信じたくない現実

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1:林檎:2013/08/03(土) 21:38 ID:Ygw

前、似た奴書いたんですけど
あれ続いてたので似たバージョンを書こうと思いました。

登場人物を紹介しますねー。

木嶋 景 (Kijima Kei)♀
・明るい&優しい

安藤 瞳 (Ando Hitomi)♀
・友達が少ないタイプ
・人見知り

咲坂 梨沙 (Sakisaka risa)♀
・強気で自分勝手

橘 乃夏未 (Tachidaba Nokami)♀
・男っぽい性格、男子友達が多い

片山 寧 (Katayama Nei)♀
・超意地悪でぶりっこ

2:林檎:2013/08/03(土) 21:46 ID:Ygw

序章

_____一人にしないで……

そう声を掛けても、皆見てみぬフリ。

怯えた眼で私を避けて行く友達。
毎日の罵声とクスクス声。
色んなモノが私を苦しめて傷めた。

先生や親に聞いても……
「そんなの放って置けば治まる」
って聞く耳を持ってくれなかった。

親、友達、先生、世界、全て要らない。



____私に自由を頂戴。
只それだけが私の願い______。

3:林檎:2013/08/03(土) 21:56 ID:Ygw

第一章 本当の友達…?

「「「景ー!」」」

三人の影が背後に見える。
私は思わず手を振った。

「梨沙、乃夏未、寧ー!」
ハイタッチを私達は交わした。

「ヤッタネ!同クラだよ皆」
リーダー格の梨沙が微笑む。

「梨沙が居ると安心するわ」
と寧。
「僕達は要らないの?」と乃夏未。
「まーまー、明るく行こう!」
と私は能天気に言う。


三人とは、小学校からの付き合いだ。
三人が居るだけで毎日やって行ける。

女子会で恋バナしたり
本屋で立読みして店員に怒られたり
プリ撮りに行ったり……

充実した六年間だった。

中学校生活も上手く行くと良いな!

4:林檎:2013/08/03(土) 22:06 ID:Ygw

教室に入ると、彼女が羨ましそうな目付きで此方を窺っていた。

「………」
「どーした?景」
乃夏未が私の顔を覗き込む。
私の視線の方向に気付いたのか愚痴を言い始める。

「梨沙、瞳も居る…」
「えーマジかよ…彼奴とは関わりたくない!」
「だよねーマジキモー」


安藤瞳_____……。
私の幼馴染み。
幼稚園の頃から友達が居なくて、いつもポツンと絵本とか積木をしていた。

幼馴染み…と言う響きは、他の人から見れば良いものだと思う。
でも、私から見れば迷惑だと思う。

あんな暗い子とヨチヨチ歩きの頃から幼馴染みなんて……。

ハタ迷惑だ。
梨沙達は、私と瞳が幼馴染みとは知らない。
だから、秘密にしている。
張れたらお仕舞いよ。
友情が崩れたらって思うとゾッとする。


「景ー?授業、始まる」
「え…?嗚呼…御免ボッーとしてて」
「しっかりしなよ!試験だよ?」

と梨沙はクルッと私に背を向けた。

5:林檎:2013/08/03(土) 22:18 ID:Ygw

「ではー試験始めっ!」

カリカリカリ……とシャーペンの音が集中力を乱して行く。

英語は小学生の時、習ってたしソコソコ出来る。
うわー簡単でしょ。

「"Nice to meet you"っと楽勝♪」

前を見ると、梨沙が苦戦苦闘していた。
問題用紙と睨めっこをしている。

梨沙は、英語だけ苦手だもんねぇ…。
それに引き換え、私は英語だけ…。

寧は全教科完璧だしなー。

おっ次の問題は……、

"What do you Iike"の質問を答えろ……か。

好きな物……?
うーん特に無いし……。
てか、何でこんな事聞くのよ。

とブツクサ文句を言ってると、


「はい時間です、後ろから答案用紙集めてー」

嗚呼、終わっちゃったー

6:林檎:2013/08/04(日) 07:32 ID:Ygw

「梨沙ー、放課後にクレープ食べない?」
毎回試験が全部終わると四人でクレープを食べに行くのだ。

「うん!じゃ、乃夏未と寧誘って来る!」
梨沙は、クレープが大好物だからご機嫌だ。
私もクレープが大好きだからウキウキで授業に励んだ。


        *


「んー!クレープ、マジ最高!」
梨沙がニコニコしてクレープを頬張ってる。

「寧、クリームが顔に付いてるよー」
「そういう景こそ付いてる」
「え、何処?」
「嘘ピョーン!」
「もー!寧」

寧は悪戯っ子でドSだから結構、友達にも冗談とか言う。
そこが寧の良いところと私は思っている。









____でも、この関係はいつまで続けられるのかなぁ?

7:林檎:2013/08/04(日) 12:42 ID:Ygw

「じゃ、バイバイ!」
「うんまた明日ね」

私達は二つの道で別れた。
それにしても一人かぁ…。

早急まで夕日が綺麗だったのに、もう日が暮れて来た。
早く帰らないと暗くなるな…。
と、家まで着いて家に入ろうとした時……、


「あっ…」
私の視線の先にスーパー袋を持つ、瞳が居た。
やはり、一人で居た。

「景ちゃん、咲坂さん達と一緒じゃ無いの?」
「別にあんたに関係無いでしょ」
「そうだよね…御免……」
瞳はシュンと元気が無くなり、反対方向に去って行った。



「景ちゃん」
「何よ、まだ文句?」



「何で冷たくなっちゃったの?」
瞳が寂しそうに呟いた。
眼の奥は暗闇で何も映していない。


「あんたとつるんだら私まで暗い子に思われるからに決まってるでしょ!」

私はそう言い放って乱暴に戸を閉めた。
瞳何か、いじめられれば良いのよ。

8:林檎:2013/08/04(日) 13:03 ID:Ygw

「景ー、晩ご飯は?」
「要らない」

私はそれだけ言うと自分の部屋に行く。
"KEI"と書かれたプレートの戸を開ける。
私の部屋は至ってシンプル。
水色を強調させた部屋で、カーテンは若葉色。
朝日に当たると綺麗な緑になる。
白色に薄い水色の花のベッドにダイブした。

写真立てを見ると梨沙、乃夏未、寧、私の写真。

もう一つは……
幼稚園の頃に撮った、私と瞳のツーショットの写真…。

私はそのツーショットの写真立てを床に叩き付けた。

ひび割れた写真立て。
もう要らない瞳との友情。

写真立ての様に私と瞳は割れてしまったのだ。



PRRRR…PRRRR…


誰…?
画面を見ると彼奴の名前。
「もしもし…」
受話器から聴こえるか細い瞳の声。
もう関わらないで欲しい。
苛々が増してきた。

「もうあんたと私は友達でも無いの!只の他人なのよ!!もうウンザリ目障り!!!!いい加減、止めてよあんたの友達が欲しいですってオーラ!もう一生電話して来るな!」

「………」
「ちょっと!瞳聞いてるの?!」
「………っ」


プツッ…

切れたような音が耳に響いた。

プッープッー…


何なのよ…あっちから電話しといて…。

9:林檎:2013/08/04(日) 13:15 ID:Ygw



       *


「お早うー!」
「景…」
「ん?どうしたの」

朝っぱらから梨沙の様子が可笑しい。
「ちょっと此方に来な」
「う、うん」


梨沙が深刻な顔で聞いてきた。
「噂なんだけど、瞳と幼馴染みって本当?」
「えっ…」


嘘……
そんな事誰が…、

「梨沙…『な訳無いよね!瞳と幼馴染みなんて有り得ねー』


やはり、梨沙には言えない…!
でも、このまま言わないのも……、


「景ちゃん…」
「…!!!」

瞳が此方に近付いて来る。
次第に梨沙の顔が曇る。
ヤバイ…!
間違い無く、梨沙に軽蔑される…!

「嫌!来ないであんたと何か幼馴染み何かじゃ無いでしょ!」
「景ちゃん……」

曇ってた顔が変わり微笑む梨沙。
「だよねー幼馴染みだったら仲間止めるしー」
「!!」

やはり梨沙は、仲間外れにするんだ。
幼馴染みだと知ったら。


隠し通さなきゃ、終わる。
梨沙の場合だと仲間外れで終わらない気がするのだ。

10:林檎:2013/08/04(日) 13:25 ID:Ygw

梨沙side

最近、景の様子が変だ。
安藤の話しになると顔を怖くして。
幼馴染みの噂のだって可笑しかった。

て言うことは噂は本当…?

「梨沙ー」
「寧!何?」
「幼馴染みって噂本当らしいよ」
「えっ!」

寧は全てを話した。
瞳と景の家は家が隣同士の事。
幼稚園の時、親友だった事。
私とつるんでから距離を置いた事。

全部ぜぇーんぶ。
やはり、景は……。

「それでね、良い事思い付いたの」
「何々…?」
「それは……




「!!」




「どう?梨沙がリーダーだからどうするかは、梨沙が決めて」
「________


やるに決まってんでしょ」

「さすが、梨沙!乃夏未も賛成してるし明日から始めよ」

「おーけ♪」



景……、

私達はね瞳で怒ってるんじゃ無いよ。
親友の私達に隠し事してたのが問題なの。
小学校からの付き合いなのに……。
隠し事してたなんて……。


許さないから。

11:匿名さん:2013/08/04(日) 19:38 ID:Ygw

景side

「お早う!梨沙」

私が肩を置くと、ビクッと怯えて去って行った。
どうしたんだろう…?

ガラッ…

早急まで騒がしかった教室。
私が入った途端シーンと静まり返った。
え…?どういう事?

「寧ー…パシン!

突如、寧に手を叩かれた。
皆…どうしちゃったの?

「梨沙!梨沙!聞いて!」
「……」
「ねぇ、梨……

梨沙は柔らかい腕をヤンワリと離して教室を出て行った。
梨沙……?

乃夏未は…?!
乃夏未を探すと、男子と喋ってた。
「乃夏未…皆、様子が変なの…知ってる?」
と、聞いても乃夏未は反応せず、笑ってる。

「乃夏…『ギャハハハハ!受けるー』

乃夏未まで…!!
どうして…?


すると、瞳が此方を見ていた。
まさかっ……


ダンッ!!

「どういう事…瞳」
「………」

瞳まで無視かよ……。



何なのよ…!
「皆、意味分かんない…!!」

12:林檎:2013/08/04(日) 19:48 ID:Ygw

何で…?急に、皆…可笑しくなって。

一昨日までは、あんなのじゃ無かったのに…!


トイレに入ると梨沙が佇んでた。
「梨沙…」

ブルブルと震えてる梨沙。

「梨沙…


『嫌!!触んな…!!!!』


梨…梨沙?!

梨沙は鋭い目付きで睨んでる。

「____んでよ」
「え…?」

ギュッと唇を噛む梨沙。


「何で?!私達、親友じゃ無かったの?!なんで、瞳と幼馴染みだって言ってくれなかったのよ!!」

「だって…それは!梨沙が瞳を嫌ってるから…!『そんなの言い訳じゃないの!!!!!』


バシン!と平手で頬を叩かれた。
ヒリヒリと頬が痛む。

「梨沙…」



「景何か許さないから…!」
「待ってよ!!!梨沙…!」

13:林檎:2013/08/04(日) 20:00 ID:Ygw

教室に戻ると…

「え…!何これ……!!」

私の机は、汚れてて中は生ゴミが詰まってる。
机の上には悪口が書き込まれてた。

目の前には、梨沙と寧と乃夏未。
「梨沙達がやったの…?」
「うん!感謝しなよねー」
ニコニコと笑う梨沙。
早急まで憎しみの顔を私に向けてたのに。

「この悪口誰書いたの?」
「私ー」

寧が悪ガキっぽく微笑む。
「寧は悪口の天才だから」

乃夏未はクスクスと後ろで笑うだけだった。

私は雑巾を取りだし机を拭く。
でも全然消えない。

「あーあー汚い汚い」
寧はニコニコ笑いっぱなしだ。
梨沙が雑巾を奪い、絞って私の頭に掛けた。

「うわわわ…臭いね」
「雑巾臭だ!皆、逃げろー!」
「キャー!」


「……っ」
涙がポロポロ零れる。
溢れ出して止まらない。
梨沙だけが、教室に居た。

「梨沙…『罰よ私達に隠してた』

睨み続ける梨沙。
ああ……




_____終わってしまった。

14:林檎:2013/08/04(日) 20:13 ID:Ygw

第二章 加速し続ける嫌がらせ

それから私へのいじめが始まった。
早く終わって欲しいな……。

でも、その考えが甘かった。
いじめはエスカレートするばかり。


ヒュン!

