お嬢様なあたしと、下僕な彼。

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1:梅 ◆D9V2:2013/06/01(土) 21:25 ID:FcM



「ねぇねぇ、悠季。跪いてあたしに『好き』って言って」

「いいよ。悠理ちゃん」





お嬢様なあたしと――――……下僕な彼。

2:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 21:26 ID:yXM

おぉ! こっちに建てたんだ
待ってました〜!

3:~ ◆D9V2:2013/06/01(土) 22:45 ID:FcM



「……ちゃん。悠理ちゃん、起きて。遅刻しちゃうよ」


煩い目覚ましの音とともに、耳囁(ささや)かられるようにして声が聞こえてくる。
「ふあ〜」と伸びをし、重たくてなかなか上がらない体を起こそうとする……。
が。
眠気に勝てないあたしは起こそうとした体をまたベットの中に入れた。


「もう、悠季ちゃん。起きてってば。置いて行くよ」


説教するようにまた、声が聞こえるが無視。
そうしているうちに静かになり、流石に体を起こすと声の主……井上 悠李(いのうえ ゆうき)の姿はなかった。
悠季の姿がない、そのことに心配になり時計の針を見ると、約6:30。
まだまだ学校に行くまで時間があった。のに、あいつは無駄に起こしやがって。


「悠季、どこ行ったのよ。ねぇ、ねぇ!!」


きっと悠季はいないのに、一人になり、心細くなったあたしは怒鳴ってしまう。
答えが返ってこないことに少々キレ、ベットから床に足を付けた。



自分の部屋を出てみると、清々しい空気があたしの体を包み込んだ。
その清々しい空気が気持ちを落ち着かせ怒っていた心は正常へと戻った。

4:梅 ◆D9V2:2013/06/01(土) 22:48 ID:FcM



>>2

あっち、面倒でさ……←
ありがとう! でも、あんまり期待しない方がいいよw

5:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 22:50 ID:yXM

ちょっと待て 悠季くんのキャラがこの時点でめちゃくちゃ可愛いんだがww

>>4
分かる←
wktkwktk((

6:梅 ◆D9V2:2013/06/02(日) 09:11 ID:FcM



>>5


僕キャラで下僕って感じが?w←


ね←
やめろやい、ドS出しまくりですぜ(`・ω・´)

7:乃愛:2013/06/02(日) 09:24 ID:iuM

ハロ〜!!
タイトルに惹かれ来ちゃった乃愛(笑)

8:梅 ◆D9V2:2013/06/02(日) 09:34 ID:FcM



「行って来る」


豪邸だろうと思われる自分の家は広すぎてキッチンでご飯を作っているお母さんには聞こえないだろう。
でもまぁ、いつも「行って来ます」は言ってるし、今日もまた言ったし。
無駄なことはしない主義だが、『日課』というのは完璧にしたい。
世間でいうならあたしは結構な『完璧主義者』だろう。
そんなことをバカみたいに考えながら、あたしは豪邸だろう自分の家を出た。


ポニーテルで掻きにくい頭をポリポリ掻きながら、回りを見渡すとそこには悠季がいた。
いたのかよ、とイラっとくる。


「ごめんね、悠理ちゃん。僕バカで先に行っちゃった」


悠季もあたしに気がついたようであたしの方に来て、申し訳なさそうにこう呟いた。
顔はすごく格好よくってこの性格すら直せば女子からモテモテなのに。
勿体よなぁ、こいつ。
悠季の顔が気になり、顔を久しぶりにまじまじと見るともう涙目だった。
昔からそうだった。あたしが怒ると悠季は涙目になって犬みたいに謝る。


「もう、いいから。先行っちゃうわよ」


さっきから悠季のことを考すぎている。
どうでも、いい下僕男のことを何であたしはこれ程までに想うのか。
その答えが出ず、手を組み悩んでいると悠季はいきなりあたしの肩を持ち走り出した。
いきなりのことにオドオドしながら、悠季に触られるところが熱くなっているのだけが分かった。



――何で……?


