学校密室ゲーム。

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1:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 17:30 ID:K8M




 一刻も───……


 一刻も早く───……






 私達は、ここから脱出しなくちゃ───!!




 私達が生きる為に、私達の未来の為に───!!



−−−


こんにちは、緋色(スカーレット)です。

ちょっとスペースをお借りして、学園ホラーを書かせて頂きます。

一応下書きはありますが、実を言うと完結していないので、
ストックが無くなってしまったら更新スピードが落ちます。笑

それと、ちょっとグロいかもですので、苦手な方は注意された方が
いいです。あまり怖くないと思うので、お気軽に読んで下さいね。笑

       †ルール†

*荒らし・喧嘩・勝手に小説を書く・宣伝目的の方はUターン願います。
*感想・アドバイス・誤字脱字の指摘等は大歓迎です。

>>2にて登場人物紹介をさせて頂きますね。

2:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 17:49 ID:K8M



       †登場人物†

*杏野 優唯/yui anno ♀

 高1の15歳。明るく天真爛漫で、困ってる人をほっとけない。
 沙耶・奏斗とは小2からの付き合いで、同じクラス。

*江藤 沙耶/saya etou ♀

 高1の16歳。しっかり者で、大人っぽい。結構な美人。

*四ノ宮 奏斗/kanato sinomiya ♂

 高1の15歳。ヤンチャで、優唯達とよくフザけて遊んでいる。

*島谷 瑠璃子/ruriko simatani ♀

 高1の16歳。優唯達とは初めて同じクラスになり、仲良くなった。
 可愛い美少女で、おっとりしている。

*秋山 瞬輔/syunsuke akiyama ♂

 奏斗とは小4からの付き合いで、かなり仲がいい。
 そして結構チャラい。

*有馬 佐和子/sawako arima ♀

 優唯達の副担任。24歳と若く、いつもおどおどして頼りない。

*榎並 吉彦/yosihiko enami ♂

 優唯達の担任で、36歳。優しい先生で、評判もいい。

3:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 18:09 ID:K8M



     *優唯side*


「んあぁ〜っ……やっと授業おわたーっっ!!」


 南校舎の2階。1年生のクラスがズラリと並ぶ中にある教室。


 大分温かくなってきたからか、教室の窓は開けられていて、
 そこから吹き込む生ぬるい風が、カーテンを揺らしている。

 やっと全授業が終わった。
 ドッと押し寄せる疲れに負けて机の上でダラリと伏せれば、
 グググーッとめいっぱい伸びをして、その快感に笑みを浮かべる。

「あぁ、マジ疲れた……。ねー沙耶ぁ、帰りにプリ撮ってこ〜よ〜!」

「いいよ!……あっ、ねぇついでにうちに寄ってかない?
お母さんがクッキー焼いたって!美味しそうじゃない?」

 私がだらしなく要望を言うと、沙耶はテキパキと机の上の教科書やら
 ノートやらペンケースやらを片付けながら快く(こころよく)OKしてくれた。
 すると、沙耶のポケットがヴヴヴヴ……と鳴った。
 どうやらメールが届いたらしく、沙耶が確認すると、
 ニホッと微笑み、画面を此方にくるっと向けて見せてくれた。

