*ブルーエイプリル*

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1:とかげ:2013/07/03(水) 15:20 ID:ffE

こんにちは(´・ω・`)
とかげです♪

はいw掛け持ちですねw
コメント大歓迎です!
よろしくお願いしますm(_ _)m







ブルーエイプリル…
それは、青い春のこと。

__すなわち…、










“青春”という名の物語___。

2:とかげ:2013/07/03(水) 15:40 ID:ffE

 ピ___ッ
「練習終わり!!」
校庭に、ホイッスルの音が鳴り響く。
 私は、真夏のような暑さの中、干からびてしまいそうだった。
 私は校庭の隅っこにつっ立って、部員達を眺めていた。
「…いけない」
 つい我を忘れてしまっていた。__仕事しなくちゃ。
そう思ったすぐ後、校舎に向かって走った。

3:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 15:44 ID:jQE

わーい!
この小説の、ファン1号!!w

最初っから上手いw

4:とかげ:2013/07/03(水) 15:49 ID:ffE

 __タンタンタン…
私は急いで、階段を上っていった。

 __小向 仁奈、14歳。私立の中学校に通っている。サッカー部のマネージャーでもある。

 2階に着くと、廊下を小走りに通っていく。
『サッカー部』
教室の標識には、そう示されていた。
「失礼しまーす…」
私はガラガラ とドアをゆっくりと開けた。
「……、誰だ?」
 __ドキッ
急に声が聞こえて、びっくりした。私は教室の壁に身を隠すと、
「……だ、誰ですか」
そう言った。

5:とかげ:2013/07/03(水) 15:51 ID:ffE

>>あずき
ファンとかww

来てくれて、ありがと♪

6:とかげ:2013/07/03(水) 16:01 ID:ffE

 __あれは男の声?
そう思いながら、返事を待っていた。
「…俺」
やや低い、完全に声変わりしていないその声に、またドキッ としてしまった。
「サッカー部の部員なんだけど?」
やけに、近くで声が聞こえた。
「……!」
床を見ると、私のものではない、別の影があった。
 私はおそるおそる横を向いた。
「……、うわぁ!!」
つい、大声で叫んでしまった。
私の隣には、一人の男子が立っていた。
「………っ」
 念のため、そいつから少し離れようと、足を後ろに引き下げると__
「きゃっ!?」
 ドンッ
思いっきり、派手に転んでしまった。
「……ぶっ」
「……」
そいつに笑われたせいか、急にものすごい恥ずかしさが、体中を駆け巡った。

7:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:09 ID:jQE

だって、人目見て「才能あるな」と思っちまったんだもーん←

8:とかげ:2013/07/03(水) 16:10 ID:ffE

私がこんな…、こんなドジしちゃうなんて…!全部あいつのせいなんだ!
私は自分にそう言い聞かせると、ゆっくりと立ち上がった。
「…誰だか知らないけど、このこと誰にも言わないでよね!」
気づいたらそう言っていた。
 私の顔は、きっとすごく真っ赤で、まるでタコみたいだと思う。だって、こんなに顔が熱いから…。
 そいつは、ニヤリと笑った。
「分かったよ」
妙に、不自然だった。…怪しい。どうしよう。とんでもないことしちゃった__…。
「…もう、知らない!」
 私は部室の中に入った。

9:とかげ:2013/07/03(水) 16:12 ID:ffE

>>あずき
あずきの方こそ、才能あるよ!
Aftarschoolのやつもすっごい上手くなってるし><

10:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:17 ID:jQE

いやいやw
また駄作を投稿してしまったんよ←

11:とかげ:2013/07/03(水) 16:19 ID:ffE

駄作じゃないよっw

12:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:19 ID:jQE

駄作よ!w

13:とかげ:2013/07/03(水) 16:20 ID:ffE

駄作の逆だわよ!w

14:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:22 ID:jQE

それは、とかげの作品よ!w


雑談 控えないと、消されるねw

15:とかげ:2013/07/03(水) 16:25 ID:ffE

違うわよ!w

うーんそだねぇw
そろそろ小説書かんと………

16:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:28 ID:jQE

違くないよ!w


うん、がんばれ!!

