コドモキョウセイキョウセイジョ

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1:iwasawa:2013/06/13(木) 20:27 ID:h1o

子供たちの中の誰かが、ゴクリと唾を飲み込んだ。子供たちはみんな不安そうな眼差しを俺に向けてくる。
床も、壁も、天井も、コンクリート。なにもなく、せまい。
「いいか。」
小中学生の今年たちは、俺よりも背が低く、かわいらしい。だが今は、そんなこと言ってられなかった。
「お前らは、おちこぼれなんだ。これから、お前らをこの『子供強制矯正所』でしっかりと矯正していく!社会に出て、恥ずかしい大人にならないようにな。」
子供たちの中で、また唾を飲む音が聞こえてきた。

2:iwasawa:2013/06/13(木) 22:49 ID:h1o

「…どういう、こと?」
ひとりの小学校高学年くらいの女の子が言う。
「よし、答えてやるよ。あのな、とにかく成績が悪い子供が年々増えているんだ。だから一昨年に、この『人間強制矯正所』が創立された。加盟した学校から毎年、一人だけ最低成績者がおくられてくる。いわゆるおちこぼれだ。
君たちがそのおちこぼれなんだよ。」
二十人の子供たちが、顔を見合わせてざわざわする。
「だまれ!!」
水をぶっかけたように、ざわめきがおさまった。
「いいか、耐え切れた者だけが帰られる。親にも友達にも会えないが、それを耐え切れた者は、今までも成績トップになっている!いいか、耐え切ろ!」
子供たちが、凍ったように動かなくなった。

3:H:2013/06/13(木) 23:22 ID:4Xo

題名に引かれ……
楽しみにしてます。

4:相田・K・沢護:2013/06/14(金) 08:17 ID:x5M

秋さんと同じく……題名に引かれてやってきました

5:秋 ◆FwWo:2013/06/14(金) 19:54 ID:4Xo

え!?なぜ私の名前を………

6:iwasawa:2013/06/14(金) 22:53 ID:h1o

ありがとうございますぅぅぅぅ!!!
まさかこの題名で来てくださるとは。

駄作でがっかりかもしれないけど…、よろしくお願いしまーす

7:iwasawa:2013/06/14(金) 22:59 ID:h1o

「ちょ、ちょっと待ってください。『子供強制矯正所』じゃなくて、『人間強制矯正所』ですか?」
はっとしたように、男の子が言う。
「うん、気づいたか。そうだ。ここの本当の名前は『人間強制矯正所』だ。本来、大人が入る。
しかし、言ったように子供も最近悪いんだ。だからこの『人間強制矯正所』のなかに、『子供強制矯正所』ができた。」
今にも首をかしげそうになった子供たちににらみをきかせ、止まらせた。
「それでは、収容所にキティーもらう。こい!」
小さく深呼吸し、俺は子供たちをひきつれて歩き出した。

8:iwasawa:2013/06/14(金) 23:00 ID:h1o

間違えた!
「収容所に来てもらう」

「収容所にキティーもらう」
になりました。

9:iwasawa:2013/06/14(金) 23:07 ID:h1o

コンクリートの部屋を出た。が、廊下ももちろんコンクリート。
寒々しいが、さすがにもう慣れた。
ゾロゾロという足音が響く。陰気な廊下は薄暗いため、どこか不気味だった。
「足音!」
俺が怒鳴ると、一気に足音がなくなった。そのかわり、子供たちの歩くスピードが遅くなる。
クネクネとハルカ先まで続くコンクリートの道を行き、先に見えたのは小さなひとつの窓だった。これが目印で、ここを右に曲がって少し行くと収容所がある。
「…怖い。」
か細い女の子の声。
「だまれ!」
女の子は、驚いて泣き出してしまった。
「う、う、お母さーん!っぅぅう、わあぁん!!」

10:iwasawa:2013/06/14(金) 23:10 ID:h1o

しまった…。
「…言ったか?収容されている間は家族には会えない。一切だ。」
「そ、そんな。」
「…どうして、もうわけわかんねーよ…。」
次々と泣き出す子供たち。
泣かなくても不安そうにしている。
その中で、ひとり、無表情に一切言葉を発さない男の子がいた。

11:iwasawa:2013/06/15(土) 09:18 ID:h1o

知っている。この男の子は中学一年生の、上田 健だ。
上からも、要注意と聞かされている。
「だまれ!!」
それでも声は小さくならない。泣き声は大きくなっていく。
「…大丈夫だから、泣き止んでくれよ。」
つい、いつもの優しさが出てしまった。上田くんがこちらをチラリと見る。
あ、しまった。
「…ついてこい!」
気を引き締め直して、窓の所まで再び歩く。
次第に泣き声はしゃっくりとなり、大人しくついてきた。
「右に曲がるぞ。」
窓を左にみながら、曲がる。すこし行くと、あった。収容所。