 そこには、エプロン姿の綺麗な女性がピースし、机には
 星型やハート型の可愛らしいクッキーが山盛りに乗っていた。

「うはぁ……!超美味しそう……!」

 私は思わずよだれを垂らし、目を少女漫画のように輝かせた。




「さっ!帰ろっか!」

 沙耶の言葉に、素早く机の上を綺麗にし、鞄を勢いよく肩にかけた。

4:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 18:31 ID:K8M



       *優唯side*


 ガヤガヤと、何人もの生徒が教室を出ようとしていた。


「やったー、私達が一番乗りだよっ!」

「……って、言っても、別にだから何……って訳でもないけどね」

 私の幼稚な一言に、ははっと笑いながらも、一番乗りを目指していた。


 そのまま教室を出ようとした……、その時だった。








『キィ────────ンッ』





「っ!?何コレうるさっ……!!」


 突然、スピーカーから音が鳴り始めた。
 教室はざわつき始め、皆が顔をしかめて耳を押さえていた。


「下校のアナウンスじゃねーの?」

 誰かがそう言った。それにはクラスの全員が納得した。


「って奏斗!いたの!?」

「いたのとは失礼な。昼休みに話したろーが。」

 それを言ったのは、嫌そうに耳を塞ぐ奏斗だった。
 音に対しての嫌そうな表情なのか、私の発言に対してなのかは
 定かではないが、とりあえず続けた。

「っあ、いやっ、ごめんごめん。すっかり存在忘れてたからさ」

「それもっと失礼だから。勝手に人を殺さないで下さいよ」

「いや殺してないし。死んだと思ってた訳じゃないし」

「俺って影薄かったんだな」

「だっていつも超喋ってるじゃん。さっき静かだったから忘れたの!」

 奏斗は面白い奴だ。いつも私とこういう掛け合いをしてくれる。
 本当面白い。楽しい。こういう事が出来て幸せなんだ。


『ザリッ ザリザリザリザリザリ……』


「わっ!?超ザリザリいってる!壊れたのかな?」

 耳を塞いだままで私は言う。


 私は知らなかった。その時に教室を出ていなければいけなかった事を。

 その雑音が、破滅の足音だった事を。

5:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 18:34 ID:K8M



すみません、訂正します。

4行目の

私の幼稚な一言に、ははっと笑いながらも、一番乗りを目指していた。

は、正しくは

私の幼稚な一言に、沙耶はははっと笑いながらも、一番乗りを目指していた。

でした。すみませんでした。

6:緋色 ◆zGRc:2013/06/11(火) 19:05 ID:K8M



       *優唯side*



『ザリザリザリザザザザザ……ザリザリ……』


「ね、ねぇ……、何か、全然放送始まんないんですけど……」


 ずっと鳴り響く不気味で不吉なその音に、私は思わず沙耶に抱きついていた。

 そして、何故か胸騒ぎを覚えた。

 恐怖……と言うにはいささか大げさなのかもしれないが、
 そういった類(たぐい)の感情が押し寄せてきた。


「だーいじょーぶだって!ただのノイズだから。な?」

 奏斗が私の背中をさすってくれた。すごく、すごく優しい声で安心させてくれた。


「あ、ありがと奏斗……」

「ああ、だいじょぶだいじょぶ!さっ、かえろーぜ!今日は3人一緒に帰るぞー!」


 何故だか今日は奏斗がすごく優しい。
 そして、その優しい笑顔が、カッコよく見えた。


 奏斗……っ


 好きになっちゃいそうだよ……




 なんてっ、私は何を考えてるんだっ!
 そんな事考えるから、まともに奏斗の顔見れないじゃんかっ。


「……ぃ、優唯っ!」

「はぅあっ!?」

 ボーッとしていて、奏斗に呼び掛けられているのに気付かなかった。
 その声に驚いて思わず出してしまったその声は、さぞ情けない声だったのだろう。

「大丈夫かよお前」

「あっ、う、うん!大丈夫だよっ!?」

「あ、そう。ならいーけど……」

 心配そうに私の顔を覗き込む奏斗に、焦ったせいか疑問系で答えてしまった。


「それよりさ、さっきからノイズが途切れ始めたんだよね」

7:緋色 ◆zGRc:2013/06/12(水) 18:34 ID:K8M



       *優唯side*


「えっ?」


 奏斗が指差す先にあったスピーカーに、耳を傾ける。


『ザリザ………ザザ……リザリザザザリ……ぁ……ぇ……』


「っ!?ねっ、ねぇ、何か聞こえない!?」

 沙耶は、耳に手を当て、よーく耳を澄ましてその“何か”を聞き取ろうとしていた。
 それを聞いて、クラス全員が耳を澄まし始める。

『ぁ……ぅ……ゃ……』

 その声は、凄く小さくて聞き取れない。
 何かをぼそぼそ言っているのが女性だという事はかろうじて確認出来たものの、
 その内容が全く聞き取れない。

 何!?何て言ってるの……!?



