恋愛&失恋短編集

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1:時乃 ◆dOO2:2013/05/20(月) 15:55 ID:5zI

題名通り、恋愛&失恋の短編集を書いていきます。
前のスレでは色々あったので、また1からやり直そうかと。

……もちろん、ルールは分かってますよね?
荒らしはアクセス禁止依頼を出させて頂きます。

短編集と言っても、一つの話で7レス程使います。

駄作者ですが
温かい目で見守って頂ければ幸いです。

2:時乃 ◆dOO2:2013/05/20(月) 16:15 ID:5zI

第一章―片思い?両思い?―


「マジで〜!?」

突然、音愛(とあ)は悲鳴をあげた。
まぁ、大した理由でもない。

音愛の好きな人
真翔(まなと)には、ライバルが何人もいる。

そう、今さっき友達から教えられた。
ただそれだけ……。

だが音愛からすれば、
『ただそれだけ』のレベルじゃ済まない。

「どーしよ、本命あげようと思ってたのに!」

大きな声で音愛はそう言う。

それもそのはず、
今日は2月12日、バレンタインデーに近い日。
女子たちは今のうちに
「本命」か、「義理」かを決めているのだ。

音愛はもちろん、
真翔に本命チョコをあげるつもりだった。
だが、ライバルが何人も居るとなれば話は違う。

そんなにもの多くの女子が真翔が好きで
その女子の中にもし自分より可愛くてスタイルの良い女子が居たら?

本命チョコをあげて真翔君と付き合う構想が崩れて行く。

音愛は、そう思っていた。

3:時乃 ◆dOO2:2013/05/20(月) 17:40 ID:5zI

「でもさぁ〜、音愛は全ッ然可愛いよー?」

親友の愛音香(まりか)がそう励ましてくれる。

同情なんて……正直言っていらないのに。
だってどうせは愛音香だって真翔君の事が好きなのに。
見てて分かるんだよね。

「愛音香の方が可愛いし!」

音愛は頬を膨らませて言った。

……実際、愛音香は「可愛い子」だった。
すっごいモテるし、優しい子でもある。
そんな愛音香を、音愛は嫉妬しつつあった。

「もぉ〜っ、せっかく親友が言ってあげてんのにぃ」

愛音香は少しムカッと来たようで、言い返してきた。

―はぁ?あんたと親友になった覚えないんだけど。
音愛もムカッと来ていた。

「もー、喧嘩はナシ!ねーねー、外行こ!」

その場の雰囲気を納めようと、
しっかり者の麻奈(まな)が少し大きな声で言った。

4:時乃 ◆dOO2:2013/05/22(水) 16:07 ID:5zI

音愛達は、運動場へ向かった。

「前から思ってたんだけどさぁ、
 音愛って真翔のどこが好きなの?」

麻奈が首を傾げながら言う。

どこって……全てなんだけど………。
面白いところ、優しいところ、格好いいところ……。
数え切れない位、真翔君の良いところはあるし。

「全部だよ〜。
 真翔君の全部、好き」

音愛はうっとりしながらそう言った。

そんな音愛の声を聞き、愛音香は顔を歪ませた。
そして、冷たい声でこう言う。

「音愛にはもったいないんじゃなーい?」

と―。

音愛には、
それが嫌みにしか聞こえなかった。

5:時乃 ◆dOO2:2013/05/23(木) 17:39 ID:5zI

「そんな性格悪い子はモテないよ〜」

そう言って、麻奈がまたもや
その場の雰囲気を納めてくれた。
でも、音愛のもやもやはまだ消えない。

ついに嫉妬が限界まで達したのか、愛音香が口を開いた。

「愛音香さぁ、真翔狙ってたんだよねー。
 だから あんたがいると迷惑なんだけど。
 私の方が真翔のこと知ってるし、
 絶対真翔だってあんたのこと嫌いだよ。」

……やっぱり。
私の予想通りだ。

音愛は「だから何なの」とだけ言い、
麻奈の手を引いて廊下を全力疾走した。

もちろん、先生達が注意をしてくる。
音愛はそんな声には耳を傾けず、
ただただ愛音香から離れたい一心で、曲がり角を曲がった。

麻奈と音愛が曲がり角を曲がった時、誰かとぶつかった。
すごい勢いで走っていた音愛は、しりもちをつく。
麻奈はぶつかることもなかったようで、「大丈夫!?」と言ってくれる。