12:iwasawa:2013/06/15(土) 14:09 ID:h1o

右側に全部で二十部屋、左側に全部で二十部屋。
牢屋式の、ここもコンクリートだ。中はすみに洋式トイレ、布団、真ん中に小さなテーブル。
「ここに、一人ずつ入れ。」
俺は適当に、そばにいた子供を右側の牢屋に入れた。カギをしめると子供はまた泣きじゃくる。
「次、お前。」
また適当に、子供を左側の牢屋に入れる。
「キャッ!」
「だまれ!」
二十人の子供をすべて閉じ込め終わると、俺はそこを離れた。一番奥にいる上田くんはなにも言わず、ぼーっとしていた。

13:相田・K・沢護:2013/06/15(土) 16:00 ID:x5M

 くふふ、面白そうですねえ。

 秋さん、秋子の部屋でお会いしたことがありますからww

 かえpです!!

 コドモキョウセイキョウセイジョ、面白いです!!

 これからの展開が楽しみです!!

14:秋:2013/06/15(土) 17:30 ID:4Xo

かえp!!!!?
す、凄いや!

え?なんか優しい感じが・・・
や、や、でも収容所とか・・・怖っ!

15:iwasawa:2013/06/16(日) 11:58 ID:h1o

>>13さん、ありがとうございます!
展開が楽しみだなんて照れます…\\\

>>14さん、ありがとうございます!
怖いだけじゃあれなんで、優しさも…、これからもよろしくおねがいしますっ

16:iwasawa:2013/06/16(日) 12:12 ID:h1o

時計は午後2:00を差していた。
「…はぁ。」
ちょうど、あの時も。

あの日、俺は勤めていた出版社で原稿を書いていた。雑誌のインタビューの原稿を。
すると上司がデスクにポンと手紙を置いた。
「ありがとうございます。」
ラブレターかな、とかバカなこと思いながら封筒を切る。
すると中から出てきたのは、黒い便箋だった。
「なんだこれ。」
開くと、こんなことが書いてあった。

拝啓、氏山涼様
あなたの子供好きと、働きぶりの名誉をたたえ、『人間強制矯正所』『子供強制矯正所』科で働く権利とともに、義務を授けます。
      敬具、人間強制矯正所一行

17:iwasawa:2013/06/16(日) 12:21 ID:h1o

時計は2:00。
「なんだ、これ…。」
人間強制矯正所のことはよく知っていたし、そこに入りたくないために一生懸命頑張っていた。
でも、俺、そこに入るどころかそこで働かないといけないらしい。
「うそだろ。」
正直言って精神的にもおかしくなってしまうらしい仕事だが、どうして俺が?
子供は好きだ。
でも、子供にひどい思いをさせないといけなくなる。
意味がわからなかった。
それでも一度行こうと思い、車をとばしてコンクリートで造られた飾り気のない大きな施設に行った。
すると門に立つ警備員にジトッと見られ、背中をおされて入った。
「誰だ。」
「…あ、あの、ここで働かせてもらう…。」
手紙を見せると、警備員の顔はふと穏やかになって、中へ入らせてくれた。

18:iwasawa:2013/06/16(日) 20:25 ID:h1o

「君は今日から、ここで働いてもらう。」
「は?」
案内板を見て行った施設長部屋に行くと、突然そう言われた。
「とにかく、ここで子どもを矯正してほしいんです。あなたの働きぶりはかなりこちらでも話題でしてね。」
「でも、精神はあまり強くなくて…。」
「いいですよ。大丈夫です。」
そんな感じで俺は働くことになった。

19:相田・K・沢護:2013/06/16(日) 20:38 ID:x5M

 子供目線と大人目線の感情の混じりあい…………

 もう、あなたのファンですっ!!

 頑張ってくださいね!!

20:iwasawa:2013/06/17(月) 18:36 ID:h1o

ファ、ファファファファファファファファン!?
そんな、ありがとう!!でごわす!

21:& ◆EzGo:2013/06/22(土) 19:50 ID:x5M

Iwasawaさん!?

更新ないですけど、テストですか!?

更新、楽しみにしています!!

22:iwasawa:2013/06/23(日) 00:34 ID:h1o

すんません!
じゃあいっちょいきます!

23: ◆yYfg:2013/06/27(木) 19:26 ID:q76

面白いですね♪
続き楽しみにしてます♡

24:iwasawa:2013/06/28(金) 16:46 ID:h1o

ありがとうございます!
久しぶりに更新させていただきます!


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