17:とかげ:2013/07/03(水) 16:31 ID:ffE

「…馬鹿だなぁ…」
 __私は部室の中に居たが、そう聞こえた気がした。まるで、小人が話すみたいに、すごく小さな声で。
「よっこいしょ…」
 私はタオルが積み重ねられている黄色いかごを持った。
「重っ…」
持ち上げたその瞬間、手にずっしりとした感触がした。
これを校庭まで運んで行くだなんて…。

18:とかげ:2013/07/03(水) 16:33 ID:ffE

違うっwwわよww←

あずきも頑張ってね**

19:あずき ◆kSp2:2013/07/03(水) 16:36 ID:jQE

違わないわよ?w

がんばる!w

20:とかげ:2013/07/03(水) 16:39 ID:ffE

ぐっじょぶd(`・ω・´)((

21:とかげ:2013/07/03(水) 16:47 ID:ffE



__「ふぅ…」
 やっとの思いで、校庭まで来た。
ドンッ
私はかごを、地面に置いた。さっきまでの苦しみはどこへ行ったのだろうか。一気に楽になった。
 顔を上げると、部員達はコーチのところへ集まっていた。
「……」
大変そうだなぁ…。私はそう思った__が、やっぱりマネージャーの方が大変だ。…と、思う。
 太陽の光が眩しい。
私は腕で、その厄介なヤツをさえぎった。

22:とかげ:2013/07/03(水) 17:01 ID:ffE

「解散!」
 私ははっ とした。コーチの声が聞こえた。
 急に校庭は騒がしくなり、みんな私のところへ集まってきた。
「あー疲れたー」「あっつ!」
そんな声ばかりが聞こえる。
…ふん、みんな私がどれだけ苦労してるか知らないクセに…。
 かごの中にあったタオルは、あっという間になくなっていた。

23:とかげ:2013/07/03(水) 17:13 ID:ffE

「……」
 私は水道の方へ向かった。
暑すぎて死にそうだ。

 キュッ
私は蛇口を捻った。
ジャー…… 水がどんどん流れていくのを見ていた。
私ははっ とした。手をお椀のようにして、水を受け止めた。
目をつぶると、その水を顔にかけた。
「…冷た」
暑すぎて、暑すぎて…、やけに水が冷たく感じた。
私は蛇口をもう一度捻り、水を止めた。
「………」
なんだか変な感じ。顔から水をポタポタと垂らしながら、変な映像を見ていた。

24:とかげ:2013/07/03(水) 17:22 ID:ffE

 急に、物の輪郭が二重になって見えて、頭がおかしくなりそうだった。
__ヤバイ。
自分でも、そう思った。
「…大丈夫、ただの貧血…」
きっとそうだ。そう思っているうちに__…





















__「…ん」
 私ははっ と目を覚ました。
ここは…どこ?辺りを見回した。
そして、今自分が寝ているのに気がついた。
__保健室だ!
「…っ」頭が痛いのを我慢しながら起き上がると、後ろを向いた男子の姿が見えた。
「誰?」

25:とかげ:2013/07/03(水) 17:28 ID:ffE

するとその男子は、くるりとこちらを向いた。
「俺だよ、俺」
……は?意味が分からない。でも…。
「なんか、見覚えが…」
私がそう呟くと、
「なんだよ。ひっでぇヤツ」
聞き覚えのある声までする。
まさか……
「サッカー部の…っ!?」
はっ 私は慌てて口を押さえた。
「…声でけぇって」
男子…いや、そいつはボサボサ頭をかきながらそう言った。
 にしてもなんで、こいつが…?

26:とかげ:2013/07/03(水) 17:39 ID:ffE

そんなことをなんとなく考えていると、
「お前さ、無理すんなよな」
多分そう言ったんだと思う。
顔から湯気が、出そうだった。な、何なの!?
私は少し落ち着いてから口を開いた。
「…はぁ!?何言って__」
「熱中症」

…ますます意味が分からない。
「訳わかんないし…」


…もしかして
なんだか、ものすごく難しい問題を解いたみたいな感じがした。
「私が…熱中症で倒れた…、ってこと?」
「そゆこと」

…やっぱり意味が分からない。

27:とかげ:2013/07/03(水) 17:48 ID:ffE

「だからって、なんであんたが」
そうよ。こいつなんて、ただ迷惑なだけ。
「…部室の前で、転んでただろ。だから、おあいこ」
そいつは、にっ と笑った。
「…変なやつ」
私はぷいっ とそっぽを向いた。
…ちょっぴり、ドキドキしながら。







