預かってくるなよ」


あぁ…そういや、そろそろ

薬を飲む時間だったな……忘れてたし



「はい、どうぞ」

「………………」


水の入ったコップを渡されて

ニコッと、笑顔で、薬がたくさん乗っているお皿を差し出す


そんな彼の笑顔が、今は悪魔の微笑みに見えた


「もうっ…毎日、こんなに飲みたくないよ…」


お皿の上には、薬が…しかも、カプセルと粒の種類のが

五個もある………これを、俺は毎日飲んでる…

12:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 12:52 ID:mqk


これは、俺の命を繋ぐ重要な薬でもある…


だけど、飲みたくない

それが、俺の本音だった


「悠翔君、頑張って飲もうよ」

「…うん……………」

「これ飲んだら、退院の日がどんどん近くなるよ」


どうして、いっつも

皐月君は、言い方がうまいのだろうか…



「わかったよ…飲むよ………」


俺はお皿の上の、カプセルの薬を手に取った

正直、これ…結構、大きいから飲みにくいんだよなぁ…

まぁ、粉よりは、飲みやすいけど………



俺は深く深呼吸をして、思い切って、薬を口の中に入れ

口にコップの水を含んだ


そして、すぐに飲み込んだ

カプセルが、喉を通っていくような

この奇妙な不快な感じ……この感覚が、すごく嫌なんだ


毎日毎日、俺は薬とも格闘してる


これを飲まないと、きっと俺の命は

あっという間に、力尽きてしまうんだろうな…



これは…俺と命を繋ぐ、ロープ…みたいなもんかな…



だけど、こうして

俺の体は、どんどん…薬にも侵されていくのだった

13:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 13:01 ID:mqk


数分かけて、ようやく

この日も、薬との格闘を終えたのだった


「悠翔君、偉いじゃん」

「まぁ、一応、毎日飲んでるからね…」



隣で皐月君が、ずっとずっと

「頑張れ」って励まし続けてくれるから

だから…俺だって、がんばれてるんだよ………



「さてと〜、お薬も飲んだし、寝ますか」

「えっ……………」


そう言って皐月君は、ベットへと勢いよくダイブ


「悠翔君も一緒に寝ちゃおうよ」

「えー…寝るなんてつまらないよ」

「いいからー。のんびりしようよ」


全く…本当に怠け者なんだから…

一応、あんたも俺と同じ、まだ小学生でしょ?


なのに、外を走り周るよりも

こうやって、ぐうたらしてる方が好きなんて

ちょっと変わってるというか、おじさんっぽいというか


「ねぇ………皐月君」

「んー?なぁに?」


俺は、隣をゴロゴロと寝転がる皐月君に問い掛けた



「皐月君はさ、みんなと外で遊んだりしないの?」

「えー、外を?」

「うん…だって、本当は遊びたいでしょ?」


この年頃ってのは

まだまだ、遊びたい時期だもんね…

14:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 13:07 ID:mqk


「なのに…学校が終わったら、いつも

俺のとこに来てくれて…本当は友達と遊びたくない?」


せっかく、来てくれてるのに………

こんな事を言っちゃうのも、悪い気がするけど



でも、もしも、友達と遊びたいのに

無理して、俺のとこに来てるなら…その方が余計に申し訳ない



「悠翔君………………」


皐月君は、ムクッとその場から起き上がり



「お前………馬鹿か」

「いった……………!」


額にデコピンされた


「僕は…悠翔君と、一緒にいたいんだよ…」

「皐月君……………」


「何をするのも、悠翔君が一緒じゃなきゃ

つまらないんだよ………遊ぶのも、僕は悠翔君とがいい」


そう言いながら、そっと、頭を撫でてくれた



「っ………皐月君……………」


もうっ………馬鹿………



皐月君の、馬鹿……………



そんな、優しい事を言われたら

俺…泣きたくなっちゃう…ってか、泣いちゃうじゃん…

15:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 22:56 ID:mqk


「もう…馬鹿。泣くなって…」


そう言う皐月君は

若干、呆れ顔ではあったけれど

優しく、ニコッと笑っていた………



「だって…皐月君が…

そんな優しい事、言うから…感動しちゃって」


「泣き虫…本当に、涙腺が弱いなぁ」


そう言って、ギュッと、抱きしめてくれた



あぁ…俺………


本当に、早く、退院しなきゃね…



早く、ここから出て…

また、皐月君と一緒に、学校行って

一緒に、馬鹿やって、笑って、遊びたい………



本当………

俺の心臓が…生まれつき、こんなに

ダメダメじゃなければ………俺も、皆みたいに

普通の体に、生まれていれば、よかったのにね…



心臓が悪いなら…もしかしたら

突然、ぽっくり逝くかもしれない

まだ、幼いながらも、そんな恐怖心だってあった



だけど、皐月君と二人でいれば

そんな恐怖心だって、忘れる事ができた


自然と、ホッとできて…見えない未来が

少しだけ、輝いて見えるような…そんな気がした

16:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:02 ID:mqk


そして、あっという間に時間は経ち

なんとか、今日も一日が無事に終わった


俺は今日も…無事に

生き伸びる事ができた…


一日が終わると

「あぁ俺、今日も死なずに済んだ」って

安心できたんだ………



ずっと、この中に閉じ込められてると

ついつい、考え方までが暗くなっちゃって

本当に、ダメだな………マイナス思考で…




「…君、悠翔君…起きてよ…」


「…んぅ……………?」


夜、病院に泊る事になった皐月君と

一緒にベットに並んで寝ていると、いきなり

体をそっと揺すられて起こされた


目を開くと、体を起こして俺の顔を

覗き込んでる皐月君の姿が目に入った



「…ん………どうしたの………?」


俺は、目をこすりながらも体を起こした



時計を見てみると

時刻は、現在、真夜中の二時だった



こんなとんでもない時間に起こすなんて、何事?

17:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:11 ID:mqk


「どうしたの?トイレ行きたいの?」

夜の病院って、暗くて不気味だから

一人でトイレに行くのも怖いんだよなぁ

でも、皐月君は俺と違って怖がりじゃないのに…


「ちょっとさ、風に当らない?」

「へっ………風に………?」

「うん。今夜はきっと月が綺麗だよ。屋上に行こうか」


病院の屋上には、まだ行った事がなかった

何度も…入院した事が、あるのにね………



「いいけど…でも、いいの?」

「いいでしょ!ちょっとくらいなら」

「だけど、今、ウロウロしてたら…怒られるよ?」


見つかったら…絶対に玲先生の

雷が落ちるよ…あの先生、怒ったら怖いもん



「見つからなければ平気だよ!行こうよ」

「んー……………」


見つかれば、絶対に怒られるけど

でも…たまには、外の風にも当たりたい…



「うん…いいよ。行っちゃおうか」



屋上にも、行ってみたいし

夜の病院をコッソリと、見つからないように

歩くのも、なかなかスリルがあって、楽しそうだし

18:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:16 ID:mqk


コッソリと、病室を抜け出した

見つかったら、玲先生の雷が落ちるだろう



暗く、静まり返った夜の病院内を

皐月君と二人で、息を潜めながら

そっと…足音も立てないように、慎重に歩く



俺…夜の病院内って、歩いた事ないから

めっちゃ新鮮だけど、めっちゃ怖い…

昼間と違って、暗いのと…人気がなくて、不気味だ…


まさに…幽霊が出そうな。そんな雰囲気だった………



「皐月君、怖いよ〜」

「えー、そうかなぁ?スリルがあっていいじゃん」

「でも怖いよ〜お化け屋敷みたい…」


俺は、怖いモノがとにかく大嫌いなんだ


「ねぇ、やっぱり戻ろうよ………」

「なんでだよー。さっきまで同意してたじゃん」

「確かにそうだけど…でも怖いもん」

「全く…本当に、情けないなぁ」


皐月君…結構、キッパリ言うな…


「ここまで来たんだから、行こうよ!!」

「あっ…ちょっと………」


皐月君は、ギュッと俺の手を握って

スタスタと、ためらいもなく暗い院内を進んでいく

19:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:24 ID:mqk


暗くて不気味な院内を

ビクビクしながら歩いて、ようやく屋上に到着



ガチャ


屋上のドアを開くと

風が吹いていて、俺と皐月君の髪を靡かせた



屋上…初めて来たし………

結構、風が強いんだな………



「ほらっ、悠翔君!見てよ!!」

「わわっ………引っ張らないでよ」


皐月君は、俺の手を引いて、フェンスの方へと歩く



「見てよ…やっぱり、今日は月が綺麗」


俺も、ゆっくりと…空を見上げた


暗い夜空に月が顔を出し、輝いていた



「うん………綺麗だね…………」




こうして…暗い夜空を見上げたのって久々かも…。

いっつも、真っ白い天井ばっか見てたから…



いつもいつも、俺の視界に

映ってるのは、無機質な…色のない天井

何も…希望を映さない、異空間………



やっぱたまには、外の空気も吸わなきゃな…

20:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:31 ID:mqk


そして、屋上のフェンス越しに

夜の街を、何気なく、見つめた…



さすがに、もう真夜中ってだけあって

街中も、明りは消えて、暗く静まり返っていた



なんだか………明りが消えた街って、寂しいな

昼間は…きっと、人で賑わっているのに………



「ねぇ……悠翔君……」

「ん?何、皐月君……」

「たまにはいいでしょ?外も…」

「うん…本当に、すごく…いいモノだね…」


最近では、ずっと外に出てないから…

男の子なのに、肌もすっかり白くなっちゃった


皐月君は、健康的に焼けてるのに…

なのに俺は色白で、なんだか…明らかに不健康って感じ


「俺………明らかに、不健康に見えるよね?」

「…どうして?」

「だって…色、白いし…薬ばっか飲んでるし…」


薬を飲んでると

嫌でも…認めたくなくても

自分が病気なんだって、実感させられる…



光が当たらない、日陰で咲く花は

結局は、枯れてくのを待つ運命………


俺も、いつか枯れ果ててしまうのをただただ待つ…



 そういう運命なのかな―――――…

21:さち ◆q8BU:2013/04/27(土) 23:37 ID:mqk


「もう、何暗い事言ってんの。馬鹿だね」

そう言って、バシッと俺の頭を叩いた



皐月君って、病人だから気を使うとか

そういうのが、他の人と違って、全然ないよな…


他の人はみんな…俺が、心臓に病を抱えてるって

だけで、病人扱いして、変に気を使ってたから…


俺からすれば、気なんて使わずに

普通の人と、同じように、接してほしいよ………



「そんなネガティブな事言うなんて、らしくない」

「ごめん…つい………」



ここにいると、ついネガティブ思考になってしまう…



「そんなの………退院したら

いくらでも、日焼けできるよ。それに

薬は、病気を治すために飲んでるんだから、仕方ないでしょ?」



「確かに………そうだけど

でも、俺は…ここから、生きて出られるの…?」



生きて出られるのか、そんなの…自分でもわからない

今の自分の容体は、良いのか、悪いのか、それすらも

よく、わからないのだから…………

22:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:04 ID:mqk


「そんなの…当たり前じゃん」

「え…………?」

「悠翔君は、生きて出られる。当たり前でしょ?」


当たり前、か…………



「悠翔君の病気は、玲先生が

必ず治してくれるから…だから、安心してればいいよ」



先生が、治してくれる………


そっか………先生に任せてれば、大丈夫なのか…



「俺の体は………大丈夫、なの?」

「うん…きっと、確実に、良くなってるはずだから…」


そう言って、皐月君は

夜の街を眺めながらも、俺の手を握ってくれた



「だから、今悠翔君が考える事は

そういうマイナスな事じゃなくて、退院をしたら

何をするかって事だよ!!」


「退院したら、する事……?」


皐月君…すごいなぁ。いっつも

そうやって俺を、必ず、励ましてくれる



「やりたい事、いっぱいあるでしょ…?」

「うん……………」



皐月君と一緒にやりたい事、いっぱいあるよ…

23:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:09 ID:mqk


「俺…早く、ここから出て

そんで、皐月君といっぱい

いろんな事をしたい……………」


ちょっと冷たい夜風が、俺らの髪を靡かせる


「それなら、プラス思考で…がんばろうよ」

「うん…そうだね」

「僕らはまだまだ若いんだから、人生楽しまなきゃ!!」


まだまだ若いって…そりゃあ、小学生ですからね



「ねぇ悠翔君、退院したら何やりたい?」

「そうだなぁ…まずは、外で遊びたい…」

「うんうん。他には?」

「皐月君と、魚を取りに行きたい」

「おっ、いいね!他には?」

「いっぱい、おいしい物食べに行きたい」

「いいね〜絶対に行こうね」

「あと、お泊まり会したい。うちに泊りに来てよ」

「もちろん。絶対に行くよ!」


あぁ、どうしよう

実際、やりたい事だかけじゃん…

俺って、結構、欲張りなんだな………



「あとね、それからー………」

「いっぱいあるね。……退院したら、全部、やろうね」

「うん。やろうね………」

24:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:15 ID:mqk

+訂正+

>>23

× あぁ、どうしよう

実際、やりたい事だかけじゃん…

俺って、結構、欲張りなんだな………


〇 あぁ、どうしよう

実際、やりたい事だらけじゃん…

俺って、結構、欲張りなんだな………


微妙な訂正、申し訳ありません!

______________________


「僕らは、人生これからだもん!

きっとこの先、光り輝く未来が待ってるよ!」


そう言うと、皐月君はピースサインをした

それにつられて俺も、ピースサインをした


光り輝く未来………あの光の射さない場所に

ずっといたせいで、自分の未来なんて

怖くて………考えた事なんて、ないや………



「とにかく、悠翔君が良くなるように、毎日来るからね!」

「病院嫌いって、いっつも言ってるじゃん」

「うん。消毒液の匂いとか、注射とか大嫌い…でも、悠翔君がいるから」


なんか今の俺らって、まるで恋人同士みたい


「悠翔君がいれば、大嫌いな病院も

大好きな場所になるの!」


「あはは、そうなんだー」


あぁ、やっぱり

皐月君といると、楽しいし、退屈しない



こうして、二人で、馬鹿らしい話をしてる時は

何もかもを忘れられて、笑えていた………

25:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:23 ID:mqk


「あっ、そろそろ…戻らなきゃね」

「えっ………もう、戻るの?」

「うん。あんま長くここにいたら、見つかっちゃうかもよ」


確かに………そろそろ、病室に戻らないと

見つかったら、ヤバイもんね………



だけど、なんか………一気に、現実に戻された気がする



病室に戻ると、まるで自分が

死と隣り合わせのような…全て

未来が、闇で包まれてるような…そんな気がする



「はぁー………また明日も、薬と格闘しなきゃ」


明日もまた…今日と同じ

大量の薬との、格闘が待っている


数週間もすれば…また、採血をしないといけない



「もう…いい加減、解放されたいよ…」

「大丈夫だって!絶対に…解放される日は、近いから…」

「うん……ありがとう………」



俺だって………

好きで、こんな体に生まれたわけじゃないのに

26:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:29 ID:mqk


「悠翔君…弱気にならないで」

「え…………?」

「僕はいる………何があっても、僕が支えるから…」

「皐月君…………」



何があっても、支える…

その言葉が…きっと、俺にとって

一番の、特効薬だと思うよ……………



だって…ずっとずっと

俺のそばにいてくれる親友は、皐月君だけだもん



「僕…これからも、ずっと悠翔君を支える」

「っ………うん………ありがとう…………」

「僕はこれからも…ずっとずっと、隣にいる…」


ずっと、か………



多分、だけどね…

俺、こんな体だから、絶対…皐月君よりも

先に逝くと思うんだ………だけど、そんな事は

さすがに、口が裂けても言えないけどね………



「ねぇ、悠翔君、約束しよう」

「えっ…約束………?」

「うん。ずっと一緒にいようね!約束」


そう言って、皐月君は、小指を差し出してきた


「…………………………………」


俺は、素直に指を…差し出しても、いいのか

一瞬、ためらった

27:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:40 ID:mqk


俺はもしかしたら…

早くに、いなくなるかもしれない

皐月君を、早くから、一人にさせるかもしれない



だけど、信じたい………

俺だって、ずっと一緒だって、信じたいもん



「うん…約束だよ……………」



俺も、小指を差し出して、彼の指に絡めた



こうして、まだまだ幼くて

自分の未来すらも、わからない無知な俺らは約束を交わした



ずっと一緒にいよう………そんな、些細な約束を




しかし、この約束が…のちに

とっても、残酷な…約束になってしまうなんて

この時の俺らは、まだまだ…知る由もなかったんだ…




まだ…自分達の運命も、知らなかったのだから………

28:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 11:43 ID:mqk


______あれから、6年




「悠翔君っ、早くしないと遅刻するよ!!」


「えっ…もうそんな時間?マジかよ…待ってよ」



時の流れは、早いのか、遅いのか、よくわからないが

俺らは、高校生になった。当然、一緒の高校に通ってる



俺は、今でも、生きてる………

死なずに、生きて、無事に16歳になった

中学だって、特に難なく通う事ができた



6年前、あれから…本当にすぐ、退院できた



ここから生きて出られるのか、とか

もしかしたら、死んじゃうかもって

あの時、本気で思っていた自分が、馬鹿みたいだ



ただ…やはり中学でも、小学校と同じで

皆…俺が病気持ちだって事で、あまり

近づいてくる人はいなかった………



それでも、別に寂しいとかは思わなかった



だって…ずっと、皐月君が隣にいてくれるから

だから、全然、寂しくなんかなかった



ただ今でも、俺の命は、いつまで続くのかなって事は

時々、考える…………

29:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 12:01 ID:mqk


「わっ、ヤバイ!本当に遅刻だ…」

「もう、悠翔君がモタモタするから!」

「とにかく、走って行こうっ………」



俺の体には…あれから

特に変わった事とか、異変はなかった



だから、入院はもう…10歳の時以来してない

まぁ今でも病院には、定期健診には通ってるけど



おかげで、中学は休まずにちゃんと通えたし

高校だって、今の所、めっちゃ順調に通えてる




「ちょっと悠翔君っ…走ったら、体に悪いんじゃ」

「大丈夫だって!少しくらい、問題はないよ」



現在、時間がヤバイので、皐月君と二人で

走って登校してる



走る事は俺にとって、厳禁な事だった

だけど、体調も良く特に異変はないので

少しくらいではあるが…走ったりもしてる



先生には、「いいよ」って言われてないけど

ちょっとくらいなら大丈夫、という、自己判断だけど………



ただ…今は、あの頃とは違って、毎日が輝いていた

あの頃は、いつもいつも、光の射さない病室に一人ぼっち



でも今は違う。家族がそばにいるし、こうして皐月君と

一緒に学校も通えてる………とにかく今は、毎日が充実してた

30:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 12:14 ID:mqk

+新キャラ+

*森本 有純(azumi morimoto)高1 ♂

 悠翔と皐月の高校の同級生。

______________________


ガラッ


「はぁー……ギリギリセーフ」

「今日は朝から、いい運動をしたね」


小学生の頃は、あんまり走り回る事がなかったから

今は少しだけど、走ったりできるようになって

俺は、めっちゃ嬉しかった。他の人からすれば、当たり前の事だろうけど



「二人ともギリギリじゃん!おっはよー!」


あ、そうそう

高校に入学してから、実は一人だけ新しく友達ができたんだ



「おっはよー」

「おはよう、有純君」


「二人いっつも一緒に登校してるよね。一心同体みたい」


そう言いながら、ニコッと太陽みたいに

笑ってるのは、森本有純君


高校に入って、すぐくらいにできた友達



明るくて、一緒にいると楽しくて

そして、何よりも俺が嬉しかったのは

有純君は俺の持病の事を知っても、病人扱いをしないって事


病人扱いとか、そういうのは一切なくて

本当に、普通に接してくれた…皐月君みたいに


だから、心を開く事ができて…こうして、仲良くしてるんだ




俺はふと、何気に、自分の胸に、手を当ててみた

さっき走ったばっかだから、当然、ドクドクと脈打ってる


なんか、こうすると…生きているんだなぁって気になる…

31:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 13:33 ID:mqk


病気持ちでも、俺は普通の人とほぼ同じように

特に不自由もなく、日常生活を送れてる


だけど実は…普通の人とは違う事が、一つある



「ふぁ〜………眠い………」

「さっちゃんったら、授業中も居眠りしてたよねー」

「ご飯食べた後って、眠たくなるんだよ」

「さっちゃんは年中寝むいんでしょ?」


今は、お昼休み。

本来ならば、お弁当を食べ終えて一息……ってとこなんだけど

俺には一つ、使命があった………




「あーあ……今日も飲まなきゃ………」

「悠ちゃん、嫌そうだねー」

「うん。だってめっちゃ嫌だもん…」


そう言いつつも、俺は巾着袋から、薬を取りだした



そう

病院から生きて出られたが、薬だけは飲み続けてる

玲先生に、絶対に飲めよって言われてる



だから、嫌でも、仕方なく飲んでる

だって…これを飲まなかったら、俺は_________



「まぁ、入院してた頃に比べたら、少ないからいいじゃん」

「うん…そうだね………」


薬の量自体は、入院してた頃と比べて減った

だからまだいいかな………


だけど、この大きなカプセルの薬…嫌だなぁ



「ねぇ、よかったら俺が、口移しで…」

「嫌っ!!それは絶対に嫌だから」

「ひっ、酷い!今、有純君めっちゃ傷ついたー」

「あー…はいはい。悠翔君、頑張れ」



この二人といると、本当に…ヤバイくらい、楽しくて

自分が病気って事自体、本当に…忘れちゃうよ………

32:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 13:37 ID:mqk


「うぅ………マジでキツイ…」

「頑張れ!あと一個じゃん!」

「嫌なら俺が代わりに飲んであげようか?」

「いやいや、それじゃ意味ないでしょ」


二人に励まされながらも、今日もまた薬と格闘していく


こればっかりはなぁ…

誰かに代わりに飲んでもらうわけにはいかないからなぁ


カプセルって、どうして飲みにくいんだ?

まぁ、粉よりは、ずっとずっとマシだけどさ



「はぁ〜………今日も薬、飲んだ………」

「お疲れ。毎日、御苦労さま」

「悠ちゃんの努力は、いつか絶対報われるよ!」

「うん…だといいけどね…………」


この努力…いつか報われる時はくるのかな?

俺は一生、この薬と付き合っていかないとダメなのか?



様々な疑問が、頭の中で過るが、医学に関しては

知識がない俺にとっては、いくら考えても、わからない疑問だ



今では、この二人に励まされながら薬を飲むのも、日課になってる

やっぱ…励まされながらだと、意外と頑張れる



今、自分の体が、どういう状態なのか、正直、よくわかんない

俺にとって、一番わからない事は、きっと、自分の体の事だと思う

33:さち ◆q8BU:2013/04/28(日) 13:40 ID:mqk

+訂正+

※句読点が多い文章を訂正します


>>32

様々な疑問が頭の中で過るが、医学に関しては

知識がない俺にとっては、いくら考えてもわからない疑問だ



今では、この二人に励まされながら薬を飲むのも日課になってる

やっぱ…励まされながらだと、意外と頑張れる



今自分の体がどういう状態なのか、正直よくわかんない

俺にとって一番わからない事はきっと、自分の体の事だと思う



↑の様に訂正お願いします。

34:麗たん:2013/04/28(日) 23:50 ID:XP.

これはまた、新しい感じの小説ですね♪

面白いです***

悠翔くんを応援しています!!
さちsも応援しています!!w

35:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 11:51 ID:mqk

>麗たんsama

 新しい…?いや、古いですよ!!←

面白いなんて、お褒め頂き光栄です!

悠翔君は分かりますが、私という駄作者まで…?

感動です(´・ω・。`)

36:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 12:13 ID:mqk



そしてこの日はもう一つ、やらなきゃいけない事がある





放課後


「悠ちゃん、さっちゃん、帰ろうよ」


「あ、ごめんね………今日は、ちょっと」



今日は、あれの日なんだ………



「あっ、そっか…わかった。じゃ、また明日ね」


有純君も、何の事か、ちゃんとわかってる



「じゃ、悠翔君、行こう…」

「うん…いつも、ありがとね」

「いいんだよ。だって一人じゃ嫌でしょ?」

「うん…ちょっと、心細い…………」



そう。実は今日は、定期健診の日だから

病院に行かないといけない日なんだ


異状がないか、定期的に診察してもらわないといけない。



病院なんて…通い慣れた場所なのに

いつも、皐月君に付き添ってもらってる



やっぱり…何回も行ってる場所でも

一人で行くのは、今でも、心細いから………

37:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 12:18 ID:mqk



「はい、ちょっとヒヤっとするよ」


「んっ……………」



今、俺は病院の診察室で、玲先生に診察してもらってる

冷たい聴診器が俺の胸に触れる。冷たいその感覚に、ビクッとなる



「悠翔君、もっとリラックスしなよ」

「そっ、そんな事言われたって………」

「まぁ、病院なんて皆嫌いだもんね」


やっぱり、病院と場所は、何回も通ってても

決して、慣れる場所なんかじゃないと俺は思う



それに、いつもいつもこの瞬間は怖い…

何事もなければいいが、もしも何か異状があったら…って

つい、そんなネガティブな事を考えてしまうんだ



だって………もし万が一、心臓に異状が見つかれば

俺はまた…ここに、閉じ込められるのだから………



「よし、特に問題はないね」

「………本当?」

「本当だよ。嘘なんてつかないよ」

「よかった………………」



とりあえず、ホッと一安心ってとこだ…

38:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 12:22 ID:mqk


「それで、どう?高校の方は」

「うん。毎日、楽しいよ。大好きな友達もいるから」


診察が終わり、少し近況報告

これも一応、病院に来た時に日課の一つ



「でも、体育は見学してるよ。………激しい運動、ダメだよね?」

「うん………ごめんな」

「先生は悪くないよ………俺がこんな体だから」


先生は…悪くないのに、ほぼ毎回

そうやって…悲しそうな顔をして

「ごめんな」って謝るんだ…何も悪くないのに………



「大丈夫…いつか、普通の体になる日がくるから」

「…うん…………」



先生は、いつもそう言ってるけど…

その言葉を信じていいのか、俺はわからない



「じゃ、ちゃんと薬は飲み続けてな」

「わかってる。毎日、嫌でも飲んでるよ」

「ん、いい子だね。そんじゃまたね」

「うん、ありがとうございました!そんじゃ」


診察を無事に終えて、俺は診察室を出た

39:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 12:25 ID:mqk


「終わったー?」


待合室には、ソファーの背もたれにもたれかかって座る皐月君

俺が出て来た事に気づくと、ニコッと笑顔を向けてくれた



「うん、終わったよ」

「異状なしだって?」

「うん。異状なし!」


そう言って俺は、ピースサインを向けた



「よかったー………じゃ、さっさと帰ろう」

「うん…そうだね……………」


皐月君も、病院は大嫌いだから、さっさと出たいみたい



それなのに、いつもいつも

付き添ってもらって………本当に、ありがとう



「今日もさ、僕の家に寄ってく?」

「えっ、いいの?」

「全然いいよー」

「そんじゃ、お言葉に甘えて」



こんな感じで、放課後はなんだかんだで

皐月君の家に寄るのも日課になってる

そんで、一緒に宿題をやってる。


まぁ、皐月君は、ほとんど俺の答えを写すだけなんだけどね




だけど………

こんな平穏な、何事もない日々が、いつまでも続くといいな

40:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 15:30 ID:mqk


「あーあ……………………」


今、皐月君の部屋で一緒に宿題をしてる

そして俺は宿題をそそくさと済ませて、ベットに寝ころがった



「また答え写してもいいー?」

「ダメって言っても写すでしょ?いいよ」

「サンキュー…………ってか、どした?」

「んー……別にー…………」



俺はボーッと天井を見つめ、室内には

シャーペンの音しかしない…静まり返ってる



「ねぇ…皐月君………」

「んー?」

「俺、無事…16年、生きれたね………」

「………いきなり、どうしたの?」


皐月君は、手を止めて、俺の方に視線を移した



俺の言葉に驚いたのかな?

まぁ、俺も自分で言っといて少しびっくり



「なんかさ………俺、入院してた頃、よく考えてたんだ」

「え…何を………?」

「自分が何年、生きれるのかなって…」

「……………………」

41:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 15:35 ID:mqk



「悠翔君は今でも、マイナス思考だね…」


そう言いながら皐月君も、俺の横に寝転がった

このマイナス思考は、生まれつきかもね…



「………せめてさ…………」

「んー?せめて…何?」

「20歳までは…生きたい。長生き、できてなくても…」

「20歳って…………………」


なんとなくだけど………でも、自分が

確実に、長生きはできない事はわかる



「何言ってるの!!そんなの短過ぎだよっ…」


体を起こして、少し…強い口調で怒鳴ってきた



「だけど…20歳まで生きれれば、上等かなって…」

「馬鹿………僕ら、約束したでしょ?忘れたの?」



うん、確かに約束したね

大事な約束だから…忘れるわけがないよ




「僕らは…ずっと、一緒にいるって約束したじゃん」

「…うん………したよ…」


「だから…死ぬまで、ずっと一緒だよ…命が尽き果てるまで」



そう言って皐月君は、一筋の涙を流して、俺の手を握った

なんだか皐月君、涙もろくなったね………




 本当………俺の命は、いつ、尽き果ててしまうのかな…?

42:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 15:47 ID:mqk



俺って、いつ死ぬんだろう?

死ぬ時は、病気で苦しんで死ぬのかな?

俺は人生の最後まで…病魔に苦しめられるのか?



16歳になって…ついつい

そんな馬鹿らしい事を考える事が多くなった


ただ、16年も生きれて…ホッとしてる自分だっている



そして、きっと………

俺の心臓は、このまま、良くならないんだろうなって事も

なんとなーく…わかってる………






「…………………」


「おーい!悠翔くーん!!」

「悠ちゃーん!!」



遠くの方から、授業中にも関わらず

大声で俺の名前を呼んで、手を振る二人に

俺もつい笑みが零れて、手を振り返す



そう。今は体育の授業中

俺だって、本当はやりたいよ?

だけど…見学。激しい運動は、厳禁だからね



皆が運動してる姿を、俺は見てるだけ…

皐月君は、見学いいな〜…なんて言ってるけど

俺は、好きで見学してるわけじゃない………

43:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 15:51 ID:mqk


それに

こうして、毎回毎回、見学してると________



「おい、如月の奴…また見学してる?」

「あいつ…本当に病気なのかよ」

「本当は、ズル休みのために仮病使ってるんじゃない?」


「………………………」



あんたら…思い切り、聞えてるよ………



全く………わざと聞えるように言うって

なんか…感じ悪い奴………



いっつも、見学してるもんだから

一部の奴らからは、「仮病」だとか「ズル休み」

なんて…噂されてる………やっぱりなって感じだけど



「こら!!あんたら、何馬鹿な事言ってんだよ!」

「そうだそうだ!好き勝手言うんじゃない!!」

「な、何だよ…お前ら、そんなムキになって………」



だけど、そんな陰口を言われたって

いっつも、二人が必ず俺の事、庇ってくれるよね…



こんな体でも、毎日楽しいのは

すごく…良い仲間に、恵まれたからかな…

44:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 15:58 ID:mqk


毎日毎日、とにかく平穏で

何事もなく…平和に過ぎ去っていく



だから俺は、ちょっと油断していたのかもしれない




「あっ、ヤバイ!教室に忘れ物した〜」


帰ろうと、下駄箱まで来た時に

皐月君が忘れ物をした事に気付いた

ちなみに、有純君はこの日は部活で一緒に帰れない




「ごめんっ!すぐに戻るから、ちょっと待ってて!」

「早く戻って来てよー?」


バタバタと走って、彼は忘れ物を取りに行った

こんな時ですら、走れるのっていいなぁ…って思ってしまう



(今日は…久々に、俺の家に皐月君を招待しようかなー)



なんて………下駄箱の前で、そんな呑気な事を

考えていた時だった………




「おっ、如月じゃん。一人?」

「神楽と森本についに見離されたー?」


クラスメイトで…チャラチャラした男二人が

いきなり、俺にそんな事を言ってきた


元々こいつらは、何かと…俺が気に入らないようで、悪口を言ってくる



だけど、そのたびに、いつも

皐月君と有純君が庇ってくれてた

でも今は、そんな二人がいない…俺、一人だ



俺の額には、なぜか、汗が流れた

45:隣の燕くん:2013/04/29(月) 16:01 ID:ZK2

皐月君!!!有純君!!!もどってこおおおおおおい゚(゚´Д`゚)゚

ちょ(´;ω;`)泣いちゃいます泣いちゃいます((涙腺崩壊((

20歳まで生きて欲しい!!本当生きて欲しいがんばってほs(((蹴

これからも楽しみに待っていますよっひっひっひ(☆∀☆)((

応援しています(☆∀☆)やばい面白いお←

46:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:01 ID:mqk


「お前さ…いっつも、体育サボりだよな」

「ちょっと体が弱いからって、調子乗ってない?」


わかってる………

いろいろな考え方の人がいる。だから

こういう事を言われたって、仕方がない事だ…



それに…こんな事を言われたって、気にしなければ




ドンッ



「っ………………!!!」


俺は、いきなりの事に、ただただ、驚くばかりだった



いきなり、思い切り足でお腹を蹴られて

それでバランスを崩した俺は、その場に豪快に尻もちをついた



周りの人達は、何事かと…驚いて、みんなこちらを見ていた

だけど、すぐに視線を反らしたりしてた…



「いっつもいっつも、神楽と森本にベッタリだよなぁ」

「本当はあいつらも、ウザいと思ってんじゃないの?あんたの事」



その言葉に、さすがに俺は……………



「そんなわけないっ………そんな事、あるわけ…」



二人は、大事な親友だ………

別に…ウザいだなんて、思って…ないよね?

47:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:05 ID:mqk

>隣の燕君

 皐月君と有純君…

早く来て110して下さい!!((殴

20歳の悠翔君かぁ……((夢

応援ありがとう☆

48:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:09 ID:mqk


「ふーん、そんな自信どこから出てくるわけ?」

「病気持ちの奴と友達なんて、可哀想だよなぁ」


気が付けば、無意識のうちに

俺の体は、ガクガクと震え始めていた


嫌だ………もう、聞きたくなかった………


俺は、耳を塞いで、必死で聞かないようにしてた

だって…考えたくもなかったから



だけど今まで、考えた事もなかった

二人が俺の事を、面倒だって思ってるんじゃないか

ウザいって思ってるんじゃないかって………そんな事、考えもしなかった




「おいっ、無視してんじゃねぇよ!!」



乱暴に、胸倉を掴まれた

その時だった________________



「っ………ぅ……………」


「えっ………お、おいっ…ヤバイんじゃねぇの?」



あぁ…ヤバイ………この感じ………



「っ………ゴホッ…ゴホッゴホ……」



ヤバイ………これは、発作だ………



ずっとずっと、発作なんて起きてなかったから

体は、良好かなって油断してた………



でも、玲先生がいつも言ってた

発作はいつ起きるかわからないから、油断しないようにって…

49:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:18 ID:mqk


「ゴホッゴホゴホッ…っ…」



どうしよう…全く、治まらない

苦しい………俺は苦しさで、その場で悶えてしまった



周りにいる人達は、皆

見たけど、必死で見ないフリをしていた


周りに人は沢山いるのに、誰も助けようとしてくれない



人間なんて、所詮は…こんなもんなんだ………

俺は人の持つ、冷たさというのも、この時…よく実感した



あっ、そうだ…薬だ…

発作が起きた時に飲むようにって言われてる薬が

ポケットの…中に……………


俺は発作に苦しむ中、必死に、ポケットの中の薬を取りだした



なんとか薬を取りだす事ができて

俺は急いで、それを飲もうとした。水無しでも、飲めるモノだから




だけど_______________




ゴリッ



「っ………………!!!」



薬を、思い切り、踏まれてしまった……………



「こいつ…マジで気持ち悪い」

「早く行こうぜ…………………」


二人は、走って何処かへ行ってしまった

大事な薬は、無残にも、粉々になってしまった



どうしよう…薬がないと、俺は――――…

50:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:37 ID:mqk


「ゴホッゴホ…ゴホゴホっ………」


酷くなっていく発作

苦しい………息が苦しい



痛い………心臓が、痛い………


どうしよう…薬を飲まないとダメなのに

薬が…粉々じゃあ…ダメだ………



飲まなかったら、どうなるの?

俺はこのまま…死んじゃうの…?



発作に苦しみ、俺の意識は、朦朧としてきて

視界も、徐々に霞んでいった



あぁ、俺………このまま、死んじゃうのかな…?



発作で苦しい。今、もしかしたら

自分が死んでしまうかもしれないのに

なぜか俺は、自分でも、驚く程に、冷静だった



「悠翔君!!!どうしたの!?しっかりしてっ…」


ふと、霞む視界に映ったのは

俺の事を、涙目で見つめている皐月君だった



「しっかりして!!大丈夫…絶対に、大丈夫だから…」



何で………何で、そうやって

皐月君が、泣くわけ?



お願いだから…泣かないでよ………



そして俺は……気が付けば、意識を手放していた

51:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:45 ID:mqk


何でかな………?



昔から…皐月君が「大丈夫」って

言ってくれると、どんなに不安な気持ちでも

ホッと…安心してしまうんだ



たとえ、病に苦しめられても…それでも

大丈夫だって気持ちになるんだ




______________



「………ん……………」


目を覚ますと、真っ先に目に映ったのは

小さい頃によく見た…見なれた、嫌な風景だった


ここは、病院だ………俺は今、病院のベットの上に寝かされている



「俺…ちゃんと、無事に生きてるじゃん…」


発作が起きて、結局あのまま死ぬかと思った

だけど、助かった………まだまだ俺の命が果てる時は先なのかな…


すると、ふと…左手に何か…温かい感覚が…


皐月君が、俺の手を握って、眠っていた

頬には…涙の痕があって…大泣きしたんだなって事がわかった



あぁ、そうか、俺…

皐月君のおかげで、助かったんだ………

52:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 16:51 ID:mqk


「ありがとう………………」


それはそう小さく呟き、そっと…皐月君の頭を撫でた



「…んぅ……………」

「あ…………………」


起こしちゃったかな………?



「あっ、悠翔君…起きたの…?」

「うん…起こしちゃって、ごめんな………」

「悠翔君っ………よかった………無事で」


皐月君は、安堵感からか

ボロボロと…何かの糸が、切れてしまったように、泣きだした



もう…まただ………また、この人は………



「何で…そうやって、貴方はいつも泣くわけ?」

「だって……そんなの、わかんないよっ……」

「泣かないで………頼むから、泣かないでよ、皐月君」



俺は、泣きじゃくる皐月君を抱きしめた



貴方には、泣いてなんてほしくない………

涙を流す、悲しい顔なんて…似合わないよ…?



「皐月君…笑ってよ………」

「えっ…………………」

「貴方には笑顔が…よく似合うから、笑っていてほしい」



せめて…嘘でもいいから、笑顔でいてよ?



人生の最後まで…ずっと、笑っていようよ………

53:karin ◆WfHE:2013/04/29(月) 17:27 ID:9xQ

感動(;o;)
目がうるうるしてます(>_<)

悠翔くん助かってよかったぁ……(;o;)

54:さち ◆q8BU:2013/04/29(月) 17:41 ID:mqk

>karinsama

 感動出来る作品…

書きたかったんですよねw

悠翔君の今後に期待です!

55:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:27 ID:mqk


「うん…ごめんね、悠翔君…」


やっぱりさ…いくらネガティブでも

人生の最後とかくらいは、笑ってる方がいいよね…?




ガラッ


「あっ、悠ちゃん!!目、覚めたの!?」


「有純君…………」


病室のドアが開いたと思ったら、そこには有純君が

手には缶ジュースを持っていたので、ジュースを買いに行ってたらしい



「よかった………悠ちゃんっ!!」

「ぉわっ……………!!」


有純君は、手に持っていたジュースを

乱暴に放り投げて、俺の方へと駆け寄ってきて、抱きついてきた


しかも、息が苦しいくらい…力強く………



「ちょっと有純君…そんなキツくしたら、悠翔君苦しいよ?」

「あ、ごめんごめん。でも…嬉しくて………」


そう言う有純君の頬には、涙の痕があった………泣いたんだ


俺のせいで…二人とも、泣いたんだ

そう思うと、なぜか申し訳ない気持ちになった

56:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:31 ID:mqk


「じゃあ僕、玲先生呼んでくるね」

「うん…わかった………」


皐月君は、先生を呼びに病室を出て行った

俺の体…発作起こしたけど、何もなってないよね…?



「悠ちゃん…体、もう何ともない?」

「うん…もう、大丈夫だよ………」

「もう俺…マジでビビったよ…さっちゃんから、悠ちゃんが倒れたって聞いて」

「心配かけて…ごめんな…………」


本当は薬…飲もうとしたんだけど………


もしも…薬を飲めなくて、発作を起こしたまま

あそこに…倒れたままだったら…俺は、どうなっていたのだろうか…




ガラッ


「悠翔君、起きたんだね」


「あ、先生………………」


黒縁の眼鏡をかけた玲先生が病室に入ってきた

相変わらずのイケメンだなぁって…つくづく思う



「そんじゃ、ちょっと診察するから…二人は、ごめんね?」

「了解。そんじゃ、廊下で待ってよう。さっちゃん」

「うん、そうだね…………」


二人は病室から出て行って、先生と二人きりになった

57:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:36 ID:mqk


「ってか先生、何で眼鏡なんて…」

「あぁ、これ?ちょっとした、気分転換だよ」


ふーん、気分転換ね…確かにこの先生、気まぐれなとこもあるからな


「どう?もう…なんともないかな?」

「はい…大丈夫です………」

「そっか…じゃあ、軽く診察させてね」


それから簡単な診察を受けた

一応…今は、本当になんともないけど…俺の体は

大丈夫………なんだよね……?




「よし………もう大丈夫だね。何も問題はない」

「そっか………よかった………」



俺の体は、なんともなかった



どうやら俺の体は…まだまだ、もつようだ



「それにしても…まさか、大きな発作が起きるとは」

「俺…すっかり油断してたから………」

「あれほど、油断は禁物だって言ったはずだよ………」

「す、すいません………」

58:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:39 ID:mqk


「薬は飲まなかったの?発作が起きた時に飲むように渡してたけど」

「あー……あれはですねぇ…………」



飲もうとしたけど、クラスの奴らに

踏み潰されて、粉々にされた…なんて、言えない



「ちょっと…家に忘れてしまって…」

「全く………ちゃんと、自分の病気の事、自覚してね」

「はーい………わかってますよ………」



病気の事なんて…嫌でも、いつも自覚してますよ…



「とにかく………これだけは、いつも頭に入れておいて」

「………………?」

「発作が起きて、薬を飲まなかったら…そのまま………」

「っ………………」

「脅す事は言いたくないけど、その可能性だって十分あるんだからね」



つまりは、発作が起きたら…ぽっくりと、逝く可能性もある

そう言いたいんでしょ?結構…オブラートに包んで言ってくれてるけど



「じゃあ俺ってさ…いつも、命が終わる危機があるって事?」

「………………」

「そうなんでしょ?先生、下手な嘘つかないで…」

59:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:43 ID:mqk


「まぁ…そういう事だよ………」

「やっぱり……………」

「でもっ…ちゃんと、そのうち…普通の体にっ…」



俺は先生の肩を掴み、言葉を遮った



「普通の体になれる?それさ…俺が小さい頃から

ずっとずっと…先生が口癖みたいに言ってる言葉だよね?」


「そっ、それは………………」


先生はいつもそうだった…

気休めのために、何かあると…すぐに

いつか必ず普通の体になれる日が来るから…と言ってた



だけど、そんなの嘘………

だって今でも…俺の体は病魔に侵されたままなんだから



「そんな気休めの言葉、ほしくない…」

「気休めなんて…別に、そういうつもりじゃ」

「悪いけどさ…先生のその言葉…もう信用できないから」


ずっと言われ続けてると…さすがにもう、信じられなくなる



「自分の事は、自分が一番…わかってる」

「…………………」

「どうせ俺の病気はもう…治る事は、ないんでしょ…?」

60:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:47 ID:mqk


俺は…ずっとこの病気に付きまとわれる


一生、死ぬまで…この病気に苦しめられるんだ

そういう…運命なんでしょ?