頭に何かドロドロした物が落ちてきた。
何…?

……!!
この臭い……生卵…?!

「生卵爆弾ーw」
「それ私にもやらして!」
「何これめっちゃ、ストレス解消!」

ヒュンヒュンヒュン!!

ガシャガシャガシャ!!

「止めて止め…フゴッ!」

口の中に生卵が入る。
う…臭い……不味いよぉ……。


「ヤッタ!命中」
「生卵人間じゃね?」
「本当だーギャハハハ!!」

う……臭い不味い臭い……。
あ…ひと…み……。

「瞳…」

ビクッと怯えて振り替える瞳。
お願い!助けて…!!

「……御免…!」

タタタタッ……
ドンドン遠ざかる瞳の足音と影。
酷い…あんなに迷惑掛けといて…っ。


梨沙達より最低だ…!!!

15:林檎:2013/08/04(日) 20:21 ID:Ygw



        *


「起立ー」

ガタタ…!


「礼ー」

『さようならー』


私は皆に何かされない様に一番に出た。
下駄箱に行くとある物が無くなっていた。


「嘘…靴が無い…!」

朝は有ったのに…。


まさか、梨沙達が…?
そんな…酷い…


仕方がなく、私は裸足で帰った。
周りの生徒や人にジロジロ見られるが気にせず歩いた。


するとコンッと何かに当たった。

これ…!
私の靴…。

「キャー逃げよ逃げよ」

梨沙達が逃げて行った。
靴を見ると黒く汚れて埃が付いてた。


私は埃を祓い靴を履いた。

16:林檎:2013/08/07(水) 14:01 ID:Ygw

「ただいま」

玄関の戸を開けても誰も居ない。
もう、お姉ちゃんは塾か……。
全く…塾大好き人間めっ。

フフっと笑ったのに涙が零れた。
な…んで…?
寂しいの…?私……。
お母さんが死んだから…?
お姉ちゃんが酷い奴だから?

分かんない…なんで悲しいの…?

いじめられてるから…?
ううん、あれはいじめじゃ無い…!
いじられてるだけだよ…絶対に。


私は、靴を脱ぎ自分の部屋へと向かった。

17:マスカット:2013/08/07(水) 14:32 ID:gmw

来たよー!

後で じーっくり見せてもらう。
※まだ 読んでいない。

18:林檎:2013/08/07(水) 14:35 ID:Ygw



       *


ガラッ……


ボスン!!


え…?!何?

ゴホゴホと咳が止まらない。
宙に舞う白い粉。
これ……、

黒板のチョークの粉だ…!
まさか…三人の仕業…?!

「見てー皆、ババアが居るよ」
「白髪だぜー白髪!」
「なんで中学校にババアが居んのー?」


この通り、黒板の粉で髪が白く染まった。
酷い……。


何で…?

瞳と私が幼馴染みだからって……、
何で瞳じゃ無くて、私なの?



「______んで_____が_____られるの」
「はぁ?何言ってんの、ババア」


私は、唇を震わせた。

「何で、私がいじめられるの?!私が何したって言うのよ!!!!」

梨沙が突然、笑いだした。


「______馬鹿じゃないのあんた」


梨沙が笑いを止めて凄い形相で睨んできた。
怖くて私は少し怯んだ。

「瞳の事、私らに隠してたんでしょ?何で隠す必要が有る訳?あんたのプライドなんてどーでも良いんだよ!」


梨沙が言い放って、取り巻きらしき子に八つ当たりし、荒々しく座った。

その直後、チャイムが鳴り響いた。

19:林檎:2013/08/07(水) 14:37 ID:Ygw

おー!
丁度、マスカットまだかなーって思ってた。

早く作ってくれよ!
もう五回以上読んだけど…w

20:林檎:2013/08/07(水) 15:09 ID:Ygw

あ、暇何で何か書きますねー


~登場人物容姿欄~

木嶋 景
黒髪、ロング、緩めの天然パーマ
身長165cm、体重43kg
中学一年生


安藤 瞳
茶髪、ミディアム(長くも無い短くも無い長さ)、密編み
身長155cm、体重35kg
中学一年生


咲坂 梨沙
黒髪、ロング、ストレート
身長160cm、体重44kg
中学一年生


橘 乃夏未
茶髪、ミディアム、ポニーテール
身長153cm、体重34kg
中学一年生


片山 寧
黒髪、ロング、横縛り
身長161cm、体重38kg
中学一年生


~後々出てくる新キャラ~

船屋 そら (Funayama Sora)♂
・優しい&面白い

容姿

黒髪
身長158cm、体重45kg
中学一年生


中瀬 里緒菜 (Nakase Riona)♀
・人見知り&女子嫌い

容姿
黒髪、ショート、ボブ
身長160cm、体重…秘密
中学一年生

(↑これ私です。体重は言えません!)
この二人は実際に居ます!
でも名前等は変えてます。
容姿はほぼ一緒ですが。

21:林檎:2013/08/07(水) 15:40 ID:Ygw

「では、この前の英語のテストを返すぞー」

皆、『マジかよー』と青ざめてる。
「安藤」
「…はい」

瞳がか細い声で返事する。
瞳、出席番号一番だったっけ。
気になるな、瞳の点数…
と、瞳を数秒見ていた。


「木嶋!」
「うぇ?!あ、ひゃい!」

ボケてたので気付かなかった。
変な声を出してたので、梨沙が鼻で笑い、他の子はクスクス笑ってる。

「木嶋!何、変な返事をしてるんだ!」
「すいませーん」

あーあ…失敗。
瞳は目を大きく見開いて私を見ていた。

「木嶋、良い点数の癖に気のない返事するなよ」
「はぁ…」


先生がテストを折り畳んで私に丁寧に返した。
良い点数と先生は言ってたが……、
何点だったのかな…?
とピラッとテストを開くと……



100の文字が赤く印されていた。
やった!100点!!
中学での初の100だ!


「えー今回のテストで高得点は、満点の木嶋だけだ!皆、平均50点だったぞー」

梨沙を見ると睨んでた。

100点だから恨めしいのだろう。
梨沙はきっとヤバイ点数だったんだろうなぁ。
苦戦してたしね。

瞳は自分のテストと私を見て溜息を付いた。
瞳もヤバかったのかな…?


ま、良いや♪
100点とかマジ嬉しい!
何年ぶりだろう。

英語習ってて良かった〜!

22:林檎:2013/08/07(水) 15:55 ID:Ygw

授業が終わると先生が此方に来た。

「ホッとするなよ木嶋、お前…歴史30点だろ…?高校だと赤点で補習だぞ補習!
英語だけで安心するなよ」

と、不吉な言葉を残し先生は教室を出た。
だよねぇー。

溜息を付いてると、梨沙が絡んできた。
「何ーあんた歴史30点なんだー」
「お前、高校だと赤点で補習だぞ!補習!…だってぇー鮫島先生受けるw」
「英語が高得点だからってぇ、調子乗らないでよぉーねぇー、梨沙ぁ」

寧がぶりっこっぽく言う。
寧は、嫌いな奴だと急にぶりっこ口調になるのだ。
瞳に対しても、ぶりっこ口調だった気がする。


「あ、後言い忘れたけどー」

梨沙がグイッと胸ぐらを掴んで、小声で囁く。

「……瞳も仲間なの、気安く近付かないでね」


え……?


瞳を見ると窓辺を見詰めてる。
私の視線に気付いたのか此方を見ない。


何で…?
瞳まで…っ。

でも、確かに…
最初、いじめだと発覚した時、瞳は私を無視した。
瞳の方からしつこくしてた癖に。

仲間……か…。
そうだよね…、仲間になるよね普通。
断ったら終わりだもん。うん。


そう呟いて自分に言い聞かせた。

23:林檎:2013/08/07(水) 16:12 ID:Ygw

瞳side

私は返されたテスト用紙を見詰める。
……49点。
絶句と絶望しか無い。
良いのは、国語の90点だけかぁ。

「今回のテストは、木嶋一人100点だ!」
え…、景ちゃん…満点だったんだ。

私とは大違い。

「で、一番悪かったのは、0点の上野!お前、英語出来ないのか?!」
「外国人だったら木嶋より上ッスよ!」
「当たり前だ!日本人の木嶋でも出来るんだぞ!?」

また、上野君と鮫島先生が口喧嘩を始めた。

犬猿の仲か……。

まぁ、友達とかじゃ無いけどね。二人共。

すると、後ろの梨沙ちゃんが囁く。

「何点だった?瞳」
「え…言えないよー」
「大丈夫大丈夫、絶対私より頭良いから!」

渋々と点数を教えた。
梨沙ちゃんの反応は意外だった。

「そっか…私より良いね…私、上野の次にヤバイの…上野が居て良かった」

確かに、鮫島先生だけだけど、先生は一番悪い人の点数と一番良い人の点数を皆に公表する。
比べるんだよね先生。

大体は上野君かな。
でもたまに、梨沙ちゃんだったり、歴史の場合だと、景ちゃんだったりする。

ちなみに、梨沙ちゃんは、24点らしい。
私は三番目に危なかったと言う。
良かったー上野君が居てと私もホッとした。

上野君に失礼な気もするが、上野君は全教科ヤバイから助かるもの。

と自分で納得して頷いた。

24:林檎:2013/08/07(水) 16:20 ID:Ygw

景side

今日も真っ直ぐ家に帰ろ。
と下駄箱に行くと、また靴が無かった。
全く…もう靴の隠し場所は把握してます!

大体は下駄箱の使われてない所、トイレの便器の中、教室のゴミ箱だ。
全部探して見付けた。

1−4の教室のゴミ箱にあった。
何で、違うクラスのゴミ箱に捨てるのよ。

靴を取り出すと凄い異臭。
臭っ…!

仕方がない…今日も裸足だな。
家で洗えば良いんだし。
もう靴隠しはいつもの事。
もう慣れてしまった。

慣れたら駄目だけどね…。

25:林檎:2013/08/07(水) 16:28 ID:Ygw



       *


「ただいまー」
「お帰りー」

あれ?いつもは塾のはず。
なのにお姉ちゃんは呑気に夕食作りをしていた。

「お姉ちゃん…塾は?」
お姉ちゃんは、鍋のカレーをかき混ぜながら、言う。

「今日は休みだって」
「ふーん」


「さっ出来たよ」

皿にはカレーが大盛りに乗せられてる。
私はカレーをすくって食べる。
甘いカレーが口に広がる。

「んー!美味!何これ」
「隠し味を入れたのよ♪」

お姉ちゃんは、謎の黄色の物体を持ちながらニコニコしている。

「ごちそうさま、静かにしてよー勉強するからっ」

お姉ちゃんは、そそくさと片付けをした。
全く…本当に勉強好きだな。
私は、半ば感心半ば呆れてカレーを食べる。

ん〜!やはり、カレーは美味!

26:林檎:2013/08/07(水) 16:34 ID:Ygw



       *


「あぁ…来たよぉ…梨沙ぁ」
「そうね…行くよ」


梨沙達が私を見据える。
「…何?」
「やだぁ、何でそんな目で見るの?」
「いや、別に」

私はプイッとそっぽを向く。
「へぇ、相変わらず強気ね」
強気は梨沙の方だと思うけど。

「あ、今日からいじめるだけじゃ無く







____私達の奴隷になって貰いまーす」




え…?
奴隷…って

嘘でしょう?

