卓球部って『地味』で『ラク』だよね

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1:iwasawa:2013/06/24(月) 18:08 ID:h1o

へ、へんな題名ですみません!

コドモキョウセイキョウセイジョとかけもっちゃいました、iwasawaです。

中学一年生です。
卓球部なんですが、よく「地味なとこ入ったなぁ」とか「ラクやろ?」とか言われます。

…まぁ、私の実体験も混ぜて、書いていきます!

よろしくおねがいします!

2:iwasawa:2013/06/24(月) 23:16 ID:h1o

中学校に入学して、少し経った。
4月も中旬。
そろそろ部活に入るころだなぁ。
私、梅田しおりはそんなことをウトウト考えて、やがて八ッとした。
授業で当てられたからでもない。忘れ物をしたわけでもない。
「考えてなーいっ!」
数学の授業中だったにも関わらず、大声出してしまった。
「す、すみません…。」
「集中力が足りないぞ。あとで来い。」
「…はい。」
やっば。

3:iwasawa:2013/06/25(火) 18:33 ID:h1o

授業が終わって、数学の有川先生のところへ行った。もちろん、首をすくめて上目遣いで…。
「さっ、さっきはすみません…。」
思ったよりも緊張したのは、有川先生が女子生徒にモテているから。
私は絶対に好きになることはないと思ってたけど、カッコイいな、意外と。
もうすぐ30才らしいけど。
「うん、まぁいいんだけど。その場で謝ったから。…なにを考えてなかった?」
穏やかな声で言ってくる。
やっさしい!
「いやぁ…、部活を考えてなくて。」
「何に入るか?」
「うん…じゃなくてはい。」
そうだ、有川先生の顧問は何部なんだろ?

4:iwasawa:2013/06/25(火) 18:43 ID:h1o

「有川先生の顧問は何部ですか?」
「…先生は女子卓球だよ。」
卓球…、やったことないけど。
福原愛ちゃんのことは知ってる。
「そうですか。」
「なんも希望ないのか?」
「はい…、3組の友達が美術部に入るって言うんで、自分もそこかなあ〜とかホワホワと考えるくらいて″…。」
有川先生はふーんと頷き、行ってしまった。

5:iwasawa:2013/06/25(火) 20:47 ID:h1o

「はい、明日は文学部の部活見学がありまーす。」
帰る前のHRのときに担任の女の先生、三浦先生が言った。
「俺、ぜってぇ野球部入るから見なくていーよ。」
小学校のときから野球命の織田国人が叫んだ。
坊主頭の国人は、いかにも野球少年。
うっとうしいんだけどね。
「でも、見に行ってみるの。織田くんももしかしたら心がかわるかもしれないでしょ?」
「なーいないないないない。」
私は明日の持ち物をメモしている途中だったけど、私はピタリと止まった。
「どーしよ…。」
すると、前の席の松田さんが振り返った。テンションMAXで、勉強が苦手らしい。小学校は違う。
「何部見に行くー!?」
「え、全部見るんじゃないの?」
「違う違う、みたい部活を見るんだよ。うちは美術部とぉ、吹奏楽部かな!」

6:iwasawa:2013/06/25(火) 20:53 ID:h1o

みんな考えてるんだ…。
私、どうしよー!!!
「ねー、ねー、しおりんは何にすんの?」
し、しおりん?
まぁいいか…。
「なーんにも考えてないんだよねえ。」
「えーっ!」
松田さんは目を大きくした。
「そんなのヤバいよ!ヤバいヤバい!絶対ダメ!」
こ、こんなに批判されるとは…。
「そこ、静かにしなさい!」
「アハッ、ごめんなさい。」
「ごめんなさあい。」
喋りかけてきたの松田さんなのにぃー!
「ということで、考えといてください。」
どうしよう…、どうしよう!

