雨色涙。

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1:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:17 ID:QsA


光希、(咲良)です。

ご観覧して下さい´`*
えと、
雑談はお辞め下さい。
勿論雑談に繋がる話も。

お願いしますね。


>>2から、始めていきます

2:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:18 ID:QsA






―――君の涙は雨色で。

3:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:34 ID:QsA


春の五月。
とある親友がお宅を訪ねてきた。

「どしたの?」

そしたら、鞄を渡してきた。
…?

疑問に溢れつつ脳内で、
鞄の中を覗いた。


「えーと、これ、前のお返し」
そうだ、今思い出した。


先週、親友の真桜(マオ)が石で転んだ。
前が泥だったから、真桜の鞄が汚れちゃって。

ビニール袋をあげただけで、何で鞄をくれるの?

「ま、真桜!! これ…」

「これあげる、じゃあね」
真桜は微笑んだ。

そんな私の声も真桜の声で薄れて、
思いは届かなかった。

真桜が私の名前をかいてる。
書道をやってて、字が上手い真桜が
「坂本 日和(ヒヨリ)」
と書いてくれてる。



真桜は昔っからメンタルが弱くて。
泣き虫でもある。


だけど、心優しい女の子だった。

真桜、大丈夫だよ…?

4:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:48 ID:QsA



五月が終わり、六月一日金曜日になる。
現在中学二年生。

いつもの事であれ、今日は特に眠気がする。

ピロリ、ピロリとメールの着信音がなる。
チェーンメールか。

さて、そんな事はさておき
明日の体育祭の準備をしなきゃ。

赤組、白組、青組。

…そんなあたしは白組。

何でも無い、特しない毎日なんか終わっちゃえばいいのに。
どうせ競技をするだけで、

あたしは運動系大嫌いなのに。

明日なんか無くなっちゃえば良いのに。

5:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:56 ID:QsA



いつもの事なんか大嫌い。
夏なんか終わってほしい。

暇で溢れつつ毎日が退屈で、
一人で図書館でも行った。

喫茶図書館であり、
喫茶店と図書館がある喫茶図書館。

ここ、大川市の一番お気に入りで落ち着く場所。

そんな所に真桜が居た。

私を気にかけてくれるのは真桜だけで、
真桜を気にかけてくれるのは皆で。

それって不公平じゃないですか?

神様。

「真桜……!!」

そう叫んでいると、
裕(ユタカ)と花の声が耳に届く。

「ねーねー、日和って大人しくない?」
「分かるー、なんか暗いって言うかさ。真桜もそう思わない?」

「え…私はそう思わないよ。いつも優しいから…皆も誘ってみなよ」


…私の陰口。

6:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 21:59 ID:QsA



「へえ、そうなの…。真桜がそういうなら」

「ねぇねぇ、そこに日和が居るよ」
バレた。

恐怖心が襲ってくる。
恐怖心とともに、畳の所へと移動した。

「ねー、日和ちゃん!! 友達にならない?花も」

私は受け入れるだけしかなかった。

こく、と頷き花と裕の表情が変わった。
嬉しいのだろうか。

7:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/25(木) 22:00 ID:QsA



あげます´`*

8:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/26(金) 11:18 ID:QsA



我ながら再び本を探す。

”友達”の裕と花と真桜も誘わないで。
真桜も、きっと影ではそう思ってるんだろう。

日和ちゃんなんか信用できない、
もう一緒に活動できない、って。


「日和ー!! 一緒に読もう」

…花だ。

私は逃げ出した。
後から聞こえたんだ。
少女たちの声が。

「日和ちゃん…なんで?」

「日和…友達になったじゃん」
「おかしいの」


ほら、ほら。

皆…



何で暗いってダメなの?



…あーあ。
家に着いちゃった。


図書館が落ち着いたはずなのに、家の方が落ち着く。

多分、一人だったら落ち着いただろう。
私の我儘。

あの”友達”
裕と花は、誘ってくれたのに。

何で逃げ出しちゃったんだろう。

9:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/26(金) 11:20 ID:QsA



私の眼から
涙が零れ落ちた。


逆に、あの子たちは私を信用してくれてるんだって。

私が信用してないだけだって。

今思い出した。


雨色涙が零れ落ちた。


私なんか、明るくなれない。

10:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/26(金) 11:25 ID:QsA



そんな事も思って

次の日が経つ。
体育祭だ…!