『ぃくてーす……マイクてーす!……お!?おお!?聞こえるねぇ!』


 その声が、鮮明に聞こえるようになった。
 その声は、今までの不気味な雰囲気からは想像出来ない程に明るい声だった。
 あまりの状況変化に、私はつい声を上げた。

「えっ!?なっ、何これっ!?」

『クフッ、君達はきっと「なっ、何これぇ!こわぁーい!」とかって言ってるんでしょぉ?』

 不気味に笑うと、私達の言動を予想し、数段声の高さを上げて馬鹿にした声で
 私達のいいそうな言葉を言った。

「あのっ、放送委員の方ですかー?」

『お、その声は2−Vのお母さん的存在、江藤 沙耶かなー?
 はいはーい、では優しい僕が質問にお答えしちゃいまーす!なんと、放送委員ではありませーん!』

 なんと、向こう側に声が聞こえているのだ。その人は、自分の事を「僕」と呼んだ。
 男の人だろうか?いや、かなり高く可愛らしい声だから、僕っ娘(ぼくっこ)だろうか?
 向こう側の人は、沙耶のキャッチフレーズの様な事を言った後、質問に淡々と答えた。
 かなりテンションが高く、今まで不気味に思っていた自分達が馬鹿だったように思えてくる。
 でも、そのテンションの高さに、逆に恐怖を覚えたのは私だけだろうか。


「っていうか、放送委員じゃないのに下校放送ですかー?」

『おー!鋭いね沙耶っちー!残念ながら僕は下校放送をしたい訳ではありませーん!』

 一切テンションを変える事無く淡々と喋る向こう側の人は、どこか楽しんでいる様に思えた。


『僕が言いたいのはー、楽しい楽しいゲームのごあんなーい!』

 数段高くなった声で向こう側の人は言った。その一言に、教室がざわつき始めた。
 「ゲーム?Wiiとか使うのかなー?」「いやー、人生ゲーム的なやつじゃね?」
 「えー、うち帰りたーい」などといった声が飛び交った。
 

「……え?ちょっ、えっ?何を言ってるんで……」

『ストーップゥ!まだ僕は喋り終えてないよーん!……殺されたいのかお前?』

 先程までと同様のテンション高めの声で言ったかと思えば、
 今度は冷たく罵る(ののしる)様な声で言ったのだ。



 ゾクッ


 皆の背筋が、まるでそんな音が聞こえてくるんじゃないかという程に、凍りついた。


「………っえ?」

8:緋色 ◆zGRc:2013/06/12(水) 19:06 ID:K8M



       *優唯side*


『……なーんてねっ!じょーだんじょーだん!!あははっ!!』



 私達って、この人にどうされるんだろう。
 ふと、そう思った。


 私達、死んじゃうかも……

 胸騒ぎは、収まるどころか大きくなっていった。


『さーてとっ、んじゃあ〜、ゲームの説明しないとねッ!』


「……そ、そのゲームというのは、出し物か何かでしょうか?」

『出し物ォ?あっはっは!!何言ってんの?僕1人で作ったオリジナルだよぉ〜!』

 そのゲームの響きが、妙に不気味で恐怖を感じるように聞こえてくるのは私だけ?

『はーい!君達には全員参加してもらうから。そうしないと楽しくないでしょ〜?
 まず、君達はこれから家に帰ったりする事は出来ませーん!』

「はっ、はあぁ!?」

 強制参加型なのだろうか、家に帰すつもりは無いらしい。それには当然
 全員が騒ぎ始め、塾に遅れるだの、見たいアニメがあるだの、各々の理由で帰りたいと騒ぎ立てていた。

「ちょっと、帰れないとか意味不なんですけど!プライバシーの侵害?アタシ帰るから!」


 クラスでは結構目立つ、オシャレ番長兼クラスのリーダー的存在の阿澄 心愛(アスミ ココア)ちゃんが、
 ギャルっぽい口調で文句を言い、人気キャラのキーホルダーを大量にぶら下げた
 人気ブランドのスクールバッグを肩に掛け、カールが掛かって綺麗に染まっている
 茶髪ロングの髪を靡かせ(なびかせ)てスタスタ歩き始めた。

