桜が咲いたら

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1:アリス:2013/05/11(土) 15:33 ID:ah2

ここでは、『桜が咲いたら』というオリジナル小説を書きます☆

・荒らし禁止

・なりすまし禁止

よろしくおねがいします♪

2:アリス:2013/05/11(土) 15:41 ID:ah2

『宇田川梨亜と白石翔太は音楽バカ』そう言われ続けて、何年になるだろうか―――。
だけど―――・・・
音楽が本当に大好きなあたし達にとって、その言葉は褒め言葉でしかなかった。
昨日も今も、明日も明後日も、あたしは歌が大好き。

それは、生まれ変わても・・・

3:アリス:2013/05/11(土) 16:26 ID:ah2


「翔太!はやく学校いこ!今日は中学の入学式なのに、幼馴染そろって遅刻なんていやだ!」

無言を貫き通す翔太の家のインターホンをどなりつける。
べっつにインターホンに恨みがあるわけじゃないよ??
恨みがあるのは、この家の住人。
しょ・う・た だよ!!!
小学生のころから、『隣の家の幼馴染』っていうだけで世話をしてあげてきた。
携帯も持ってないから翔太の部屋までいって、毎日たたきおこす。
翔太の両親は共働きで、いっつも家にいないから、あたしが合い鍵を持っていたしね。
中学生になったら携帯持つからっていう理由でさすがに合い鍵は返したけど。
何回電話しても聞こえるのは機械の『プルルルルゥ』っていうムカつく音だけなんだよ!!

「あはははは。ごめんごめん。ちょっと制服着るのに時間かかっちゃて・・・」

ガチャリと音を鳴らしてドアから姿を現したのは、恨みのあるアイツ☆
だけど、そいつを見たら、ぜっく。
絶句という言葉しかでてこない。
沈黙がそこに流れて、世界が停止する。

「・・・・・・・・・おいいぃぃ?なんでネクタイが蝶の形になっているのかなぁ?靴も左右が逆だしぃぃぃ」

「ちょ、ちょっと待て?梨亜は可愛いんだから、怖いお顔は似合わないぞ?」

『可愛い』という単語に、あたしはちょっと戸惑いを覚える。
別に翔太のこと、好きとかはありえないけど可愛いと言われるのには慣れていない。
なんか、小学生の高学年から『可愛い』と言われることが増えた。
男子からは裏庭だとか体育館裏だとかに呼び出されて、告白はされるし、机の中や靴の中にはラブレターは入れられるわ・・・。
ほんと、うざかったなぁ。

「もうっ!急いでるのに!!」

仕方ないから、ネクタイを結んであげる。
その間に翔太は、『靴の左右が逆』という幼稚園児でもしない間違いを直していた。




続く☆

4:匿名さん:2013/05/11(土) 22:18 ID:ah2


制服をきちんと着こなした翔太を見ると、気に食わないがやっぱり気づいてしまう。
翔太は・・・・・・美形だ。
中学生になったばかりなのに、165cmは軽く超える身長。
スラリとしながら、筋肉質で長い脚。
あたしよりもとても広い肩幅。
さらさらしていて、日にあたるとオレンジ色になる髪の毛。
端整な顔立ち。
幼馴染で、好きな人でもないのに、すこし心臓が高鳴ってしまう。
そういえば、翔太もよく女子から呼び出されていたよなぁ。
中にはすごくしつこくアタックしてる子もいて、『どんだけ好きなんだよ』って突っ込みいれたくなったな。
大体さぁ、今時の小学生はマセすぎてんだよ!
恋愛だの付き合うだの、中学生でも早いと思っているのに。
あたしはまだ、初恋だってしていない。

「梨亜ぁー??どうかしたか?」

脳内で一人世間話を繰り広げていたあたしの茶色い目に手を振った。
はっと我に帰って、腕時計に瞳をうつし息を呑んだ。

「入学式遅れるうぅぅぅぅっ」

後から『おいっ!ちょっと待てよ』と追いかけてくる翔太を無視して、近道を駆け抜ける。
あたしと翔太は2人ともバカだけど、運動神経はいいんだから。
草むら、舗装されていないガッタガタの小道を全速力で走る。
ただただ、ハシル、はしる、走る!!
もう、スカートがめくれるなんて気にしない。
下にちゃーんとレギンスもはいてるしね。

「ねぇ、さっき翔太の家に親、いなかったでしょ?入学式も来てくれないの?」

追いついてきた翔太に問いかけると、少し表情が曇った気がした。
訊いたらいけなかったかな?