「悠翔君…確かに、キミの病気は、簡単に治るもんじゃない」

「でしょ?どうせ…死ぬんだよね………」

「いや、死んだりなんかしないよっ………」


玲先生は、ちょっと強い口調で

言い放って、ギュっと…俺の手を握った



「死なない…いや、絶対に死なせないよ…」

「……………………」

「絶対に、俺が助けるから…それが、医者の使命だからね」

「…ふーん………そうか………」



その言葉も、信じていいか…わからない



だけど俺だって…別に、病気だから

人生を諦めてるわけじゃない

死にたくない…生きたいって気持ちもある



だから…先生の、その言葉…少しだけ、信じるね………



少し………ほんの少しでいいから、希望も持ちたいんだ

61:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:51 ID:mqk


「それで、入院はしなくていいよね?」

「うん、入院は不要だよ。だから、このまま帰れるよ」


よかった………今回は、ここに閉じ込められずに済む


「そんじゃ、もう帰っていい?」

「うん、いいけど…そんな早く帰りたいの?」

「当たり前じゃん…一秒でも早く出たいよ」



普通に考えて、病院なんて場所からは

さっさと、おさらばしたいよ………



「じゃあ、くれぐれも無理しないでね?」

「うん、わかってるよ」

「発作が起きたから…当分は注意してね」

「わかってます………じゃあ、当分は走ったりできないのか」

「当たり前。まぁ、体には、十分気を使ってね」



先生の心配性は、昔から全くかわらない………


「バイバイ、先生」


俺は手を振って、病室を出た



病室を出ると、廊下には壁にもたれかかってる二人の姿が



「もう、帰っても大丈夫なの?」

「うん…大丈夫だって。早く帰ろう」

62:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 17:56 ID:mqk


「悠翔君…どうして薬、飲まなかったの?」


帰り道、やっぱり皐月君も、それを聞いてきた

だけど俺は…二人にも、本当の事は言えないよ



「家に忘れちゃってさ………本当に、ドジだな」

「マジかー!!悠ちゃんも意外とドジだねー」


有純君はあっさりと信じたみたいで、笑ってた

だけど皐月君は、全く笑ってなくて………



「………それ、本当なの…?」

「うん…本当だよ。俺だって、たまにはうっかりもあるよ」

「そう?悠翔君…薬は欠かさず持ち歩いてたじゃん」

「たまには…忘れる事もあるよ。俺…まだまだ意識が低いみたい」



やっぱり…皐月君だけは、騙せないみたい

昔からの付き合いだから…何でも、お見通しなんだね





「んじゃ、俺こっちだから!バイバイ、二人とも」


「うん、バイバイ」

「じゃーね!有純君」


途中で有純君と別れて、皐月君と二人に



「今日も僕の家、寄っていくよね?」

「うん、もちろん。お言葉に甘えて」

63:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 18:13 ID:mqk


皐月君は、何かを察していてくれたのか

なぜ薬を飲まなかったのか、追及してこなかった


やっぱり、付き合いが長いってだけあるね…………







「……あれー、家の前に誰かいる」


「えっ……………………」


ふと、皐月君の家の前に人影が………お客さんか?




「あっ、皐月!久しぶり〜」


その人は、俺らに気づくと、ものすっごく可愛い笑顔を向けた

まるで子犬のようで…女の子と間違えるくらい


でも、男の子だよね………めっちゃ可愛いけど………

誰だろう…俺の知らない子だ………



「あ、和………やっぱり和だ!久しぶり!」


皐月君も、嬉しそうに笑って、その和って子に抱きついた



この子………皐月君の友達?

そんなに仲良いの?まぁ…皐月君は、俺と違って

学校…休みがちとかじゃなかったから、他に友達がいても不思議じゃない



だけど、なんか少し…複雑な気もするのは、気のせいかな…

64:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 18:23 ID:mqk

+新キャラ+

*七瀬 和紀(kazuki nanase)高1 ♂

 皐月の小学校の同級生。

______________________


俺はただ、その場に佇んで

嬉しそうに抱き合う二人の姿を、見てるだけだった



「あれ……皐月、この子誰…?」


ふと、その和って子が、俺の方を見た



「あぁ、ごめんね…悠翔君」

「その子………友達………?」


俺の知らない子だけど…………



「うん、この子は七瀬和紀。小学生の頃、よく一緒に遊んでたの」

「ふーん…そうなんだ……………」


小学校は…俺はほとんど、行ってなかったから

皐月君に、そんな友達がいたなんて…全く知らなかった



「確かさ、6年生の時、引っ越しちゃったんだよね」

「うん。でも、またこっちに戻って来たんだ」

「本当!?じゃあ、学校ももしかして同じ……?」

「そうだよ!だからまた一緒にいられるよ!やったねー」


すごく…嬉しそう………


なんか………今、俺だけ、すごい疎外感を感じてる………

65:yuka ◆WfHE:2013/04/30(火) 18:26 ID:9xQ

皐月くん悠翔くんを置いていかないで!(>_<)

66:karin ◆WfHE:2013/04/30(火) 18:26 ID:9xQ

↑かりんです

67:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 18:30 ID:mqk


「あっ、それでね、この子が如月悠翔君ね」

「…はじめまして…よろしく………」


でもま、皐月君の友達なら…

きっと俺も、仲良く…やれるはず………



「…キミが…如月君か………」

「え………………」

「…………………」


なぜか七瀬君は、少し冷たい感じの表情で

俺の事を、ジッと見てきた………



「まぁ…よろしく…………」

「う、うん…………………」


なんか………俺には、冷たい気がするけど、気のせいかな…?



「ねぇ皐月、久々に二人でゆっくり話したいよ〜」


さっきとは打って変わって、また

可愛らしい表情になって、皐月君の腕に自分の腕を絡める


「えっと………でも………」


皐月君は、困ったような表情でチラッと俺の方を見た

………これは、明らかに帰った方がいいな



「じゃあ…俺、今日は帰るよ」

「えっ、で、でもっ………………」

「ううん、七瀬君と二人でゆっくり話しなよ。じゃあね」


俺は早歩きで、その場を離れた



走っちゃダメって言われてるから、早歩きで

なるべく…早く、この場から、離れたかったから

68:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 18:32 ID:mqk

>yukasama

 悠翔君は、ぼっちになるのか!?

これから必見です((殴

名前の変更の際は次の日のコメントに書いてくれると嬉しいです

69:karin ◆WfHE:2013/04/30(火) 18:46 ID:9xQ

すみません
間違えただけですので変更ではありません

ぼっちはやめてあげて~www

70:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 19:34 ID:mqk

>karinsama

 了解です!

コメントは一日一回で宜しくお願いします(`・ω・´)

71:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:35 ID:mqk


次の日


「悠翔くーん!早く学校行くよ」

「あ、うんっ!ちょっと待って………」


あれから…なんとなく、モヤモヤした気持ちのまま次の日になった


相変わらず皐月君は、俺の家まで迎えに来てくれた

昨日の…七瀬君は一緒じゃないみたいだった



「お待たせ。じゃあ、行こうか」

「うん。発作起こしたばっかなんだから、運動は控えないとね」


付き合いが長いから、皐月君は

俺の体の事までも、ちゃんとわかってくれている





「ねぇー、皐月君…………」


肩を並べて歩きながら、俺は何気なく問い掛けた


「んー、どったのー?」

「………七瀬君って、今日…俺らと同じ学校に来るの?」

「うん、そうみたいだね!」

「そっか………………」


皐月君は、嬉しそうだね……………

72:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:40 ID:mqk


「和はね、本当に、ものすっごい

いい子だから、絶対に悠翔君とも仲良くなれるよ!」


「うん…仲良くなれるといいけどね………」


皐月君の友達なら…俺だって仲良くなりたいけど

なんか…七瀬君、昨日…俺の事、冷たい目で見てたし


俺…なんか、七瀬君からあんまよく思われてない気がするんだよな


___________________


ガラッ


「おはよう」

「おはよう………」


「あっ、二人ともー、おはよう!!」


教室に入ると、相変わらずニコニコと

太陽みたいな笑顔を浮かべた有純君が駆け寄ってきた


「ねぇ、知ってる?今日さ、うちのクラスに転入生が来るって」


もう知ってるんだ………

さすが…有純君の情報網はなかなかすごいな



「もちろん知ってるよ〜」

「えっ、さっちゃん、もう知ってるの?」

「うん。だってその転入生、僕の友達だもん」

「へー、そうなんだ。友達になれるといいな」


転入生が来るとなると、なぜか皆…やたらと騒ぐ

73:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:44 ID:mqk


それから、チャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた


「今日は転入生を紹介する。じゃ、入ってきて」



ガラッ



教室のドアが開いて入って来たのは、昨日会った七瀬君…



そして、ザワザワし始めるクラスメイト達

あちこちから、「可愛い」という声が聞こえてきた



確かに、男に見えないくらい可愛いけど………




「七瀬和紀です!宜しくお願いします」



すごく…愛らしい、可愛らしい笑顔をみんなに向ける

昨日は…俺の事、冷たい目で見てた気がしたけど、あれは気のせいだった…?



今日から…七瀬君がこの学校に通う事になるって事は

つまり、皐月君と一緒に行動するだろうから…

今日からは、七瀬君も一緒に俺らと行動するってわけか…



正直…友達ができるのは、嬉しい………



嬉しいけど………なんか、七瀬君と仲良くやれる自信がないな…

74:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:49 ID:mqk


「皐月〜、今日からはずっと一緒だよ!」

「うん!僕もめっちゃ嬉しい!」


休み時間になって、早速、嬉しそうにイチャイチャする二人



「二人って、幼馴染かなんか?」

「ううん、小学生の頃、同じ学校で、よく一緒に遊んでたの」

「でも、僕が急に引っ越す事になっちゃってね」

「ふーん、そうだったんだ。俺、森本有純!宜しく」

「うん、宜しく」


ニコッと笑い、握手をする二人



「あの、七瀬君…これから宜しくね」

俺も思い切って、声をかけてみる


「うん…宜しくね!如月君」


そう言い、ニコッと笑い、彼は僕の手を握った

ギュッと………痛いくらいに、強い力で、握りしめられた



「っ………………………」

「…………………………」


また…七瀬君は俺の事を冷たい目で見ていた



やっぱり俺…嫌われてる?

でも…七瀬君とは昨日初めて会ったばかりだから

別に…恨まれるような事はしてないと思うんだけど…

75:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:53 ID:mqk


それから…やっぱり、七瀬君も

俺らと一緒に行動するようになった



有純君は、すぐに七瀬君と打ち解けていた

だけど、俺は―――――――…



「如月君、そこ邪魔。どいてよ…」



ドンッ


「わっ…………………!!」


邪魔と言われて、思い切り…突き飛ばされた



七瀬君は、俺の何かが気に入らないみたいだった

まぁ…このクラスには、俺の事を良く思ってない子も結構いるから

こういう事には…慣れてるんだけど……



ズキッ


「っ…………………!!」


突然、ズキッと…胸に鋭い痛みが走って

俺は思わず、両手で胸を抑えた



痛い………心臓が、締めつけられるみたいに、痛い…



大丈夫………こんなの、よくある事

俺はなんとか落ち着けるために、ゆっくりと、深呼吸をした

76:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 21:57 ID:mqk


ゆっくりと深呼吸をして

徐々に、心臓の痛みはなくなった………


俺は、ホッと一安心した。よかった…すぐに治まって



「悠翔君どうしたの?気分、悪いの?」


皐月君が、心配そうに俺の顔を覗き込んだ


「ううん…何でもない、大丈夫だよ」


心配は、させたくないから…

だから、大丈夫って言って、何事もなかったようなフリをする


「本当に?隠し事は無しだよ?」


結局…鋭い貴方は、いつだって…俺の嘘を見破る

なんだかんだで、昔から貴方には敵わない………



「…さっきちょっと…心臓が締め付けられるみたいに、痛くなって」

「もう、大丈夫なの?薬、飲まなくて平気?」

「うん…平気だよ…すぐに治まったから………」



俺はこの時、知らなかった…



皐月君と話す俺を

七瀬君が、氷のような冷たい目で見ていた事に………

77:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 22:03 ID:mqk


それから、時間が流れて、お昼休みになった


お昼はもちろん、いつものメンバーで屋上に

そして…七瀬君も一緒だった


七瀬君には…まだ、俺の病気の事教えてないけど

俺が病気だって知ったら…皆みたいに、軽蔑したりするかな?

それとも、有純君や皐月君みたいに、普通に接してくれるか…?



「和ー、どう?学校慣れた?」

「まぁ…皐月がいるから、大丈夫かな」

「そっかー………わわっ!ちょい、お尻を触るなっ…」

「いーじゃん。触るくらい」


さっきから七瀬君は…一向に

俺と目を合わせようとしない。これは…本気で嫌われちゃった感じ?



「ねぇ、俺さ、ちょっとジュース買いに行って来ていい?」

「あっ、僕も行く!二人は?」

「あー……俺はいいや………」

「僕も。動くのは面倒なので」

「全く…本当に怠け者なんだから…じゃ、行ってくるね」



皐月君と有純君は、ジュースを買いに

屋上を出て行ってしまって、俺と七瀬君の二人だけに…

78:さち ◆q8BU:2013/04/30(火) 22:07 ID:mqk


今、七瀬君と屋上で二人きり…なんだけど______



「…………………………」

「…………………………」


さっきから、ずっと沈黙が流れていて

ただ…箸のカチャカチャという音がわずかに聞えるくらいだ



何を話していいかわからんし…めっちゃ気まずい

七瀬君も…何も話しかけてこない………



「………如月君ってさ………」


「は、はいっ…………………」


唐突に名前を呼ばれて、体がビクッとなった

いきなり話しかけてこられると、心臓に悪いよ…



「確か…入院ばっかしてて、学校にほとんど来てなかった子でしょ?」

「えっ…う、うん…そうだけど………」

「一応、僕も同じ小学校だったらから、あんたの名前くらいは知ってた」

「そ、そうなんだ………………」


なんか…口調が、さっきと違う

少し刺があって、冷たいような気がする…



「それに皐月…いつも、あんたの事を話してたよ…」

「えっ…俺の事を?」

「うん………悠翔君は、自慢の親友だって言ってたよ」



皐月君…俺の事…自慢の親友なんて………



そんなの、俺には、勿体なさ過ぎる言葉だよ………

79:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:37 ID:mqk


だけど俺…七瀬君の事、知らなかったな…


まぁ、小学校は、本当にたまにしか行ってなかったし

それに…学校に行っても、保健室登校だったから知らなくて当然だけど



「僕さ……この際、キッパリ言わせてもらうね」

「な、何…?言いたい事があるなら…どうぞ」


やっぱ…物事ってのは、何でも、白黒つけないと



「僕ね……如月君の事、大嫌いなんだ」


「え………………………」


まさか…本当に嫌われてたなんて…俺、何かした?



「あの………七瀬君、俺…何かしたかな?」


正直、俺は何もしてない…七瀬君と接点なんて、なかったし




「…皐月は………いつも、あんたの事ばっかり気にしてた」

「え…………………………」

「あいつはいつも、悠翔君悠翔君って…あんたの事ばっか…」


七瀬君の、箸を持つ左手が震えていた…



「放課後だって…僕とは遊んでくれないで、毎日あんたのとこに行って…」

「…………………………」

「放課後だけじゃない…土日だってそうだった………皐月はいつも、あんたばっか」



それって………

ただの…ヤキモチ…なんじゃ………

80:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:42 ID:mqk


「僕にとって…皐月だけが唯一の親友だった…」

「………………………………」

「暗くて、内気な僕に…皐月だけは話しかけてきてくれた…」


そっか………皐月君は、昔から優しい子だったもんね


「皐月は、いつも僕の隣にいてくれて…

それまで、ずっと嫌だった学校を好きになる事ができたのも

人と…なんとか普通に話せるようになったのも、全部…皐月のおかげだった」



つまりは…それくらい

七瀬君にとって、皐月君は…大事な人ってわけか



「なのに結局は…皐月の中で、一番大事なのは僕じゃない…」



そう言うと七瀬君は、キッと…俺の事を睨みつけて………



「あいつの一番は…あんた。いつも、あんたの事が優先…」



そう言いながら、七瀬君はスッと立ち上がり________




ドンッ



「っ………………!!!」


俺の事を、力いっぱい両手で突き飛ばして

その拍子に俺はその場に倒れ込んでしまった



「如月…お前なんか大嫌いだ。それに…あの二人も

本当は絶対に迷惑してるに決まってる………あんたの病気、重いんでしょ?

そんな病気持ちで、いつ死ぬかわからない重い奴、誰だって嫌に決まってるよ…」



それは…俺にとって、すごくショックな言葉だった………

81:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:45 ID:mqk


病気の、重い奴…

そんなの、俺が一番わかってるよ


だって…いつ死ぬか、わからないんだから



「僕はあんたみたいな、突然ぽっくり死にそうな奴と

仲良くするなんて、絶対…死んでもごめんだね………」



別に…俺が嫌いなら、仲良くしてくれなくていい



嫌われる事には、もう慣れてるから…別に怖くないよ




「これは…薬、でしょ?」


そう言いながら七瀬君は、俺のすぐ横に

置いてあった巾着袋を手に取った



「うわぁ…やっぱりそうだ

しかも、こんなにたくさん………あり得ない

あんたの体、ほとんど薬でできてるようなもんじゃん」



さすがに…俺のイライラも、段々と募ってきた


俺が…気にしてる事ばかり、そんな風に言う事ないじゃん



「返してよっ………!!」


「わっ………………!!」


俺は、彼から、薬を奪い返した

そして、その拍子に、彼はその場に尻もちをついてしまった

82:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:49 ID:mqk


ガチャ


「ただいまー…って、何事?」

「あれ…どうしたの?二人とも…」


そして、タイミングが悪い事に

その時丁度、二人が戻ってきてしまった



最悪………これじゃあ俺が、悪者みたいな感じになるじゃん



「えっとー…何か、あったのかな…?」

「和………大丈夫?」


「うん…僕が、あの巾着袋をちょっと触ったら

悠翔君が…触るなって、突き飛ばしてきたの…」


何それ………よくそんな嘘、平気で言えるね



「あ、あの…悠翔君………あっ、悠翔君っ!!」


「………………………」


俺はもう…面倒だったので、何か言われる前にそそくさと屋上を出た



こんな事したら

余計に…俺が悪いって、思われるかもだけど………



でも、もう…耐えられなかった………

今は正直、七瀬君の顔は見たくなかった

83:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:52 ID:mqk


だけど俺は、気づいてなかった


つい、イライラした気持ちのせいで

薬を飲む事を、すっかり忘れていたんだ…




「あの、悠翔君……………」


「……………………………」


そして俺は…つい、皐月君達の事を避けてしまった



別に…悪い事をしたわけじゃない

自分は何もしてない…………だけど、なんとなく

顔を合わすのが、気まずいような…そんな気がした



だって…あの状況じゃ

どう考えたって、俺の方が悪いって事になってるに決まってる



なんか…俺、七瀬君と…仲良くなりたいけど

でも、仲良くなれない…絶対にうまくやれない………




そして、結局…皐月君達の事を避けたまま

気が付けば、放課後を迎えていた________

84:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 16:56 ID:mqk


「悠翔君、一緒に帰ろうよ」


いつものように、一緒に帰ろうと誘ってきた

だけど…皐月君の後ろにいた七瀬君は

俺の事を冷たく、嫌そうな目で見ていて………



「いいよ…今日は一人で帰るから…」

「あっ、悠翔君っ………!!」


俺は断って、一人で教室を出た



走ってはいけないと言われているので

走りたい気持ちを抑えて、俺はとにかく速足で歩いた





そして、家に帰ってから、気づいた__________



「あっ、ヤバイ…薬……………」


家に帰って、一息ついて

ふと昼休みに、薬を飲み忘れていた事に気づいた



はぁ………毎日飲んでるモノなのに、忘れるって

俺…どんだけ馬鹿なんだよ………



どうしよう………今からでも、飲むべきか…?

いや…でも…どうせ夜も飲むし、一回くらい…いいか……



たった一回、飲み忘れたくらいじゃ

死ぬわけない…それくらいじゃ死なない

別に根拠はないけど、俺は強く自分に言い聞かせた

85:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:03 ID:mqk


次の日



「行ってきまーす………」



なんか…学校が、微妙に気が重いような…

七瀬君に何かされるんじゃないかって

そう思うと…なんか憂鬱なんだよなぁ………




「悠翔くーん!!おっはよー!」


「え…皐月君………?」



俺の家の前には、笑顔で手を振る皐月君の姿が

しかも一人…七瀬君は、一緒じゃないんだ………



「どうしたの?びっくりしたような顔して…」

「え、いや…その、七瀬君は一緒じゃないんだ」

「あぁ…うん………なんかさ、悠翔君と二人で登校したいから」

「ふーん………そっか…………」



………なんて、ちょっと素っ気ない返事をしたが

俺にとっては、すごく嬉しい言葉だった



「まっ、とりあえず、行こうか」

「うん………………」

86:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:15 ID:mqk


「実はさ…一つ、心配事があって…」


歩きながら、皐月君は唐突にそんな事を言った


「え…心配事………?」



その心配事が何か………

だいたい、予想がつかなくもないけど



「昨日さ…あれからちゃんと薬、飲んだ?」


やっぱり………薬の事を聞いてきた


飲んでない…いや、飲み忘れた

だけど、ここは…心配させないためにも、嘘でも………



「う、うん…ちゃんと、飲んだよ…?」

「………………………」

「えっと………皐月君………?」

「嘘だね。飲んでないんだね…」

「えっ!!何でわかるのっ………?」


どうして、いっつも俺の嘘を見破るの?

あなた…マジでエスパーじゃないの?



「やっぱりな…もうっ!!ダメじゃん…」

「ごめん…つい、忘れてて………」

「それで…体の方は、大丈夫なの…?」

「うん…別に、何事もないけど…?」



薬を飲み忘れたけど、特に変わった事はない



「そっか…でも、何かあったら、すぐに言ってね?」

「うん…わかってるよ………」

87:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:34 ID:mqk


ガラッ


「皐月ー!おはよう!」


「ぉわっ…………!!」


教室に入ると、七瀬君が皐月君に抱きついてきた



「皐月、何で先に行っちゃったの?」

「んー、ごめんね…なんとなくね」

「もうっ…皐月と一緒に登校したかったのに…」


そう言いながらも七瀬君は、キッと…俺の事を睨む


俺…どんだけ嫌われてるんだよ……………



「おっはよー!悠ちゃん。どうした?暗い顔して」

「あ、おはよう…別に、暗い顔なんて…」

「和にさっちゃん取られたみたいで、妬いてる?」

「ちっ、違う!!そういうわけじゃないから…」



まぁ、そりゃあ…ちょっとは妬いてるけど………



「有純くーん、おはよう」

「おっはよう!さっちゃん!今日もマイナスイオン全開だね〜」


相変わらず…二人は、マイナスイオンを振りまいてるなぁ…

そんな光景を、横目で見ていた時、いきなり、肩を掴まれた



「おはよう…悠翔君………」

「あ、お、おはよう………………」

88:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:38 ID:mqk


「なんで…病気で長生きできない奴と、皐月は一緒にいるんだろう…」


その言葉は、頭に重く響いて…心に突き刺さった



「どうせ…長生きできないんでしょ?」

「っ………痛いっ…………………」



七瀬君は、爪が食い込むくらいの

強い力で俺の肩を、ギュッと…掴んだ



痛みで、思わず声を上げてしまった………



この子…見かけによらず、すごい力だ…



「だったらいっその事、学校なんかやめちゃえば?」

「っ……………………………」

「お前みたいな病人は、病院で大人しくしてりゃいいんだよ」


やめて………頼むからもう、それ以上、言わないで…



「あんたは…死ぬまで、病院にいればいいんだよ…」


死ぬまで…病院に………嫌だ


あんな場所で………病気で苦しんで、死を迎えるなんて…



小さい頃、あそこから

生きて出られるか…何度、思った事か………



七瀬君は、俺にとって言われたくない事…

嫌な事ばかりを、ズバズバと、遠慮なく言ってきた

89:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:45 ID:mqk


わかってる………

自分でも、長くないって事は知ってる



でもね…こんな俺でも、生きる希望くらいは持っていたい…



死にたくない…生きたい…

少しでも長く生きて、皐月君の隣にいたいんだ




「つーか…どうせ、そのうち、ぽっくり逝くんでしょ?」

「っ……………………」

「ぽっくり逝って、あんたはすぐに、皆から忘れられるんだよ…」


容赦ないその言葉を、俺は気にしないようにしてたけど

でも…さすがに、もう耐えられなくて…俺の目にはジワジワと涙が滲んできた



すると、その時だった___________



「っ…ゴホッ…ゴホゴホッ………」


「……………………………………」


あぁ、ヤバイ………また

また…発作が起きた………こないだ起きたばっかなのに…


まさか…こんなにすぐに、起きるなんて………


あぁ…そう言えば、またすぐに発作が起きるかもしれないから

油断しないようにって言われてた…



チラッと皐月君の方を見ると、有純君と話してて

気づいてないみたいだった………


皐月君に、心配だけは…かけたくない………



「ゴホゴホッ…ゴホッ…っ………」



心配…迷惑はかけたくない、俺はその一心で

急いで、教室を出た



走るなと言われていたのに…俺は走った

発作で苦しい中、走って…とにかく人気のない場所へと行った

90:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:54 ID:mqk


「っ……ゴホッ…っ………」


走って…俺はなんとか、誰も使っていない

倉庫と化してる教室へと、這うような感じで入った


さっきチャイムが鳴ったので、授業はもう始まってる

だけど今の俺は、それ所じゃなかった………


発作の息苦しさのせいで、立っている事もしんどい…

歩くのも…しんどい…辛い………



俺は壁にもたれかかって座り

ポケットの中に入れておいた薬を手探りで探した


そして、俺はポケットから出した薬を慌てて飲んだ

水がなくても飲めるから…便利だ………



「ゴホッ…ゴホ………………」


大丈夫…すぐに効く

すぐに薬が効いて、楽になる………


俺は必死にそう言い聞かせて、自分を落ち着けるために

ゆっくりと…深呼吸をした





しばらくして………薬は、即効性とだけあって、すぐに効いてきた



「はぁ………………治まった」


発作が治まって、ホッとした…

こないだみたいにならずに済んだ


ぽっくり死ななくて………よかった………

91:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 17:57 ID:mqk


呼吸もさっきとは違って、普通にできる…



発作の時は呼吸が苦しくて…辛い………

だから…こうして、息を吸って、吐いてって

何気ない事なんだろうけど、俺からしたら…こうやって

呼吸をしてるだけで、生きてるんだなぁって気になるんだ



だけど…そのうち、俺の息の根が…完全に止まる日は

そう遠くはない…むしろ、きっと近いんだろうなぁ…



俺はしばらく、その場に座って、壁にもたれたまま

ただ…ボーッとしていた



七瀬君…俺が目の前で発作を起こしても

特に…動じる事なく、落ち着いてた。いや、むしろ…笑ってた…



ボーッと…そんな事を考えてる時だった_________



ガラッ


いきなり、誰も使ってない…そして

滅多に人が出入りする事のない空き教室のドアが開いた



俺は、先生が来たんだと思いビクッとした。しかし、それも束の間

だって…入って来たのは………


「はぁ…はぁ……こ、ここにいたぁ………」



息を切らした、皐月君だった…

皐月君は、俺の姿を一目見るとすぐに泣きそうな顔になって



「もうっ………心配させるなっ…………!!!」


そう言って、ギュッと…俺をそっと抱きしめてきた

92:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 18:01 ID:mqk


「もうっ…どこ行ってたんだよ〜…」


皐月君は俺を抱きしめがら、もう泣いてた…

ボロボロと、涙を流して…泣いてた


俺…そんなに、心配させたの………?



「気が付いたら…悠翔君がいなくなってて

どこに行ったのか…慌てて探しちゃったよっ!!馬鹿

何で勝手にいなくなるの?めっちゃ心配したじゃん…!!」


「す、すみません………………」


悪い事をしたわけじゃないけど、なんとなく謝ってしまった



「もしかして…また発作、起きたの?」

「…うん。でも、大丈夫。すぐに治まったから…」

「もうっ…何で、いつも一人で抱え込むの………」


何でって…そんなの、迷惑をかけたくないからだよ…


「お願いだからそうやって…一人だけで、苦しもうとしないで…」


皐月君の声は…すごく弱々しくて、悲し気な声で

俺もそれを聞いて…すごく申し訳ない気持ちになって、泣きそうになってしまった



「うん…ごめん……………………」






俺は………まだまだ、自分で自分の体の事を

全く…わかっていなかった………



もう…この時から俺の体は容赦なく、病にどんどん蝕まれていたんだ…

93:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 18:05 ID:mqk



そして、俺は…精神的にも、追いつめられる事になるんだ_______



「あれ………何で………?」


お昼の時間。俺は自分のカバンの中を見て、驚いた

だって…なくなっていたから



大事な薬の入った巾着袋がなくなっていたから…



「何でっ…確かに、入ってたはずなのにっ…」



大事な薬がなくなった事に

俺は動揺を隠せなくて、軽くパニックを起こした



バサバサッ…



カバンの中に入ってるモノを、全部出して

探してみたが…何度探しても、やっぱりなかった



どうしよう………あの薬がないと…………



最近、よく発作が起きるから…だから

なるべく、薬は…絶対に忘れずに飲むようにしてたのに



「悠翔くーん、どうしたの?」

「悠ちゃん、早く屋上に行こうよ」


そんな俺の元に、二人が駆け寄ってきた

94:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 18:10 ID:mqk


「そんなに慌てて、何かあったの?」

「えっと………………」


どうしよう…ここは、二人にも相談して

一緒に、薬を探してもらうべき…?


いや、でも…二人に、あまり迷惑はかけられない…



「ううん…何でもないよ………」


結局、俺はまた一人で抱え込んでしまう

悪い癖だ…ただの、強がりなだけだろうか?



「でもっ…何でもなくないでしょ?」

「っ………………」

「そうやって…一人で抱え込む癖、やめてよ…」

「っ………本当に、何でもないからっ…!!」

「あっ………………!!」



俺は走って、教室を出た…

走っちゃダメって、あれ程、言われてるのに

また…その言いつけも忘れて、走ってしまった



本当に、言いつけを守らないダメな子で…ごめんね…



とりあえず俺は薬を探してみる事にした

大事なモノだから…早く、見つけないと………

95:さち ◆q8BU:2013/05/01(水) 18:15 ID:mqk


カバンの中に、確かに入ってたはず…


だからきっと、誰かに隠されたかな…

まぁ、誰かは…だいたい、予想がつくけど


とにかく…早く飲まないと…………


_________________



「ないっ…何でないんだよっ………」


俺はまず、ゴミ捨て場を探してみた

もし隠されたなら…きっと、ここにあるはず


しかし、いくら探しても、見つからなかった…


俺はもう…必死で、場所はゴミ捨て場だけど、汚いとかそんなのは

気のせず、やみくもに探した





「探してるのって、これー?」


「えっ……………!!」


その声に俺はハッと我に返り、その声のした方を見た


するとそこには、左手には、紙パックのジュース

そして右手には、あの巾着袋を持った、七瀬君の姿が


「それ………俺の薬っ……………」

「ふふっ、ムキになっちゃって…おかしい」



慌てふためいてる俺とは裏腹に、彼は余裕の表情で笑ってた

96:さち ◆q8BU:2013/05/02(木) 17:29 ID:mqk


やっぱり…俺のカバンから

勝手に盗んだのは、七瀬君だったんだ


酷い………大事なモノを、そうやって簡単に………



「返せよっ………それ、大事なモノなんだよっ…」


すると七瀬君は、フッと…鼻で小馬鹿にするように笑って_____



「それが人にお願いする時の態度?」

「え………………?」

「土下座してよ。返してくださいって、敬語も使って」

「っ………………」

「できないの?だったらこれ、今すぐ踏み潰すよ?」



卑怯だ………何で、こんな汚い真似を………


許せない………こんな事するなんて、許せない

今すぐ…一発、殴ってやりたい………



湧きあがってくる怒りを抑えて、俺は必死に冷静さを保った




そして、深呼吸をして、俺は覚悟を決めた_______




「薬を…返してください…………」



そう言って俺は、地面に手を付いて、頭を下げた




もうこの時…俺のプライドは、完全にズタズタだった

97:さち ◆q8BU:2013/05/02(木) 17:43 ID:mqk


だけど、これで返してくれるなら………



「うわ〜、本当にやったよ…信じられない」

「っ…………………」

「あんたって、プライドないんだね………」




バシャッ



七瀬君は、手に持っていた紙パックのジュースを

俺の頭の上で握り潰し、そのせいで中に入っていたジュースが

俺にかかり、俺は…ビショビショになってしまった




「ごめーん…手が滑っちゃった………」



この子………本当に、あり得ない…

すごく、良い子そうって思ったのに………



こんな酷い事をするなんて…マジで、信じられない




「早く、薬を、返してください…………」



それでも俺は、なんとか、怒りを必死に抑えた



「そんな返してほしいの?わかったよ………」



ようやく、彼の口から、そんな言葉が飛び出して

俺はホッとして、パッと…下げていた頭を上げた

98:さち ◆q8BU:2013/05/02(木) 17:50 ID:mqk



ゴリッ



「え…………………………」



薬の潰れる音がした…

その音を聞いて、頭の中は真っ白になる



だって…今、自分の目の前で起こってる光景は

信じがたいモノだったから………



七瀬君が………巾着袋ごと、薬を踏み潰した




「っ…………………」



何で………返してくれるんじゃ、なかったの?



俺は…返してもらえると思って…だから、わざわざ

頭を下げたのに………



「ごめんね、やっぱり、気が変わったの…」

「…………………」

「返すのやめた。潰しちゃった、ごめんね」



そのいかにも、棒読みな言い方………ヤバイ

イライラする………殴りたい……………



でも………どうしよう…


薬が、潰された………

昼に飲まないとダメなのに…


薬は…もう、粉々で…とても飲める状態じゃない…

99:さち ◆q8BU:2013/05/02(木) 17:59 ID:mqk


「その悔しがるような顔…笑える」

「っ……………………」

「最初から返す気なんてないのに…本当に土下座するなんて、あり得ない」



そうだ………冷静に考えてみれば

最初から、七瀬君が…素直に返してくれるわけない



なのに俺…プライドをズタズタにしてまで

土下座するなんて………本当に馬鹿だ………




「悠翔君って、プライドのない子だねー」

「お前っ………………………」


俺はもう、我慢できなくて…七瀬君に掴みかかろうとした。その時だった



「あー…二人とも、ここにいたのー!」

「もう!探しちゃったよ〜」


皐月君と有純君の二人がこっちに向かって走ってきた



「あっ、和も一緒だったんだ」

「二人して、こんな所で…一体どうしたの?」

「なかなか屋上に来ないから、心配したよー」



薬は、二人にさっきの事が知られないように

無残に踏みつぶされてしまい、汚くなってしまった

巾着袋を慌てて、後ろへと二人の見えない影に隠した



「ごめんね…実は、悠翔君が探し物をしてて…」

「やっぱり探し物してたんじゃん!」

「だから、それを、一緒に探してたんだ………ね?悠翔君」



俺は一瞬ためらったが、さっきの事を二人に内緒にするために…



「うん、そうだよ…心配かけてごめん………」



七瀬君の話に、口裏を合わせるしかなかった…

100:さち ◆q8BU:2013/05/02(木) 18:03 ID:mqk


「てかさー、何で俺らに言ってくれなかったのー?」

「そうだよ。皆で探した方が、効率いいのに」

「ごめん……迷惑、かけたくなかったから……」


ただ…二人には、あまり迷惑をかけたくない

これが…俺の正直な本音だ


こんな病気持ちの俺と…仲良くしてくれてるんだもん

迷惑をかけて…離れていかれたら、嫌だし………



「でも、もう見つかって、問題は解決したからー!」

「ふーん、そっか。よかったね〜」



皐月君は、七瀬君の言う事を疑う事もなく

あっさりと信じてる………まっ、そりゃそうか

だって皐月君は、彼の本性を、知らないんだもんね



「ねぇ、早く屋上行こうよ!」

「うん、そうだね〜早く行こう」

「悠ちゃんも行くよー」

「あ、うん……………………」



こうして、俺は…影で、七瀬君に…いじめられた


当然、七瀬君は二人に知られないように

影でコッソリするから…二人が気づく事はない………



もしかしたら、すぐ皐月君に相談するべきだったかな…?

101:さち ◆q8BU:2013/05/03(金) 10:41 ID:mqk


………七瀬君に影でいじめられ

嫌がらせで、薬を隠されたりして…薬を飲まない事も

多々あって…俺の体は…きっと、どんどん壊れていってたんだ



いや、違う………きっと、日に日に

俺の体はどんどん、病魔に侵されていってたんだ



それを…何も知らない俺は、ただ…気付く事ができなかったんだ




______________________


「悠翔くーん!おはよう」


「おはよう…皐月君……………」


朝は相変わらず、皐月君と二人で登校


皐月君はどうやら、俺と二人で登校したいからって

七瀬君の誘いを断ってるらしい………そのせいで

俺は余計に、七瀬君に嫌われてるんだろうけど………



でも…俺は、皐月君と二人だけのこの通学路も、すごく心地よかった



「悠翔君さ、体の方は最近どう?」


最近、とか言いつつ…皐月君、毎日その質問してくるよね?

心配性なとこ、本当に昔から変わらないね………



「んー………まぁまぁ、かな……………」



一応、口では…まぁまぁって答えたけど、でも本当は…まぁまぁなんかじゃなかった

102:さち ◆q8BU:2013/05/03(金) 15:58 ID:mqk


俺の体は…最近はもう、酷いモノだった…




ズキッ


「っ……………………………」

「えっ…ちょっと、悠翔君っ………!!」


皐月君と一緒に登校してると、急に…心臓が

締めつけられるような、ズキッという痛みが走った



その痛みのせいで、俺は胸を押さえてその場に座り込んでしまった



「っ…ぅ……………………」

「悠翔君…大丈夫だよ…ゆっくり、深呼吸して…」


皐月君は、最初は驚いていたが

すぐに冷静になり、俺の背中をさすってくれた



痛い………痛い………

俺の心臓がまた…悲鳴を上げている



俺の心臓は…もう限界だって、叫んでるの?



最近は…もう、ずっとこうなんだ

前までは、そんな事はなかったのに…よく心臓が

締めつけられるくらいに、痛くなる…………



発作も、よく起きるし………俺の体、もしかして

取り返しのつかない事に、なってるのかな………?

103:さち ◆q8BU:2013/05/03(金) 16:33 ID:mqk


しばらくして、ようやく痛みが引いていった



「もう、大丈夫だよ………………」

「よかった…………ねぇ、最近よくあるの?」

「別に…そんな事はないよ…時々だよ………」



時々、なんて…そんなの嘘


本当は…最近、頻繁に起こってるよ………

だけど、心配だけはさせたくないから………



もしも、俺の命の終わりが近いとしたら……

俺は最後まで、笑っていたいんだよ。そして、皐月君にも



「まぁ、でもさ…今日、定期健診の日でしょ?」

「うん………………」

「大丈夫だよ。何か異状があったら、先生が治してくれるよ…」



先生が治してくれる、か………



俺の病気は、そんな簡単に治るもんじゃないんだよ…



あーあ………でも、今日は定期健診か…

何事も、異状がなければいいんだけど………



でも………こんな頻繁に心臓に痛みを感じて、発作も起きる

こんなの…明らかに、何もないわけがないよな………

104:莉羽 ◆EppM:2013/05/03(金) 20:56 ID:oNo


何この小説!?

めちゃくちゃ感動するんですけど!!←


とても面白いです!
続き頑張って下さい♪

105:さち ◆q8BU:2013/05/03(金) 21:48 ID:mqk

>莉羽sama

感動…!?

そんな事無いですよ!!

こんな携帯風小説を応援して下さるなんて、感謝です!((感

106:さち ◆q8BU:2013/05/04(土) 17:13 ID:mqk


今日の定期健診、サボろうかな…?