別に心臓がバクバクドキドキ動いている訳ではない。
触られたところだけ熱いのだ。
嗚呼、あれだ。7月だし熱いからだな、と自論を思い出し取り敢えず悠季に着いて行った。

9:梅 ◆D9V2:2013/06/02(日) 09:37 ID:FcM



>>7

Hello!(合ってるよね…?)
ありがとう、でも期待はしない方がいいよ?w

10:梅 ◆D9V2:2013/06/02(日) 19:33 ID:FcM



はぁ、はぁと息切れしながら着いた学校の正門には先生が立っている。
ヤバイ、本当にヤバイ。
遅刻魔でもない、あたしと悠季が遅刻したら笑いものになるのは目に見えていた。
勘だけでこう思うのもよくないのだが、思考はこちらばかりへと向かっているのだ。
というか、そこまで準備に時間かかったか?
いつもど通りにくしで髪を梳いて結んで、色々なことをしただけ。
そこまで時間がかかるようなことなんかしてい筈。


「遅刻なんかじゃないよ。悠理ちゃん」


考え込んでいると悠季が小さい子を慰めるように優しくこう言った。
あたしは小さい子かっつーの。
高校生になってまでこんな風に言われたくはない。


「じゃあ、何なの? あの先生何してるのよ」

「悠理ちゃん、そんなに怒らないで……」

「煩いわね。ちょっとそんな醜い顔しないで」


そんなやり取りをしたら、二人の間に気まずい空気が流れ始める。
あたしも流石に言いすぎたかと、思い始めるがこんなことはしょっちゅう。
いつも頼りなさそうにへらへらと笑うのだが、今日は“何か”が違った。
普段よりもっと頼りなさすぎて、見ているこっちまで情けなくなるようなぎこちない笑顔。
悠季の小さな変化。



――これが、悲劇を引き寄せることなんか誰も知る由がない。

11:梅 ◆D9V2:2013/06/03(月) 18:38 ID:FcM



上ゲーム(´・ω・`)

12:梅 ◆D9V2:2013/06/03(月) 21:02 ID:FcM



少し、違和感を覚えながらも校舎内へと入っていった。
集中下駄箱に入った時だった。
クラスメイトの視線がチクチク刺さりあたしを怯えさしている。
何かしたっけな…と考えながらその視線を出来るだけ無視し、歩いていく。
そういや、昔からこんな出来事数えられないほどあったような。
目立つカールのかかった髪に、ツケ睫(まつげ)したようなほどのボリュームがある目。
もしかしたらそれが目立たせているのかもしれない。

――それか、悠季といるせいか。


「……っ」


それはないな、と思いながらも悠季の姿を見る。
ふわーとした、雰囲気にあたしは頭を撫でたいという欲望が溢れ出す。
駄目だ駄目だと自主規制をするものの、やはり撫でたい。


「悠理ちゃあああん……!!」


階段を上ろうとした時、女の子の声が耳へと響いてくる。
それと同時にあたしの自主規制物語に終わりを告げることになった。
舌打ちをしたいが、流石に駄目だ。やめておかないとただでさえ少ない友達がもっと減ってしまう。
――それは、嫌。
取り敢えずまぁ、声が聞こえてきた方を振り返ってみよう。


「やっと振り向いた〜。もう、ちゃんと振り向いてよ!」


振り向いた瞬間、声の持ち主に抱きつかれる。
正直、気持ち悪くて気持ち悪くて仕方がないがそんな素振りなんて見せず、ニコォと笑った。
少し経って体を離してみるとそこに立っていたのは三枝 亜美(みえだ あみ)。
この子もあたしと幼馴染で大好きなたった一人の親友だった。

13:梅 ◆D9V2:2013/06/07(金) 19:15 ID:FcM



更新できなさそうなので上げ♪( ´▽`)

14:梅 ◆D9V2:2013/06/07(金) 22:31 ID:FcM



亜美はあたしと対照的に友達が多く異性からも同姓からも人気が高い。
多分、明るく誰にでも同じような態度を取っている、こんな性格だからだろう。
別に憧れなどという感情は持たないが、あたしなんかと居てもいいのか、そういう感情を持つ。
そんなことを考えるとむしょうに面倒くさくなってはぁ、ため息を吐(つ)いてしまった。
そう思っているのも自分、そう思うことを面倒だと思う自分、どちらも同じ自分なのだが差を感じる。
言葉では説明できない自分の気持ち。そんなもの正直――どうでもいい。




もう、面倒なことは一気に水の泡にし、躓かないように慎重に階段を上ろうじゃないか。
――うん、もうそれでいい。
考え方は非常に雑だが、これがあたし考えに考えた末出した答えだから別にいい。
『雑い』『単純すぎ』……? もうどうだっていい。勝手に言っていろ。
急に開き直った自分を気づかないフリをし、遅れ気味だった足を慎重に、速めに動かした。
これで今日もあたしの平凡で平凡すぎる学校生活が始まる。              ……筈だろう。