27:とかげ:2013/08/07(水) 16:38 ID:ffE

林檎ー!
戻って来たんだねぇ。。。

やっぱり上手い…(。。;
参考にさせてもらいましゅ(

28:林檎:2013/08/07(水) 16:41 ID:Ygw

「奴隷…?私が…」
「そうよ、これから宜しくね♪奴隷さん」

寧がフフと不気味に微笑む。
「さっそく、奴隷の仕事よ」
「何…?」
「そんな怖がんないでよ簡単だから」

何……?
何を言い出すのかな…


「今日の掃除当番、変わって!今日バレェがあるの」

なんだ…簡単だった。
怖がって損した…。

「ただし、一人でお願いね」

私は少し微笑む。
「うん、分かった」


       *


でも、掃除を一人でやるのはとても大変だった。

一人で窓拭き。
一人で雑巾。
一人で本棚整理。
一人で……、

とにかくやることが沢山あった。
しかも、一人で机移動は大変。

皆の机が重い。
まさか、わざと教科書入れて重くしたのか…。


梨沙の奴……。



それからニ時間掛けて掃除が続いた。


しかも、鞄を梨沙に持ってかれた。
マジかよ……。

29:林檎 hoge:2013/08/07(水) 16:45 ID:Ygw

おお!とかげ!!お久しぶりです^^
参考にする物なんて無いよ。
上手いのは、とかげだからっ!

30:林檎:2013/08/07(水) 16:53 ID:Ygw



       *


あーあ…結局、梨沙に鞄を持ってかれたまま……。
宿題してねーよ。

ああ…国語担当の霜北に怒られる…。


ああ…チャイムがぁー。
チャイムよ…鳴らないで欲しかった…。




「では、宿題集めまー____あら?木嶋さん…鞄が無いわね…」
「すみません…鞄ごと忘れて…」







なーんちゃってね。
実は、宿題を家でやったんだよねー♪
ノート有って良かった。

「じゃあ…宿題は…」

梨沙がクスクスと笑ってる。
笑ってられるのも今のうち!
「いえ…学校で宿題し……あれ?」

ノートが無い!
あ……、



家に置いてきたー!!!!!
しまった大失敗だー!

「全く!貴方、何しに学校に来てるの?!」


とガミガミ怒られ、説教で授業は終わった。



………ああ…梨沙…本当にやってくれたな…。

31:林檎:2013/08/07(水) 17:09 ID:Ygw

授業は無事(?)に終わった。
はぁ……通信簿が内申がぁー!!!!!

「せっかくの授業が台無しだわーあんたのせいで!」
「鞄ごと忘れるとかぁ内申に響くねぇ」
「まー日頃の行いが悪いから罰当たったんでしょ」


どいつもこいつも……!
あんたらが、しでかした癖に…。
反省の色くらい見せなよ!!

てか、まだ鞄返して貰ってねぇー!
明日も説教が目に浮かぶ……。

はぁ…憂鬱。


すると、瞳が此方を見て少し笑ってた。
まさか…!彼奴っ!!!


「ちょっと!瞳!!あんたでしょ!鞄隠してんの」
「えー?何でそんな根拠の無いこと言うの?酷ーい」

昨日と態度が全く違う。
なるほど…もう完全に仲間入りか。

「じゃあ、何で私見て笑ってたの」
「気の毒ねーって思ってただけよ」
「嘘!本当の事言いなさいよ」

突然、瞳の目から涙が見えた。
「酷い…何で私のせいにするの…?酷いよ…友達だって信じてたのに」

すると、男子が大声で野次を飛ばした。
「あー!木嶋が安藤泣かしたー!!」
「泣かしたー泣かしたー!」

仕舞いには、本とか教科書を私にぶつけてきた。

「痛っ…」

頭から血がうっすらと出る。
「あ、コイツ死ぬんじゃねーの?」
「やだー死体が此処に居るー!」

「皆、避難しよ!!」


皆、出ていってしまった。
ただ一人瞳が居た。

「瞳…「ザマアミロ馬ー鹿」

そう言って瞳も逃げた。














____最早、瞳の面影は一つも無かった。

32:とかげ:2013/08/07(水) 17:14 ID:ffE

>>林檎
会いたかったー×3、Yes☆((タヒね
ありありだよぉww
そんなこと(ノд//)

言 わ な い で(^言^)←

33:林檎:2013/08/07(水) 17:23 ID:Ygw



       *


もう嫌だ……。
私は、保健室に逃げた。

伊藤先生が紅茶を入れてくれた。
「ありがとうございます…」
そう言って一口、口に運ぶと紅茶独特の香りと味がしてとても美味しかった。

「病気でも無さそうだし…どうしたの?顔色は悪いみたいだけど」
「いえ…先生には関係有りません…」
「そぅ…」

先生は残念そうに呟いた。
暫くの沈黙。


それを先生は破った。

「私ね…木嶋さん位の年の時…親友をいじめてたの…」
「え…」

優しい伊藤先生からは全然想像出来ない。
人間て見かけによらないな。

「親友の名前は、小田百合って言ってね…今は福岡に居るの」
「はぁ…」

紅茶の湯気が立って天井まで届きそうだった。
先生は一息付いて再び話し始める。

「先生ね…その子が羨ましくもあって恨めしかった…美人でね…私の元彼を奪ったの」
「え…」

私もそれ位だったら、いじめるだろう。
梨沙もそれ位の理由でいじめれば良いのに。

「それが憎くて許せなくて、いじめた……楽しかったのよ、憎くい相手が泣いてるのを見て」

先生は悲しそうな目付きをした。
きっと、今でも後悔してるのだろう。
先生の目を見るともう堪らなかった。

「先生…もう良いよ…じゃ、また来ます」
「ええ…また来てね」

先生は早急とは裏腹で笑顔だった。
紅茶は既に湯気が立たなくなり、冷めていた。

34:林檎:2013/08/07(水) 17:24 ID:Ygw

とかげ

アハハありがと。
私も会えてめっちゃ嬉しい!
でも、会話これくらいにしてね。
雑談になっちゃう。

35:林檎:2013/08/07(水) 17:29 ID:Ygw

とかげ、居るときに来てね!
あ、この返事は要らないよ。
見てれば良いから^^

それでは、お母さんがもう帰って来ちゃうので落ち!

明日、部活あるので、2:00に来ます。

36:林檎:2013/08/08(木) 12:42 ID:Ygw

キーンコーンカーンコーン…

あれ…もう放課後か……。
「景、最近部活来てないけど今日来るの?」
「あ…愛」

部活友達の梶原 愛だ。
そっか…部活かぁ、どうしよう。
「御免!明日必ず行くよ!」
「それ何十回も聴いたよ…先輩、相当怒ってるから明日、必ず来なよ」

と、愛は呆れて部活へ行ってしまった。
全く、愛ってば部活には真面目だな。

あ、言い忘れたけど私の部活はバスケ部。
梨沙に薦められて入ったの。

結構、ストレス解消だった。
でも、女子からの黄色い声で集中が乱れる。
それで、ストレスが溜まる事も……。



すると、突然…、
ヤバッ…先輩だぁ。
ヒィ!!此方に来る…。

「木嶋さん、今日もお休み?」
「はい…体調が悪いので…」
「本当…?もう二週間も来てないわよ」
先輩が睨む。

「どーせ、仮病でしょ?」
「咲坂さんから聴いたのよ」

咲坂とは、梨沙の苗字。
はぁ…、チクったのか…彼奴。

「明日から来なさいよねっ!」
「じゃ無いと、試合出させないから」

先輩達はゾロゾロと行ってしまった。
先輩達…迫力が凄い…。
梨沙とはかなり違う。

背後に梨沙の影。
フッと鼻で笑うだけだった。

37:林檎:2013/08/08(木) 13:24 ID:Ygw



        *


私は約束通り、部活に参加した。
「木嶋さんが休んだ連帯責任で一年全員、校庭三十週!」

皆、ゲンナリとして私を睨んでた。
愛だけは励ましてくれたけど…。


「苦し…三十週とか疲れる…」
「まだ二十五週も有るよ」
「マジ死ぬ…」

皆が愚痴を溢しながら校庭を走る。
それで私を睨むのだ。
「あーあ!木嶋のせいで連帯責任とかマジ死ね」
「だよねー!」
「下手くその癖にバスケ入るなよ馬ー鹿」

私を押し倒して皆、差って行く。
愛は、皆に嫌われるのを怖がり私にそれから声を掛けてすらくれなかった。






















________人間って自分を守る為なら、人を傷付けるんだ。





_____愛と瞳の様に________………

38:林檎:2013/08/09(金) 14:01 ID:Ygw



      *


「ただいま」
「お帰りー…あれ、今日は遅いね」
「部活久々に行ったから」
「そ」

自分から問い掛けた癖にお姉ちゃんは行ってしまった。
ま、良いやお姉ちゃんなんてどうでも良いし。

私が自分の部屋に行こうとするとお姉ちゃんが口を開いた。

「変なこと訊くけど、学校…楽しい?」
「え…」

お姉ちゃんは、私を真っ直ぐ見る。
ヤバイ…張れたら……。
取り合えず何か言わなきゃ。

「た、楽しいよ!急にどうしたの?」
「別にそれだけ」

そしてまた黙ってしまった。
「変なお姉ちゃん」


私はそれ以上後ろを見ずに部屋へ向かった。

39:林檎:2013/08/09(金) 17:31 ID:Ygw

コンコン…

部屋に入って数時間後。
戸をノックする音が聴こえた。

「はーい、入って良いよー!」

ガチャ…


少し気まずそうに顔を出して来た、お姉ちゃん。

「何…?また学校の事?」



「ううん、あんた今日夕食当番だから呼びに来ただけ」

あ…忘れてた。
てか…買い出しに行って無い!

「買い出し行って無いんだけど」
と言うとポカンと口を開けたお姉ちゃん。
「今、七時だよ?九時以降に食べたら太るんだから!」

お姉ちゃんが怒る。
なら、先に言えば良いじゃん。

「冷蔵庫に有るもんで作れば良いでしょ」
「ハムとチーズとパンしか有りません!」

お姉ちゃんが噛み付く。
ん…?ハムとチーズとパン……

あっ!


「ちょっと待ってて、野菜買ってくる」
「はぁ?ちょっと!何処行くの?!」

「買い出し!」




少し暗くなって来た空。
星が少しずつ光始める。





私は自転車に股がり漕ぎ始めた。

40:林檎:2013/08/09(金) 17:38 ID:Ygw

「はい!いらっしぁい!お、お嬢ちゃん買い物かい?偉いねぇ」

八百屋のオジチャンが威勢良く叫ぶ。
周りの人が見てるので凄く恥ずかしい。

「えっとトマトとレタス下さい」
「はい!105円でーす!」

オジチャンに110円を出し、お釣りを貰う。

「ところで…トマトとレタスって何作るんだい?」
「サンドイッチです!」
「ほぉ、洋風だねぇー」

オジチャンはそう言い、威勢良く挨拶をした。


八百屋から出て、家の付近を見ると公園に見覚えある人が………


「「あっ」」

41:林檎:2013/08/09(金) 22:44 ID:Ygw

そこには、梨沙と_______愛が居た。
「愛…」
愛は、うつ向いて私を一度も見ない。
やっぱり梨沙の仲間なんだね。

梨沙がクスクス笑う。
「買い物とかして叔母さん臭ーい!」
「…だね」

愛がうつ向きながら喋った。
声が震えている。

「トマトとレタスー?何作るのよー」
ゲラゲラと激しく笑い始めた梨沙。

「愛ー、コイツウザイよね…?」
「……うん……凄く…ウザイ…」



愛……何で…?
前までは、あんなに笑い合ってたのに。


「邪魔、退けよ」

梨沙がわざと肩をぶつけてきた。
ドサッと尻もちを付く。

買い物の袋が破けて、トマトが潰れていた。
「尻もちとかダッセーじゃーね!」


梨沙は颯爽と消えた。

愛はまだ居る。


「愛…」
ビクリと怯える愛。
逃げようとする愛の腕を掴む。

「止めっ止めて!」
「愛…!!私の味方になってよ!お願いだから…私を見捨てないで…!!!」

私が愛の腕を強引に引っ張る。
すると愛が叫んだ。


「キャー!!!!」

急な大声に私は驚いた。
その隙に愛は逃げてしまった。


「待ってよ!愛……!」

やっと声が出たのにもう愛の姿は見えなかった________。

42:林檎:2013/08/09(金) 22:50 ID:Ygw

呆気なく離れてしまった愛の柔らかな腕。
怯える二つの眼。
震える唇。
愛の頬には涙が伝っていた。


愛は愛はもう_______。
部活の時に見せた優しい笑顔。
厳しくて少しSで。
そんな愛が大好きだったのに______。



今の愛は……

























__________私の知ってる愛じゃ無い。
____もう、愛は愛じゃ無いんだ。

43:林檎:2013/08/09(金) 22:55 ID:Ygw

一応、あの子を紹介しとく。

梶原 愛 (kaziwara ai)♀
・スポーツ万能
・少しSで部活には厳しい


もうすぐであの二人の登場です!