「ん?昨日は会社に泊って、朝は直で学校に来るだけだよ。
 このごろ、そーゆうの多いんだ。前までは遅くなっても家で寝て、朝早く出勤してたんだけどな」

まだ、中学生なのに。
翔太は兄弟いないから、余計に寂しかっただろうな。
まぁ、あたしも一人っ子だけど、お父さんは会社には勤めてるけど夕方には帰ってくるし、お母さんは専業主婦。
PCとかずーっとやってると怒られるけど、それって幸せなことなのかもしれない。
風で木がさわさわといってた。
そこを見ると桜の蕾が膨らんで、弾けそうになっている。
学校につづく桜並木の道を、2人だけで走っていた。

5:アリス:2013/05/12(日) 14:33 ID:ah2


「「またクラス同じ!?」」

あと5分くらいで入学式が始まるって時に学校に到着。
2人で同時にクラス分けを見て、2人同時に声をあげた。
小学生、いや、幼稚園児の頃から同じクラスが続いてたのに、中学校もか。
幼馴染の腐れ縁っていうやつなのかなあ・・・・・・。
体育館に入ると、生徒はもう席に着いていて、遅れてきたあたし達のことをチラチラ見ていた。

「もー。翔太のせいだかんね!!」

あたしが小声で訴えると、同じように『ごめんごめん』と返してきた。
さっきもそのセリフ、言われたような気がするんですけど。
だけど、“宇田川”と“白石”は名簿順的に考えれば席は離れているだろうし、良かったよ。
小学生の頃は、ただの幼馴染なのに『カレカノ〜』とか言ってからかわれて、うざかったんだから。
そもそも、『カレカノ』っていう言葉の意味が分からない。
今はちゃんと『彼氏と彼女』って分かるけど、初めて聞いた時は『枯れたかの?』とか思ったんだから!
それを友達に聞いたらすんごくバカにされたし!!
日本人は略すのが好きだよね。
ーーーツンツン
あたしのポニーテールが引っ張られる効果音を感じたので後ろを向くと・・・

「よっ!席、前後だな☆」

あー。またコイツか。
名簿順に考えれば左右は近くないってことは分かるけど、前後っていうのもあったか。
油断した。
もうできている友情関係から『わー。美男美女!!』っていう声が聞こえてくるよ。
ホントにそうゆう関係じゃないから。
神に誓って。
あたしも翔太以外の友達、作んないとな。
このクラスは同じ小学校出身、あたしと翔太しかいないし。

6:アリス:2013/05/13(月) 20:29 ID:ah2


入学式が始まって、音楽が流れる。
あ、この曲知ってる。
小さいころからピアノを習っていて、7歳位の時に弾けるようになったんだよね。
この繊細な旋律が本当に好きで、翔太が歌詞をつくってくれた。
それで、一緒によく歌ったなぁ。
ピアノも好きだけど、歌うことが一番好きってことにその頃実感したんだ。
翔太は、歌詞を作るのが本当に小さい頃から上手で、それもそのとき分かった。
あいつは、天才だってことに。
勉強はできないしバカだけど、詩を作る才能だけは誰もが認めていた。
それに加えて、生まれつきの100発100中の絶対音感。
あたしも生まれた時から絶対音感は持っているけれど、詩を作る才能はない。
あたしが誰からも認められていたのは、歌。
小学生の頃から合唱部に入ってて、コンクールではソロを貰った記憶が数え切れないほどある。
あと、作曲をするのも同じ位好き。
色んな文にメロディーをつけるのが超のつく位、大好き。
とくに翔太がつくった詩には、考えなくても旋律が浮かんできて・・・・・・。
それが、あたしの生き甲斐だと思う。

「宇田川 梨亜」

不意に名前を呼ばれて、慌てて立ち上がった。
今は、入学式の最中だったんだ!
何かを考えていると周りが見えなくなってしまう体質、治せるといいな。
命に関わることじゃぁないと思うけどさ。

7:マスカット:2013/05/13(月) 21:38 ID:QwQ


早速 来てみましたっ♪
面白いですね!

頑張ってください^^

8:アリス:2013/05/14(火) 18:38 ID:ah2

マスカットsありがとうございます!!
頑張りますo(*^▽^*)o


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