 __これが、“青春”という物語の始まりだった__。

28:とかげ:2013/07/04(木) 18:37 ID:ffE












 __ピピピピピ………
高い電子音が聞こえる。
「ん〜…うるさいな…」
私はそう呟いた…ような気がする。
ゴロンと寝返りをうつと、急に変な感覚が私を襲った。
「う…__わぁっ!!」
ゴツン!
目を開けると、床が目の前にあった。
「いったぁ〜…」
どうやら、ベッドから落っこちてしまったようだ。
 
 私はゆっくりと立ち上がり、さっきまで耳障りだった目覚まし時計のボタンを押した。
 これから学校へ行くというと、とてもやる気にはなれなかった。


 ……にしても…、昨日の男子がとても気になる。
私は4月の頃からマネージャーを始めたが、あんなヤツはいなかったはず…。
考えれば考えるほど、頭がこんがらがっていく。
「…忘れよ」
私はそう言い、もうあいつとは関わらないように__そう誓った。

29:とかげ:2013/07/04(木) 18:50 ID:ffE













 __学校に着くと、校庭では朝練をする生徒達がいた。
みんな野球部だったが、その中に一人だけ、ユニホォーム姿ではない、制服の人がいた。
「………?」
思わず目を細めた。はっきりとは見えないが、髪はボサボサで、制服はだらしなく着ていた。
…まさか!


私はそいつの方に、走っていった。
「ちょっと!」
ザワッ
練習に集中している生徒もいるが、私の近くにいた人達は、いきなり乱入してきた私に、驚いていた。
そんな中、例のあいつは、妙に冷めた表情で、こちらを見ていた。
「……っ、あんた、なんなの!?」
突然こんなことを言うのも、なんだかおかしいが__…、なぜかこう言っていた。
でもあいつは、
「…お前こそ」
鋭い目付きで、こう言った。

30:とかげ:2013/07/04(木) 18:57 ID:ffE

昨日はあんな態度だったのに…、今日はなんでこんな風に!?
私は訳が分からず、地面に座りこんでしまった。
「………」
私としたことが、とうとう黙ってしまった。
なんだかきまりが悪くて、その場から逃げ出してしまった。…それも、全速力で。

31:とかげ:2013/07/04(木) 19:10 ID:ffE








「はぁ…はぁ…」
無我夢中で走ったため、息切れがひどい。
 __教室に着くと、私の親友である、木下 結未 がいた。
「おはよ、結」
「ん〜。おっは、仁奈」
私は、結未のことを『結』と呼んでいる。

「にしても…、すごい息切れだね。どうしたの?」
結は、可愛い顔で尋ねてきた。
「それなんだけどね…」
そう言いかけたが、少し間を置いてから、
「ちょっと聞いてよ」
と 言った。

32:とかげ:2013/07/04(木) 19:35 ID:ffE

「………」
結は黙っていた。
話して良い…、ということ?

 私は一度、息を吐いてから口を開けた。
「昨日、変なやつに会ってさぁ」
「……」
結はまだ、黙ったまま、私を見つめている。
なんだか嫌気がさして、話すのが面倒臭くなった。
「名前も知らないし…、なんかムカつくんだよね」
「……ふうん」
その時、やっと結が口を開いた。

 __結は、時々変な時がある。
昔からだ。だから、仕方ない。

33:とかげ:2013/07/04(木) 20:48 ID:ffE

私は、ほっぺをぷくっ と膨らました。
仕方ないと分かっていても、そこが結の悪い癖。

「…仁奈、サッカー部のマネージャーだったよね?」
私はほっぺの中にあった息を吐いて、顔を上げた。
そして、小さく頷いた。

「そういえば」
 結は、突然机の中から、小さなノートを取り出した。
「…交換ノート、お母さんにバレて」
「…えっ!?」

 __交換ノート。
それは、女子の間で流行っている、“交換日記”ともいうもの。
結とは、今年に入ってから始めた。

…ただし、約束があった。





 
“親には絶対にバレないこと”








__「なんで!?ウチら約束したじゃん…っ」
結は、少し悲しそうな顔。
「もう、バレちゃったんだもん。仕方ないよ…」
…は!?ふざけないでよ!
とうとう私も、堪忍袋(カンニンブクロ)の尾が切れた。
「どうして!私…、結のこと友だ……、ううん。親友だと思ってたのに!」
私は大声で叫んだ。
気が付いたら、じわぁ… と、涙がにじんできた。