44:林檎:2013/08/09(金) 23:12 ID:Ygw



       *


あの後、お姉ちゃんに酷く怒られた。
結局、ハムとチーズのサンドイッチしか作れずお姉ちゃんは1kg太ったとふて腐れてた。


てか…完全に忘れてたけど、
鞄まだ返して貰って無い……。
良し、梨沙に訊いてみよう。
無駄だと思うけどね。

私は急いで、靴を履き替えて廊下を走る。
生活指導の先生に怒られるが気にせず走る。

角を曲がると、誰かとぶつかった。
ドンッ!

「痛っ…」
「ご、御免ね…」
「あ…」

マズイと思ったのか彼女は逃げる体制。
なんせ、私は避けられてるもんね。
彼女、同じクラスだし。

「中瀬さん!」
「御免なさい!でも咲坂さんには言わないで!」
「ちよっちょっと!」


パタパタと走り去る中瀬さん。
彼女_______、

中瀬里緒菜。
同じクラスだけど余り良くは知らない。
親友とかも居なさそうだし…。

まぁ、印象は赤色の眼鏡かな。
ボブの髪の毛で髪の色は真っ黒。
まさしく黒髪って感じだ。

良く休憩時間は読書をしていて、授業中は窓の外を見ている。
"自由人"って感じがしてとても羨ましい______。

まぁ、英語しか出来ないらしいけど。
成績もかなり下のランク。








_____その一人の少女が友達になるなんて思いもしなかった。

45:マスカット:2013/08/09(金) 23:15 ID:gmw

おおっ!頑張れ

私は今日これで あげとくわw
まだ書くんだっ

林檎ーー

46:林檎:2013/08/09(金) 23:22 ID:Ygw

第三章 自由な彼女

「あ…」

私の机に行くと鞄が有った!
梨沙達やっと諦めたか。

私が鞄を開けるとプーンと生臭い臭いが漂う。
梨沙達が鼻を摘まむ。
「臭ーい、あんた鞄に生ゴミ入ってんじゃない?」
「言えてるーキャハハ!」

梨沙達が笑う中で、瞳は伏し目がちな眼で、私を見ているだけだった。
あの嘘泣き事件から瞳はやけに大人しい。

余り私に興味無いのか…?

そして、チラリと中瀬さんを見る。
やはり彼女は読書中。

教室内に起きた事なのに……。
瞳より興味が無さそう。

「何、里緒菜見てるのよ」
「まさか彼奴を仲間にする気ぃ?」
「あんな地味子と仲間になりたいとか…あんた相当腐ってきたねーw」

中瀬さんが一瞬梨沙達を睨み付けてまた読書を再開した。



悪口言われてるのに良く平然としていられるな……。





____私は不意に彼女の事をもっと知りたいと思った。

47:林檎:2013/08/09(金) 23:33 ID:Ygw



       *


昼御飯の時間。
早速、実行する。
彼女の事を知る為に彼女に近付く。

「中瀬さん、一緒に御飯食べない?」
「え…でも…」

戸惑う彼女。
そりゃそっか。
作戦失敗だな。

「無理だったら良いの!」

私がじゃと言って行こうとした時。




「良いよ」







え…?
今、なんて……。


「一緒に食べてあげる」
ニコリと微笑む彼女。
普段見せない笑顔に気を取られてしまった。


〜屋上〜


「うーん!空気が気持ちー!」

中瀬さんは黙々と御飯の準備をする。
中瀬さんが弁当の包みを取る。

シュルッ…


「うわぁ!美味しそう…」

私が涎を垂らす。
中瀬さんが苦笑する。
「お母さんが作ったの食べる?」
「うん!食べる食べる!!!」


私は、箸を借りて唐揚げを摘まむ。
パクッと口に入れると肉汁が凄く有ってとってもジューシーだった。

「はにほぉれ!ほぉしー!」
モグモグと食べる。

すると、中瀬さんが呟いた。
「明日…木嶋さんの分も作って貰うね…」
「本当っ?!」
「うんっ!」



向日葵みたいな笑顔にまた和んでしまった。
中瀬さんとは良い友達になれそう!
そう予感がした。

48:林檎:2013/08/10(土) 13:58 ID:Ygw

次の日の昼休み。
私は、また中瀬さんの所へ行く。

「中瀬さん!また一緒食べよう」
大声を出したので誰もが中瀬さんを睨む様な眼で見る。
中瀬さんも、ちょっと嫌そうだ。

「あ、今日は良いや一人で食べる…『食べたい』


中瀬さんが叫んだ。
皆、中瀬さんに完全に敵意を持っている。

「え…」
「お弁当、せっかく作ったんだから!一人で二つも食べれないよ!」

手が震えてる…。
やっぱり怖いんだ。
勇気振り絞ったんだな絶対。

「うん、じゃ屋上行こう」

私がニコッと笑うと彼女の心配そうな顔は再び笑顔に戻った。


中瀬さんが真っ先に出ていくと皆が悪口を言っていた。

「中瀬さんってウザ過ぎよね」
「本当!友達とか居ない癖に」
「調子乗ってるよねー」

その悪口を言ってる子は代々想像出来る。


本当に彼奴らやな感じ。

49:あゆみ ◆I1o.:2013/08/10(土) 14:40 ID:hOI

面白すぎて一気読みしちゃいましたー><

中瀬さんが出てきて、これから景たちはどうなっていくのか…
もうひとりの新キャラとどんな絡みがあるのか…
めっちゃ気になります!!

私も小説を書いてるんですが、これを機にお手本にさせてもらいます…!!

感情移入しやすくて、読んでるこっちも辛くなったり嬉しくなったり…
あゆも林檎さんみたいになりたいな

長文すいません

50:林檎:2013/08/10(土) 16:23 ID:Ygw

あゆみ ◆I1o.sama

ありがとうございます!
いつも来る子はリア友なので、貴方が一番最初の読者ですよ!

実は、中瀬里緒菜はうちのモデルとなっている子です。
もう一人の新キャラもです!

どう言う関係なのかは言いませぬ!
何かちょい複雑な関係でして…。

あゆみsamaの小説ですか…!
是非とも拝見させて下さい!

51:林檎:2013/08/10(土) 16:40 ID:Ygw

キィ…

古い戸の軋む音。
今日も青空が有って雲一つ無い綺麗なブルー。

私と中瀬さんは、お弁当を持って広げる。

私はピンクの弁当を開ける。
中には焼きそば、グラタン、プチトマト、卵焼き、林檎が入っていた。

「めちゃくちゃ旨そう!!頂きまーす!」
パクッと卵焼きを食べる。
ん…!めちゃ美味ー!

「美味しい!」
私が微笑むと「ありがとう」と微笑み返してくれた。


私は唐突に声を掛ける。


「里緒菜!」
と名前で呼んだのだ。

予想通り、中瀬さんは顔が赤面していて喉を詰まらせてむせた。

「って呼んで良いかな?」
と私は中瀬さんを見詰める。

始めはビックリしてたけど、中瀬さんは嬉しそうに笑った。

「じゃ、私は景って呼ぶ!」


苗字から呼び捨てに変わりなんだか親友みたいな感じだった。





______でも、梨沙の事をふと思ってしまう自分も微かにに居た。

52:林檎:2013/08/10(土) 16:47 ID:Ygw

私が黙り始めると、里緒菜は喋り始めた。



「景って…好きな人居る…?」

今度は、私がむせる番だった。
急に好きな人が居るかって訊かれても分かんない。

男子とか全く興味無いし。
てか、いじめられてるんだし男子の事なんてウザく思うばかりだった。

「居ない」と言うと残念そうな顔しそうなので「秘密」と言い誤魔化した。

「里緒菜は…?居るの?」
「うん…居るよ…////」


恥ずかしそうに此方を見詰める。
「えー誰…?!」


「誰にも言わない…?」
「うん!勿論!」













「空…だよ」

53:マス:2013/08/10(土) 16:53 ID:gmw


あー 出ましたねっ『空』。
ヒューヒュー


※雑談すいません

54:林檎:2013/08/10(土) 16:54 ID:Ygw

空…嗚呼、確か船屋って苗字の奴か。

空は優しくて面白い奴。
でも、彼奴も私程じゃ無いけどいじめられている。

いや、いじられてると言った方が正しいだろう。
そんな奴の事、里緒菜好きなのか。
意外だなぁ。

空と里緒菜って正反対な性格だしね。

「え…いつから好きなの?」

益々赤面して行く里緒菜。
「小四から…」
「初恋なの?」
「うん…//」


空かぁ…ウフフ協力してやろう。

「協力するよ!絶対」
「ありがとう!」


ちょっと照れながらも里緒菜は笑った。

55:林檎:2013/08/10(土) 17:05 ID:Ygw

うう…マスも好きな奴がいたら、からかえるのに…!
__________________________________

「早速、協力するよ!」
「え…ちょっ!」


私は里緒菜の返事を待たずに腕を掴んだ。
教室に入る。

「ちょっとー!空、来てよ」
丁度、いじられてる最中だったらしい。
他の男子がヒソヒソ噂し始める。
ま、良いや。


「何…?」
空が面倒な感じで訊ねる。
えーと…どうしよう……。


あ!確か、里緒菜…本が好きだっけ…。

「ほ、本屋行かない?」
「「は?」」

空だけじゃ無く、里緒菜も不思議がる。
だろうね。
急に呼び出して本屋行こうって…。

私、変人じゃん!

「何で…?」

やはりそう来たか……。
うーん何とか誤魔化して見るか。

「空って頭良いから良い参考書とか知ってるかなーと思って」

と大嘘をペラペラと喋った。
空も納得して了承した様だ。


「で……私も行くの…?」
里緒菜が不機嫌そうに呟く。

「良いじゃん!読書する里緒菜と頭良い空、話し弾みそうだけど?」
「でも…」

不安そうに空の後ろ姿を見る里緒菜。
「大丈夫!」
私が微笑む。

「空と里緒菜の恋、必ず成功させるから!」

と信用出来そうに無い言い方をした。

56:林檎:2013/08/10(土) 17:15 ID:Ygw



       *


教室に戻り丁度チャイムが鳴る。
担任が入ってくる数秒後…、


「急だが、席替えするぞー!」


は…?
急に席替えって……。

「では、クジを引いて席を移動しろ」


ハッ!と私は血相を変えた。


梨沙と隣になったらどうしよう!
ずっと一ヶ月間嫌味言われる事になる…。

それは嫌!



「早く木嶋引け」

私は慌てて、クジを引く。
紙を開くと数字は"10"だった。

女子の10は何処だ…?
とキョロキョロしてると、


「此処だよ」
と私の席を指してくれた隣の人。

「ありがとう!」
そう言って前を向くと……







隣の席の奴は、空だった。



「え…ええええー!!」
里緒菜ー御免ー!!!


と里緒菜を見ると里緒菜の横に……

梨沙だった。
マジかよ……。

しかもうちの隣。
うわぁ!最悪!



これから私、どうなんのー?!

57:あゆみ ◆I1o.:2013/08/10(土) 23:00 ID:hOI

読者1号…!!
うれしいー!

