嫌っている少年と、好きな少女。

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1:梅 ◆MS.s:2013/07/20(土) 20:59 ID:3Xc



「お前なんて大嫌い」



そう私を傷つけたのは、君だったハズなのに。
傷つけられた私は気づけば君のことを目で追ってしまう。




「私は、好きです」



そう俺を好きだと言ってきたのは、あいつ。
好きだと言ってきたあいつは俺のことを意識しているようで。





            嫌っている少年と、好きな少女。

2:梅 ◆MS.s:2013/07/20(土) 22:08 ID:3Xc



「好きです」




人生初の告白の相手は、三島 晴(みしま せい)。
確か不良で有名だったハズ。





そんな三島と出会ったのは、桜の散り始めた春の終わりかけの頃――……。
それまで同じ高校だったけど、喋ることもなく、顔を合わせることもなかった。
だけど、変な高校生に絡まれていた私を庇ってくれて。
顔を怪我してまで助けてくれた時、やっと初めて恋したんだ。







「ごめん、俺お前なんか大嫌いなんだよね」



考え事している最中に聴こえてきた"大嫌い"という言葉はきっとなにかの聞き間違いだろう。


返事が返ってくるまで待っていようとずっと待っていると人がいなくなる気配が。
今まで下を向いていた真っ赤な顔を上げると、そこには三島はいなく枯れ葉がちらほら舞っているだけ。
その枯れ葉には誰かが踏んだ形跡があって。
きっとこの踏んだ形跡は三島の物。






あぁ、"大嫌い"って言葉は聞き間違いじゃなかったんだ。

3:梅 ◆MS.s:2013/07/20(土) 22:33 ID:3Xc



「好きです」




そう言ってきたのは内浦 華子(うちうら かこ)。
顔は学年なら二、三位を争うくらいの美少女。
健全な男子ならば、こんな美少女に恋をするんだろうな、とかバカなことを考える。



でも、今はそんなこと考える暇もない。





一刻も早く"お前なんて大嫌い"ということを伝えなければ。
俺は"こーいう"いかにも優等生です、というタイプが嫌い。しいて言うのならば大嫌い。






理由は特にない。
けれども大嫌いだから、頭を下げ耳まで真っ赤にしているこいつに言う。





「ごめん、俺お前なんて大嫌いなんだよね」




嫌われるように。
もう、好きだと思わせないように。
俺が最低な奴だと分からせるために。

4:あゆみ ◆I1o.:2013/08/09(金) 14:55 ID:hOI

切なげな表現とか、間のとり方とか大好きです…!

引き続き読ませてもらいますね(迷惑じゃなかったら)


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