彼と私の恋愛ルート。

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1:とくめいさん:2013/05/11(土) 19:31 ID:aiE

「ここの問題、相生。前に出てやってみろ」
「えっ、あぁ。はい!」
先生に呼ばれ、答えも知らないまま黒板の前に立つ。

今日も。

「わからなインコー!!」
答えの欄にインコの絵を書いて皆に笑顔を向けると、皆はどっ、と笑ってくれる。先生も笑いながら私の頭を軽く叩く。

今日も。

「おい、ごりらー!」
「なんだいウホッ」
男子から、似てもいないのにそう茶化されると私は鼻の穴を広げごりらの真似をする。
皆は笑ってくれる。

今日も。

休み時間は常に皆の中心におり、私が何かしらの事をするとやはり。皆は笑ってくれる。

今日も。
今日も。
今日も。

こんな下品な私を好きになってくれる人なんていない

2:とくめい:2013/05/11(土) 20:16 ID:aiE

0.5

私が物事を頼まれると断れないのを知っていて、白石先生めが!
太陽が夕日と名を変えて沈み初める頃。
別に『物事を頼まれて断れない』性格な訳でもないのにそう思いながら廊下を歩く。
「一緒に帰ろ! 用事が終わるの教室で待ってるから!」
そう言っていた心優しい友達、一年三組の加藤 唯(かとう ゆい)ちゃんが待っている教室を目指して!

教室に到着すると、……中から男子の声がする。
唯ちゃんめ、まさか今日私に彼氏でも報告する気か!? そこらの輩に唯ちゃんは渡さんぞ!!
そう思い私はドアを思いっきり開け……ずに。足音を立てず泥棒の如く忍び足で木製のボロボロな、所々画鋲の刺さった扉の前に立って私のクラス、一年二組の斎藤(さいとう)さんが毎日ピカピカに磨いている窓から中を覗く。
すると、中には唯ちゃんの姿はなく。四人の男子達が円の形に集まり何かを話している。ちなみに全員二組だ。
「えっ、お前斎藤好きなの!?」
「ちょ……! あんまデカイ声で言うなって!!」
軽い事に定評がある伊東(いとう)が、低身長でバスケ部のエース、岸田の話を聞きそう言う。やっぱり伊東は軽い。危険人物だな。
それより『好きな人』……か。
悪気はなくても聞きたくなっちゃいますねぇ!!
そう思い引き続き覗きながら耳をすます。
「えっ、お前も斎藤好きなのかよ!?」
ぽっちゃりとした山崎(やまざき)がそう言い少し大袈裟に驚いた顔をする。
「え、てことはお前も!?」
伊東がまた叫ぶ。学習しない奴め。
それより斎藤さんモテモテ。窓拭くのが上手な女子はモテるのか! 違うか!? ……違うか。

そんな中。
「相生ってさー……どう思う?」
なぬ!?
いきなり山崎がそんなことを言い出し、びっくりして声を出しそうになったが慌てて口を押さえる。
なんだ山崎! すまんがお前に私を語る資格は無い!
……すると。
「あぁ、相生? 可愛いとは思うけど中身がなぁ……」
岸田が片方の眉を下げながらそう言うと、伊東が「あー、それチョーわかる!! 恋愛対象には入らないよなぁ」と頭を上下に振る。

はあ……。そうですか。
やっぱりそうですよねぇ、まぁ下品ですもんねぇ……
脱力気味にその場に座り込み、扉にもたれかかっていると。
扉がいきなりガラガラ、と喧しい音をたてて開いたので、私は咄嗟に立ち上がり扉を開けた主を突き止めようと後ろを向く。
「え?」
「あっ……」
そこには黒髪が夕日の光を浴びて綺麗に輝いている美少年が。
よりによって幼馴染みくんこと神田 蒼(かんだ あおい)に見つかってしまうとは……!
「どしたー?」
教室の中から伊東の声が聞こえ、神田は「なんでもないー」と返すとゆっくりと扉を閉めた。
私、戦闘態勢。