私こそ、読者になってくれてありがとう♪

最近、ここに来る以外は殆ど勉強してるから
(漫画を読むにしろ1日1話と決めているのであまり読んだ気がしない)
すっごい息抜きになるんですよ〜

まあ小学生なので、ガリ勉な変人とも思われてます(笑)

そんな中、林檎さん(と、その小説)と出逢えて良かったです^^

58:林檎:2013/08/11(日) 07:57 ID:Ygw

あゆみ ◆I1o.sama

はい!あゆみさんは、一号ですよ^^
此方こそ読者になって下さりありがとう!

そうですか、勉強してるんですね!
私は、勉強苦手だから偉いですね。

Nice to meet you too!

(急にすみません!
英語が好きな物で…
五教科で一番得意なので。

意味は、『此方こそ会えて嬉しいです』です)

59:林檎:2013/08/11(日) 10:40 ID:Ygw

「空ー宜しくね!」
「嗚呼、宜しく」

空はそれだけ言うとノートを取り始めた。
「あのさ、本屋行くって奴さー明日だよね?」
「嗚呼、その話しだが…行けなくなった」
「どうして?!」

私が叫ぶ。
皆が痛い視線を送って来たので黙る。

「その日、圭輔と遊ぶ約束してるの思い出して」

圭輔とは、空の親友だ。
そっか…なら仕形がないよね。

「それでさ…日曜日、映画行かないか?」
「え…?」

圭輔に貰ったそうだ。
本当は、空と圭輔で行こうとしていたらしい。

「二枚あるからお詫びとして映画行こうぜ!」

え…でも良いのだろうか。
里緒菜とくっつけさせる作戦だったのに。


でも、断る訳には行かないし……。

「うん!良いよ」
と、微笑んだ。



空の顔が一瞬赤くなった様な気がした。
里緒菜には悪いけど、一日だけだし良いよね。

60:林檎:2013/08/11(日) 10:50 ID:Ygw

第四章 引き裂かれて行く関係

そして映画当日。

シンプルな黒のサロペに蝶柄のTシャツと言うボーイッシュな格好にした。

「おお、いつもと印象違うな」

今日は緩めのウェーブをストレートにしてきた。
それでポニーテール。
これ、小学校の時の髪型なんだよね。


「じゃ、何の映画にする?」
「んー…じゃ適当に」
「えー適当って分かんないよぅ」


空は適当に犬の映画にした。
「空って犬好きなの?」
「え…?まぁ猫よりはね」


へー…初めて知ったなぁ。
てか、あんまり空と喋った事無いかも。


と、考え事をしてるともう私達の番だった。
私と空はチケットを渡して映画館に入った。

61:林檎:2013/08/11(日) 10:56 ID:Ygw

私達はC席に座る。
近い方が見えやすいしね。
と座ると、周りの人が私達を見てる。


「あの二人ってカップルかな」
「女の子、結構可愛くね?」
「お似合ーい!」
「良いなーカップルは」


周りの人達が勝手に話しを捲し立てる。
私達はカップルじゃ無いのにと二人で文句をブツブツ言った。


『それでは、映画を上映致します
飲食・煙草・上映中のお喋り・映画館での撮影・録音はお止めください』
と放送が入る。


おわわー!いよいよ始まる。


とワクワクして映画を見た。

62:あゆみ ◆I1o.:2013/08/11(日) 10:57 ID:hOI

「引き裂かれていく関係」かぁ。
これからどうなっていくんどろう(~_~;)

私は軽い話ぐらいしか書けないから、こういうシリアスさと明るさを絡めた感じに憧れる✨

ところで林檎ちゃんは何歳?
私は11歳の小6♪

追伸:◆lIo. はトリップだかた、書いても書かなくてもどっちでもいいよ〜

63:林檎:2013/08/11(日) 11:04 ID:Ygw

うう…泣けるよぉ。
良かったねー…ラッキーぃ……。

うぇーん!
とハンカチで目頭を押さえる。


そしてエンディングが流れる。

「じゃ、出るか」
「うん」


私達は映画館を出た。

「あの映画泣けたねー」
「確かにてかさお前ずっと隣で泣いてたよなー」
とからかう様に言う。


「だって泣けるんだもーん!」


私がプクッと頬を膨らませるとプッと吹き出して二人で笑った。



嗚呼、楽しいな……。
まだ空と一緒に居たいな♪
私が階段でウキウキしていると…、


ズリッ!

あっ、ヤバイ!


段差から私はつまづく。

「キャア!」

「木嶋!」






ドサッ…!





「イタタタ…」


















私が顔をあげると……、

64:林檎:2013/08/11(日) 11:08 ID:Ygw

あゆみsama

憧れますか…?!ありがとうございます!
すっかり、あゆみさんは常連さんですね!

歳ですか…
私は、中一の12歳です。
11月生まれだから、まだ12です。
一つ下ですか近いですね^^

でも、こういう話しはあまりしない方が良いですよ

雑談と思われて注意されますから。

65:林檎:2013/08/11(日) 11:19 ID:Ygw

空と私は________、




















キスしていた。


「ん…!」
唇と唇が重なって空の顔が間近に見える。

私は数秒後に唇を離す。


「はぁ…はぁ……」

きっと私の顔は今真っ赤になってる。
空も顔が赤面していた。


鼓動が早まる。
このドキドキ……もしかして……、


「空…御免…」
「いや…良かったな、どこも怪我して無さそうで…」


私達はしばらく無言になった。
ふと空を見ると腕を怪我していた。

「大変!空、怪我してる!」
「え…?」

私はトイレでハンカチを濡らして空の腕に当てる。

「痛っ…」
「我慢して」

私が鞄から絆創膏と取りだし腕に貼った。
「はい、これでok!」

私がバシンと絆創膏を叩く。

「痛て!叩くなよ」
「アハハ!空の顔面白いよ〜」


これがきっかけで私と空はまた普通になった。



でも、鼓動は治まらない。
もしかして……、



私_________……

66:林檎:2013/08/11(日) 11:26 ID:Ygw

空side

俺は平然と笑った。
でも、鼓動が早くなる。

重なった唇の感触がまだ残ってる。
木嶋の唇は潤ってて柔らかだった。
女子とキスしたなんて生まれて始めただ。

世に言うファーストキスだ。


てか、こんな事考える俺って、
変態じゃ無いか。


しかも心臓の音がバクバク煩い。
木嶋が微笑む度に胸が締め付けられたり、鼓動が早くなる。



これってもしかして______、



















俺、木嶋の事________好き…なのか?

67:林檎:2013/08/11(日) 11:34 ID:Ygw

寧side

私は家族で映画に言った。
嗚呼、ミステリー映画面白かったぁ。

「お母さん、私トイレに行ってくる!」
「ええ、分かったわ」


私はエレベーターじゃ無く、階段を下りる。
エレベーターなんてお婆さんが乗る物よ!


と階段を下りていると_____、


前に景と船屋空が居た。
私は少し、空君が気になってたので景を睨み付けた。
空君とデートなんて良い度胸ねぇ。

明日どうなるか見てなさいよ!
と思ってると、


「キャア!」

と景が叫んだ。


あ、段差につまづいたか。


ザマァと思って笑ってると、





信じられない光景が視界に入った。









空君と景が、



キスしているではないか。




嘘ー!!







これは、大事件だわ!

68:林檎:2013/08/11(日) 11:41 ID:Ygw

景side

もう空が暗くなって星が出てきた。

「じゃねー空!」
「あ、送ってくよ!」
「良いの…?」
「ああ」


笑う空に私はドキッとした。
やっぱり、私______、


空の事好きなんだ。


「あ、私の家ここだからじゃあね!」
「嗚呼、じゃーな」


そう言って空はクルッと背を向けた。


今日は楽しかったぁ。

で、でも……、



私と空……


キ、キスしたんだよね?!


そう思うと凄く恥ずかしい気持ちだった。

だって……ファーストキスだもん……。



トクントクンと胸が高鳴った。
嗚呼、空と席隣だった……。

どんな顔して会えば良いのよ。


と思いながらも
頬がとても、暑かった。

69:林檎:2013/08/11(日) 11:45 ID:Ygw

では、勉強して来ます。
本当はまだやりたいけど……、

あゆみさんへ

コメントは一日一回でお願い致します。
し過ぎると雑談を見なされるので。

それと、すぐに100に行ってしまうので。
一日一回コメントして下さい。
別に嫌じゃ無いですよ!

コメントされた側はとても嬉しいですから!

70:林檎:2013/08/11(日) 14:13 ID:Ygw

里緒菜side

結局、本屋は中止らしい。
まぁ良かった様な残念な様な。

すると、安藤さんが此方を見ていた。
「安藤さん…?何か用が有るの?」
「寧から伝言預かったの」


片山さんから…?


「昨日、木嶋と船屋君が映画館に行ってたんだって…あんた抜きで」

私…抜きで…?

「え…二人っきりで…?」
「そうよ」


安藤さんは冷たく言う。
氷みたいだ。


「それと一番重大なスクープが有るの」
「え…重大なスクープ…?」



凛とした眼で私を見る安藤さん。
何…?なんなの。


















「木嶋と船屋君…キスしたんだってさ」

71:林檎:2013/08/11(日) 14:21 ID:Ygw

その瞬間私は頭が真っ白になった。
空君と…景が…?


そんな……。
景…好きな人誰も居ないって…言ってた癖に…!


「酷いよね景…私も景に酷い事された」


「だから」と付け加える安藤さん。















「景に復讐しない…?私と貴方と梨砂達で」




え……?
復讐……


「貴方好きなんでしょう?船屋君の事」
「う、うん」


知ってたんだ安藤さん。

「憎いでしょう?声掛けて貰った景に裏切られるの」
「憎い」


勝手に口が動いてしまった。
「なら……いじめよう?彼奴が死ぬまで」






「うん」





_____御免、景。




________私…憎いよ……貴方が。
______だから、










_____私を苦しめた分、貴方を私が苦しめてあげる。







"いじめ"と言う方法で_________。

72:林檎:2013/08/11(日) 14:46 ID:Ygw

第五章 不必要なガラクタ

景side

私はウキウキ気分で、教室に入った。


でも_______、


そこまでだった______。




バシャァン!


ポタポタと落ちる水。
誰かに水を掛けられた勿論、彼奴らに決まって_______、







「里…緒菜……何で…」


なんと水を掛けたのは、梨沙達じゃ無くて里緒菜だった。


「裏切り者…一生許さない」

豹変した里緒菜。
ううん…こんな奴、里緒菜じゃ無い。

「何で…?何が裏切り者なの…?」


すると叫び始めた。


「あんた何か死ねば良いんだよ!!!!!
何が私の恋を応援するだよ!裏切ってんじゃねーよ!!!!!!
何が好きな人居ないよ!!!
居るじゃん!!何なのよあんた!
私を馬鹿にしたいだけでしょ?!!
地味で汚いってずっと思ってたんでしょう?!
どうせ私に声掛けたの地味だから同情してんでしょ?!

ふざけんな!!!!!
消えろ!あんた何か不必要な只のガラクタなんだよ!!!!!」


里緒菜は突然、壊れたロボット見たいに叫び続ける。

「どうしちゃったの…?私、裏切って無いよ!同情もしてな…「嘘!」


里緒菜が睨む。
「安藤さんから聞いたんだから!!!!」
瞳…?!何でまた…?