「亜美ちゃん、おっはよ!!」


教室に入った途端、亜美に対しての朝の挨拶が聞こえた。
いつも来た瞬間に言っているから奇妙だし、少し正直気持ちが悪い。
それに対して亜美は丁寧に「おはよ」と言い返す。急に抱きついてくる癖を除いて何ていい子何だろうか。
あたしには挨拶してもらえないことは分かっているので悠季と一緒に自分の席へと向かった。
何となく悠季に触られたところにそっと触れてみる。そうするとまだ、少し熱い。
でも心臓は激しく動いていない。
この感情に名を付けるとしたら――何だろうか。

腕を組み集中して考えてみるが答えは出ない。

15:希鏡 ◆MUNk:2013/06/09(日) 14:32 ID:5zI

面白いよっ!
頑張ってね〜。

16:梅 ◆EdQs:2013/06/09(日) 17:50 ID:FcM



そうしていると「お前、やっぱお嬢様だわ」とケラケラ笑ながら嫌味を言ってくる男子がいた。
佐藤 達也(さとう たつや)。
クラスではまだいい方の顔、運動神経もいい方だから女子から悔しいがものすごく人気。
女子なんか所詮見た目で判断する。もう少し性格とか気にした方がいいのに。
ちなみに佐藤の性格はドSで、人の弱み握ったらその理由で脅してくる……立派な犯罪者だ。


「あれ〜、無視かな? 無視とはご立派で。“あれ”言っちゃっていいのかな?」


ほら、やっぱり言う。
唇を噛み締め、目線をこのドSから外し悠季に助けを求めた。
そんな悠季はあたしの状況も知らず男子と喋っている。別にあいつがどうしてようが構わないがそれはそれで困る。
どうしてようが構わないのに、助けてもらわないと困る。
矛盾している自分の心をどっちか確かめながら何かを合図に逃げ出そうと考えた。



今だ!
佐藤が余所見(よそみ)していた数秒の時間を有効活用に何とか逃げ出す。
見事成功し、ヤッタと安堵していると悠季が真後ろで不安そうにあたしを見つめていた。
ドキっと胸が高まり顔が赤くなるのが分かる。
背中に冷や汗を掻きながらも動揺は表に出さず平然を装う。


「悠理ちゃん」


不意に名前を呼ばれ、ビクッと体を震わせながらも悠理の顔を見るとやっぱり不安そう。
――どっかの飼い犬か。
飼い主が危ない状況だと不安そうに見ているだけの犬に悠理はそっくり。
あたしの動揺は何故だが笑いへと変わり、爆笑し始めた。
――やっぱり悠季といると楽しいや。

17:梅 ◆EdQs:2013/06/09(日) 17:52 ID:FcM



>>15

ありがと〜(´ω`*)
うん、頑張る……不安だけど←

18:梅 ◆EdQs:2013/06/11(火) 19:21 ID:FcM



そう思っても照れくさくて声で……悠季直接には伝えることは出来ない。
声に出そうと努力しても、喉に何かが詰まり折角出そうとした声が阻止される。
そんな面倒くさい性格、消えてなくなってしまえばいいのにと、何度考えたことか。
はぁ、とため息を吐き爆笑していたためニヤけていた顔をいつも通り、無表情へと戻す。
これでいい。
これで普段の佐野 悠理(さの ゆうり)が作り出されたのだ。


「悠理ちゃん、笑って……?」


あたしが笑うのをやめたせいか、悠季はそれを察知し『笑って』という要求をする。
「しーねーばいいのに」ってこいうことだろうか。
人がワザワザそうしているのにそんなの関係なしにズカズカ人の心に入り込んでくる。
KYの証としか思いようがない。
そして、そんなKY「しーねーばいいのに」の世界の分類に入る、いや、入れ。
ふんふん、荒い鼻息をし、妥当な考えだろうと悠季に自慢っぽいモノをしながらもまた考え…ない。
考えることすら面倒になってきたため喋る事も何もしない。唯一することはふんふんと鼻息をするだけ。