いや、それは無理だ………

だって…皐月君も一緒に来るんだから…



だけど、もしも…何か異状があったら………



自分の命の期限が短い事は、自分でもよくわかってる

だけど、それでも…怖いんだ

自分の体に…何か恐ろしい事が起きてたらって考えると、怖くて、不安で…




「悠翔くーん、本当に具合悪そうだよ?保健室行く?」

「えっ………ううんっ!本当に、大丈夫だから…」


皐月君が、心配そうな顔で俺の顔を覗き込んでいた



気が付けば、もう学校に到着していた

検診も不安だけど、とにかく俺は…目先の事を心配した方がいいな…




ガラッ


「おはよう」

「おはよう…………………」


教室に入ると、誰よりも早くこっちに駆け寄ってくるのは_______



「皐月ー、おはよう!」

「ふふっ、おはよう和〜」


七瀬君は、いつものように皐月君に抱きついた


そして…キッと、俺の事をキツく睨みつけた

いつもの事だ。もう慣れた………さて、今日はどんな

嫌がらせをされるのだろうか……………………

107:さち ◆q8BU:2013/05/04(土) 17:17 ID:mqk


バシャッ



「あっ、ごめんねっ!悠翔君…」

「………………………………」



やはり今日も、嫌がらせを受けた



お昼休み、いつものように四人でお昼を食べてると

七瀬君が、お茶を俺の制服の上に溢した



二人が見てる前で、堂々と、嫌がらせなんて………………



しかも………七瀬君は、さり気なく…

偶然の事故のようにうまくやってるから…二人は当然、わざとなんて気付いてない




「あーあ…和、何やってんのー」

「悠ちゃん、大丈夫…?」

「…うん…大丈夫だよ…………」



今のは…絶対に、わざとだよ………



その証拠に、七瀬君…さっき二ヤッて笑ったし




まぁ…でも………今日は、薬を隠されなかっただけまだマシか…

108:さち ◆q8BU:2013/05/04(土) 17:22 ID:mqk


そんなこんなで今日もまた

七瀬君からの嫌がらせを受けながらも

なんとか…無事に一日が終わり、放課後となった



俺にとって…憂鬱でたまらない放課後が………



病院…行きたくないなぁ………

今日はマジでサボりたい気分だけど、でも

そういうわけにはいかないんだよなぁ…………



病院サボったら、皐月君の雷が落ちるだろうし



「じゃあ…悠翔君、行こうか…」

「うん……………………………」


気のせいだろうか…皐月君の表情も、少しいつもと違うような…



「じゃあね、二人とも」

「ねぇ、皐月…どうしても一緒に帰れない?」


七瀬君は本当に、皐月君にベッタリだ

そして、本当の本当に…俺の事が邪魔で仕方ないらしい



「ごめんね…ちょっと、無理なんだ。また明日ね」

「わかった…じゃあね、皐月、悠翔君………」


七瀬君と目と目が合った時、また…睨まれた………


そうやって、俺を嫌うのは勝手だけど

でも…正直、嫌がらせはしないでほしいな………



精神的に、めっちゃキツい………………

109:さち ◆q8BU:2013/05/05(日) 11:20 ID:mqk


病院への道を、二人肩を並べて歩く



皐月君は、学校を出てから一言も言葉を発してない

そして俺も、とても話す気にはなれなかった…



病気が…進行してたら、どうしよう…

その事ばかりを、頭の中で、グルグルと考えていた



「ねぇ…悠翔君……………」


しばらくして、ようやく皐月君が口を開いた



「ん…どうしたの………?」

「別にさ…そんな、不安になる事はないからね…」

「えっ……………………」

「何も、異状はない………いつも通りだよ………」



俺の不安が、皐月君にも伝わっていたのだろうか…

何でいつも、そうやって…俺の気持ちを察してくれるのだろう…





そして、しばらく歩いてあっという間に病院へと着いてしまった



「悠翔君、早く入ろうよ…さっさと済ませちゃおうよ」



病院の前に佇んで、なかなか中へと入ろうとしない俺に

皐月君はそんな言葉をかけて、そっと…俺の背中を押した



俺は、ゆっくりと…病院の中へと入って行った

110:さち ◆q8BU:2013/05/05(日) 11:40 ID:mqk


病院の中へ入り、しばらく待合室で待ってると

これまたすぐくらいに名前を呼ばれた



「ほら……悠翔君、行っておいで」

「…うん…………………」

「そんな顔しないでよ。何もないから、ね?」


皐月君から励ましの言葉をもらい、俺は診察室へと入った





「こんにちは、悠翔君」


相変わらずイケメンで、ニコッと笑顔で迎えてくれた先生



「どうもです…………………」


何事もなく…無事に、終わればいいんだけど………



「さてと…何か、変わった事はあるかな?」

「変わった事…………………」



そりゃあ…発作はよく起きる、心臓がたまに痛くなる………



一応、玲先生は…俺の担当医だから

隠さずに、正直に言った方がよさそうだ………




「先生………実は………………………」


俺は発作がよく起きる事とか、心臓が痛くなる事など

隠さずに、正直に話した

111:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 15:34 ID:mqk


「そっか…………………」


先生は…少し厳しい顔をしながら

俺が今言った事を、カルテにスラスラと記入していく



そんな厳しい顔するって事は、俺…やっぱ、悪いの?




「じゃあさ…薬は、ちゃんと毎日、飲んでる?」

「っ…………………………」

「後、走ったりも…してないよね…?」



それは…俺にとって、一番困る質問だった



だって…薬は、お昼…薬を隠されて、飲めない事が多々あった

激しい運動だって、してないけど…でも、たまに…走ったりはした



だけど、そんな事までは………………



「大丈夫だよ。俺はちゃんと、先生の言いつけを守ってるから」



嘘をついてしまった………正直に言うのが、なんだか怖かった




「そっか…………じゃ、とりあえず検査しようか」

「はい……………………」


いつもはこんなにドキドキしないのに

今日は、ドキドキし過ぎて…おかしくなってしまいそうだ

112:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 15:38 ID:mqk


それから俺は、いつものように

一通りの検査を受けた。早く終わってほしい

頼むから、何事も…起こっていないでほしい



俺はもう、ただただそう願うばかりだった…


だけど運命は、どこまでも残酷…いや、残酷過ぎた



俺の…そんな些細な願いは、通じる事はなかった―――――…





「…っ……………………」


「…………………………」



ついさっき、検査結果がでた



先生は、その検査結果が書いてある紙を見て

すごく…厳しい顔をしていた



そんな顔されたら…明らかに、何かありましたって

言ってるようなもんじゃん。本人が目の前にいるんだから

せめて…もうちょっと、考慮してよ……………



本当に…どうしてこんなにも、現実ってのは残酷なのだろう




「先生……………………………」


俺はいつまで経っても、検査結果を言おうとしない先生に

痺れを切らして、沈黙を破った

113:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 15:42 ID:mqk


「悠翔君…………………」


そんな俺の言葉を、先生は遮った

明らかに…深刻そうな顔してて、気のせいか動揺も見られる



「どうしたんですか?早く、結果を言ってくださいよ」



それなりの覚悟はできてる

だからもう…悪いなら、悪いって言ってよ…




「…明日、お母さんと一緒に来てくれるかな?」

「え…母さんと一緒に…?明日…?」



今まで、そんな事…言われた事がなかった


その言葉を聞いて、俺は…自分なりに悟った

あぁ…どうやら俺は、相当悪いんだなって………



「それって…俺の病気が相当悪いからですか?」

「違うよ…たまには、お母さんにも説明しとかないと」

「ふーん…そうなんですか…………」



下手な嘘………


どうして医者は…いや、人はすぐ嘘をつくのだろう



そんなド下手な嘘…クソくらえだ……………




「はぁ………やっぱ俺、悪いんだね」

「そんな事はないよ………大丈夫だから」

「何が大丈夫なの?その言葉も…耳にタコができる程、聞いたし…」


なんか………やっぱりなって感じだ

114:匿名さん:2013/05/06(月) 17:36 ID:kOk

 七瀬君許せませんね(`・ω・´)(((
 悠翔君これからどうなるんだろうか(´;ω;`)
 続きがきになる!(´・ω・`)更新楽しみにまってます←

115:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 18:48 ID:mqk

>匿名sama

 さちは、先の行動が見えない七瀬君に期待しちゃってます((殴

悠翔君にもどうにか頑張って欲しいですね!!

>読者の皆様

 この小説、章にするとまだ4章の終わり位で…

続編合わせて11章で完結する予定なので、かなりの長編です←

完結するまで読者様が居るのを願うばかりです((笑

それまで駄作者さちについていってくれる読者様が居たら……

さちは感動のあまり泣きます((蹴

これからも、是非是非応援を宜しくです!!

116:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 18:52 ID:mqk


てゆーか…俺の体なんだから

別に…今ここで、俺に直接言ってくれてもいいのに


まぁ、いいや…

また明日、母さんと一緒に聞けばいいか………



「わかった…じゃ、また明日くるよ…」

「うん………悠翔君、いつも言ってるけど」

「わかってるよ。激しい運動は控えて…でしょ?」



先生は…いつもいつも、同じ事ばっか言うね



どうせ俺の病気だって…本当は治らないくせに

絶対に治すからって…嘘なんてついて…………



俺は椅子から立ってドアの前に行き、そして診察室から出て行こうとしたが

また…後ろを振り返って、先生の方を見て――――――…



「ねぇ、先生…………………」

「ん…どうしたのかな……?」



「先生ってさ、嘘つくのすっごい下手だね

そんな下手な嘘つかないでほしいな…………………」



俺はそう言い残して、診察室を出た


ただ、ほんの一瞬…先生の、ものすごく

悲し気な表情が見えたが、見なかったフリをした

117:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 18:57 ID:mqk


「あっ、お帰り〜」


診察室から出ると、待合室のソファーに座っていた

皐月君が、ふにゃっとした笑顔で迎えてくれた



その笑顔を見て、俺は思わず、泣きたくなってしまった…



だけど、必死に我慢した

そして何事もなかったフリをした。ただ、平静を装った



「それで…どうだったの?」

「別に、なんともなかった。いつも通りだったよ」


………なんて、嘘だよ。本当は、悪かったよ…


だけど皐月君は、そんな俺の嘘を

あっさりと、信じてくれたみたいでホッとしてた



「そっか〜………よかった。安心したよ」

「うん………じゃあ、早く帰ろう」


こんな嘘を簡単に信じてくれて

なんだか…少し、後ろめたさもあった…


だけど………

貴方にだけは…心配はさせたくないから



貴方の…その笑顔が大好きだから

その笑顔を守るために、俺は平気で嘘をつく



先生も嘘つきだけど、俺も嘘つきだね………

118:さち ◆q8BU:2013/05/06(月) 19:03 ID:mqk


「ねぇ、どうする?今日もうち、寄ってく?」


帰り道

皐月君は、いつものようにそう問いかけてきた


「あー………そうだなぁ…………」


いつもなら…帰りは、皐月君の家に寄るのが

鉄則なんだけど………今日は、どうしようかな?



「ごめん………今日は、やめておくよ…」

「そっか………わかったよ…………」



なんとなく…今は、そういう気分になれなかった

やはり、なんとなく予想できていたとはいえ

それなりに………ショックだったんだと思う。ダメージが大きい…



「じゃあ…………またね………………」

「うん、また明日ね……………………」



皐月君は、さっきの俺の嘘を簡単に信じてくれたって思ったけど

でも本当は…何かを察していてくれたのかもしれない



察していてくれたから…だから、わざとあんな下手な嘘を信じたフリを

してくれたのかもしれないな…………………



明日は………母さんと、病院に行かないと…

学校から帰ってから…じゃあ、遅くなるから

多分、学校を休んで行く事になるだろうな………

119:さち ◆q8BU:2013/05/08(水) 19:50 ID:mqk



「ただいまー……………」


今日のテンションは、最高に低い

こんな事なら…いつものように、皐月君の家に

寄って帰った方がいい気晴らしになったから、よかったかな?



ガチャ


「あら、お帰り悠翔。今日は早かったのね」

「うん……まぁね………………」


リビングに行くと、母さんは台所でご飯の準備をしていて

いつもの笑顔で、俺を迎えてくれた


そんな母さんに…俺はこれから…告げなければならない


言いにくい………でも、ちゃんと言わないと………




「あのさ………母さん……………」

「ん?どうかしたの…?」


「今日の定期健診で先生が…また明日、母さんと一緒に来てって…」


俺がそう告げると―――――――――…




ガッシャーン


「………………………………」

「ぁ………ごめんねっ…わかった。明日ね…」


母さんは、持っていた皿を落としてしまった

完全に、動揺してる………



きっと…母さんは、もう察していたんだね………

俺が告げた、この言葉の意味を、きっと…瞬時に理解していたんだ

120:さち ◆q8BU:2013/05/09(木) 16:35 ID:mqk


俺はこの日の夜、皐月君にメールをした


『ごめんね

なんか熱がでちゃった

明日は学校、休むから』


という内容のメール



「はぁ………何が熱だよ…………」


メールを送って、携帯をパチンと閉じて

ベットに寝ころがって天井を見つめた


本当は、熱が出たとか…そんなの嘘

明日、学校を休むのは…病院に行かないとダメだから



それから、すぐにメールの返事がきた


『熱!?大丈夫?

明日、学校が終わったらお見舞いに行くね』


………なんだか、皐月君らしい内容だった


「っ………ぅ……皐月、くんっ…」


気が付けば俺は、涙を流していた…

携帯画面には、ポタポタと俺の涙が零れ落ちた


俺は………もう、死んでしまうの?

嫌だ………まだ、死ぬのは嫌だ………


もっともっと…これから、皐月君との思い出を作っていきたい



悪い予感しかしないけど

でも…明日、何事もない事を祈りたい………

121:さち ◆q8BU:2013/05/09(木) 16:42 ID:mqk


 次の日


次の日、学校を休んで朝一番に母さんと病院に向かった


あれから……皐月君からのメールに返信はしなかった

涙が…溢れて止まらなくなったから、メールどころじゃなかった



「悠翔……………」

「ん………どうしたの?」

「何も…心配する事はないわよ…大丈夫だから…」


そう言う母さん、目が赤いよ?

昨日の夜、泣いたんでしょ…?



それに…何が、「大丈夫」なの?

変な嘘をつくのはやめてよ………そんな嘘はいらない

どうして…大人って、みんな嘘つきなんだろう………



何事もない事を、ただ祈りたいけど

でも………それなりの、覚悟はしておいた方がいいな―――――…





それから、病院に到着して

朝早くという事もあって、人は少なかった



待合室のソファーに座ってすぐにくらいに

呼ばれて、母さんと一緒に診察室へと入った

122:さち ◆q8BU:2013/05/09(木) 16:48 ID:mqk


「こんにちは。お久しぶりです」

「どうも…いつも悠翔がお世話になってます」


診察室に入るなり母さんは、そんな堅苦しい挨拶

そんな事はどうでもいいから…早く、昨日の

検査結果を教えてよ………何もなかったんでしょ?



「それでは…検査結果を説明するので…」

「……………………?」


先生は、どこか気まずそうな顔で、チラッと俺の方を見た


「あの、悪いんだけど…悠翔君は、ちょっと」


何それ………

俺は、席を外せっていうの?俺は、聞いちゃダメだっていうの?

ふざけないでよ………そんな気遣い、しないでよ…



「先生、俺も検査結果聞くよ。だから、早く言って」

「でも……………………」

「いいから早く言えよっ………!!」

「ちょっと………悠翔っ…やめなさい………」


俺は思わず、先生に掴みかかりそうになった

それくらい…俺は、不安でいっぱいだったんだと思う



「先生………俺は、自分の体の事をちゃんと把握しておきたいんだ…」


俺がそう言うと、先生はしばらく考え込んだ後――――…



「わかったよ………じゃあ、悠翔君にも話すね…」



怖くても…ちゃんと、自分の体の状況は知っておかないと…



俺の心臓は、今までにないくらいにドキドキしていた

緊迫した空気が診察室に漂う………

123:さち ◆q8BU:2013/05/11(土) 15:26 ID:mqk



先生の雰囲気からして…

検査結果は、きっと悪かったんだろうってのはわかる



だけど………俺は、心の片隅では

何事もない事を、強く祈っていた




なのに………そんな俺の、馬鹿みたいな

淡い期待は、あっさりと打ち砕かれる事になるんだ―――…




「実は…昨日の検査結果だけど……………」


先生は気まずそうな顔をして、口ごもってしまった



いいから………早く言ってよ

別に遠慮とか、そんなのはしなくていいから…



「先生…早く言って………ちゃんと正直にね…」


俺の体の事だ。包み隠さずに、正直に言ってほしい…





「それが………思ったより、良くないんだ…」

「……………………」



それは…俺にとって、聞きたくない言葉だった



だけど…その言葉を聞いた途端

あぁ、やっぱりなって感じた………

124:さち ◆q8BU:2013/05/11(土) 15:30 ID:mqk


「良くないって…悪いんですか?」


母さんの声は震えていた


やめてよ………これは、俺の事なんだから

母さんは、泣かないでよ…………




「病気が…進行してて………もう」

「もう………何なの?」

「っ……………………」

「先生…俺、どんな事実でも受け止めるから、言ってよ…」



診察室には、さっきからずっと重い空気が漂って

カチカチと、時計の針の音がよく反響していた

それくらい…吐き気がするくらいに、シンッと…沈黙が続いた






「もうっ………手遅れの…状態なんだ…」





ようやく先生が発した言葉は、震えていて

小さくて…今にも、消え入りそうだった




手遅れ…………じゃあもう、俺はダメって事?

そういう事なんでしょ?




「先生…じゃあ、俺は死ぬの…?」



もう俺の命は………長くないの?

このまま…病魔に侵されてあっけなく、終わるの?

125:さち ◆q8BU:2013/05/11(土) 15:34 ID:mqk


母さんはもう…いつの間にか泣いてた

でも…俺は、不思議と涙は出てこなかった



「悠翔君…ここからは、ちょっと…席を外して…」

「いいからっ!!言ってよ……ちゃんと俺にも言ってよ…」

「っ………わかった。でも、受け止める覚悟はある?」


その言葉に、俺は何も言わずにコクンと頷いた

覚悟くらい…それくらいはもう、できてるよ………



「わかった………………あのね、病気が思った以上に進行してて…」










「もう……悠翔君は………余命、三ヶ月なんだ…」


「…………………………………」




余命?三ヶ月?

先生…何言ってるの?それ…本気で………

冗談じゃなくて、本気で言ってるつもりなの?




「俺…後、三ヶ月しか生きれないの?」



俺の問いかけに、先生は…黙ったままコクっと頷いた




突然の余命宣告

俺の命は…あと、三か月……………

それが…俺に残された、時間―――――――…

126:さち ◆q8BU:2013/05/11(土) 15:56 ID:mqk

* お知らせ *

フリートーク板でスレを作りました!

アドバイスはこちらで → http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1368254936/l50

_______________________


「先生っ……治せないんですかっ!!」



母さんは泣きながら、先生の両肩を掴んだ


もう完全に取り乱していて

しかも先生も…目に涙を浮かべてるようだった



「何とかしてあげたいけど…でも、もうっ…」

「そんなっ………どうしてっ………」



わかってた………


いつかこうなる事くらいは、わかってた


俺の病気は、治るわけない…

ずっとずっと、この病気に苦しめられるって



だけど…予想してなかったな………


こんなにも早く……命のタイムリミットがやってくるなんて



俺はなぜかこの時

自分の事なのに、涙は出ていなかった

人前では泣きたくない…そんな強がりな性格のせいかな?



あーあ………俺もついに三ヶ月後に、死んじゃうんだね………



何で、こんなに冷静なんだろう?

俺の感情はもう既に死んじゃってるのかな?

やっぱり…それなりの覚悟をしておいて、よかった…

127:momorihosi :2013/05/12(日) 09:26 ID:cnE

とっても面白ーい!
さちさん小説かくの上手いですね!

七瀬くん酷いよー
泣けてきます、

これからも頑張ってください!!

128:さち ◆q8BU:2013/05/12(日) 10:10 ID:mqk

>momorihosi sama

 さち、小説書くのド下手糞ですよ!?

携帯風以外書いたらもうヤバいですから((汗

七瀬君の童顔Faceからは考えられない性格w

これからも頑張ります!!

129:さち ◆q8BU:2013/05/12(日) 10:17 ID:mqk


母さんはもう、泣き崩れてる……

先生だって……頬に、一筋の涙を流していた



「とにかくっ…すぐに、入院を…………」



入院………………



「すぐに…入院手続きをしましょう……」

「はい…わかりました…………」

「ちょっと、待ってよ……………」



ちょっと待ってよ

入院するなんて、勝手に決めないでよ



「先生……俺、入院したらもうここから……生きて出られないの?」

「……………………」

「そうなんでしょ?だって、余命三ヶ月だもんね……」


もう、ここから…生きて出られない

それが…俺が小さい頃から、恐れていた事

俺にとって、一番怖い事………………



「母さん、先生…俺、入院はしないよ………」


入院なんかしない…



こんな所で、死を迎えるなんて嫌だ……



この中に閉じ込められて、死を迎えるくらいなら

自分の好きな事をして……死んでいく方が、まだマシだ

130:さち ◆q8BU:2013/05/12(日) 10:21 ID:mqk


「ちょっと…悠翔君、何言って…」

「悠翔っ…貴方…今、自分の体の事…わかってるの?」

「うん…死ぬんでしょ?だったら、入院なんてしないよ」



ここから…生きて出られない

それが現実になってしまうのが、どうしても怖いんだ



「だけどっ………入院した方が………」

「余命三ヶ月よりも、少しは長く生きれるって?」

「っ………うん。今の状態じゃあ…普通に生活するのは…」

「先生………これは、俺の問題だよ?だったら、俺の好きにさせて」



そう………これは、俺自身の事

だったら…決めるのは、自分だ………



「それに俺は…病気で苦しみながら、長生きなんてしたくない…」

「だけどっ………………………」

「ここに閉じ込められて、自由を失って、残りの人生を過ごすくらいなら…」






「残りの人生を…自由に、楽しく生きた方が、ずっといい………」



どうせ…長く生きれないなら、好きに生きた方がいい



病気に苦しめられるくらいなら

最後まで、笑っていた方が…ずっといいから………

131:さち ◆q8BU:2013/05/12(日) 10:25 ID:mqk


「だから、入院は絶対にしない。それが俺の答えだよ…」



自分の人生、自分の事はちゃんと、自分で決めるよ…



「…わかったよ。悠翔君がそこまで言うなら…」

「ありがとう、先生…………」

「お母さんも……いいですね…………?」



母さんは、少し…納得してないようだったが

でも…泣きながらも、黙って頷いてくれた



「でも…その代わり、週に一回は、検査に来て」

「……わかりました………………」

「それと、薬の量も増えるからね……」



また、薬の量が増えるのか………

まぁ、入院してここに閉じ込められるよりはマシだけど




「先生…俺、ちょっと外の空気、吸ってくるね」

「…うん………わかった………………」


俺は椅子から立ち上がり、静かに診察室を出た



この…重苦しい空気が漂う場所から、さっさと離れたかった…

132:匿名さん:2013/05/12(日) 13:53 ID:XOA

17:53:55.72 ID:KbsAVNtp ?2BP(0) 中学生の時のこと、 理科のテストで「ヤマノイモ」が答えの問題 (理科では動物や植物の名前はカタカナ)が あった。 だがテストが終わってから問題を思い返すと、 自分はどうやら「ヤマイモ」と書いたもよう。

「俺その問題まちがえたわー、惜しかった」 「ヤマイモって書いたわー、後ちょっとだった のに」と周りに言いふらす俺

しかし帰ってきた答案には「サトイモ」って書 いてあった。全然惜しくない。

「サトノイモ」だったらまだチャンスあったなでけた

133:さち ◆q8BU:2013/05/12(日) 17:02 ID:mqk

>匿名さん

 何かの小説のコピペでしょうか?

このスレにコピーは無断で載せないで欲しいです。

134:莉羽 ◆EppM:2013/05/12(日) 18:56 ID:oNo



余命…3ヵ月…!?
悠翔くん…。
七瀬くんのせいだぁあああ(((

135:jlmnhs:2013/05/14(火) 22:19 ID:cnE

momorihosi です。名前変えたよ!

さちさ〜ん!!続き楽しみにしてます(^^)d

これからも頑張って下さい!

136:さち ◆q8BU:2013/05/14(火) 22:36 ID:926

>莉羽sama

 七瀬君…童顔のクセにやる事が悪魔w

悠翔君…

ファイトです!

>jlmnhs sama

 了解しました!

続きは明日位に出来たらしようと思います!

待たせてごめんなさい!

137:さち ◆q8BU:2013/05/15(水) 16:05 ID:926


外に出て、病院の中庭をブラブラと歩く



こんな建物に閉じ込められたら…

自由は失うし、夢も希望もなくなる



病院は俺にとって、夢も希望も光も、何もない世界だ…



「後三ヶ月、か……………」



俺は後、三か月しか生きる事ができない





あれ…………

ちょっと、待ってよ……………



後、三ヶ月で死ぬって事は…

じゃあ、あの約束は、どうなるの………?




昔、まだ幼かった…10歳だった時に交わした、あの約束



『ねぇ悠翔君、約束しよう』

『えっ…約束………?』

『うん。ずっと一緒にいようね!約束』



この約束………守れないじゃん………


ずっと一緒にいたくても

一緒にいられない………皐月君とずっと一緒になんて、いれないじゃんっ…

138:jimnhs:2013/05/17(金) 19:40 ID:cnE

さちさん!頑張って下さい(^ー^)d
続き楽しみです。

139:さち ◆q8BU:2013/05/17(金) 22:59 ID:926

>jimnhs sama

 応援、ありがとうございます!!

今、この小説をノートに登場人物違いで書く作業をしていて、更新遅れてます。

すみません!

140:さち ◆q8BU:2013/05/18(土) 10:13 ID:926



守れない





守れない






守れないっ………!!




あの約束…守れないじゃん………




気が付けば、目からは

まるで、涙腺が壊れたかのように涙が出てきていた



さっきまでは…泣けなかったのに…

なのに…今になって、こんなにも涙が………



きっと………どんな事よりも、一番ショックだったんだ

皐月君と、一緒にいられない

約束を、守る事ができない…………それが、どうしようもなく悲しくて…



「っ…ぅっ……皐月、くんっ…っ…」



俺はその場に座り込んで、泣きじゃくっていた



皐月君………

ずっと、貴方と一緒にいたい………あの約束、守りたい



だけど、もう無理なんだね………



何で…俺はあの時、あんな約束を交わしてしまったんだろう…



こんな事なら、あの時………

あんなにも、無知で残酷な約束、しなければよかった

でも…もう、後悔しても遅過ぎた………

141:みく:2013/05/19(日) 15:12 ID:EQQ

こんにちは!とっても面白くて早く続きが読みたいです>///<

七瀬君…

142:さち ◆q8BU:2013/05/19(日) 17:01 ID:926

>みくsama

 お褒めの言葉、とても嬉しいです!

更新は少し遅れますが、御了承下さい

143:さち ◆q8BU:2013/05/19(日) 17:47 ID:926

* 少し時間があったので、更新させていただきます *

_____________________________


そして…帰り道

俺はこれから、どうするべきか考えていた



そう……………

これからの事を、よく考えないといけない




「悠翔………学校は、どうするの?」


母さんが、静かに問い掛けてきた

沢山泣いたのだろう…その声はもう、完全に鼻声だった




「学校は、辞めたりなんかしないよ…」

「…このまま、通うつもりなの?」

「うん…限界、ギリギリまではね…………」

「…そう。でも、無理だけはしないでね………」

「わかってるよ。俺は平気だよ…………」



余命宣告をされたからって…

学校を辞めたりはしない。とにかく俺は、自分の体が限界になるまでは

普通の人と同じ生活をしたいんだ………



そして………

皐月君とちょっとでも長く一緒にいて

沢山の、一生胸に残る思い出を作りたい……




とにかく………自分の人生、最後は…最高な形で終わらせたいから…

144:さち ◆q8BU:2013/05/19(日) 17:51 ID:926


家に帰って、俺は真っ先に自分の部屋へと戻った



きっと…母さんは、リビングで

これからまた泣きじゃくるんだろうな………




「はぁ…………なんか、信じられないな……」



自分の人生がもうすぐ終わるなんて

何でだろう…信じられないって気持ちもある



まるで、さっきまでの出来事はただの悪い夢だったような……



だけど夢じゃない………これは、紛れもない現実




ズキッ


「っ……………………!!」



ほら………その証拠に

俺の体は夢じゃない、嘘じゃない、現実だって叫んでる





死ぬ…………もうすぐ死ぬ………



こんな事実、言いにくい…

言えない、できれば言いたくない………



でも、言わないと……………



皐月君にだけは、ちゃんと言わないと………

145:さち ◆q8BU:2013/05/21(火) 17:23 ID:926



それから俺はしばらく、ベットに寝ころがり

枕に顔を沈めたまま………気が付けば、時間が経過してた



ふと、窓の外を見れば…もう空は赤く染まっていた



もう…夕方か…

あ、そういえば、昨日…皐月君にメールしたら

お見舞いに行っていい…とかっていう返事が来てたな…



俺…今日、一応熱で休んだって事になってるから

お見舞いに…来るかな?

んー…心配性の皐月君の事だから、来るかな…




もしも来たら…言わないと。余命宣告された事………




ガチャ


「悠翔…………………」

「あ…母さん…………」



部屋に入って来た母さんの目は赤く腫れていた

やっぱり…沢山泣いたんだ

そんなに…悲しまないでよ。俺の事で…そんな泣かないでよ



「お友達が…来てるわよ」

「ふーん…そっか。じゃあ、部屋に上げていいよ」

「…わかった………………………」

146:さち ◆q8BU:2013/05/21(火) 17:29 ID:926


ガチャ


「やっほー!!悠ちゃんっ」


「有純君………いらっしゃい…」



部屋に入ってきたのは、太陽みたいな

眩しい笑顔を浮かべた有純君だった



「熱出たんだって?大丈夫?」

「うん…もう、大丈夫だよ………」

「そっか。あ、さっちゃんも、和を家まで送ったらすぐ来るって」

「そっか……………………………」



もしも…七瀬君が、この事を知ったらどう思うかな?


それなりに責任を感じるか…それとも、喜ぶか

おそらく、どちらかだろうな…………




「ねぇ…悠ちゃん、ちょっと聞いていいかな?」

「え…何………?」

「…あのさ、和の事なんだけど………」



その言葉に、俺の心臓がドクンと跳ねたような気がした



「七瀬君が…どうかしたの?」

「和とさ………その…何か、喧嘩とか…してるの?」

「えっ…………な、何で…………………?」



何で、いきなり、そんな質問を………?



「なんかさ…ちょっと二人、何て言うんだろう…

二人の間を漂う空気が…ちょっと、ピリピリしてるような」


「………………………」


有純君…薄々、気付いてるの?

147:さち ◆q8BU:2013/05/22(水) 16:24 ID:926


そういや有純君って…

結構、そういうのに敏感な所があるよね…



どうしよう……有純君には…

七瀬君の事、相談しといた方がいいかな…?




頭の中では、そう思いながらも――――――――――…




「別に…何でもないよ。大丈夫…」

「そっか…それなら、いいんだけどね」



何が大丈夫だよ、馬鹿………

あぁ、俺…また変な所で強がっちゃったな



いや、違う。ただの強がりなんかじゃない

ただ…俺は心配だけはさせたくないんだ

皆に迷惑や心配をさせたくないから…



ただ、笑っていてほしい。俺の事で泣いたり…しないでほしい



だから…有純君にも、最後まで笑っててほしい



泣いてなんてほしくない…

ずっとずっと…そんな風に、太陽みたいに笑っててほしい

それが………俺の、有純君への最後の我儘だよ…



病気の事を言えば……有純君の事だから、絶対に泣いちゃう

だから、ごめんね―――――――――…

148:さち ◆q8BU:2013/05/22(水) 16:31 ID:926


有純君には、笑っていてほしいけど

でも…心優しいキミの事だから、俺が死んだら

きっと……泣いちゃうよね…………?



俺はキミが泣いてる姿なんて、見たくないんだ…

だから…………だから、俺は――――――…




「……有純君…………」

「ん……どうしたの?悠ちゃん」

「もう帰ってくれない…………?」

「えっ、帰ってって…今来たばっかじゃん!もー、何言ってんのー」


そう言いながら、有純君は俺の頭を撫でてきた






パンッ



俺はその手を、思い切り叩いて振り払った



驚いて、有純君の顔からさっきまでの笑顔が消えた




「悠ちゃん………………?」

「本当は、前から言おうと思ってたんだけど……アンタ、ウザい」

「えっ……………………」

「そうやっていつも、おかしくもないのにヘラヘラ笑って、マジイラつくんだよ」



嘘………そんなの、嘘だよ?

本当は、こんな事、一ミリも、思ってない………でも




「アンタのその笑顔、大嫌いだよっ!!その賑やかな性格も、鬱陶しいっ…」



これも………有純君のため

キミを、悲しませないためなんだ………

149:華蓮:2013/05/22(水) 23:47 ID:RFQ

上手いですね、書くの。
私なんか、ぜんぜんダメダメですよ?
うらやましい限りです!

この後どうなるか、楽しみにしてます!

150:さち ◆q8BU:2013/05/23(木) 17:03 ID:926

>華蓮sama

 いえいえ、私こそ駄作者ですよ!!

下手なんかじゃないと思います!

楽しみにしててください*

151:さち ◆q8BU:2013/05/23(木) 17:11 ID:926


「悠ちゃん……本当に、どうしちゃったの?」

「…………何が?」

「だって……それ、本気で言ってるの?」

「本気だけど?今まで言いたくて、我慢してた自分の本音」



違う……こんなの、本音なんかじゃない。嘘だよ?



これも、有純君のための、嘘なんだよ…………?



だって……こうやって酷い事を言って、傷付けて

有純君から嫌われてしまえば……キミは

俺が死んだ時に、悲しまなくて済むでしょ………




嫌われてしまえば…キミは、後で俺が死んだって知っても悲しまない




キミの笑顔を守るためなんだよ……だから、ごめんね……




「とにかく俺はアンタが嫌いなんだよっ!!!いつもヘラヘラしてさっ!!」



余命宣告の事は言わない……俺の事を、嫌いになって…………



「もう顔も見たくないんだよっ!!さっさと帰れっ…………!!!」



俺の声は、室内に大きく反響したような気がした



シンッと、気まずい沈黙が流れて

しばらくして聞こえてきたのは、有純君の鼻をすする音だった




「っ……………っ…酷い……何で………」

「……………………………………………」


有純君は泣いてた。俺はそれを見て…息もできないくらいに、苦しくなった

152:さち ◆q8BU:2013/05/23(木) 17:18 ID:926


やめて………泣かないで………



有純君の涙なんか、俺は見たくない………




「とにかく帰れっ!!!アンタみたいな馬鹿が友達なんて恥なんだよっ……」



恥なんかじゃない…

本当は、自慢の友達だよ?




「もうっ…わかったよ………そんなに、俺が嫌いなんだね…」

「…そうだよ………大嫌いだよ………」



油断してると、今にも涙が出てきそうだった



だけど、必死に我慢した。必死に涙を堪えた




「もうっ…俺だって………そんな事言う悠ちゃんなんか

大嫌いだよっ…………!!!」


「……………………………………」



有純君は、そう叫んで部屋を飛び出して行ってしまった



一人残された俺は、何かの糸が切れたみたいに

泉のように…涙が溢れ出してきた




「っ………ぅ……ごめん……ごめんねっ…」



やっぱり、辛いね…………

大好きな人に、嫌われるのって………



有純君…大好きだよ?嫌いなんて…嘘だからね……

153:光希 ◆BAtA:2013/05/23(木) 17:22 ID:6RU

おーい!

元咲良だよ!!!
私も同じ経験したことある。


一瞬、嫌われた。
ずっと、しつこいと思ってたのなんて知らなかった。
嫌われてるなんて、思わなかった。
葉っぱ天の皆にも、仲は普通だと想うし。

マンションが同じで。
いきなり、手紙で言われたんだ。

「しつこい、もう着いて来ないで」って。
その手紙は捨てたけど。



有純さんの気持ち、分かる………

154:さち ◆q8BU:2013/05/23(木) 17:48 ID:926

>光希sama

 そうなんだ…。

私はそういう経験は無いけど、誰でも良い気持ちはしないよね…

手紙とかは特に、持っておけばずっと残るものだし…

私だって苦手な人は居るけど、その人の良い所を探して仲良くなろうって頑張ってるよ。

どんなに嫌われてても、皆良い所はあるから。

むやみに手紙で嫌な事を書くのは、本人も相手も傷付いちゃうと思うし、やらない方が良いよね…


私も小4の頃、係の事で友達と喧嘩して…その子のロッカーに、相手が傷付く言葉を書いた紙を入れちゃったんだ。

で、先生に怒られて…その時、友達がどんなに傷付いたのかを知って、私まで罪悪感で心がいっぱいになっちゃったし…

155:希鏡 ◆MUNk:2013/05/26(日) 11:08 ID:5zI

あの
ピコ森と言う所の恋愛小説板で
パクリされてますよ?
題名が同じで、内容も全て同じでした。

156:さち ◆q8BU:2013/05/26(日) 11:59 ID:926

>希鏡sama

 行ってみたら、本当にパクられてましたw

御報告、ありがとうございます。

パクッた作者さんには、これから注意をしていきたいと思います。

157:さち ◆q8BU:2013/05/26(日) 12:42 ID:926



俺が…こんな体じゃなければ

ずっと…仲良く、一緒に笑い合えたのに…



なのに…何で俺は、こんな体なの?

こんな…病に侵された、体に生まれたの?




「っ………っ………………………」



胸が苦しい………この苦しさは、病気のせいじゃない

悲しいから…辛いから、こんなに胸が苦しいんだ



こんな事なら…強がらなければ、よかった?

素直に、病気の事を打ち明けた方がよかった?



いや…そんな事はない。きっと…これでよかった

俺はきっと…正しい選択をしたんだ………



俺…余命の事、皐月君に言えるかな………?

ちゃんと、強がったりせずに、正直に、言えるのかな?


「…悠翔、くん………………?」


「えっ………………………!」


いきなり後ろからそんな声が聞こえて、慌てて

振り向くと、そこには…花束を持った皐月君が…



一体…いつの間に?てゆーか…いつからそこに…?



「どうしたの………?何か、あったの…?」

「なっ、何でもないよっ…………!」



俺は慌てて、涙を拭った

ヤバイ………泣いてる所、見られた………

158:智恵:2013/05/26(日) 13:50 ID:yz2

ホルマリン漬け
このメールは私が呪いをかけています。
このメールを3日以内に5人に回さないと
必ず呪いがあなたを襲います。
私がなぜこんなにこのメールを回して欲しいかと言うと
私はこの間まである有名なB病院で死体処理をしてました。
死体処理とはまだ病理解剖する予定の死体をホルマリンにつけて保存するという病院の中では暗黙の仕事として恐れらている仕事です。
運悪く私はその仕事に当たってしまいました。
私はそれが嫌で嫌で病院を辞め
普通の仕事をしているときいきなり黒ずくめの人たちが来て
私は連れ去られました・・・。
そしてそのまま生きたままホルマリン漬けにされました。
私はもう生きてません。
しかし呪いは続きます・・。
病院をつぶし私を標本にした奴らをなんとしても殺すために
必ずこのメールを回してください。
そうしないと・・・・・・。

159:さち ◆q8BU:2013/05/26(日) 15:39 ID:926

>智恵sama

 チェンメ、やめて下さい。

そういう嘘くさいの、私信じませんから

それに、パクリ問題の時にピコ森の掲示板にありそうなチェンメが来るとどうしても疑ってしまうんですが?

160:遊撃手(小説板ではヒヨドリ&スパイク):2013/05/26(日) 20:42 ID:QdU

>>159  ROM読者だった遊です。
面白いです!! 頑張ってください。

>>158は、あなたがあまりにもいい小説を書くから、嫉妬しているだけだと思いますよ!!
これからも読み続けます!!頑張ってください!!

161:さち ◆q8BU:2013/05/27(月) 11:18 ID:926

>遊撃手sama

 ROM読者さんからのコメント、とても嬉しいです!

これからも応援宜しくお願いします!!

>>158についてのサポート、ありがとうございます(*‘ω‘*)b

162:さち ◆q8BU:2013/05/27(月) 11:31 ID:926


泣いた顔なんて、できれば…

誰にも、見られたくなかったのに




特に、皐月君には―――――――…




「何でもなくないでしょ?何かあったの?」

「本当に…何でもないからっ……!!」



ほらね………貴方は、すぐに心配するよね?



貴方はいつもいつも…優しくて、心配性だもんね




「あっ、もしかして、有純君と何かあったの?」

「えっ……………………」

「さっき、有純君とすれ違ったんだ。なんか、泣いてるみたいだったよ」




有純君を泣かせたのは…俺だよ………




「本当に何でもない…ただ、目にゴミが入っただけ…」



あぁ…また、こんなに下手な嘘を………




「そうだったんだ……………」


こんな下手な嘘を、貴方はいつも…信じたフリをしてくれる

優しいにも、ちょっと程があるんじゃないの?



「皐月君…座りなよ………」

「うん。あっ、そういやもう熱は大丈夫なの?」

「うん…もう大丈夫だから………」



本当は熱なんか出てないし………




「そうだ、このお花、悠翔君にあげるよ!お見舞いの品!」

「そんな…気を使わなくてもいいのに………ありがとう」

163:さち ◆q8BU:2013/05/27(月) 11:36 ID:926


お見舞いの品なんて…わざわざ、いいのに…

いつも気を使わせちゃって、ごめんね………?



俺は、皐月君からもらった花束を

早速、花瓶に生けた

花束を持ってくるなんて…皐月君、意外とロマンチストだね


そして、皐月君の大好きな温かいココアを入れた



「それで………体の方は、本当にもう大丈夫なの?」

「…うん…本当に、大丈夫だよ………」


ベットに寄りそって座り、ココアを一口すすった



さてと………言わないとな

今日、余命宣告された事…ちゃんと、言わないと




「悠翔君は…昔から、体が弱いから…心配なんだ」

「へっ…………そ、そうなの?」


唐突に口を開いた皐月君は、いきなりそんな事を言った



「だから、ついつい…悠翔君の事を

過剰に心配しちゃう事ばっかだけど…ちょっと過保護で、ウザいかな?」


「そんな事ないよ!ちょっと過保護だけど、それもまた皐月君らしいよ」



ウザいわけないよ…

そりゃあ、ちょっと過保護だけど…でも、優しい貴方らしい



心配性なとこも俺は、貴方の良い所だって思うよ

164:さち ◆q8BU:2013/05/27(月) 11:45 ID:926


「そっか…よかった!悠翔君…大好きだよ」


そう言って皐月君は、俺の肩にもたれかかってきた



「うん………俺も、大好きだよ…………」



貴方の事が、大好き…

だけど、貴方には言わなきゃね…



あんな約束を交わした俺らにとっては、残酷な事実を



言わないといけないって、わかってるのに

なのに…なかなか言葉が出てこない………



「ねぇ……皐月君………」

「んー……どうしたの?」

「皐月君……あのね………………」



嫌な事は、さっさと済ませておこう…



早い事…さっさと言ってしまおう…



「あのね………実はね…………」

「どうしたの?何か、言いたい事があるの?」

「あのっ……実は、俺………………」


どうしよう………言葉が、出てこないよっ…

皐月君の…その、ちょっと心配そうな顔を見てたら

俺は言葉に詰まって、なかなか言えなかった




「ううん……やっぱり、何でもないよ」

「ふふっ…何それ………………」



馬鹿だ………言うなら、きっと今が絶好のチャンスなのに



なのに…言えなかった

貴方の泣いてる顔を見るのが、怖くて…

二人で交わした、あの約束を守れない事が怖くて

165:燕:2013/05/27(月) 15:46 ID:ZK2

おっすヽ(*´∀`)ノ
・・・・・・・・・・小説書くのうますぎて嫉妬する俺d((蹴

・・・・・神ですね。はい決まりー((蹴

調子乗りやしたすいやせん←

いやぁこの猛烈な続き読みたい感どうしてくれんですk((蹴
こっ・・・これからもちょっ(´;ω;`)更新ずっと待ってるぜえええいい((

悠翔くん(´;ω;`)ぐはっ←

166:さち ◆q8BU:2013/05/27(月) 17:18 ID:926

>燕

 燕ちゃ、やっほー(*‘ω‘*)

神?いやいや、閻魔様でしょー!!((殴

果たして…続きはあるのか!?

明日、さちは生きているのか!!??((

今後に期待です♥━━ヾ(●´v')人('v`○)ノ━━♥

(悠翔君…なで肩にしたかったな…)

167:さち ◆q8BU:2013/05/30(木) 17:52 ID:926




「じゃあ、また明日ねー」


「うん…じゃあね………………」



結局、この日は言えず

いつも通り、お喋りしてるうちに時間が過ぎた



絶好のチャンスだったのに

俺は臆病なのか?意気地なしなのか?

皐月君にだけは、言わないとダメなのに



「悠翔君…明日は学校…来れるんだよね?」

「あ…うん。明日は大丈夫だよ…」

「そっか。無理しちゃダメだよ。バイバーイ!」



皐月君は、笑顔に手を振って帰っていった



もし、余命の事を言ったら

その、温かい笑顔を…壊してしまう事になるのかな?