7:iwasawa:2013/06/25(火) 23:32 ID:h1o

しーんとした美術室に、2.3年生が紙に筆を踊らせる音がかすかに聞こえる。
「ここは、美術部です。声を出してはいけないルールなので、静かに。」
部長さんが言う。
いるのは、私と松田さん、松田さんの親友工藤さん…その他もろもろ。
さっき、こんなことがあった。
基本的、クラスに特別仲のいい友達がいなければ、私は一人で本でも読んでいるタイプだ。
それが寂しいとも思わない。
だから今回の部活見学もひとりで行動するつもりだった。
だけど松田さんと工藤さんが来て、「一緒に行こ!」と言ってくれたんだ。
工藤さんはなにも言わなかったけど。

8:iwasawa:2013/06/26(水) 18:01 ID:h1o

「行こ、しおりん!」
「え?どこに?」
しんとしてるのに、大声出さないでよ…。
「吹奏楽見に行きたぁいー!sax、チョーかっこいいんだよ。」
「そうなんだ…、じゃあ行こう。」
「静かにしてね。」
先輩、怒ってる。
ほらぁもう…。
音楽室まで行った。音楽室もしーんとしてる。
え、なんで、と思ったら先輩方は目をつぶっていた。
「黙想してるんだよ。」
さすがに松田さんが小さな声で言った。
「モクソウ?」
「そう、心を落ち着かせてるの。」
ふーん…。
なんか、いい感じだなぁ…。

9:相田・K・沢護:2013/06/29(土) 00:06 ID:x5M

 iwasawaさんぢゃないですかぁ!!

 相田・K・沢護です!!

 こっちも、コドモキョウセイキョウセイジョも大好きです!!

 頑張ってください!!

10:iwasawa:2013/06/29(土) 10:05 ID:h1o

ありがとうございます!
コドモキョウセイキョウセイジョも、更新してきますね!

11:iwasawa:2013/06/30(日) 10:52 ID:h1o

次の日は、運動部だった。
松田さんと工藤さんと行動して、最初は女子テニス部。
「テニス部ではまず最初に大声大会をします。一番声が出ていた人には一番始めにコートに入ることができます。また、一番小さかった人には何らかのペナルティが待っています。」
アニメ声の部長さんが説明してくれた。
太陽が降り注いでるから部員さんたちは汗だくでテニス練習してる。
「ペナルティってなんですか?」
松田さんはかまわず聞いた。
「グランド三十周とか、腕立て伏せ三十回とか、たまにはテニスボールを体に投げつけられたり。」
えー!!
「そんなの拷問ですよー!」
松田さん…。
「あはは、あなたならペナルティ受けることはないですね。」
うん、デカイもん。
ぜったいない。

12:iwasawa:2013/06/30(日) 14:18 ID:h1o

「次どこ行くー?」
体育館の裏を歩きながら、松田さんが言った。
「真由美、どぉ?」
真由美って、工藤さんのことね。
「…なんでも。」
「…そ?じゃ、しおりんは?」
どうしよっかなぁ。
「うーん、卓球部とか?」
有川先生がいるし…。
「卓球?オッケー!真由美もいーよね。」
「別に。」
「ほんじゃあレッツゴー!」
と、松田さんはトテトテ走って行ってしまった。
「あー、待ってよー!」
卓球部、どんなのなんだろ…。

13:iwasawa:2013/07/03(水) 18:30 ID:h1o

「リナさん、ナイス!」
卓球部の活動場所から入ってもいないのに声が聞こえた。
「さゆみん、いいぞ!」
そっと入ると、部員の先輩たちがサッとこちらを向き、こんにちは!と挨拶してくれた。
な、なんだこりゃ?
「こんにちはー!!」
松田さん、ノリノリ。見学者私たちだけみたい…。
「まっちゃん、そこはツッツキで返しちゃダメだ。スマッシュ行けるのならスマッシュいこう。」
有川先生が言うと、『まっちゃん』さんはハイ、と元気良く返事。
「千尋ちゃん、もいっちょ!」
「はい!」
時々有川先生は先輩の隣に立って、指導する。
授業と全然違う…。