「空とあんたがキスしてたの!!」


ガラッ……


そう言った後、空が入って来た。
「…?!木嶋、お前濡れてる!」
「空ぁ…「ほらだから裏切り者なんだよ!!!!」


里緒菜が叫ぶ。
空は里緒菜に向かって言う。

「中瀬…?お前、木嶋になんて言ったんだよ!!!謝れ!」

「………っ!」


里緒菜が黙ると空は励ましてくれた。
「大丈夫…お前は裏切り者じゃ無いさ」
「空…」


空が私を抱き寄せる。
「中瀬…お前最低だな」
低い声で睨まれた里緒菜は泣き出した。



「私の何がいけないの…?空は…私が嫌いなの?!」
「ああ」


「…!!!!!!」


里緒菜はもう号泣。

「私は…!空が大好きだったのに!!!!!」



里緒菜が教室を出て行った。


「里緒菜!!!!!」

73:林檎:2013/08/11(日) 14:50 ID:Ygw

「里緒菜!待って!!何処行くの?!」

里緒菜は一番上まで上がって屋上の扉を開けた。

私も屋上へ入る。
里緒菜はもう、屋上のフェンスを越えた所に立っている。


「里緒菜?!」


里緒菜は涙を溜めて微笑んだ。




















「さようなら」





















「里緒菜ー!!!!!!!」

74:林檎:2013/08/11(日) 15:01 ID:Ygw

里緒菜は_______、






屋上に落ちてしまった。


「御免……里緒菜…裏切って御免…」
私が裏切ったせいで里緒菜は飛び下りた。


なんで里緒菜が繊細でデリケートなの分からなかったんだろう。


「木嶋!中瀬は?!」
「空……里緒菜…飛び下りた…」

空がカクッと座り込んだ。
「俺のせいだ…!俺が嫌いなんて言ったから…彼奴が俺の事好きなんてちっとも分からなかった…!」



とにかく病院に連絡しなきゃ!
空が携帯で連絡する。

「もしもし!俺の同級生が屋上から飛び下りたんです!救急車早めにお願いします!!」







お願い!
里緒菜……こんな悲しい状態で死んじゃ駄目……!!!!

75:林檎:2013/08/11(日) 15:14 ID:Ygw

〜病院〜

担任の先生が椅子に座って頭を抱え込んでいた。

「先生…!里緒菜は…?!」
「……意識不明の重体だ…」



そんな…!!
「今、里緒菜は…?!」
「106の病室に居る」


私と空は106病室に入る。
ガラッ…


「里緒菜…」
里緒菜の呼吸は不安定で頭には包帯。
包帯は腕や足、頭、目に巻かれている。

「里緒菜…止めれば…こんな事には…」
「お前のせいじゃ無い!俺が彼奴の気持ちに三年間気付いてやれなかったから!!」



先生は「早く学校に戻りなさい、後は先生に任せなさい」と言われた。


私と空は病室を出て学校に向かう。



里緒菜のあの飛び下りる直後、なんて言ったんだろう。

"さようなら"は聴こえた…でも…
口ぱくで何か言ってた。


私の事許さないとでも言ったんだろうけど。


でも、それを言ってた時、微笑んでた。
里緒菜は……私と居てとても幸せだったのかな……。
だから私に裏切られて……、


今、里緒菜に沢山伝えたいのに。

裏切っても大好きな事。
空は里緒菜の事嫌いじゃ無い事。




また______、









友達に戻りたい事も_____。

76:林檎:2013/08/13(火) 08:19 ID:Ygw

私達は学校に着いた。
皆、自習のはずだけどザワザワと騒いでる。
先生が病院に居るからって……。
隣の先生はバッチリ聞こえてるよ……。


手が震える。
「怖いのか…?」
「べ、別に…」


ガラッ…


私は堂々と自分の席に戻る。
空も私の隣に座った。

それで自習をしていた。
「うわっ!真面目ー!!」

梨沙が喋るので集中出来ない。
「空も真面目だよねーガリ勉!」

空は無視して勉強を続けている。
さすが…冷静な空は私と違うな。
いじられてるから慣れてるのかも。

「ちょっとぉ、無視するなんて…酷い」

空がギロッと鋭く梨沙を睨んだ。
「お前黙れよ」
「はぁ?黙れはあんたでしょう…







里緒菜を傷付けて……、
あの子…小四の時から三年間…ずっとあんたが好きだったのよ!!!!」


「え…小学校の頃から…」
「そうよ!なのに、あんたは…里緒菜の繊細で一途な心をズタズタにした!」

梨沙の眼から涙が零れる。
梨沙がこんなに友達想いだったなんて。

「あんたもそうよ!!景!」
梨沙の怒りは私に向けられた。

「裏切ったあんたも悪いのよ!!元凶はあんたでしょ!空の事里緒菜が好きって聞いた癖に……
あんたは、空に近付いた!!!!
それで好きになった!違う…?」

「………っ」
何も言い返す事が出来なかった。


「やっぱり図星じゃん!!!!」

梨沙はパンッ!と平手で私を打った。
「痛っ…」
「そんな痛みどうって事無いでしょ!里緒菜はもっと痛い想いしてるのよ!!!!!」


梨沙の言い分は正論だ。
だから反論はできっこ無かった。


「だから…あんたにも痛い想いさせてやる…
里緒菜だけ苦しんで死ぬのは嫌なのよっ!」


梨沙が箒を持って私に襲い掛かる。
「嫌ぁ!!!!!!」
「景…!!」





ガンッ!!



箒が床に叩きつけられる。
「嘘……何で関係無いのに庇うの?

















_______瞳……」

77:林檎:2013/08/13(火) 08:36 ID:Ygw

え…?

私が眼を開けると、瞳が私の手を握って箒に立ちはだかっていた。

「瞳…」

手を握ったのは久々だ。
多分、幼稚園以来。

「_____免ね…______を傷付けて…」
「え…?」
「御免…!私…景ちゃんを傷付けたっ…自分だって無視された気持ちは分かってるのに……」

「瞳…」



ニッと梨沙は笑ってる。


え……?


「隙あり…!!」


ガッ!


「痛っ…!」

瞳が机で私の背中を殴った。


「瞳…?」


瞳は途端に笑い出した。








「なーんてね☆まさか信じるとは思わなかったなー」


そんな……!


「あーあ!手握ったの嫌だったなー!手洗ってこ」


私を汚い者扱いして消えていった瞳。

涙が零れる。
そんな…私、瞳を信じてたのに。
作戦だったなんて…!

「木嶋…大丈夫か…?」
「…うん」







「景」と呼ぶ声がして振り替えると






梨沙が微笑んでた。








「これはね……里緒菜を傷付けた復讐なのよ……あんたが罪を償うまで………ね」


「い…嫌ぁぁああ!!!!!!!!!」

78:林檎:2013/08/13(火) 08:40 ID:Ygw

それでは!最後の新キャラです!
もう完結に近付いて来ましたねー。


浅野 悠妃 (Asano Yuki)♀
・転校生

79:林檎:2013/08/13(火) 09:07 ID:Ygw

第六章 転校生

ガラッ…

「御免な…病院に行っていた」
「先生…里緒菜は…?!」

梨沙が席を立つ。
「落ち着け咲坂…中瀬はまだ意識不明だ」
「そんな…」

と言って座り私と空を睨んだ。
「気にすんなよ木嶋」

空が励ましてくれた。
「うん…」


「こんな大事な時だが転校生を紹介する」

こんな時に…?!
その転校生……タイミング悪っ。


「さぁ、入って」


ガラッ…


男子が急に騒ぎ始めた。
里緒菜の事完全興味無しか。

「うおー!可愛い!」
「天使!」
「女神様!」
「プリンセス!」

意味不明…。


でも確かに最初の可愛い言うのはそうだった。

肌は小麦色で眼は一重だが睫毛は多い。
髪の毛は二つ縛りで髪の色は黒髪。
身長は私より低くて梨沙より高め。


寧が早速悪口を言う。
「えーブスじゃん!私の方が可愛いし」
出た!ナルシスト発言。
多分、寧はあの子も二つ縛りだから対抗意識を燃やしてるんだと思う。
なんの意地なんだか。


「浅野悠妃です!宜しくお願いします」
と紹介した。

すると……、


「悠妃…?悠妃なのか……?」
空が立ち上がる。
名前が悠妃だから当たり前じゃん。


すると浅野さんはパァと明るい笑顔をした。

「嘘!空?!ここの中学だったんだね!」

と眼を輝かせた。


「お前ら知り合いか…じゃあ空の後ろな」

適当に配置を決めた先生。
浅野さんは、私の斜め後ろに座る。

「夢みたい!また会えるなんて」
「嗚呼」

と言い終わると今度は私に驚いた。

「可愛いね!貴方!!モデル見たい!」
「え…?」

今、私に言ったの…?
「あ、ありがとう!」
「宜しくねー」


「うん!宜しく!!」

80:林檎:2013/08/13(火) 19:30 ID:Ygw



        *


キーンコーンカーンコーン……

私は教科書を机に入れる。
「ね!昼御飯一緒に食べよう!」


昼御飯……その響きを聴くと里緒菜を思い出す。
飛び下りた時の泣き顔も……。

「どうしたの?あ、友達と約束してた?」
「ううん!教室で食べよ!」
と言うと浅野さんはニコリと微笑んだ。


私と浅野さんは机と机をくつける。
「「頂きまーす!」」

私は弁当が無いのでコンビニの焼きそばパンを食べる。
「木嶋さんって弁当作らないの?」
「あーうち料理出来ないし両親共居ないから」
「御免…気に障った…?」
「ううん、もう気にして無いから」
「強いんだね…私何か_____だし」


ん…?
今、なんて…?

「今、なんて言ったの?」
「えっ!な、何でも無いよ?」
「ふーん…」


浅野さんって不思議だなぁ。
「ね、私の事"浅野さん"じゃ無くて悠妃って呼んでよ!」
「うん!じゃ悠妃は私の事、景でね」
「景って名前なんだ格好いい〜!」


そうして私達は笑い合っていた。
嗚呼、やっぱり友達が居ると楽しいな。

81:あゆみ ◆I1o.:2013/08/14(水) 18:46 ID:hOI

久しぶりに来たよ〜
一日一回、了解です

里緒菜は意識不明で瞳も更に悪い方向に…。

そんな中出てきた悠紀ちゃんとはなんとか幸せになってほしい…!

80おめでと♪
私はレス数38超えたことないんだあ〜(すぐあきらめるし書き込みエラーなるし)
林檎ちゃんはすごいね

82:林檎:2013/08/16(金) 08:55 ID:qVM

あゆみsama

御免なさい!私のワガママを……。
そうですね…悠妃がこの物語の一番最後ですから…この子が後々運命を変えますね。
いいえ!私は凄く有りません!
私のリア友何か150スレ以上ですよ……。

林檎ちゃんでは無くて、林檎で良いですよ!
私もあゆみって呼びます!
後、敬語じゃ無くてタメで行こう。

83:林檎:2013/08/16(金) 09:05 ID:qVM

私達がご飯を食べて居ると瞳が来た。
今は、梨沙よりもタチが悪い。

「何…」
「別にまた友達作ってんだーと思って」
「作っちゃ駄目なの?」

私は瞳を睨む。
瞳はもう私の幼馴染み何かじゃ無い。
ただの敵だよ。

「だって、また友達を殺すでしょう?」

悠妃は同様する。
「殺す…?!景…それ本当?」
「……間違っては無いと思う…」

私は真実を話した。
すると悠妃が更に同様する。

「嘘……景、空の事……私も好きなのに……」

え……。

「あらあら…もう友情壊れた?儚いね」
瞳が悠妃に追い討ちを掛ける。
「どう…?私と手を組まない…?」
「え…?」



「私とコイツをいじめよって事」
「…!!!」


悠妃がビックリする。
でも、また普通に戻った。







「私__________私は______……」

84:林檎:2013/08/16(金) 09:14 ID:qVM

「景を_______________








いじめたく無い!」

そう言って睨む悠妃。

「は…?貴方自分が何言ってるか分かってる…??」
「分かってるよ!」

途端に笑い出す瞳。


「……馬鹿じゃないの?貴方」

低い声で喋り続ける。
すると瞳が私を見る。



「……じゃあ…コイツを殺すって言ったら…?」

そう言って私の首を締める瞳。

「止め…っ苦し…や…め…」
「止めてよ!景を殺さないで!」


騒ぎに気付いたのか空が駆けつける。
「安藤止めろ!木嶋は何も悪くないだろ?!」

「悪いわよ…里緒菜を苦しめたから…!償って貰うのよっ…!!!!」


どんどん意識が無くなる。
「ひ……と…み……やめ…て……!」

駄目…!……声が出ない。







『お前は…安藤は中瀬と本当は双子だからだろう!!!!』

85:林檎:2013/08/16(金) 09:41 ID:qVM

空が衝撃の一言を言うとスルリと瞳は私を締めた手を離した。

「ゴホッゴホッ…!」
「大丈夫か…?」

空が助ける。

「うん…大丈夫……それより、空どういう事…?瞳と里緒菜が双子って」

だって苗字が明らかに違うじゃ無いの!