ガチャ



「母さん…………………………」



リビングに入ると、母さんは頭を抱えていた



「あ……悠翔………皐月君は、もう帰ったの?」

「うん……ねぇ、お腹空いたよ。ご飯…」

「そうね…すぐ作るから、待っててね…………」


母さんの目はもう真っ赤。ゴミ箱には、ティッシュの山が



そんなに泣いたんだ………

自分の事でもないのに、そんな泣く必要ないだろ…



そんな泣かれると、こっちが…余計に辛くなるんだけどな

168:さち ◆q8BU:2013/05/30(木) 18:15 ID:926


次の日


「ねぇ…本当に、大丈夫なの?」

「うん…大丈夫だってば」

「しんどくなったら、すぐに先生に言うのよ…」


そこまで心配しなくても………俺は小学生じゃないんだから


余命宣告を受けて

母さんは、ちょっと過保護になったのかな?




「本当に大丈夫だから。じゃあ、行ってくる」


玄関で靴を履き、カバンを手にして

母さんに軽く手を振り、家を出た



本当に俺は後、三か月で死ぬのだろうか

だって…今日、朝起きても…特に体に異変は感じない

いつも通りなんだから。なのに、もうすぐ命が尽きるなんて信じられない



いや、信じられないじゃなくて

信じたくない、の間違いかな………






「悠翔君、おはよう!」


「あっ、おはよう、皐月君………」


家の前には、ふにゃっとした笑顔を浮かべる智くんが




「体調は、本当にもう大丈夫?」

「うん…全然大丈夫だよ…………」

「そっかー。よかった…じゃ、行こうか」



昨日は言えなかったから…今日こそは、言わないと

169:さち ◆q8BU:2013/06/01(土) 11:07 ID:926


「ちょっと悠翔くーん、僕の話聞いてる?」


いきなり皐月君に顔を覗きこまれて、少しびっくりしてしまった



「あ、ごめん。少し…ボーッとしてた」

「もー。さっきからずっと上の空だよ?」

「ごめん…俺、どうしちゃったんだろう…」



あぁ………さっきから俺、なんか落ち着かない

皐月君にいつ、余命の事を言おうか…その事ばっか考えてる



そんな事ばかりを、頭の中でグルグルと考えてるうちに

気が付けば、学校に到着していた





教室へと向かいながら、俺は頭の中で、また別の事を考えていた




………そうだ

今日からはもう、有純君とは友達じゃないんだ

昨日…俺が、一方的に突き放しちゃったから



だから今日からはもう………友達なんかじゃない………




ガラッ



「おはよー」

「おはよ…………」



教室に入ると、いつものように有純君が駆け寄ってきて



「おはよう。さっちゃん…」

「おはよ〜、有純君!」



あぁ、やっぱりな……………………



やっぱり有純君は、俺の事は無視してるみたいだった

170:さち ◆q8BU:2013/06/04(火) 18:04 ID:926


これでいい…………



有純君との関係はこれでいいんだ…




そりゃあ、大好きな友達に嫌われるという事は

想像してた以上に辛いけど………だけど

あのまま仲良くしてたって…有純君を泣かせてしまうだけだろうから




「あ………悠ちゃん………」


「…………………………!!」


パッと、有純君と目と目が合い

しかも俺の名前を悲し気に呼び、こちらへ歩み寄ってきた




「あのっ、皐月君……!!」

「……悠ちゃん………………」



俺は…自分から、有純君の事を避けた



チラッと…彼の方を見ると、今にも泣きそうな顔をしてた

やめろよ…そんな顔するなよ…俺は、笑っててほしいから

だから、昨日…突き放したのに………なのに何で………





「…やっぱり、今日の悠翔君変だよ」

「えっ…そ、そう?」

「うん……有純君と何かあったの?」



さすが皐月君…鋭い

だけど………有純君の事は、病気の事を打ち明けてからじゃないと…



「ううんっ…何でもないから………」



こんな事言ったって、何の説得力もないだろうけど

今は…こんな言葉しか浮かんでこなかった

171:さち ◆q8BU:2013/06/04(火) 18:35 ID:926


「悠翔君は…いつもそうだよね……」

「えっ……………………?」



皐月君は、ちょっと悲しそうに、フッと笑って―――…



「いつもいつも…大事な事は話してくれないよね……」

「…………………………」

「幼馴染なんだから、もっと頼ってほしいな…」



何で?

俺、いつも…皐月君には、ちゃんと話してるよ?




それに俺…いつも、貴方に頼りっぱなしだから

これ以上は、あんまり頼れないよ―――――…






「さーつき!!おはよう」

「わわっ、和!おはよう…もう!!びっくりするじゃん」



そして…七瀬君は相変わらず、皐月君にベッタリだ



そうだ……薬は…絶対に、ちゃんと飲まなきゃ

七瀬君に隠されないように…ポケットに入れておこうかな?



病気の事……七瀬君には、多分言わなくてもいいな



「あ…おはよ、悠翔君……」

「おはよう…七瀬君……」



ほら……また、冷たい目で睨まれた…………

相当嫌われてんだから…余命の事は教える必要は無しだな

172:さち* ◆q8BU:2013/06/05(水) 21:12 ID:926

* お知らせ *

 更新、最近少なくてすみません(´・ω・`)

なるべく早く更新出来るように、もっと頑張ります!

173:華蓮:2013/06/05(水) 21:29 ID:RFQ

待ってま〜す

174:さち ◆q8BU:2013/06/06(木) 17:10 ID:926

>華蓮sama

 了解です!!

更新ペース、上げてきます!

175:遊撃手(小説板ではヒヨドリ&スパイク)::2013/06/06(木) 17:26 ID:QdU

>>174  ファイトです!!  続き読みたくてたまんないですー!

176:さち ◆q8BU:2013/06/06(木) 17:33 ID:926


今日こそは絶対に言おう

俺は心の中で、そう強く決心していた



そして…たとえ、余命宣告をされていても

いつもと同じように生活しようと…強く誓ってた




だけど、やっぱり………俺の体は、悲鳴を上げていたんだ







ヤバ……この感じ…………




授業中、少し…息苦しさを感じた

この感じ…発作が起きるか?

先生が言ってた

『発作はもう、いつ起きてもおかしくない』って…



でも、だからって、授業中に起きるのは勘弁だ

だって…授業中に倒れたりなんかしたら―――…




「じゃあ、この問題を…如月君!前に出て、解いてみて」


「は、はい……………………」



何で…こういう時に限って、当たるんだろう?

できれば、あんま動きたくなかったのに……



でも…とりあえず、ここは…自然に、いつものように…

俺は席を立ち、そしてゆっくり歩いて、黒板の前へと立った




そして、チョークを握って問題を解こうとした、その時―――――…





ズキッ



「っ…………………………!!」



心臓に、ズキッという…強い痛みが走った…




俺は、チョークを持ってない、もう片方の手で胸を抑えた


ヤバイ…発作、ではないけど………



俺はあまりの痛みに…思わず、その場に座り込んでしまいそうになったが

皆の前だから、なんとか…必死で平気なフリをした

177:さち ◆q8BU:2013/06/06(木) 17:34 ID:926

>遊撃手sama

 こんな駄作の続きを読みたいなんて…とっても嬉しいです!!

これからも応援宜しくお願いします(*‘ω‘*)

178:さち ◆q8BU:2013/06/06(木) 17:53 ID:926


ズキッ



「っ……………………!!」



必死で平気なフリをしても

体は正直で、俺の体は悲鳴を上げていた




「どうしたの?如月君。具合でも悪いの?」

「いっ、いえ!!大丈夫です…………」



早く…自分の席に戻ろう……

俺は急いで、問題を解いて早々と自分の席に戻った。

正直、難しい問題じゃなかったのが幸いかな



ただ…席に戻っても、なんだか…皐月君の視線が痛かった






「悠翔君っ!!大丈夫?」


休み時間になって…やっぱり

皐月君は真っ先に俺の元へと駆け寄ってきた



「うん…大丈夫だよ…ちょっと気分が悪くなっちゃって」

「もう、びっくりしたよ!!発作起こしちゃうんじゃないかって…」

「俺は大丈夫だから…心配しないでよ…ね?」



きっと…あんまり大丈夫じゃないはず

俺の体…どんどん病魔に侵されていってる



でも…貴方には心配させたくないから

だから…今だけは、ちょっとだけ強がらせてね…





「悠ちゃんっ……あのさ」


「皐月君っ……ちょっと、外の空気、吸いに行こうか」

「えっ……う、うん…いいけど…………」



俺はまた…有純君の事を避けた



突き放したつもりなのに、何で…そうやって、話しかけてこようとするわけ?

179:さち ◆q8BU:2013/06/06(木) 18:45 ID:926


この日は、とにかく

なんだか、落ち着かない日だった




「悠翔くーん、屋上行こうよ」




お昼の時間

皐月君は、いつものように誘ってきた。でも―――…



「あー……ごめん。ちょっと…………」

「えっ…ちょっとって……?」



皐月君の後ろで

有純君は何か言いた気な感じで俺の事を見てて

そんで七瀬君は、相変わらず俺の事を冷たい目で睨みつけていた





「ごめんっ…他の人と約束してるから!じゃ!!」


「あっ…ちょっと、悠翔君っ……!」




俺は急いで、教室を出た

走っちゃダメって言われてるのに、また走ってしまった




走ったりしたら…体に負担をかけるだけなのに




他の人と約束してるなんて嘘。

だって…他に友達なんて、居ないから




でも……何となく

有純君と顔を合わせるのが、気まずくて…………




こんな事なら俺………

大人しく入院してた方がよかったかな―――…?

180:さち ◆q8BU:2013/06/08(土) 22:04 ID:926

* お知らせ *

 更新ペース、相変わらず遅いままでごめんなさい!

この頃、何だか忙しかったので……

なるべく早く更新出来るように、頑張ります!

見て下さっている読者様、本当に申し訳ありません!

181:さち ◆q8BU:2013/06/09(日) 16:48 ID:926


そして俺は、結局

有純君の事を避けたまま、放課後になった




なんだか…放課後に辿りつくまで

半端なく長く感じた。いつもはそんな事ないのに





そして今日……有純君は、ずっと曇った顔をしてた

一度も、太陽みたいな笑顔を見せる事がなかった

笑っても、無理して作ったような笑顔だった………





ずっと、笑っててほしいから、わざわざ…あんな

酷い事を言ったのに…何で、そんな風に笑わなくなっちゃうの?




でもま…とにかく、今は…皐月君に早く…病気の事を…






「皐月君っ…………!!」

「んー、どうしたの?悠翔君」

「ちょっと…話したい事があるから…屋上に来てくれない?」




皐月君には…聞いてほしい。知っててほしいから…





「いいけど、ちょっと先生に呼ばれてるから、先に行っててくれる?」

「…うん。わかった…………」

「ごめんね!すぐに行くから!!」




こうして俺は、先に一人で屋上へと向かった

182:さち ◆q8BU:2013/06/09(日) 17:38 ID:926



屋上に着いて、俺はフェンスにもたれかかって

ボーッと…すっかり赤く染まった、夕焼け空を見つめていた




あぁ…ヤバイ。さっきからずっと、ドキドキしてる




この緊張感、半端ないな………

もしも病気の事を話したら、皐月君は泣くかな?




あの約束が守れないから……ショックを受けるかな?





俺の中には、そんな…ネガティブな考えしか浮かんでこなかった



すると、その時だった―――――――…






「…皐月と二人きりになって、何をするつもりなの?」


「えっ……七瀬君…………?」



声のした方を見ると、屋上の入り口には、腕を組んで

相変わらず、冷たい目で俺の事を見てる七瀬君が




何で……七瀬君が来るんだよ…………




「さっき……二人の話が聞えたから………」

「あっそう…………」

「皐月と…何を話すつもりなの……?」



正直…七瀬君には知られたくないな…




「別に…何でもないから………」

「あっそ。僕には教えてくれないんだ。意地悪だね」



意地悪って……七瀬君だって

俺に散々、意地悪してるくせに…………

183:さち ◆q8BU:2013/06/09(日) 17:43 ID:926


「ところでさー、何かあったの?」

「えっ……………………?」

「今日は…有純の事を避けてたけど…喧嘩?」



なんだ……七瀬君も、さすがに気付いてたのか




「別に…何でもないからっ……」

「あっそ。有純……なんかすっごい気にしてたよ…」

「ふ、ふーん……………………」



有純君……俺の事なんて、嫌いになってくれていいのに…




「全く…友達は大事にしなきゃ。あんたって意外と白状なんだね」

「違うっ……俺は……俺はただ…有純君のために…」

「ふーん……でもま、どうせあんた、長くないよね?病気持ってんだから」




あぁ…どうせ長くないよ………

俺は後、三ヶ月しか生きれないんだから






「あんたみたいな長生きできない奴は周りに迷惑をかけず

一人で寂しく死んでいくのがお似合いなんだよっ……病人は、病院で大人しくしてな」




その言葉に、プツンと…俺の中の何かの糸が切れたような気がした

184:さち ◆q8BU:2013/06/09(日) 17:48 ID:926


パンッ



乾いた音が反響した




俺は気が付けば、平手で…七瀬君の頬を

思い切り叩いていた




強く叩き過ぎてしまったのか…七瀬君はその場に尻もちをついた




だけど…さすがに、腹が立った………




「さっきから……何だよ、黙って聞いてれば……」

「叩く事ないじゃんっ……最低っ…………」

「最低なのはどっちだよっ!!!俺だって……好きで病気になったわけじゃない!!」



そうだ。俺は好きで病気になったわけじゃない…





「だいたい…病気持ってるからって、生きたいって思ったらダメなの?

生きる希望は持っちゃダメなの?いろんな人と接しちゃダメなの?そんなわけないでしょ!

例えどんな難しい病気に蝕まれていてもっ……生きたいって希望くらいは持ちたいんだよ」




この病気が…もう治らないって、分かっていても

それでも俺は…生きたいって希望だけは捨てたくない




生きたい……こんな体でも、俺は生きたい…………

185:さち ◆q8BU:2013/06/12(水) 23:05 ID:926

* お知らせ *

学校の疲れで、最近帰ってすぐ寝てしまって更新する時間がありません…

木曜日と金曜日はなるべく更新出来るようにします。

度々申し訳ありません。

186:遊撃手:2013/06/13(木) 22:08 ID:QdU

>>185  
 学校、忙しいですもんね。 更新まってます♪
自分のペースでいいと思いますよ(^^)

187:さち ◆q8BU:2013/06/18(火) 17:38 ID:wTk

* お知らせ *

 すみませんっ!!!

あーだこーだしてるうちに、もう火曜日ッ!!

読者様に申し訳ない限りです…



>遊撃手sama

 こんなにお優しい読者様を持って、さちは幸せです…

この世にもう未練はありません!!!((

188:さち ◆q8BU:2013/06/18(火) 17:45 ID:wTk


「俺は…こんな体でも、生きたいって思ってるんだよ……」



その言葉に、七瀬君は俯いて黙りこんでしまった



お互いの間に、シンッと気まずい沈黙が流れる



皐月君は、まだ来ないのだろうか

そろそろ、来てもいいはずなんだけど………






「っ……生意気なんだよ……そうやって、周りに迷惑をかけて

生きるのが、そんなにいいの?他人に迷惑をかけても、生きたいの?」




その言葉に、俺は何も言えなくなってしまった………




「現に…あんた、クラスメイトから…嫌われてるくせに…」

「っ………………………………」




確かに…俺は、一部のクラスメイトからは嫌われてる

それは自分でも、分かってる……





「あんたなんかっ…皐月にも嫌われちゃえばいいんだよっ!!!」




そう言うと、七瀬君は―――――――…







ゴンッ



「…………………………!!」




俺は突然の事に驚いて、一瞬…状況が理解できなかった




だって……

七瀬君の行動は、信じがたいものだったから

189:莉羽 ◆EppM:2013/06/18(火) 22:00 ID:oNo



小説が上手すぎて何も言えない…!←

悠翔の感情が凄く伝わってきて、あたし自身も涙を流しそうでs((

読者を泣かせないで下さいよ!!(笑)
((↑ いや、良い意味で 笑 ↑))

更新が遅くても、ずっと待ってます!
頑張って下さい♪

190:さち ◆q8BU:2013/06/19(水) 23:37 ID:wTk

>莉羽sama

 上手!?

いえいえ、まさか!!

悠翔の為の涙なら、出してください!!

ティッシュ代出しますよ!((

更新は遅いですが、時間を見つけて書いていこうと思います!

191:さち ◆q8BU:2013/06/20(木) 18:57 ID:wTk



ゴンッ






「ちょっ……何やってんのっ!!」




何と…七瀬君は、壁に自分で自分の頭をぶつけた





しかも……一度だけじゃない。何度も何度も、繰り返し…

自分で…自分の頭を壁にぶつけ続けた






そしてやがて……


七瀬君の頭からは…真っ赤な血が流れ始めた






「っ………………………………」




その光景に…俺はもう、気分が悪くなって、吐き気がした







「おいっ…もう、そんな事やめろよっ……!!!」



俺は…つい、感情的になってしまい、思い切り七瀬君の胸倉を掴んだ






だって……せっかく、健康な体で生まれてこれたのに

そうやって…自分で自分を傷つけるなんて……信じられない






すると、その時だった。タイミングの悪い事に――――…






ガチャ




「えっ……悠翔君?何やってるの………?」


「っ……皐月君っ…………!!」




皐月君が屋上に来てしまった……





どうしよう……タイミングが悪過ぎる

だって…今、俺は七瀬君の胸倉を掴んでて

しかも、彼は頭から血を流してる…………





こんな状況じゃあ…どう考えたって、俺が…悪いって事になっちゃうじゃん……

192:さち ◆q8BU:2013/06/22(土) 11:27 ID:wTk


そっか……




七瀬君の狙いは、これだったんだ……




七瀬君は…最初から、このつもりで…………






これじゃあ…誰がどう見たって、俺が悪いって事になる

俺が…怪我をさせたって風に、見えるじゃん…………






「ちょっとっ……何してんのっ!!!一体…何があったの?」




皐月君は、若干声を荒げていた







「皐月っ………………!!!」




七瀬君は、俺から離れて

皐月君の方へ、泣きながら…走って行った





「和……何で…怪我、してるの?」

「っ……悠翔君に…殴られて、壁に頭ぶつけて……」

「………………………………!!」




何それ…………




よく、そんな……そんな嘘、言えるね…




俺も、何か言わなきゃ……そう思った

だけど、どうせ今更何か言っても、言い訳にしか聞こえない……




俺は何も言葉が出てこず、ただ…黙ってるだけだった

193:さち ◆q8BU:2013/06/22(土) 11:34 ID:wTk


「そんなっ……それ、本当なの?ねぇ、悠翔君っ…………」




皐月君の声が震えていた

本当なの?って……どうして、わざわざ聞くの?





もしかして…七瀬君の言う事、信じてるの?





壁には…わずかだが、七瀬君の血が付着していた……





まぁ…この状況じゃあ……俺の事を疑うのも、無理はないかもしれないけど









「悠翔君……最低。どうかしてるよ…………」




皐月君の声は震えていて、低く…珍しく怒ってるようだった





「なんか悠翔君おかしいよっ……有純君とも

ギクシャクしてるしっ……和にまで……こんなっ…………」


「っ……ち、違うっ……………………!!」





嘘…本当に……?

本当に…七瀬君の言う事を、信じるの?





付き合いが長い俺よりも……七瀬君の方を、信じるの…………?





俺は一気に、絶望的な気持ちになった…………

194:さち ◆q8BU:2013/06/27(木) 18:09 ID:wTk


どうして………俺ら、強い絆で結ばれてるはずでしょ?



幼馴染で…お互いの事は、よく理解してるじゃん……






「悠翔君……最低っ…………」


「っ………………………………」




皐月君は、冷たく言い放って、七瀬君と一緒に屋上を出て行ってしまった




そして…七瀬君は、ニヤッと不敵に笑っていた…………







「皐月君……何でっ……どうしてっ………!!」




俺の目からは…まるで、何かの糸が切れたみたいに

ボロボロと、涙が溢れ出してきた





何で……俺を、信じてくれないの……?




皐月君……俺は、貴方に言わなきゃいけない事があるんだよ?




俺はもう後…三ヶ月しか、生きる事ができないんだよ?





もう……どんなに望んでも、三ヶ月間しか一緒にいれないんだよ?






俺……あなたに嫌われたら

もう……生きてる意味なんて、なくなっちゃうよ…………

195:ライ:2013/06/29(土) 12:16 ID:RFQ

わああああ!!(О皿О‖)
どうなるんですか!?(汗)
いや、七瀬君ひどいですね(`皿´)

196:ららら 788:2013/06/29(土) 15:02 ID:.7o

更新まだかなぁ

197:さち ◆q8BU:2013/06/29(土) 20:04 ID:wTk

>ライsama

 七瀬君…

元々はこんなに嫌なキャラ設定じゃなかったんですがね…(苦笑

>らららsama

 遅くてすみません!

テスト勉強の都合で更新出来ませんでした!

出来る時間を見つけて更新するので、御協力お願い致します

198:まゆ:2013/06/29(土) 22:34 ID:.oI

感動しました!
小説かくの、上手ですね!
頑張ってください!

皐月君が…なんで、七瀬君の嘘だってわかんないのかなぁ…
2人の関係…これからどうなぅていくのかがすっごく楽しみです!
応援してます!!
テスト勉強大変なんですね…
できるときでいいので、更新待ってまぁす♪

199:Madoka*:2013/06/30(日) 13:17 ID:p0I

更新ぷりーず!!←

200:さち ◆q8BU:2013/07/02(火) 17:46 ID:wTk

>まゆsama

 感動してくれて嬉しいです(*´꒳`*)


こんな駄作小説であれば、どうぞ応援宜しくお願いします(*‘ω‘*)


和の迫真の演技…効果アリアリ何でしょうね!

近くで見てみたい(((オイ


テスト、無事(?)終わりました!!


>Madoka*sama


 了解です(*‘ω‘*)

201:さち ◆q8BU:2013/07/02(火) 17:53 ID:wTk

* お知らせ *

 やっとの事で200!!

やっぱり、他のサイトみたいには上手くいかないものですな…(笑


_______________________________


+ 皐月side +




僕は…何か言おうとしてる悠翔君を無視して

和と一緒に屋上を出た






「とりあえず、保健室行こうか……」

「…うん………………」

「大丈夫…?痛い……?」

「…何とか、大丈夫だよ………………」




悠翔君は、優しい子だってわかってるけど

でも…あの状況じゃあ……さすがに、ちょっとね…………





でも…悠翔君って、こんな風に、簡単に

人を傷つけるような子だったっけ?





だって…悠翔君は、いつもいつも

クラスの子から心無い言葉を言われても…ただ黙って耐えてるだけで

決して…叩いたりは、しない子だった………………






それなのに……血が出る程の怪我を負わせるなんて…ちょっと、引っかかる






「皐月…どうしたの?ボーッとして……」

「ううん、何でもない……行こうか」





一体、どうして僕は…この時、ちゃんと

悠翔君の話を、聞いてあげなかったんだろう





何で…和の言う事を、こんなに簡単に信じたんだろう?







悠翔君と一緒にいられる時間は

刻一刻と、少なくなっていたというのに―――――…

202:さち ◆q8BU:2013/07/02(火) 17:59 ID:wTk


「ただいま………………」




気が付けば…俺は涙を流したまま、帰宅してた




何度も何度も…痛いくらいに、涙を拭った

それなのに…拭っても、どんどん流れて止まらなかった





まるで、涙腺が崩壊して…感情のコントロールができなくなったみたいだ





「ちょっと悠翔っ…どうしたの?」




泣きながら帰宅した俺に母さんは驚いていた





「別に……何でもないよ…………」

「何でもなくないでしょっ…何があったの?」




母さんは、俺の両肩を掴んできた。母さん…前よりも

もっと心配性になったな…………





「ねぇ……母さん…………」

「ん……どうしたの…………?」




「俺……やっぱり…学校、辞めようかな……」

「えっ…………………………」



「…やっぱ……大人しく…入院、しようかな……」





あぁ…ヤバイ……また、涙が…………





「悠翔…本当にどうしたの?あっ、悠翔っ…!!」




俺は走って、階段を駆け上がって、自分の部屋に入った

203:ららら:2013/07/02(火) 19:27 ID:HZc

最高!更新プリーズ

204:吉本荒野:2013/07/05(金) 00:02 ID:RFQ

いいねぇ〜
もっともっと更新をくれ〜

205:まっきー:2013/07/05(金) 16:28 ID:jWc

初めて読ませていただきました!!!
こいうの私大好きです♪
そして、上手ですね!

206:さち ◆q8BU:2013/07/05(金) 17:34 ID:bhc

>らららsama

 最高ありがとうございます!

更新頑張ります!


>吉本荒野sama

 呼ばれてないのにじゃじゃじゃじゃーん!!(←)

更新遅れてすみません!


>まっきーsama

 初読みありがとうございます!

上手じゃないですよ?!

207:さち ◆q8BU:2013/07/05(金) 18:12 ID:bhc


バタンッ




部屋に入った途端

俺はズルズルと、その場に座り込んでしまった




ほんのちょっと…走っただけで、息切れがする………




先生の言いつけ、無視して

また…走っちゃった…………






「っ……皐月君っ…………」




貴方に嫌われたら俺は…

もう、こうして…無理してまで普通の生活をする意味がない




生きる意味がない…………

もう別に……入院して、病院で死を迎えてもいいや……




俺は…どうしようもなく、悲しかった

皐月君が…俺を信じてくれなかった…………




俺らの絆って、強いんじゃなかったの?

脆いモノじゃなかったはずでしょ……?





ずっと一緒にいようって……約束したじゃん…………





俺はベットに寝ころがり、顔を枕に沈め

静かに…声を殺して、ただ…泣き続けた……






ズキッ



「っ……痛いっ………………」




こうしてる間にも…どんどん、病魔に侵されていき

命の期限が刻一刻と、短くなっていく

貴方と一緒にいられる時間が…なくなっていく――――…

208:まっきー:2013/07/05(金) 20:45 ID:jWc

悠翔君かわいそう・・・・・

209: はじめ:2013/07/05(金) 20:51 ID:eo2

何この駄作wwwワロタwww

210:喜玖:2013/07/05(金) 20:59 ID:RFQ

209
はぁ(ムカ)

211:遊撃手:2013/07/05(金) 23:37 ID:QdU

>>209 貴方が、この作品以上の物を書けるというなら、別になんとも言いませんが
   頑張って書いている人に対してそれは無いんじゃないですか?
  
 だから、小学生のガキは・・・・・

212:まっきー:2013/07/05(金) 23:53 ID:jWc

駄作!?なにいってんの!?
この神作を!!!!(`Α´)

213:喜玖:2013/07/06(土) 11:00 ID:RFQ

荒らしは出てけ〜!
はじめsはどんなにものすごい、見た人すべてがおおおおおお〜!
ってなる作品かいてるんですか!?

まったく…(`皿´怒)

214:まっきー:2013/07/06(土) 11:20 ID:jWc

そうですよ? 
私も、同意です!(怒×100000000000000)

215:まっきー:2013/07/06(土) 12:31 ID:jWc

さちs、気にしないできださい。
お願いします。続けてきださい。

216:琴 1234567890:2013/07/06(土) 12:32 ID:ND.

駄作なんて…
こんな言い方はアレですけど
精神科病棟いった方が自分のためです

217:さち ◆q8BU:2013/07/06(土) 12:47 ID:bhc

>まっきーsama

 本当、可哀想です…

神作と言っていただけて、とても嬉しいです!

はじめsのレスへの熱いご意見、ありがとうございます


>はじめsama

 駄作なのは自覚しているので、別に大丈夫です

そんなに笑う程おかしい内容なのも分かってます

だから、参考の為に貴方が書いてる小説をみせて下さいよ

私の小説を全部読んで思った感想が【駄作】なら口応えはしません

でも、ろくに小説をみていないで【駄作】と言ったなら、是非やめていただきたいです


>喜玖sama

 はじめsへのムカつきさえも嬉しいです(´;ω;`)

ありがとうございます!


>遊撃手sama

 最近ろくに更新も出来ていないのに、【頑張って書いている人】と言っていただき、誠に光栄です!


>皆様へ

 はじめsの件なら、私は別に怒っていません。

ただこの作品が【駄作】なだけなので…

だから、これからもっと上手い小説が書けるように頑張っていこうと思います

それまで、応援宜しくお願い致します!

218:さち ◆q8BU:2013/07/06(土) 12:55 ID:bhc


>琴sama

 駄作はあっているので、大丈夫ですよ!

御心配おかけしました!


_____________________________



次の日




「何これ……有り得ない…………」



あれから…俺はほぼ一晩中泣き続けた

ほとんど、眠る事ができなかった




そして次の日の朝、案の定…酷い事に

洗面所の鏡で自分の顔を見て驚いた

だって…目の下にはクマができ、しかも目が赤く腫れてる




泣き続けたんだもん……当然、か…………




無理だ…………

こんな酷い顔じゃあ、行けない。今日は学校に行けない




いや、行けないじゃない

本当はもう…行きたくなかった…………





ガチャ



「あっ、おはよう。悠翔……」



俺がリビングに行くと、母さんは朝ご飯作りをしてた




「母さん…俺、今日…学校休むから…学校に電話しといて」

「えっ……やっぱり、具合悪いの?あっ、悠翔っ……!」



俺は走ってリビングを出て…急いで、自分の部屋に戻った




もう学校なんか行きたくない…………

生きる意味も、希望も全部…無くなった……





結局、俺……一人ぼっちになっちゃったじゃん…………

219:喜玖:2013/07/06(土) 14:46 ID:RFQ

きたーーーーーーーーーーー!!!

これこれ、待ってました!

……最高……

いいねぇ…!

220:喜玖:2013/07/06(土) 14:48 ID:RFQ

ひとりぼっちはつらいよね・・・

あたしも、経験あるんだ〜!
いじめられて、家族からも見捨てられたけど、小学校卒業して中学はいったら、環境変わったんだ〜!
関係ない話すんませ〜んww

221:さち ◆q8BU:2013/07/07(日) 15:17 ID:bhc

>喜玖sama

 わざわざ待っててくれるなんて…嬉しいです(´;ω;`)


最近いじめ問題が結構出てきてますけど、当たり前っちゃ当たり前ですよね

いじめを知っておいて知らんふりしてる先生も居ますし

先生まで生徒をいじめたりもあるらしいですし

親は親で、例え子供がいじめが原因で死んでも、学校側がお金を払って解決したり…

有り得ないですよね


今の時代、小学校でもいじめが多発してるんですね…

222:さち ◆q8BU:2013/07/07(日) 15:25 ID:bhc


結局は一人になった…

大事な友達を失くしちゃった………




こんな事なら……あの時

有純君を突き放さなければよかった?ちゃんと

素直に打ち明けていればよかった……?




皐月君にだって…もっと、早く言うべきだった?




でも……もう遅い。今更、後悔したって遅い

俺はこのまま…光の当らない部屋で…一人で枯れていくのを待つ運命なのか?






「悠翔、さっき…学校に休みますって電話したからね」



母さんは気を使ってくれたのか

部屋のドアは開かずに、ドア越しに声をかけてきた




「…うん。ありがと………………」



どう考えたって…声で泣いたって分かるよな?

だって…自分でも分かるくらい、すっごい鼻声だから





「じゃあ…ちょっと、仕事に行ってくるけど…何かあったら、すぐ電話してね」

「うん…わかってるよ…………」

「それじゃあ…ゆっくり休んでね………………」



こうして母さんは仕事へと出掛けていき、家には俺一人に




一人きりになった家は

どこか…異様に静かで、寂しい感じがした

223:さち ◆q8BU:2013/07/07(日) 15:41 ID:bhc

+ 皐月side +



「今日…欠席は、如月君だけね…」




悠翔君が学校を休んだ

どうしたんだろう……また、熱が出たのかな?




それとも…病気が、悪くなったとか―――――――…?




いつもなら…朝は、悠翔君を

迎えに行くのが日課なんだけど、今日は行かなかった




昨日の事があって…なんか、ちょっと…気まずくて




ただ…頭の中はずっとモヤモヤしてるけどね

本当に…悠翔くんが、和に怪我をさせたのか



和の事…疑いたくないけど…悠翔君が、人を傷つけるなんて……





「ねぇ……さっちゃん…………」


「あ、有純君………………」




一時間目の授業が終わり、休み時間

有純君が僕の方へと駆け寄ってきた




「今日……悠ちゃん、どうしたの?」

「さぁ…わかんない。多分、熱が出たんじゃないかな…」



だって悠翔くん…こないだも、熱で学校を休んでたからね…




「さーつき!!ねぇ、僕の相手もしてよ」

「あ、和……うん、いいよ…………」

「皐月ー、大好きだよー」

「………………………………」



なんか和……ちょっと、テンション高くない?

正直、絡みづらいな………………

224:さち ◆q8BU:2013/07/07(日) 15:47 ID:bhc

+ 皐月side +



時間は流れ、気が付けば放課後になっていた




何か…授業、あんま集中できなかった

ノートも、ほとんど写せてないや……




ずっと…頭の中で、悠翔くんの事ばっか考えてた気がする…





なんか今日は…和のテンションが妙に高くて、奇妙な日だった

しかも…悠翔君も学校を休むし……なんか、嫌な日




「そんじゃさっちゃん、俺…部活行ってくるね」

「あ、うん…じゃあ、また明日ね」



どうしよう……悠翔君の家、寄ろうかな

体調とか心配だし…………

昨日の事も、ちゃんと…じっくり、話を聞いた方がいいかも





「さーつき!!ねぇ、早く帰ろうよ〜」

「あ、和……………………」



和が後ろから、僕にギュっと抱きついてきた

いつもより、妙にスキンシップも多いなぁ…………




どうしよう………悠翔君の様子、少し見ておいた方が

いや、でも―――――――――…





「…うん、帰ろうか…………」

「ねぇ、今日皐月の家に寄ってもいい?」

「うん……いいよ…………」



何となく…昨日の事もあって、悠翔君には会いづらくて

この日、僕は彼の家の寄るのを止めにしてしまった…




きっと…この時、悠翔君の家に行って

ちゃんと、ゆっくり話を聞いてあげるべきだったんだ



この時の僕は本当…なんて愚かだったんだろう…………

225:さち ◆q8BU:2013/07/07(日) 15:52 ID:bhc


「もう、夕方か………………」



窓の外を見ると、空はすっかり赤く染まっていた

もう夕方になったのか……



結局、この日はずっとベットでゴロゴロしてて

何もしてない。何か…何もする気になれないんだ




それに…下手に動いたら………俺の心臓は、活動を

停止してしまうかもしれない

多分、俺の心臓…いつ止まっても、おかしくない状態だと思う




だって、その証拠に――――――――――…




ズキッ



「っ…いった………………!!!」



心臓が…まるで、締めつけられるように痛くなる

この痛みがたびたび俺を襲って、俺は一人で苦しんだ





無理かもしれない………………




こんな体じゃ…普通の人と同じように生活するのは、無理だ…………




俺は苦しんで……このまま、枯れ果てていくの…?




結局は…病気という魔の手からは、逃げられないのか…………








こうして俺は、すっかり生きる希望を失くしてしまった



そして、次の日も、また次の日も、学校には行かなかった…………

226:喜玖:2013/07/07(日) 16:18 ID:RFQ

うんうん!
いつ見てもいいよね!

それと……
前から思ってたこといっていい?


あのさ……















これ、漫画化してもいいんじゃない?





すごいいい作品になりそう!!




あともうひとつ……















もう……終わっちゃう?


かなし〜〜よ〜〜!

227:遊撃手:2013/07/08(月) 06:41 ID:QdU

>>226 +小説化、ドラマ化、映画化希望

228:凛:2013/07/08(月) 16:26 ID:joU

一生愛してるの方にも書き込みましたよ

見てください

こちらも
頑張ってくださいね

229:さち ◆q8BU:2013/07/08(月) 17:11 ID:bhc

>喜玖sama

 漫画ですか!?

こんな小説が漫画になっても売れませんよ(´・ω・`)

まだまだ、お話は続きます!!

>遊撃手sama

 映画までいきましたか(*^(ェ)^*)

こんな映画、せいぜい10人位ですよ、来るのは(´;ω;`)


>凛sama

 見ました!

あんな素晴らしいお言葉を頂けるなんて、思ってもみませんでした

ありがとうございます!

これからも頑張ります!!

230:さち ◆q8BU:2013/07/08(月) 17:21 ID:bhc


俺が学校に行かなくなってから

早いのか遅いのか…数日が経過しようとしていた


何ていうか…行きたくない

学校に、行く気がしないんだ…………



だって…もうすぐ死ぬのなら、学校に行く意味すらもうないから




そして俺の体もどんどん弱り始めていて

普通の生活をする事が、少しずつキツくなってきた






「…ごめん。ご飯、もういいよ……」

「えっ……もう、いいの…………?」



食欲もなくなった……食事が喉を通らなくなった

だから体重も減り始めて、体力もなくなってきたのか

歩くのも、少し…キツくなってきたかな…………




「悠翔…もう、入院した方が…………」

「…ううん、いい。大丈夫だから……」



本当はもう、あまり大丈夫なんかじゃない




だけど、やっぱ…入院だけは、どうしてもしたくないんだ




だって……病院から生きて出られないなんて

そんなの嫌だ……俺にとって一番怖い事が現実になるのが

どうしても嫌だから…………






階段の上り下りも、辛い…



部屋に戻るなり、俺はベットに寝ころがった

最近じゃあ…もう学校にも行かず、ベットでゴロゴロしてばっかだ





こうしてる間にも

俺の命のカウントダウンは、着々と進んでいる…………

231:さち ◆q8BU:2013/07/08(月) 17:27 ID:bhc


+ 皐月side +



「如月君は…今日も欠席ね…………」



あれから、数日が経過した

時間の流れは、本当に早い…………



時間って、何もしなくても

勝手に流れていくんだから、本当に無情だよね





悠翔君は、今日も休みなのか…………



悠翔君はあれから…学校に来なくなった

どうして来なくなったのか、その理由はわからない




だって僕は…悠翔君に会いに行ってないんだから…




行こうかな…と思った事は何度もあった

だけど…やっぱりどうしても…会う事に

若干の気まずさを感じてしまい、会いに行く事ができなかった



メールをしようにも、何て打っていいか…………





こうして、音信不通の日々が続いたら

余計に…会いに行きずらくなるだけなのに…僕って馬鹿だね




「皐月ー!一緒に遊んでー」


「ちょ、ちょっと…和……くっつき過ぎ」



そして…悠翔君が学校に来なくなってから

和のテンションは異様に高い…………




どうして和は…そんなに元気なの?

悠翔くんの事が心配じゃないの…………?




なんか………あの日以来、全てが狂いだしてるような気がする……

232:喜玖:2013/07/09(火) 00:53 ID:RFQ

う〜ん☆

神楽君は如月君が七瀬君に酷い目にあっていたと、いつきがつくのでしょうか……

素人から見させていただきますと、如月君が死んだあと、七瀬君のテンションをみて問い詰め、やっと分かった。
みたいな?


まあ、内緒ですよね……


気を使って、このとおりにしないでくださいよ!?

さち様の思うとおりに、おねがいします〜!



あと、非常につまらないものですが、「生きてる理由」というのを書いておりますので、
お暇があればぜひ目を通していただけると光栄です〜〜〜……。

233:さち ◆q8BU:2013/07/09(火) 17:28 ID:bhc

>喜玖sama

 さぁ…いつでしょう?

この小説は一度書いている物なので、大体もう書くだけですね((

時間の余裕がある時にいきます

>皆様

 今日はこの後d((用事があるので、更新出来ません!

明日も友達と用事があるから、出来るか分かりませんが、頑張ります

234:San:2013/07/09(火) 18:41 ID:JxA

応援してます!

235:さち ◆q8BU:2013/07/10(水) 21:18 ID:bhc

>Sansama

応援、どうもありがとうございます!


________________________



「っ…ぅっ……っ…………」




母さんは仕事に行き、家に一人

俺はまた一人…ベットの上で…病魔と格闘してた




心臓が締めつけられるように痛くなる感覚が

最近では、頻繁に起こるようになってきた

これだけじゃない……ちゃんと薬も飲んでるのに

発作も…よく起きてる。まぁ、母さんには発作が起きた事は内緒にしてるけど




だって…母さんに言ったら、絶対に

すぐに入院させられそうな気がするから……




入院するのだけはどうしても嫌だから……

だから、本当は強がりたくないけど、強がってる






今頃……皐月君は何してるかな?

学校行ってる時間だから、授業中か…………




俺がずっと学校を休んでるから、七瀬君は喜んでるかな?

有純君は…ちゃんと、笑ってるかな…………?






皐月君…………また、貴方と話したい

信じてくれなくてもいいから、せめて…俺の話だけでも聞いてほしい




人生の最後くらいは、貴方と過ごしたいのに…

なのに…そんな些細な願いさえも、もう叶わないの?




もう俺は…ダメかもしれない…………




先生は、余命三ヶ月って言ってたけど

でも…もしかしたら俺、三ヶ月も、もたないかもね…………

236:さち ◆q8BU:2013/07/11(木) 17:13 ID:bhc


日に日に、自分の体が弱っていく…………




体力も奪われて、生きる気力さえも、無くなっていく気がする





「そういえば…明日は、定期健診の日ね……」


「あぁ……そういえば、そうだね…………」




夕御飯を食べながら、母さんがポツリとそう漏らした





定期健診……………………



嫌だな……できれば、行きたくないや…………




だって…どうせ玲先生は、入院しろって言うに決まってる

検診に行くたびに、いつもいつも、そろそろ入院してくれって言われる




入院したって…何も変わるわけじゃないのに

俺の病気が治るわけじゃない。余命が伸びるわけもない





「母さん……明日の検診…………」

「ん……どうしたの?」

「……ううん。何でもないよ……」




「明日の検診、サボっていい?」って言おうと思った

だけど、やめた…どうせそんな事を言ったって

怒られるだけだもんな…………





あーあ……憂鬱だな……………………

237:喜玖:2013/07/11(木) 22:22 ID:RFQ

早く続きがみたいよぅ〜(>з<;)

……(・_・)

まってるよ〜!

238:喜玖:2013/07/12(金) 00:06 ID:RFQ

明日(今日)買いてね!?