「ねぇ、笑ってよ」


少しボーっとしていると悠季はまた『笑って』と要求してくる……が無視。
いくら一緒に居て楽しい奴でも下僕男のいうことは聞きたくない。
あぁ、何てああたしは腹黒なんだと自分で考えながら席へと座る。
「無視しないでよ……」と小さく聞こえてくるが聞こえないフリをし、授業の準備をした。
いつも通り、普通に。

19:梅 ◆EdQs:2013/06/13(木) 21:31 ID:FcM



ごめんなさい。
上げさせて下さい(´・ω・`;;)

20:梅 ◆EdQs:2013/06/15(土) 18:38 ID:3Xc



普段の通りにしている筈なのにいまいち頭が働かず、頭はくらくらし、吐き気までもがあたしを襲う。
ホームルームまではと思い、足に力を入れるがくらくらする頭で力が入る訳もなく断念。
そのままあたしは倒れてしまった。
ドスンと大きな音を立て倒れてしまったようで痛いくらいの視線を浴びてしまう。
悠季までもがあたしが倒れた姿を見ている。
何という羞恥心――!なんて考えている暇はなく見ていただけの悠季はこちらへ歩いてきた。


「僕、悠理ちゃんのこと――……」



「俺、こいつのこと保健室に運ぶな。……文句なさそうだし行ってきまーす」


その瞬間、あたしの体は持ち上げられたかのように軽くなった。


――――――……
――――……
――……


眩しい日差しを瞼の奥から感じ、不意に目を覚ます。
そこにあった光景は信じ固く、またもや気を失いそうになる。
真っ白い天井の前にはさっきまで争いを開催していた憎たらしい佐藤の姿があるのだ、吃驚しない方が可笑しい。
悠季だったらどれほどまで嬉しいことか。



――あー、最悪だ。

21:梅 ◆EdQs:2013/06/15(土) 19:12 ID:3Xc



ちょっと修正します(急いでいたため文可笑しいので…)。

22:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/15(土) 19:14 ID:3Po

悠季君にいちいち悶える……

23:梅 ◆EdQs:2013/06/15(土) 19:21 ID:3Xc



普段の通りにしている筈なのにいまいち頭が働かず、頭はくらくらし、吐き気までもがあたしを襲う。
ホームルームまではと思い、足に力を入れるがくらくらする頭で力が入る訳もなく断念。
そのままあたしは倒れてしまった。
ドスンと大きな音を立て倒れてしまったようで痛いくらいの視線を浴びてしまう。
悠季までもがあたしが倒れた姿を見ている。
何という羞恥心――!なんて考えている暇はなく見ていただけの悠季はこちらへ歩いてきた。
悠季はあたしに手を差し伸べ何故だか分からない嬉しさ、幸福感を感じる。


「僕、悠理ちゃんのこと――……」



「俺、こいつのこと保健室に運ぶな。……文句なさそうだし行ってきまーす」


その瞬間、あたしの体は持ち上げられたかのように軽くなった。
悠季の言葉を遮ってまで変なことを言うのはどこのどいつだ……そう考えた時あたしの記憶はそこで途絶えた。


――――――……
――――……
――……


眩しい日差しを瞼の奥から感じ、不意に目を覚ます。
そこにあった光景は信じ固く、またもや気を失いそうになる。
真っ白い天井の前にはさっきまで争いを開催していた憎たらしい佐藤の姿があるのだ、吃驚しない方が可笑しい。
じゃあ、もしも、もしもだけど悠季だったらあたしはどう思っていたんだろう。
嬉しい?
やっぱり嫌だった?
答えの出そうにない問題を考えていたらすっかり佐藤の存在を忘れていた。

24:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/17(月) 22:56 ID:ez-J/6

失礼します。
「☆葉っぱ限定何でも屋☆」の者です。
ご要望通り、評価させていただきます。

キャラクター ★★★★☆(五段階評価)
内容 ★★★★☆(五段階評価)
総合 ★★★★☆(五段階評価)

点数:85点

私ごときが言うのもなんなんですが、全くと言っても過言ではないほど文句なしの小説です。
なので、今回は短文の評価になるかと...(ご了承ください)
一通り読ませていただいたところ、基本的なところは◎です。
一つ気になったのは>>1の"「ねぇねぇ、悠季。○○てあたしに『好き』って言って」"というところなんですが、正直言って○○の部分が読めませんでした...
この掲示板は小学生もいるので読みをふったほうがいいと思います。
その他では読みをふられているのに、勿体無く感じます。
キャラクターの気持ちや姿が描かれているので、今まで評価してきた小説よりも大変読みやすかったです。
ほぼ問題点はありません。
この調子で頑張ってくださいね^ ^
陰ながらも応援させていただきます。

以上、評価致しました。
あくまでも私のアドバイスや感想なので無視していただいても結構です。
ご依頼、ありがとうございました。

25:梅 ◆EdQs:2013/06/18(火) 17:22 ID:3Xc



レス返しをさせて頂きます…!


