ちょっとした世界事情【SF風味】

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 17:58 ID:0Gk

ーうん、その何だろう
   特別こんな展開は欲しくなかったー

どうも鬼畜缶です。友人Tと変わる代わる小説を書きたいと考えております
末恐ろしい駄文ですが宜しくお願いします
>>2にとりま主人公のプロフを書きます

2:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 18:04 ID:0Gk

主人公
小塚 楓
高校1年のネット腐人
男だがだいぶひょろく、世にいう絶食系男子
性格は消極的かつ現実逃避をするマイナス思考
【主人公じゃねぇとかは受け付けない】

3:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 18:16 ID:0Gk

【とゆー訳でスタートっ…だと思われ】



中学校を卒業し、約1ヵ月
コミュ障の俺には友人の『ゆ』の字さえ見えてこない
…てか無理だろ 入学してから一週間でもうグループは出来ている
ふと、思い浮かぶのは中学時代の学友たち
「あいつら…元気かなぁ」
ポツりと口から出た言葉は何処か偉そうに、
一人きりの王様にでもなったかのようだった

…(ゲームでもするか
そう思いたった俺はギイギイならしていた椅子を立ち
パソコンを持ってくる。俺の全財産のパソコンを丁寧にはこびつつ
今週の日曜日にでも友人に連絡をとろうかと
思いを馳せる。俺が今からするゲームはオンラインゲームで
2ch辺りで話題になりつつあるものだ


今なら胸を張っていえる
『こんな糞ゲーするんじゃなかった!』
【一旦切ります】

4:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 18:25 ID:0Gk

【駄文ターイム】
電源を付け、画面に目をやる
利用規制とかはだいたい斜め読みをする
無料の物なので別にお金に気にせずプレイできる


ふと視界が歪む
(…あ…れ?
何処はわからない、しかし安心する
『…?』いくつかの問いかけが頭に響く



気づいたときには、ベッドに横たわる俺
意味が理解できないと思うが本当なんだ
そんな痛い子を見る目で見ないで!
【一旦落ち、また私のターン】

5:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 22:34 ID:0Gk

【まだ私だお( ^ω^ )】
うん…うん… 俺はゲームを始めて
毎日NeeTライフをエンジョイする一般的な高校生なはずだ
周りにも同じように動揺している人は多くいた
しかし、彼らはずいぶんと奇抜な服を着ていた
まぁ、俺もなのだが OTL

しかし不思議なことに服はそれぞれ違うものの共通点は
どれも『RPGの勇者』風であった

嫌な予感が体中を走りぬける
バッと俺は窓から覗いた

窓に映る風景は何処からどう見ても
のどかな村である。
Why?俺は都会のビルの一室にいたはずだ


しかし、もうだいたい予想はついた
絶望的なことに俺は
『勇者としてゲームの中に入った』のだ


〜この日少年はクソッタレ!ファッキュー!と一生分叫んだ〜

6:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 22:47 ID:0Gk

【続く…】
すると、ドアが開き女の子が入ってきた
勇者(大多数 こら!そこDTとか言うな)はどよめく
少女…いや女性に近い方は緑の髪でショートヘアと白いワンピースで綺麗だった

「おーす!DT勇者ども!」

前言徹底、鬼だった
女神とか思った俺が馬鹿だった!

すると女神(鬼)は話初めた
「色々いいたいことはあると思うけれどもとにかく1つ

ゲームの世界へようこそ!ルールを説明するよおおお!」

全員がやっぱり…という顔をした
 ーここはゲームの世界ー

7:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 23:00 ID:0Gk

「ルールはザッとこんな感じ〜
*不老不死という訳ではないため食事とかはとる
*勇者にだけ渡される色の付いたバンダナは
他人が持つとパーティーとして入るらしい
*しかし勇者同士では仲間になれない
*パーティは最低単身、最高7人
*そこらのモンスター(?!)は倒したら素材が
手にはいるだけでありお金は出てこない
*ギルドとかいう場所でクエストを受けられお金を稼ぐ
*死んだ場合荷物は全ロスト
*最終目標は『魔王』の撃破
*最終目標を誰か一人でもクリアすれば帰れる
だよ!頑張ってねー」


………なっげーわ寝てたw
とにかく『魔王』を倒せばいいらしい
…コミュ障の俺にパーティが作れるとは思えない

8:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 23:10 ID:0Gk

【コメントとかくれると本体が喜びます】
まぁ、別に他の人がやってくれればいいんだし
俺はここでゴロゴロとー((ゴンッ

痛い!とてつもなく痛い!
『おい!今のは誰の仕業だー…』
声が尻しぼみになる

そこに立っていたのは
中学時代の友人の一人
 ー 尾田 成夏 であったー
あぁ、俺は死ぬ
   ありがとう母さん
       せめて彼女が欲しかった

「勝手に死ぬな!」
俺はついでにもう一発もらった

9:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 23:32 ID:0Gk

【主人公ゲーム世界のプロフィール】
種族 真人間
職業 勇者
メイン魔法 ソードマスター(魔法剣使い)
サブ魔法1 HP回復の治癒魔法
サブ魔法2 火系の発火魔法
容姿 赤いマントに青く薄い鎧でいかにも勇者w


【尾田 成夏(オダ セイカ)ゲーム世界プロフィール】
種族 獣人族(人間と獣のハーフ)
職業 盗賊
メイン魔法 追い剥ぎ(ダメージを与え一定確率で持ち物を奪う)
サブ魔法1 氷系氷結魔法
サブ魔法2 ロマンス魔法(人を一定確率で魅了させる)
容姿 青い熊耳をつけていて
白ワンピースに緑のカーディガンを羽織っている
案外可愛いが暴力的

10:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/20(木) 23:54 ID:0Gk

【それじゃ、相方にバトンタッチっす】

11:よーばー:2013/06/21(金) 15:20 ID:dtM

<どうも、友人Tことよーばー(沖縄方言で弱虫)です。
一つ訂正。>>2のネット腐人って恐らく廃人のこと…だと、思う>



__彼女に出会ったのは、桜の吹雪く麗らかな春の午後だった__。

如何せん中学しょっぱなからボッチだった俺は、根暗の代名詞ともいえる一人ピクニックを満喫していた。
一人は楽だ、そう呟きながらも若かりし頃の俺の心は嘘がつけず、
わずか13歳の若さで、某大型掲示板群でネット弁慶という職を背負った。
新緑のキラキラが目に眩しかった。クラスメートの楽しげな声色が、ズブズブと耳を貫いた。
しかし、わかっていたのだ。

自分の、運命なんてものは。
自分の、真の姿は。




「早く…早く、覚醒しなければ…。
嗚呼、まだ呪いは解けぬというのか…俺は『ゴンッ』…い…っ痛い!痛い!誰だ貴様ァァアア」

「痛いのはどっちだ厨二野郎」

背後から偉大なる我を足蹴にしたのは、弁当箱を抱えた彼女…もとい幼稚園時代からの幼馴染み、尾田成夏だった。

俺は幼稚園時代からコイツの近くにいた。決して隣というワケではなく、かといって離れる事などありゃしなかった。
彼女はお姫様気質なるもので、幼稚園時代からちやほやちやほやちやほやちやほや(以下略)…されていた。
それは今も変わらない。
学校中、なんて言えば少々大規模すぎるが、少なくとも学年のなかでは常にトップクラスにいた。

12:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/21(金) 15:29 ID:0Gk

【暇なので投下】
俺が何故、成夏のことをすぐ分かったかといえば
今、俺がいるゲーム世界をプレイする前
こいつのキャラクターを見せてもらったからだ

その時はとある奴…『野村 咲恵』のもついでに見せてもらった
野村のキャラクターは珍しい特殊?な魔法使いだったなとふと思う
まるで色素を持っていないとように
目は赤く、髪の毛は白髪、
そして服と魔女帽子が灰色という
無機質な感じだったなと思いだす

すると成夏が
「バンダナを渡しなさい、仲間になってやらんこともないわ」
と手に握り拳を作りつつ笑みを向けている

ここは勇者として一言言わねば
「すいません!バンダナ渡すんで平和的にいきましょう!!」
ヘタレとか言うなし

13:鬼畜缶 ◆klnc:2013/06/21(金) 15:31 ID:0Gk

>>11
おお、被った
私のは無効で

14:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 15:42 ID:0Gk

>>ルーパーへ
最強、最弱設定無しでキャラクター募集でも
してみるか〜?
無論規制はいくらか入れるがな

15:よーばー:2013/06/21(金) 15:58 ID:dtM


…そんな彼女が、まさかオンラインゲームだなんて、PCの無料ゲームなんて、
『コミュ障でも簡単にパーティーが組める!』が基本方針であるこのオンラインゲームなんて、

「やるはず無いだろォオオオオオ『ゴンッ』…痛い!痛い!何このデジャ・ビュ!!」

「痛いのはどっちだ厨…あ、卒業したんだっけ?てか心の声ダダ漏れだっての」

勝気な目に思わず、涙が出そうになってしまう。…異世界(?)にいきなり連れて来られて不安じゃない訳がない。
…なんで、なんでコイツの方が男勝りなんだよ、もっと可憐であるべきだ、もっと俺の前でもネコ被れ。
そして、俺。もっと強くなれ。『コミュ障でも簡単にパーティーが組める!』に釣られてんじゃねぇよ。ファック!

見上げてもラッキースケベは無かったため少々肩を落とし、改めてまじまじと幼馴染みに酷似したソイツを見やる。
青い熊耳を付けているので、種族の選択は獣人族にしたのだろう。白いワンピと緑の…なんか羽織るやつを着ていた。
もうどっからどう見ても彼女なのだ。
唯一誇れた、外っ面だけはやけに良い彼女が、此方側に落ちてはならんと散々気を使ってきたというのに。

「なぁ…成夏…なんでこんなクソゲーやってんだよ」

ほぼため息混じりの嘆きを、草原の青々しい匂いを感じながら投げかける。
出来ることならば早く帰りたかった。誰かが倒すのを待って、早く帰りたかった。
時折吹く風は爽やかに、男にしては短いと言えない髪の毛を撫でた。
…数秒の沈黙に期待する自身には気づかない、フリをした。

『俺にもついに、春がやってきたのか』
そう思わずには居られないシチュエーション。


「…楓がやってる、って…言ってたから」

うつむきがちに、彼女はそう答えたのだ。



…15年間近くで過ごしてきて、初めてコイツを『可愛い』と思っ
「で…楓を探しだして…くくっ…ちょっと…からかって、遊ぼうと…っぷぷ」

堪えきれなくなったように、声高らかに笑う彼女と、
少しでも『可愛い』と思ってしまった自分を、

無償に殴りたい。

…っ…返り討ちにされるのが見えてるけど!!!