3:とくめいさん:2013/05/11(土) 21:00 ID:aiE

0.5

「聞いてた?」
「何を?」
「今の」
「窓拭き女子が爆発的に流行しそうだよね」
「は?」
よくわからない構えをしながら相手の問に答えていく。相手はよくわからないと言いたげな表情をしているが無視。
「いつから聞いてた?」
「斎藤さんの下りから」
そう言うと神田はほぉーっと、お婆ちゃんがお茶を飲んだ後の様に一気に表情が安心する。表情が安心するって何だ。
「えっ……じ、じゃあお前の事の話……」
「……てへぺろ!」
相手が言い切る前に言ってやったぞ!! ウィンクつきで! 勝った!!
困った顔をする神田なんて知らないフリ、「さよならなのさ!!」と言い一気に階段の方へ駆け出す。上靴の底のゴム部分がツルツルとした廊下に張り付き、また剥がれるという音が心地いい。

……じゃない。後ろから来てる。神田来てる。
「待てって!」
ぐい、っと腕を引っ張られ後ろに倒れそうになるけれどなんとか体勢を戻す。
……なんなのさ。
「……痛いから離してくれないかな。」
そう言うと神田は先程と同じく困った表情をする。何故? 何故そんな顔するのさ。
「無理すんなって……。泣くなよ」

無理なんてしてない。
私は流れによっては豚の真似でもゴリラの真似でも芸人の真似でもする。そんな下品な女を好きになってくれる物好きがいないことは承知済み。でも目が熱くなるんだからしょうがない。このままレーザービーム出してやろうか。泣き顔とか恥ずかしい顔見たお前を消してやろうか。目からビームだよ。

「女の子なんだからあんなこと言われたら泣くに決まってるじゃないか。
でも私は皆に笑ってほしいから面白いことするのは譲れないのさ!!」
そう叫ぶと静かな廊下に響き渡る。誰かが聞いていたら恥ずかしい。やはり神田も消してやろうか。
「……」
私を引き留めた本人はうつ向いたまま何も言わない。本当に恥ずかしいじゃないかこの野郎!!

「な、なんてね!! ちゃんと宿題するんだよ!」
私は場を紛らわすようにそう言うと少し薄暗くなった階段をかけ降りた。
ちなみに神田がいなくなっている事を確認し、周辺を探し回ると唯ちゃんは一年三組の教室にいましたとさ!!

4:りんの♪:2013/05/11(土) 21:20 ID:KqA

とくめいさん、あたしが書いてる小説よりめちゃうまい!なので引き続きがんばってください!

5:とくめいさん:2013/05/12(日) 00:27 ID:aiE

>>4
ありがとうございます。もし良ければこれからも御観覧よろしくお願い致します。

6:とくめいさん:2013/05/12(日) 01:20 ID:aiE

1.やはり転校生と言うものは何らかの嵐を巻き起こす

「ぐへぇ……」
そういいながら机の上にスライムのように崩れる。
眠い。油断したら底のない眠りにつきそうだ、全体これは寝起き現象だ。
ちなみに寝起き現象とは朝起きて学校へ来てもまだ眠たい、という現象に付いた名前である。名前がそのまますぎる所には触れたらダメダメよ。

朝の教室は何故こんなに騒がしいのだろうか。休み時間でもないのに。
皆が机や椅子に座ったり廊下で集まり、井戸端会議の如く注意を受けるまで他愛も無い話をすると言うのは小中高共通なのか。
教室を見渡しながらそう思っていると、
「雛ーっ! おはよ!! 今日の『朝』も元気無いねぇ、昼休みの頃にはバカみたいに元気なのに」
勢い良く後ろから抱き付いて来るのは……というより覆い被さって来るのは、可愛い可愛い加藤 唯ちゃん。
あまりの勢いに「ぐぇ」と変な声が出てしまった。
「おはよー……それより雛じゃなくて雛『乃』だよー。乃、忘れられて泣いちゃってるよ!」
目をゴシゴシと擦り唯ちゃんにそう突っ込む。ちなみにお察しの通り雛乃と言うのは私の名前だよ、相生 雛乃(雛乃)!
などと少女漫画の様に脳内で自己紹介する。これ口に出したら全体ぼっちだよね、頭沸いてると思われるよ。