 それを見た心愛ちゃんのグループの女の子達は、急いで鞄を教科書などで埋め、
 颯爽(さっそう)と歩く心愛ちゃんの後ろに付いて歩いた。

 そう広くない教室なので、数歩歩けば扉の前に到達した。
 扉の凹んだ部分に、キラッキラのネイルアートが美しく輝くその指を掛ける。
 器用にデコられているその爪は、キラキラと効果音が聞こえてきそうな程だ。


 だがしかし。



「っ!?っっ!!んっっ!!」

「心愛?どしたの開けないの?早く帰ってマンガ読もうよぉ!!」


 彼女は、指を掛けたままで扉を開ける事をせず、後ろに仰け反ったり扉の前で左右に揺れたり、
 奇妙な動きをするだけで出て行く気配が無かったのである。

 それを見た南野 瑠璃(ミナミノ ルリ)ちゃんが声をかけた。


「……ぃ」

「え?」

「……ない」

「え?何?聞こえないんだけど」




「開かないのよ!扉が開かないのよっ!ここから出られないのよぉっ!!」

9:Rize ◆F.kQ:2013/06/13(木) 07:16 ID:P7Q

文の書き方が好きです!
これからも頑張ってください!!

10:ここね:2013/06/13(木) 22:17 ID:QYc

あたし、ホラー系大好きなんです!
これからも頑張ってください!
あたしのことは呼びすて&夕メ口OKです。
よろし<お願いします!

11:緋色 ◆zGRc:2013/06/14(金) 17:35 ID:K8M


     *Rizesama*

初めまして!
ありがとうございます!(*´∀`*)
出来る限り頑張りますので、よろしくお願いします!

     *ここねsama*

初めまして!
ありがとうございますっ!
いえいえ、読者様に呼びタメで行く訳には行きませんし……
それに、まだお会いしたばかりですし*^^*
はいっ!よろしくお願いしますね^^

−−−

今回から少し書き方を変えます。
誰sideや、一人称方式で進めなくなります。
相変わらず下っ手くそではありますが、暇つぶしにでも
読んで頂けましたら幸いです^^

−−−


 心愛の震えきった言葉に、教室は凍りついた。

 鍵も掛かっていないのに、扉が開かない。


 皆は軽いパニック状態に陥った。

「窓っ、窓開けて窓ぉっ!!」

 誰かのその一言に、全員が一斉に窓に向かった。
 皆の指が、鍵のタブに掛かる。
 窓の鍵特有の、さび付いているギギギギ……という嫌な音が、
 今は聞きたくてたまらない。


「……開かない」


「何でっ!?どうして出られないの!?」


 扉は開かない。

 窓も開かない。


 それは、普通に考えたら“密室”という事になるのだ。


『プッ……ククク………アッハッハッハッ!!』

「っ!?」

 窓に向けられていた全員の目が、瞬時に黒板の斜め上のスピーカーに移った。


『開く訳ねぇだろ!!お前ら馬鹿か!?開いちゃったらゲームになんねぇっつの!!』


 傍から見れば明るく楽しそうな声。


 でも、優唯達にとっては、悪魔の微笑みにしか過ぎないのだ。



 嫌だ。

 帰りたい。

 お母さんの優しい笑顔が見たい。

 そんな考えが、皆の頭を駆け巡っていた、その時だった。


「……あっ!ケータイ!ケータイで連絡すれば……!!」

 いいアイデアだと思った人も、少なからずいるだろう。
 でもクラスの皆は、その言葉に希望を持てなかった。


 なぜならば、大半の子達が、もう既に試していたからである。

 そして、ケータイの高画質な画面に映った一言が、『圏外』だったからである。


「私達………閉じ込められた?」

12:Rize ◆F.kQ:2013/06/16(日) 17:08 ID:P7Q

続き頑張ってください!!!

13:アリス:2013/06/19(水) 15:10 ID:Sb.

面白いです!
これからもコメントしますね!


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