16:よーばー:2013/06/21(金) 16:01 ID:dtM

>>鬼畜缶
おいこらルーパーって誰だwwww
被ったのすんまそ…!
キャラあんまり多くてもアレってもんじゃない…。
ごちゃごちゃになっちゃうし、覚えづらいわ

17:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 16:06 ID:0Gk

>>うーたん
ごめん、うーたんだったね★
おお、了解、キャラクター募集はなしと

18:よーばー:2013/06/21(金) 16:16 ID:dtM

>>鬼畜缶
わけがわからないよ…|壁|Д;)←
次でバトンタッチるお

19:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 16:19 ID:0Gk

>>うーたん
了解w

20:よーばー:2013/06/21(金) 17:03 ID:dtM


心奥でぐっ、っと怒りを堪えた。
勿論、己の身がかわいいからだ。流血沙汰は避けたいからに決まっている。

「…で、どうすんの」

「パーティー組むんでしょ?バンダナ頂戴」

知人とパーティーを組むってのは中々心強い。俺なんかは特に。
気軽に話せるし、他のメンバーを集める際も盛大に役に立ってくれる。戦闘の時もそれは例外ではない筈だ。
俺が戦わなくてもパーティーの人に任せれば良い。そもそも戦うつもりなど端から無いけど!逃げるけど!長い足を盛大に活用して逃げるけど!
大概こういうトリップモノは勇者の無双と仲間との絆的な何かを描写するが、そんなフラグはへし折るに越したことはない。
一体誰だ、俺に勇者服を着せたのは。俺なんかどう考えても端っこで治癒してまぁーす、ってキャラだろ。普通の時はほぼ役立たずの地味メン。

「ん…あ、でさ。まさか魔王倒しに行くとかそんな事」
「言うよ?え、まさか此処で待ってるだなんてそんな事」
「言うし!!可笑しいだろ、お前なんでわざわざ死ににいくんだよ!!他の奴等に任せとけば…っ」

ハッ、と息を飲んだ。
成夏の目は大きく見開かれ、その黒は此方を強く見据えていた。
まずい、マシンガン連射の合図だ…!

「良くない!!良くない…!…そうやって他人任せにするのやめなよ、他人なら殺されても良いとか言うわけ?
このチキン!もやし!電柱!コミュ障!DT!!」

「…ッ!!」

最後の一言はどう考えても余計だ…!しかしそれまでの言葉が最も過ぎて何も言い返せない!
これはあれだ。完璧なるフラグが立ってしまった。
俺はこれからきっと、モンスターと戦い、仲間(?)と胡散臭い友情みたいな何かを育み、
そして最終的にラスボスの魔王と戦う事になるんだろう。

固まっていた頬が緩む。
立ち上がり、彼女の目前へ歩みよる。

そして、笑みを溢してふっ、と短く息を吐いた。
「よろしい、ならば戦争だ」

瞬間お腹にキックが入ったのはもう、言うまでもないだろう。

<バトンタッチ>

21:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 17:44 ID:0Gk

もう一発蹴りを入れられたくなければついてこい、とのことでー

うん、あれだ
勇者と盗賊の職業逆なんじゃねえか?

あっちなら素晴らしいhappyEND迎えられる気がする
友情、恋、俺の屍を越えていけ…!、フラグの乱立
俺にはまったく関係ない世界だ
ああ、そうだよチキン(DT)野郎だ!

しかし、1mmは期待してしまったのも事実である。
(覚悟なんて決めてねえし、決める気もねぇよ)

「まぁ、あんたはチキン野郎だし別に期待はー『やるよ』へ?」
今の俺はノリと3秒後には消え去る勇気で出来ている
「あらそう…それじゃ仲間探しからかしら」
『あれ!?俺戦力外!?』

22:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 18:00 ID:0Gk

どうやら俺の利用価値は仲間集めのバンダナにあるらしい


……泣いてもいいよな
「とにかく、一人探したい奴がいるわ」
『へぇ、それは誰ですかい?』
「あんたもよく知っているわよ」
うん…ボッチの俺には見覚えは愚か
視認もしていない奴が多いのに酷な発言だなあ
あれ…目から塩水が…

「野村 咲恵…あの引きこもり毒舌女よ」
こいつなら覚えている
同じコミュ障の癖に毒舌で何度俺の心を折った奴か
ミスをすれば罵倒、楽しそうにしてると罵倒、何もしてなくても罵倒
…つまりは俺の気門である
こいつを沈められたのは2人ぐらいしか覚えがない
しかも感性はそこそこで、猫かぶりだから
大人に気にいられるように媚びをうる
クラスのスパイ的存在である
まぁ、俺は存在を確認されてないがな!

『で…どうしてそいつを?』聞き返さずにはいられんかった
「同じ時間によくクエストにいくのよ、確か珍しい魔法使いとかだったはず」
なるへそ、戦力にはなりそうだ

23:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/21(金) 18:31 ID:0Gk

【in the 風呂】
【野村 咲恵ゲーム世界プロフィール】
職業 魔法使い(希少ケース 本編で説明を入れる?)
メイン魔法 雷系発電魔法
サブ魔法1 妨害(状態異常、毒、麻痺)
サブ魔法2 反射(相手の攻撃を反らす)
見た目 色素を持ってないかのような感じ
髪の毛は白髪、目は赤い、服は灰色一式
【 バトンタッチでふ】

24:よーばー:2013/06/21(金) 22:08 ID:dtM

気が付けば周りの勇者たちは居なくなり、皆各々でパーティーを組んで戦っているようだった。
咲恵を探すと決めたものの、何処にいるかなんてわかりやしない。
此処、『草原』というフィールドだけでも広いというのに、他にも『洞窟』なり『湖』なり、全部で六ヶ所のフィールドから構成されているのだ。
こんなのいくら探したって見つかりっこない。

「…なぁ、居場所わかるのか?」

「居場所なんてものは探すためにある」

キリッじゃねぇよ、キリッじゃ。
それにモンスターも邪魔してくるので、むやみやたらに探し回るってわけにもいかない。
カラっぽの脳味噌をフル回転してみても、カラっぽなので何の知恵も出てこない。
わかってる、自分が馬鹿だってことはわかってる。

「冗談冗談、大体今向かってるとこにいるハズだから…っとぉ!」

横から猛スピードでツッコんできた、マジでキチガイな笑み、
略してマジキチスマイルを浮かべた黄色い球体が俺の頬をかすめて前方の成夏に飛んでいった。
それを成夏はサッと避け、スピードに乗っているマジキチスマイルはストッパーの役割となる筈の俺らがストップしなかった為に向こう側の水辺へ飛び込んでいた。

「……ッおいおいおいおい何今の!?」

「さっきから周りいるじゃない、雑魚キャラよ、雑魚キャラ。」

いくら雑魚と言えどもまさか自分から水辺にツッコんで頭をぶつけて気を失うなんてそんな馬鹿な。
それからは奇襲に備えて周りを用心深く気にするようにした。チキンだって?今更乙!

歩きつづける事約15分、会いたくないヤツにTOTO…じゃなかった、とうとう会ってしまった。
そう、俺は見たくなかったものを目撃する。なんとなくこうなるだろうと思いつつ、まさか、と笑い飛ばして頭の隅に追いやった考え。


その女は相変わらずの猫かぶりで、この『草原』フィールドのボスキャラと楽しげにお茶会をしていた。

25:ライカ:2013/06/21(金) 22:18 ID:/Rs

>>6>>20の「DT」は良くないかと…
ここ、小学生もいるところですし、そういう発言は控えた方が良いかと

26:よーばー:2013/06/21(金) 22:19 ID:dtM

>>25 すみません、小学生は意味わからないかと思ったのですが…
以後気を付けますね。ありがとうございます。

27:ライカ:2013/06/21(金) 22:35 ID:/Rs

>>26
だからこそ検索したりなどしたら?
そういう所まで考えていただけると…

部外者がすいません。

28:よーばー:2013/06/21(金) 22:54 ID:dtM

>>27 そうですね。少し配慮が足りませんでした。
もし他にもそういった点があれば、是非意見をお聞かせ願いたいです。
いや、無いならそれに越したことはありませんが…。

部外者だなんて。構いません。
まずこの掲示板を利用している時点で部外者なんかではありません。
それに、拝見してくださった方なので、読者様でもありますから。

29:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/22(土) 22:35 ID:0Gk

>>25
不快にさせてしまい申し訳ありません
よーぱーがもうだいたい言ってくれていますが
今後は気をつけますし、同じように
不快にさせてしまったら注意をしていただけると嬉しいです
ちなみにこの小説はひYなものではない予定なので
(1mmぐらいの恋愛フラグはたつかもしれませんが)
安心(?)して読んでください

30:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/22(土) 22:47 ID:0Gk

俺らは草むらの影からやつらを見たため
こちらにはまだ気づいていないらしい
…是非とも気付かずに終わりたい

案外とゆーか、草原のボスは二枚目のイケメン(?)だった
緑の髪の毛は風に揺れてシャンプーのCMの如く
ゴツい強そうな鎧に似合う細マッチョとかゆう体
そして何より横にいる毒舌ウェポンのせいで
好青年に見えてしまうのだ
(…あっちの方が容姿が怖い)
毒舌ウェポンは赤い目なため蛇にしか見えねーわ
色がない感じで不気味だわで一層場違いな感じがする
(…あっちがボスだきっとそうに違いない←)

ふと成夏に目をやると
イケメンの方に釘付けになっている
(…世界とは残酷だ、何故容姿の差をつける!)

31:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/22(土) 22:56 ID:0Gk

「あのイケメン…仲間にしたいわ」
いやいやいや、どう考えてもラスボスだ
どちらかといえば戦闘である

…いや、したくないけどさ!

『あのー… 成夏さーん?』
「わかってるわよ、あのイケメンを仲間にするのは難しいって」
『いやいやいや!無理だから!難しいとかじゃなくて無理!』
「うるさい、黙ってて」
『(´・ω・`)』

世界とは残酷だ、コミュ障なだけでこのありさまだよ!

32:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/22(土) 23:46 ID:0Gk

イケメン君と毒舌ウェポンは楽しそうに話している
まぁ、毒舌ウェポンは明らかに猫かぶっているがな
毒舌ウェポンをフルボッコにしていた(討論でも物理でも)
あいつがこの世界にいることを願う

成夏が黙っているので耳を澄まして相手の会話を聞く
いやいや、黙っていると思ったら何か真剣に考えとるよこいつ
恐らくイケメンをどうやって拉致するかだな

…(  °д° )ハッ?
いやいやまだ考えてんのかよ!
こいつはとりまスルーするとして…
あ、今のギャグちゃうよ

まぁ、聞いてみようと思う
(どちらも敬語で分かりにくいので後ろに人物表記しています)
「いやはや、人間でここまで話のあう方は初めてですよ(イケメン)」
…(^^)そいつ猫被っとりますよ〜
『いえいえ…わたしもです(ウェポン)』
あいつ営業スマイル本当に上手いな…
「そうだ…紅茶を飲み終わったら樹の神社に連れていきましょう(イケメン)」
樹の神社?何か重要そうだな

33:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/24(月) 17:08 ID:0Gk

【相方にバトンタッチでふ】

34:よーばー ◆9V8s:2013/06/24(月) 17:23 ID:dtM

【××の他にも難しい言葉使うからいちいち検索する人なんていないと思うのだけれど…
すみません、反省はしてます。タイトルの横に『下ネタ有、R13!』って書いとけばよかったなという】


『お茶会』が済んだあとの優雅なテーブルの周りにはおおよそ不釣り合いなしかばねが4体横たわっていた。
俺らのオレンジのバンダナとは違う、幾何学模様の紫色のバンダナを付けていた。

「では…お茶も済みましたし、後ろから来た勇者も倒しましたし、行きましょうか」
「ええ、そうですね。嗚呼、少々お待ちください。私の高等な仲間も今来るはずですから」

あ…ありのまま、今起こったことを話すぜ…っ!

1.ボスキャラに向かって3人背後より襲いかかる
2.何を血迷ったか、咲恵がそいつらに向かって「響け雷鳴、活動度2!!」なんて叫ぶ
3.当然の如くその3人は感電、ゲームオーバー
4.ボスキャラとの親密度UP!隣から歯ぎしりが聞こえるぞ!
5.一人仲間を失った勇者が咲恵をやろうとして、ボスキャラが「リィィイイフちゃぁああああんッ(ハート)」と叫ぶ
6.突如現れるマジキチスマイル、もとい『リーフちゃん』(これの何処が葉っぱなのか是が非でも教えて頂きたい)が、勇者を吹っ飛ばす。

7.どうしてこうなった。割とガチで聞きたい。

咲恵の言葉に小首を傾げるボスキャラ。好青年すぎる。隣で必死に声を押えながら萌えるヤツは気にしない気にしない。
不敵に笑う対面の魔法使い。お前がボスキャラやれ、お前がボスキャラやれ。

「仲間…ですか?」

「ええ、実はずっとすこの草むらにいるんですよ_ね?
成夏、もやし、…それとそこの駄犬!!」

…俺の左にいるのは、成夏、でいいんだよな。

こいつ今俺の右を__……ああ、理解。『駄犬』ね、うん。なんとなくわかってたから別に良いんだ、うん。
もうこれ以上は驚かないから、だからさ、やめてくれよもう、誰か助けろください!

「咲恵ぇえええええ!!会いたかったおおおおおお!!!あとできれば『凛香』って呼んでほしいなぁなんてえええ…ッごふっ!!」

「たいそうにぎやかなご様子でいらっしゃいますところまことに恐縮でございますが、
ご逝去あそばしていただければ幸甚に存じます」


…こうしてカオスなメンバー(バンダナ配布済の四人と、爽やかな青年一名)は、この草原フィールドの危険区域の奥の奥、樹の神社へと向かうのだった。

35:よーばー ◆9V8s:2013/06/24(月) 17:31 ID:dtM

藤崎 凜香(ふじさき りんか)
職業:THE・脳筋
メイン:投げ技(柔道の大腰等)
サブ1:飛び蹴り
サブ2:周囲にあるものを使って(木の棒、石ころ、色々使えて便利です←)

36:よーばー ◆9V8s:2013/06/24(月) 17:32 ID:dtM

>>35 
※容姿は小説内でそれとなく書きます

37:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/24(月) 17:44 ID:0Gk

>>よーぱー
サブ2のせいで駄犬にしか見えませんw

38:よーばー ◆9V8s hoge:2013/06/24(月) 17:48 ID:dtM

>>37 その通り!駄犬です!
どうする?鬼畜缶書いていいよ。それともワシ書くか?

39:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/24(月) 17:54 ID:0Gk

>>よーぱー
案がないのでパスしますw
よーぱー…貴方なら出来るって信じてる…!

40:よーばー ◆9V8s:2013/06/24(月) 18:56 ID:dtM

【おkwww】

ボスキャラ二枚目クンのおかげで、襲われもせず、罵られもせず、認識もされずに目的地に着いた。
目の前にそびえたつのは大きな大きな大樹。って可笑しいか。

「大きいから大樹なのであって『大きな大樹』っていうと重複表現云々…」
「やっと口聞いたと思ったらそれか、ってかお前なんでボスキャラと談笑してんの、…成夏がすげぇ睨んでたけど」

涼しい顔で矛盾点(しかも俺の心の中を読んで…ッ)を上げる彼女だった、が。
右腕には、長い長いポニーテールをなびかせチャイナ服を着用する『ヤツ』こと、藤崎凜香通称『リン』を巻き付けていた。
まるでリンが空気のようだ、『咲ちゃんwwwこいつら可愛すぎワロスwwwwあww咲ちゃんも可愛いよ?』とかなんとかはもうまるっきり無視。

「ここ樹の神社って言って、なんでも願いを叶えてくれるところなんです。でもそのお願いを他人に言ったら…逆の事が起こるって言われてて…」
「成程、フラグか」
「メタァ…」
「……咲ちゃんと無事に現実世界に戻れますように」
「おいお前何ふざけた事言ってるんですか……皆で、帰るんでしょう?」





右腕のチャイナ服の口を窒息させる、という極端すぎる手法で塞ぎつつ彼女が発した言葉に、

俺と成夏とイケメンは固まり、リンだけ苦しそうにもがいていた。


「咲恵……アンタって人は…」


成夏がふっ、と笑う。
俺もつられて、半ば呆れ気味に一緒に微笑む。
その様子を見てイケメンも少し頬を緩ます。



「「それ言ったら帰れなくなるだろぉがぁああああ!!」」

初めて成夏とハモった瞬間だった。

…そう、見事にフラグを立てやがったのだ。
しかもニヤニヤしている所を見ると確信犯なのはまず間違いない。
勝ち誇った笑みと窒息死寸前のチャイナ服。そして睨みつける俺ら。
そんな中、爽やかに笑ってみせた彼がいた。

「待ってください、先程のお礼も兼ねてボク、『ちゃんと皆さんがかえれ」
「お黙りくださいイケメン様!!」
「…あっ」

なんとなくだけど、ボスキャラ君は良い子だと思う。
けど、けど。そういうなんか、ね?ちょっとドジっ子っていうのは…うん、要らない!つか立場的にアウトでしょそもそも!!

泣く泣く手を振るイケメンと、名残惜しげに熱を孕んだ視線を送る成夏。
リンを深呼吸させる咲恵と、咲恵が珍しく優しい(※窒息させた張本人です)のに顔を綻ばすリン。
そして安定のボッチ、俺。

樹の神社のある奥から脱出して、さあ何処へ向かおうか。
仲間もまぁまぁ揃ったし、(女子ばかりなのがキズである)ロクに戦闘もしないのでそろそろ戦おうかと、マジキチスマイルに近づいたその時だった。

「ほら、お食べ」

目の前の真っ黄色が、大きな怪物に引き裂かれた。


【まだ書くよ】

41:よーばー ◆9V8s:2013/06/24(月) 19:47 ID:dtM


「・・・・ッうわあああああああ」

まず真っ先に叫び声を上げたのは……笑うな咲恵。
そう俺だ。勿論俺だ。紛うことなき勇者だ。

だが勘違いしてはならない。俺がチキンすぎるのではなく、こいつらの耐性が並はずれているだけなのだ。
何せその、俺らの近くにいたマジキチとの距離はわずか2mにも満たない。
そんな至近距離に何か図体のデカい怪物が突進してきたのだ。発狂しない訳がない。
怪物、もとい2m程のヒトのカタチをした大口の何かはそれを瞬殺し、そして今むしゃむしゃと口を動かしている。

そしてその怪物を撫で、うっとりと愛でるのは__

「知念ちゃん…えげつないねぇ…」

「…あっれ、成ちゃんじゃん!!てか何でこんな中学メンツ集まってんのさ!
仲間外れとかひっどい、ほんと泣くわぁー」

泣くわと言いつつ目を大袈裟に開け笑ったその笑顔は見覚えがあった。
白衣を身軽に着たお団子頭の彼女も、間違いない。
中学時代よくつるんだメンバーの一人、知念 華南(ちねん かな)である。

思えばコイツも、二人に負けず劣らずのキャラの濃さだった。
例えば、職業で錬金術師になっちゃうあたり、そのえげつなさといい、無邪気な狂気といい、
そういったものが買われたのではないだろうか。
華南、通称『かなん』。初めて会ったときに尾田が間違えてそう読んだためである。でもまぁ追々好きに呼んでいる。
カナンは2mの恐らくホムンクルスだと思しき怪物に「おいで『ウロボロス』、戻っていいよー」等と呼びかけ、フラスコに閉じ込めた。

フラスコの中の物体がおぞましかったが、と恐る恐るバンダナを渡した。
なんというか、まぁ凄くアレな予感がするんだ。アレな予感が。
ここまで見事なまでにスタイリッシュに揃った中学時代の黒歴史仲間たち。
俺、尾田成夏、野村咲恵、藤崎凜香、知念華南。

残る朋友はあと一人。(鬼畜眼鏡野郎、なんて言ったら叩かれるけど)
その懐かしい顔を思い出して少しにやけた。

そして、残るバンダナはあと二つ。

久しぶりに会いたい、と。
そう思っていた。
PCと向かい合った俺の口から出た、様子を気に掛ける言葉。

きっと、会えるに違いない。

「どこ逝く?」

珍しく積極的な俺に驚きジっと顔を見る皆から目をそむけ、

一人MAPを、取り出した。


【バトンタッチ】

42:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/26(水) 22:00 ID:0Gk

【一旦あげ 土曜日に更新しまふ】

43:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/28(金) 22:26 ID:0Gk

ともや、歩いて一時間 俺と咲恵は屍になりつつある
おかしい…何で…
脳筋はともかく、キチガイと小悪魔は何故バテていないのだ
本来は俺が手を引いてやる、おぶるというトキメキ♪恋愛イベントが起こる
はずなのに…っ 理不尽なう
まぁ、このメンバーでそれが起きても対処にこまる