14:iwasawa:2013/07/10(水) 20:43 ID:h1o

「あ、見学者だ。のんちゃん、挨拶して。」
「はい!」
のんちゃんさんは私たちの前に走ってきた。
ニコニコ笑顔でのんちゃんさんはいう。
「こんにちは!部長の山高望美です。今は夏の三年生の引退試合に向けて練習に励んでいます。現在二年生6人三年生8人の計14人で有川先生ご指導のもと、卓球部が成り立ってます!卓球部は地味だと思われがちですが、とっても楽しいスポーツです。ぜひ卓球部に入ってください!」
すると松田さんがはい!と返事した。え、入る気なんだ?
「入ります!」
「え、マジで…。」
工藤さんびっくり。

15:iwasawa:2013/07/10(水) 20:47 ID:h1o

「お!なら体験入部にきてくださいね!」
「もちろんです!」
少しして、放送が流れた。
『一年生に連絡します。部活動見学をやめ、自分の教室に帰りましょう。』
私たちは卓球部活動場所を出た。
「失礼しましたー。」
「さようなら!」
卓球部はみんな、優しそうだなぁ…。入ってみようかなぁ…

16:iwasawa:2013/07/12(金) 20:36 ID:h1o

体験入部一日目、卓球部行った。
行った一年生は5人で、私、松田さん、工藤さん、その他二人。
「わぁー、めっちゃ来てくれたじゃん!」
「ヤッバ、うれしー。」
先輩たちは口々に言う。緊張の面持ちの私と工藤さんは、ゴクリとツバをのんだ。
「一年生は、ちょっと来てね。」
部長が言うと、有川先生ともう一人の顧問の岡村先生が小さく頑張れ、と言った。
「ありゃぁ、一年生の使命だね!がんばれ一年生!」
「まぁ、がんばれー。」
え、先輩たちもなになに?
がんばれって、なんなの?

17:相田・K・沢護:2013/07/13(土) 22:41 ID:x5M

 彼女が卓球部だから楽しみだな!

 iwasawaさん、これからも頑張ってください!

18:iwasawa:2013/07/15(月) 11:01 ID:h1o

ありがとうございます!
卓球部、楽しいですよ!

19:iwasawa:2013/07/15(月) 11:08 ID:h1o

別室に連れていかれると、部長の顔が急に怖くなった。
「ゴソゴソしない!」
ビクッと女の子が背筋を伸ばす。
「返事!」
「は、はい…。」
な、なになに?
怖いよ。豹変した部長さん…。
「今から、入部テストを行います。」
テスト?
「横一列に並びなさい。」
ゾロゾロと並ぶ。工藤さんを見ると、顔が真っ青だった。松田さんは相変わらず余裕そう。
「遅い。そんなのじゃ入れないよ。きちんとして!」
「はぁい!」
松田さんが大声でお返事。
すると部長さん、松田さんを見て頷いた。
「松田さんだったかな?一ポイントあげる。」
「ポイント制なんですか?」
私が聞くと、怒鳴られた。
「説明するからだまりなさい!」
「は…はい。」
こ、怖。

20:iwasawa:2013/07/15(月) 22:57 ID:h1o

部長さんは部屋の黒板にカツカツと文字を書いた。
『女子卓球部の心得!
一、わがまま言わない
一、いつも明るくさわやかに
一、返事は大きく元気に
一、「女の子らしく」は一切不要
以上、女子つ卓球部心得』
「いい?これを大切にしている部活なの。そこで、一番大切なのはこれとこれ!」
指差したのは3つめと4つめ。
返事は大きく元気に…
「女の子らしく」は一切不要…
「だからそれができるかどうかを確かめるの。私だって一年のときこれをしたよ。」
ってことは…。
「あと…合格者以外は入れません!」
やっぱり!
そんなぁ〜…。
「まずひとりずつ、大声で自己紹介してもらうの。それで採点するから。」
「…あの、卓球しないんですか。」
知らない女の子が遠慮がちに聞いた。
「体験入部で卓球しようなんて甘い考えよして。だいたい一年生は三年生が引退するまで打てないから。」
しんとさらに静まり返った。