楽しみに待ってるよ……フフフフフフ

239:さち ◆q8BU:2013/07/12(金) 18:39 ID:bhc

>喜玖sama

 はいお待ち!((←

これから多分書きます!(親が途中で帰ってこない限り)

240:さち ◆q8BU:2013/07/12(金) 18:45 ID:bhc


次の日




今日も体が重い…………




朝はいっつも体が重い……いや、今日は

憂鬱な事があるから。だから、いつも以上にダルく感じてしまうんだ




病院ってのは、誰だって……行きたくないよな…………



それに…入院しろって、しつこく言われるんだから…ウンザリだ






「母さん…今日も、一人で行くよ……」

「何言ってるの?そんな体で…一人で行けるわけないじゃない……」

「ううん、平気だって……ゆっくり行けば、大丈夫……」



一口ずつ、朝ご飯を食べながら、俺は心配する母さんを

説得し、一人で病院に行く事に




正直、心配だからって…いちいち、付いて来てほしくないんだ



それに…あんまり、心配はさせたくないし…………




この日も、朝ご飯は半分も食べる事はできなかった

食欲なんて……もう、ほとんどない





「じゃあ……行ってくるね…………」

「悠翔……サボったりしちゃダメだよ?分かった?」

「……分かってる。それじゃ、行ってきます」



さすが母さん………なかなか鋭いな………



家を出て

俺は重い足取りで、一歩一歩、病院へと足を進めた

241:さち ◆q8BU:2013/07/12(金) 22:22 ID:bhc


>お知らせ


 ルールをずっと忘れていたので、一応書いておきます



    * ルール *

その1 荒らしやナリは禁止です

その2 小説に関係の無い話はやめてください

その3 他の小説の宣伝は控えてください

その4 頼んでもいないのに評価やアドバイスをするのはやめてください

242:若葉 ◆7Szo:2013/07/13(土) 09:05 ID:V6o

面白いです……本当に泣いてしまいました。
皐月君との関係どうなるんでしょうか……続き楽しみにしてます!

243:喜玖:2013/07/13(土) 17:44 ID:RFQ

241

わかった!ごめんなさ〜い

これからもすばらしししい作品待ってます!


あと、聞いていいかな?何歳?

こんな作品作れるんだから、高校生くらいかな〜とおもって!

迷惑だったらごめんなさい!

244:松潤LOVE♪:2013/07/14(日) 07:10 ID:qoc

皐月君!早く気づいて!!
すごいです。すごすぎます!!!
感動しましたよ。

245:凛:2013/07/16(火) 16:11 ID:Q4Y

やっぱり
杏さんはすごいですね!

私も小説書こうかな

お互い頑張りましょう!

246:さち ◆q8BU:2013/07/16(火) 21:33 ID:bhc

>若葉sama

 涙ごっつぁんですw←

皐月…何かうざくなってきt((

>喜玖sama

 全然素晴らしく無いですw

小中学生ですよ〜♪

現在、詳しい年齢は公開してません!←

>松潤LOVE♪sama

 皐月、気付くの遅いですね((イライラ

凄すぎませんよ!?

…松潤、カッコいいですよねb

>凛sama

 凄くないです凄くないです!

是非書いてください((何様

ハイ、頑張りましょう!

>皆様

 嵐のコンサート・プール・熱などの為、更新が出来ませんでした

更新を待ってくれている読者様には、大変御迷惑をおかけしました。

後は熱だけなので、ぱぱっと治して更新を早く再開させようと思います!

自分勝手で申し訳ありませんでした

247:凛:2013/07/16(火) 21:43 ID:Q4Y

今小説書いてます

空色
よかったら見てください!!

私元はほかの小説提示版で小説書いてましたー
ゆいという名前でね

葉っぱ天国って
ゆいという人たくさんいて
びっくりしました!


なので名前凛にした方がいいのでしょうか?
見分けがつかないので

話それましたね

頑張って!
ファイトです!

248:さち ◆q8BU:2013/07/17(水) 23:25 ID:bhc

>凛sama

 凛もゆいも、同じくらいの多さだと思います

決めるのは、貴方次第!! ←

応援ありがとうございます!!

_____________________________



「はぁ……ヤバイ…さすがに、キツイ…………」




ゆっくり歩いても……かなり、キツイ

ちょっと歩いただけなのに、もう体が悲鳴を上げてる




俺の病気、本当に…悪化してんだな

歩くくらいなら、平気なはずだったのに……




何気ない事をするにも、どんどんキツくなってくる

日常生活も、満足に送れなくなってきてる…………




これじゃあ、もうすぐお迎えがくるのかな………………?







「やっと……着いた………………」



ゆっくり歩き、かなりの時間をかけて、ようやく病院に到着




病院までの道を、こんなにも遠いって感じるなんて……

もう…最終的には、本当に俺は…入院して、ここから出られなくなるかもな




俺は大きく深呼吸をして

そして…重い足取りで、病院の中へと入っていった

249:さち ◆q8BU:2013/07/17(水) 23:29 ID:bhc


中に入ると、時間が時間だからか

かなり空いてて、あまり待つ事もないまま

わりとすぐに診察室へと呼ばれた





「こんにちは、悠翔君」

「……どうもです。先生…………」

「ん……ちょっと機嫌の方が悪いかな?」

「…別に、そういうわけじゃないけど……」



病状なんて…どうせ、また悪化してるに決まってるんだから

こうやって、いちいち…検診なんて、しなくていいじゃん




残りの人生は、好きにやるって決めたのに……

なのに今の所、好きな事なんて何一つやれてない気がする





「それで、体調の方はどうかな?」

「…これから検査するんだから、言わなくていいでしょ」

「まぁ、確かにそうなんだけど……じゃ、早速、検査をしようか」



こうして、いつもの検査が行われた




自分の事だけど

でも、今の自分の体の状況を知る事が、少しだけ…怖かったりする





自分が死に近づいてるなんて

そんな現実…今でも…受け入れたくない、信じたくない自分がいるんだ

250:さち ◆q8BU:2013/07/17(水) 23:33 ID:bhc


それから、人通りの検査を終えた




どうせまた…言われる事は、同じだろうけど――――――…





「んー……………………」

「先生……どうなんですか…………?」




先生は…俺の検査結果の書いてある紙を

難しい顔をして眺めていた



医者なら…患者の前で、そんな露骨な顔しないでよ




玲先生、顔はカッコ良くて優しいんだけど

医者としては…まだまだかもな。一応、エリートみたいだけど




「前よりも…悪くなってるね…………」

「そうですか…………」

「病気がどんどん……進行してる…………」

「ふーん……………………」



自分の事なのに、まるで他人事のようだ




だって現に、俺は今…自分でも驚くくらい、冷静なんだから




そして、心の中では

「あぁ、やっぱりな…」と感じていた




だって…こうして、わざわざ検査を受けなくても、分かるから




病気がどんどん進行してる事くらい、自分でも分かってる……

251:さち ◆q8BU:2013/07/20(土) 09:51 ID:bhc


数秒の沈黙の後、先生は少し言いにくそうに―――――…




「悠翔君……頼むから、もう……」

「……入院しろって?」

「…うん……もう、入院してもらった方が……」




……先生、毎回それ言うよね?

しかも今回は、頼むからって…………そんなに俺の体、悪いの?




「先生、言ったよね?俺は入院しないって……」

「だけどっ…入院して、安静にしてた方が……」

「少しは長生きできるって?別に無理して長くなんて生きたくない」



だって……俺は、無理して生かされるのは嫌だ…………




「それに俺…ここから生きて出られないなんて、嫌だから」

「…それが、悠翔君にとって一番怖い事なんだろうけど」

「とにかくっ……俺は入院なんて、絶対にしないからっ……!!」



少し声を荒げて言い、俺は椅子から立ち上がり

診察室を出て行こうとした






「悠翔君っ…このままじゃ、三ヶ月ももたないかもしれないんだよっ……?」




先生も…少し強い口調で、俺に言い放った




その言葉を俺は無視して、逃げるように診察室を出た

252:さち ◆q8BU:2013/07/20(土) 17:20 ID:bhc


病院の帰り道

やっと……憂鬱な事が終わった安心感

そして、自分の体が弱ってるという事実を

叩きつけられて、複雑な心境だった…………



ただ、相変わらず、足取りの方は重いままだった





俺……残りの人生は、自分の好きな事をやりたい

ただ、最後まで笑っていたいから……

そんな…我儘な気持ちもあって……だから、入院はしなかった




だけど、冷静に考えたら……全然、楽しんでない



好きな事も、楽しい事も、何一つやってないじゃん……




こんな俺は…きっと今、生きてる意味なんて、何もないんだろうな

できる事なら……俺の事なんて、別に殺してくれてもいいのに…………








「ただいま……………………」



家に帰ると、母さんは仕事に行ってて

誰もいなかった




俺は真っ先に自分の部屋に入り、ベットに倒れ込んだ




ちょっと…歩いただけなのに、しんどい………階段を上がるのも、キツイ





こうやって毎日毎日

自分の部屋のベットに寝ころがってるだけ……

これじゃあ、入院してるのと、たいして変わらないな

253:さち ◆q8BU:2013/07/20(土) 17:27 ID:bhc

+ 有純side +



悠ちゃんが、学校に来なくなってから

数日が経過してる。何で急に来なくなったんだろう…



病気が悪化したのかな?それとも、何か…悩みでもあったのかな?





悠ちゃんが学校に来なくなって

俺はもう、心配でたまらなかった……何かあったんじゃないか

もしかしたら、病気が悪化して、入院してるんじゃないか…とか

ついつい、そんな暗い考えばかりが頭の中に浮かんでしまう




できれば…悠ちゃんに会いに行きたいけど、でも

俺…何か、嫌われちゃってるみたいだから、無理だもんね





「ねぇ……さっちゃん…………」


「ん……どうしたの?有純君……」



さっちゃんも、元気ない……やっぱり、心配なんだよね




「最近…悠ちゃん、学校来てないけど、大丈夫なの……?」

「…分からない。僕も…ずっと会ってないから……」

「えっ……そうなの?」



俺…てっきり、さっちゃんは…毎日

悠ちゃんの家に行ってるのかなって思ってたのに




「会いに行こうにも……何か、ちょっとね……」

「もしかして…俺の知らない所で、何かあったの…?」




だって二人とも…あんなに仲良かったから…………




だから…何かあったとしか考えられない…………

254:燕:2013/07/20(土) 18:00 ID:i-HxY

ずぅぅぅっとみてましとぅあ( ;;)


やばい切なすぎて泣いちゃいます( ´△`)


これからもがんばってください( ;∀;)

255:noa:2013/07/20(土) 18:42 ID:RFQ

ファイト!
次はどうなるんだい?
俺は七瀬好きだ!!!

256:さち ◆q8BU:2013/07/20(土) 22:43 ID:bhc

>燕sama

 ずっとみていたなんて…嬉しいです!!(*‘ω‘*)

泣かせてごめんなさい((

はい、頑張ります!!


>noasama

 応援ありがとうございます!!

次…どうなるんでしょう((


和…私も大好きです٩(๑òωó๑)۶

257:noa:2013/07/20(土) 22:51 ID:RFQ

おおおお!
やはり!
なんか、可愛いというか……
なんか、憎めないんだよね……


ってか、その顔文字かわええΣΣ(О皿О;)

258:ゆん:2013/07/21(日) 21:51 ID:NdU

ずっと、
読ませていただいてました。
すごいです!!
神です!!
これからも、ガンバッテ!!
続き、たのしみにしてます。

259:さち ◆q8BU:2013/07/21(日) 23:56 ID:bhc

>noasama

 私も童顔君大好き!!(´`*)←

…何だかBLみたい((

PCの方に入ってた顔文字です(`´*)

>ゆんsama

 ずっとだなんて…嬉しいです!!

神?糞ですよ糞((

これからも頑張ります!

260:noa:2013/07/22(月) 03:22 ID:RFQ

更新まってるぜ☆(//ω//)

261:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 16:23 ID:bhc

>noasama

 了解です♥,,Ծ‸Ծ

__________________________

+ 皐月side +



何かあったの?…か………………




確かに、あったっちゃあったよ…………

ただ、あれは…本当に悠翔君が悪いのか、分からないけど




一応、有純君に…話してみようかな―――――――…





「実は……この前ね……………………」



僕は、こないだのあの事を有純君に話した




正直…悠翔君を信じればいいのか、和を信じればいいのか

よく分からない…………




だって僕にとって、どっちも…大事な、親友なんだもん…………






「……と、いうわけなの…………」

「……………………………………」

「どう思う?有純君………………」



僕の話を聞いて、有純君は俯いて、黙り込んでしまった




ただ…ずっとこのままってわけにはいかないって事は、分かってる…………

僕だって、いい加減…悠翔君が心配だもん

262:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 16:30 ID:bhc

+ 皐月side +


「さっちゃん……………………」



しばらくして、ようやく…有純君が口を開いた

パッと顔を上げて、僕の両肩を掴んできた





「すぐに…悠ちゃんの所に行ってあげなよ!!」

「えっ…………………………」

「悠ちゃんの所に行って…ちゃんと話、聞いてあげて……」




ちゃんと、話を……………………




やっぱり、あの時…ちゃんと、話を聞いてあげるべきだったのかな……?




ちゃんと、悠翔君を、信じるべきだった…………?






「だけど……僕は………………」



会いに行こうにも、今更…どんな顔をして会えばいいか……




「そんな事言われたって……だって、俺は」

「…………有純君?」

「俺……なんか知らないけど、悠ちゃんに嫌われちゃったみたいだから……」

「えっ……………………………………」



そういえば……悠翔君と有純君

なんか…急にギクシャクし始めてたけど…………



二人の間にも、僕の知らない間に、何かあったのかな……?

263:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 16:43 ID:bhc

+ 有純side +


さっちゃんから、話を聞いて……俺はどうも引っかかった



だって…それ、実際

さっちゃんは、和紀が悠ちゃんに怪我させられる所を

直接見たわけじゃないから…………



それに和紀って、悠ちゃんとあんま

仲良くなかったし……あの二人の間を漂う空気って、なんか

ちょっと、ピリピリしてたような気がするし…………




何か、裏がありそうな気がする――――――――…





「…もしかして、有純君…何かあったの?悠翔君と」

「…ちょっとね。いつの間にか、嫌われちゃったみたい」

「嘘っ……何で、有純君を嫌いになるなんて、有り得ない」

「……ありがと……………………」



もしかしたら俺は…知らない間に、悠ちゃんの

傷付くような事をしたのかもしれない…………



俺って、結構…無神経な所もあるもんね…………




だけど…………たとえ、悠ちゃんに嫌われたとしても




それでも…俺は悠ちゃんの事、大好きって事には変わりないし…………




だから、その話が本当なのか

真相を、自分で……確かめてみないとね…………

264:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 16:52 ID:bhc

+ 有純side +



放課後




「皐月〜、一緒に帰ろう」

「うん……いいよ…………」




特に何事もなく放課後になった……

確かめなきゃ…………



和紀に、あの事を聞いて…ちゃんと、真相を確かめないと

まぁ、ちゃんと答えてくれるかどうかは、分からないけどね





「和紀…ちょっと、いいかな?」

「ん…どうしたの?有純…………」



雰囲気からして、多分…真剣な事だってわかったのか

少し…警戒したような表情になった




「少し…話したい事があるんだ」

「………………………………」

「だから…ちょっと、屋上行こうか…………」

「有純君…一体、何を…………」



さっちゃんは、ちょっと心配そうだ………………



「大丈夫だよ…すぐに済むから。だからさっちゃんは、ここで待ってて」



俺がそう言うとさっちゃんは、どうやら全てを理解したようで――――…



「分かったよ……じゃ、ここで待ってる」

「じゃ…行こうか。和紀…………」



俺がそう言うと、和紀は黙ってコクっと頷いた

265:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 16:57 ID:bhc

+ 有純side +


俺と和紀は屋上に行った



屋上に行くまで、お互い無言だった

何となく…流れる空気が重いような、そんな気がした




そして屋上に着いても、何て切りだしたらいいかよくわからず

しばらく…気まずい沈黙が流れた




「……話って、何なの…………?」




彼の方から沈黙を破った

その口調は…少し、刺のあるような、そんな気がした





「あのさ…さっちゃんから、聞いたんだけど……」

「…………何を?」

「何か…悠ちゃんが、和紀を怪我させたって事になってるみたいだけど」



すると和紀は、「はぁ」と大袈裟なため息をついた




「…そうだよ。僕はあいつに暴力を振るわれて、怪我したんだよ」

「……嘘………………」

「え…………………………?」

「そんなの…絶対に、嘘だ………………」




そんなの嘘…………



だって悠ちゃんは、人に暴力なんて振るったりしないもん……

266:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 17:03 ID:bhc

+ 有純side +


「和紀っ…本当の事を言ってよ……」



和紀だって…俺の大事な友達

だけど、絶対…悠ちゃんは、人を傷つけない……




「だから…僕は本当の事しか言ってない……」

「嘘言うなっ!!いい加減…本当の事を言って……!」

「っ…………………………!!」




僕は思わず、和紀の胸倉をつかんだ

少し…感情的になってしまった





「なっ、何で…僕の事、信用してくれないのっ……!?」

「…別に、そういうわけじゃない。ただ…………」




和紀を信じてないとか、そういう問題じゃない、でも――――…





「悠ちゃんはっ…絶対に人を傷つけたりなんかしないっ……!!!」

「………………………………!」

「優しい子だもんっ…絶対に、そんな事しないもんっ…………」




俺だって…悠ちゃんの事を、ちゃんと理解してる




絶対に…人を傷つけるような子じゃない

すっごく優しくて…思いやりのある子だもん…………

267:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 17:08 ID:bhc

+ 有純side +



すると、しばらくの沈黙の後、和紀は

フッと、まるで馬鹿にしたかのように鼻で笑って――――…




「だって…いいじゃん別に…あいつが…如月の事が嫌いだったから……」



そんな衝撃的な事を言い放った




「だからって…何で、あんな事を…………」

「あんな奴、皐月に嫌われちゃえばいいんだよっ!!」

「っ………………………………」




いつもとは打って変わって、冷たい表情…そして刺のある言い方

これが…この子の本性ってとこか……?




「皐月は…僕だけのモノだって思ってたのに。なのに…あんな奴に」

「だからって…………していい事と悪い事があるよ」

「何で?嫌いな人を痛めつける事の何がいけないの?嫌いなんだからいいじゃん!!」




俺の中にはもう…怒りでいっぱいになって

今にも和紀を殴ってしまいそうだったが

なんとか…自分で自分を落ち着けて平静を保った




まさか…本当に、和紀は翔ちゃんの事が…………




ごめんね?悠ちゃん…………

俺が、もっと早く気が付けばよかったのにね

268:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 17:11 ID:bhc

* 訂正 *


>>267

 まさか…本当に、和紀は翔ちゃんの事が…………



 まさか…本当に、和紀は悠ちゃんの事が…………


に直して下さい


大事な部分での間違い、大変ご迷惑おかけしました

269:ららら LOVEP:2013/07/22(月) 17:18 ID:UNo

早く更新プリーズ!!

涙が止まらなくて困ってる!
いい作品にあえて良かった

270:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 17:29 ID:bhc

+ 有純side +


「それにしても…皐月も馬鹿だよね」

「え………………………………?」



和紀は不敵に笑っていて…正直、少しゾクっとした




「僕が…わざと自分で自分の頭を壁に叩きつけて

如月に怪我をさせられた事を装ったのに、気付かないだもん

僕の嘘を簡単に信じるんだもんっ…本当に馬鹿で単純だよね…………」




もう俺の怒りは…我慢の限界を、とっくに超えていた





「もうっ…いい加減にしろよっ…………!!!」





俺は思わず、和紀を殴りそうになった。その時だった――――…





「……ダメだよ。有純君」


「えっ……さっちゃん………………?」



後ろからいきなり声がして、振り向くとそこにはさっちゃんの姿が…




「ど、どうして…教室に、居たはずじゃ……」

「やっぱ気になって…後を付けて……話も聞かせてもらったよ」




じゃあ………さっきの話、全部聞いてたって事か

271:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 18:21 ID:bhc

>らららsama

更新、これからも頑張ります!

もっと涙プリーズ!!((斬

272:ららら LOVEP:2013/07/22(月) 18:30 ID:UNo

最初から読み直してた…。
泣きすぎて目が痛すぎる……。


うわゎゎゎゎゎゎわん

273:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 22:48 ID:bhc

+ 有純side +


「さ、皐月………………」



和紀は少し…いや、かなり動揺してるみたいだった




「有純君…暴力はダメだよ……」

「さっちゃん……でも」

「人を傷つけるのは、有純君らしくないよ……」



その言葉に俺は何も言えず、ただ黙り込むしかなかった

さっちゃん…なんだかんだで、優しいよ…………





「……和……………………」

「……皐月、今のは…その…………」



さっちゃんは、動揺してアタフタしてる和紀の元へと

一歩一歩、歩み寄っていった





「今の話は事実なんだね…………」

「……………………………………」

「そうなんでしょ?答えてよ、和……」



さっちゃん…口調は穏やかだけど、でも…目が笑ってない




「そうだよ……僕はあいつが大嫌いだった……」

「正直…僕は今、あんたの事…思い切り殴ってやりたいよ」

「さっちゃんっ……………………!!」

「でも…そんな事したら、きっと…悠翔君が悲しむだろうからね」




悠ちゃんが……………………?




「暴力なんて、何の解決にもならないし

悠翔君は…人が傷付くのが嫌いだしね……だから今

和を殴っても…悠翔君はただ、悲しむだけだと思う」




さすが………幼馴染

付き合いが長いだけあって、悠ちゃんの事、よく理解してる

274:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 22:53 ID:bhc

>らららsama

 (´・ω・`)っハンカチ


_________________________

+ 皐月side +



「だけど…正直、ガッカリだよ……」

「え……皐月………………?」

「和は…良い子だって、信じてたのにっ……」




僕は和の事、信じてた。優しい子だって思ってた

大事な友達だって思ってたのに―――――――…




「悠翔君の事、嫌いだったって事はじゃあ…今までも、影で……」

「そうだよ……影で、あいつをいじめてたよ。薬を隠したり……」

「…………………………!!」



薬を……隠す…………?




「和っ…そんな事したのっ……?」

「別に…僕は、ほんの軽い嫌がらせのつもりで……」




軽い嫌がらせ?

和は…本当に何も知らないんだから……

あの薬は、悠翔君にとってすごく大事なモノで

彼の生きるためのモノでもあったのに…………




本当に…腹が立つ

すごくすごく腹が立って、今すぐ本当に和を殴りたい




だけどやっぱ…一番許せないのは、和じゃなくて自分だ





気付いてやれなかった…………

悠翔君を、信用してあげる事ができなかった

絶対に人を傷つけるような子じゃないって、僕だって

それくらいは、よくわかってたのに……それなのに、話すら聞こうとしなかった




そんな自分が一番、腹立たしくて、憎らしい…………

275:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 22:58 ID:bhc

+ 皐月side +



僕は馬鹿だった……

どうしてあの時、悠翔君の話を聞こうとしなかったのか



何で…信じてあげられなかったのか

付き合いも長くて…僕らの絆は強いはずだった

強い信頼関係で結ばれてるって思ってたのに…………





「和っ……もう、悠翔君に近づかないで……」




もしもまた…悠翔君に何かしたら

その時は絶対に許さないから…………




てゆーか…今はここでモタモタしてる場合じゃない

早く、行かないと……僕には行かないといけない所がある





「さっちゃん…早く、行ってあげなよ」

「うんっ……有純君もっ……」

「いや…悠ちゃんと二人でじっくり話したいでしょ?」

「…うん……じゃ、行ってくるっ!!」



僕は走って屋上を出た




とにかく、ひたすら走った




僕が向かってる場所は…彼の所――――――…




早く……悠翔君と、話したい……

許してもらえないかもしれないけど、謝りたい

276:ヒヨドリ:2013/07/22(月) 23:03 ID:QdU

やっと気づいたのか!!!

277:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 23:07 ID:bhc

+ 有純side +



さっちゃんが屋上から出て行って

再び、屋上には俺と和紀の二人に




「和紀……明日にでも、悠ちゃんに謝って」




酷い事、したんだから……

悠ちゃんの事を傷つけたんだから…やっぱ謝ってもらわないと




「何で?どうして僕が謝らないといけないの?」

「どうしてって……そんなの」

「僕は悪くないっ!!何で…あんな奴にっ……」

「和紀っ……もういい加減にしてよっ!!」



俺は和紀の両肩を掴んだ





「悠ちゃんの事っ…どれだけ傷つけたと思ってんの?

俺の大事な親友を傷つけて…俺、あんたの事…マジ許せないっ……」




すると和紀は少し…フッと馬鹿にしたように笑い―――――…





「馬鹿みたい。そんな友達ごっこなんかして

だいたい…あんたと如月、なんかギクシャクしてたじゃん」




そう言われて、俺は何も言えなくなってしまった





「あんたなんか、如月に嫌われてるくせに

偉そうな事言うな。とにかく僕は絶対に謝らない……」




和紀はそう言うと、俺を軽く突き飛ばし

そそくさと、屋上から出て行ってしまった




一人残された俺は、ただその場に唖然として立ちつくしていた




確かに…悠ちゃんには、嫌われちゃったみたいだけど

それでも俺は…悠ちゃんの事、大好きなんだ…嫌いになんて、絶対になれないよ

278:ゆん:2013/07/22(月) 23:14 ID:NdU

はやくっ♪はやくっ♪♪

279:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 23:15 ID:bhc

>ヒヨドリsama

 気付きました٩(๑òωó๑)۶

和君……可愛いくせに性格最悪とかギャップ最高ッ!!(((←

________________________________

+ 皐月side +



僕はただ、走った……




もうすっかり日は暮れかけていた




薄暗くなった空の下

僕はただ、一目散に走っていた





「はぁ………はぁ…………」



こんなにも全力疾走したのは久しぶりだ




悠翔君の家に着いた頃には

汗が流れていて…激しく息切れがしていた




僕は呼吸を整えながら、チャイムを鳴らした

一度じゃなくて…何度も何度も、とにかく何回もチャイムを鳴らした




とにかく早く悠翔君に会いたい一心だった






「あら……皐月君…………」



すぐにドアが開いて、悠翔君のお母さんが出てきた




「おばさんっ…悠翔君に会わせてくださいっ!!」

「…もちろんよ。最後まで…あの子と仲良くしてあげてね……」




最後まで……?

なぜか僕は、その言葉に少し引っかかった




「あの子ったら…本当に皐月君の事が大好きみたいなの」

「え…………………………」


「きっと…私は、あの子が入院を拒否したのは

少しでも長く…皐月君と一緒に居たいからなんだと思うわ……」




入院?何それ…………どういう事?

僕の中に一気に嫌な予感が湧きあがってきて、サーっと血の気が引いた




「おばさんっ!!それどういう事ですか?入院って……」

「えっ…もしかして知らなかったの?私はてっきり…悠翔から聞いてると……」

「教えて…悠翔君に何があったのか教えてくださいっ……!!」



僕の知らない所で一体…何があったの?

280:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 23:21 ID:bhc

>ゆんsama

 了解しました٩(๑òωó๑)۶

____________________________



……なんだろう

さっきから、玄関が騒がしい気がする

誰か…お客さんでも来てるのかな…………?




体が重い……こうやってずっと

ベットに寝ころがってるだけなのに…ダルイ




体のダルさが取れない。普通に歩く事が

日常の何気ない事がキツくてたまらない……

もう多分ダメだな……下手すればこのまま

ベットに寝ころがったまま、ぽっくり逝くかもな―――――…






ガチャ




いきなり、部屋のドアが開いた

僕は母さんかなって思ったけど、違った





「えっ……ど、どうして…………?」




部屋に入ってきたのは、意外な人物だった




「ゆ、悠翔君っ………………!!」




目に涙を浮かべて、息を切らした皐月君だった

しかも目には涙を浮かべている……どうして、ここに?




俺はなんとかベットから重い体を起こした





「悠翔君っ………………!!」

「ぉわっ…………………………!!!」



皐月君は、泣きながら俺に抱きついてきた



一体…何がなんだか…わけがわからず

俺はただ、涙を流し泣きじゃくる皐月君をギュッと抱きしめ返した

281:さち ◆q8BU:2013/07/22(月) 23:33 ID:bhc

* お知らせ *

 お知らせ?とは少し違うかも((

まぁ、とりあえず注目!!

【俺はそっと…泣きじゃくる皐月君の涙を、指で拭った】

きゃぁぁぁぁ(( 優しすぎる((

…て言うか、言い忘れてましたが……


  この小説のキャラ全員、イケメン設定ですからね!?(*´꒳`*)←これお知らせ(のつもり)

_________________________________



しばらく静かな室内には、皐月君の

泣きじゃくる小さな嗚咽が響いていたような気がした




何があったのか…………

何が何だか、俺はさっぱり分からないが…でも

皐月君が…来てくれた。それがすごく嬉しかった




だってもう…このまま、皐月君に会う事はないまま

死んじゃうかなって思ってたから―――――――――…







しばらくして、皐月君はようやく落ち着いたのか

俺から離れ、そして俺の両肩を掴んできて…………




「悠翔君っ……ごめんっ…………!!」




涙を流しながら、謝ってきた…………

どうして、謝ってきたのか…その理由は、だいたいわかる




「あの時っ…話……聞いてあげなくて、ごめんっ……」

「いいんだよ…あの状況じゃ、仕方ないよ……」



あの状況じゃ、七瀬君を信じてしまっても仕方ない

まぁ…さすがにショックだったけど…………




「今日…全部、知ったの…………悠翔君は…悪くないって……」

「皐月君……………………」

「悪いのは…和の方だったんだね……なのにっ…僕はっ……」



俺はそっと…泣きじゃくる皐月君の涙を、指で拭った




「もう…いいんだよ……気にしなくていいから……」

282:yunn:2013/07/23(火) 00:34 ID:NdU

早く!!
気になって眠れないw

283:さち ◆q8BU:2013/07/23(火) 15:24 ID:bhc

>yunnsama

 了解しましたー(-ω-*)

_____________________


もう…気にしなくていいよ……

だから、そんなに泣かないで…………?




「皐月君……もう泣かないでよ…………」

「でっ、でもっ……………………」

「俺は…誤解が解けて、皐月君が戻ってきてくれただけで十分だよ……」



こうやって…また、貴方と話せただけで、嬉しいよ……




誤解が解けて、よかった…………




「悠翔君っ…っ……ぅ……」

「もう…そんなに泣かないでよ……本当に、気にしてないから」



俺が何度そう言っても、皐月君は一向に泣き止む気配がない




別に…そこまで、気にする事ないのに

いくら何でも…ちょっと、泣き過ぎなんじゃ……




「ねぇ……皐月君って…そんなに涙脆かったっけ?」



なんか……様子が、おかしい…………?




「悠翔君……僕、聞いたの……」

「えっ……な、何を………………?」



俺は、その言葉を聞いて少しビクッとしてしまった





「さっき…おばさんからっ…全部、聞いたの……」



…全部って……まさか………………





「もしかして…俺の病気の事…………」



俺の言葉に、皐月君は泣きながらコクンと頷いた

284:さち ◆q8BU:2013/07/23(火) 15:34 ID:bhc



「全部聞いたの……悠翔君が……

余命…三ヶ月だって…もう病気が治らないって、本当なの?」



あぁ……これだから…………

これだから、あまり病気の事…知られたくなかったのに



皐月君の泣く姿なんて見たくなかった

だから…病気の事を知られるのが、少し怖かったのに……



だけど動かぬ事実ならば、現実逃避なんてしないで、受け止めるのが正しい





「うん……本当だよ。もうこの病気、治らないんだって

それに…余命三ヶ月なんて言われたけど、もしかしたら三ヶ月も…………」




きっと…三ヶ月も、もたないと思うよ…………





「……入院はしないの…………?入院した方が……」

「嫌だよ…入院しても、死ぬ運命は変えられないから……」




どうせ運命を変えられないなら、自由の方がいい

病院の、無機質な病室に…命が果てるまで囚われてるなんて嫌だ





「俺…病気で苦しい思いをしてまで、長生きしたくない

無理矢理、生かされるのは嫌なんだ。それに……病院から

生きて出られないのが、怖いから……どうせなら、最後まで笑顔でいたい」




俺はそっと…皐月君の手を握った





「最後まで…皐月君と、一緒に…笑っていたかったから……」


「悠翔君………………………………」



すると皐月君は再び、ギュっと俺を抱きしめてきて――――――…




「わかったよ…悠翔君が決めた事ならば

僕は…何も言わないよ……だから、笑っていよう

最後の最後まで…ずっと…笑顔でいようね………………」



「…うん。ありがとう……………………」





気が付けば、俺の頬にも一筋の涙が流れていた

285:さち ◆q8BU:2013/07/23(火) 15:43 ID:bhc


「俺…皐月君と、いっぱい……やりたい事があるんだ」




皐月君と…一緒に、学校行って

馬鹿やって、ふざけ合って、笑って…………



放課後は、一緒に宿題やったり…寄り道したり




誕生日、クリスマス、お正月

いろんな行事を、貴方と一緒に過ごしたい…………





本当は…ずっとずっと、貴方と一緒にいたいよ?でも――――…





「うん…悠翔君のやりたい事、全部やろう……」

「ありがとう……皐月君。でも…………」




俺はただ、この先も貴方と笑っていたい

それが俺の一番の願いだよ?だけどね…きっと、もう…………




「俺の体は…悲鳴を上げてるんだ…………」

「えっ…………………………」

「最近じゃ、歩く事もキツくなってきたんだ…日常生活さえも、困難になってる」




普通の人なら…簡単にできる事が

俺にはもう…出来なくなってきてる

それくらいに、体がもう…弱ってる。病魔に蝕まれてる




「だから…皐月君と過ごせる時間は…少ないかもしれない」

「そんなっ……………………」

「そんな顔しないでよっ……笑ってよ?」



悲しそうな顔なんて見たくない。俺のせいで、そんな顔…してほしくない





「ずっと一緒にいるって約束は、無理だけど…でも

最後まで、笑顔でいよう……これ、約束…ね?」




俺はそう言って、小指を差し出した





「…うん……わかった。約束、ね…………」



皐月君はニコッと笑い、自分の小指を俺の小指に絡めた




また新たに交わした、二人の約束。この約束だけは、絶対に…守ろうね……

286:ららら LOVEP:2013/07/23(火) 15:51 ID:I9I

悠翔君死なないで

皐月君気づいて良かった

有純君嘘だって気づいて

目が痛い………泣きすぎて……ハンカチビショビショ……眼鏡がはいらない

287:jimnhs:2013/07/23(火) 18:02 ID:cnE

続き楽しみぃ

288:さち ◆q8BU:2013/07/23(火) 23:24 ID:bhc

>らららsama

 せめて…もっとイケメンになった20歳の悠翔君が見たいですね((

皐月君と有純君はこれからどうするんでしょう?

っデパートのハンカチ

>jimnhssama

 続きですか…!

今年の夏は勉強優先になってしまうかもしれませんが、頑張って早く更新します!

289:さち ◆q8BU:2013/07/24(水) 14:07 ID:bhc


「それでさ…悠翔君……学校は、どうするの?」



学校は…しばらく行ってないけど、でもまだ

退学したってわけじゃない。一応、限界まで

普通の人と、同じ生活をしたいからね……まぁ、そんなの

ただの、強がりかもしれないけど…………




「明日から…また、行くよ。一緒に行こう……」

「でも……大丈夫なの?」

「うん…体育は無理だけど、座って勉強するくらいはできるよ……」


座って勉強するくらいは…できるはず…………




「分かった……でも、先生には…言った方が……」

「余命宣告されましたって言うの?無理だよ…言いにくいよ」

「そっか…ごめん。でも…しんどくなったら、すぐ言ってね……」

「うん……ありがとう………………」



学校に行ったら…また、七瀬君に何かされるかもしれない

それは…正直怖いけど…でも、皐月君が一緒なら――――――…




「それでさ…ちょっと、聞きたい事があるんだけど……」

「ん……どうしたの?」



聞きたい事、か……

何なのかは、なんとなく予想がつくけど…………

290:さち ◆q8BU:2013/07/24(水) 14:23 ID:bhc


「なんかさ…有純君と、ギクシャクしてたけど……」



やっぱり、その事か……多分、聞いてくるだろうなって思った



「まさか…喧嘩したの?二人あんなに、仲良かったけど……」



違う。喧嘩なんてしてない…むしろ

有純君の事は、今だって大好きで…嫌いになったわけじゃない





「喧嘩とかじゃないよ…ただ、俺が自分から、突き放したんだ……」

「何で……どうして、そんな事したのっ……?」


皐月君は泣きながら、軽い力で…俺の胸倉を掴んできた




「だって…俺はもう、長くは生きれないんだよ?もうすぐ死ぬんだよ?」

「だからって…何で、突き放したりなんかっ……!!」

「有純君のためだよっ!!ずっと…笑顔でいてほしかったから……」



ずっと…太陽みたいに、笑っててほしいから

もう、嫌なんだ。俺のせいで…周りにいる人に

悲しい顔をさせたり、泣かせたりしてしまうのは……




有純君の事だって…大好きだから、突き放すなんて

嫌だった。すごく辛かった。苦しかった…………



だけど、仕方なかったんだ……

たとえどんなに大事なモノでも、どうしても手放さないといけない時だって、あるでしょ?





「俺の事…嫌いになってもらえば……

俺が死んだって……悲しんだりしないでしょ…………?」



だけど、大好きな人に嫌いになってもらうというのは

想像以上に辛かった……

291:ららら LOVEP:2013/07/24(水) 16:18 ID:aoA

確かに  イケメン悠翔君みたい!

泣ける……目痛い

292:yunn:2013/07/25(木) 14:55 ID:NdU

いつの間にか、
中1になったばっかりの頃の自分と悠翔を、重ね合わせてる自分が…。
早く続きお願いします。

293:さち ◆q8BU:2013/07/26(金) 17:08 ID:bhc

>らららsama

 悠翔君はイケメンですからね!!((

っ目薬


>yunnsama

 中1の時…大変だったんですね

続き頑張ります

294:さち ◆q8BU:2013/07/26(金) 17:08 ID:bhc

>らららsama

 悠翔君はイケメンですからね!!((

っ目薬


>yunnsama

 中1の時…大変だったんですね

続き頑張ります

295:さち ◆q8BU:2013/07/26(金) 17:21 ID:bhc


 2重投稿申し訳ありません

_________________________



「笑顔でいてほしいから…そんな事したの?」

「そうだよ…その方が、有純君のためになると……」

「…このっ…………馬鹿悠翔っ…!!!」



あの穏やかな皐月君が怒鳴った……俺は少し唖然としてしまった




「悠翔君っ…そんなの間違ってるよ……」

「えっ……何でっ……………………」

「悠翔君のした事は一番…間違ってる事だよ」



一番、間違ってる事?何で…俺は正しい事をしたと……




「だいたい…有純君が悠翔君の事、嫌いになると思う?」

「そりゃあ…酷い事を言ったら……嫌いになるに……」

「馬鹿だね…有純君は今でも、悠翔君の事が大好きだよ?」




――――――――え?

今でも…俺の事が?嘘だ…そんなの……





「それに…現に今…有純君は

あまり笑わなくなっちゃったしね……だから悠翔君のした事は

一番…有純君を、傷付けてしまった事だよ…一番、残酷な事をしたね」




残酷な事……そんな…………

俺は…あの、太陽みたいな笑顔を守りたくて

それで…嫌いになってもらおうと突き放したのに、それが…逆効果なんて……




「悠翔君…余命の事、有純君に無理して言う事はないと思う

だけど……また、前みたいに仲良くしよ?最後まで笑っていたいんでしょ……?

だったら、仲直りして…また、みんなで笑っていようよ…………ね?」




皐月君の言葉に、俺は何も言わず…ただ、コクっと頷いた

296:さち ◆q8BU:2013/07/26(金) 17:25 ID:bhc



次の日




「ねぇ…悠翔、本当に大丈夫なの?」

「うん…大丈夫だよ。皐月君も一緒だし……」



昨日、ようやく誤解も解けて

俺は…少し心配だけど、今日からまた学校に行く事に




だけど母さんは、さっきからずっと心配してる

俺だって…不安でたまらない

でも…きっと大丈夫。なんとかなる…と、俺は必死に

ポジティブな事を自分を言い聞かせた




ちゃんとたくさん寝たのに…体が、ダルイ…………




でも…ただ座って勉強するだけなら、できる…………




「本当に心配しなくていいから…俺は大丈夫だよ……」

「悠翔…何かあったら、すぐに帰ってきていいからね……」

「うん…ありがとう、母さん……行ってきます」




俺は母さんに小さく手を振り、家を出た

玄関のドアを開き外に出て、家の前には――――…





「おはよう!悠翔君」

「おはよう。迎えに来てくれて、ありがとね」



またこうして一緒に学校に通えるなんて……



だけど…こうして一緒に学校に通えるのは、後…何回かな?




「ゆっくり、行こうか……」

「うん…ありがとう…………」



いつもよりも…少し早めの登校

ゆっくりじゃないと…体力が、とてももちそうにないから…………

297:凛:2013/07/27(土) 16:46 ID:DwQ

お久しぶりです

やはりさちさんの小説は天才ですね!

私も小説書いてるんですけど
うまくいかなくて

よかったら見に来てくれませんか?
アドバイスとか書き込んでくれればうれしいです

題名は空色です!

いいなー

本当才能ありますね!!
神ですよー!

298:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 17:39 ID:bhc

>凛sama

 お久しぶりです

天才じゃありませんよ?むしろ駄作です


アドバイスですか…

時間が空いている時に行かせてもらいます

_____________________________


やっぱり…歩くだけなのに、かなりしんどかった



学校までの道のりが、こんなに遠いと感じた事なんてあったっけ?





「悠翔君…大丈夫……?少し休憩する?」

「ううん。大丈夫だよ…………」

「…無理しなくていいよ。いざとなったら、僕がおんぶしてあげるから」

「あはは…その気持ちだけ受け取っておくよ……」



本当に…貴方は、どこまでも思いやりがあって、優しいんだから……



だけど…いくら幼馴染だからって

貴方の優しさには、あんまり…甘えられないけどね





「じゃあ、せめて…手繋がない?」

「えっ……まぁ、皐月君が繋ぎたいなら」

「うん、繋ぎたいの!!じゃ、繋ごう…………」



こうして俺らは男同士だが、手を繋いだ

そういえば…小さい頃は…こうやって、よく手を繋いでたな





皐月君の手って…温かくて、大好きだな…………



こうして俺らは手を繋いで、ゆっくり歩いて学校へと向かった―――――…

299:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 17:44 ID:bhc



そして…いつもより少し時間をかけて、ようやく学校に到着




少し…久しぶりだな

有純君と無事に仲直りできるか。七瀬君に何か

されるんじゃないか……考えれば考える程、少し怖くなってきた





「悠翔君…やっぱり気分、悪い?」

「ううん……大丈夫だよ…………」



不安だけど、また少し強がってしまった

この強がりな癖、死ぬまでになんとかならないかな……




「てゆーか…ごめんよ、登校するのに時間かかって」

「いいんだって!!たまにはゆっくり歩くのもいいじゃん」



ヤバイ……こんなんで体力もつかな…………

家から学校まで、ゆっくり歩いただけなのに…もう体が、しんどい



今日はとにかく、なるべく動かないで…大人しく安静にしてないと




校内に入っても、皐月君と手を繋いだままで

廊下をあるき、教室へと一歩一歩、ゆっくりと向かった





ゆっくりと歩き、あっという間に教室のドアの前に……




「…やっぱ、入りにくい?」

「…ううん…平気だよ…………」



久しぶりの学校だから…教室、ちょっと入りにくい

周りの反応とか…少し、気になってしまう…………

300:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 17:50 ID:bhc


 * ようやくレスが300いきました *

________________________


そんな俺の不安な気持ちを察してくれたのか

皐月君はゆっくりと、俺の背中をさすってくれた




「さっ、入ろうか…悠翔君…………」



フワッとしたその笑顔に俺はホッとして、小さく頷いた





ガラッ



皐月君が教室のドアを開き教室へと入り、俺も後に続いた




「おはよー」

「お、おはよう…………」




久しぶりの学校…………

いつも通り、教室内はザワザワしてて俺の事は見向きもしなかった

なんか…微妙にホッとしたような気がした




「おはよう、さっちゃん…………」

「あ、おはよう、有純君」


真っ先に俺らの方に駆け寄ってきたのは有純君だった






「……おはよう、悠ちゃん」



有純君は少しためらいながらも、声をかけてくれて

ニコッと、笑顔を向けてくれた





「おはよう…有純君…………」

「…悠ちゃん…………悠ちゃーん!!!」

「わわっ……………………!!」



有純君は目に涙を浮かべて、俺に抱きついてきた

301:凛:2013/07/27(土) 17:52 ID:DwQ

天才ですよ!!
本当神です

はい
分かりました
アドバイス楽しみにしてます

302:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 18:23 ID:bhc

>凛sama

 小説の方、拝見させていただきました!