絶望しつつ歩くと町がやっと見え初めてきてちょっと元気がでる
ちなみに咲恵は魔法?の応用でふわふわと浮いて移動している
…ずるくね!?俺に魔力をおおおおおお!
駄犬は「咲恵、マジ天使!浮いてる〜!」
とか喚いて五分毎にチョップをもらっている


…ん?彼処に人だまりができている。嫌なことだが事件でもあったのだろうか
俺らは野次馬気分で人だまりから顔を覗かせる
まず目に入ったのは
ー濁った赤い血の池ー
一瞬怯むが人を掻き分けて全体像を見る
次に足、胴体と目線をやるが血で赤く染まっている
くらいしか見分けれない 鳥肌がこれ以上見るなと寒気で全身に伝える

その死体の顔は
知り合いの月野 美香であった
ただ、顔の半分は 焼きただれていた
         ・・・・・・・・

『うっ…!?』
とっさに口に手を当てる 無惨なその姿からは蝕むかののような憎しみがヒシヒシと伝わる

後ろを見ると藤崎は泣きながら遠いところで見えないように嘔吐をしていた
成夏と知念は目を見開いている

ー咲恵だけ何か諦めた顔をしていたー
【駄分シリアス 次回戻すよ!】

44:鬼畜缶 ◆NqBI:2013/06/28(金) 22:41 ID:0Gk

ー咲恵視点ー
あぁ、楽しい時を過ごせばすぐこれだ
あいつらが又絶望を持ってくる

恐らくは私への見せしめか…と体を引き締めたがー やめた
どうせ今までと同じように接触はまだしてこないはず

…なら何をすればいい?
美香に懺悔をするか、何回目だ、この手順は…
毎回犠牲者は違う…ただ小塚は一度もない、やはりと確信をする
『汝…この世に生を受け
ここで終わる…』野次馬は私が手を握って呪文を唱えている様にしか見えないだろう
『悔いているか、哀しいか
ー嬉しい、安らかなる時はあったかー』
恐らくここにいる人はまだこの懺悔を知らないのだろうか
『汝が、すこやかに眠れるように
汝の意思は私が受け取ろう…眠りたまへ』
血まみれの手を見て笑う
いつかこれを言ってもらえる時は繰るのだろうかー
【まだシリアスさんいますね…】

45:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/06/28(金) 22:53 ID:0Gk

【疲れたのでここでバトンタッチ←】

46:よーばー ◆9V8s:2013/07/01(月) 19:45 ID:dtM

【どうしよ、全然展開読めないwww】


「ね、見た?」

俺らはすぐにそこを離れ、目的地の城下町へと足を向けた。
険しい道のりに、再び意識が遠のきつつある俺に近づき話しかけてくるのは、リンだった。
ぐんぐんと先を進んでいた筈のそいつがいつの間にか隣にいた事、
そしてその声色がいつになく真剣であったことにあやうく腰を抜かしそうになる。

「何を?」
「…咲恵…あの子のこと見て、なんかぶつぶつ言ってた…」
「なんか魔法とか?」

ふいにリンが黙り、目の前を凝視して固まった。
不思議に思い、その視界の先をとらえる。

皆が、いない。

恐怖に顔がこわばる。

もしかして、もしかすると__



_____置いていかれたー……


疲労しきった足に鞭打ち、全速力で下り坂を一気に駆け抜ける。
途中、何匹かのマジキチスマイル…じゃなかったリーフちゃんが襲いかかってきたが、リンが軽々と投げ飛ばす。
下ったところに三人の少女が佇んでいた。

そして其処は既に、城下町であった。

隣のリンが声を上げる。

「着いたぁああああ!!」

【まだ書くよ】

47:よーばー ◆9V8s:2013/07/01(月) 20:50 ID:dtM


「遅い」と俺だけ三人分どつかれて(何故かリンは責められなかった)、
その殺伐とした地区からさらに汽車にのって中心部へと移動することにした。

それからまた数分、舗道の灰色の敷石を踏んでゆく。
相変わらず俺とリンは並んで歩いたが、特に口を交わす事はなかった。
前からやけに「ひゅーひゅー」と茶化す声が聞こえれば尚更の事だが。
うん、ムカつく、とりあえずジャイ○ン連れてくるぞこら。

最寄りの駅は、もともと赤レンガ倉庫だったらしい建物。
良い、中々素敵だ。俺の厨二魂が再び…燃え上がらないからな?
中に入ると、どうやら駅員らしき人がぽつり、ぼう、と立っていた。
▼ へんじがない ただのしかばねのようだ

「あ、乗ります?今動かします、何処までですかー?」

「中央区でお願いします」

「かしこまりましたー」

…まあ事件なんてあるはずもなく、ただ事が順調に進む。
このノリで魔王も倒せそうな気がしてならないのだが。
レトロなみどりと白の塗装のしてある汽車に乗り込み、一息ついた。
やっと座れた…。インドアの俺に山登りは苦痛でしかなかった。否、苦痛の域を超えていた。

しばらくは夢の世界でゆっくりできると、目を瞑った。

とん とん

とん とんとん

とんとん

とんとんとんとんとんとんとんとんとん(ry

「んだよ…っ!人が寝てんのに!起こすやつは!」

「何か問題でも…?」

ちゃっかり隣を確保し、俺の肩を叩いて叩いて叩きまくったのは意外にも華南であった。
うっとおしげに睨むが、まったく効果無。
しかし、何か可笑しかった。
いつでも無邪気で、咲恵とごちゃごちゃ意味不明な会話をする奴が、成夏と発狂してばかりのヤツが、
静かに、不気味に、笑っていたのだ。
そして口を開いた。その言葉に俺は、すっかり目が覚めた。

真意はわからない、けれど。

立派な伏線な気がしてならないのは何故だ_


『このゲーム、ただ単に魔王を倒すだけだと思ってる?』

【バトンタッチ】

48:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/02(火) 22:42 ID:0Gk

【おうふ、キチガイ多いおw】
「………え?」
これは何だろう、あいつのラスボスフラグか?
『ねぇ…どう思う?』
答えをわかっているのにわざとらしくー聞いている様にしか目に写らない

なんだか鳥肌がたつ
「あぁ。思っている」
口からするりと出てくる言葉
ーえ?俺何いってんの?ー
えっちょっ口が勝手に動きだす
『へ〜ぇ〜』
相手は目を合わせてくる。濁った、精気を感じない目…
「お前はどうおもっ[[えー中央区に到着しましたー
な、ん、て、タイミングが悪い。俺、疫病神ついてんのかな…

『じゃあ、いこうか』
その時のあいつの目は何処か笑っている様に感じた…

前のキチガイ姫4人を目で流す
華南は元のキチガイに戻ってる。良かったのだろうか…

49:よーばー ◆9V8s:2013/07/04(木) 19:58 ID:dtM


「わわわっひょおおおい!!中央区だぜいぇええ…ごふうッ!!ちょ!何するんすか咲恵ちゅ」

「お黙りください駄犬様!!お黙りください!!」

…中央区八番街、通称ぼったくり商店街。
俺らは武器の調達の為にはるばるココへきたわけである。
周りには同じ服の勇者が何人か。割と遅れがちなようだがまぁレースでも何でもないので良いとしよう。
それにあの樹の神社やら爽やか青少年やら仲間集めイベントやら。
全く、これは一体何のゲームだ。RPの多すぎるRPGなんてもうRP(G)くらいで良い。そう、これはRP(G)なのだ。

「…おい、何しに来たんだよ」

「ふひほぼーはふ?…はふっ(あつっ)」

「口にお焼きいれたまま言われてもなァ!?」

わかってはいたが、しかし自由すぎでは中廊下。違う、『なかろうか』。
不満顔で飲み込む成夏を一瞥する。
そしてきょろきょろと周りを見回し、溜息をついた。

「おいそこの魔女!いつまで怪しい本見てんだ!」

「怪しくないよ!?grimoire(グリモワール)だよ!?」

魔術の書物じゃないですかやだー!
その手からかっさらい、本棚に戻す!嘘泣きすんな!

「おいキチガ…ウワァァアァアア!」

「ファッ!?」

腕を引っ張ってその得体のしれない何かと引きはがす!!怖い!!
『エサ用』とか普通の顔で言わないで!?明らかに人間のカタチしてない人間だな!?

「駄犬!!骨もらおうとしてんじゃねーよ!」

「骨じゃないお!?肉だよ!英語で言えばチキン!!」

残念、ミートです!!しかもそれチキンじゃなくてコロッケ!
首根っこ掴んでコロッケを口に突っ込む!「おいひい!」じゃねぇよ駄犬!俺も食いたい!


「あのさぁ…!お前らが言ったんだろ、魔王倒すって!!」

「言ったのは私だけどぶっちゃけ今すっごい楽しみたい気分」

成夏はふくれっ面して睨んでくる。その手に持つお焼きの数なんてしらない、俺は何も見てない。
大体どういうことなんだ。中央区で武器買ってイベントスキップして魔王倒すとかメタァ発言したのお前らじゃねぇか。
女子の心移りが早いのは知ってる。一か月前友人Aと付き合ったかと思えばいつの間にやらBとリア充したり。
しかしこれはほんの数分の出来事だ。そう簡単に変わってたまるか。

「…ああ、もういいや、もう何かどっか入ろうぜ、飯食おう」

色々と面倒くさくなった。無理、もうやだコイツら。俺振り回されっぱなしじゃん。好きにしろ。
きょとん、と見つめるヤツら。そんなに意外だったろうか、妥協するのは何時ものこと…

『いつもの』?

違う、もう、もう無くなってしまった日常のことだ。


そうだ、久しぶりだ。

俺がこのキチガイ共のツッコミ役をして、

キチガイ共はまたボケて、

結局口では勝てなくて、

そして、やっぱり俺が妥協する。


懐かしい、このノリが安らぎだった、楽しかった。
小さな世界で生きてきた俺はこのメンバーと過ごす時間がすべてだった。

小さく笑う。
まぁ、いい。急がなくていい。いつだってそうだったではないか。焦らずマイペースでやってきたじゃないか。
二週間後にテストが控えている時も、一週間後に夏休みが終わる時も、次の日に受験が控えていようと。
いつだって無理矢理引っ張られてきた!!

