咲恋

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1:林檎:2013/08/01(木) 16:46 ID:Ygw

登場人物

須藤 飛鳥(sudo asuka)♀
・強気で負けず嫌い
・現在高一になったばかり

佐野 望(sano nozomi)♂
・頭が凄く悪い
・飛鳥と同クラ

菊田 美園(kikuta misono)♀
・自分勝手で自信過剰
・飛鳥、望と同クラ

2:林檎:2013/08/01(木) 16:57 ID:Ygw

序章

「ママー「恋」って何?」

_______十年前…

その時は生意気な年齢だった。
確か、恋する物語の絵本を読んで初めて"恋"を知った。







____飛鳥……

"恋"って言うのは_______




誰かを好きになって、ドキドキする気持ちを"恋"って言うのよ_____………

3:林檎:2013/08/01(木) 17:49 ID:Ygw

『~~♪~~~♪』

携帯のアラームで目が覚めた。
携帯を乱暴に開き時刻を確認する。

8:20______……



って、完全に遅刻じゃーん!!!


ダダダッと階段を降りて、制服のポケットにコスモブラックの携帯を入れる。

お姉ちゃんが呑気に遅めの朝御飯を食べていた。
「飛鳥…まだ起きてなかったの…」

卒倒しそうな声で言われた。

「だって眠いんだもん」
「まだまだ子供ね」

フッと鼻で笑ってからお姉ちゃんは、洗面台に消えた。

感じ悪っ……


「てか飛鳥、学校行かないの?」


あ、忘れてた!

「行ってきまーす!」

4:林檎:2013/08/03(土) 09:22 ID:Ygw

外へ出ると朝日が視界に入ってくる。
眩しい太陽に目が眩みそうだ。
家の近くに止めてあった自転車に跨いで、漕ぎ始める。
急がないとまた、柴田に怒られる。
彼奴…怒ると話しがズレてくんだよね…。

ヤバイ…!!
早くしないと、マジで遅刻だ…っ
と、角を曲がろうとした時……


「うわ!」
「え…」


ガッシャン…!


自転車と自転車がどうやら、ぶつかった様だ。

「すみません…俺、前見てなくて…」
「あ、大丈夫です…私急いでいたので」
「怪我有りませんか…?」


そう言って知らない男子が手をさしのべてくれた。
「あ、大丈夫です…怪我してませんから…」


私はいそいそと自転車を立て直した。
「ぶつかってしまって本当にすみません」
「いえ、此方こそ」


私はまた、自転車を漕ぎ始めた。







______それが、彼と私の始まりだった。

5:林檎:2013/08/03(土) 09:33 ID:Ygw

キーンコーンカーンコーン…

はぁぁ……間に合った。

「飛鳥、また遅刻しそうだったの?」
「ああ…美園か…」


この子は美園。
中学の時からの親友だ。
私と同じで負けず嫌い。
そういう所で仲良くなれたのかも。

「ああ…美園か、じゃ無いよう」
と頬を膨らませた。

そういう所は、可愛いんだから。


「………」 「………」

その後、何も喋る事は無く暫く沈黙が流れた。


美園は唐突に沈黙を破った。

「私さー、気になってる人居るんだ」
「え、誰?」


美園が恥ずかしそうに指を指した。
その人は……

顔が整ってて髪は茶髪。
凛々しい眉に、純白の肌。

その顔は何処か見覚えがある。

もしかして……

「今朝の、自転車の人…?!」
だった。

6:林檎:2013/08/03(土) 09:48 ID:Ygw

嘘…同じクラスだったの…?
私、男子に興味無いから分かんなかった。

「今朝の自転車の人…?何それー」
と美園が興奮した目で見てきた。

「えっとね……」

少し戸惑ってしまった。
美園が気になってるのに、話して良いのだろうか…?

「何々…?何かヤマシイ事…??」
「違うよ!何妄想してんの!!」


私は何故か赤面してしまった。

すると……

「今朝の、須藤さんですよね…?」
「え…?」

と振り向くと、彼が居た。

「どうしたんですか?」
「あ、ぶつかった時…落とした見たいで…」

スッと伸びてきたのを見ると、
撫子のブレスレットだった。

「あ…コレ……」

お母さんの形見だ……。
お母さんが無くなった時に貰った物だ。
お母さん…撫子が好きだったよね…。


「ありがとう…コレ、形見なの…」
「そっか、見つかって良かった」


ニコリと微笑んだ彼は、自分の席へ戻って行った。

「ちょっとちょっとー、何甘い雰囲気になってたのよー」

と美園が肘をつついてきた。

「そんなんじゃ無いよ」
私が反論すると、

「でも…飛鳥に負けないからね!」

へ…?
負けない……?


何の勝負してるのか分からなかった。

7:林檎:2013/08/03(土) 10:02 ID:Ygw

「次、移動教室だよ!四階だから急ご」
「う、うん…」

あーあ…何の意味か聞けなかった。
それと……

彼、なんて名前なのかな……?



       *



「セーフ!」
と美園が滑り込みの真似をした。

「良かった…」
「あれ…?一人来てないよ」


私が指を指すその時、


「すんませーん遅れましたっ!」
「望ーまだ岸田来てねーよ」

彼だ……。
"望"って言うのかぁ。


「おっ、菊田ちゃん何立ってるの?相変わらず可愛いねー」
「キモイ名前で呼ぶなっつーの」

「望、ナンパかよー早過ぎんぞ!」
「ちげーよ!」


ドッと笑いが起こった。
私もクスッと笑った。

不意に望君と目があった。


「ヨッ!」
とニコニコして私を見ていたのでフイッと目を反らした。

さっきは、敬語だったのに……。
急に友達見たいな挨拶でビックリした。



何故か鼓動が早くなってきた気がした。
この気持ちは______恋?


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