青空団っ!

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1:凛咲 ◆LOVE:2013/06/21(金) 18:39 ID:1tk


こんにちは。凛咲(りさ)です。
以前「凛鏡」というHNで小説を書いていましたが、
また書き始める事にしましたー。

亀更新だと思われますが、応援して下さったら嬉し泣きですよ〜。

ルールですが、ネチケは守って下さい(´・ω・`)
荒らし・成り済ましの方は来ないで下さい。というか、来る意味が分かりません。

では、よろしくお願いします。

2:凛咲 ◆LOVE:2013/06/21(金) 19:09 ID:1tk


感想・アドバイスは大歓迎ですので、お気軽に書き込んで下さいね。

では本編です。つ【本編】

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晴陽(セイヨウ)学園高校。
私立の、生徒900越えのマンモス校である。
旧校舎は文化部室棟となっており、どんな部でも教室丸々一つ貰える程広い。

晴陽学園高校本校舎のとなりに佇む、本校舎よりも少し小さめの
旧校舎の2階にある、空き教室。
そこからワイワイと漏れ出てくる声は、何ともうるさく楽しそうだ。

「部長ぉ、いい加減ちゃんと活動しませんか?」

肩に少し付く程度の長さの黒髪を持った少年が、机をバンッ、
と叩きながら立ち上がって、怒り気味でそう言った。

「うーるせっ。立派に活動してんだろ?」

その大きめの声に耳を塞ぎながら、足を組んで面倒くさそうに言う
男口調の少女。それに対応してか、その少年は咳払いをしながら席に着く。

「部長?そもそもこの“青空団”って何なんです?
 それが分からないと活動内容も理解出来ません。」

少年は、改まって喋りだす。一言一言丁寧に話すが、少女は質問に答えてはくれない。

「だーから、もう活動してんの!立派に部活動をエンジョイしてんの!!」

「ですから!その活動内容を言葉にして教えて下さいって!!
 あと、エンジョイじゃなくて成立させて下さいよ!」

少女は、机を叩き押して立ち上がりながら、面倒くさそうに少々怒り気味で話す。
それに対して、全く同じ様な行動をしながらその少年も怒り気味で言う。
そうして立ち上がってみると、その“部長”と呼ばれる少女は、
少し、いやかなり小さい事が分かる。少年は、見下ろす形で敬語を話す。

「だーもう!!うるさいうるさいうるさーいっ!!」

「部長の方がうるさいです。」

「うーーーっるさいんだよお前は!!」

その身長のせいか、まるで子供の様に怒り狂って地団駄を踏む少女に対し、
冷静に答えながら席に着く少年。
傍から見れば、その2人は喧嘩をしているように見えていて、周りに人がいれば
今すぐにでも止めにかかるだろう。
だが、そのまわりに座る少女達は、平然と座り続けている。
本を読んだり、クッキーをかじっていたり、猫を膝の上に乗せて撫でていたり。
すると、1人の少女が口を開いた。

3:凛咲 ◆LOVE:2013/06/21(金) 19:39 ID:1tk



「君達、またそんなくだらない事をしているのかい?
 全く、この時間は君達の人生において非常に無駄な時間であると言えるね。」

冷静に話す、眼鏡の美少女。
アンティークのソファーに、長く細い足を組んで座って小説を読んでおり、
その小説に栞を挟んで本を閉じ、そう言う。

「しょーがねーだろ?第一シノが言いだしっぺだぞ!」

「太陽くんが言い出したとしても、碧衣だって怒っていただろう?お互い様だよ」

見苦しく言い訳をタラタラと言い始める、“碧衣(アオイ)”と呼ばれる少女に、
冷静、且つ確信を持った表情で話すその少女。
いや、少女というよりも、女性、といった方が合うのだろうか。
その女性は、“碧衣”に微笑みかけ、こう続ける。

「2人とも本当は仲がいいんだから、喧嘩ばかりしていては勿体無いよ?」

「仲良くなんてねー!」「仲良い訳ないですよ!」

「ほぉら、仲良いじゃないか!ハモっちゃってぇ!」

「「だから仲良くないって!!」」

彼女の一言に、碧衣と、女性からは“太陽(タイヨウ)”、碧衣からは“シノ”と呼ばれた
少年が、すぐさま口を開く。
だが、不本意にもそのタイミングが同時だったのだ。
それを茶化す女性に対しての言葉も被ってしまい、2人は赤面しながら静かに着席した。

「太陽くん、これ借りてもいいかい?」

「あっ、はい!それ新刊なんですよ!」

「本当!?やったぁ!続きが気になっていたんだよ!」

女性は太陽の席に置いてあった少年漫画のコミックスを手に、そう問いかけていた。
中性的な口調で喋るその女性は、かなりの美人であり、彼女に見つめられれば
恐らく大半の男性は照れて目を逸らすだろう。

太陽も、もちろん照れていた。
だが、彼女と話すのにはかなり慣れているので、少し頬を赤らめる程度で話せるのだ。
新刊と聞くと嬉々として喜ぶ女性が、太陽の琥珀色の瞳には、少し幼く映っていた。