「…じゃじゃじゃあさ!!そこのラーメン屋!!行こう!ね!咲恵!!」

「私、今凄く佃煮食べたい気分なんですが」

「咲恵、アンタそれいつもでしょうが」

「あたしソフトクリームを一つ所望する!」

「華南、お前成長しないのその所為だって気づけよ」

一行はわいわいぎゃいぎゃい楽しげに人通りの多い道をゆく。


…近づく不穏な影に気づきもせずに__。

50:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/12(金) 18:16 ID:0Gk

『…hngk000…通称オリジナル発見直に確保に動きます』
機械音が耳に響いたかと思えば、もう

『雷槍、レベル2…オリジナルより威力、精度1/4…』

遅いのだった
バリバリッ!と凄まじい音をたてて前のラーメン屋が燃え始める
「え、えええええ!」
『どうして!『どうしたんだ?……
色々雑踏に混ざって話声が聞こえ初める  すると凄まじいスピードで腕を引っ張られた

『逃げるぞ!!! トロトロすんじゃねぇ!』
いつもならこんな真面目に、必死に
ー取り乱したりしないー 咲恵が視界に入る
「お、おい!他の奴らは!?成夏達は!?」
『煩い、一番弱い奴はただ黙ってこい!』
さりげなくヒデェ!知ってることだけど!てかなんで逃げー

凄まじい爆発音が響きわたる
悲鳴と共に鉄臭い匂いも広がっていく「あ“っあぁ…!」頭で理解している自身が非情であり、憎く
そして否定している自身の感情が愚かに思えてくる

『おい、二人ともっ!』成夏の声がかすかに聞こえる、そして横にいるのは
咲恵にそっくり、いや正に咲恵自身といっていいような
『あれは私のクローン…通称hngkといいま「いや、そうじゃなくて!いや実際大切な情報だけどお!」

51:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/14(日) 17:47 ID:0Gk

【中途半端だけどバトンタッチ☆】

52:よーばー ◆9V8s:2013/07/16(火) 17:31 ID:dtM

【意味不明な所で切るんじゃないと何度…(^言^)】


ズド……ン

大きな大きな爆音が、人々の命を奪う。
本当の世界ではないから、決してもう二度と息をしないというわけではないのだろう。
…けど、辛い、今俺は何故か辛い。こんなシリアス、要らなかった。
出来ればずっと、だらだらふざけていたかった。武器調達なんて別にどうでも良かったんだ、本当は。

咲恵に引っ張られながら、自身でも精一杯走りながら、そのクローンから逃げる。
他の仲間はもう振り切ったのか…無事なのか、何処にいるのか。
クローンは依然こちらだけを見つめ一心に追いかけてくる。
スピードはさほど速くない、こういうのは大抵すぐ追いつかれるものと相場が決まっているのに。

「メタ思考やめんか!だからあれは私のクロー「もういいから!つか心を読むなぁああ」

「まぁ良い、とりあえず…まくか!」

「…は?」

刹那____

俺らは、空中に居た。

否、違う、俺らはそびえ立つ細長い電柱の上に立っていたのだ。

「うわああああ「黙れ電柱」はい!?」

「黙れ、すぐ終わるから」

『すぐ終わる』?俺の人生がですねわかります!!
咲恵は俺の腕をがしっと_少しつねられている気がするのだが_掴んで電線に沿ってすべりはじめたのだ。
よく落ちないな、と関心する余裕もない。自分の足元を見ないよう、ひたすら咲恵の足元を見ていた。
そのねずみ色のシューズが通過するたびに小さな赤い火花が散る。
それにしても、速い。速すぎる。
先程の走ってるときとは大違いだ。

「私のメイン魔法、電気系?だから、干渉とか出来ちゃうんだよね、さっすがカリスマ格が違うね!」

「…さっきの…クローンは…?」

「ああ、多分振り切れた。威力とかならこっちのが上だしね、落ちるよー」

「えっ…うわああああああ!?」

恐る恐る口を開いていたら突然のGAMEOVER宣言。唐突過ぎるんだって何度言えば…!
すとん、と降り立ったのは住宅街?じゃなかった村みたいなとこ。
八番街の近く、中央区のはずれ…恐らく、裏G地区。
先程咲恵とラスボス系青少年との会話に出てきていたが、どういうとこだっけな。

「つかお前のが強いんだったら倒せばよかったじゃねーか」

「……巻き添えにしてしまったら…嫌、だ」

咲恵は電柱の下に立ち、灰色と同化しているように見える。思わずワロタ…殴らないでくださいすみません。
人気のない農村。うつむく咲恵は、きっと俺らの知らない何かを、この世界で請け負ってしまったんだろう。
赤い赤い目は濁って、そっと目蓋に隠れた。

「お前さ、言わないのが余計にややこしくしてるのわかってんの?」

「わかってる…!けど…けど…」



風は咲恵の髪の毛をすくい、そっと撫でていく。
瞬間ばっと顔を上げた咲恵は強い紅を此方に向けた。

「私にもあんまり情報イベント来てないの!!あんまりわかってないんだよバーロー!」

「せやかて工藤!…っちがう!何でだよ何かあんだろ言えよ!!」

俺もつい声を荒げてしまう。やっぱりシリアルじゃねーか…!
対面の彼女はウっ、と詰まる。それから少し目線を逸らす。

「や…やーだなー、私なんもしりませんってばー、クローン何それ美味しいの?秘密裡に動く裏ボスと研究室?しりませんったら」

「おい。おい今裏ボスとか研究とか」

「いいじゃん!秘密にしてた方が楽しいじゃん!なんかそれっぽいじゃん!」

咲恵に もうだめだこいつ(驚愕) タグが付いた瞬間である。
『それっぽい』…ウン、言いたいことはわかる。メタァ発言だけど、確かに雰囲気でる。
でもさ、でもさ!
咲恵をキッと見やり、そして開いた口を__閉じる。
その目には最早、期待しか映っていなかった。
この眼をしているコイツには、何を言っても無駄_そう、中学時代に学んだ事である。
しかし、咲恵。一つ言わせてくれ。

「何かあったらてめぇが責任取んだからな!」

「イエッサー!!」

(ばとんたーっち!)

53:鬼畜缶:2013/07/16(火) 18:35 ID:0Gk

【あくまで主人公×成夏さん予定………のつもり】
成夏さん視点

彼奴がいない…それだけで胸がキュッと絞められる感覚になる。一体私は
どうして、どうしてーー!



彼奴に嫌悪感を抱くのだろうか

いい加減にしろよ、と後生涯何回言うのだろうか。
ヘタレでキモい(黙ってれば普通)のにおにゃの子と無駄にフラグがたつあやつは
私に心配と憎悪と嫌悪と絶望と……(以下省略☆)
とりま、この駄犬と錬金術師さんを連れて動け…るはずがない。てか何処一体何処逝ったし
まぁ、そこの咲恵さん二号(成夏命名)に質問でもしてみようと思う
「えーっと、貴方は?」
ギギギと頭がぎこちない感じでこちらを向いて話す
『咲恵様クローン反撃、通称hngkですがいかが致しましたか?』
意外にも話が通じたことにびっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!
「というより攻撃を何で、するの?」
一番の素直な疑問をぶつける
『その情報は貴女のクリアランスに公開されておりません、ZAPZAPZAP!』
ばーん、と指で銃をつくり言う
………こいつ咲恵そっくりやな、本当にムカつくわ
「えっと、あなたは…」
質問を探しているうちにトコトコと歩きだしていた、それは。
「あ、ちょっと!まちなさいよ!」
今、目の前で人と対峙している。
「あんた、それで済むと思ってんの!?」
危険な気がする、あのクローンを…!

『咲恵様がここから逃げる為のミッション完了、勝機0%敵との対峙回避…失敗』
目をつぶり、彼女は祈る
そして前にいる、銀髪で赤目の咲恵そっくりな少年は腕を振り上げる。

「お願い、間に合って!」
人ゴミの中で必死に伸ばした手は届いたのだろうか~

【華麗にバトンタッチ★】

54:よーばー ◆9V8s:2013/07/22(月) 14:14 ID:dtM

【成夏さんなんですか…。いやでも!!まだ分かんないよ!うん!私、最初からラストが決まってるてのはつまんないと思うんだ!
それはそうと最近似たような小説を二つ見つけた気がする。是非増えていってほしいと思うよ、うん】

目の前が、真っ赤に。
続いて真っ白。

眼の中にはきらきらお星さま。
何が起こったのか、理解不能だ__。

「あれ?キチガイ共が揃いも揃って何やってるんですか?いやぁこの様子だとどうせ何とか村咲恵さんがなんかやらかしたとかそんなところでしょうね。
まぁ僕がいないとこうなるのは中学時代散々経験してきたことですから君たちもそろそろ学習すべきだと思うんですがいやしかしまた派手にやりましたね。
こんな酷いのは恐らく文化祭の日に学校占拠してやろうと意味不明な事を言い出した尾田成なんちゃらのせいで学校中とあるキャラだらけになったあの日
以来ではなかろうかと」

「「志村…ケン」」

「あぁケンじゃねぇよお前ら全員扇風機のはねに巻き込まれて一生ぐるぐる回ってろ!!」

こいつは…!!志村●ん!!別名、志村颯太郎(しむら そうたろう)!!
何か凄い変態みたいな格好だけど!!
唐突に出現しては理解不能な言語の羅列を披露するところ…間違いない!!
つかふりふりの服着て言われてもただただ気持ち悪い!!

うん。大丈夫か成夏。心を落ち着かせろ?落ちつかせ…ハァイ、オーケィ、オールオッケー!
マズ、状況整理しようか、オーケィオーケィ。

まず。そこに倒れてるのは先程のレイザーラ●ンHG?違う、あれだhngkとか。
ぷっしゅ〜という効果音の付きそうなかわいい煙が頭から出て、お口はミッフ●ィーちゃん。
そしてちび●こちゃんのお洋服を着た男子高校生。気持ち悪い。ただただ気持ち悪い。

「あれ、志村くんちょっと甘くなったんじゃない?毒が抜けたね!」

余計なこと言うなカナンンンンン!!!