まぁ正直に言うと、すっごい痛い。

「あいたた……」

そんな声をあげながらも
音愛はなんとか立ち上がった。

ぶつかった相手はどうやら男子。
音愛は相手の顔を見てみる。

「真翔君!?」

麻奈は「へー、いいムード……」と言いながら、その場を離れて行った。

6:時乃 ◆dOO2:2013/05/24(金) 20:15 ID:5zI

「大丈夫か?音愛」

真翔は心から心配しているようで。

あれ……?
真翔君って私の事下の名前で呼んでた?
もしかしたら……、なんてことも考えちゃうなぁ。

「……聞いてる?つか、聞こえてる?」

真翔は音愛を揺さぶった。
音愛は顔を真っ赤にさせる。
真翔に触れられたことが、さぞ嬉しいのだろう。

「あ……だいじょーぶ。
 えっと……ありがと…う」

噛みながらだが必死に言う音愛。
真翔は「いや、別に……」と呟いた。

周りには誰一人居ない。

この機会に…………告白とかって、いいのかな?
今なら誰にも聞かれずに言えるし。
でも 気まずくなっちゃうよね。
きっと真翔君には真翔君で、好きな人が居るし。

音愛は、開きかけた口を閉じた。
そんな音愛を見た真翔は、口を開いて、こう聞いた。

「どした?何か言いたい?」

――真翔君が好き
なんて、言えるはずがないじゃん。

でも、でも。
神様、お願い
私にチャンスをちょうだい。

「……私が真翔君の事好きだったらどうする?」

音愛は恐る恐る聞いてみた。
真翔は頬を赤らませる。
俗に言う、『赤面』状態。
それは音愛も同じだった。

しばらく考え、真翔は口を開いた。

「まぁ、音愛だからOKする……かな?
 つーか、何で急に聞くんだ?
 俺の事好きって訳じゃじゃないだろ?」

7:麻里亜 sara:2013/05/24(金) 21:29 ID:3c.

面白いですっ
続き楽しみにしています!

8:時乃 ◆dOO2:2013/05/24(金) 21:42 ID:5zI

うわぁぁ、初のコメントです!!
ありがとうございます!
期待にこたえられるよう、頑張ります(>ω<)
>麻里亜様

9:麻里亜 sara:2013/05/24(金) 21:58 ID:3c.

頑張って♪

10:時乃 ◆dOO2:2013/05/26(日) 09:57 ID:5zI

ありがとうございます!
頑張りますね♪
>麻里亜様

嘘でしょ?
真翔君、だったらOKするの?
どうしよう。
迷っちゃうよ。

今言ったら
関係が壊れそうで恐いんだ。
でも 言いたい。
真翔君と付き合ってみたい。

好きだよ。
大好きだよ。
一目ぼれだったよ。

好きじゃない訳、ない。

どうしよう。
言った方が、いいのかな。
真翔君はああ言ったけど
本心でどう思ってるかなんてわからない。

「そっか。
 ごめんね、急に変なこと聞いちゃって」

音愛は悩みに悩んだ末、
「好き」と、言いははしなかった。
単純に、今の関係が壊れるのが嫌で。
……でも、言ったら付き合えたかもしれない。

真翔はなかなかその場を離れようとしない。

やば……超可愛い。
この状況って、告白した方がいいのか?
でも、今の関係が壊れるかも。
嫌われるかも。
やめておこうか。

そう、真翔も真翔で迷っていた。

11:麻里亜 sara:2013/05/27(月) 20:25 ID:3c.

タメでいいよ♪

12:時乃 ◆dOO2:2013/06/04(火) 17:13 ID:5zI

いえいえ!
大切な読者様です!!

勝手ながらも、敬語でいかせてもらいます。
>麻里亜様

「あー、ほんっとムカつく!!
 あんな女は、真翔なんてもったいないのに。
 それに、私は真翔の事を小さい頃から知ってる。
 大体、私は真翔のイトコだしさ!
 ほんっと意味分かんない。
 真翔も真翔!急に『俺、音愛の事好きかも』だなんて言い出して…っ」

愛音香は
トイレでぶつくさ愚痴を吐く。

真翔と愛音香は、イトコ。
愛音香は、2歳の時から真翔が大好きだった。

なのに。
あの女が現れてから、真翔はデレデレして。
ついには『好きかも』。
もういい。
諦める。
いや、諦めてやる!!

愛音香は、ついに真翔の事を諦めることにした。
実は、伸哉にもハマっているのだ。

トイレを出る前に愛音香は、ある言葉を大声で言った。

「あんな男、こっちから御免だわ!!」



一方、音愛の方では…?