21:iwasawa:2013/07/16(火) 19:19 ID:h1o

「じゃあ左から順番に。はい、どうぞ!」
知らない女の子だ。
「え、えっと、あたしの名前は岡田 結です。好きな食べ物はケーキで、将来の夢はパティシエールです。よろしくおねがいします…。」
終わると共に、部長から怒声がとんだ。
「声が小さい!不合格!」
「えぇ…。」
え、その場で言われるの!?
「次!」
「あ、はい!私の名前は、えと、えと、篠原 恵子ですっ。そのー…えと…嫌いな教科は数学です。よろしくおねがいます…です。」
「さっさと言いなさい!それから嫌いなものを言うのはだめ!不合格!次!」
工藤さんだ。
頑張れー…。
でも緊張してきた。
「私の名前は工藤 真由美です。得意な科目は美術、趣味は映画鑑賞です。どうぞよろしくおねがいします。」
「…うん、まぁ合格。次!」
すげー!
松田さんもいけるかな。

22:匿名さん:2013/07/21(日) 11:24 ID:h1o

「なにあれー?卓球部やっぱ地味だよね。」
「わかるー、やっぱ地味キャラはかわんないよ…。」
私はそう言って、うつむいた。
「青春といえば、はじけた部活でしょ!」
「そだよね。」
となりにいる同じ小学校のクラスメート、安西 さくらちゃんは卓球部の悪口ばかり。
でも逆らおうと思わない。思えない。思っちゃいけない。
「なんで卓球部の体験入部入ったの?あたしが二日目バスケ誘ってなかったら卓球部だった?」
「…ううん、違うと思うよ。」
テストに落ちたから…なんて言えない。
「でも松田さんとか元気そうなのに卓球部かぁ。もったいないなぁ。」
松田さんテストに受かった。卓球部に喜んで入ってたけど、私を心配してくれた。
バスケなんて大丈夫?
やる気もないのにさくらちゃんに誘われて…私は女子バスケ部に入った。

23:相田・K・沢護:2013/07/22(月) 10:06 ID:x5M

 くふふ、面白くなってきましたね!!

 しおりドウナルノォ(>_<)

24:iwasawa:2013/07/25(木) 11:03 ID:h1o

コメントありがとうございます!
お楽しみに…😆

25:iwasawa:2013/07/25(木) 11:13 ID:h1o

「梅田!そうやってダラダラしてたら辞めさすぞ!」
「あ、は、はい。」
三年生、怖い…。
「安西、がんばってるな!球拾いを頑張るやつは伸びるぞ。」
「ありがとうございます!」
さくらちゃんすごいなぁ。なんか、私この部活に合ってないかも。
卓球部入りたかった…。
「梅田!」
「すいませっん!」
いそいで球を拾いにいく。ボールが大きいから、両腕で抱えても三個が限界。
「あた!」
顔面にボールが!痛いよー…。
「ごめんね、大丈夫?」
「は、はい。」
「よかった。」
この先輩はたしか…。
木谷先輩。優しくて後輩思いなんだそうだ。三年生で唯一だよこんな優しい先輩…。
「がんばってね。」
「あ、はい!」

26:覇星 0612:2013/07/25(木) 23:15 ID:Cos

おもしろいな!

27:iwasawa:2013/08/03(土) 18:05 ID:h1o

覇星さま
面白いと言っていただけるとはげみになります!