憎いことに今日も快晴、私は最近貧血気味で太陽が嫌いなのである。
「お前ら席に座れー」
ガラガラ、とゆっくりと扉を開け一年二組の担任の白石先生が入ってくる。そして今日も教師が言うお馴染みのセリフを口にした。これが「おいこの豚共! テメーらには椅子なんて勿体ねぇ!! 地べたに突っ伏してきったねぇ床でも舐めてろ!!」とかだったら面白いのかな。いやむしろ大問題か。てか座らせろよ。
そんなことを思っている間に他のクラスから来ていた人達も、教室にまばらに集まっていた生徒も皆定位置に戻ったようで。あ、唯ちゃんにさよなら言うの忘れた。まあいいか、さよならは言わないよ。……どうしよう口に出してなくても私既に結構頭沸いてる。

「今日は転校生がいる!」
白石先生が教卓に両手をつきながらそういう。なんてテンプレ通りな人なんだ。
当然、教室はざわめき出す。眠気に襲われている私には周りの人と話す余裕なんてないよ……

「入れ」
ガララ、と音をたてて扉が開く。あの扉は本当にあの音しかならないのか。スィーとスムーズには空かないのか。

入って来たのは茶髪の髪の毛をかきあげてピンでとめており、整った顔をしているイケメンの部類に入る人物。
身長は……白石先生より少し大きいぐらい。
白石先生は自称173cmだから176cmくらいかな。
まぁ……イケメン転校生ですもんね。女子が黄色い声をあげますよね。
そんな中、白石先生はチョークを手に取りカッカッと音をたてながら黒板に転校生君の名前を書く。何? やまぶき ……くるす?
黒板に書かれたのは「山吹 来栖」と言う名前。まぁ転校生君でいいか。
そう決断すると転校生君は皆に爽やかな笑顔を向けながら、

「山吹 来栖(やまぶき くるす)です! 優しくしていただければ光栄かな」
と言い、一礼した。

7:とくめいさん:2013/05/12(日) 01:23 ID:aiE

少々訂正を。

>ちなみにお察しの通り雛乃と言うのは私の名前だよ、相生 雛乃(雛乃)!

「相生 雛乃(雛乃)!」ではなく「相生 雛乃(あいおい ひなの)!」です

8:とくめいさん:2013/05/12(日) 12:20 ID:aiE

1.やはり転校生というものは何らかの嵐を巻き起こす

地獄の様な数学の授業が終わり、チャイムが学校中に響きわたる。
終わった……数学が終わった!! パト○ッシュ……ぼくもう疲れたよ……
そんなことを思いながらぐぃーん、という効果音が一番似合うと思われる伸びをする。
教室の大半の男子はチャイムが鳴った途端、椅子から飛び上がり運動場へ駆けていった。
女子は……うん、朝とほぼ同じメンバーと場所で話してる。少々は、あそこは転校生君の席かな? そこに集まってる。早速モテてるねぇ。
私は寝起き現象の後遺症で椅子立つ余裕がないよ……

そんなことを考えていると、
「相生、これこの休み時間中に職員室に届けといてくれ」
白石先生がどさ、と新品と思われるコピー用紙の山を私の机に置いてきた。
白石、懲りない奴め!!
一度は怒鳴るくらいしてやろう、そう思い咄嗟に立ち上がる……が。そこには白石はいなかった。忍者かよ。
「ファイト、相生!!」
「はは、また白石からの仕事?」
クラスの女子、斎藤さんと飯沼(いいぬま)さんがそう言ってるのに対し、「ホント、困った子よねぇ」と頬に手を添え溜め息をつきながら言うと私はコピー用紙の山を持ちフラフラと教室を後にした。