アドバイスですが、柊sのアドバイスとほぼ一緒です!

柊sのアドバイス通り小説を書いていけば、もっと上手な小説になると思います*

303:凛:2013/07/27(土) 18:26 ID:DwQ

さちさん>はい!!
ありがとうございます!

304:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 18:33 ID:bhc


 ルールにも以前書いていましたが、一応言っておきます*

この小説へのアドバイスは控えて下さると有難いです

携帯小説風にしているので、そこを指摘されるとどうしていいのか分からないので…

________________________________________



いきなり抱きつかれて、少しよろけてしまった




「悠ちゃ〜んっ………………」

「……有純君……………………」



有純君は、俺の胸に顔を沈めて、泣いていた

俺はどうしたらいいのかわからず、戸惑いながらも

そっと…泣きじゃくっている彼の背中をさすってあげた



皐月君はその光景を、ニコニコと笑いながら見ていた




「悠ちゃん…俺ね、すごい怖かったんだよ……」

「…うん…………………………」

「もう…一生、悠ちゃんと口が利けないんじゃないかって……」

「……………………………………」

「もう話せないんじゃないかって…すっごい怖かった〜……」




まるで子供みたいに大泣きしてる

なんだ……有純君ったら、全然俺の事

嫌いになってなってないじゃん…………




皐月君、やっぱり貴方の言う通りだった

俺のした事は間違ってた……本当に俺は…有純君に

残酷な事をしてたんだね…………




俺は馬鹿だ……

もう少しで、大事な親友を失ってしまう所だった…………

305:さち ◆q8BU:2013/07/27(土) 18:34 ID:bhc

>凛sama

 これからも頑張ってくださーい٩(๑òωó๑)۶

306:凛:2013/07/27(土) 18:37 ID:DwQ

さちさんも頑張ってくださいね

今度さちさんが来るときは
よくなったね!って言ってもらえるよう頑張ります!!

307:jimnhs:2013/07/27(土) 20:57 ID:cnE

ピコ森って言うんですか?
よくわかんないんですけど、そこで登場人物がちがうだけで
まるまるパクられてますよ。
ひどい泣





これからも楽しみにしてます。頑張ってください!

308:さち ◆q8BU:2013/07/28(日) 15:36 ID:bhc

>凛sama

 もう良いと思いますけど((


>jimnhssama

 前にも一度ピコ森であったんですけどね……

ピコ森たまに行くので、今から見てきます!

309:さち ◆q8BU:2013/07/28(日) 15:59 ID:bhc


 ピコ森…何処に作品があるのか分からない((

恋愛? 一般? …BL?((


__________________________________________________


「有純君…ごめんね。俺……」

「いいよ……俺はまたこうして話せて、嬉しい!!」



有純君は涙を流しながらも、ニコッと笑った

俺の大好きな笑顔だ…………



本当に…俺の周りにいる人って、優しい人ばっかだなぁ




「ねぇ……またこんな俺と、仲良くしてくれる……?」

「当たり前じゃん…嫌いなんて、嘘だから……」

「…そっか。よかった…嫌われてるわけじゃなくて……」

「有純君の事、嫌いなんかじゃない…大好きだよ……」




大好き……すごく大好き…………



でも、病気の事はやっぱり言えない……言えるわけ、ないよ……




「俺も悠ちゃんの事、めちゃくちゃ大好き!!!」




なんか…お互いに、大好きって言い合って

俺ら…まるで恋人同士みたいだな…どんだけラブラブなんだよって感じ




とりあえず…これで

有純君と無事に仲直り、だな…………




もう絶対に、突き放したりなんて、しないからね…………

310:EYIK:2013/07/28(日) 21:35 ID:DpU

この小説物語の中で一番好きです。
またさちさんの小説聞きたいです!!

311:yunn:2013/07/29(月) 23:27 ID:NdU

悠ちゃんは、ウチと、
全く逆の行動とったね…。
ウチも、そーすりゃ良かった………。

312:さち ◆q8BU:2013/08/01(木) 12:57 ID:bhc

* お知らせ *

すみません…

少し理由があって、しばらく更新出来ませんでした。

これからはなるべく、何も言わず更新をストップするのを控えたいと思います。


>EYIKsama

 気に入ってもらえて光栄です

この小説が終わったら、また何か作ろうと思います


>yunnsama

 悠翔も、少し道を間違っていれば悲しい最期になっていたと思います

皆、間違った事の無い人なんて居ません。

だから、これからの事を考えて行けば新しい未来が待ってると思いますよ

313:さち ◆q8BU:2013/08/01(木) 13:11 ID:bhc



仲直りできて、よかった……



もう突き放すなんて馬鹿な事、しないからね……?





「それにしてもさ…悠ちゃん…………」

「ん……どうしたの?」



俺を抱きしめていた有純君が、少し顔を曇らせて

さっきまでのハイテンションな声とは打って変わって、声のトーンが下がった




「なんか……前よりも、痩せたよね……?」

「えっ………………!!」




その言葉にドキッとした。確かに…体重は前よりも

かなり減った。ご飯なんて…ほとんど食べてないから……




「そ、そんな事ないと思うけど…………」

「ううん…そんな事あるよ……絶対、細くなった」




有純君は少し神妙な顔つきで俺の体を探るように触った

ヤバイな……これじゃあ…病気のせいで弱ってるって、バレるじゃん




ここは…なんとか誤魔化さないと…………





「実はさ…ずっと熱で寝込んでて、それで痩せちゃったんだ……」



ちょっと苦しい言い訳だったかな?

いや、そんな事はない。なかなか、ナイスな言い訳だと思う





「そっかー…じゃあ、またしっかり食べて栄養つけないとね!!」

「うん…そうだね………………」



そうやって…嘘だと疑わずにすぐ信用するんだね



本当に…純粋なんだから……まぁ、そこが有純君の良い所だけど

314:さち ◆q8BU:2013/08/01(木) 13:15 ID:bhc


「…悠翔君、良かったね…………」



皐月君は耳元でそう言って、頭を撫でてくれた





「…皐月……僕の相手もしてよ……」

「あ…和………………」

「七瀬君………………」



七瀬君が皐月君に抱きついて、キッと…俺を睨みつける




正直…七瀬君とはもう…あまり、話したくないし、顔も合わせたくない……




だけど、どうしても言っておきたい事がある――――――――…





「和紀…悠ちゃんに…何か、言わないといけない事があるんじゃない?」

「っ…別に!!僕は絶対に謝らないからっ…………」

「もうっ…そんな意地を張るのはやめなよっ…………」

「だって僕は悪くないもんっ…だから絶対、こんな奴になんか……」




本当に……七瀬君は俺の事が嫌いみたい。まぁ、仕方ないか……





「二人とも、やめてよ…………」

「えっ……でも、悠ちゃん…………」

「いいから…………ねぇ、七瀬君……」

「……何?僕に何か文句でも言いたいの?」



七瀬君は冷たい目で俺を見て、ものすっごい口調も刺々してた

315:さち ◆q8BU:2013/08/01(木) 13:20 ID:bhc


「あのね、七瀬君………………」

「僕はっ…あんたに話す事なんかないっ……」



そう言うと七瀬君は俺に背を向けて、教室から出て行こうとした




「あっ……ちょっとっ…待って……!!」


俺は七瀬君の腕を掴んで、慌てて引き止めた




「離してよっ……!!触らないでよっ…………」

「七瀬君っ…別に俺、今までの事…責めるつもりはないよっ!!」

「…だったら……何なんだよ………………」




そりゃあ…結構、酷い事されたけど

でも、俺は別に…もう今更七瀬君を責めたりはしない

だって、もう過ぎた事だしね………………





「七瀬君…俺、今までの事は全部、水に流そうと思ってる」

「…………………………!!」

「根に持ってても仕方ないからね…今までの事は、綺麗に忘れよう……」



まぁ…薬を隠されたりとか、そう簡単に水に流せそうにない事もされたけど……




俺は別に…七瀬君を怨むつもりはない

それに…俺には意地悪だけど、皐月君の友達だから、根は良い子だと思う

316:樹里:2013/08/03(土) 16:46 ID:RFQ

まあ!
悠君いいこ!!
あたしだったら絶対に許せない!!!

317:yunn:2013/08/04(日) 00:38 ID:NdU

続き見た過ぎて、寝不足です。

318:さち ◆q8BU:2013/08/04(日) 14:00 ID:bhc

>樹里sama

悠翔は優しすぎますよねw

こういうのって本当は裏で何考えているのか分からないんですけどw((イメージw


>yunnsama

 寝不足!?

すぐ更新します(´・ω・`)

_____________________________________


「悠ちゃーん、それ本気なの?」

「ふふっ、なんか悠翔君らしいねー」




あんな事されても、簡単に水に流すなんて

やっぱ…俺ってちょっとお人好しなのかな?





「それでさ……今までの事は、全部忘れて…その」



俺はスッと…七瀬君に手を差し出した





「これからは…仲良くしよ…………?」

「っ………………………………」

「俺は、七瀬君と仲良くしたいけどな……」



七瀬君は俯いて、黙りこんでしまった




そしてしばらくして、パッと顔を上げ――――――――…





パンッ




俺の差し出した手を

思い切り…冷たく、叩かれた…………




「馬鹿みたい…あんた、お人好しにも程があるよ……」

「…うん…確かに、そうだね…………」

「僕は…あんたなんか嫌い。仲良くなんて、しないから……」



そう言うと七瀬君は、そそくさと俺のそばから離れて行ってしまった

319:さち ◆q8BU:2013/08/04(日) 14:05 ID:bhc


やっぱり、ダメだったか……




七瀬君とは…分かち合えないのかな……?




「悠翔君、表情暗いよ?笑顔だよ。笑顔!!」

「皐月君………………」



皐月君がふにゃっとした笑顔を浮かべながら

ポンっと、俺の肩を叩いた




「和はさ…ちょっと素直じゃなくて、意地っ張りな所もあるけど

でも…本当は、すごく良い子だから…きっといつか、親友になれるよ……」


「うん…いつか、そうなるといいね…………」




いつかって、いつだろう……?




死ぬまでには…仲良く、なれるかな?




なんか…自分の命が長くないとなると

死ぬまでに…何をしたらいいのか、分からないな……






それから、チャイムが鳴って、先生が教室に入ってきて

授業が始まった




やはり…しばらく学校を休んでいたせいで

授業は進んでいて、授業内容は、あまりよくわからなかった




ヤバイな……授業にも、あまりついていけない…………




だけど、よく考えたら…俺は

もうすぐ死ぬんだから…勉強しても意味ない。する必要性はないんじゃん



でも…必要はなくても…

ギリギリまでは、普通の人と同じ生活をしていたいから…仕方ないか

320:ららら LOVEP:2013/08/04(日) 20:21 ID:QIo

和くん素直にな〜れ♪(((魔法のつもり
はやく更新プリーズ♪♪♪♪♪
はやく見たい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「例え病に侵されても中毒」という病気になってしまいました!!!!!!

321:ヒヨドリ:2013/08/04(日) 23:10 ID:QdU

さすがさち様。

 表現力っていうか、引き込む力がすごいですね・・・!

322:ららら LOVEP:2013/08/05(月) 08:54 ID:V9A

見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
↑↑↑↑
中毒症状

323:さち ◆q8BU:2013/08/05(月) 14:24 ID:bhc

>らららsama

 ツンデレ君何ですね、和は…!((殴

糞小説の中毒って…駄目じゃないですか!!


>ヒヨドリsama

 全然引き込んでませぬw

私は引き込まれる側じゃないですかね((


* 今日はお父様がお休みなのでPCが使えません *

324:夢羽:2013/08/05(月) 14:53 ID:RFQ

ええ!?
じゃあ今日は更新なし!!?
……終わった……
明日の部活力でねーーーよーーー!!!!!!!!

325:夢羽:2013/08/07(水) 02:54 ID:RFQ

今日もこうしんなしかあ・・・
明日も憂鬱だなあ・・・

326:ららら LOVEP:2013/08/07(水) 12:22 ID:AhI

中毒症状悪化中
糞小説!?な訳ないでしょ!

いつ更新するの?
今でしょ!

327:夏鈴 ◆h8rM:2013/08/07(水) 12:34 ID:9xQ

しばらくぶりのコメント何ですけど
やっぱり悠翔くん優しいですね
皐月くんも悠翔くんの異変に気づいて良かったです


>>326
更新して欲しいのは私も同じですが
さちさんも用事があるので急かさずに
のんびりと更新を待った方が良いと思いますよ

328:さち ◆q8BU:2013/08/07(水) 16:15 ID:bhc

>夢羽sama

 部活に影響出しちゃいましたか(´;ω;`)?

自分勝手でごめんなさい(´・ω・`)

更新頑張ります


>らららsama

 糞ですよ糞!

林先生(゚д゚)

更新早くしますね(´・∀・`)o


>夏鈴sama

 悠翔君の優しさが怖いです(´;ω;`)

皐月君が気付いてくれてよかったですね(*‘ω‘*)有純君ナイス!

ご理解ありがとうございます!!嬉しいです

329:さち ◆q8BU:2013/08/07(水) 16:23 ID:bhc



「はぁぁ…………」



ようやく一時間目の授業が終わって、俺はため息をついた

教科書やノートを机にしまい、力いっぱい伸びをした




マジでヤバイ…………

まだまだ…一日が始まったばっかなのに、もうしんどい




授業にも…あまり集中できない。内容も頭にあまり入ってきてない




やっぱこの体じゃ

普通の人と同じように生活するには、限度があるのだろうか?




だからって…入院して、自分の命が枯れるのを待つのは嫌だし…………






「悠翔く〜ん!!」

「悠ちゃーん!!」

「ぉわっ……ふ、二人とも…………」



いきなり、皐月君と有純君が抱きついてきた。マジ驚いた





「何暗い顔してんのー?」

「そうだよーそんな顔しないでよ」

「そんな暗い顔、悠翔君らしくないよ?」



あぁ……なんかもう、この二人といると

マイナスな考えが、一気に吹っ飛ぶな…………




この二人が一緒ならば…人生の最後まで、笑っていられそう……

330:さち ◆q8BU:2013/08/07(水) 16:28 ID:bhc


「悠翔君、体はしんどくない?」

「んー……まぁ、なんとか大丈夫だよ…………」



ちょっとしんどいけど、まだ大丈夫……きっと




「ねぇ、二時間目って何だっけ?」

「二時間目はー……何だったっけ?」

「確か…次は体育だね…………」

「おっ、体育?やったー!!めっちゃ嬉しい」



運動大好きな有純君は喜んでるけど、俺は嬉しくない




「って……ごめん、悠ちゃん…………」

「ううん、謝る事ないよ…………」

「まぁ…久しぶりの学校で疲れただろうし、ゆっくりしてなよ」

「うん……ありがとう………………」




俺も…いつか、みんなみたいに、走り回ったりしたかった

思い切り体を動かしたかったのに…………

そんな俺の願いも……結局、叶う事はなかったな




「じゃあ俺…ちょっと保健室にいるよ」

「分かった……体育が終わったら、迎えに行くね」

「うん、ありがとう………………」



少し寝て、休んでよう……

一日は、まだまだ長いからね…………

331:jimnhs:2013/08/07(水) 21:05 ID:cnE

久しぶりー!
やっぱり、さちさんの小説いいわー
この話まじ大好きですっ♥

でも、ゆーちゃんの関係上もうすぐ終わっちゃうのかな?泣
この話が終わったら、また違うの書いてねっ←嫌だったらいいです。嫌だったら…w

さちさんの小説は糞じゃないよーーーーーーーー!
★ネ申★だよーーーー

ぜったい売ったらベストセラーだよん♪

がんばってね^^

かける時で良いから、まってるよん♪

332:ののあ:2013/08/07(水) 23:21 ID:tII

はじめまして!いきなりですけど凄すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
友達に紹介していいですか?

333:ららら LOVEP:2013/08/08(木) 08:54 ID:l2U

糞?とんでもない! 
はい!糞て言ったら負けだよ!だって糞じゃないもん!
中毒症状悪化中!

334:夢羽:2013/08/08(木) 13:52 ID:RFQ

夏鈴さん
そのとおりですね。
私、さちさんのことせかしてました。
さちさん、すみませんでした。

自分のペースで、ゆっくり更新してください。
待ってます!

335:さち ◆q8BU:2013/08/09(金) 14:28 ID:bhc


>jimnhssama

 大好き!? いやぁ、そんなに私が好かれているなんt((小説

どうですかね?もう半分は行ってますけど、まだ後2章ちょい位あるかな?と思います

嫌じゃありませんよ!

ネ申!? ありがとうございます(´;ω;`)


>ののあsama

 凄すぎません(*‘ω‘*)


お友達にですか?全然構いません〜♪


>らららsama

 糞って言ったら負けですか? んー…じゃあ言いません((←

中毒症状(´-ω-`)w


>夢羽sama

 いえいえ、大丈夫です(*‘ω‘*)

私も正直、待ってくれている読者様が居ると思うと嬉しいので…(๑òωó๑)

336:さち ◆q8BU:2013/08/09(金) 14:44 ID:bhc



「はぁ……やっと着いた…………」




保健室までの道のりが、こんな遠いと感じるなんて




どんどん弱っていき

体力がなくなっていってるのが、よく分かる




自分が弱っていってるのがあからさまに分かるって、なんか悲しい……





ガラッ




「先生ー……って、誰も居ない……」



保健室には先生も寝てる人も誰もいなかった

ここは…いっつも人が居ないな。まぁ、その方がいいけど




俺はシャッと、周りのカーテンを引いて、ベットに寝ころがった




座って勉強するくらいなら…なんとか

大丈夫だけど…やっぱこうして横になってる方が楽だ




今頃皆、体育かぁ…………



いいなぁ……俺も、皆と一緒に体育したいよ





あぁ……なんかこうして、ただ一人きりの空間で

寝てると、まるで病院に入院してるみたいだな…………




やっぱり……普通に見学しとけばよかったかな…………

337:ららら LOP:2013/08/09(金) 19:58 ID:NtU

糞禁止令発行!

中毒症状Max!

338:さち ◆q8BU:2013/08/10(土) 16:07 ID:bhc

>らららsama

 禁止になりましたか(´;ω;`)((

それ危ないです(´・ω・`;)一回玲先生の病院へ!!((

______________________________

+ 皐月side +



今は体育の時間なので、皆校庭に出てる




悠翔君、保健室で一人きり……大丈夫かなぁ?

こんな事なら、いっその事僕も仮病でも使って

体育ズル休みして、悠翔君のそばにいればよかったかな?




「さっちゃーん!体育だねー!!テンション上がるねー」

「あ、うん……そうだね…………」




楽しそうだなぁ…………

悠翔君と仲直りして、いつもの明るい有純君に戻ってくれて、よかった




僕は運動は嫌いだけど……

でも考えてみたら、悠翔君は小さい頃からずっと

思い切り体を動かした事、ないんだよね……それって、悲しいよね……?






「あーあ……如月は、またズル休みかぁ」

「久々に学校に来て、早々サボりって……いいよなぁ」

「ちょっと体が弱いからって、特別扱いとかムカつく」



数人の男子生徒が、そんな事を話してるのが聞こえてきた




それを聞いて僕の中に、一気に怒りが湧きあがってきた

……知らないくせに。悠翔君の事、何も知らないくせに

そんな好き勝手言うなんて、酷い…………



本当は悠翔君だって……皆と一緒に、体を動かしたいのに……





自分の命が残り少なくても

一生懸命生きようとしてるのに…………何も知らないで

心無い事を好き勝手に言うなんて、最低…………

339:さち ◆q8BU:2013/08/10(土) 16:14 ID:bhc

+ 皐月side +




「本当に良いご身分だよなー」

「一人だけ特別扱いとか、絶対調子乗ってるし」




てゆーか、好き勝手言い過ぎ……そこまで言う事ないじゃん!



もうダメ……マジ我慢できない!!





「あのさっ…………………………!!」



僕が一発ガツンと言ってやろうとした、その時―――――――…






「ちょっとあんたら、さっきからいい加減にしてよ」


「へ…………和?」





僕はその場に硬直した。和……あんた、悠翔君の事……






「そうやって影でコソコソ悪口言うのって、すっごい

感じ悪いよ?不満があるなら、本人に面と向かって言えば?」




和の気迫に圧倒されて、数人の男子生徒達は黙りこんでいた






「そもそもっ……体が弱いのなんか、仕方ない事じゃん!!

それをあんたらがとやかく言う資格はないと思うよ?マジあんたら最低、ウザい」



「なっ……何だよ、お前…………」

「もうっ……あっち行こうぜっ…………」




かなりビビった様子の男子生徒達は、そそくさと向こうに走って行ってしまった

340:さち ◆q8BU:2013/08/10(土) 16:22 ID:bhc

+ 皐月side +



和……

もしかして、あんた…悠翔君の事、庇ってくれたの?





「かーず!!」

「わわっ……な、何…皐月……」

「あんた、なかなかやるじゃんっ!!」



僕は和の頭をポンポンと撫でた。すると和は顔を真っ赤にさせて俯いてしまった




「ちょっと、変な勘違いしないで……」

「へっ……………………?」

「別にっ…あいつを庇ったわけじゃないから!!」




素直じゃないなぁ……

これは……俗に言う、ツンデレってやつかぁ。可愛いな




「庇ったんじゃなくて……あいつらの話し声がうるさかったからで……」

「はいはい、分かった分かった」

「ほっ、本当だからねっ!!僕は……あんな奴、別に…………」




そんな恥ずかしがらずに、素直になればいいのに

だってさ……素直にならないと、もしかしたら……後で後悔するかもしれないよ…………





「あいつを苦しめていいのは僕だけだもん。他の奴になんか……」

「ねぇ、もういい加減……許してあげたら?」



悠翔君は凄く思いやりのある優しい人だって事、和も十分分かってるでしょ?

341:yunn ◆ikmE:2013/08/10(土) 21:54 ID:NdU

かずぅ〜(泣)
偉い!エラいぞぉ〜!!
まぁ、影でコソコソするとか、女々しい!
カッコいいなぁ〜〜!!
かずみたいなのが彼氏だったら、どんだけ幸せな事か…。

342:さち ◆q8BU:2013/08/10(土) 22:31 ID:bhc

>yunnsama

 顔と性格のギャップ萌えです(*‘ω‘*)

悠翔君を傷つけて良いのは和だけですからね!((←

うーん…和が彼女を作るのは多分皐月君離れしてからだなww←

_______________________________

+ 皐月side +



「まだまだ……許すつもりはないよ……」

「あっそうですか………………」



そういや和は、昔からめっちゃ意地っぱりな所もあったな

だから仕方ないか…………





「体育の授業が終わったら……あいつのとこ、行くの?」

「うん、行くよ。和も一緒に行く?」

「いや、僕は行かないから………………」



あらら…あっさりフラれちゃったな…………




「でもさ……一つだけ、伝えておいてほしい事があるんだけど」

「ん、何かな?」

「あんなお人好しだと、いつか絶対馬鹿を見るって、伝えといて!!」

「……うん、分かった。ちゃんと伝えとくよ」



確かに悠翔君も、ちょっと優し過ぎる所があるよね〜




「あいつさ……優しいにも、程があるだろ……」

「うん、そうだね…………」

「僕は……薬隠したり、散々…酷い事したのに……あんな簡単に、水に流して……」

「……和、もう薬隠したりなんて、しちゃダメだよ」



僕の言葉に、和は何も言わず、ただ黙ってコクっと頷いた




いつか……悠翔君と和が親友同士になるといいなぁ……

いや、もしかしたら案外、なれる日は……近いかもしれない…………

343:碧妃 さな:2013/08/10(土) 22:56 ID:b4I


元若宮鈴音ですww

うん、やっぱりさちの小説は読み応えがある(`・ω・´*)

悠翔くんと和くんが親友同士になったら多分キュンキュンするだろうな*←

頑張ってね〜*ノシ

344:まっきー:2013/08/10(土) 23:03 ID:L0U

お久です!!

345:まっきー:2013/08/10(土) 23:05 ID:L0U

やっぱいい!!・・・・・・・・・・・
いい!!
もっとください!!

346:夢羽:2013/08/11(日) 09:31 ID:RFQ

あ、まっきーだ…
あたしだよ〜きみと同クラで出席番号8番の〜

347:林檎:2013/08/11(日) 10:28 ID:Ygw

関係の無い話題をしたいで下さい。
同じ学校とかこんな所でしないで下さい。
雑談とかしたいならフリトに行けば良いのでは。

348:ららら LOVP:2013/08/11(日) 19:47 ID:0gc

中毒症状Max&爆発寸前!

た…助けて…



特効薬は…ズバリ!この小説です!

349:まっきー:2013/08/11(日) 23:08 ID:L0U

んじゃあうちのスレにきて〜夢羽

350:レモンクレープ!:2013/08/12(月) 10:23 ID:DpU

あなたの小説を読みました。
この物語大好きです。
いい作品だなと思いました。
続きが気になります〜。

351:さち ◆q8BU:2013/08/12(月) 16:15 ID:38w

>さなsama

 お久しぶりです(*‘ω‘*)

読み応え!?とても嬉しいです!

悠翔君と和が早く仲良しになる事を願います(๑òωó๑)

これからも頑張ります!


>まっきーsama

 良いですか!?良かったです(*´꒳`*)

もっと頑張りますね!


>林檎sama

 わざわざご指摘ありがとうございます!!

助かります*


>らららsama

 そんなに中毒なんですか(´・ω・`)!?

特効薬だなんて…嬉しいです!

これからも応援宜しくです!


>レモンクレープ!sama

 この物語を気に入っていただけて、何よりです(*^(ェ)^*)

良い作品だなんて…(´;ω;`)感

続き、頑張って書きますね!

352:さち ◆q8BU:2013/08/12(月) 16:24 ID:38w



シンッと、異様な静けさの保健室のベットに

横になるが、全く眠れない。眠くならない




カチカチと時計の針の音が響き、校庭から

皆の楽しそうな……ワイワイと賑やかな声が聞こえてくる





保健室の窓からは……見ようと思えば

校庭の、皆が体育してる所を見れる

だけど俺は見ない。あえて見ないんだ…………





だって……見たら絶対、自分もやりたくなるから




皆と一緒に体を動かしたくなって……

自由に動く事も許されない自分の体を怨み、悲しくなるから




だけどこうして、皆の楽しそうな声を一人で

聞いてるというのも非常に虚しいモノだ






俺は布団にもぐり、手で耳を塞いだ

聞きたくない……今は周りの音なんか、何も聞きたくない




皐月君、早く来てくれないかな…………






「っ……ぅっ……………………」



唐突にズキっと心臓に激痛が走った





俺は耳を塞いでいた手を、慌てて胸へと移動した





胸を抑え……深呼吸をして、何とか痛みを誤魔化そうとした





心臓が締め付けられるような……この痛み

俺の体がどんどん悪くなってる証拠。命の期限が迫ってる証拠だ

353:さち ◆q8BU:2013/08/12(月) 16:31 ID:38w

+ 皐月side +




「はぁー……つ、疲れたー…………」

「さっちゃんは体力ないなー。情けない」

「僕だって……皐月と同じで体力ないけど、悪い?」

「い、いや、別に悪くはないけどさー…………」




ようやく体育の授業が終了。体力のない僕はもうクタクタ

だけど……こうやって自由に体を動かせる事は、幸せな事だもんね




悠翔君だって……本当は皆と一緒に―――――――…







それから、疲れてクタクタだったが、急いで教室に戻り

さっさと着替えを済ませた




「じゃ、僕は悠翔君の所に行ってくるね!!」

「了解!!じゃ俺は、和紀の面倒でも見てるからさ」

「めっ、面倒って……僕は小さい子じゃないんだから…………」



ふふっ、有純君と和……仲良いなぁ

二人の微笑ましいやり取りを見て、僕は教室を出て保健室へと向かった






ガラッ



「悠翔くーん、来たよー!!」



保健室に入ると、先生は不在で

一角だけ、カーテンで仕切られていた。悠翔君、寝てるのかな?

もし寝てるなら、起こしちゃうの悪いなぁ…………




でも返事がないって事は、寝てるのか…………





「っ…ぅ……さっ…さつ、き…くん……」


「…………悠翔君………………?」




苦しそうな声が聞こえてきて、僕は胸騒ぎを感じ

閉じられていたカーテンを急いで開いた

354:レモンクレープ!:2013/08/12(月) 20:42 ID:DpU

このストーリーが大好きになりました!
早くこの続き見たい〜!
しかもここの登場人物皆大好きです!

355:レモンクレープ!:2013/08/12(月) 20:53 ID:DpU

書き忘れましたけど!

悠翔君と有純君のひらがなではどいゆう名前ですか?
教えてください!うち!余り漢字に苦手なんもんで!!

356:CHERRY:2013/08/12(月) 21:50 ID:it2

初めて読みました!!

泣いてしまった(。>ω<。)

この小説大好きです(≧∇≦)b

357:さち ◆q8BU:2013/08/12(月) 23:18 ID:38w

>レモンクレープ!sama

 お話を気に入って頂けて、光栄です。

登場人物は皆個性的ですからね(`・ω・´)←

悠翔=ゆうと 有純=あずみ です。

>CHERRYsama

 初読み感謝です*

ハンカチは何色が良いですか!?((←

大好きだなんて、私まで泣いちゃいます(´;ω;`)

358:レモンクレープ!:2013/08/12(月) 23:24 ID:DpU


ありがとうございます!助かります!

359:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 09:01 ID:DpU


この物語が好きすぎて!
もはやうちにとって!
自分が好きなボカロレード初音ミクやGUMIとドーリィ♪カノンと同じように好きです!
これからもあなたらしい作品を作ってください!

360:ららら LOVP:2013/08/13(火) 10:26 ID:xG6

そうですよ!それくらい中毒なんです!
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい

361:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 11:59 ID:DpU


悠翔君!どうなちゃうのかな?
気になりますゥ〜!!
早く続き見たいです!
本当にこの物語が好きになりました!
世界にたった一つしかない物語ですから!

この物語はもはや漫画にもアニメにも
何もしても出来ぐらい神って感じですよ!

362:& ◆nYhs:2013/08/13(火) 12:10 ID:IHc

もうこの作品はどこかの出版社にもってけ〜!(笑)
ぜ〜ったい買うから!

363:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 14:46 ID:DpU


早く!見たい!

もう好き過ぎて!早く見たいです!

364:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 16:43 ID:DpU


やっぱり感動します!
いつ読んでも!飽きないからいいですね!

365:さち ◆q8BU:2013/08/13(火) 16:57 ID:38w

>レモンクレープ!sama

 そんな…そこまでにお好きになって頂けるとは、思ってもいませんでした(´;ω;`)感

悠翔君がこれからどうなるのか、気になりますよね!!

漫画やアニメだなんて…いくら何でも言いすぎです(´・ω・`)!!

なるべく早く更新出来るように頑張ります


>らららsama

 中毒やばすぎです(´・ω・`)!!

更新頑張ります!


>&sama

 追い出されちゃいますよ(´;ω;`)

売ったとして買うのは10人以下ですね!

366:さち ◆q8BU:2013/08/13(火) 17:07 ID:38w

+ 皐月side +



シャッ




「悠翔君っ………………!!」



カーテンを開くとそこには

冷や汗をかいて、手で胸を抑え、表情を苦痛に歪ませた悠翔君が……





「大丈夫っ……!!ゆっくり深呼吸して……」

「…さっ…さつ、き…くっ………痛いっ……」

「無理してしゃべろうとしなくていいから…………」




僕はただ、声をかけて、背中をさすってやる事しかできなかった




他に……何もしてあげる事ができなかった…………




悠翔君が苦しんでるのに、自分は何もしてやれないなんて

本当に自分は無力なんだなって感じて、凄く悔しかった…………





悠翔君の、その苦しみ……僕にも半分分けてよ




その病気……僕が変わってあげれたらいいのに……なんて無理だけど







しばらくして、ようやく落ち着いた




「……もう、大丈夫…………?」

「……うん……もう平気だよ…ごめんね」

「謝らないでよ……悪い事して謝るのは禁止ね?」



そうやって、いつも謝ってばっかじゃ

楽しく過ごそうって決めた人生も、楽しくなくなっちゃうよ?





「さっ……教室に戻ろうか…………」

「えっ……でも、まだ…寝てた方がいいんじゃ……」

「平気だよ。さすがに二時間連続はサボれない…………」



だからって……本当はしんどいくせに、無理しないでよ……




「ほら……早く教室行かないと、授業始まるよ……?」

「うん……そうだね…………」




無理はしてほしくないけど

でも…………でも今は、悠翔君のやりたいように、好きにさせてあげよう……

367:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 17:16 ID:DpU


さちさん!
   すみません!

368:碧妃 さな ◆RCWE:2013/08/13(火) 18:57 ID:b4I


すみませんが…
あくまでもここは小説スレなのでレスという物を考えた方が良いと思います。
感想を書くのは良しですが、少し周りの方やさちの気持ちも考えてみてはどうでしょうか?
感想のみの連レスだとせっかくの面白い小説が読みにくいです。
私もかつて注意されたことあるので言える立場ではありませんが、不快になられる方もいるのでよろしくお願いします。

さち、無駄レスごめんね(´;ω;`)
小説頑張って!

369:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 19:32 ID:DpU


でも!やっぱり!
       大好きです!
            

370:レモンクレープ!:2013/08/13(火) 21:19 ID:DpU


続きが見たいほど
        本当に大好きです!

371:アッタロー。:2013/08/13(火) 21:21 ID:4e2

入っていい?

372:まっきー:2013/08/14(水) 14:39 ID:L0U

あああ〜もう、うぬぼれ〜

373:レモンクレープ!:2013/08/15(木) 08:57 ID:DpU


早く続きが気になリます!?

374:さち ◆q8BU:2013/08/15(木) 16:23 ID:38w

>レモンクレープ!sama

 はて、何故謝るのでしょう…?←

大好きとは、とても光栄です。

引き続き完結出来るよう頑張ります


>碧妃 さなsama

 指摘どうも(*‘ω‘*)

私が最近2日に1度しか更新しないせいもあるのだろうけど…

小説頑張ります(๑òωó๑)


>アッタローsama

 全然OKです!


>まっきーsama

 …?((

375:さち ◆q8BU:2013/08/15(木) 16:33 ID:38w


3度目の正直と言う事で、ルールを書き直します。



 (●´ω`) ルール (´ω`●)


@荒らしは迷惑なのでやめて下さい


A自演をして勝手に小説を進めたりしないで下さい


Bコメントは大変嬉しいのですが、他の人の為に1日に多くても2回でお願いします


Cアドバイスについては、してほしい時は自分で頼みますので、お控え下さい


D他の小説などへの勧誘はやめて下さい

376:さち ◆q8BU:2013/08/15(木) 16:39 ID:38w




放課後





あれから何度も

心臓に締めつけられるような激痛が走り

座って授業を受けるだけなのに、体はしんどくて

教室を移動する時すら、しんどくてキツく感じた




とにかくこの日は長い一日だった

気の遠くなるような日だった。学校での一日が

こんなに長く感じるなんて。前まではそんな事はなかったのに




「悠翔君、帰ろうか…………」

「あ、うん……帰ろう………………」




この日、七瀬君は特に何もしてこなかった

まぁ、たまに俺の事を冷たい目で睨んでたりしてたけど

薬を隠したりだとかの意地悪はしてこなかった




「悠翔君……今日、僕の家寄ってく?」

「……うん、じゃあ、お言葉に甘えてそうする……」




病気がどんどん自分の体を支配してるかと思うと

怖い。怖くてたまらないけど……でも、そんな気持ちも

皐月君と一緒にいれば……自然と、忘れる事ができた





皐月君と一緒にいると、ホッとする。安心する




だから少しでも……一秒でも長く、一緒にいたい…………

377:ららら LOVP:2013/08/15(木) 18:03 ID:ZM6

わかりました…コメント控えます!

でも私がファンだということは忘れないでください!

更新楽しみにしてます!(できるときでOkなので

378:優愛:2013/08/15(木) 21:33 ID:ctI

最初から一気に読みました!とてもおもしろくて、ハマりました!これからも、楽しみにしてます!

379:さち ◆KbVw:2013/08/16(金) 17:36 ID:38w

>らららsama

 ご理解ありがとうございます!

絶対忘れませんよ((←

更新…なるべく頑張ります(´・ω・`)!!


>優愛sama

 最初からですか!

長かったでしょうに…感謝です(´・ω・`)!!


>皆様へ 【大事なお知らせ】

 これからしばらく、夏休みの宿題の為更新がかなり遅れてしまいます

大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程宜しくお願い致します

380:さち ◆KbVw:2013/08/16(金) 17:43 ID:38w




「……ごめん、ちょっと休憩していい……?」

「うん、いいよ…………」

「……ごめんね」

「……謝るの禁止」




途中、しんどくなってその場にしゃがみ込んでしまった




学校から……皐月君の家までが、こんな遠く感じた事なかったのに





体力がなくなっていってるから……

前は普通にできてた事が、できなくなってる




俺はそのうち、歩く事すらできなくなって



最終的には、体が……動かなくなるのかな…………?





体力がどんどんなくなっていってるのは

ご飯を食べないせい?それとも病気のせい?

いや、きっと……原因はどっちもだ…………





「ねぇ、やっぱ僕がおんぶしてあげようか?」

「いいよ……大丈夫。じゃ、行こうか…………」

「うん……しんどくなったら、言ってね……」




そう言うと皐月君は、スッと俺の手を握った




こうやって、貴方と手を繋げるのは、後何回だろう





きっとそのうち…………

貴方の手を握る事も……できなくなるんだろうなぁ……

381:さち ◆KbVw:2013/08/16(金) 17:48 ID:38w




それからゆっくり歩いて

ようやく、皐月君の家に着いた。もう空は暗くなり始めていた




やっと着いた……

だけど……もう、足がクタクタ…………





「皐月君……少しだけ、ベットで横になってもいい?」

「うん、いいよ……今、お茶入れてくるね…………」




皐月君の部屋に入るなり、俺はベットに横になった

宿題は……ちょっと休憩してからにしよ…………




俺……こんな弱ってるから

皐月君に迷惑かけっぱなしじゃん…………

迷惑をかけたくないから、ちょっと強がってみても……

いつも、貴方だけは騙せないもんね。すぐに嘘を見破ってしまう……





「悠翔くーん、お茶入れたよー」

「あ、ありがとう………………」

「いいんだよ。ゆっくり休んでてよ。その間に僕が宿題やってあげる」

「いつも俺の答えを移すだけの貴方が、自力でできるの?」

「僕だって、それくらいはできるよ〜」




そういや俺……皐月君よりも、ずっと早く死ぬんだよな……





皐月君……俺がいなくても、大丈夫かな?

って……俺は人の心配、してる場合じゃないか…………

382:レモンクレープ!:2013/08/16(金) 20:04 ID:DpU

 
悠翔君と皐月君の場面がたまらないです!
幼なじみだからこそ分かっているんだと思いました。

やっぱり幼なじみはいいなぁ〜と思いました!

383:ららら LOVP:2013/08/16(金) 21:55 ID:ZM6

書き込みしないようにしようと思ってますが、しちゃいます!ごめんなさい

書き込みゆっくりでいいです!
頑張って下さい(^ω^)

384:レモンクレープ!:2013/08/17(土) 14:16 ID:DpU


結構この物語
感動してしまいます!

385:遊撃手:2013/08/17(土) 20:03 ID:QdU

いつも見てます(書き込みは控えてますが・・・)

皐月くんの優しさ・・・・
なんか、強い絆を感じる!!

 さちさんのペースで充分けっこうですが、更新待ってます!!

386:レモンクレープ!:2013/08/18(日) 14:03 ID:DpU


うちも少しは書き込みは控えますが!

本当に皐月君!
優しくていいなぁ〜と思いました。

続きも気になりますが!
ゆっくりでもいいので
この後の更新も楽しみにしています!

387:さち ◆KbVw:2013/08/20(火) 06:31 ID:38w

>レモンクレープ!sama

 ですねぇ*

私の幼馴染み(?)は転校しちゃって…((

このお話の最後、結構予想外何ですが…←

これからもお楽しみに!

皐月君みたいなお兄様が欲しいです(`´*)


>らららsama

 ルールをある程度守って頂けるだけで嬉しいです!

夏休みの宿題…危ないですが頑張りますw


>遊撃手sama

 私も貴方の事、イツモミテマス←

皐月君って…

友人に大金貸して逃げられるタイプk((

更新マイペース過ぎてすみません*

388:レモンクレープ!:2013/08/20(火) 08:50 ID:DpU

 
悠翔君と皐月君のことも気になりますが!

他の有純君と和紀君の事も気になります!

さちさんも最後まで頑張ってください!

389:ららら LOVP:2013/08/20(火) 09:24 ID:RIo

はい!ルール守ります!
今日で夏休み終わってしまいました…

ですが!頑張ってこれる時きます!

390:さち ◆KbVw:2013/08/20(火) 22:12 ID:6fA

>お知らせ

すみません

今日更新する予定だったんですが
親がうるさくて出来ませんでした

391:さち ◆KbVw:2013/08/21(水) 13:50 ID:38w


>レモンクレープ!sama

 有純君と和は気になりますよね…

まぁ、そこは番外編的なので出ます(´・ω・`)!


>らららsama

 了解です!

夏休み終わるの早いですね(´;ω;`)

______________________________



皐月君は、若干悪戦苦闘しながらも

黙々と、俺に何も聞いてくる事もなく宿題をやってる





一方の俺はベットに寝ころがって休憩中

こんな調子で明日から大丈夫かな?