「安藤…お前から話せ」
「……」

瞳は無言で何も話さない。
すると瞳がようやく口を開いた。


「私と里緒菜は…小学校に入る前まで双子だった……」


      * (ここから瞳目線)


〜六才位の頃〜

「お姉ちゃーん!」
「あ!里緒菜!」

私と里緒菜は抱き合った。

「ずっと一緒だよね?」
「うん!勿論!!」



でも______
ずっと一緒だって信じてたのに。


ある日私が台所へ向かうと……、

「もう貴方にはウンザリ!私達もう駄目ね!」
「嗚呼、もう離婚するしか無いな」


リコン…?
リコンって何だろう……。

「明日にはここを出るわ…瞳だけを連れて」


え…?私が何…?

「何故、二人連れて行かないんだ!」
「瞳は頭良いもの…里緒菜は馬鹿だから要らないのよ!」


里緒菜は……要らない…?
どういう事……?


ガタッ…

あ、机が……。


「瞳…?!今の話し聞いて…?!」
「まさか離婚の話しも聞いてたのか?」
「うん…でも離婚って何?悪い事なの…?」

ママとパパは口を固く閉じた。
でもママが喋った。


「瞳…ママとパパは離れて暮らすのよ」
「離れて暮らす…?もう会えないの?」
「ええ…そうよ…それと里緒菜にも会えないわ…瞳は明日ママと出ていくから」

私の目には涙が溜まった。
「御免ね…でもパパとママを許して」
「許さない!私…認めないから!」
「瞳!」


私は自分の部屋に入って泣いた。
やだよ……里緒菜と離れるなんて。

一緒に居ようって約束したのに…。
一緒に居れるって思ってたのに。

そして…里緒菜と離れた。
里緒菜はバイバイすら言ってくれなかった。


こうして私はママの結婚する前の苗字の"安藤"になり、里緒菜はそのまま"中瀬"になった。

小学校は別々に離れた。
私は、景達と一緒の南町小学校。
里緒菜は、船屋達と一緒の東町小学校。

私と里緒菜は中学で一緒になった。



_______でも、


里緒菜は私を覚えて無かった。
船屋と景の時、私の事を"安藤さん"と呼んだ。






______もう、私しか里緒菜を覚えて居なかった。

86:林檎:2013/08/16(金) 09:47 ID:qVM

ちょっと訂正!>>85の日本語可笑しい。

船屋と景の時、私の事を"安藤さん"と呼んだ。

は間違いで、

船屋と景がキスしてた事件の時、私の事、"安藤さん"と呼んだ


です。

87:林檎:2013/08/16(金) 12:27 ID:qVM



       * (景目線に戻る)


「でも…顔全然違うし…」
「似卵巣だからだと思うよ」
悠妃が呟く。

似卵巣…でも、性格は似てる。
瞳も里緒菜も暗いし一人孤立してた。
それは双子だからかも知れない。
何となく二人が双子だと頷ける。


「私の事、安藤さんだなんて…苗字で分かるはずなのに…顔も変わって無いのに…」

確かに、瞳は幼稚園の頃から現在に至るまで全然顔が変わっていない。
ずっと童顔のままだから小学生に見える。

「中瀬さんとは面識無いけど、多分忘れてるんじゃ無くて忘れようとしてるんじゃ無いかな?」
悠妃が意見を言う。


瞳を見ると辛いのかも知れない。
もしかして…自殺したのは、家庭に問題が有ったのも原因かも……。

「景ちゃん…」
瞳が私を見ている。








「_____御免…なさい……」
「瞳…?」

瞳を見ると涙が零れている。
この涙は本当に謝っている証拠だ。

「御免ね……私だって孤立してる辛さ分かってる癖に手すら貸さなくて…いつの間にか…梨沙と同じになってた…」

瞳……。

「御免!本当に御免!私の事殴って良いよ…」

瞳が言うので私は瞳の頬を叩こうとした。
でも、手を下ろして私は瞳に抱き付いた。

「私こそ御免…私、瞳が幼馴染みだと知ったら梨沙に嫌われるんじゃ無いかって思って…必死に隠してた」

私も目から涙が零れ落ちた。
「妹が景ちゃんのせいで死にそうだったって思ったら許せなかったの…」

瞳は途切れ途切れに話す。

「でも、私のせいだよ…私が一緒にお母さんの所行こって言えば……悲しまずに済んだのに……」


すると、悠妃が話し始めた。

「私、中瀬さんのお見舞い行っても良いかな…?」

え……悠妃…?

「伝えようよ…安藤さんの気持ち」
「うん…」

瞳は泣いて目が赤くなってる。


「じゃ、行こうかお見舞いに」

88:林檎:2013/08/17(土) 08:03 ID:qVM

瞳side


ガラッ…

やはり、里緒菜は目覚めていない。
私は里緒菜の手を握る。

冷たい感触。
白い肌。
閉じたままの唇。
いつもの黒いボブヘアー。


里緒菜……!
私は手を一生懸命に握る。

次第に涙が零れる。




______お願い!伝わって!!




涙が零れ落ちた。
ポトン…


里緒菜の頬に落ちた。
「里緒菜…お願い……目を覚まして!」



すると……、

里緒菜の手がピクリと動いた。
「里緒菜…?!」

私が叫ぶと皆、里緒菜を見る。
「皆…?どうしたの…??」
「良かった!里緒菜…!」

「あれ…?安藤さん…」


ズキッ…

やっぱり…私の事覚えていない……。
安藤さんって言葉が胸に突き刺さる。

「私…何で病院に…?」


え……?

「覚えて無いの?」

私が訊くと、コクリと頷く里緒菜。


_____一部の記憶が抜けてる…




医者が言うには、自分が今までで辛い事が起こる時、人間はその記憶を忘れるらしい。

でも、そこだけだから脳には異常無いらしい。


_____今までで、辛い事があった時、忘れる。


「じゃ、じゃあ……私の事も…」


そんなっ…!
少しも覚えていないなんて……。
私と双子ってすら忘れてるなんて……。



____私は、辛くても忘れられないのに。

何で忘れちゃうのよ…!!!!!

89:林檎:2013/08/17(土) 08:12 ID:qVM

景side


里緒菜はすぐ退院出来ると言うので、明日に退院する事になった。

「良かったよね…里緒菜」
「うん…」

瞳が元気の無い返事を返す。
やっぱり、安藤さんって言葉を聴いて元気が無くなったのかも。


「元気出しなよ」
「うん!そうだよね!」

瞳は無理に笑う。
強いな…瞳。


「私もう人をいじめるの止める」
「え?」

ニコッと微笑み言った。


「強くなりたいから」


ううん…もう瞳は強いよ。
あんなに辛い事あってもこうやって笑顔に生きてる。

「私、何が何でも景を守る!」

ん?!景って…今、景って!

「瞳…今、私の事景って…」

勢いで言ったらしく瞳は頬を赤くした。
「うん…これから景って呼んで良いかな…?」


私は精一杯の笑顔で言う。

「うん!勿論!」

90:林檎:2013/08/17(土) 08:30 ID:qVM

第七章 ターゲットチェンジ

「おはよう!瞳」
「おはよう…景」

ニコリと笑う瞳。
まだ、呼び捨てに慣れて無いみたい。

「一緒に教室入ろ」
「うん!」


二人手を繋いで教室に入る。


すると、梨沙が近付いて来た。


「瞳、私らを裏切った訳?」
「酷いなーせっかく友達になってあげたのに」
「本当はぁ、あんた何かぁ…友達にしないわよぉ…ねぇ?」


皆が黙って下を向く。
「何とか言えよ!!!!!」

梨沙が叫ぶとコクリと頷く。

「瞳…、後悔したく無いなら今すぐ撤回してあげても良いわよ」

「……嫌…私、景をいじめ無い!」
「っ!この野郎!!!」


梨沙は瞳の髪の毛を引っ張る。
「痛い止めて!止めてよ!!」
「瞳!」

助けようとしたが、乃夏未と寧に腕を捕らえられ身動きが出来ない。

「挟みでコイツの汚い髪…切っちゃおっか♪」
「嫌ぁ!止めて!!髪だけはー!!!!!」


乃夏未達は私から離れ、瞳を押さえつける。

「ヤダ!止めて!!嫌ぁああああ!!!!」
「瞳ー!!!!!!」



ジャキン!



瞳の髪の毛は無惨に切られた。
もう男の子の髪の毛に近い長さだ。

「決ーめた!次のオモチャは、安藤瞳あんたよ!」


オモチャと指定された瞳。
こうして私からターゲットは瞳に代わってしまった。

91:林檎:2013/08/17(土) 08:35 ID:qVM

「瞳…大丈夫…?」
「景……怖いよ、いじめられたく無いよ!」

私は、強気で瞳に言う。
「瞳!!強くなるんでしょ!しっかりしな!」

瞳はその言葉を聴いて泣き出した。
「無理だよ…やっぱり、強くなんてなれない……景みたいに我慢出来ない」
「大丈夫!私が付いてる!私が瞳を守るから!」

「景…」


ニコッと安心した笑顔を見せる瞳。



______でも、瞳は何時まで持てるのだろう。

92:林檎:2013/08/17(土) 08:44 ID:qVM



        *


キーンコーンカーンコーン…

「起立ー」

ガタリ!

「礼ー」


『さようならー』


いつになく気のない号令。
瞳と私、悠妃で帰った。

瞳がロッカーを開ける。
「あれ?靴が無い…」
「え…?」


私と同じだ。
私は昨日で靴隠しは終わった様だ。
悠妃は、探そう!と言って周りを探る。


もしかして私が隠された所に有るかも!

「私、トイレ探して見るよ!」
「じゃ、瞳ちゃんは教室探して」
「うん」


私がトイレに行くと無かった。
嘘…何処に隠したんだろう。


クッソ!


私はトイレを出て教室に行く。
もし梨沙達が居たら瞳が危ないもの。


_____瞳!私、何があっても助けるから!!

93:林檎:2013/08/17(土) 10:06 ID:qVM

悠妃side

瞳ちゃんと景が行ってしまった。
私は、瞳ちゃんの靴を一生懸命探した。

すると、背後から人の影。


「景…?瞳ちゃん______?」







ドカッ!


「_____グッ!」


ドサッ…


意識が……薄れてく。
歪む人影。



「コイツ連れていこうよ」
「そうねぇ…人質になるねぇ」
「瞳は教室に行くわ、先回りしましょう」


この三人の声……。



偉そうな声。
ぶりっこの声。
男っぽい女の子の声……。



あの三人組…?
私をどうする気なの?!


私はあの三人組に連れられて行った。

向かうのは________……



多分、瞳ちゃんの行こうとしてる場所。

そう言い、私の意識は途切れて行った。

94:林檎:2013/08/17(土) 10:19 ID:qVM

瞳side

私は、長い階段を上る。
はぁ…はぁ……つ、疲れた。

私は階段にヘタリ込む。
靴…見付かったかな……?

タタタタッ……


あ、景!


「景!有った?」
「ううん…」



あれ…?
そう言えば、悠妃ちゃんは…?


「景、悠妃ちゃんと一緒じゃ無いの?」




「それが…昇降口にも居なくて…」


嘘…何処行ったんだろう。
とにかく私達は教室に入る。


すると、梨沙達が待ち構えて居た。

「梨沙達…瞳に何する気…?」

景は私の前に立つ。
梨沙は笑う。
           ・・・
「怖ーい、瞳じゃ無くてあの子を何かしたのよ」

あの子って…まさか……!


「瞳の靴は私達が持ってるわ」
「か、返して!」


私は靴を取り返そうとするが無駄だ。

「ただし、靴を返してあげる代わりに













人質を解放しないわよ?」


人質…?



乃夏未と寧が掃除ロッカーを開ける。
そこには_______……









『悠妃…?!
 悠妃ちゃん…?!』



口にガムテープ貼られ、体を縛られている悠妃ちゃんが中に入って居た。

95:林檎:2013/08/17(土) 10:29 ID:qVM

景side

「悠妃になんて事したのよ!」

私は、怒りが治まらなかった。
瞳も怒ってる。

「じゃあ、靴は要らないのね」
「うん!要らない!だから悠妃ちゃんを返して!!」

瞳が叫ぶと梨沙達は靴を放り投げた。
「でも_______






_______これじゃ楽しく無いわね」


え…?
まさかまだ何かするの…?!