>>22

あ、悠季は痛々しい子だからねっ!(

>>24

わ、高評価ありがとうございます!

あれは跪いて(ひざまずいて)と読むんですよね…。
とりま、プロローグっぽいし振り仮名いらないかーって思って取り敢えず振ってませんでした。
はい、次から気をつけます(´・ω・`)
え、ホントですか!?本当だったら感謝です(涙拭きながら…←
頑張りますね。
応援なんて……泣いちゃいますよ←

今回はありがとうございました。

26:~ ◆EdQs:2013/06/20(木) 18:39 ID:3Xc




「あ、あのさぁ。さっきから思ってたんだけど。何であんたがいるのよ…」


何故だか分からないが不機嫌そうな佐藤の様子を伺いながら、気になっていたことを口に出す。
あたし的には相手を怒らせないように慎重に聞いたつもりだ。
だが、佐藤にとってはムカつく言い方なのかも知れない。
人を見下したような語尾に、自分で思うに甲高い金切り声、これがムカつかないなら何にムカつくというのだ。
……でも、人それぞれ考え方違うか。
あぁ、もう面倒臭い!考えるだけで時間の無駄。佐藤の返答を待てばいいだけ。
考えるのも面倒だし、それでいい。

若干……じゃないが開き直り気味な自分のことは考えずに、顔から落ちてくる汗を拭き取る。
7月だからやはり暑く、汗をだらだらとかいてしまう。


「暑い……わね」

「あぁ」


何となく口から出た言葉に佐藤は簡単に返答をした。
正直「暑い」の返答じゃなく、「何でいるの」の方に返答が欲しかった、何て言える筈もなく、会話終了。
もう少し喋りたい、そんな本音も言えっこない。
悠季どこにいるの?何て聞けっこない。
汗のことと佐藤のこと、悠季のことも気になるけど、自分の心も気になってしまう。
言いたいことも言えず、聞きたいことも聞けず、あたしにどうしろと言いたいのだ。
鳥肌がたち、気持ち悪くなる。
いつもそうだ。
他のことが気になったら自分の心が気になり始め、鳥肌がたち気持ち悪くなる。
それの繰り返し。



「……から」

「はい?」


すっかり自分の世界に入り込んでしまっていて佐藤の言ったことがうまく聞き取れなかった。
それを聞き返そうとしたら、佐藤は照れ臭そうに顔を赤らめてしまい、返答する気もなさそう。
何故……?

27:~ ◆EdQs:2013/06/23(日) 19:52 ID:3Xc



3日で下がってるΣ( ° Д ° )

更新は出来ないので、上げということで…。

28:春 ◆BD7k:2013/06/25(火) 21:01 ID:3Xc



刹那、聞こえてきたのはよく聞いてないときこえてこないような、小さな声の「心配だったから」という声。
その言葉に不覚ながらもドキンと胸が高まる。
誰だってそうだろう。何とも思ってない異性でも、「心配だから」と言われたら胸が高まる。
それが女子だし。
うんうん、と自分で言っときながら一人で納得する。
考え事も終わったしベットから体を起こそうとし、布団を退けると待て待ていわんばかりに体を押さえつけられる。


「痛いわねっ! 離しなさいよ。邪魔なのよ!」

「は? 何言ってんの、お前。熱あんのに布団から出せるかよ」


咄嗟に出た言葉に佐藤が冷静に対処され、ウッと思わず体を引かせる。

29:春 ◆BD7k:2013/06/25(火) 21:05 ID:3Xc



あれ、ちょw
途中なんで書き直しまふwww

30:春 ◆MS.s:2013/06/25(火) 21:20 ID:3Xc



刹那、聞こえてきたのはよく聞いてないときこえてこないような、小さな声の「心配だったから」という声。
その言葉に不覚ながらもドキンと胸が高まる。
誰だってそうだろう。何とも思ってない異性でも、「心配だから」と言われたら胸が高まる。
それが女子だし。
うんうん、と自分で言っときながら一人で納得する。
考え事も終わったしベットから体を起こそうとし、布団を退けると待て待ていわんばかりに体を押さえつけられる。