「おーい、相生!!」
職員室がある一階の廊下を歩いていると、後ろから聞き慣れた声が私を呼ぶ。この声は間違いなく神田。
振り向くと、ほら神田!! ……と、転校生君。
「やぁ、諸君!」
コピー用紙の山の重さに声が若干震えてしまった。
二人は駆け足気味に此方に寄って来ては、神田がいきなり笑いだした。
「何、また白石?」
「ホント、困った子よねぇ……」
ここでさりげなく「持つよ」って半分くらい持ってくれたら好感度上昇してたのに、残念だったな神田!
そして転校生君の方はジロジロと此方を見ている。
「君が相生さんか……」
そう呟くといきなり目を合わされてびくりとする。でもコピー用紙の山がゆらぁ、ばしゃーん! 的な展開は無いですよ。そんなこと起きたら流石に泣きますよ。
「可愛いね、相生さん。俺は蒼の友達で山吹 来栖って言います。どうぞよろしく!」
「え?」
「はい?」
いきなり飛び出した「可愛い」と言う言葉に目を丸くする。隣の神田まで驚いてる。なんでお前まで驚くんだ。
「あー……えー……あ、蒼くん!! 私の他にもそんな関係の人が居たなんて酷いわ!!」
「何言ってるの!! 蒼は俺のものよ!!」
少々動揺しながら出た台詞に神田は余計戸惑い、転校生君は少し驚いた表情をする。でもすぐに神田の前に立ち楽しそうにそう言う。こやつ、なかなか空気が読めるぞ!!
「良いねー、転校生君」
私はコピー用紙の山の重さに苦しみながらも相手に笑顔を向けると、
「相生さんも面白い」
と笑ってくれた。なかなかいい奴ではないか。好感度急上昇中。
等と思っていた間にチャイムが鳴る。
すると廊下に広がっていた生徒達は「またな」や、「バイバイ」と声を掛け合い一斉に教室の中へ入って行く。
「じ、じゃあ。仕事がんばれ」
つい先程まで驚きを隠せていなかった神田がそう言って転校生君の手を引っ張って行った。やはり手伝ってくれないのか。
転校生君は「バイバイ」と私に手を振り神田に引っ張られて行った。
……それよりヤバイ。さっきから私の体力を予想外の速さで削っていっているコピー用紙の山を職員室に届けねば!!

『山吹 来栖』……か。変わった奴だなぁ。
そんなことを思いながら必死に走った。

ちなみに、授業には遅れましたてへぺろ! でも白石先生のせいじゃないですか!って怒ったら許してくれた。でも私は許してやらんからな!!

9:とくめいさん:2013/05/12(日) 16:21 ID:aiE

1.やはり転校生というものは何らかの嵐を巻き起こす

そんな山吹来栖こと、転校生君と私が一気に仲良くなるのはとある休日の日の事。

任された御使いも終わり、近くのベンチにぐてん、と座る。
今日も晴天、さっきから微妙に頭が痛い。
先程自販機で買った「いろ○す」という飲料水の蓋を開けて喉を潤す。やっぱりお茶より水さ!!
近くにショッピングモールが出来たから寄ってみようかな。そう思い親戚の叔母さんからもらったブランド物のバッグから財布を取り出す。
「四万……か……。楽しむには十分だよね!」
財布の中には皺が少ない綺麗な諭吉が4枚と500円玉。
そうと分かれば脳内がうっひょおおぉ買い物おぉお! と、どんちゃん騒ぎをし始めるのは当然のこと。

財布をバッグにしまうと真正面から自分を照らしていた太陽の光が突然遮られた。
「君、可愛いねぇ! 今一人?」
と男性の声が聞こえてきた。恐らく声の主は真正面にいるお洒落な服を来たこやつだろう。座った状態の目線からは服しか見えなかったけど。
……これはもしやナンパ!?
いやらしい事をするのを、もしくはお金を巻き上げることを目的とし、知りもしない女性を誘い逃げられるあの!? ……って逃げられたらダメか。それじゃナンパ失敗だ。

「残念ながら私は囚われの身……貴方と結ばれる事はゆるされないのぉ……」
自分の体を抱きながらそう言う。言ってやった。勝った!!
……すると、相手は突然「ぷっ」と吹き出す。
そして吹っ切れたかのように「あはは」と笑いながらその場にしゃがみ込んだ。
すると目に入って来たのは茶髪の美少年。転校生君だったのである!!
昼ドラで妻が浮気現場を発見してしまった瞬間のあの効果音が似合いそうな場面だな。ジャジャーンって。
それより恥ずかしい。恥ずかしすぎる。相手が顔見知りだと分かっていたら「私をナンパするなんて一万年早いわあぁ!!」とか言ってびっくりさせてやれたのに。なにが囚われの身だよ!