「それを言うならあれだお!『やったね志村、毒が抜けたよ!』」

「「おいばかやめろ」」

何故…何故あのネギの代わりに私がツッコミ役なんかに…ッ!!
でもこのタイミングで志村が来たのがすごく意外以外の何者でもない、あ、ギャグだ!
中々出てこないからてっきり臨終したのかと思っていたし。

「久しぶりに何とか村さんの顔を見たのでつい殴ってしまいましたが中々起き上がりませんね」

『あ…っ(察し)』
全員の心が一つになった瞬間であった。
壊滅的に目が悪い志村が、このそっくりなロボットを目の前にして『つい』殴った。唯それだけ。
それだけでこのロボットは倒れたのだ。バタンキュー、と倒れ「古い」
…ロボットが弱かったというよりは志村の怒りの鉄拳のおかげだと思うんだ。

「えっとね、実はカクカクシカジカでね」

「成程」

通じるの!?通じちゃうの!?
…なんかネギの苦労がわかった気がしなくもない…。
はやく…はやく帰ってきてよ。帰ってきて、それで…

この暴走する奴等を止めてよ!!!

<バトンタッチ>

55:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/23(火) 13:01 ID:0Gk

【視点戻りますお、ここからシリアスはシリアルでふw】

………なんだろうこの胸騒ぎ
すごい彼奴らと合流してはいけない気がする。俺の頭から足のさきまでサイレンが
なり響いているのだ(キリッ 「…厨二クサッ」この毒舌め!(ギリィ

…ん?咲恵が異様に萎んでる。
いや、怯えている?『おい、大丈夫かよ…?』
「………」応答なし、無視ともいう←
ん?いきなり立ち上がってどうする気かな?
「何かすごい嫌な予感がする。
例えば鬼畜野郎がきたとか、メガネがきたとか、どSがきたとか、サドがきたとか………
フリフリの服を着た鬼がきたとか」
全部嫌だが最後のは特に嫌だ!
しかしそんな気がしないでもない!
というか今フラグがたった!?

「とりあえず合流するから…ホウキに乗って」
何処からか咲恵はホウキを出し、またがっている。
『おお、魔法使いっぽい!』
妙に感動しつつそのホウキにまたがる。…あれ?
そういえばこいつ空飛ぶ魔法とかないよな?あれー?
なんでこのホウキ電気モーターとか電子器具ばかりついているのかなー?


『うわああああああああ!俺は降りるぞ!断固降りるぞ!!』
「ほい、発車オーライ」
おい!こいつ人が降りようとしてる時にわざわざ飛びやがった!?
『咲恵様!せめてまたがらせてください!』
「本来三人乗りだから無理」
『いや、それ余裕あんだろおおお!』
俺の叫びは虚しく、響いただけであり咲恵には通じなかった。


ふぅ…なんとかついた。明日腕筋肉つうだな。
なんか、人が少ない様な気がする。いや事件はあったけどさ
むしろ野次馬が増えていそうなものなのだが…
まぁ、仮にフリフリの服を着た眼鏡がいれば人は散るよな…
決して彼奴らの騒ぎ声なんて聞こえてねぇから。
決して彼奴らが俺ら目指して走ってきている足音なんて聞こえねぇから。
決して咲恵が俺、俺が咲恵を犠牲にして逃げきろうなんて考えてねぇから

決して彼奴らから逃げてねぇから!!

56:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/23(火) 13:03 ID:0Gk

【バトンタッチやでぇ、志村のプロフたのんまふ】

57:よーばー ◆9V8s:2013/07/24(水) 22:49 ID:dtM

>>56 めんご(・▽・)プロフだけ載せます。次は私時間あるとき書きますねぃ…!】

志村 颯太郎(しむら そうたろう)
職業:<本編で明かします>
メイン:<本編で明かします>
サブ1:飛び蹴り
サブ2:怒りの鉄拳

【そう、つまりは意味などなかったのだよ…。書いてから改めて載せようか。】

58:よーばー ◆9V8s:2013/07/24(水) 23:31 ID:dtM

【凄い…凄い今更だね…華南ちゃんプロフ忘れてたよ…】

知念 華南(ちねん かな)
職業:錬金術師
メイン:ホムンクルス(命名、『ウロボロス』)
サブ1:水を操る
サブ2:物理攻撃(弱)

59:よーばー ◆5jic:2013/07/26(金) 09:23 ID:dtM



チュチュチュ …ピー、ピー、 ヴ゛…ッけほ……コォーケッコッコォー(棒)


……ああ、小鳥のさえずりが聞こえる…ココは、一体…?
目を開けようとすると、まだ眠い、と言わんばかりにまぶたが邪魔する。開いても視界はぼやけ、薄暗い。

「…やーっと起きたかでくのぼう」

「ファッ!?」

薄ボンヤリ見えてたそれはなんと、成夏の顔であった。近い近い近い。
朝から心臓に悪い、いやはや全く。
呆れたような、怒ったようないつもの高飛車な彼女にホッとする。
しかし一体全体、俺は何故ベッドの上にいるんだ。つか俺は何処に拉致されたんだ、怖い。

「あー…昨日のこと覚えてないのね。まぁあの後なんやかんやあって、今とりあえず宿場にいるワケ。
お分かりいただけただろうか…画面左上に注目していただきたい…」

「なんでいきなりホラー番組始まるんだよ、思わずPCとか3DSの画面左上見ちゃう読者とか絶対出るからやめろ」

「メタァ……おはよ、ネギマ!」

「おはよう。…ネギマって、俺の間に何が挟まってるんだ」

今うっかり自分をネギだと認めた気g……うん。
眩しいばかりの笑顔で、水玉エプロンの華南が中華鍋とフライパンを持ってきた。何故だ、何故二刀流にする必要があった。
そしてこのピュアな狂気の塊に武器を持たせたのは誰だ。すっかり戦闘態勢じゃねぇかおい。
いや、犯人は聞かずともわかる。柱の陰に隠れる…いや、隠れているつもりになってるヤツ。そう、いつもの通り、咲恵。

「『なんやかんや』とか怖いし聞きたくないからスルーだけどなんで宿場なのかグレーゾーン避けつつ簡潔によろしく頼む」

「昨日、無事再会を果たした私達は、ちょっとした事情でお前を集団リンチ、そして宿に連れ込んだ」

「集団リンチ!?」

「なーんでそこぼかしちゃうのさァ!ほら、聞きたそうだよ、このネギ括弧マ」

多分イメージとしてはネギ(マ)だったのであろう。つか俺別に聞きたくねぇから。
仏頂面のどこに『聞きたそう』という点を見出したんだ、このキチガイ錬金術師め。

「……お前が…その…なんだ…まぁ破廉恥な発言をしたというか…」

口ごもる成夏に、かなり嫌な予感がするのだが気のせいだろうか、否そんな筈はない。
顔を紅潮させてもじもじしながら紡ぐ言葉に首をかしげる。『破廉恥な発言』…だと!?

「『俺ロリしか興味無いからゴメンなさぁあああああい』

 ……って言いながら、感動の再会シーンを滅茶苦茶にしたという大罪があるんだから当然でしょうね」



…何、その発言……身に覚えがない…!

そもそも感動シーンを滅茶苦茶にしたという事に関してはお前も同罪だと思うんだ、だからテメェ何ほざいt
「まあ良いじゃない、とにもかくにも今は宿場な訳!はい!終わり!」

▼ 勇者は 発言 の 権限 を 奪われた ぞ !

狭い部屋から逃げるように…でもない、むしろ威厳さえ感じさせながらぞろぞろと人が出て行く。
その後ろ姿に何も言えない辺り、やはり俺は肝心なところで粘れない。そう、完全な敗北、揺るぎようのない負け犬という事実!
ぽつり取り残された俺はやはり、何かが引っかかるのだ。なんだろう。
何かヒントはあるまいかときょろきょろ周りを見回す。
小さなドレッサーの上に置かれた、何かドラゴンのような形のオルゴール。は?よく見たら『草原フィールドBOSSより贈呈☆』とか書かれてる。
なんで…ボスから贈り物?

少し、ほんの少し嫌な考えが頭をよぎる。

もしやココ…ちょいヤバいとこだったりしねぇ……?

俺は急いでドアを開け、廊下向かい側、先程奴らが消えてていった大広間へと足を向けた。
バン、と勢いよくふすまを開ける。

「おい!ちょっとココ出るぞ!!」



何故か正座でお茶を飲む咲恵。

まだ布団の中で熟睡している凛香。

部屋のコンロとフライパンで麻婆豆腐を作る華南。



そして……

「おい……おおおおおい!!!ファッキュー!!!」

瞬間、布団にくるまって着替えをしていた成夏から、大量の霰が飛んできたのは言うまでもない。


<次も書きます>

60:よーばー ◆5jic:2013/07/26(金) 21:02 ID:dtM



「あら、その傷どうしたの?まるで霰でも降ったような傷だね、チキン。」
「お前見てた癖に言うな」

『あらまあ』とかなんとか、わざとらしい言葉を発して尚もお茶をすする。待てその羊羹どこから調達したんだ。
成夏は部屋のすみで『ずーん』という効果音を自分で言っている、流石立ち直りが早い。
しかしまぁ故意ではなかったとしても先程のは乙女()に対して少し悪かったかと思い、そちらへ歩いていく。
体育座りする彼女の肩を控えめにとんとんと叩く。

「……悪かったな」
「別にそれは良いんだけどさ、さっきなんか用あったんじゃないの?」
「えっ」
「えっ」

今凄い間抜けな声でた……『ふぇえ><』みたいな。はっず!超はっずい!!
それにしても安定の成夏だったことに安堵した。
てか俺さっきなんか用……あ、あ、ああああ!!!!キィエエエエエ!!シャベッタァァアアアア!!

「うわぁあああココ早く出るぞって言いにきたぁあああ」
「もちつけ電柱!!あだ名で呼び過ぎてお前の名前うっかり忘れたけどもちつ_____



ボッ、と 火 の つ く よ う な 音がした気が


「あっれェ〜〜〜?勇者さんにィ、盗賊さァん……オレンジ色のバンダナ……巷で噂の人達ですヨネェ〜〜?」

ぱっ、と辺りが明るくなると同時に、間延びしたオネェ言葉が降ってきた。なんだこの、無駄なイケボは。
しかし俺は……何も、言えなかった。ただただ唖然としてその光景を見つめた。
驚くというより、寝起きのぼんやりした頭が目の前の出来事についていけないのだ。
赤色のスーツとお揃いの革靴。燃えるような真っ赤な頭髪は後ろでちょこん、とまとめている。
すっきり整った綺麗な顔、たれ目がチャームポイントとなっている。

… ま た イ ケ メ ン か !