でも……限界ギリギリまで普通の人と同じ生活をするって

決めたんだから……ちゃんと最後までやり遂げなくては…………





「俺もそろそろ……宿題やろっと…………」

「もっと休んでてもいいよ?平気ー?」

「大丈夫だよ。皐月君が頑張ってるのに……あんまダラダラしてられない」



ベットから降りて、カバンから宿題を取り出した




「ならさ……具合が悪くてできませんでしたって言い訳も……」

「俺はそんなズルはしたくないの。病気を理由にズルとか、したくない」

「……ごめん。無神経な事を言っちゃって…………」

「ううん、謝る事ないよ。確かに皐月君の言った事も一理あるし」




だけど……そんな事したら

余計にクラスの子から反感をかって嫌われそうだからね……

ただでさえ、俺は……あまりクラスメイトから快く思われてないんだから

392:さち ◆KbVw:2013/08/24(土) 11:08 ID:38w





それから二人して黙々と宿題をやって

気が付けば、時間は流れるように経過していた





「あっ、そろそろご飯の時間だね」

「本当だ……もう、そんな時間だね…………」

「ねぇ、晩御飯、食べて行くよね?」

「んー……そうだなぁ………………」




前まではご飯をご馳走になってたけど……でも





「ちょっと……やめておこうかな」

「えー!今更、遠慮なんてしなくていいんだよ?」

「そうじゃなくて……あんま食欲なくて」

「なーんだ。そんな事を気にしてるのか。じゃ、食べて行きなよ」

「えっ……でも、俺……多分、そんな食べられないと思うよ……?」




病気のせいで……食欲までもが、大幅に低下したもんなぁ




「それでもいいから!僕は少しでも長く悠翔君と一緒に居たいの!」

「皐月君………………」

「ほら、リビング行こう!一口だけでもいいからさ」




皐月君に手を引かれ、部屋を出てリビングへと向かった

393:さち ◆KbVw:2013/08/24(土) 11:12 ID:38w




「はい。無理しなくていいからね。一口でもいいから」

「うん……ありがとう…………」




リビングに行って、椅子に座って

目の前に置かれたのは、カレーだった。しかも卵がのってる……



皐月君は、カレーに卵をのせて食べるのが好きだもんな




ちょっと体の調子が良かった頃は……

これくらい、二杯くらいは食べてたけど、でも今は…………






「……ごめん。もう、無理…………」



ほんの少し食べただけで、もう無理だ

食べられない。食欲なんかもう湧かない…………




「本当……ごめんね………………」

「いいんだって!気にする事ないって」

「……うん…………皐月君は優しいね……」




このままじゃ、どんどん痩せていく

体重も……前よりも、かなり減った

最近じゃ、どれくらい体重が減ったのか、見るのが怖くて

体重計にはずっと乗ってない…………




俺の体……どんどん痩せていく…………

腕とか前に比べたら、ガリガリじゃん……気持ち悪い…………

394:レモンクレープ!:2013/08/24(土) 18:47 ID:DpU


 本当にこの物語は
 いい作品ですね!
 まさに理想です!

395:莉羽 ◆EppM:2013/08/25(日) 11:18 ID:qh6




とても感動して、読者を魅了させる様な素晴らしい小説ですね!
悠翔君や皐月君の感情が分かりやすく書いてあって最高でs((殴

続き、頑張って下さいね!

396:さち ◆NEto:2013/08/25(日) 11:39 ID:38w


>レモンクレープ!sama

 良い作品だなんて…とても嬉しいです!

これからも頑張ります*


>莉羽sama

 読者様がラストで泣いてくれれば、私は死ねます((←

個人的に、和が好きですごめんなs((斬

続き、頑張ります!

397:さち ◆NEto:2013/08/25(日) 11:44 ID:38w




やっぱり、病気のせいで……食べられないのか

こうして……改めて見ると、前よりも本当に……痩せたなぁ




痩せて……どんどん弱っていってる…………



それなりに……覚悟はしてるけど、でも…………




弱ってる悠翔君を見るのは、辛い。想像以上に辛い




昔から悠翔君は、よく入院してたけど

でも……その時だって、こんなにも弱ってる悠翔君を

見た事がない。いつもいつも元気そうで、とても病人には見えないくらいだったのに





「……ねぇ、皐月君…………」

「ん……どうしたの…………?」

「……俺さ、気持ち悪いよね?腕とか、ガリガリで……」



気持ち悪い?

馬鹿……何言ってんだよ…………





「悠翔君っ……馬鹿っ…………!!」




僕は椅子から立ち上がり

悠翔君の方へと歩み寄り、そっと抱きしめた




「気持ち悪くなんかないよっ…………」

「でもっ……………………」

「悠翔君は何も悪くない…………悪いのは、病気だよ……」




そう。全部悪いのは、キミを苦しめている病気だよ

398:さち ◆NEto:2013/08/25(日) 11:53 ID:38w


>>397 付け足しです。

文の最初に『皐月side』と書き忘れました


_________________________

+ 皐月side +




キミを苦しめる……その病気

僕が消す事ができたらいいのにね

そうすれば、ずっと一緒にいられるのにね……





「ねぇ……悠翔君の病気、本当に治らないの?」


「……うん。もう、ダメみたい…………」

「本当に?どうにかっ……治す方法はないのっ……?」




もしも何か治療法があるなら……

どんなに成功率が低い手術でもいい。少しの可能性にかけたい





「本当に……もう、ダメなんだってさ…………」

「……そんな……本当に…………?」

「うん……もう完全に手遅れ。俺の体は病魔に蝕まれてるんだ…………」





じゃあ……本当に…………




本当に……僕の前から、居なくなっちゃうの?






本当に……僕を置いて、死んでしまうの―――――…?







「…………ならないで……」

「えっ…………………………?」

「僕の前からっ……居なくならないでよっ…………!!!」




僕は気が付けば、泣いてた



最近、凄く涙脆くてダメだね…………





「ずっと……ここにいて……僕の隣にいてよ……」

「……皐月君……………………」




悠翔君は、泣きじゃくる僕の背中に腕を回し

そっと頭を撫でてくれた

399:ヒヨドリ hoge:2013/08/30(金) 06:42 ID:QdU

そろそろクライマックスだあー!?!!

400:レモンクレープ!:2013/08/31(土) 22:15 ID:DpU



本当に読んでも飽きないほど大好きです!
ですからゆっくりでもいいので
最後まで頑張ってください!

401:レモンクレープ!:2013/08/31(土) 22:17 ID:DpU


あと!書き忘れましたが

応援してます!

402:燕:2013/09/01(日) 08:23 ID:i-jyE

涙▽腺▽崩▽壊
右目から涙がとまらないよ(;沺△≦)

これからもひっそりと更新お待ちしておりまする∇・)

403:さち ◆NEto:2013/09/01(日) 12:37 ID:38w


>ヒヨドリsama

 クライマックス…は後もう少し先ですかね?((

これからも宜しくです!


>レモンクレープ!sama

 本当ですか!?嬉しいです!

凄くのんびり更新してて申し訳ないです…((

応援ありがとうございます!


>燕

 利き目は右目か!?

応援しないと焼いちゃうz((

404:さち ◆NEto:2013/09/01(日) 12:48 ID:38w

+ 皐月side +




居なくなるなんて嫌……

ずっと一緒にいるって約束したじゃん。だからずっと一緒にいよう?





「皐月君……一つさ、謝らないといけない事があるね……」

「えっ…………何?」

「昔さ、約束したじゃん?ずっと一緒に居ようって……」




あの時の事は今でもよく覚えてるよ?

病院の屋上で、ずっと一緒にいようって約束したよね?

ちゃんと、指きりまでして…………




あの時の僕らはまだまだ無知で、何も知らなくて…………





「あんな残酷な約束して、ごめんね……」

「どこが……残酷なんだよ…………」

「だってもう、守れないじゃん…………」




守れない…………





もう、守られないモノなの?





「……そんな事、言わないでよ…………」



そんな事言われたら、余計に悲しくなるじゃん

まるで心が抉られるように……切なくて、悲しくて、苦しい……





「ねぇ……悠翔君…………」

「ん……どうしたの…………?」




僕は涙を拭い、悠翔君の両肩を掴んで、しっかりと目を見て―――…








「……悠翔君が死んだら、僕も後を追っていい?」





僕の発言に、悠翔君は大きな目を

余計に大きく見開いた。相当、驚いているようだった

405:さち ◆NEto:2013/09/01(日) 12:57 ID:38w




皐月君の発言に、俺は驚きを隠せなかった




だって……俺が死んだら、後を追う

後を追うって事はつまり……皐月君も、死ぬって事?





皐月君は、自らの手で命を捨ててしまうって事なの―――…?






「……何言ってるの?冗談でしょ……?」



冗談で言ってるようには見えなかった

明らかに本気で言ってるみたいだった





「冗談じゃないよ……僕は本気で言ってるつもりだけど……」

「……そういう事は言うもんじゃないよ……」

「だって……悠翔君がいなくなったらっ…………!!!」




皐月君はその場に泣き崩れてしまった





「悠翔君居なくなったら……僕、どうしたらいいかっ……」




俺だって……できれば死にたくないよ……



ずっとずっと、一緒にいたい。生きたいよ…………





「……分かったよ。皐月君の好きにしていいよ」

「悠翔君………………」

「でも俺は、そんな事されても……嬉しくないからね……?」



皐月君は、ただ小さく頷いた





俺としては……せっかく、健康な体で生まれてこれたんだから

そう簡単に、命を捨てるなんて事はしてほしくない…………




だけど、皐月君の人生なんだから、俺が決める事じゃない

だからどうしようが……それは、皐月君の勝手だ…………

406:レモンクレープ!:2013/09/01(日) 20:49 ID:DpU


いいですよ!
うちもまだを作品
まだ十分進んでいないので
この作品を100以上も進んでいるなんて憧れます!

407:匿名さん:2013/09/01(日) 22:16 ID:WLU

わーい!("⌒∇⌒")
きたきたきた〜!!

408:(*´∀`):2013/09/03(火) 21:26 ID:i2.

何でいちいち書き込みするんですか?
更新するまで待てば良いのでわ?
スレの無駄ですよ。

特に>>406の方、書き込みし過ぎです。
いちいち無駄コメは、雑談に思われますよ。

409:さち ◆NEto:2013/09/04(水) 11:06 ID:38w


>レモンクレープ!sama

 皆様のおかげで今の私があるようなものです(´・ω・`)!

小説は数より質です((←


>匿名さんsama

 最近更新遅くてごめんなさい(´・ω・`)


>(*´∀`)sama

 ご指摘ありがとうございます

私もなるべく、一言のコメや1人が続けて沢山コメをしている場合は、注意しようと思います



>お知らせ


 ブログ始めました*

http://ameblo.jp/juri-0617/entry-11606119522.html

こちらに、キャラの分からない事などをコメントで言ってくれれば、なるべく答えます!

410:さち ◆NEto:2013/09/04(水) 11:18 ID:38w




「ねぇ……悠翔、お願いだから……休んで?」

「大丈夫だから……心配し過ぎだよ…………」

「でもっ……そんな体じゃ、もう学校どころじゃ……」

「とにかく大丈夫だよ……普通の生活をしていたいから」




あれから、数日が経過した




俺の病気の進行は止まる事なく、どんどん進んでる

日に日に、どんどん減っていく体重。なくなる体力

もう学校に行っても、ただ座ってるのがやっと…………




授業の内容なんて……全く頭に入ってこない

歩く事だって……もう苦痛になってる

家から学校までの距離、そして下駄箱から、教室までの距離が

遠く感じて、キツイ……しかも最近では、歩いただけでよく

発作が起きるようになった…………





だけどもう少し……

あともう少しくらいは、普通の人と同じ生活をしたい

体は毎日、悲鳴を上げているけど……でも、まだ限界じゃない




「じゃあ……行ってきます、母さん」

「……気を付けてね、悠翔…………」



母さんの目には、涙が滲んでいた

きっと毎日、心配で不安で、たまらないんだよね……?

そんな気持ちが、見てるだけで、すっごい伝わってくるよ……





「おはよう、悠翔君…………」

「皐月君……おはよう………………」




皐月君は……俺が病気で弱っても

相変わらず、いつもと同じように、普通に接してくれるけど

でも内心は……母さんと、同じ気持ちなんだろうな…………

411:レモンクレープ!:2013/09/04(水) 19:05 ID:DpU


やっぱり
男同士の友情は深いなぁ〜と思いました。
今うちの学校は自分の幼なじみがいないから
寂しいです!
今頃どうしているかなぁ〜と思う日々です!
ちなみに
この中で好きなキャラは皐月君かなぁ〜!

412:(*´∀`):2013/09/05(木) 23:04 ID:i2.

あの、レモングレープさん。
何度も言いますがコメント控えて下さい。
スレが増える一方です。

413:さち ◆KbVw:2013/09/09(月) 18:10 ID:38w


>>411

 男同士の幼馴染って、憧れます

私の幼馴染も、今遠い所に居ます
またいつか会えたらな…とか時々思ったり。

私はこの中だと、特に和と玲先生が好きです。


>>412

 そこまで控える必要は無いと思いますよ

もしかしたら、貴方のレスを読んでコメントを1レスにまとめたのかもしれませんし
もしそうだとしたら、どちらが悪いという訳でもありません

レモンクレープsはちゃんとしたコメントをしているだけですので……
私自身、>>411のようなコメントなら貰えてとても嬉しいです。

快いご指摘感謝します


>>皆様へ

 最近、更新が少なくてすみません。

少し今、更新が出来そうにない状況です

携帯なら何とか出来るんですが、葉っぱ天国は巻き込まれて書きこめません
PCは、親の目を盗んで数分ようやく出来る位です

また私が復活するその日まで
読者の皆様に快く待って頂けたら幸いです


今までこの小説を読んでくれた皆様
葉っぱ天国で私とお話してくれた皆様

皆様に、感謝申し上げます


p,s,
こんな事を言っていると、最期のお別れみたいなカンジがしますが
必ず私は戻ってきますよ?(笑

414:ニーちゃん ◆ud.6:2013/09/09(月) 18:25 ID:qYg

ニーちゃんといいます。この小説を見て、何回も泣いてしまいました。
こんな小説が書けるさちsは素晴らしいと思います。
これからもがんばってください。応援しています。

415:レモンクレープ!:2013/09/11(水) 22:02 ID:DpU


そうでしたか?
うちも書き込みは控えめますが!
この小説が好きな事は忘れないで下さい!
この小説が終わっても
また次の作品に期待しています!
うちも頑張ります!

416:ららら LOVP:2013/09/12(木) 19:36 ID:F/A

さちさんへ

待ってます!
ゆっくりでいいんで!

417:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:23 ID:38w

>>ニーちゃんsama

 応援ありがとうございます*

(´・ω・`)っハンカチ


>>レモンクレープ!sama

 この小説を好いてくれるとは、誠に光栄です

私が別の小説を作ったら、また見に来て下さいね!


>>らららsama

 これからも今まで通りゆっくりですが、応援宜しくお願いします!



>>皆様へ

 さち、完全ふっかーt((早

まぁ…大体復活した、位ですけど
これからは、出来るだけ早く更新したいと思います
休んだ分も更新しなきゃなので……

これからも、応援宜しくお願いします

418:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:35 ID:38w



「さ、行こうか…………」

「うん………………」



いつの間にか、登校する時はお互い

特に有無も確かめる事もなく、手を繋ぐようになった



手を繋ぐなんて、女子みたいだけど

でも……今の俺からしたら、こうやって手を繋いでる方が

何か……気持的に楽だ…………





「あ……そういえば…………」

「ん?どうしたの…………?」

「……今日、病院に行く日だった…………」



今日は定期健診の日だった。先生の所に行かなきゃ……





「そっか……じゃあ、僕も一緒に行くね」

「うん……ありがとう、皐月君…………」




もう病院なんて、行きたくない……

だって、どうせ悪くなってるんだから…………



言われる事は毎回同じで、何も変わらない

ただ、入院した方がいいと、しつこく言われるだけ





「ねぇ……皐月君………………」

「ん……?どうかした?悠翔君……」

「俺……入院、した方がいいのかな…………?」



俺がそう言うと、皐月君は、ものすごく優しい笑顔を浮かべて…………




「悠翔君の好きにすればいいと思うよ」


と、言ってくれた




その言葉は何だか……妙に安心感があって、ホッとした

419:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:40 ID:38w




学校でも、周りの奴らの俺に接する態度も変わった




「なぁ……荷物、持とうか…………?」

「大丈夫か?保健室、行くか…………?」



廊下を歩いて、教室へと向かってると

そういう事を言われる事が増えた…………




「ありがとう……でも、大丈夫だよ……」



そうやって、気遣ってくれるのは、嬉しい……

その気持ちは嬉しいけど、でも………………




皆が気遣ってくれる

それは、俺が……目に見えて分かる程に、病気で弱って見えるから

だから……周囲に気を使わせている。悪く言えば、みんな俺の事を

病人扱いしてるって事………………




俺としては、病人扱いとか、そんな事はしてほしくない

普通に接してほしい…………





「ねぇ、悠翔君………………」

「ん……何?皐月君…………」

「皆、悠翔君の事心配してくれてるんだよ……?」

「……うん。それは、分かってるよ………………」



俺は一体、後何回、こうして学校に行く事ができるだろうか……

420:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:47 ID:38w




ガラッ



「おはよー」

「おはよう………………」




教室に入り、俺はすぐに自分の席に座った

はぁはぁと、息切れしていた。運動なんてしてないのに……



疲れた……まだ学校に着いたばっかなのに…………




「悠ちゃーん!おっはよう!!」


「あ、有純君…………おはよう」



今だに、以前と変わらずに普通に接してくれるのは

皐月君と、有純君位かな…………




一方の、七瀬君はというと―――――――――――…




「………………………………」

「あ、おはよう、七瀬君……」

「……おはよ」



正直、まだまだ全然親しい仲にはなってないけど

でもこうやって、少しぎこちなさはあるけど

あいさつくらいは、交わすようになった。この調子で

いつか本当に友達になれたらいいけど…………





「悠ちゃんさ、また更に痩せたよね……」

「えっ……そ、そうかな…………?」

「うん……最近、体の調子悪いの……?」



さすがにもうそろそろ……余命の事、有純君にも言った方がいいかな……?

421:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:53 ID:38w



とにかく学校での生活はなかなかしんどいものだった

だから一日に一時間は必ず、保健室のベットで寝て休んだ



そうでもしないと、とても体が放課後までもちそうになかったから





それに、お昼休みの時間は――――――――――…





「あれー、悠ちゃん……またそんな残すの?」

「あっ……う、うん…………」

「やっぱ具合悪いんじゃない?大丈夫……?」

「ううん……ちょっと食欲が落ちちゃっただけ…………」



お弁当はもう、半分も……一口食べたら、もう無理って感じ


食欲なんて、全く湧かない。お腹が空かない…………




何か……食べ物を口にしただけで、吐き気がする

気持ち悪い…………食べ物が、喉を通りそうにない





「悠翔君ねー、昔からすっごい食欲落ちる時期があるんだよー」

「ふーん……そうなんだ……………………」



皐月君がさり気なくフォロー

まぁ、フォローになってるかどうか、よく分からないけど……






「……これ、よかったら、飲むか……?」

「え……これ……………………」




七瀬君が俺に差し出してきたのは、野菜ジュースだった





「体、弱いんでしょ?だったら……ちゃんと栄養、取らないと」

「……でも………………」

「ジュース位なら、飲めるでしょ?ほら!やるよ!!」



そう言って七瀬君は、強引に野菜ジュースを俺の手に持たせた





……やっぱこの子、意地っ張りで素直じゃないけど

なんだかんだで、優しい子だなぁ…………




「ありがとう、七瀬君……」

「……フン!別に…ただ、間違って買ったから…………」




本当……俺の周りには、優しい人ばっか…………

422:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 13:59 ID:38w




俺の周りにいる人達は、皆優しい人ばっか

俺は、その優しさに甘えてばっかでいいのかな…………?




死ぬまで……人生の最後の最後まで、人に甘えたまま

迷惑をかけたままなのかな、俺は…………







放課後




「はぁ……やっと放課後か…………」



俺はカバンに教科書などをしまいながら

大きくため息をついた。その後、力いっぱい伸びをした




今日も一日、疲れた…………

だけど今日は、これからさらに疲れる事がある

そう……今日はこの後、病院に行かないといけない




病院に行くと、グッと疲れるんだ

まぁ、玲先生の事は大好きだけど…………





「悠翔君……行こうか…………」

「うん……はぁ、気が重い…………」

「大丈夫だって!別に痛い事されるわけじゃないんでしょ?心配するな!!」



……本当、この人といると、なんか……

憂鬱な暗い気持ちが一気に吹き飛ぶな…………




「さっ、行こう……手、繋ごうか……」

「……うん……………………」




皐月君と手を繋いで、教室を出て

ゆっくりと歩いて……病院へと向かった

423:ニーちゃん ◆ud.6:2013/09/15(日) 15:14 ID:qYg

復活おめでとうございます!
悠翔くん、どうなっちゃうのかな?
とっても気になります!!!!
皐月くんや、有純くん、七瀬くんがかわいそうになってきたっっっっっっ!!!
頑張ってください!

424:千鶴 ◆Pz2c:2013/09/15(日) 16:43 ID:tJg


さち、復活おめでとうです*´`

この小説ほんとに人気で羨まs…((((
いや、嘘です。
私は単なる趣味で書いているのでね、人気取るだとか有名になるだとかどうでもいいのですよ*´`

長話失礼…
それでは頑張ってね*

425:燕:2013/09/15(日) 18:17 ID:i-7Xs

うわあああああ(;沺△≦)


涙腺崩壊をさせる小説かきやがって………………←

426:燕だあああああ:2013/09/15(日) 18:28 ID:i-522

いつも絡んでくれてありがとう(` ω ´)ゞ愛してる←


………っと、その神文才と神頭脳と光速のタイピング力に数学頭脳…………もらおうk【


これからも身体中ウズウズ()させながら更新待ってるよε=ε=┏(・_・)┛

ひっひっひ(なんだコイツって思ったら負けす)

427:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 18:28 ID:38w


>ニーちゃんsama

 無事復活しましたー*

悠翔君…死なないでほしいです(´-ω-`)
残された3人…いや、4人の運命はいかに!


>千鶴sama

 復活ありがとう!←

私も趣味で書いてるから、人気は関係無いかな(。→ˇ艸←)

応援宜しくー!


>燕

 涙腺崩壊ぇw

Mr.Bameが泣いてどうするぅww((

428:さち ◆NEto:2013/09/15(日) 18:31 ID:38w


>燕だあああああ

 うむ、私も愛しているぞ٩(๑òωó๑)۶

タイピング関係無くね(´-ω-`)wチャットじゃあるまいし←

ウズウズ(意味深)

笑いこわわw((

Bame、コメいつもありがとぅす!!((古
そんなにコメ頑張らなくて良いぞw

429:ららら LOVP:2013/09/16(月) 09:03 ID:yH6

復活してよかった〜〜〜!!!(嬉)


小説を最初から読みました!その感想(?)↓↓↓

(泣)目が〜腫れてきた〜!!!
感動しすぎて涙が…止まらない

430:レモンクレープ!:2013/09/16(月) 22:19 ID:DpU


もう一つ書き忘れた事があって・・

やっぱりさちさんのこの小説が100以上進んでいるン何て憧れます!
うちももう高1なんて少し大人ぽっい作品も挑戦したいので
さちさんも最後まで頑張ってください
応援してます!
でもしばらくは書き込みは控えめますが!
彼方の新しい作品になっても絶対に読みます!
この小説も1から読み直したいと思います!

431:さち ◆NEto FLH1Aar048.myz.mesh.ad.jp:2013/09/18(水) 16:36 ID:38w

>>らららsama

 皆様のおかげで、無事復活しました!!

目が…ですか(´・ω・`)!?
お大事に←


>>レモンクレープ!sama

 100以上進んでいるのは、皆様のおかげですよ*
いつも快いコメント、大変感謝します!!

高1…年上サンですね(*‘ω‘*)先輩!
新しい小説が出来たら、是非紹介します〜

432:さち ◆NEto FLH1Aar048.myz.mesh.ad.jp:2013/09/18(水) 16:46 ID:38w




病院が近づくにつれて、足取りはよりいっそう重くなり

歩くペースも遅くなる…………



なのに皐月君は俺に歩幅を合わせてくれて

俺に合わせてゆっくりと歩いてくれる……


早く歩けとか、全く急かしてこない…………






「はぁ……………………」

「悠翔く〜ん、さっきからため息が多いよー?」

「えっ……そ、そう?俺、そんなため息ついてたかな……」



どうやら無意識のうちに、ため息をつきまくっていたらしい






そしてしばらく歩いて、病院に着いた

皐月君の手をギュッと強く握りしめて、一歩一歩……

ゆっくりと、中へ入った


中に入ると、相変わらず消毒の……独特な匂いがしてくる




「悠翔君!そんな顔しないで!リラックスだよ!!」




待合室のソファーに座って、皐月君は明るく

声かけをしてくれて背中をさすってきてくれた

それだけで緊張が一気に和らいでいくのがわかった




でも……きっとまた、悪化してるんだろうなぁ

俺の心臓……一体、後何日くらいもつだろうか…………

433:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 16:50 ID:38w




それからすぐに俺の名前が呼ばれて

待合室に皐月君を残して、診察室へと入った





「こんにちは、悠翔君…………」


「……こんにちは、先生…………」




俺を笑顔で迎えてくれたけど

でも……俺を見た途端、先生の表情が一瞬、少し

険しいモノになったのを、俺は見逃さなかった




「あの……体調の方は、どう…………?」

「体調は最悪だよ……どんどん悪くなってる……」




嘘をついても、どうせこの後の検査でバレるんだから

正直に言っておく…………





「ご飯は、ちゃんと食べてるの?」

「食べてない……食欲が湧かない。歩くのもかなりキツくなったよ……」

「……そっか。じゃあ、検査をしようか…………」

「……俺、もうすぐ死んじゃうの…………?」



俺のこの問いかけに先生は、何も言ってくれず

そのまま検査が始められた




「絶対に死なせない」って……

もう、嘘でも言ってくれないんだね…………

まぁ……どうせそんな言葉は気休めに過ぎないから、別にいいけど

434:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 16:55 ID:38w




それからいつもの検査が終わった

いつもしてる事だから、もう慣れてるから……

怖いとかそんなの感じなくなった…………



きっと良くない……自分でも悪くなってる事を実感してるのだから







「先生、どうなの………………?」



検査結果の書いてある紙を難しい顔をして見てる先生に

俺はまるで……他人事のように問い掛けた





「悠翔君……………………」

「もちろん……本当の事、言ってね…………?」



俺の体の事なんだから………嘘なんか、つかないでほしいよ

医者ってのは皆、本人にはなかなか本当の事を言わないからね





「悠翔君……もう、いつ倒れてもおかしくない状態だよ……」

「………………………………」

「できればもう……学校は辞めて、安静にしててほしい……」



いつ倒れても……おかしくない、か。確かにそうかもね…………





「確かにね……先生、俺も限界かもって感じてるんだ」

「えっ…………………………」

「……多分、そろそろ学校も……辞めないといけないだろうなって……思ってる」



だって……ただ椅子に座って、授業を聞いてるだけでも

しんどいんだもん…………登下校とかは、かなりキツい……




「そこまで分かってるなら……入院、しない……?」

「入院は勘弁して……それだけはしないから…………」




こんな……光の射さない場所で死ぬのは……絶対勘弁だ

435:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 17:01 ID:38w





 「そっか……本当に悠翔君は意志が固いね…………」



そう言うと、先生は小さく笑った

だけどその笑みは……明らかな作りモノだった

だって……今にも泣きだしてしまいそうな、悲し気な笑みだったから





「そんじゃ……とにかく悪いって事で。じゃあね、先生」

「悠翔君……もう、絶対……無理だけはしないでね」

「分かってる。てゆーか、もう無理できる体じゃないから」



先生は、きっと入院して安静にしてほしいんだよね?

その気持ちは……すっごい伝わってくるよ?





「じゃあね…先生………………」



いつ倒れてもおかしくないって……

じゃあ、いつ死んでもおかしくないって事か…………






「あ、悠翔君!!無事に終わったー?」



待合室に戻ると、皐月君がふにゃっとした笑顔で迎えてくれた




「うん……まぁ、なんとか……無事に終わったよ」

「そっか……どうだった?」

「いつ倒れてもおかしくないってさ…………」

「……そっか……………………」



皐月君はあからさまに、悲しそうな顔をした

今にも泣いてしまいそう…………





「じゃあ…早く帰ろう…………」

「……うん……そうだね………………」

436:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 17:07 ID:38w



「ねぇ……今日もうち、寄ってく?」

「あー……今日は、やめとくよ」



病院の後ってのは、さすがに疲れる…………

だから今日は家に帰って、ゆっくりしてよう





「そっか……分かった。じゃ、家まで送るよ」

「いいよ……一人で帰れるよ…………」

「ううん……送らせてよ。悠翔君を家まで送り届けるよ」



…………その優しさに、思わず泣きそうになった





「いつもありがと……皐月君…………」

「おっ……悠翔君が珍しく素直じゃん」

「馬鹿……俺はいっつも素直だもん!!」

「そうだねー。まぁ、和よりは素直だよね」



貴方と……こういう何気ないやり取りをしてるだけで

さっきまでの沈んでいた気持ちが……一気に消えた気がした






これからも……こうやって、貴方と馬鹿やって笑っていたい



こうやって二人一緒に居たい……もう他に我儘なんて言わない





だから……生きたい。死にたくない………………




だけど……自分が死ぬ運命は、変えられない

どんなにもがいても、変える事なんて……できない事実




だから……もう少し…………

自分が死ぬまでは……こうやって、貴方と寄り添っていたい……

437:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 17:13 ID:38w





だけど……運命というのは

どこまでも残酷だった…………残酷で容赦ない



運命の時というのは、ある日突然、やってくるモノなんだ







数日後




「っ……いった……………………」




この日は……

心臓がギュっと締めつけられるような痛みで目が覚めた





あれから数日が経過して

俺の体はどんどん……悪くなって、悪化していく一方だった



もう……薬を飲んでも意味がないんじゃないかってくらい……悪い




それでも俺はまだ……学校に通ってる

だけど、学校に行っても……ほとんど保健室で寝てる事が多い

もう座ってるのが……キツい…………



体もガリガリ……体重は、かなり減ってる

もう鏡で自分の姿を見る事すら怖くて、出来ない






「じゃあ……行ってくる…………」


「……悠翔…………………………」



母さんは、俺の顔を見るなり……泣きそうな顔になった




「悠翔……頼むから、もう…………」



分かってる……

母さんの言いたい事は、もう分かってるよ。だけど、ごめんね……?




「……大丈夫だよ。行ってくるね…………」



玄関で靴を履き

フラつく足取りで……玄関のドアを開いて、家を出た

438:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 17:36 ID:38w



足が……フラフラする

思うように、歩けない…………



今日は朝から……体調が最悪だ…………





「あっ、悠翔君!!おはよう」

「おはよう……皐月君…………」



家の前にはいつものように皐月君が

だけど、皐月君も俺の姿を見るなり、少し顔を曇らせた




「……皐月君、どうしたの……?」

「……悠翔君、顔色悪いけど……大丈夫なの?」

「平気だよ……俺は本当に大丈夫だから…………」



全く……皐月君も、心配性なんだから

そんなに心配しちゃって、皆大袈裟だなぁ…………





「……ほら……早く、学校行こう…………」




そう言って一歩……歩いた時だった――――――――…






ズキッ




「っ……痛い……………………!!」


「悠翔君っ……………………!!」




心臓にズキッと……ものすごい痛みが走った




痛い……凄く、痛い。痛いっ………………!!!




俺は胸をギュッと抑えた。あまりの痛さに冷や汗が出てきた





「…っ…皐月君っ………いた、いっ……」



「悠翔君っ……しっかりして!!悠翔君っ……!!!」






ものすごい心臓の激痛と共に、俺の意識はここで途絶えた





余命宣告されて……三ヶ月も経っていない。二ヶ月後の事だった…………

439:三毛猫:2013/09/18(水) 17:52 ID:XV.

あれ?さっきのまた書き込まれてる…何で?

440:三毛猫:2013/09/18(水) 17:54 ID:XV.

あれ、違うとこ飛んでる。すみませんです。

441:三毛猫:2013/09/18(水) 17:54 ID:XV.

あれ?さっきのまた書き込まれてる…

442:三毛猫:2013/09/18(水) 17:55 ID:XV.

あれ、まただ…ごめんなさい。

443:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 18:15 ID:38w

>>439-442

 全然大丈夫です!

444:さち ◆NEto:2013/09/18(水) 18:22 ID:38w


+皐月side+




「悠翔君……?ねぇ、どうしたの……?」



僕は今、自分の目の前の光景を信じる事ができなかった





倒れた…………



悠翔君が……その場に、倒れてしまった…………




「悠翔君っ……!!しっかりして……ねぇ、悠翔君っ……!!」



僕は彼の体を左右に揺すった。だけど起きない




覚悟はしてた……そのうち、確実に悠翔君は倒れる




それくらいは、ちゃんと覚悟できてた

だから……こうなる事も、だいたい予想はできてた




今日はやけに顔色が悪いって思ったけど…

まさか……こんなに、突然……………………





とにかくっ……早く、早く……おばさんに知らせないと…………






「おばさんっ……悠翔君がっ…悠翔君がっ!!」



僕は悠翔君を抱き抱えたまま彼の家に入り、玄関から大声でおばさんを呼んだ





「どうしたの……っ…悠翔っ…………」

「いきなり、倒れたんですっ……だから、早く救急車を」

「悠翔っ……どうしたの?ねぇ、大丈夫なのっ……!?」

「いいからっ!!早く……救急車を呼んでくださいっ……!!!」



僕は思わず怒鳴ってしまった…………





おばさんは病院に電話して、すぐに救急車が来て

僕も……一緒に病院に行った…………





ねぇ、頼むから……僕を置いて、死んだりしないでね……?

445:レモンクレープ!:2013/09/18(水) 19:06 ID:DpU


えっ〜悠翔君がぁ〜??

この小説ももうすぐ最終回は近いのでしょうか?

446:ニーちゃん ◆6i3g:2013/09/18(水) 20:06 ID:qYg

ゆうとくんはどうなっちゃうの!?

447:レモンクレープ!:2013/09/18(水) 20:36 ID:DpU


うちは悠翔君たちとは同じ高1なので
皐月君の立場を考えたら・・・・
でも・・
悠翔君も無事を祈っています!

448:レモンクレープ!:2013/09/18(水) 20:39 ID:DpU


最後ですが・・

質問なんですが・・

この登場人物の誕生日は何月何日なのでしょ?

449:さち ◆NEto:2013/09/19(木) 00:35 ID:38w

>>レモンクレープ!sama

 そうですね…もう200話は軽く書いているので
最終回は近いです

悠翔君が帰らぬ人となった後の、皐月達に注目です〜

誕生日(`・ω・´)

〒 悠翔 〆*。
 1月15日

〒 皐月 〆*。
 11月23日

〒 有純 〆*。
 12月24日

〒 和紀 〆*。
 6月7日

〒 玲 〆*。
 8月15日

…ですかね(←


>>ニーちゃんsama

 さぁ…どうなるんでしょう?

450:ららら LOVP:2013/09/19(木) 05:55 ID:kCI

嫌だよぉ〜〜(泣)

悠翔君死なないでぇ〜〜〜〜

451:さち ◆NEto:2013/09/19(木) 17:10 ID:38w

>>らららsama

悠翔君に私の心臓を差し上g((ry

____________________

+有純side+




「ねぇ……悠ちゃんとさっちゃん、遅くない?」

「そうだね。もう来てもいい頃なのに…………」




もうちょっとしたら、チャイムが鳴るっていうのに

悠ちゃんとさっちゃんの二人が来ない…………

二人とも、遅刻はした事はなかったのに、どうしたんだろう



今日は二人揃って、休みなのかな…………?





「ねぇ……最近さ、悠ちゃん……なんか、しんどそうだったよね」

「……鈍感な有純も、やっぱ気付いてたんだ…………」

「そりゃあ、気付くよ……だって、なんか悠ちゃん……目に見えて」




この頃……悠ちゃんが弱ってきてるような気がした



病気持ちって事は知ってるけど……まさか病気が悪化してるのかな?




悠ちゃんって……変な所で強がって

病気の事とか、あまり教えてくれないもんな…………




たまには俺の事も、頼ってくれていいのに…………






〜♪




「あ、携帯鳴ってるよ?」

「あっ、本当だー。誰だろう……こんな時間に」



俺はポケットから携帯を取り出して、ディスプレイを見た

すると電話はさっちゃんからだった



俺は急いで、携帯を開き、通話ボタンを押して耳に当てた





「さっちゃん!!今日はどうしちゃったの?急がないと、遅刻だよ」

『っ…………有純、君…………………』

「えっ……さっちゃん、泣いてるの…………?」



電話の向こうのさっちゃんは……何だか泣いてるみたいだった

何か、あったのかな…………





『あのね、今日……僕も、悠翔君も……学校休むね……』

「えっ…どこか具合悪いの?大丈夫なの?ねぇっ……」

『っ…だい…じょうぶ…だよ…じゃあねっ……』

「あっ!ちょっ……さっちゃんっ……!!」



一方的に電話を切られてしまった。明らかに泣いてた




慌ててこっちから電話しようとしたけど、チャイムが鳴って

先生が教室に入ってきてしまったので、俺は渋々携帯をポケットにしまった





何故かこの時……俺は、言いようのない、妙な胸騒ぎがしていた

452:さち ◆NEto:2013/09/19(木) 17:19 ID:38w


+皐月side+




病院に着いて、悠翔君はすぐに処置室に運ばれた



僕とおばさんは、ただ処置室の前で

悠翔君の無事を……ただ祈る事しかできなかった





「皐月君、大丈夫…………?」

「だっ……大丈夫、ですっ………………」



僕の目から溢れ出す涙は何度拭っても、止まる事はなかった





涙が止まらない

体の震えが止まらない

嫌な……ザワザワした気持ちが消えない






どうしよう……もしも、このまま悠翔君が―――――…




そんなよからぬ考えまでもが僕の頭を何度も過った







「あっ……先生っ………………!!」




しばらくして処置室から、玲先生が出てきた

そして悠翔君はストレッチャーに乗せられて病室へと運ばれて行った





「あのっ……悠翔は、大丈夫なんですかっ……!!」



おばさんは、先生の両肩を掴み……完全に取り乱していた

先生は浮かない顔をしてて、それがまた僕の不安を掻き立てた





「……最善は、尽くしました…………」

「先生……悠翔君は、大丈夫なんでしょ……?」




お願い……大丈夫って言って

嘘でもいいから……絶対に死なせないからって言って







「……病気の状態が、思った以上に悪くて……もしかしたら、このまま」

「……このまま、何なの…………?」

「このまま……目を覚まさない可能性も、あります……」




その言葉を聞いた途端、頭の中が真っ白になった

453:さち ◆NEto:2013/09/19(木) 17:26 ID:38w


+皐月side+




このまま…目覚めない…………?





「先生っ……もうあの子は、助からないんですかっ……!!!」

「っ……すみません………………」

「……そんなっ…………………………」




おばさんは、その場に泣き崩れてしまった

僕も頭の中がグチャグチャになって、どうにかなってしまいそうだった





「先生っ……あんた医者じゃないのかよっ……!!!」

「ちょっ……皐月君、落ち着いてっ……」



僕は感情的になり、泣きながら先生に掴みかかった






「医者だったらっ……悠翔君の事を助けてよっ!!!」




人の命を救うのが、病気を治すのが医者でしょ……?

なのにどうして、悠翔君の事を助けられないの?





「先生……悠翔君の病室は……どこ?」

「……125、だよ…………場所、分かる?」

「それくらい……分かるよ………………」



僕は涙を流したまま、速足で悠翔君のいる病室へと向かった






嘘だと思いたい………




もう目覚めないかもしれないなんて、そんな事あるわけない……





悠翔君は絶対、死んだりなんか……しないもんっ…………

454:ニーちゃん ◆Jr8Q:2013/09/19(木) 18:23 ID:qYg

死なないでぇ〜!!!!!

455:レモンクレープ!:2013/09/20(金) 19:54 ID:DpU


へェ〜
有純くんはクリスマスが誕生日なんだ

456:レモンクレープ!:2013/09/21(土) 14:32 ID:DpU


悠翔君
どうなちゃうの?
死なないデー!!!

皐月君も有純君も和紀君も

457:匿名さん:2013/09/21(土) 14:34 ID:DpU


悠翔君
どうなちゃうの?
死なないデー!!!

もし悠翔君が居なくなったら

残された特に皐月君も
有純君も和紀君もどんな事になっちゃうんだろう?

458:レモンクレープ!:2013/09/21(土) 14:35 ID:DpU


悠翔君
どうなちゃうの?
死なないデー!!!

もし悠翔君が居なくなったら

残された特に皐月君も
有純君も和紀君もどんな事になっちゃうんだろう?

459:さち ◆NEto:2013/09/23(月) 16:30 ID:38w


>>ニーちゃんsama

 悠翔君、死なないでほしいですね…


>>レモンクレープsama

 クリスマスやクリスマスイブが誕生日って、色々損ですよね←

後1人忘れてますy((ry

460:さち ◆NEto:2013/09/23(月) 16:42 ID:38w


+皐月side+




あっという間に病室に着いた

僕は病室のドアの前に佇んでいた




「……………………………………」




早く、病室に入らなきゃ……

だけど、この中に入るのが少し怖い…………






……大丈夫だよね?




このドアを開けたら、きっと悠翔君は元気に

「皐月君っ!!」って……元気に僕の名前を読んでくれるよね……?





僕は大きく深呼吸をして

手の平で涙を拭って、病室のドアをゆっくりと開いた






ガラッ




「……悠翔君……………………?」




恐る恐る病室に入ると、そこには……

ベットに横になり、目を閉じて眠っている悠翔君が……

腕には、沢山の管が繋がれていた。今まで、入院しても

こんなに沢山の管で繋がれてる事なんて、なかったのに






「ねぇ……早く、起きて……目を覚ましてよ……」




悠翔君……ここからまた、生きて出るんでしょ?

また馬鹿やって一緒に笑おうよ?沢山思い出を作ろうよ……





お願いだから……まだ、死なないでっ…………!!!

僕を置いて…死んだりなんて、しないでよ…………





僕はベットの横の丸椅子に座り、ギュっと……悠翔君の手を握った

461:さち ◆NEto:2013/09/23(月) 16:47 ID:38w


+皐月side+



僕はただ、悠翔君の手を握って、目を覚ますのを待った



ただジッと……待ち続けた

このまま目を覚まさないなんて、そんなのあるわけない




だって……悠翔君、このまま目覚めなかったら

ここから……生きて出られないんだよ?

昔からよく言ってたじゃん。ここから生きて出られない事が一番、怖い事だって





おばさんは気を利かせて、本当は……悠翔君のそばに居たいだろうに

先に家に帰って、二人きりにしてくれた

その代わり、悠翔君に何かあったら、すぐに電話するようにと言われた








そして、悠翔君の手を握ったまま

彼は結局、目を覚まさないまま……気が付けば、もう夕方になっていた





「もう、夕方だよ……いい加減、起きてよ…………」





お願いだから、起きて……

また笑顔で、僕の名前を呼んでよ




元気な姿を見せて……僕を、安心させてよ…………





悠翔君……このまま死んだら、絶対に……許さないからね?

462:さち ◆NEto:2013/09/23(月) 16:54 ID:38w


+皐月side+





バタバタッ





しばらくすると

廊下から、バタバタと、賑やかな足音が聞こえてきた

この足音……なんか聞き覚えあるなぁ、と思っていた時―――…






ガラッ




「悠ちゃんっ………………!!!」


「えっ……有純君………………」




いきなり病室のドアが勢いよく開いて

中に入ってきたのは、有純君だった

そして、その後ろから……オズオズと和が入ってきた





「二人とも……どうしたの…………?」




何で、二人がここに…………?