28:iwasawa:2013/08/03(土) 18:10 ID:h1o

「15分きゅうけーい!」
「はい!」
ヨッシャー!
やっと休憩だぁ。
「一年生は落ちてる球拾ってからね!」
「はーい!」
はぁ…、なんで一年生はこんなにたいへんなんだろ。
私は体育館のすみのほうで転がっているボールの方へ走った。でも、木谷先輩がパッと走ってとられちゃった。
「あ、すいません!」

29:怜:2013/08/03(土) 18:49 ID:Pdk

私も卓球部ですが先輩は厳しくありません
先輩は来てませんが笑

30:iwasawa:2013/08/03(土) 20:12 ID:h1o

そうですよねー
卓球部ってなぜか優しいんですよね、先輩。
でもバスケ部は厳しいって友達が言ってました。
卓球部でよかった!

31:iwasawa:2013/08/03(土) 20:23 ID:h1o

「いいよいいよ。ちょっと…、来て?」
「え、あ、はい。」
木谷先輩に呼び出し?なんかしちゃったかな…?
ついて行くと、木谷先輩は部室に入って行った。
「入って来て。」
「は、はい。」
私は緊張の面持ちで中に入った。
「…しおりちゃんさ。バスケ部楽しい?」
木谷先輩、椅子に座ると突然言った。
「なんでですか?」
「いいから。」
楽しいのかな?
ううん。
楽しくなんかない。
私は…。

32:iwasawa:2013/08/03(土) 20:29 ID:h1o

「私は卓球部入りたかったんです。」
「…そう。」
しーん。
わ、やばいこと言ったかな?
「なら、顧問に相談する?」
「いえ、いいんです。卓球部の入部テストに落ちたんで…。」
また、しーん。
緊張…。
「じゃあ、やめといたら、いいと思うよ。」
「えっ?」
「ねぇ、しおりちゃん?」
木谷先輩は私をじっと見つめて来た。

33:匿名さん:2013/08/05(月) 22:15 ID:z4I

彼女が卓球部なんだよなww

34:jimnhs:2013/08/07(水) 13:34 ID:cnE

もしかしていわちゃん?
ジャニヲタのJr.ちゃんだよ♪

すごいね!
私にも、小説かける才能あったら良いのにwww

35:jimnhs:2013/08/07(水) 14:34 ID:cnE

〉34
ジャニーズが好きなiwasawaさんじゃなかったらすいません…

36:iwasawa:2013/08/12(月) 11:46 ID:h1o

おーJr.ちゃんじゃないかぁ!

こっちにもおるの??

37:iwasawa:2013/08/12(月) 22:26 ID:h1o

「楽しくないのにやりたい?やらなくてもいいのにやりたい?」
本当は私だって卓球したい。
有川先生といたいし、松田さんたちともいたい。
「やりたく…ないです。」
木谷先輩はニコリと笑って頭にポンと手をのせてくれた。
「よく言った!もう一度受けてみて、入部テスト。」
「…ありがとうございます。顧問に話します!」
「うん、がんばって。」
入部テスト、もう一度受ける。
次はもっと大声出すし、笑顔だって…。
私はぎゅっと拳を握り締めた。

38:iwasawa:2013/08/12(月) 22:36 ID:h1o

翌日、卓球部を訪れた。中で、松田さんが汗流して球拾いしてて、こっちには気づいてないらしい。
「梅田しおりちゃん?菜々から聞いたよ。もう一度チャレンジするんだって?」
部長さんが優しく言ってくれる。
「あ、はい!よろしくおねがいします!」
私はあの別室へ連れて行かれた。
あぁ、怖い。
でもがんばるぞ。
「きをつけ!」
「はい!」
「…いい声出るじゃないの。」
「ありがとうございます!」
よかった、ほめられた。
「じゃあ自己紹介して!」
ここからだ。
何度も練習した。隣の家からクレームが来るくらい大声出して。

39:iwasawa:2013/08/12(月) 22:41 ID:h1o

「梅田しおりです!卓球経験ゼロです!だけどがんばります!血が出ても、がんばれます!」
「…よし。合格だ。」
「え、うそ、ヤッタァ!」
「すごいよ。そんなに大声出るなんて。」
ヤッタァヤッタァ!
これで卓球部に…。
「入部届けを有川先生にもらって、ハンコ押してもらってくること。いい!?」
「はい!」
すると部長さんの声が和らいだ。
「明日、待ってる。」
「はい!」