大嫌い、大嫌い。

でもいかねば。
午前の部が始まり、放送の声がする。

<プログラム四番ー、二年生による二人三脚>


私らの出番が来た。


ぼーっと期待できなくて、
真桜から話し掛けられても無理だった。

二人三脚が終わって、結果発表にうつる。

<只今の結果、白組の勝ちー>

勝った、、、始めてかった。

午後の部の競技も終わり、体育祭が終わった。
片付けを手伝い、教室へ着き五分休み。


そのとき、パッとスクールカウンセラーが脳に浮かぶ。

11:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/26(金) 11:28 ID:QsA




スクールカウンセラーに、明るくなるにはと聞く。

先生は、
山村 恭子さん。

「緊張しないで、”皆を信頼する”のがいいんじゃないかしら」

出た。
私の嫌いな言葉が。


「…ありがとうございました」


そしたら、本当に裕と花と真桜にも関われた。



「裕ー!! 花と真桜も。ごめんね、さっきは居なくなって」

「おー、明るくなったね。日和ちゃん」
真桜が微笑んだ。

よかった…

あと一ヶ月半ちょっと過ぎで夏休みだ。

12:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/28(日) 11:47 ID:r1o



あげます。

誰かコメント下さい……orz

13:希鏡 ◆ZRpE:2013/07/28(日) 13:44 ID:yQs

読んでみたよ^^

描写いっぱい入ってて読みやすかった。
頑張ってね!

14:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/28(日) 14:23 ID:r1o



>>希鏡

わ、ありがとう!!
前より進歩してないことが分かったんです……

15:りな ◆snuQ:2013/07/29(月) 08:13 ID:Di.

杏奈たんよ。なんか書き方変えた?
多分、気のせいだと思うんだけど……。

私、乃愛ね!よろよろ!

16:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/29(月) 12:08 ID:dcc


>>りな

はい、そうです!!
多分、この書き方の方がいいかなー、て。

観覧しにくかったら、元に戻しますが……
コメントありがとうございます。


題名はつまらないですが、
内容は皆が読みやすそうにしていきます!!

敬語ですいません。
会ったことあるのに…

17:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/29(月) 12:31 ID:dcc



明るくなれた自分が、

スクールカウンセラーの所へ礼をしに行く。
「ありがとうございました」

そう言い、返事も聞かないで戻って行く。
そこから
裕と花は皆を私へ誘う。
友達になった方がいいよ、すごく良い子だよ。

そういう二人の言葉に私は驚く。

真桜も驚く。

真桜は恥ずかしがり屋だから、
誘わなくてもいいけど。

18:杏奈 ◆Tr5.:2013/07/31(水) 13:09 ID:dcc


あげ二度目……すんません。


明日には更新できると思います´`*

19:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/01(木) 10:35 ID:dcc



呆気なく気をとられる。

”親友”は真桜なのに、
裕や花に親切にしてもらってる。


本当の親友は、裕か花なのか思い込む。
…いや、そんなはずは無い。

裕と花が親友だ。

いつも一緒に居るから…

真桜も友達が多くて、大体女子の全員。

真桜の親友は全員で…私の親友は、居ない?
そう思う。

ふと真桜に声をかける。


「真桜…あたしの親友って誰?」

いきなり言われた言葉に、
真桜は驚く。

いつもの事じゃないから。

「え……、私でしょ…?」


だよね、真桜はそう思い込むよね。
「そんな事聞いてどうしたの?」


「え、いや、別に…」
戸惑うあたし。

20:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/02(金) 10:09 ID:dcc



いきなり、何で親友じゃないと思ったんだろう。

真桜には彼氏も居るし、花と裕も付き合ってるし。
仲間外れはあたしだけ、また思い込む。


放課後まで考え込んで、
授業の話は入らなかった。

先生まであたしだけにプリントを配らないし、
取りに来いとか。


あたしは一番前の席なのに、配られない。

いじめじゃないですか?


そのまた、今日の放課後には校長に先生は怒られてる。

いい気味とも思う。


「真桜…一緒に帰ろう」

そういったら、今までにない応え。
「ゴメンね、今日は翔と帰るんだ…」

意外。

裕も花も、Wカレカノで帰るらしくて。

21:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/02(金) 10:14 ID:dcc



そして、私が家に着いた頃。

真桜はインターホンを押した。
何で真桜?