「痛いわねっ! 離しなさいよ。邪魔なのよ!」

「は? 何言ってんの、お前。熱あんのに布団から出せるかよ」


咄嗟に出た言葉に佐藤が冷静に対処され、ウッと思わず体を引かせる。
……ってあれ。こいつ何て言った? 『熱あんのに――』?
あたし、熱あるの。そう思いながらおでこに手を当てると思わず「熱(あつ)……っ!」声を上げてしまった。
本当に熱あるのか、と一人で納得しながらもこれまでの体の異変を振り返ってみる。
頭のくらくらと、吐き気。
熱が出ると自分はこの症状が出るからもっと、納得だ。
だから、心配で――。
さっきの佐藤の言葉を思い出し出すと“あぁ、だから心配だったのか”と謎が解ける。


「っで、話したいことあってさ。井上のこと好き? な訳?」


一瞬、井上って誰と思ったが思い出すと悠季のこと。
え? あたしがあの下僕で僕キャラのバカ男のこと好きだって?
こいつは何をふざけたことを言っているのだと思いながら話を総スルーする。

31:春 ◆MS.s:2013/07/02(火) 20:26 ID:3Xc



(ごめんなさい、これからは携帯小説風に書かせて頂きます)

 こいつは恋愛にしか興味がない、変態野郎何だなと自分の中で勝手に決めつけ頷いていた。


 そうすると佐藤は納得いかないような表情を見せて、
 「何で反応してくんない訳?」と機嫌が悪い幼稚園児みたいに顔を膨らませた。


 ――そんな時、ガラっと保健室のドアが開く。



「っ、悠理ちゃん! 悠理ちゃん!!」

 耳が痛くなるような悲鳴声と、今にも泣きそうになった悠季の表情。
 二つが重なるとと弱々しい仔犬みたい。



 「良かった〜、死んでなくて。本気で焦ったよ〜!」

 「バカ、こんなことで死ぬ訳ないじゃない!」


 勝手にバカなことを言い出す悠季に思わず突っ込んでしまう。
 こんなことで死ぬ訳がないのに、

 
 これ程まで心配してくれるなんて何だか申し訳ない。


 悠季の心配の気持ちに申し訳ない、と裏腹に何だかこんなことで嬉しがっている自分がいた。

32:春 ◆MS.s:2013/07/02(火) 21:17 ID:3Xc



こいつは恋愛にしか興味がない、変態野郎何だなと自分の中で勝手に決めつけ頷いていた。


 そうすると佐藤は納得いかないような表情を見せて、
 「何で反応してくんない訳?」と機嫌が悪い幼稚園児みたいに顔を膨らませた。


 ――そんな時、ガラっと保健室のドアが開く。



「っ、悠理ちゃん! 悠理ちゃん!!」

 耳が痛くなるような悲鳴声と、今にも泣きそうになった悠季の表情。
 二つが重なるとと弱々しい仔犬みたい。



「良かった〜、死んでなくて。本気で焦ったよ〜!」

「バカ、こんなことで死ぬ訳ないじゃない!」


 勝手にバカなことを言い出す悠季に思わず突っ込んでしまう。
 こんなことで死ぬ訳がないのに、

 
 これ程まで心配してくれるなんて何だか申し訳ない。


 悠季の心配の気持ちに申し訳ない、と裏腹に何だかこんなことで嬉しがっている自分がいた。



 何だか初めて。 
 こんな気持ちになるの…、あぁ何だかむず痒い。

33:春 ◆MS.s:2013/07/03(水) 17:24 ID:3Xc



「それより…、悠季煩いわね、此処どこだと思ってるの!?」


 自分も自分で煩いのだがそれには大して触れないで、悠季に怒鳴り散らす。
 案の定、ビビっている。


 あぁ、なんて単純。


 ふふっと心の奥で嘲笑いながら、顔を緩ませる。
 久しぶりに表に出して笑うと視界の端で佐藤が笑いを堪えているのが見えた。
 正直、悠季みたいに怒鳴り散らしたいのだが、
 そこは我慢。