4:凛咲 ◆LOVE:2013/06/21(金) 19:41 ID:1tk



地味に訂正です。
>>3の3行目。

冷静に話す、眼鏡の美少女。

は、

冷静に、且つ淡々と話す眼鏡の美少女。

でした。すみません。

5:凛咲 ◆LOVE:2013/06/21(金) 19:58 ID:1tk



青空団。


それは、旧校舎2階の空き教室に佇む、活動内容が謎に包まれた正体不明の部────……



「部長〜、アイス切れちゃいました〜」

「えぇ〜マジ!?私あれ超楽しみにしてたのにぃ〜」


と、いうのはただの噂で、実際はこんなゆる〜い会話しか飛び交わない。
腰より下の、ホテルなどによくある小さめの冷蔵庫の前でしゃがみ、
冷蔵庫の扉を開ければ、口の横に手を当ててそう言った。

“部長”と呼ばれるのは、晴山 碧衣(ハレヤマ アオイ)。
青空団の部長で、2年E組所属の立派な高校2年生。
……と、言うには随分身長が低く、見た目は中学生……どころか、
小学生にも見えてしまう程低い身長の持ち主であった。
その碧衣は、太陽の発言にがっくりと肩を落としてうな垂れた。

「あぁ〜……っと、じ、じゃあ僕が買ってきましょうか?
 どっちみちアイスはもう無いですし……」

その空気を読んでか、碧衣に提案を持ちかける東雲 太陽(シノノメ タイヨウ)。
部長の碧衣には「しののめ」から取った「シノ」と呼ばれている。
太陽は、語尾を延ばしながら碧衣をチラ見した。
案の定碧衣はキラキラと瞳を輝かせながら、「いいのか……?」と言っている。
太陽は、やれやれ……と思う気持ちを持ちつつも、妹を可愛がる様な気持ちが
湧き上がって来た為に、その腰を上げた。

ちなみに、太陽は決してロリコンではない、らしい。

6:凛咲 ◆LOVE:2013/06/22(土) 15:40 ID:1tk



「あ〜東雲くん、紅茶のパックも買って来てはくれませんか〜?」

太陽は、自分のキーホルダー一つ付いていない無難なスクールバックに、
これまたキーホやストラップ一つ付いていない、無難で地味な財布を押し込み、
そのスクバを肩に掛け部室のドアを開けようと指を掛けた所で、
少女のおっとりゆったりした口調で頼み事をされたのだった。
その声の主が誰かなんて、声を聞かなかったとしても理解できた。

1年C組所属、青空団団員の“水無月 星華(ミナヅキ セイカ)”である。
頼み事の内容が“紅茶のパックを買って来て欲しい”なんて、星華しかいない。
何故なら、彼女は自分から進んで“お茶菓子係”を担当し、お茶や紅茶、
先程の女性が好むであろうコーヒーなどを、物凄く美味しく淹れてくれるのだ。
その為……というのもあるが、なにより青空団には珍しいおっとり口調だから……
という理由でも、彼女と判断出来たのだった。

彼女は、太陽と同じ学年であるため、太陽を名字呼びするのだ。

「いいよ、ついでだし」

「ありがとうございます〜」

太陽は、微笑みながら許可した。
星華は、それに対し丁寧すぎるぐらいに深々と頭(こうべ)を垂れてお辞儀をした。
「そんなお辞儀しなくたって買ってくるよ〜」と太陽は手を振って部室を出ようとした。

7:凛咲 ◆LOVE:2013/06/22(土) 15:48 ID:1tk



非常に申し訳ありません、この青空団っ!は、ショートストーリー制なんですが、
サブタイトルを書き忘れるというアホすぎる失敗をしました。((汗
ただいまからサブタイトルを付けます。((汗
>>5は、【買って来て@】、>>6は【買って来てA】です。

では、本編をお楽しみ下さい。



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【買って来てB】


「東雲、シャーシン買って来い」

低いが、女性の声と認識できる程度の高さの声が、太陽の背中に突き刺さった。

「あ……、足りなくなったの?」

“シャーシン”とは、シャーペンの芯の事。
恐らくほとんどの学生が愛用していると思われるシャープペンシルの命である、
芯を切らしてしまった様だ。
太陽は、その声の雰囲気に押されてか、何故かおずおずと尋ねた。

「俺とした事が、確認を怠ってしまった。シャーシンが無くなってしまっては、
 書物に書き込む行為が出来なくなってしまう。だから買って来い」

グサッ、という音が、太陽の胸中で響き渡った。
ねぇ、最後の一言もうちょっと優しく言えないんですかっ!?
なんて太陽の切実な願いはきっと届かない事であろう。

この、中性的な一人称と口調で喋るのは、“天宮 美雨(アマミヤ ミウ)”である。
口調は男子っぽいが、被ったフードから流れ出ている長い髪は、とても
さらさらしていてよほど綺麗に、大切にしているのが見受けられる。

……いや、もちろん触った事は無いが。

彼女の服装は、学校指定の白シャツの上に、真っ黒な猫耳付きロングパーカーを羽織っており、
フードは目深に被っていて、そのフードから流れ出る深藍色のロングヘアは縛る事はせず、
スカートは履かずに女子用の赤色ジャージを裾を捲くって七分丈にして履いている。
……と、服装もかなり中性的なのだが、机の上に広がるペンや消しゴム、ペンケースには、
人気のゆる可愛いキャラクターがプリントされていたりと、実は意外と乙女だったりする。

「あ〜、うん、分かった、ついでに買って来るよ」

太陽は、苦笑いになるのを押し殺して必死に優しい微笑みを浮かべ、軽く手を振ってそう言った。


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