訳あり少女とイケメン君

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1:スノー:2013/06/18(火) 17:30 ID:QY6

君はどうして喋らないの_____?

それとも喋れないの_____?

『喋りたくないの_____』

紙に少女が返事をする。
少女の言葉は『 』
この世の者とは思えないほど美しい。
僕も……………皆も………………
出会った時から君が欲しい_____

「君の全てを教えてよ_____?」

『それは無理』

「どうして?君の事、好きだから
知りたいんだよ」

2:スノー:2013/06/18(火) 17:41 ID:QY6

「転校生を紹介する」

先生の声が教室中に響く。
先生の声はとにかくうるさい。
ウザイほどだ……………
しかも、こんな真夏に…………

ガラララララ

教室の扉を開け、一人の少女が入って来る。
手にスケッチブックを持っている。
しかも、髪の毛を横に少しだけ下ろし、
後はポニーテイルの少女だ。

「神崎 葵さんだ。訳有って、紙でしか喋れない。
皆、仲良くしてやれよ」

「ほーい!」

クラス一人気の男、武藤 龍が叫ぶ。
そして、クラスの女子が笑う。
いつもの光景。

ツンツン

俺は後ろを振り返る。
後ろの席は武藤 龍だ。
いつも後ろで叫ばれるから迷惑なんだ。

「んだよ、龍」

「お前、葵ちゃん狙うの止めろよ?」

小声で言われる。
ハァ?意味分からんわ。
何?好きになるなと?

「おー、いーぞ」

「うっしゃ!葵ちゃんのハートは俺の物!」

「神崎、自己紹介しろ」

神崎さんはおどおどしている。
当たり前だよな。
初めてこいつらと出会うんだ。

『神崎 葵です。趣味は絵を描く事です。
クラブは決めていません。
文化系に入ろうと思って居ます。
これからよろしくお願いします』

神崎さんがペコリと頭を下げる。
そして、おどおどと頭を上げる。

3:スノー:2013/06/18(火) 17:51 ID:QY6

「神崎は武藤の隣だ。武藤ってのはあいつ」

「葵ちゃん〜♪ここだよ!」

神崎さんは武藤の隣に座る。
そして、笑顔になる。

『よろしくお願いしますね』

「うん、龍って呼んで!」

武藤、調子に乗ってる。
調子に乗りすぎるのはいけない。

4:スノー:2013/06/18(火) 19:28 ID:QY6

次の授業から神崎さんは凄かった。

「え〜、お前らはまだ中1。甘くみるな!!
中1からが重要だ!」

数学の授業だった。
後ろをちら見すると武藤は神崎さんの方しか見てない。
しかも目がハートだし。
どんだけ好きなんだよ。

武藤とは中学で知り合った。
小学校、違うから。
武藤から話しかけて来てくれたんだ。
それが嬉しかった。でも、武藤は問題児。
俺まで巻き込まれる。
それが楽しいんだけどな。

「え〜………(a+x)÷20が分かる奴。」

こんなの、習ってねーし。
アホだろ。菅谷(←数学の担任)
菅谷はハゲていて、気色悪い。
女子から嫌われている存在だ。

俺はまた後ろをちら見する。
武藤、相変わらずだな。
その時…………

スゥ…………

「神崎、分かるのか?」

神崎さんはうなずく。
こんな問題分かるとか偉いっ!
まだ答えてないけれど…………
武藤、ワクワクしてるし。

『20ぶんのa+xです』

5:スノー:2013/06/18(火) 20:20 ID:QY6

「せっ…………正解だ!
凄いなぁ〜!神崎は」

『いいえっ!』

神崎さんは椅子に座る。
皆神崎さんを見ている。
凄いよっ!とか、何処で覚えたの?塾?
とか聞いて、菅谷の授業を聞かない生徒が増えた。
神崎さんも困っている様子。

バンッ!!!!

ビクッ!

皆、ビックリした。
俺が一番ビックリしたかもしれない。
後ろの席の武藤が怒っている。
そりゃそうか。

「ってめぇ〜らぁ〜!!!!!!!!
菅谷の授業でも聞いとけぇ〜!!!!
葵ちゃんが困ってるだろぉ〜!!!」

『武藤君!?私は全然平気だよ!?』

「神崎さん、後で話が…………」

武藤は怒るのを止めた。
そして、神崎さんの手を握っていた。

チクッ

胸のどこかが痛む。
あれ?なんでだろ?
腹でもこわしたかな………?

「先生、保健室行って来ます」

「おいっ!大丈夫か?」

『菅谷先生、私が連れて行きます。
保健室の場所とか知りたいし』


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