__…悔しい。悔しいよ。

34:とかげ:2013/07/05(金) 16:10 ID:ffE

 そのまま私は教室を飛び出し、行き先も決めずにただただ走る。
全部…、全部結が悪いんだ。








 __『仁奈ー。交換ノート、やってみない?』
結は、一冊のノートを持ち、私に問いかけてくる。
『えー。でも、子供っぽくない?』
私は、苦笑いした。
でも…
『良いじゃん。だって私達…、“親友”でしょ』
その言葉に、私の心が動かされ始めた。
 
 私は、少し前まで、なんでも面倒臭がるような…、そんな性格をしていた。
だけど、結のこの一言で、今の新しい自分がいる。

『…うん。そうだね!』
 私は笑顔でそう言う。
結も笑った。
『じゃあ、約束決めよ!』






  “親には絶対にバレないこと”








 __なんで?初めに言い出したのは結なのに。
ひどい。ひどいよ。
 私は今、寮生活をしているから、ほとんどバレる心配はない。
でも、結は寮じゃなくて、いつも家に帰っているから…。
バレてしまったんだ。

35:とかげ:2013/07/05(金) 16:10 ID:ffE

 そのまま私は教室を飛び出し、行き先も決めずにただただ走る。
全部…、全部結が悪いんだ。








 __『仁奈ー。交換ノート、やってみない?』
結は、一冊のノートを持ち、私に問いかけてくる。
『えー。でも、子供っぽくない?』
私は、苦笑いした。
でも…
『良いじゃん。だって私達…、“親友”でしょ』
その言葉に、私の心が動かされ始めた。
 
 私は、少し前まで、なんでも面倒臭がるような…、そんな性格をしていた。
だけど、結のこの一言で、今の新しい自分がいる。

『…うん。そうだね!』
 私は笑顔でそう言う。
結も笑った。
『じゃあ、約束決めよ!』






  “親には絶対にバレないこと”








 __なんで?初めに言い出したのは結なのに。
ひどい。ひどいよ。
 私は今、寮生活をしているから、ほとんどバレる心配はない。
でも、結は寮じゃなくて、いつも家に帰っているから…。
バレてしまったんだ。

36:とかげ:2013/07/05(金) 16:13 ID:ffE

何故か2回出てしまいました…
すみません。

37:とかげ:2013/07/06(土) 09:27 ID:ffE

 結が…、寮生活をしていれば済んだかもしれない。
だけど、結の家は、お金持ちなんだ。
そして結はお嬢様。
 だから余計に悔しい。
 
 結の母親は、すごく厳しい人だ。
私が結の家に行ったら、追い出されるくらい…。
交換ノートなんて、持っての他。

 頭が痛い。
知らないヤツに絡まれたり…親友とは喧嘩しちゃったり…
 私は、保健室に入った。

「あの…、頭が痛いんです」
私は床にぺたっ と座りこんだ。
「あら、じゃあこっちに座って」
保健の先生は、青いソファーを指差した。
「……はい」
私は、言われた通り、そこに座った。

38:とかげ:2013/07/06(土) 12:36 ID:ffE

「今、熱を計るわね」
 先生は、棚の上から体温計を取りだし、私に渡した。
ピッ__スイッチを入れ、制服の脇に入れた。

 誰にも…会いたくない。
だからここに来た。仮病なんだ。
ぎゅっ 私は目をつぶった。

__ピピピ…
体温計が鳴った。
グレーの画面には、『37.0』__そう示されていた。

39:°:2013/07/08(月) 16:38 ID:ffE

 先生は、体温計を覗き込んだ。
「あら、熱があるじゃないの」
先生は心配そうにそう言うけど、本当は…嘘なんだ。
何故なら、脇にカイロを仕込んでるから。
 どうしても…、一人になりたかった。

「…それじゃあ、しばらくベッドに横になっててね」
「はい…」
私は言われた通り、上履きを脱いでベッドに横たわった。
 少し汚れた天井が見える。
 私はカーテンをシャッ と閉めた。








 __なんで。どうして。私ばっかり。
結… ううん。結未。
私はずっと、1年生の頃から、一緒に寮で暮らそう、そう言った。
だけど、『親が厳しいから』__って、聞かなかった。

 私の部屋には、ルームメイトがいない。
だってどうせ、余り物だから。
だから結未を誘ったのに…

 その結果、こういうことになったんじゃん。
全部、結未がいけないんだ。

40:とかげ:2013/07/09(火) 19:05 ID:ffE

 私は布団の中に顔を突っ込んだ。
「……っ」
そしてただ黙って、泣いた。

だって…、ぐちぐち言ってても仕方ないから。
 やっと気づいた。

だけど、悔しい気持ちは消えない。
二人で約束をしたのに。
 私は怒りでいっぱいだ。

「結…未…。結!」
 私はがばっ と起き上がった。
 ダメだ…このままじゃダメだ!