40:iwasawa:2013/08/18(日) 15:01 ID:qLA

「…えーと。今日から入部させていただく…梅田しおりといいます!」
「拍手ー。」
有川先生ののんびり声。
大きな拍手。
いいなぁ、やっと夢の卓球…。
「はい、じゃあちゃんとしおりんに教えてあげてね。」
え、部長さん?
しおりん?
「あ、一応言っておくと3年生はもういないから。1年生は5人になったから11人ね。ちなみに名前で呼ばないしくみなの。名字とかとくにいらない。自己紹介しとく?」
「いいよ!覚えてほしいもんね。」
「じゃあまずのんちゃんからだよん。」
あだ名?
そういや見学のときも。
「じゃあ自己紹介していくよ。」
「はい!」

41:iwasawa:2013/08/18(日) 15:10 ID:qLA

「部長ののんちゃんです。卓球は小学1年生です。お姉ちゃんがプロです。」
「副部長のさゆみんです。成績が学年でビリです。」
アハハ、と声があがるけど、さゆみん先輩はまんざらでもなさそう。
「まりっちです!アニメが大好きです!よろしくね!」
「みくちゃんです。国語がトクイです。」
「りんです。将来はプリキュアになりたい!」
アイタタ…。
「…ほら、レイナ。」
「ん。」
「自己紹介しなよ。」
「やだね。」
あ、不良っぽい…こわ。

42:iwasawa:2013/08/18(日) 15:15 ID:qLA

「もぅ…なら1年生。」
「はい!まっつんです!しおりんとは仲がいいです!」
松田さん、元気…。ほっとするよ。
「くどかんです。よろしく。」
工藤さん、怪しい…。
なんか、どういう性格なのかわかんない。
「かほちゃんですぅ。えっとぉ、まぁ、だれよりもぉ、かわいいかナ!」
は?
なんだこいつ。
…おっと、やばい。今のなーし!
「ゆりりんってよばれてます。よろしくおねがいします。」
工藤さんタイプだ。

な、なんかキャラ濃くない?

43:iwasawa:2013/08/21(水) 22:49 ID:qLA

ここでふと、疑問。
「あれ、あの…。秋の大会に向けて3年生が頑張ってるってこの前おっしゃいましたけど…。夏休み前に3年生引退ですか?」
その時、部屋中が固まった。
え、な、なに?
「え、な、なんですか?ま、まずかったですか?」
「…ごめんね。なんでもないの。」
のんちゃん先輩は言うけれど…、なんなんだろ。
タブーなのかな?
「れ、練習練習。」
有川先生もスルーっぽい…。
なんなんだろ?

44:iwasawa:2013/08/21(水) 22:59 ID:qLA

「フォア2点!」
のんちゃん先輩が言うと、みんなが声をそろえてお返事。
「はい!」
カコンカコンと音がする。
1年生もけっこうすごいのがわかった。隅で見ている私は、みんなを観察。
すごい…。
私、あんなのできるのかな。
「そこー!球拾いしろ!」
ドキ!
見ると、岡村先生だった。おとなしそうだったのに、なによこの豹変ぶり。
「そこ!お前だぞ!11番!」
え、私を指差してる?
有川先生はいない。わかった。有川先生の後輩だから、有川先生がいないときだけいばるんだ。

45:iwasawa:2013/08/21(水) 23:04 ID:qLA

「しおりん、球拾ってここ入れてくれない?」
松田さん…まっつんが教えてくれた。
「あ、うん…。」
「7番、11番!私語は禁止だ!」
なんで番号なの?
すごい腹立つ。
「だって…。」
「7番!教師のいうことは絶対だ!掟書を配ったろ!」
掟書?
「11番にも教えておけ。」
「ち…、帰りに教えるね。いろいろと。」
「うん。ありがと。」
「私語!」
ついつい、舌打ちしてしまう。


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