だって…病院にいるとは言ってないのに………





「どうしたのじゃないよっ!!心配になって放課後……悠ちゃんの家に行ったんだよ」




走ってきたのか……二人とも、呼吸が大きく乱れていた





「そしたら、おばさんからっ……悠ちゃんが倒れて病院に運ばれたって……」

「……それで、二人とも来てくれたんだ…………」

「当たり前だよ……だって、大事な親友だもん…………」

463:さち ◆NEto:2013/09/23(月) 17:01 ID:38w


+皐月side+




「ねぇ……悠ちゃんは、大丈夫なの?」

「っ……もしかしたら、このまま目覚めないかもって」

「そんなっ………………………………」




有純君は目に涙を浮かべて、急いで悠翔君のそばに駆け寄った

和は相変わらず……入口の前に佇んだままだった





「和……そんな所に立ってないで、こっちおいでよ……」

「……こんなに………………」

「え……和…………?」

「こいつ……こんなに、重い病気だったの?命に関わるような……」




気のせいだろうか……

和の声が震えてるような気がした





「……うん。特に最近は、病気がどんどん悪化してたみたいで……」

「どうして………………」

「……………………和?」

「何でっ……教えてくれなかったのっ!?こんな……重い病気だったなんて……」




和は涙を流して、その場に座り込んでしまった





「こんなに……重い病気だった、なんて…………」

「和……………………」

「最近、おかしいと思ってたんだ……悠ちゃん、いつもしんどそうだったから」

「……やっぱり、悠翔君が弱ってる事、気付いてたんだね」

「そりゃあ、分かるよ……でも何で、教えてくれなかったの?病気が悪くなってる事」




そりゃあ…普通に考えて、教えてほしかったよね?

だけど……悠翔君は……………………





「心配させたくなかったからだよ…………」

「え………………………………」

「悠翔君は、心配だけはさせたくないから……だから黙ってたんだよ」




有純君も、親友だったら……それくらい、分かってるでしょ……?

464:ニーちゃん ◆.5UU:2013/09/23(月) 19:18 ID:qYg

2人にばれちゃった……。
どうなっちゃうのかな。死なないよね!?
続きがきになる〜!!!

465:レモンクレープ!:2013/09/23(月) 22:16 ID:DpU


本当に同感です!

有純君や和紀君にバレちゃったよー

何か3人が可哀想になってきちゃったよー

お願い!

死なないデー!悠翔君!

466:ららら LOVP:2013/09/24(火) 13:51 ID:2h.

悠翔くん!私の命を差しあg(蹴

 和君…

467:さち ◆NEto:2013/09/24(火) 17:08 ID:38w


>>ニーちゃんsama

 バレましたね(´-ω-`)

今後の展開に期待です!!


>>レモンクレープ!sama

 和…私が慰めてあげr((ry

悠翔君が生きてくれれば良いんですが…(´-ω-`)


>>らららsama

 命あげたらダメでしょう(´-ω-`)

和が可哀想になってきましたね…

468:華恋:2013/09/24(火) 17:11 ID:Viw

泣けるね(;_;)

469:さち ◆NEto:2013/09/24(火) 17:18 ID:38w


>>華恋sama

 泣けますか…ね?((


>>余談

 うわ、最悪

小説投稿しようとした瞬間、yahooのサイトが邪魔して違う所に飛んだ

…yahoo何か大嫌いだ!!

470:さち ◆NEto:2013/09/24(火) 17:22 ID:38w


+皐月side+




「悠ちゃんっ……馬鹿だよ…………」

「そうだよっ……何で…言ってくれなかったんだよ」




本当に、そうだよ…………

悠翔君、キミはちょっと周りを気遣い過ぎなんだよ

いつもいつも、自分の事じゃなくて周りの事ばかり…………




今更だけど、もうこれからは、自分の事だけを考えていいよ……?







「ちょっとさ……ジュースでも買いに行こうか」




二人とも……すっかり泣きじゃくってるから

少し落ち着くために、病室を出てジュースを買いに行った




本当は僕だって、泣きたい…………





だけど、泣いちゃダメ。だって……悠翔君が目を覚ました時

泣いてたら、きっと悠翔君は悲しんじゃうでしょ…………?








「悠ちゃんさ……絶対、目覚ますよね……?」



自動販売機でジュースを買って、横の椅子に腰を下ろし

ジュースを飲みながら、有純君は震える声で問い掛けてきた

和は、缶ジュースを握りしめたまま、俯いて黙ったままだった





「うん……大丈夫だよ。絶対に…………」

「俺、親友なのに……異変に気付いてても、何も出来なかった」

「有純君……自分を責める事はないよ…………」




有純君には何も責任はない

むしろ……責任があるのは、僕なんだよ…………

471:華恋:2013/09/24(火) 17:28 ID:Viw

>>469
最初の方。
外に遊びにいけない…とか。。。

472:リオン* ◆Jr8Q:2013/09/24(火) 18:11 ID:qYg

(※元ニーちゃんです)
いや、皐月君のせいじゃないよっ(°ロ°)))
目ぇ覚ますよね!?
気になるよぉ〜〜〜!!!!!!!
泣けてきた〜!!

473:レモンクレープ!:2013/09/25(水) 18:12 ID:DpU


うん!
皐月君や有純君のせいでも無いよ!
自分を責めないでぇ〜
本当に
この物語感動します!

474:さんご ◆JfuU:2013/09/25(水) 18:15 ID:F1A

なんかとっても心にしみる話ですね……(涙)

感動ストーリー私好きですー

475:さんご ◆JfuU:2013/09/25(水) 18:23 ID:F1A

あ、自己紹介遅れました!

名前:さんご

作品:シンデレラの憂鬱

一言:読者としてよろしくおねがいします!

476:レモンクレープ!:2013/09/25(水) 21:07 ID:DpU


うん!

本当に気になります!

だけど彼方のペースでいいので

これからも宜しくお願いします!

477:カーちゃん:2013/09/28(土) 11:36 ID:RFQ


読みながら泣いてしまいましたっ!!
やっぱりすごいですね!
がんばってください!

478:ららら LOVP:2013/09/29(日) 12:44 ID:bBw

(泣)

479:さち ◆NEto:2013/09/29(日) 15:53 ID:38w


>>華恋sama

 小さい頃に遊びにいけないなんて…

凄い可哀想ですよね


>>リオンsama

 皐月君のせいじゃないと思いますよ、私も(´・ω・`)

目覚ましてくれると良いですね…

感動してくれてありがとうです((


>>レモンクレープ!sama

 誰のせいでも無いですよね…

悪いのは全て病気です!

更新凄く遅くてごめんなさい!

これからも応援宜しくお願いします


>>さんごsama

 この小説で感動していただけるとは…嬉しいです!

自己紹介、わざわざありがとうございます!

同じ小説板の仲間として、宜しくです←


>>カーちゃんsama

 読みながら泣いて頂けるなんて、予想外です

全然凄く何か無いですよ(´-ω-`)!!

頑張ります!


>>らららsama

 (´・ω・`)っハンカチ

480:さち ◆NEto:2013/09/29(日) 16:32 ID:38w


+皐月side+





「ねぇ…………有純君、お願いがあるんだけど」

「えっ……お願い?何…………?」

「僕の事を……一発、思い切り殴ってよ」

「っ…………ちょっ……何言ってんのっ…………!!」




僕の発言に、有純君は驚いていた

まぁ……いきなりこんな事を言って、驚くのも無理はないだろう





「いいから……殴ってよ。全部……僕の責任なんだから」

「そんな……さっちゃんは何も悪くないじゃん…………」

「だって……僕は悠翔君と一緒にいる時間が一番、長いのに……」




声が、情けないくらい震えている事が、自分でもわかった






「なのにっ……僕は、悠翔君の事……信じてあげられなくて……

病気で苦しんでるのにっ……何もしてあげられない…………

無理矢理にでもっ……悠翔君を入院させれば、良かったのにっ!!!」




きっと……僕がもっと、しっかりしていれば

こんな事にはならなかった…………






あの時、ちゃんと話を聞いてあげて、誤解なんてしなければ

もっと長く……一緒にいられて、思い出を作れたのに…………

後から後悔しても遅いけど、でもどうして人間っていつも

こうやって……あの時ああしてればって、後から後悔してしまうんだろう……





「だけど悠ちゃんは……入院する事なんて、望んでなかったんでしょ?」

「そうだけどっ……でも…………」

「だったら……さっちゃんのした事は間違ってなんかないよっ…………」





だけど……僕が、無理しないで、もう休んでてって

強く言っていれば……こんな最悪な事態は避けられたかもしれない





「いいからっ……!!!一発……殴ってよっ……!!!」


「っ……さっちゃん……………………」




一発くらい…殴られないと、気が済まないよ…………

481:レモンクレープ!:2013/09/29(日) 17:06 ID:DpU


多分もし悠翔君がいなくなったら・・

残された皐月君や有純君や和紀君もどうなっちゃうんだろう?

多分こんな感じになっちゃうんだろう?

お願い悠翔君目を覚まして・・・

482:ららら LOVP:2013/10/04(金) 14:51 ID:Jak

ハ…ハンカチがぁ…


目が目があぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

483:リオン* ◆lWmM:2013/10/04(金) 22:36 ID:qYg

お願いだから、目ぇさましてっ!
のこされた人達がかわいそうだよつ!

484:さち ◆NEto:2013/10/05(土) 15:17 ID:38w


>>レモンクレープ!sama

 悠翔君がもし目を覚まさなかったら…

皐月君達はどうなってしまうんでしょう?


>>らららsama

 大丈夫ですか?

一回目を洗った方が…


>>リオン*sama

 皐月君達の為にも、目を覚ましてほしいですね

485:レモンクレープ!:2013/10/05(土) 16:21 ID:DpU


さっき皐月君の名字の神楽っという意味調べたら
『かぐら』っ読むんですね!

本当にこの後どうなるんでしょ?

本当に目を覚ましてよ〜悠翔君

486:さち ◆NEto:2013/10/05(土) 18:18 ID:38w


>>レモンクレープ!sama

 はい、神楽君です(´・ω・`)

この後、どうなるんでしょうか?

最近別のサイトで小説を書いていて

こっちの更新に影響を及ぼしてしまいすみません!

____________________________


+皐月side+





悠翔君は散々、苦しい思いをした

なのに僕は……彼が苦しんでいても、何もしてあげられない

変わってあげる事もできない…………




だからっ……僕も、悠翔君と同じように苦しめばいいんだっ……!!!





「有純君っ……良いから早く殴ってよっ!!!」

「さっちゃん……そんなの俺、できないよ…………」




僕は少し……自棄になっていたのかもしれない

悠翔君がこうなったのは僕のせいだと…自分を責めていたんだと思う





「馬鹿じゃないのっ!!!いい加減にしなよっ……」


「っ……和……………………」




さっきまで黙ったいた和が、いきなり口を開いて、そんな事を言い放った



和の目からはボロボロと……涙が溢れ出していた





あの意地っ張りな和が、泣いてる…………

いつもいつも、恥ずかしいからって、人前では泣かないのにね……





「……皐月、アンタ……本当の本当に馬鹿じゃないの?」

「えっ……………………」

「あんたが殴られたって……あいつは喜ばないよ」

「っ……………………………………」

「だって……あいつは、他の人が傷付く事が嫌なんでしょ?」




和の言葉に、僕はようやく我に返ったような気がした





「だったら……あんたが殴られたって知ったら、すっごい悲しむと思う」

「それに……俺も、さっちゃんを殴ったら……一生、罪悪感が残ると思う……」

「和……有純君……二人とも、ごめん…………」

487:レモンクレープ!:2013/10/07(月) 19:12 ID:DpU


実はうちも和紀君と一緒で
意地っ張りな性格です!

本当に和紀君が二人の間に入ってきて
止めた所がかっこ良かったです!

488:レモンクレープ!:2013/10/15(火) 21:59 ID:DpU


やっぱり,何度も読み返すと

創造するほど感動過ぎます!

489:匿名さん:2013/10/20(日) 12:20 ID:qzo

この作品大好きです!!

490:さち ◆NEto:2013/10/20(日) 13:24 ID:qKI


>レモンクレープ!sama

 私はよく[分からない性格]と言われています

和紀君…小さいクセによくやったn((
皐月君を止めてくれてよかったです*

感動してくれて、良かったです〜


>匿名さんsama

 大好きなんて、とても嬉しいです!


>皆様

 長い間の放置、申し訳ありません
PCが壊れて、暫く修理に出してました
3DSもちょっと更新が出来ない状態で…

もう何十回更新したら完結なので
頑張りたいと思います!!

491:さち ◆NEto:2013/10/20(日) 13:30 ID:qKI


+皐月side+





そうだ……僕、何を考えてたんだろう



悠翔君はこんな事、望んでないはずなのに……それなのに僕は





「今出来る事は、ただ……あいつのそばに寄りそってる事だけだよ」

「うん、そうだね…………」

「早く……あいつの所、戻ろう…………」

「……うん……………………」




それに僕……一番大事な事を忘れてた…………





今……一番辛くて、そして誰よりも

一番後悔してるのは、きっと和だ




和はきっと…それなりに、大きな責任を感じてるだろうな……






「…こうなったのさ、僕のせいなんだ……」

「別に、和が悪いわけじゃ……」

「だって僕は……二人の知らない所で、あいつを苦しめた」

「………………………………」

「薬も隠したりして、精神的に……かなり追い込んだと思う…………」




確かに……病は気からって言うから

精神的に追い込まれた事も、病気と大きく関係してるかもしれない




だけど、もう過ぎてしまった事だ

だから……今更、後悔しても仕方ない事なんだ





「和……今更後悔したって、もう遅いよ」

「うん……それは、わかってるよ…………」

「悠翔君が目を覚ましたら……ちゃんと、謝れる?」

「……うん…………………………」





これで和と悠翔君が……親友に、なれるといいな…………







だから、悠翔君……








頼むから、早く目を覚ましてよ――――――――――…

492:さち ◆NEto:2013/10/20(日) 13:35 ID:qKI


+皐月side+





早く目を覚ましてほしい……





僕は彼の手を握って、心の中でいつもそう思っていた




だけど…………

そんな僕の気持ちとは裏腹に、悠翔君はなかなか目を覚ます事はなくて





意識がなくなってる時でも、病気は進行してるのか

彼の体に繋がれてる管の数も、少し増えた…………





このままじゃ……本当に、彼はここから……生きて出られなくなってしまう




そうなってしまうのは嫌だから

……だから、早く目を覚まして……僕を安心させてよ







「皐月君……私が代わるから、一旦家に帰ってもいいのよ……?」


「いえ……いいんです。ここに、居たいですから…………」




そしてあれから……早いのか、遅いのか、数日が経過していた





悠翔君は、一向に目を覚ます気配はない…………



あれから僕はほとんど家に帰らず、病院に泊ってる

そしてずっと……悠翔君のそばにいて手を握っている





悠翔君から……なるべくなら、離れたくない。そばにいたい



そして…有純君と和も、学校の帰りに毎日……病院に様子を見に来てくれる





意識が戻る事のないまま、時間がどんどん経過していく

時間の経過とともに、僕の不安も大きくなっていく一方だった

493:レモンクレープ!:2013/10/26(土) 15:53 ID:DpU


本当にさちさんは凄いと思います!

ゆっくりでもいいので自分だけの物語を頑張ってね!

494:凛:2013/10/26(土) 17:03 ID:nXY

久しぶりです
すごいですね!!
尊敬しますよ

495:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 11:45 ID:/oU


>>レモンクレープ!sama

 凄いなんて...
私なんてまだ完結させた小説無いし、まだまだですよ!

ゆっくりですが、どうにかして完結へ持ち込んでいきたいと思います


>>凛sama

 久しぶりです〜(´-ω-`*)
凄いのはそちらの方ですって!

尊敬だなんて...
今すぐ自分の舌を噛みちぎって死んでもいい程嬉しいです〜

496:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 11:55 ID:/oU


+皐月side+





「じゃあ……さっちゃん、俺らは帰るね」

「皐月は本当に家に帰らないの…………?」

「僕は、今日もここに泊るから……じゃあね」

「うん……また明日も、来るからね…………」




今日も二人はお見舞いに来てくれたが、悠翔君は目を覚まさず



そして結局、彼は目を覚まさないまま、面会時間は終了となった





「ほら……悠翔君、見て。この花、綺麗でしょ?」




二人が帰って、僕は悠翔君に話しかけた

話しかけても、返事が返ってくるわけじゃないのに、何でだろうね……




今日二人は、大きな花束を持ってきてくれた







「悠翔君……お願いだから、早く目を覚ましてよ…………」



悠翔君がいないと、僕笑えない…………

何をしても、楽しくない。何を食べても、美味しくない




僕はギュっと……悠翔君の手を握った。すると、その時だった――――…












「ん…………………………」


「えっ……悠翔君………………?」





悠翔君が……ゆっくりと、目を開けた



途端に、自然と僕の目からは、涙が溢れ出してきた

497:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 12:01 ID:/oU


+皐月side+






「悠翔君っ……良かった…………」




ようやく、悠翔君が目を覚ました

僕はホッとした……良かった。もう二度と、目覚めないかと思った






「皐月君……ここは………………?」

「……ここは、病院だよ…………」




僕がそう言った途端、悠翔君の表情がすごく悲し気なモノになった





「大丈夫……すぐに退院できる。ここから、もうすぐ出られるよ…………」

「……ん…………………………」

「……悠翔君?どうか、した…………?」





何でだろう…………

ホッとしたはずなのに、まだ…胸騒ぎがするのは






「……動かない………………」

「えっ…………………………?」

「体、が……動かない………………」





その言葉を聞いて、大きな衝撃を受けた。頭の中が真っ白になった

だって……体が動かないなんて……それって、病気がもう…………






「とにかくっ……すぐに、先生呼ぶからっ!!」





僕はすぐに玲先生を呼んだ





それからすぐに先生が来て、診察をするという事で

僕は病室の外に出た







大丈夫、だよね…………?




きっと、何事もなく……退院、できるよね…………?

498:桜ゆりん ◆Hf5U:2013/10/27(日) 12:25 ID:Viw

あのぅ…さち様。
まだ55くらいまでしか読めてませんが…
感動しますっっ!!!!!!
こんな小説に出会えて嬉しいです!!!
いやあ、七瀬くんイラッときますね←
まだ全然読めてないんで頑張りまs((
頑張ってください♪♪♪♪

499:& ◆Vo/k:2013/10/27(日) 12:27 ID:Viw

本当におもしろいですっ!
うるうるします…

500:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 13:02 ID:/oU


>>桜ゆりんsama

 55も読んで下さるとは感謝です!
何せ、長いですから(´-ω-`)

感動ですか!嬉しいです(´・ω・`)!!
この小説で良ければこれからも応援宜しくです〜

和...最初は確かにイライラします
最初はツンデレというか、ただのいじめっ子だし←

お互い頑張りましょう!(うるうr((

501:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 13:11 ID:/oU


遂に...500レス行ったぁぁ((←
てかこの小説書き始めてもう丁度半年じゃないか!!

読者の皆様感謝です〜*

__________________________


+皐月side+






「皐月君っ………………」


「あっ……おばさん……………………」



先生から連絡をもらったのか……

悠翔君のお母さんが走ってきた





「悠翔が……目を覚ましたって、本当なの?」

「はい……今、玲先生の診察を受けてる所です」





一応、目は覚ましたけど…………

でも……体が動かないなんて……それだけ病気が進んでるって事?

まさか……もう、長くないって事を意味してるの――――――…?




そんなよからぬ事ばかり考えてる時、病室のドアが開いて先生が出てきた






「あのっ…先生、悠翔はっ…………」


「お母さん……落ち着いて、聞いてください。皐月君も」





その言葉に……一気に背筋が凍りついたような気がした

ドクンと、大きく鼓動が脈打った

嫌な予感のせいか……全身に冷や汗が出てきたような気がする






「……おそらく今夜が……もう限界かと…………」

「えっ…………そんな………………」

「……もう、手の施しようがありません…………」





その言葉に、おばさんは泣き崩れた

僕の目からも、いつの間にか涙が流れていた





今夜がもう……限界?

じゃあ悠翔君は……本当に、もうここから……生きて出られないの?





もう……どうにもならないの…………?






「あの、おばさん………………」




僕は泣き崩れるおばさんに恐る恐る声をかけた





「…っ………何………………?」

「少し……少しの間でいいから、僕と悠翔君を二人だけにしてください」




僕の言葉に、おばさんは静かに頷いた





僕は涙を流したまま、悠翔君の病室の中へと戻った

502:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 13:18 ID:/oU


+皐月side+





「あ、皐月君………………」


「悠翔君……………………」



病室に入ると、悠翔君が笑顔で僕の名前を呼んでくれた

だけど僕の目から流れる涙は止まる事はなかった





「……皐月君、泣かないでよ…………」

「ごめんね、笑顔でいようって決めたのに……」

「そうだよ……最後まで、笑っていようよ…………」

「うん、そうだね………………」




だけど僕……ちゃんと笑顔でいられるかな?




だって……大切な人がもう、助からないっていうのに

それでも僕は……笑顔でいられるのかな…………?






「ねぇ……皐月君…………」

「ん……どうしたの………………?」



僕はベットの横の丸椅子に腰を下ろした






「俺はもう、ダメ……なんでしょ…………?」

「えっ……………………」

「……どうせもうすぐ、死んじゃうんでしょ…………?」

「何言ってんのっ!!そんな事ないよっ…………」




死なないっ…………




悠翔君は、僕を残して死んだりなんか…………





「良いんだよ……嘘つかなくて。分かるよ……自分の体だもん」

「っ……ごめんね………………」

「何で…皐月君が謝るの?変なの…………」




本当に僕が……キミを苦しめる全て……消す事ができたらいいのにね…………

503:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 13:26 ID:/oU


+皐月side+





「じゃあさ……俺は本当に…………」

「悠翔君……………………?」

「本当に、ここから……生きて出られないんだね…………」




そう言う彼の表情は、すごく悲しそうで……暗かった




現実になってしまう……昔から、悠翔君の一番恐れていた事が






「ねぇ……皐月君、最後に一つ……お願いがあるんだけど…………」

「お願い……?何…………?」




最後にって言葉が、ちょっと引っかかったけど…………






「……連れて行ってほしい、場所があるんだ…………」

「えっ……ちょっと待ってよっ……そんな体じゃ、もう外には……」

「お願いっ……ここで、死ぬのは嫌なんだっ…………」





彼の目からは、一筋の涙が流れて、それが頬を伝った







「ここで死ぬのは嫌……どうせ死ぬなら……自分の好きな場所で、死にたい…………」

「でもっ…………………………」

「お願いっ……俺からの、最後の我儘だから……お願いっ……」





もう僕の顔は涙でグチャグチャ……情けない顔になってる




だけど仕方ない。拭っても拭っても、涙が……止まらない…………





「……もうっ…………分かったよ。どこへでも、連れて行ってあげる……」




もう僕は……キミの、どんな無茶な我儘でも聞くよ…………

504:さち ◆NEto:2013/10/27(日) 13:36 ID:/oU


+皐月side+




「ありがとう……皐月君っ…………」

「ううん、良いんだよ…………」



何処へでも……連れて行く。キミはもう体が動かないから

だから僕が、おんぶして連れて行ってあげるね…………






「でも……どうしよう。この管………………」



そう…悠翔君の腕には管が繋がれている

こんな状態で……どうやって…………





「……皐月君。この管、抜いて…………」

「えっ……でも…………安易に抜いたりなんかしたら」

「良いからっ……最後の我儘だから……聞いてくれるでしょ?」




……もうっ…しょうがないな………………






「分かったよ……だからもう、最後なんて言わないでよ……」




“最後”って言葉を聞くと……どうしようもなく、悲しくなる。苦しくなる






「……じゃあ、抜くよ…………?」

「うん……いいよ………………」

「っ……………………………………」




僕はためらいながらも、悠翔君の腕に繋がれた管を

思い切って、抜いた…………

痛みを感じたのか……悠翔君は少し顔を歪めた






「じゃあ……行こうか、悠翔君…………」

「……うん、早く行こう………………」

505:桜ゆりん ◆Hf5U:2013/10/27(日) 18:52 ID:Viw

284まで読んじゃいました!!((
皐月くん気づいてくれた;_;)
和……謝れよぉぉおお!!!((蹴
もうっ、泣きましたよ!!
うるうるなのです………

506:レモンクレープ!:2013/10/27(日) 21:34 ID:DpU


多分もうすぐでクライマックスが近いのでしょうか?
本当さちさんは改めて凄いと思います!
うちだったらそこまで掛けないと思うんだけど・・
多分最後まで行かないと思う・・・!?

507:桜ゆりん ◆Hf5U:2013/10/28(月) 17:24 ID:Viw

全部読みましたっ!
和くんがいいコに
なったというのに……(つ>□<C)うぇーん
悠と君死ぬなあーーーー!!!!((
心臓あげr((
玲先生めぇーー!!!医師だr((
皐月君たちはどうなるのか…
和は…
必見だぁぁあ

508:さち ◆NEto:2013/10/29(火) 11:24 ID:/oU


>>桜ゆりんsama

 全部読みましたか!?
御苦労さまです←

和ってツンデレ過ぎて
ツンデレマニアにもちょっとキツいかもですねw
だって...悠翔君が早く死ぬ原因になった人だかr((

心臓あげちゃダメですよ、てか手術中に死にそうw
イケメンエリート先生でも手に負えないレベル何ですよきっとw
だって悪いの心臓だs((

最後[えッ...おいおいおいおいおいwww]
ってもはや笑ってしまうレベルに想像できない奴にしちゃおうかとw



>>レモンクレープ!sama

 クライマックスは後10話位ですかね?
番外編も入れるとまだあります

私は凄くないです(´-ω-`)
本名で脳内メーカー利用したら大半[食]だったしw←

私だって葉っぱで色々書いてましたけど
まだ完結させた事ありませんよw

509:さち ◆NEto:2013/10/29(火) 11:30 ID:/oU


 +有純side+





「ちょっと和っ!!早くしてよっ……」

「ま、待ってよ……………………」




俺と和紀は暗い夜道をただ、ひたすら走った



もうとにかく二人して一目散に走った





あれから……病院から電話があった

悠ちゃんが、目を覚ましたとの事だった

だから俺は……和紀に連絡して、急いで病院へと向かっている




先生の話によると……もう、今夜が限界らしい…………





そんなの……絶対冗談だよね?



悠ちゃんはまだ……逝ったりなんて、しないよね…………?









ようやく病院に到着して、なぜかいきなり和紀は足を止めた





「ちょっと……和也、何止まってんの…………?」

「……ねぇ、やっぱ……僕…………」

「もう何?あんまモタモタしないでよ…………」

「僕……やっぱ、会うの…ちょっと…………」





その言葉に……俺は少しイラッとして、和紀の両肩を掴んだ





「何言ってんの?今までの事、ちゃんと謝るって決めたんでしょっ?」

「そうだけどっ…合わす顔がないよっ…………」

「馬鹿っ!!!謝るって決めたんだから、やっぱやめる、何てのは無し!行くよ!」




俺は和紀の手を引っ張り……強引に病室へと連れて行った

510:紅茶:2013/10/29(火) 15:25 ID:i2.

全部一気読みしました!
すっごい面白いです!!
悠翔はどうなるんだろう……。
死なないで欲しいな…(´ω)

これドラマ化して欲しいです!マジで!
絶対、視聴率No.1ですよ!
感動して絶対涙止まりません!
何回見ても絶対泣けます!これ!


すいません…遂、面白過ぎて熱くなっちゃいました……((

クライマックス絶対見逃しません!
ハンカチ用意してきます!((早

511:さち ◆NEto:2013/10/29(火) 18:14 ID:/oU


>>訂正

>>509
 【和也】⇒【和紀】

フリ家見ながら書き込みしてるのバレちゃtt((

_______________________


コメントを返したいのは山々なのですが
先ほどから左手の震えが止まらないため
今度まとめてします

512:桜ゆりん ◆Hf5U:2013/10/29(火) 19:44 ID:Viw

寒いからなら…
カイロ差し上げます……(
全然大丈夫ですっ!頑張ってくださいね^^それと、何歳なんでしょうか?こんなのを書けるなんて…

513:レモンクレープ!:2013/10/30(水) 17:14 ID:DpU


分かりました。

最後まで頑張ってください

514:さち ◆NEto:2013/11/03(日) 12:41 ID:/oU


>>桜ゆりんsama

 昔からたまに左手が震えるんですよね(´-ω-`)
そのせいで授業をまともに受けなかった事も...

もう復活したので大丈夫です、書けますッ!!←
お気持ち感謝です


>>レモンクレープ!sama

 遅れてすみません!

また更新します(´-ω-`)

515:桜ゆりん ◆Hf5U:2013/11/03(日) 12:46 ID:Viw

うぉーーーー!!
楽しみじゃあ\(^q^\)(/^p^)/

516:レモンクレープ!:2013/11/03(日) 13:54 ID:DpU


いいですよ!
ゆっくりでもいいですよ!
うちは何時までも楽しみにしてます!

517:さち ◆NEto:2013/11/03(日) 13:59 ID:/oU


>>桜ゆりんsama

 すみません、少し机に突っ伏して寝てましt((

更新します〜


>>レモンクレープ!sama

 お心遣いありがとうございます(´・ω・`)

これからものんびりと頑張って更新しますね!

518:さち ◆NEto:2013/11/03(日) 14:13 ID:/oU


 +有純side+





「あっ……有純君、和君…………」


「あっ、先生……どうもです…………」




病室に向かってる途中、バッタリと先生に会った





「来てくれたんだね…二人とも………」

「当たり前だよ…だって、親友だもん………」

「……でも、それなりに、覚悟はしておいた方が…………」

「先生……本当に………………」








「本当に……悠ちゃんは死んじゃうの…………?」




俺の問いかけに、先生は……何も言わなかった

何も言ってくれなかった。死なないよって、嘘でも言ってほしかった






そして……病室に着くまで、ずっと沈黙が続いていた

誰も何も喋ろうとしない、重い空気が漂っていた




ようやく病室に到着して、俺はなぜか……少し緊張してきた






先生は、病室のドアを開いて先に中へと入っていって、俺と和も後に続いた








「えっ……何で…………」


「どうしたのー……え……悠ちゃん…………?」





何と……病室は誰もいなかった

ただ……少し布団の乱れたベットと、悠ちゃんの体に

繋がれていたであろう管があった………………






「先生…悠ちゃんはどうしちゃったの?……どこに行っちゃったの……?」

「っ……分からない…………とにかく探そう……」




そういや……さっちゃんもいない。まさか二人で―――…?





「もうっ……動けるような状態じゃなのにっ…………」

「とにかくっ……俺と和紀は外を探してくる!!まだそんな遠くには行ってないだろうから」

「分かった。俺は病院内を探すから…………」

「ほらっ……和紀、行くよっ!!!」



俺は和紀の手を引いて、走って……悠ちゃんを捜しに向かった






お願い……

お願いだから……まだ死なないで…………俺は

悠ちゃんに言いたい事だっていっぱいある

一緒にやりたい事だって……まだまだいっぱいあるんだから…………

519:優妃花音 ◆nuuE:2013/11/03(日) 14:39 ID:Viw

悠ちゃん死なないでぇえ°。(° ̄□ ̄<)。°
こっちが死んじゃu((
あ、ゆりんですょ*

520:レモンクレープ!:2013/11/03(日) 14:48 ID:DpU


本当です!
悠翔君死なないで欲しいです!

521:レモンクレープ!:2013/11/04(月) 22:02 ID:DpU


やっぱり
この登場人物は奥が深いです!
改めて
男子って女子に比べてさっぱりでいいです〜!
うちも男女の友達両方いるんですけど
やっぱ〜!違います!

522:レモンクレープ!:2013/11/04(月) 22:04 ID:DpU


やっぱり
この登場人物は奥が深いです!
改めて
男子って女子に比べてさっぱりでいいです〜!
うちも男女の友達両方いるんですけど
やっぱ〜!違います!
この登場人物達は男友達になりたいほど感動します!

523:レモンクレープ!:2013/11/04(月) 22:04 ID:DpU


すみません!
書き忘れた所があって・・・
本当にすみません!!

524:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:10 ID:/oU



>>優妃花音sama

 悠翔君には是非とも生きてもらいたいですね
和きゅn((和達との絡みをもっとみたいですし

死なないでください((



>>レモンクレープ!sama

 次の小説では女の子中心にしようかと考えてます〜
でも、やはり男の子ばかりの方が気分的にも楽ですね!

1人1人個性があって面白いですし*

男の子の友達の方が結構さっぱりはしてますよね、付き合い
女の子の場合は色々面倒な事もあります(´-ω-`)

ま、同性だからこそ分かってもらえる事も沢山ありますよね!

感想に書き忘れた事があった場合
また後日レスで書き直してもらえるとありがたいです

525:優妃 ◆Hf5U:2013/11/05(火) 17:13 ID:Viw

更新頑張ってください♪

526:林檎:2013/11/05(火) 17:13 ID:i2.

この小説、神ですね…!
さちsが羨ましいです!
私、小説上手く書けないんで…
病気系って感動します…!
こんなに感動したのは、さちsの小説が初めてですよ…!
最後が凄く気になります!

527:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:21 ID:/oU



>>読者の皆様へ


 書き忘れていた事がありました

もし、この小説が完結した場合
完結したその時から、このスレには何も書き込まないで下さい
つまりは、このスレを下げてください

新しい小説を作るのに集中したいので
他の過去スレを見ていたら今より更に更新が遅くなるからです
「見るな」と言われても、上がっていたらどうも気になってしまうので...


新しい小説のスレが出来た場合
その小説の感想と共にならばこの小説についてのご意見や質問は受け付けます

しかし、その場合は小説の題名を伏せた上でお願いします


これだけは何が何でも守ってください
今後に関わるような事...だと多少は思うので

528:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:25 ID:/oU


>>優妃sama

 頑張ります!



>>林檎sama

 神じゃないですよ!

私も話はめちゃくちゃです...((
病系は初何ですが、褒められるなんて思ってもいませんでした*

初めてだなんて、とても嬉しいです
最後まで頑張って書きますね



____________________________________







「はぁ……はぁ………………」


「皐月君……大丈夫?」



俺は動ける状態じゃないから、皐月君に

おんぶして運んでもらってる

だけど……俺よりも小柄な皐月君には……きっとキツいだろう





「これくらい……平気だもんっ…………」

「疲れたら、休憩していいからね…………?」

「そんな暇はないよ……きっともう、病院を抜け出したの、バレてるよ」




何とか誰にも見つからずに、病院を抜け出す事に成功したけど

きっともう、バレてるよな……

だから……見つかるのも、きっと時間の問題

見つかったら……きっとすぐに病院に連れ戻されてしまう…………







「だけど……本当に、良いの?」

「………何が?」

「どこへでも、連れて行ってあげるのに……そんな場所で」

「うん……良いんだよ。そこが、いいんだ…………」



俺の答えに皐月君は「悠翔君らしいね」と小さく笑った






すっかり暗くなった空

夜空には、満月が顔を出していて、まるで俺らを優しく照らしているかのようだった

暗い夜道の中……皐月君は俺をおぶって一生懸命、歩いている…………





本当に最後の最後まで……迷惑かけっぱなしだったなぁ…………





今……向かってるのは、俺の大好きな場所…………







そう

皐月君の家だ

529:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:30 ID:/oU







それからようやく、皐月君の家に到着





「今日は丁度、両親は出掛けてるから…………」

「そっか……じゃあ、二人きりだね……嬉しい」

「……こんな小さな事で喜ぶなんて、本当……悠翔君らしい」



家の中に入って

皐月君は俺をおんぶしたまま、二階の自分の部屋に行くために

階段を一段ずつ、ゆっくりと上がった





「別に、一階でもいいんだよ…………?」

「ううん。部屋に行こう………………」





時間をかけて、二階に到着して、皐月君の部屋へ…………




部屋に入って、俺をそっとベットの上に降ろして自分も俺の横に腰を下ろした






「此処が、悠翔君の好きな場所なの…………?」

「うん……一番好きな場所は、皐月君の隣だよ」

「僕も、悠翔君の隣にいる事が幸せだよ……」

「俺……此処でなら、もう死んでもいいよ………………」





もう体は全く動かせない…………





動かない…………ピクリとも動かない






御迎えはもうすぐ来る……こんな事ならせめて最後に

有純君と七瀬君にお別れの言葉を言えばよかったかな?





まぁでも……もうそんな事思ったって、遅いけどね…………

530:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:34 ID:/oU








もうすぐ俺の命は終わってしまう……





だけどさ……正直

よくここまで生きれたなって思う…………

自分の人生はもっと短いって思ってたけど、ここまで生きれた





思えば俺の人生は……想像してたよりも長かった




そりゃあ、我儘を言えば……また生きたい

本当はまだ死にたくない。生きたい……だけどもう無理






「人生の最後を……皐月君に見送ってもらうなんて、幸せ」

「もうっ……さっきから何言ってんだよっ!!!」




部屋は電気を点けてないけど、でも月明りが

窓から射していたので、彼がどんな表情をしていたのか、わかった

彼の頬を流れる涙が月明りに照らされて光っていた





「最後って言葉を何度も言うなっ……そんな事、ないもんっ…………」




その気持ちは嬉しいけど……

でも、もう最後なのは……事実なんだ。ごめんね…………?






「まだまだこれからも……ずっと一緒だよっ!!

僕を残して逝くなんて、許さないんだからねっ…………」





だけどね……もう体は動かないし

それだけじゃないんだ……呼吸もさっきからずっと苦しい

俺の心臓が、どんどん機能しなくなってきてるみたい





もうすぐ……俺の心臓は動きを止めてしまうみたい






「お願いだからっ……僕を残して死なないでっ!!

まだまだ……一緒にたくさん笑おうよっ……いっぱい

数えきれないくらいの思い出を作って行こうよっ…………」





俺も……本当はもっと、一緒にいたい




思い出だって……作りたいよ。でももう、体は限界―――…

531:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:38 ID:/oU








「皐月、君…………俺が死んでも、俺の事……忘れないでね」


「えっ………………………………」





こんな事言うようなガラじゃないけど、でも……本当の事だから






「俺も一生、皐月君の事忘れないから…………」

「悠翔君っ………………………………」









「今まで……ありがとね………………」





貴方が居たから、俺はきっと、笑顔を忘れずにいられた





辛くて苦しい病気にだって耐える事ができた





きっと……貴方のおかげで、ここまで生きれた…………





もっと一緒に居たいけど、その願いだけはもう叶わない







だから俺らは……ここでお別れ





でも、願ってるから…………

どうか皐月君が、これから先も

俺が居なくても笑顔で居られますように。そして

生まれ変わったらまた……再会できますように…………








人生の最後の最後まで、貴方といられて







俺は凄く、幸せでした―――――――――――…

532:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:43 ID:/oU


 +皐月side+







「…悠翔君……………………?」






僕が何度問い掛けても、彼は反応しない





胸に手を当ててみると、心臓は……動いていないみたいだった







「ねぇ、嘘でしょ……起きて……早く、起きてよ…………」




僕は彼の両肩を掴み、左右に激しく揺すったが

しかし……彼が目覚める事はなかった





もう彼は……二度と、目覚める事はないんだ

どんなに、強く望んだってね…………







結局、彼は助からなかった……病魔に侵されて、逝ってしまった





だけど、気のせいかな…………?






あんなに病気に苦しめられていたのに

今はとっても穏やかな顔をしてるのは…………

何て……穏やかで、綺麗な最後なのだろう。月明りに照らされた悠翔君の顔は、とても綺麗だった







そして僕の心は一気に……真っ暗闇へと染まった





大切な人を失った、大きな喪失感…………







きっと……悠翔君は自分が死んでも

僕に生きててほしいんだろうけど、でも……ごめんね?






その我儘だけは、どうしても……聞けそうにないや…………

533:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:46 ID:/oU


 +皐月side+





僕は部屋を出て台所へと向かった




そして包丁を取り出して……急いで部屋へと戻った







悠翔君、ごめんね…………

僕、無理みたい。キミがいないのに、生きるなんて

きっとこの大きな喪失感は、大人になっても、一生消えずに残ると思う





こんな喪失感を抱えながら生きるなんて、酷だよ。苦しいよ





それに……やっぱり

キミを一人になんて、させられないの…………一人で逝かせられない





僕は右手で包丁を握り、そして左手では悠翔君の手をしっかりと握った







「大丈夫だよ……僕もすぐに逝くからね…………」




キミを一人にさせる事なんて絶対にできない




だって僕らは小さい頃からずっと一緒だった






だから当然……死ぬ時だって、一緒でしょ………………?







僕は包丁を……自分の胸に刺した

奥深く……力いっぱいに……刺した…………当然血は溢れ出してきた

それでも僕は包丁を、貫くんじゃないかってくらいに深く刺した





苦しさなんてない…………

キミの所に逝けるのならば、これくらい……平気だよ

534:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 17:53 ID:/oU


 >>527 番外編までは書き込みOKです


____________________


+皐月side+





出血は止まる事なく、溢れ出してくる




すぐに意識は朦朧としてきて、死がどんどん近づいてきた……








すると、その時だった。玄関の方から、何やら音がした





「おーい、さっちゃーん!悠ちゃーんっ……此処に居るの?」


「皐月ー?居るんなら返事してよっ!!」




玄関の方から、そんな声が聞こえてきた





あぁ……やっぱり……意外とあっさり、居場所が分かっちゃったね




こんな事なら……せめて最後に、二人に手紙を残せばよかったかな?






だって、二人とも……大事な親友なんだもん…………







バタバタと……階段を駆け上がってくる足音が聞こえてくる





そして僕はゆっくりと目を閉じた

どんどん意識が遠くなっていく……呼吸も苦しい…………






ガチャッと、部屋のドアが開く音がした

二人が部屋に入ってきたみたい







だけど、それと同時に僕は……意識を手離して、息の根が止まった




せめて最後に……「さよなら」くらいは言っておけばよかったかな……?










だけど僕は幸せだよ…………?





例え、どんなに最悪な形だったとしてもね…………









                          end (番外編へ続く)

535:さち ◆NEto:2013/11/05(火) 18:58 ID:/oU



一応、新しい小説作りました

コメの際などは、>>527のルールを守ってくださいね (違うHNですが)

536:優妃花音 ◆Hf5U:2013/11/05(火) 20:14 ID:Viw

ささささささつっきぃぃいいーーー!!!
ぅぅ…… 死なないでよぉお〜〜!
逆にゆうとが可哀想だぉお!!
うぇ、涙腺崩壊
新しい小説も見ます♪

537:さち ◆NEto:2013/11/06(水) 16:17 ID:/oU


>>優妃花音sama


http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1383643809/l50

今までの書き方とは少し変わってきますが
応援宜しくお願いします

538:レモンクレープ!:2013/11/06(水) 17:13 ID:LYo


この小説感動しました。
番外編も楽しみにしています!
必ずさちさんの新しい小説必ず読みますね!
うちも何時かは完結までいけるぐらい書きたいので
これからもお互いに頑張りましょう!!
ちなみに本当に皐月君
本当の事になっちゃったよ〜!!!
 


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