「凄い…凄いタイプ…」
「お前あれはさすがにやめとけ」

360度燃える炎、という絶望的な光景を見て、果たしてどうしてこんなことが言える。
宿場の大広間は勿論畳である、当然燃え移るのも速い…しかし、炎は一定の所で止まり、こちらには来ない。
…と、いうことは。炎を自由に操れる、ということではなかろうか。やばい、結構ヤバいぞ。
やはり……そうだったのだ。何故『魔王サイドの』草原フィールドボス、もとい爽やか青少年が宿場に贈り物なぞするのか。

そんなの決まっている。この宿場が、魔王サイドの何か大手企業の運営する宿場だからだ。
そして、俺らが泊まっているという情報は、THE・ダダ漏れ!!

「ねェ〜、キミたちなんでオレがわざわざ出向いたか、わかってるゥ〜〜〜?」
「だ……誰ですか!!」
「おいっ、ばか駄犬引っ込め!!」

堂々と言い放ったリンに大きく目を見開いて驚きを表現するイケメン。……すっげぇ芝居臭いんだが。
咲恵はせわしなく周りを見渡し、用心している様子だ。戦闘時だけはやけに真面目になるよな……。

「あ〜〜キミたち知らないもんねェ、そうだねェ〜。
 オレ、向こう側の火山フィールドボスの、焔山 炎 <ホノオヤマ エン>。
 キミたちがァ、あんまり暴れるモンだからァ。行ってこい〜って言われちゃったんだよォ〜?」

まさかの草原フィールドに別フィールドのボス出現!!どういうことなの!!わけがわからないよ!!
焔山という男はへにゃ、と笑うとパチンと指を鳴らす。その瞬間、炎は一気に威力を増す。

「この炎の餌食になるか、それか_____」

<この後も書きます、メンゴ!!>

61:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/26(金) 21:10 ID:0Gk

【んー、了解!続き全裸待機】

62:よーばー ◆5jic:2013/07/26(金) 22:16 ID:dtM


厨二前回の名のボスは再びへにゃり、と笑い言葉を紡ぐ。

「ちゃァんと、シナリオ通りに動いてもらうよ(ハート)
 イベント、スキップし・過・ぎ(キラッ)」



俺達は息を飲んだ。

「「それかぁあああああ!!!!」」

主にコイツラのせいで俺は今危険な目に合ってるってことでFA!?そぉおおうかいそうかい!
横目でキチガイ共を睨みつけようが、状況は変わらない。大火はじりじりと畳を黒く染める。
もうすぐそこで踊るような炎、当然暑いのなんの。

「てかお前ら絶対どうにかできるだろおおおい」
「馬鹿じゃないの!?水は炎に強いとかよく言うけどねぇ!!実際蒸発しちゃうんだからね!?」
「メタ発言し過ぎだよ成夏ァアアア!!」

いつもいつもふざけて色々やらかす癖に肝心な時に役立たずキターーーーー!!
てかこんな簡単に死にたくねぇしココはもう従うしか_____

「死にたくないでしょォ〜?」

愉しそうににっこり笑うと、炎を大きく揺らしてみs__あうち!!…ああ、鼻に!鼻に!
決意して、両手をそっと上げてみせた。そうだ、初めっからこうしていれば良かったんだ。
負け犬は負け犬らしく…な。





「僕の事忘れてもらっては困りますよね!」

やけに嬉々とした声が、赤スーツの後ろから聞こえた。

まさか__まさかコイツ、昨晩のことは夢じゃなかったんだ__。



昨晩はちび●るこちゃんの恰好をしていた筈の彼が、今度は簡素なメイド服を着て透き通った水色の杖をかざし、そこに立っていたのだ。
途端、霧のようなものが辺りに立ち込め、炎は目にも止まらぬ速さで引っ込む。

「志村君……衣装変わってる!!」
「その前に感謝の一言もないんですかこのゴミクズキチガイ役立たず錬金術師」
「おおスマン、あんまり衝撃だったもんで!ありがとう!……オリゴ糖」

成程、杖を持った謎の鬼畜眼鏡メイドか。新ジャンルだね!(小並感)
ふと見ると、火山フィールドのボスは不機嫌そうに眉をひそめていた。……それでもイケメンとかムカつくなぁ。

「はっはァー、まだ居たんだァ。隠し玉とかそんな感じィ?……にはとても見えないんだけどなァ」

「誰がメイド服着た童顔ですかこの野郎『ks』と書いて『くそ』とも『カス』とも読めるんですよねこの野郎!!」


……志村のキレる五秒前☆ときめき止まらな「ksこのクソカスオネェがァぁあああああああああ(ry」

焔山は心底驚いた顔を見せ、遠い彼方へと飛んでいった。きっと死んではいないのだろう。あくまでボスだし。
でもまぁ、火山フィールドに行ったら最期だと思おう。いや、行かねぇけど!絶対行けないけど!怖いもん!
ほっとした顔の皆と、ツンと仁王立ちするメイド服。
すると不意に、端っこで震えて俯いていた成夏が口を開いた。


「志村アンタ……職業とメインの攻撃言ってごらんなさい……。」

「はぁ?見れば一目瞭然でしょう?魔『女』で、水属性です、これくらい自分で考えたらどうですか低能」


『あっ……』皆の視線が一斉にアイツに向く。

「…被るなんて、なかなかやりますね」

苦笑いして、口を開いたのは__そう、咲恵だった。
魔法使いと、魔『女』。なぜか魔『女』。
しかも水系は確か……成夏がサブで持って……。

「ま、良いじゃん!!職業被っちゃ駄目とか無くない?」

こてん、と小首を傾げポニーテールを揺らす脳筋。脳筋の割には良い案出したなおい。
そのまま無言で無数の親指が立つ。大丈夫だ、問題ない。
清々しい気分でバンダナを渡し、焦げてしまってすっかり更地になったそこを見渡す。
随分広い宿場だったようで、残骸はもう見るに堪えない。

何一つ活躍してないけどちょっとカッコつけて口を開いてみる。


「…さ、今度はどこへ行こうか」

すると鬼畜眼鏡はにっこり笑って、こう言った。



「火山フィールドへGO☆」

……危ない、うっかり泡を吹くかと思った。

63:よーばー ◆5jic:2013/07/26(金) 22:32 ID:dtM

<話の流れでいつ志村出そうかと困ってたらこんな長くに(苦笑)
ごめんよ、やっとこさバトンタッチです>

64:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/27(土) 10:59 ID:0Gk

【さっきエラーが出て全部消えたので少しだけ投下…】

はい、オワタ!\(^о^)/
カナダの首都はオタワ!…ちとマジシャレにならんて…

火山フィールドのボス、どう見ても強そうだったよねぇ!!?

対抗できる戦力なかったよねぇ!?

「私はそれに賛成。まぁ私は反射できるから
一人助かるもんねwwww」
咲恵は黙れ、マジで黙れ。今突っ込むとかそういうレベルじゃねぇから。
「私も賛成、是非あのイケメンを…」
成夏も黙れ、今すごい俺の命の危険が迫ってるんだ。
「私は『黙れ、役たたずキチガイ』
残りの二人の口をそこらにあった茶菓子で塞ぐ。

某魔法少女☆シムラ・マギカさんは何処からかホウキを出している。
まさに準備万端★

『いやいやいやいや!??これは真面目に無理だからね!?あれ!?!』
全員荷物をまとめてイソイソと出ていく準備をしている。

ーーーああ、もう何いっても無駄やーーー
今までの経験で知っている。こうなったらアウトだと。

ならば出来ることはひとつ

魔法でそっとサーベルみたいな細くて軽い←ここ重要、重いの持てない
魔剣を出して腰にさす。あくまで気休めの護身用だが。

そして志村が何処からか出した、ザッと10人は乗れそうな
大きなホウキに全員乗る。表情は個々で違うが思いは(俺以外は)一緒。

「「いざ!火山フィールドえええええええ!!!」」

キチガイどもの修学旅行☆はっじまーるよーーー!

65:鬼畜缶 ◆5H5k:2013/07/27(土) 11:01 ID:0Gk

【すぐで悪いけどバトンタッチ…
あかん、エラー二回とか洒落にならん…】

66:よーばー ◆5jic:2013/07/28(日) 11:46 ID:dtM

>>65 恐らくだけど… 死因:文字数】

一旦まとめて投下!! 書きやすさのため(と、あわよくば読者を引き入れたい←)。

◇まとめ

主人公
小塚 楓
高校1年のネット腐人
男だがだいぶひょろく、世にいう絶食系男子
性格は消極的かつ現実逃避をするマイナス思考
【主人公じゃねぇとかは受け付けない】

◆ゲーム世界プロフ

小塚 楓 <コヅカ カエデ> 
 種族 真人間
 職業 勇者
メイン ソードマスター(魔法剣使い)
サブ1 HP回復の治癒魔法
サブ2 火系の発火魔法
 容姿 赤いマントに青く薄い鎧でいかにも勇者


尾田 成夏 <オダ セイカ>
 種族 獣人族(人間と獣のハーフ)
 職業 盗賊
メイン 追い剥ぎ(ダメージを与え一定確率で持ち物を奪う)
サブ1 氷系氷結魔法
サブ2 ロマンス魔法(人を一定確率で魅了させる)
 容姿 青い熊耳をつけていて
白ワンピースに緑のカーディガンを羽織っている
案外可愛いが暴力的


野村 咲恵 <ノムラ サキエ>
 職業 魔法使い(希少ケース 本編で説明を入れる?)
メイン 雷系発電魔法
サブ1 妨害(状態異常、毒、麻痺)
サブ2 反射(相手の攻撃を反らす)
 見た目 色素を持ってないかのような感じ
髪の毛は白髪、目は赤い、服は灰色一式


藤崎 凜香 <フジサキ リンカ>
 職業:THE・脳筋
メイン:投げ技(柔道の大腰等)
サブ1:周囲にあるものを使って(木の棒、石ころ、色々使えて便利です←)
サブ2:飛び蹴り
 容姿:長いポニーテール、赤のチャイナ服


知念 華南 <チネン カナ>
 職業:錬金術師
メイン:ホムンクルス(命名、『ウロボロス』)
サブ1:水を操る
サブ2:物理攻撃(弱)
 容姿:お団子頭、カジュアルな服の上に白衣を纏う

志村 颯太郎 <シムラ ソウタロウ>
 職業:魔『女』
メイン:水系魔法(気体液体個体…なんでもバッチこい☆)
サブ1:飛び蹴り
サブ2:怒りの鉄拳
 容姿:ち●まるこちゃんの服orメイド服

【次も私書きますよー】

67:よーばー ◆9V8s:2013/08/04(日) 13:02 ID:dtM

<中々書けなくてごめんよ…>


雲一つない青空……ああ、見通しが良すぎて雰囲気が出ない。折角なんだから雲の隙間を駆け抜ける的なことをしてみたかった。

「……浮かんでる状態で『駆け抜ける』のは無理じゃない?」

「うるっさいな、心を読むな!!」

くるりと振り返りしたり顔で間違いを指摘する咲恵を、俺は一蹴して横を向く。
……うん、何か飛んでるゾ!背の順で常に最後尾確保する俺と同じくらいの背丈(?)はある、カーマインの羽根が輝く鳥。
口から煙が出てる気がするのだが火を噴くなんてまさかそんなことあり得るけどさ…!