「あのね」

音愛が口を開く。
真翔は耳を澄ませている。

「私…………
 真翔君のこと、好き………なんだけど」

「はっ!?」

あぁ
言っちゃった。
もちろん、断られるのは分かってる。

でも神様、お願い……。
一生分の運をかけてるの…。

真翔は少し焦っている。
もちろん、顔を赤くしながら。

「え……と?よく状況が把握できn「だから!私は真翔君の事が、大好きなのっ」

あっけなく言葉を遮られた。

さらに顔を赤くする二人。
すうっと息を吸って、真翔は言った。

「俺も、音愛の事……大好きだ!」

* 。 * 。 * 。 * 。 * 。 * 。 第一章「両思い?片思い?」happyend * 。 *  

13:時乃 ◆dOO2:2013/06/05(水) 17:46 ID:5zI

「ねーねーあんずっ」

「うわあぁっ!
 もぉー、ビックリさせないでよね、いちごぉ」

急に上に飛び乗ってきたいちごに、私は嫌味っぽく言った。
いちごは「てへっ」と笑っている。

はぁ…軽いなぁ。
でも、いちごは私の親友。
1年生の時から、大好き。
きっといちごも私の事、親友って思ってるハズ。

「ねぇ、あんず。
 私ね、好きな人できたんだ!」

……はぁ?
いちごに好きな人ぉ?
初耳だし……っ。

「マジで?誰誰〜っ?」

私は好奇心丸出しの顔をいちごに向ける。
いちごはクスッと笑って、「ヒミツ」と言った。

ちぇーっ、
親友なんだから教えてくれてもいいじゃん。
ケチィー。
私は頬を膨らませた。

14:時乃 ◆dOO2:2013/06/05(水) 17:51 ID:5zI

あっ!!
>>13の最初で、題名書くの忘れてました!
>>13はこんな感じになります。

第二章―友達の為に―

「ねーねーあんずっ」
    ・
    ・
    ・

15:時乃 ◆dOO2:2013/06/11(火) 16:49 ID:5zI

……まさか。
まさか、優真を好きになったとか?

……いやいや、ないないない。
絶対ない。

私の好きな人は、優しくて面白い優真。
親同士の中が良くて、小さいころから一緒。
まぁ、幼馴染。
そんな優真を、私は好きになった。
一方、いちごの好きなタイプは
スポーツマンでカッコよくて、お金持ち。

全然違うしね。
可能性は、なくなってるハズ。
でも…………。

「……んず!あんず!!聞いてんの?」

すると、突然肩をゆさぶられた。
少しイラッとした顔の、いちご。

「ごめん、考え事してた」

「もぉ〜、ちゃんと聞いてよねー。
 んじゃ、もっかい言うけど。
 
 その人ね、優しくて面白いんだよ!」

私は言葉を見失った。

16:時乃 ◆dOO2:2013/06/16(日) 10:00 ID:5zI

「……今、何て言った」

私はいちごの顔を睨みつける。
いちごは一瞬、「はぁ?」と言いたげな顔をした。

「え?えっとー……。
 私の記憶では優しくて面白い……だったと思うけど」

今コイツ、「優しくて面白い」って言ったよね。
絶対に言ったよね。
私の聞き間違えじゃないよね。

「……まさか、優真じ…」

「違うよ!?全然違うからっ!!」

私の言葉を遮ったいちごは、顔を真っ赤にする。

あーあ、バレバレ。
ほんと嘘つくの下手だよね。
どうせ、優真のこと、好きなんでしょ。

ふいに涙腺が歪んでくる。

だめ。
今泣いちゃ、だめ。
泣くのはせめて家に帰ってから……。

「ちょ、あんず? 
 目うるうるしてるよ?」

いちごが心配そうな声で言う。

どうせ、心から思ってないくせに。
どうせ、「ざまぁー」とか思ってるくせに。
良い人ぶらないでよ。

……余計泣きたくなっちゃうじゃん。

17:時乃 ◆dOO2:2013/06/24(月) 17:52 ID:5zI

「……もう、大丈夫だから」

私はニコッと笑ってそういう。
いちごは「そう……」と言って、自分の席に戻っていった。
ま、丁度業間休みも終わりだったからね。

……良かった。
ギリギリまで、涙止めることできて。

机の中から、方眼ノートを出す。
私は筆箱の中からお気に入りの鉛筆を出して、キャップを外す。
そして、方眼ノートに絵を描く。

私は悲しい時、ついついノートに絵を描いてしまう。
気を紛らわすためか現実逃避したいのか分からないが、描いてしまうのだ。

今日は、テディベアを持った巻き毛の女の子を描いた。


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