「はぁーっ。やっぱり面白いね、相生さん。知らない人にも笑いを取りに行くなんて」
転校生君は「お腹痛い」と付けたし立ち上がる。ああなんて恥ずかしい。
「いぃーっ、今のはその場の流れっていうか!? 囚われの身だからっていうか!?」
「囚われの身だからってどういうことーっ」
相手は引き続き大爆笑。あまりの恥ずかしさに顔が熱くなる、このままビーム出してやろうか。顔面からビームだよ。

「……いいね、相生さんって! ……俺にさ、ナンパ。されない?」
「は?」
転校生君の笑いが収まったと思えばその口から出てきた言葉は「ナンパされない?」。そして私に向かって手をさしのべて来た。
そして私の、咄嗟に出た言葉に相手はまた吹き出す。
「勇気出して誘ってるのに『は?』はないでしょ」
「ごめん、……でもさ。自分、今何言ってるのか分かってる?」
立ち上がり相手を疑い深く睨んでみる。私をナンパするなんてなかなかの強者、こんな女芸人みたいな奴と一緒に歩かないといけないのだからな!!

「わかってるよ?」
相手はキョトンとしながらあっさりとそう一言。そんなに簡単に言われたら逆にええぇ、と戸惑いを隠せなくなる。
「転校生君のナンパとかよくわからないのさ……」
そう呟くと転校生君は「ただ遊びに誘ってるだけだよ」と微笑む。
そんなピュアな笑顔見せられたら断るにも断れないじゃないですか。
「よ、よーし、わかった。その誘い、乗った!!」
そういい私は相手の差し出した手に自分の手を重ねた。

10:とくめいさん:2013/05/12(日) 21:01 ID:5Mg

1.やはり転校生と言うものは何らかの嵐を巻き起こす

そして結局、行き先は私が行きたいと思っていたショッピングモールに決定。
「思ったより少し大きいねー」
ショッピングモールを前にして転校生君は上を見上げる。
確かにこのショッピングモールは身長が高い。なんせ地下抜きで四十階以上あるんだからね!!
自分の住んでる地域に取り柄があると言うのは嬉しいことで、少し胸を張る。

でも最近完成したというのもあり、とにかく人が多い。外国人から日本人、老若男女様々な人が見受けられる。こりゃ迷子になったら大惨事だなぁ。
そう言えば少し小さな一階建てのスーパーで、神田と一緒に迷子になり泣いていたら優しいお姉さんがアナウンスかけてくれたなぁ。あれは恥ずかしい思い出だ!!
「人多いしさ、手繋ごうよ!」
転校生君が無邪気な笑みを見せて来たと思えば、私の手を取りぎゅっと握り締める。
なかなか積極的。もうここまで来たら転校生君がちょっとイタイ人にも見えてくるよ……!!

「あっ……え、えと!! じゃあ中に入ろうか」
そして自分、もっとスマートになれないのか。動揺しまくりじゃないか。
転校生君を引っ張りながら人混みを掻き分けてガラス張りの自動ドアから中に入る。
「うおぉ!!」
「うおー!」
ショッピングモールの中に足を踏み入れた途端、目前に広がった世界に転校生君と二人、声をあげる。
別に田舎もんじゃないよ!? 田舎もんではないけれど、なんていうか。買ったばかりのゲーム機を箱から出したときのあの感覚。
ただ綺麗だしすごいと思っただけ。

壁は白くピカピカと輝き、階段は螺旋階段、平面エスカレーターが幾つもあったり天井が高かったり。
そして有名ブランドから某有名ハンバーガー店など様々な店がならんでおり、看板とかの加減でカラフル。
近未来的かつ必要なお店が揃ってる素晴らしいショッピングモールだねぇ!!
「よーし転校生君。いざ出陣ー!!」
先程までの緊張は何処へやら。「おー!」と返事をした転校生君を引っ張りつつ向かうのは飲食店!!!

11:紀胡:2013/05/12(日) 21:04 ID:2iI

期待してます!(*^^*)
頑張ってくださいね♪


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