その時は部屋に閉じこもってた。

階段を上がり、ノックしてくると
あたしは俯いた。


いきなり言った真桜の言葉。

「ごめんっ…ごめんね!! 私、知ってたのに…
 裕と花は日和と帰れないって。なのに、置いてきぼりに」


「”親友じゃないよね、こんなの”」

真桜はその二言を言い、帰ろうとした。

だが止めた。
「真桜…違うよ!! 大丈夫なんだよ!」

あたしも言った。

真桜は泣きじゃくった。

それからまた帰り、今の部屋は静かになった。

22:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/02(金) 10:40 ID:dcc




部屋から出て、七時頃になる。

落ち込みもなくなり、すっかり元気になった。
ソファに座り、寝転がる。

テレビに目を向け、ずっと見ていた。

"ブチ"

「な…っ!!」

後ろを振り向くと、
リモコンを持ったお母さんが立っていた。


「もうご飯よ」

そういわれたら、体が席に向かう。

すっかり食べ終わった頃、
そのテレビの続きを見た。

23:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/02(金) 10:43 ID:dcc



"ブチ"

また消される。
「宿題やりなさい」


いつもいつも、注意ばかり。
あまりにも呆れるから、
ちゃんと宿題をやった。

数学の宿題を終えて、歴史の宿題にうつる。

30問の歴史問題。

それをやり遂げ、自分の書いてる小説を書きに行く。

24:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/02(金) 11:09 ID:dcc



三ページくらい書いて、終わりにする。

それの事で、30分かかった。
登場人物の主人公は、名前が思い浮かばない。

だから日和。自分の名前にした。

時計をみると、もう八時四十分だ。
いつもより早めに寝よう、そう思いお風呂に入った。

風呂に入り、30分が経過した。
ドライヤーで髪を乾かし、ベッドに向かって歩いてく。

部屋に着き、寝転がったら目覚ましをセットする。
明日は休日だ、部活がある。


早めに起きねば。

25: ◆Tr5.:2013/08/02(金) 21:14 ID:dcc




目覚ましがなる。
いきなりなる目覚ましに驚き、
頭を打ってしまった。

「痛…!」

そんな事気にしないで、着替えをする。
急いで朝食を済ます。
友達が待ってる、

その友達は”沙恵(サエ)”。

そう、この友達は。

真桜が昨日家に来て、手紙を渡した。
その中には沙恵からの「友達になろう」、
その一言が書かれていた。


「ごちそうさま」

歯磨きが終わり、玄関へ向かう。

「お待たせ、沙恵」

26:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/05(月) 10:13 ID:dcc



今日はいつもより早い。

沙恵は早いのが普通、こっちもペースをあげなきゃ。
沙恵のおかげで、いつもより早い。

スタスタと歩いてく早い足に着いていけない。

着いていこうとしても、2pくらい遅れていく。

喋る事もないから、暇。
真桜と裕、花の方がよかった気が。


つまらないのかな?

あたしと行ったら。

27:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/06(火) 10:36 ID:dcc


あげまし(ω`ゞ)