ぐらり、

ホウキが大きく揺れる。落ちはしないがかなりヒヤッとした。

「今えらい揺れたけど……ッ!?何!?そういう仕様!?」

「大丈夫だ、もんだ__あっ、やば___」

華麗な運転をみせる前方の志村に訴えるが、返答と共に返ってきたタイヨウのように輝く笑顔にノックアウト! ちがう!

ぐらり、

また大きく揺れたかと思うと、ほうきから浮くような不安定な感覚が己を襲う。
それも一瞬のことで、目を瞑っても一度開けた時にはもう頭が真っ白であった。
『これは落ちた、又の名を墜落_いやもうなんかどうでもいいけど死にたくない!』
猛スピードで落下してゆくのを自覚しながら上を向くとホウキがファイヤーしているのが見えた。成程、全部読めちゃったゾ☆
つまりアレだ、先程の鳥が火噴いてそれをもろに受けてホウキがファイヤー。で、俺ら落下、そして死亡!! ハイ終了!!

『もうどうしようもねぇな』

ついに諦めたその時、視界の端に俺は何か異端なものを捉えた気がした。__リンが、リンがカーマインの背に乗っているではないか。
ああ、神よ仏よ、リンの事、安らかに眠らせてやってください。活躍も何も一切なかったモブリンでも、俺の大切な仲間なんです!(真顔)

「……ッかあああってにィイ…殺すなァアアアアアア」

怒声と共に顔の横を秒速2013mで落ちていったのは緋。燃えるように輝く赤。
なんと、カーマインを投げ飛ばしたのだ。なにこいつ怖い…!

えー、速報です、速報です。たった今、入った情報です。
藤崎凜香(16)さんが自分の背丈を軽々超越するでけぇ鳥を投げ飛ばし気絶させました。
そのでけぇ鳥をクッションにして命が助かった、という皆さんに話を伺いました。

野村咲恵(16)さん
「まぁこれくらいの働きは当然と言えますね。
 (嘲笑)まさか、これだけでお仕舞だと思っちゃないですよねぇ?」

志村颯太郎(15)さん
「…僕としては不本意な事態でしたね。僕は自分の魔法でなんとかできたし、何より皆さんが助かってしまったというのが何とも言えません。
 腐れキチガイ共はさっさと命尽きてポクポクチーンしてなさい。」

えー、チキチキボーンみたいに木魚を表さないでください。何だよポクポクチーンて。ニュアンス可笑しいだろ。
以上、鳥の腹の上から中継でした! 


そこまで言ってから、ぴょん、とモンスターの上から飛び降り、そしてきょろきょろと辺りを見回してみる。
俺達が落下したところは幸か不幸か広場のような場所で、大きな岩に囲まれていた。
敵モンスターは居なさそうであるが、何だか真ん中とか囲まれている所は落ち着かない。
しかもこの広場、どう考えても天然ではなく加工したもの。となれば何か目的があって使われている筈だ。
一体、何が行われているのだろう。

俺は一人考え事をしながら、鳥をくすぐったりして遊んでいる奴等を見て溜息をついた。
本当につくづく思う、奴等には危機感があからさまに欠如している。
なんでそんなでかいモンスターの近くにいて、しかもどこかからか取り出したマジックでヒゲ書いたりして、
もし起きたらどうするのだ。不意の出来事に対処しきれなくなるのが落ちだってのに。

ホムンクルスに食べさせようとしているカナンに気づき慌てて止めてから、口を開きかけ、そして__



ど……ん  どー…ん  どぉ……ん  どぉおお…ん


俺は強風に吹き飛ばされながら、自分の不運とコイツラの幸運を呪った。
幸か不幸か、じゃない。俺達がココに落下したのは紛うことなき不幸。

唖然とする仲間達を遠目に見ながら、痛む後頭部にたまらず__……意識を手放した。

68:里芋(鬼畜缶) ◆SuIk:2013/08/05(月) 14:17 ID:0Gk

【ネット禁止CO】

どうやら俺は華麗かつダイナミックに気を失ったらしい
まだ後頭部がどうも痛む。しかしそんなことはどうでもいい。重要なことじゃあない(キリッ
むしろそれより凄まじい問題が4つ程存在する。
てかなんでこんなに問題が多いの?馬鹿なの?しm((殴
「うるさい、ぐだぐだ言わないで。お口縫っちゃうわよ?」
問題1、これはかなり深刻である。
強風で飛ばされた俺は下の草(というより木に近い)
で一命をとりとめました。しかしあの馬鹿共と離れました。
俺の火山フィールドでの生存確率は0.02%に変更されました。

なんな化け物(ボス)と一人で対面したら死を待つしかない。
俺らで束でかかって…良くて勝算50%か?とにかく『詰み』に値する。

問題2、これは悲劇だ。
珍しく、キチガイが優しさを見せて俺を助けにきたらしい。
しかし俺のもとにたどり着いたのは夏成様(本人がそう呼べって…あっ…(察し)
オンリーワンでした。……今凄く疑問に思ったでしょ?
一緒に探して一人しかたどりついていないんだってさ!
………ーーーなんなんだよおおおおお!??
彼奴らはろくに探索も出来んのかああああああ!?!
「黙って、お口((以下略」
夏成様はさっきからお怒りだ。まだ根に持ってることがあるのか?
まぁ、男の俺にはわからないこともあるさ…(自暴破棄

問題3、注意が必要だ。
現在進行形で nightです。夜です。周りが全然見えません。
ヤバイ問題だが、もう一つのせいで霞んで見える。

問題4、嗚呼アアああ吁アアアぁあ!!
現在、目の前にボス、炎さんが、いまして…
母さん、今までありがとう。
       せめて彼女がほしかった。

しかもイケメンに目がいってない夏成様のご機嫌が
何故かナナメだ!理解できないよ!
あぁ、俺は本当に駄目人間のまま死ぬのか。もうやだ。

ーーーその時、目の前で閃光がーーー

69:里芋 ◆SuIk:2013/08/05(月) 14:20 ID:0Gk

【俺のターン、ドロー!!
………したいところですがバトンタッチ】

70:よーばー ◆9V8s:2013/09/06(金) 23:38 ID:dtM

<べ…っ…別に、宿題に追われてPC出来なかったとかじゃないんだからね!?←←(黙れ⌒〜⌒)>
<里芋ちゃぁん!!◎→成夏、×→夏成 ……作者が名前間違えるってどんな小説ですかwwww>

一瞬にして雷のような強い輝き、そして続いたのは鼓膜の破れるような――実際には破れなかったが――爆音が、耳を劈く。

……つくづく思うよ、俺は。『展開が早すぎる』と。

眩い赤に目が焦がれ、視界は真っ白になった。目が機能を失う前の刹那、目先でたいへんな火花が散った気がした。
何が起こっているのか理解できない、頭がついていかない。
やっと見えるようになると、目の前では水しぶきと大量の水――そして、いつの間にか自分の傍に立って前を見つめた成夏が真っ直ぐ前を……敵を見ている。
成夏は、最初の焔山炎の奇襲の際に、「蒸発しちゃう」と言っていた。それなのに、何故、何故対抗できているんだ。
彼女が両腕を目一杯に伸ばし、だらだらと冷や汗を浮かべながらそれでも、立ち向かっていた。必至なのは十二分に伝わった。
『でもどうして、いったいどうやって』、問うてる余裕なんて無い。「邪魔してはいけない」と、ただそれだけ俺の心にはあった。

すると唐突に振り返った成夏は、呟くように、まるで何かに懇願するように、言ったんだ。


「……ごめんね、楓。私――やっぱり馬鹿だから。」


心なしか、その目には涙が浮かんでるように見えて。

次の瞬間、俺は目を見張った。
成夏の体は蒼く、威厳を持つ不可思議な光に包まれていた。嗚呼、わかった。これ、最終形態的なやつだ。
場の雰囲気をことごとくぶち壊すようで悪いが、こういうのは大抵力を失うようにできてる――ってあれ、やばくない?
だってこいつの力なくなったら俺マジで誰も守ってくれない__

火山フィールドのボス――炎は涼しげな顔で成夏を見つめ、へにゃりと笑った。

「君ら二人だけェ〜?いやァ仲睦まじいのはイイコトだけど……ちょいっと、無謀だったかもねん!
 そこのかわいこちゃんにゃ悪いけどォ、敗因はそこの負け犬役立たずもやし男のせいだと思いなよ?
 ……じゃ、ばァーいばいっと」

焼け焦げる草木の匂い、余裕ある彼の顔、そして辺りを照らす月夜のような蒼い青い輝き。
湿った空気に肌を撫でられ、その場に立ち尽くす俺。

「…せ……いか、成夏、成夏、成夏……ッ!!」

喉が枯れて上手く声が出ない。彼女が俺の目の前に立ったのは、俺を守るため。普通逆だろ、なんて突っ込みたくなるけど昔からそうなんだ。
彼女が頬を濡らすのは、きっとこれが最後の魔法となるのをわかっているため。
自分ひとりならきっと、ずる賢い成夏のこと、逃げられたはずだ。それなのに。
それなのに立ち向かうのはほかでもない俺の為。自意識過剰とかそんなんじゃない。
小学生のとき。俺がクラスのリーダー格にいいめられていたとき。
そんな時もアイツは胸を張ってこういった。

『……楓をいじめて良いのは私だけなのよ?』

そうして言っておいて、結局はいつも助けられている。いつもそうさ、口ばっかりで、本当はずっとずっと勇敢で優しいやつだった。

成夏の蒼い水流と炎の真っ赤な焔がぶつかり合い、火花と水しぶきが散る。
俺はただ茫然とそれを見つめる。

苦しげな表情の彼女。

いつまでこうして、傷つけつづけるんだろう。何が『誰も守ってくれない』だよ。
――――どうせなら、どうせ死ぬなら。

せめて、誰かの為に。

俺は腰のあたりをさぐって、目当てのものを見つけると

強く強く握りしめた。

<バトゥンタッチ☆>


書き込む 最新10 サイトマップ