 いそいで上履きを履くと、カーテンに頭から突っ込んで、
「失礼しました」
そう言い、保健室を飛び出した。

41:とかげ:2013/07/09(火) 20:35 ID:ffE

「あ、ちょ…、待ちなさい!!」
 先生は、少ししてから気づいた。
でも、私は無視をして、そのまま廊下を突っ走っていく。

 __どうしても…結と仲直りしたいから…!

42:とかげ:2013/07/09(火) 20:47 ID:ffE

 ちょうど、階段に足を入れるところだった。




__ドン!!!

「いっ……?」

何かにぶつかった。
頭の中で、ぐわんぐわん という衝撃音が響いている。

 私はゆっくり目を開けた。

「………!」
そこには、…“アイツ”がいた。
 私は急に今朝のことを思い出した。
「…!あ、あんた…、今日の朝…!」
「ああ?」
そいつは、また頭をポリポリかいては、眉を下げた。

「は…?今朝、野球部に混じってたでしょ」
あくまでとぼける気なの…
ったく。
「………、あー。あれは、…俺の双子の兄貴」
「はぁっ!??」

43:とかげ:2013/07/10(水) 13:56 ID:ffE

 突然の言葉に、理解ができない。


こいつの… 双子の… 兄貴…


じゃああれは…、こいつじゃなかったってこと…?

 それなら、あんな風に言われるのも当然…。
 私は目の前にいるやつをキッ と睨んだ。
「何組。名前は」
「…白川 守」
やつには、なんだか似合わない名前だ。
まあ、それは良いとして…

「…いつか!いつかあんたに復讐してやる!」
私は大人げなくそう言うと、階段を急いで上った。

44:とかげ:2013/07/10(水) 16:09 ID:ffE

「はぁ…はぁ…」
 そういえば… 今何時間目だろ?
「!やば…」
授業中だ!

どっ… どうしよう…
し、仕方ないよね!
保健室出ちゃったんだし…。



 __今は、それより結と仲直りするのが先!!

45:とかげ:2013/07/10(水) 16:16 ID:ffE

 でも…、どうしてあいつは授業中に階段に?
あいつのことだ。
きっとサボりに決まってる。














 __タンタンタンッ

私は最後の3段を、自分でもびっくりするくらいの速さで駆け抜けた。
 『2−B』の文字。
私は後ろのドアを開け、
「遅れました!!」
そう叫んだ。
 先生は私を睨み、
「…どこへ行っていたの?とっくに授業は始まってるわよ」
と言う。
「………、保健室にいました。具合が…悪くて」
「そう。じゃあ早く座って」
私は言われた通りに、自分の椅子に座った。

46:とかげ:2013/07/11(木) 18:02 ID:ffE

 授業なんてどうでも良いから…、
早く結と仲直りがしたい。













___『キーンコーン…』
 やっとチャイムが鳴った。
これで… これで結と仲直りできる!!

 私は机に座っている結に声をかけた。
「ゆっ…、結」
結は一瞬こっちを見て、
「…何」
と 無愛想に答えた。
「…私、分かったの。結は、結は大切な親友だから。私が全部悪かったの。ごめん!!」





お願い___……!









「……………」
 結の目からは、ぽろっ と涙がこぼれた。
「私も…良くないって思ってた。なのに、なのに勇気が出なくて。ご、ごめ……っ…」
結は泣いていた。








 ごめん、…ありがとう。

結。

結未。



「ずっと親友だ…からね!!」
 私は涙を目に浮かべながら、笑顔で言った。

47:とかげ:2013/07/12(金) 16:09 ID:ffE

「うん…っ!」
結も、声を震わせながら。






 …私、今まで結とは、何度も喧嘩してきた。

だけど、喧嘩するたびに。







私達の、絆が深まっていくんだ。



 本や漫画で、よく見る。

こういうのを、“青春”って言うんだ… って。

 だけど、それ以上に。



私達は、それ以上の絆を守り続ける。
そう誓ってみせる。




 ___ずっと、ずっとずっとずっと!!
親友。

ううん…


“心友”だからね___結!!!


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