コメントほしい件…

28:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/06(火) 22:49 ID:dcc



そんな事はおいとき、
話題を考え込む。

何がいいかな。

好きな芸能人は、普通。
好きなアイドル、普通。
趣味をきくのも、普通。




…、どれもいいのが思い付かない。


嫌いな男女のこと…、
ちょっと失礼だ。


「話す話題ないねー…」

沙恵の口から言葉が。


とにかく何か言う。

「は、初めてだもんね……」

29:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/07(水) 10:13 ID:dcc




「うん」

それからまだ会話は続く。
いつのまにかこの事が話題になり、
前をみると学校だった。


昇降口が開き、教室へ向かう。
沙恵と私は一番乗りで、
こっそり交換ノートを取り出した。


そこには

「沙恵と日和のnotebook(ω`ゞ)」

と書いてあった。

30:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/07(水) 10:20 ID:dcc



そのとき、ガラっとドアが開く。

「やばい、早くしまわなきゃ!!」
先生はとても厳しいから、
小さな手紙や工作など、勉強に関係無い物なら
全て持ってきちゃダメ。


特に小さな手紙より大きい物だから、
きっと怒られるだろう。


そのとき、沙恵のリュックサックからノートの角がみえた。

裕はそれを目にする。

31:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/07(水) 10:21 ID:dcc



祝30します……

しょぼいんですけれど。

意外とコメ少ないのに
始めたばかりなのにこんなに進むなんて

意外とヤバくありませんk((

32:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/07(水) 10:27 ID:dcc



裕と沙恵は友達じゃないから、
目を合わせたりケンカやトラブルになる。


「何これー?」

裕はそう言いながら角をひっぱりだそうとする。

「あ、辞めて……!!」
あたしも何か言わなきゃ、
でも言葉が出ない。


沙恵はこしょこしょ話で言った。

「日和もなんか言ってよ!!」

運よく、教室にはあたしと裕と沙恵と花と真桜の五人だけだから。

大きい事にはならなかった。

「裕…、友達でしょ? 辞めて、辞めて」
あたしにはそれくらいの一言しか言えなかった。

真桜と花は知らないふりして逃げてた。

裕は引っ張り続ける。

もっと強引に。
”友達”のはずなのに。


強引に引っ張り続けて、ついに沙恵は本気を出した。
そしたら裕は倒れ、舌打ちした。

よかった…。

そのときの沙恵は、こうあたしに向かい言っていた。

「なんでそれしか言わないの!? 大切なノートじゃん…
なのに、どうなっても良いの? もういいよ…絶交」


最後の言葉は聞きたくなかった。

絶交、それだけは言われたくなかった。

裕とは仲直りできたけど。

33:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/07(水) 19:53 ID:dcc



昨日、始めて友達になったばかりなのに。

一日目で絶交…信じられない。
沙恵も最初は本気じゃなかった、
そうとしか考えられない。


沙恵も…

細かすぎ。

あたしの脳には
一言、言った気がしたのに。


沙恵なんか大嫌い、大嫌い。

絶交くらい平気。
そのとき教室には、沢山の生徒が入ってきた。


あたしが泣いてるのに桐山瑞稀(キリヤマ ミズキ)は気付いた。

「どうしたの」

「…話掛けないで」

…あ、いけない。
心配してくれたのに。


「あ、今のはなしね。ありがとう」

34:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/08(木) 10:52 ID:dcc



「あ、分かってるよ」

そういうと瑞稀ちゃんは去っていった。
沙恵はあたしの方をチラりと見たけど、
あたしは知らんふりした。


沙恵との席は近いから、
よく見てくる。

沙恵が前だから。
班は違うけど。


こう思うとどんどん一瞬の友達が増えている。

一瞬の友達。

話し掛けられるだけ。

35:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/08(木) 11:01 ID:dcc



お知らせ

瑞稀ちゃんの苗字を改名しようと……(´∀`)

山村 瑞稀

36:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/08(木) 11:02 ID:dcc



あと
このスレは70で終わらせたいと…

37:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/08(木) 11:06 ID:dcc



そろそろ夏休み。

そんな思いを胸に抱える。
真桜と一緒に花火大会、

裕と花とは遊園地へ行く。

いつもの事ながら授業はあり、
ノートをそんなにとってない。

「坂本、ノートは」

「あ、すいません」
急いで書き続ける。


あと一週間で夏休み、
だから一学期分のノートを一個もとってない場所があると
宿題になる。

これ以上は増やされたくない、

どうしても。

38:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/09(金) 15:58 ID:dcc



机に手をつき、
暇する自分。


ノートを書く事も
強風の音で飛んでいた。

チャイムがなるのにも気付かず、

大体の人が出ていくのも気付かず
帰りになった。


誰も居ない帰り道。

頭がぼうっとしてる今日だから、
反対周りになったんだろう。


その目の先には、

人の影が木の裏に隠れてる子。
近付いてきた……!!


、無視して歩く。
目の前を通ったところ、腕を掴まれる。


「だ、誰ですか?」

39:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/09(金) 16:02 ID:dcc



その人は……

学校一かっこいいと言う


”石沢 翔”君。

あたしは可愛くもない、ブスでもない平凡な女の子。
「いきなりでゴメンね、好きです」


その言葉は聞き間違い、そう思った。

40:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/09(金) 16:05 ID:dcc



今更ですいません。


えと
題名を変えようと思います。


”この想い、忘れないで。”

41:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/11(日) 11:35 ID:dcc



題名、別のにしようかと…

「薄れた物。」

にします!

42:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/14(水) 11:06 ID:dcc




あげます

43:杏奈 ◆f2No:2013/08/15(木) 11:53 ID:dcc



「聞き間違い…」

そう呟き、走ろうとする。
「いや、違うよ!」
耳にその言葉が入り、止まる。
振り向いたところには、真剣にあたしをみてる目。


翔君…

それは、ちょっと不良な人。
だけど皆の好みだから
付き合ったら自慢できる。


「わ、分かりました、、okです」

44:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/16(金) 12:29 ID:dcc




付き合いもして、二日。


正直言うと不良との付き合いだから、
翔はやっぱり男と付き合う。


恋人じゃない感じ。

こんなにも離れてるのは、
恋人じゃない。



「翔…、行こう?」


「ああ、うん。後五分だけ待ってて、ごめん」

45:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/20(火) 10:40 ID:dcc




付き合う暇もない、

ずっと遊んでばかりの翔。
「翔……帰るよ!」

引っ張っていたあたしの手を
翔は振り払った。

「いってーな! 辞めろよ」


口の悪い言葉使いで、
ブチっときた。


女子皆は翔に惚れるけど、
どこがかっこいいんだろう。


そんな思いが伝わって、翔が睨んできた。

急いでそっぽを向き、周りをみる。

46:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/21(水) 11:13 ID:dcc



でも、大好きなことには変わりない。

翔の優しさを、あたしは知ってるから。
揺れる影を見詰めていた。


いつのまにかあたしは叫んでいた。

「翔…! 行っちゃうからね」

その場から立ち、去っていく。
「お、おい待てよ! 今行くし…、じゃ達也またな」

翔が缶を蹴り、そう言った。

47:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/23(金) 16:29 ID:dcc



「……翔。 本当にあたしと付き合う気あるわけ?」
すぐに返事は戻ってくる。

「あるよ。明日空いてるか?」

1時から6時まで空いてる、そう伝える。
翔は満面の笑みを浮かべ、何かを言いたがる。

しばらく黙ってたけど、
漸く喋る。


「飯野遊園地行こうぜ」

て、照れる。
その事を受け入れ、ばいばいした。

48:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/29(木) 13:17 ID:dcc



その言葉にあたしは何も気にせず言った。

「付き合ってから一日でデートなんかしたくありません」
その言葉に翔は怒ったよう。

「俺に逆らうな」
そう言ってあたしの胸倉を掴む。


急いで止める。

「辞めて。暴力反対」
スパっとそう応えたあたしに、翔は驚いた。

49:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/29(木) 15:58 ID:dcc



「あ…つい。ごめんね」

返事をしない翔は、
”あたしと別れたい”みたいな。


「ねぇ…翔?」
「ほっとけよ!!」

いきなり怒鳴った翔の顔は
怒りに満ちていた。
…昔、真桜は言ってたかも。


『翔君とは関わらない方がいいよ』
『何人とも付き合って、すぐ別れるから』
『思いやりがある子が本物の彼女らしいよ』


…――そんな事を言ってた。

真桜は忘れてるらしいけど。


――無言であたしと翔は帰る。
一歩一歩進んでいく足が速い。
そのせいか、
あっと言う間に家へ着く。

さよならも言わずに。

50:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/29(木) 16:28 ID:dcc



翔は、あたしに怯えてたかもしれない。

思いやりがない女の子…それはあたしだった。
自分が悔しい。

扉を開け、乱暴に靴を脱ぐ。
「靴揃えなさい!」

叫んだお母さんの目には、
あたしが映っていた。
冷蔵庫を開け、カンジュースを取り出す。

飲み終わったらゴミ箱へ向かった。

51:杏奈 ◆Tr5.:2013/08/30(金) 11:40 ID:dcc



そう、結局翔のデートは受け入れた。
真桜に相談もしたが

「せっかくだから行きなよ」
そういわれる。


明日の準備をする。
左から二番目の鞄を手に取り、
物を詰めていく。

満月と言うのもしらないまま
あたしは準備ができた。

52:匿名さん:2013/09/01(日) 20:38 ID:dcc

あげます!

