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1:匿名さん:2013/07/21(日) 21:27 ID:p9s

ダイアリー〜運命の人 前編〜

「俺は叶うはずのない恋をした」

 俺は通ったことのない裏道で、彼女を見た。一瞬で惚れた、一瞬で好きになった。
俺は、それから毎日その裏道を使った。彼女に会うために。大学には遠回りで行った。
この時、俺はまだ自分が恋をしているなど、思ってもいなかった。

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 俺の名前は古閑アキ、近くの大学に通う大学二年生だ。授業が終わって、俺は家に帰ろうとした。その時、突然目を抑えられた。
「よっ!アキちゃん。だ〜れだ?」
「…そういう呼び方を許しているのは、上村直輝。と、いう人間しかいないけどな〜」
「おっ!よくわかりましたね〜。さっすがアキちゃん!」
振り向くと、そこには直輝がいた。なぜか極上の笑みで。
 俺は直輝と、家に帰る途中まで一緒にいることにした。本当は話したいことも聞きたいことも山ほどあるが、あまり一緒に居たくない。この極上の笑み、それからアキちゃんという呼び方、絶対に何か企んでいるに違いない。恐怖しか感じなかった。
―数分後
「そんでさ〜…」
さっきから愚痴しか聞いていないが、俺に会いに来た目的を忘れているのか?このまま愚痴を聞いていた方が幸せかもしれないが、ちょっと気になるから聞いてみよう
「ねぇ〜直輝。…何で俺に会いに来たの?もしかして、言いたいことでもあるの?それとも、聞きたいことでもあるの?」
俺は、勇気を振り絞って言ってみたが、やっぱり怖い。ただ愚痴を言いに来ただけにしてほしい。
「…あ!忘れていた!え〜と、何を聞きにきたっけ?」
思い出さないでくれ!直輝がこんなにも必死で思い出そうとしている、絶対に変なことを聞く気だ。あ〜あ、直輝の愚痴を聞いていたほうが、身のためだったかもしれない。でも、何を聞きに来たのか、少し興味がある。
「あ!おもいだした〜」
気持ち悪い笑顔、というよりも気持ち悪いニヤケ顔、気味が悪い。『おもいだした〜』という言葉も、もはや漢字ではなく、平仮名。はっきり言って逃げ出したい。さっき、『少し興味がある』と言ったが、訂正しよう、少しも興味がない。
「ちょっと、耳貸して」
「はい。何。」
俺は直輝に耳を傾けた(俺の気も知らないで、勝手に話し始めやがって)。何を言い出すかわからない、少し怖かった。
「…あのさぁ…アキちゃん。今さぁ…恋、してるよね〜。」
「…は?」
俺は直輝が一瞬、何を言ったのかわからなくなった。でも、直輝が自信満々に極上のニヤケ顔で、言っている。ということは、それほどの自信があるということだ。でも、意味がさっぱりわからない。俺は、理解しようと思い、どういうことなのか聞いてみた。
「あのさぁ…直輝、俺には意味がわからないけど…俺にわかるように説明して」
直樹が『ニヤ』と、笑った。
「えっ、だってさぁ〜毎日遠回りして、大学に行っているよね〜」
「…そうかなぁ〜。あまり意識したことないから…わかんね」
俺は少し顔をそらした。でも、確かにわからなかった。
俺はいつもと同じ道を歩いて大学に行っている。俺はずっとそう思っていたけれど、無意識に別の道を通っていたのかもしれない(遅刻しそうな時とかあったから)。でも、もしも本当に、俺が別の道を通って大学に通っているとしたら、なぜ直輝はそれを知っているのか、っていうことになる。今の内になんで知っているのか聞いたほうがいいのかもしれない(今聞かなかったら、いつ聞けるかわからないからな)。
「ねぇ、直輝…何で直輝が、俺は『毎日遠回りして、大学に行っている』って思うの?」
と言ったら直輝がまた『ニヤ』と、笑った
「なんで知っているか聞きたいの?」
極上のニヤケ顔。聞きたいけど、聞かないほうがいいのかもしれない。
「いや。聞きたくない」
「え〜。本当は聞きたいくせに〜」
直輝はどうしても言いたいようだ。聞きたいけど、絶対に聞かないほうがいい。でも聞かなかったら、どんな災難が来るかわからない。直輝も言いたがっているし、この際聞いておこう。俺は勇気を振り絞って言った。何を言われても驚いたりはしない、混乱したりしない。(まぁ、混乱するようなことはさすがにないだろう)
「うん。やっぱり聞きたいな」
直輝がまた『ニヤ』と、笑った。(『ニヤ』と笑うのは、何回目だろう)
「実はねぇ〜…アキの大学に、山内涼介って人がいるでしょ」


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