「悠理ちゃん……ごめんなさい」

「もう、分かったから。そうやって、反省するところ悠季のいいところだから!!」


 悠季の拗ねるのは飽きる程見せ付けられているし、全く面倒なので煽(おだ)てる。


 ――そうすると、満足そうな笑みを見せた。
 こっちの気も知らないくせに。


 
 はあっとため息を吐きつつ保健室の天井へと目を泳がせた。

34:春 ◆MS.s:2013/07/12(金) 21:28 ID:3Xc



 真っ白い綺麗な天井。
 あたしの心もこれほどまで綺麗だったらどれだけ嬉しいだろう。



 真っ白で、
 何の闇もなく、
 ただ純粋で。




 まるで、悠季の笑顔みたいに輝いていて――……。



 悠季の顔に視線を移すとやっぱり純粋な綺麗な笑顔。
 いいな。



 こんな悠季に我ながら珍しく憧れを抱いた。




「いいわね、悠季は。そんなに綺麗な笑顔で」


「悠理ちゃんの笑顔もそうだよ?」



 羨むように悠季にそう告げると悠季はあたしの顔をしっかり見て、言う。
 人と目線が合うのは何だか苦手でついつい視線を外してしまった。
 


 カァ、と赤くなる頬。



 何でか考えてみると、それまでに悠季あたしの笑顔を見られている、と認識したからだった。

35:梅 ◆MS.s:2013/07/18(木) 16:44 ID:3Xc



時間がないので上げます。

36:梅 ◆MS.s:2013/07/18(木) 19:31 ID:3Xc





「ハァ」


 
 暫く沈黙が続いていたが、誰かがその沈黙を破った。
 佐藤だ。



 ため息を吐くほどの不満がないような佐藤なのに、一体なんでため息を吐くのだろう。




「佐野さぁ、なんも知らなさそうで幸せ者だな。こっちは苦労しているっていうのに」




 ――さっきから一体なんなの。

 露骨に顔を顰(しか)めると、佐藤と悠季は顔を見合わせお互いに切なそうで、苦しそうな表情を見せた。
 二人が顔を見合わせるということなら少なくとも二人はなにかを知っている。
 あたしだけ、なにも知らない。




 二人に置いておかれたような感覚を味わい、胸がキュウとなったのが感じられた。

37:梅 ◆MS.s:2013/07/24(水) 14:30 ID:3Xc





 どんなことなんだろう。
 あたしが聞いちゃいけないような、そんな内容なんだろうか。



 不安が心に積もり、あたしは下唇を歯で軽く噛みながら二人からフッと視線を逸らした。



 
 悠季があたしに隠し事するなんて、よっぽどの事なんだろう。
 秘密があれば顔に出すし、あったとしたらあたしが無理矢理吐かせるし。




「ゆう、りちゃん…」



 そこで、弱々しそうに喋りかけてきた悠季。



「何よ」



 あたしは悠季とは反対にいつものような我が儘で強気な女の子のような喋り方で返答をする。
 もしも、悠季のような弱々しい喋り方だったら。




 ――"あたし"が"あたし"じゃなくなっちゃう。

38:梅 ◆MS.s:2013/07/31(水) 19:41 ID:3Xc





 そのまま、妙な空気が三人の間に流れ、
 仕舞いには佐藤が悠季に後は任せたと言わんばかりにそそくさと逃げていった。

 

 あいつめが…。

 口には出さないが心の中ではストレスが溜まりに溜まっていく。




 悠季は秘密事してるし、佐藤は逃げるし、あたしは熱出ちゃうし…。





 いいことが一つもない。





「悠理ちゃんはさ、僕達がもしも姉弟(きょうだい)だったらどうする?
         あ、もしも! もしもの話だよ!」


「別に…こんな風に話せるんじゃなくなるんじゃないの? そんなこと知らないわっ」




 突然話しかけてきた悠季にあたしが思うままの答えを出すと、
 「そっか…」と一言言うだけで後は俯いてしまい、表情が上手く見れなくなってしまった。




 ――だから気づけなかったんだ。
 この時、悠季がどんな表情をしているのかを。

39:梅 ◆MS.s:2013/08/13(火) 22:49 ID:ZXA



一応、言っておきます。


これから視力改善の為、PCできる時間が減りますので今以上に更新率が低くなります。
今もなんですけど…



取り敢えず、親の目を盗んで更新しますので暫しお待ちを…、

40:梅 ◆MS.s:2013/08/19(月) 19:55 ID:tf6




上げ…


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