53:杏奈:2013/09/09(月) 18:21 ID:dcc



___次の日になる。

デート、その日を覚えていたあたし。


いつもは遊園地なんか行かないし、
誘われもしない。

待ち合わせの場所へ向かう。

「おーい、日和!」
翔の声が耳に錆びついた。


「あ、翔!」

翔の元へ駆け付けた。

54:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/10(火) 17:51 ID:dcc



今日はやけに人が多い。
太陽が照りつき、帽子を前にずらす。

「日和、無言だな。どうしたんだよ」

暇そうな翔の態度に、あたしは焦った。

「あー、えと、…観覧車観覧車!!」
…………

………

……




「おい…お前、大丈夫かよ」
翔は笑う。

「高所恐怖症でした……」
汗をかきながら言うあたしは、
吐き気がした。

「気持ち悪い…、トイレ行って来る」

55:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/16(月) 10:28 ID:dcc



あたしが帰ってくると、
翔は再び「大丈夫かよ」と話しかけてきた。


「大丈夫! 大丈夫です」

呑気に言うあたし。


乗り物を色々見て周ったけど
どれも空いてなかった。

――ようやく空いた乗り物は

フリーフォールだった。

56:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/19(木) 16:59 ID:dcc




あたしが大の苦手の乗り物。

観覧車は、一番上まで来ると吐き気。
フリーフォールの高さは平気だけど
いきおいよく行く瞬間が嫌い。


「おい、空いてるのそれしかないからそれ乗ろうぜ」

翔は普通に。

――あたしが怖いのも知らないで。
そりゃあ、真桜と裕と花にしか教えてないけど。


「う、ん」

断れるはずもない。

それしかない物にも乗らないなら、
翔は退屈してしまう。


チケット売り場へついた。


…怖い、怖い。
怖気がする。


ダッ、とその場を駆け抜いたあたしを
翔は「待てよ!」と叫んだ。

追いかけて、捕まえられた。

「理由はなんだったんだ?」

57:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/19(木) 17:02 ID:dcc



優しく言う翔。

理由を話しても、返事はこない。

「……」
――予想通りじゃない言葉が出てきた。

「な、なんて言ったの?」
涙声であたしは聞いた。


「分かった。それで乗りたくなかったのか……
気持ち、気付いてあげられなくてすまん」


あたしの予想とは正反対な言葉。


怒ると思ったら
怒らなかった。


「分かってくれてあり…が…っと…」

ヒック、ヒックとあたしは泣いてたから
ありがとう、とあたしの声は聞こえて無かった。

58:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/21(土) 11:07 ID:dcc



一個の乗り物を乗り終わるたびに
一個の乗り物が空く。


「コーヒーカップか…」
「スリルないものばかりだね」

ただ、操縦機があったから
スリル満点にもできた。
あたしと翔は、スリルが大好きだから。


”弱 中 強”の三つのなかで

あたし達は強を同時に指差す。

そして再び
”ちんまり回転 回転 超回転”
の中でも超回転を選んだ。

全部選んだら、始まった。


髪の毛がぶわーっ、と上にあがる。

だが、全然怖くない。

59:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/23(月) 11:33 ID:dcc



乗り終えて、あたしはいう。
「全部強にしたのに、怖く無かったね」


「まぁな」



――十分ほど経った。
その間に、乗り物を二個乗った。
大体スリルがあるので、
最後の乗り物しか残って無かった。



「…最後ジェットコースター乗ったら帰るぞ」


その一言を翔は、ポツりと言い
あたしは頷いた。

60:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/26(木) 17:12 ID:dcc



―――ジェットコースターを乗り終わったあと。

今日、遊園地で三時間も遊んでた、いっけない。
しかも二人きり。


ずっと手をつないでたら、
翔がいきなりキュッと手を強く握りしめた。

いきなりだったから、驚いたもので。

顔も赤らめてしまった。


「い、いきなり強くしてどうしたの?」
ドキドキしながら聞いてみた。

「いや…何でもないけど。無意識にそうなっちまった」


その回答で、あたしはホッとした。



―――――――……

三十分後。

駅へ着いて…電車を待ってた。
そのとき。


アナウンスがいきなり流れ、注目した。


あたしが目にしたのは。

61:杏奈 ◆Tr5.:2013/09/26(木) 17:15 ID:dcc



え…ウソ。


耳にした言葉は
『えー、台風が近づいてすごい大雨なので、電車は運休です。
明日まで無理なので、隣の旅館を借りて下さい』


二人きり。

お泊り。

……有り得ない。
すごい、ドキドキする。


”隣の旅館”は、お金がなくても最高二部屋借りれる。
一部屋じゃない…よかった。

お母さんにメールして、
”あら、ラブラブじゃないの〜。よかったわね♪」

と返事がきた。

62:匿名さん:2013/10/04(金) 16:25 ID:dcc



お母さん、そんな言葉は辞めてよ。

翔の顔をチラりとみると、真っ赤になっていた。
心臓に手をおく翔。

わざとらしい縁起に、あたしは呆れた。


十分後。

いつの間にか、手をつないでた。

「着いたね…」

63:匿名さん:2013/10/12(土) 18:50 ID:kI6


あげ

感想こない…

64:杏奈 ◆Tr5.:2013/10/22(火) 19:18 ID:jmk





「おう、着いたな」
しらけた顔で答える翔。

――その頃、お母さんは東京から名古屋行きの電車に乗っていた。

こんでても乗らなきゃいけない。

「512号室、か」

言う気もなかった、言わない気もなかった言葉が
口から出てきた。


そんな小さい独り言に翔は返事する。
「そうだな…」
「俺の住んでる号室じゃんかよ……つまんね」


あたしは一軒家だから。

そんな事はない……
「って、そうなんだ。でもつまんね、はひどくない?」

65:杏奈 ◆Tr5.:2013/10/22(火) 19:23 ID:jmk



――数十分後。



「じゃ、あたしは512だからばいばい」

「おう、俺は隣の513だし」
隣……。

このホテルは窓があり隣がみえるから、
窓をお互いあけて糸電話で喋れる。

子供っぽいけど。

大声出せば、きこえる。

ピュンっ

何? 何なの?
目にしたのは、糸電話。


『つまんねーから掛けちまった』
ニッ、と笑う翔の笑顔は一番よかった。

『うん、じゃ話そう』

それから、沢山プライベートも話した。
いつのまにか、30分も喋ってた。

このホテルにはペット屋さんがあり、
安くてふたりで入った。

66:杏奈 ◆Tr5.:2013/10/22(火) 19:25 ID:jmk


そのペット屋には、鳥も沢山あり、

普通は3000くらいの噂なのに。
なのに…

ここは、1000円!

安すぎて、買った。

名前はポピーちゃん、それはあたしがポピーの花を好きだから。
オス…だけど、可愛い。


お喋りも大得意だった。

「翔、ポピー可愛いね」
「おう」

67:杏奈 ◆Tr5.:2013/10/27(日) 10:30 ID:jmk




「これさ…正直言って、どっちの家で飼うの?」

翔はぎくりとした。
「……そういやそうじゃん! 俺、母さんが鳥好きで
飼えるや」


あたしは安心した。
溜め息をついたところで、翔は歩き出す。

「待って、どこに行くの?」
「決まってんじゃん、日和の好きな花火だよ」

と。

”日和”…
名前で呼んでくれた。


今はもう夜だったのを忘れてた。
花火が大好きで、

それをやろうと誘ってくる翔は優しい。

翔は”火”が少し怖いのに、
あたしのためにって。

68:杏奈 ◆Tr5.:2013/11/11(月) 11:51 ID:r1o



「しょ、翔、大丈夫なの?」

あたしがみた翔は、
火に震えてた。


「あ、ああ、大丈夫、さ」
それの何処が大丈夫なんだか。

まあ、いいか、と思いつつ花火を続ける。

69:杏奈 ◆Tr5.:2013/11/18(月) 19:24 ID:jmk



「翔、そろそろ辞めようか? 怖いならいいよ」

そういいつつ、にこりと微笑んだあたし。
でもは翔は否定する。

「大丈夫だよ、俺は男だし」

微笑み返した翔に、
なんだかドキンときた。

もう翔の不良っぷりは直ったかもしれない。


花火が終わり、旅館の中へ戻った。

翔はほっとしていた。
そして時間がたつと、畳で寝てた。

「ありがと、翔」

70:杏奈 ◆Tr5.:2013/12/02(月) 18:00 ID:jmk



あたしは微笑んだ。

…翔は無言になる。
「ど、どうしたの!? あたし悪いことした?」

「い、いや…
 日和の微笑みにきゅんときた……だけ、です」

顔が赤面になる。
勿論、あたしの顔も。


翔も微笑み返した。

「そっちの微笑みにも…きゅんときた、です」
あたしは咄嗟に言った。


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