「もう、悠妃を解放して!」
「_____嫌よ」


フンッとそっぽを向く梨沙。
「じゃあ、どうしたら悠妃を解放するのよ!」

私は怒りが爆発してしまいそうだった。
「んー、そうねぇ……」

梨沙は考え込む。




「究極の選択を思い付いたわ♪」
梨沙がご機嫌に此方を見る。

「早く言いなさいよ」

クスッと笑う梨沙達。
何…?何なのよ。


「私達の仲間になって

















瞳をいじめるのなら、コイツを解放してあげる♪」

96:林檎:2013/08/18(日) 09:06 ID:qVM

そ、そんな…!
瞳は青ざめている。

「嫌だよ!いじめる側になるあんて…」

すると、梨沙は悠妃の首を締める。
「______う"っ……」

悠妃がガムテープを貼られたまま苦しむ。
「悠妃…!」
「ほらほら、早く言わないと下手したらコイツ死ぬよ?」

梨沙は嬉しそうに笑う。
異常だよ…梨沙…。

「う"…!や"めて……」

掠れる声でもがく悠妃。
縄で縛られてるので余り抵抗出来ない様だ。


「_______っ!」

私は黙る事しか出来ない。

「誰か…うう"!」

悠妃…!

「景_____…私をいじめて良いよ」
瞳がボソリと呟く。

「な…!何言ってるの?!裏切る事なんて出来ないよ!」
「良いの!」

瞳が急に叫ぶ。
「良いの…悠妃ちゃんが死ぬよりマシなの!!」
「瞳…」


梨沙は更に悠妃の首を締める。
「うう"……も…無……理」

ヤバイ…!
悠妃が……!!


「景、早く!構わないで言って!!」
「_______っ!」


梨沙が笑う。
「あー、もう死んじゃうわよ?転校早々死ぬなんて…可哀想ー」
「け……い…」

悠妃が私を見詰める。
一生懸命、苦しさに耐えて。

「け…いに逢いたい…」
「悠妃…!」


私は梨沙を押し倒す。

ドサッ!

「ちょっと!卑怯よ!」

悠妃のガムテープを剥がし縄をほどく。
「ゴホッ…ゴホッ!」
「良かった…悠妃…」
「景、良かった!」

私は悠妃を見て微笑む。


「隙有り!」
「え…?」

梨沙が叫び、瞳をロッカーに入れる。
「キャー!」
「瞳!」

梨沙はロッカーの鍵を閉めてベランダに投げ捨てた。

「嘘…」

私と悠妃は青ざめる。
梨沙達は、教室から消える。
「バイバーイ!」
「瞳、天国逝きーギャハハ!」


「出してー!ここから出してーー!」
「瞳!」
「景…嫌だよぉ…死にたく無いよ…」

すすり泣きがロッカーの中に響く。
「暑いよ…助けて……」

そうか…今日は運悪く真夏日。
気温は40°Cに近い。
このままだと、瞳は暑さで死んでしまう。

「とにかく、鍵探そう!」
「うん…!瞳、待ってて!」


私達は、昇降口に再び向かった。

97:林檎:2013/08/18(日) 09:10 ID:qVM

あれ、日本語可笑しい所発見

○「嫌だよ!いじめる側になるなんて…」

×「嫌だよ!いじめる側になるあんて…」


なるあんてって…w
地味な間違い御免なさい!

98:林檎:2013/08/18(日) 09:25 ID:qVM

愛side

私達のクラスはやっと終わった。
最近、先生話長いよ……。

部活無いから早く帰ろ。
私は、靴を履き校舎を出る。


すると_____……、


キラリと光る物が落ちている。
「何これ…?」

近くに行くと、それは鍵だった。
誰の鍵だろう…?
ん…?裏に1−4って書いてある。

私らのクラスは1−5。
隣の組か……。
って事は景達のクラス。


「無い…何処に鍵有るんだろ…」

ん…?鍵……??
もしかしてこれの事かな。


探してる子…確か転校生だった気がする。

「ちょっと聞きたいんだけど…鍵見てないかな…?」

転校生の子が私に訊いてくる。
鍵…何か理由が有るのかな……。

「あの…私からも訊いて良い?」
「う…うん」

転校生の子が頷く。
「なんの為に探してるの?」
「え…それは……」

黙り込んでしまった転校生。
ヤバイ理由なのかな。

「簡単に言うと、友達が閉じ込められてるの…」
「え…?なんて名前の子…?!」


もしかして…景じゃ……。

「安藤瞳ちゃん」

瞳…?

「嘘、瞳が…?」
「知り合いなの…?」
「うん、同じ部活に所属してるから」


そんな……、

「もしかして…この鍵なの?」
「あ…!」

私が差し出すと転校生は驚いた。
「そう!それだよ!ありがとう!!」

転校生はニコッと笑って来た道に戻って行った。

何で瞳が…?

瞳は確か、いじめる側だったはず。
景じゃ無くて…瞳……。

もしかして______、













景が瞳を逆恨みして_______、

殺そうとしてる______?

99:あゆみ ◆I1o.:2013/08/18(日) 11:37 ID:smw

http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1376277096/l30
こちらで評価やってるよ〜
良かったら来てね??←
来て早々宣伝してゴメンm(_ _)m

呼び捨てタメ口全然Okだよ♪

まさにタイトルどおりの話になってる……
もうすぐ100レスだから、着々とクライマックスに進んでる……のかな?

100:林檎:2013/08/19(月) 13:31 ID:qVM

うん!行くねっ!
じゃ、タメで行くよ。

うーん…私的には話しがズレてる様な……。
クライマックス…まだかも…(汗)
私、クライマックスとか書けなくて話しズレちゃうから(笑)


あ、地味だけどスレ100です!
101から更新しまーす。

101:林檎:2013/08/19(月) 14:07 ID:qVM

瞳side

暑い……早く助けて……。
景は私を守ってくれた……。
だから…


死ぬ訳にはいかないの…!


でも、暑さがどんどん私の体力を奪う。

「景…悠妃ちゃん……助けて…っ!」



すると、

クスクスと笑い声が聴こえる。
「梨沙…?」
「気安く名前呼ぶんじゃねーよっ!!!」


ガンッ!


「キャア!」


急にロッカーの扉が開く。

寧が強い力で私を倒す。

「あっ!」


倒れた直後、足を捻ってしまった。
「痛っ…」


梨沙達はクスクス笑う。

「あんた達…帰ったんじゃ無いの…?」
「煩いなあ〜、私達の勝手でしょ」


もしかして……鍵を落としたのは_______、

悠妃ちゃんと景を私から離させれば、こういう事が出来るから______?


そんな……最低だ!!!


「最低…」
「あぁ?お前今、なんて言った!!!!」
「梨沙…もう止めよ…」

寧がボソリと呟く。
「うん…私もこんなの付き合ってられない……」

乃夏未までも呟く。
梨沙は、フツフツと怒りが込み上げてきたようだ。


「煩い!!!」

梨沙は、早急私が入って居たロッカーを私めがけて倒した。


「キャア!」

「「瞳…!!」」


乃夏未と寧が叫ぶ。

_____う…


「ふんっ!」

梨沙はその場を出た。
寧が私に駆け寄る。

「大丈夫…?」
寧がロッカーを退かす。

「ありがとう…」
「怯えなくて良いよ…私、抜ける」

寧は、ぶりっこ言葉を止めた。
乃夏未も言う。

「私も抜ける…梨沙、やり過ぎだよ…」


乃夏未と寧達は、もう怖くない。
そう確信して涙が出た。

「ちょっ!瞳!泣いてる…?」
「嬉しくてっ…戻ってくれて…」

「瞳……」


乃夏未と寧は、瞳を抱き締める。

「御免…やり過ぎなのに止められなくて…」
「私、ちゃんと抜ける!決めた!」
「うん、私も」


良かった。
これで、梨沙は味方が居ない。

クラスの子も、梨沙が出て行く後に「やり過ぎだよね」と言ってたから。





すると突然、寧が低く呟く。



「ね…乃夏未、瞳…」
「ん…?」


クルッと振り返る寧。


「梨沙を______学校から追い出さない?」


え…?

102:林檎:2013/08/19(月) 14:33 ID:qVM

景side

悠妃が小走りで私に近付く。
「景!見付けたよー!」
「今すぐ行こう!」
「うん!」


長い廊下を歩くと梨沙が怒りながら歩いている。

「全く…乃夏未も寧も…瞳の味方して…!!」


そう言い、私の横を通り過ぎた。
怒りで私達の事は完全に無視。


「ねぇ…乃夏未と寧が瞳ちゃんの味方したって言わなかった?」

悠妃が突如に訊いてくる。
「え…?」


乃夏未と寧が梨沙を裏切ったって事_______?

嘘……。


私達は、教室に入る。
すると、乃夏未と寧が瞳の横に居た。

「乃夏未…寧……」
「あのね…」

「嫌!!!」


私は、咄嗟に後ろに行く。

「御免……、私達…嫌々従ってたの…」

え……?


「あの日______……」



       * 


乃夏未&寧side


あの日に遡る。


「許せない!隠し事してたなんて…!」

梨沙が怒ってる。
私達は、梨沙が怒ると八つ当たりするのを知ってたので黙る。

「あ!そうだあ……♪」

梨沙の口角が上がる。
梨沙の口角が上がると何か悪い事を思い付くと言う癖が有る。

「何がそうだなの…?」


梨沙は、ニコニコしている。
その目が怖い。


「景をいじめるのよ…」

え…?


景は、私達に優しく気遣ってくれた。
なのに…そんな景をいじめるなんて……。
私達には出来なかった。


「私…無理…」
「私も…景が可哀想だよ…」


梨沙が低い声で私達の耳元に囁く。

「じゃあ、あんたらをいじめても良いのよ…?」


私達は凍り付く。
そんなの……嫌!

私達は、梨沙に気を遣った。

梨沙の機嫌を損ねるともう此処ではやっていけないのだ。

だから、どんな雑用もこなす。
でも……今度は、究極の選択だ。

景を取るか______
梨沙を取るか______……


「うん…私、やるよ…」
「私も…」


私達は、了承してしまった。
景の笑顔を壊してしまった、私達。


もう止められなかった。

梨沙も。
自分達も。

103:あゆみ ◆I1o.:2013/08/19(月) 16:39 ID:smw

「小説評価します」来てくれて有難うございます
では、ここでは敬語で喋ろうと思います

まず、登場人物紹介。
順々にストーリーを追っていく、小説ならではの興奮感を出すためにも、
先に書かずに本編で紹介すればいいと思います

続いて基本について。
1.カタカナは半角で書かず、全角で平仮名と同じように書くこと
2.「!」や「?」などの記号のあとは1マス間を空ける
3.「…」(3点リーダー)は偶数個使用すること
4.>>75の「〜病院〜」のように書くのではなく、面倒だと思うけどきっちり文章でかくこと
5.「♪」などの絵文字(っていうのかな……。)は使わないこと
これを直して下さい

次はキャラクターについて
乃夏未の男っぽくてサバサバしたところ、割と好き何だけど、回を追うにつれて出番が減って、
「その他大勢」になってしまって残念です
キャラを生かすことを、頑張りましょう


以上、参考になれば幸いです

104:あゆみ ◆I1o.:2013/08/19(月) 16:42 ID:smw

林檎ちゃんに敬語ww
なんかよそよそしいね(笑)

これからも、読ませてもらうね♪

そして私の小説も宜((tk

105:林檎:2013/08/20(火) 11:47 ID:qVM

あゆみ

ありがとう!直す所いっぱいだね……。
じゃ、やってみるわ!
乃夏未かぁ……私、あんまり乃夏未系の子は、出さないからね……。


ok!じゃ見に行くねー。
でも、今日は用事があるので…。
蜜柑(リア友)と映画行くから、その後、勉強&塾だから……。

106:林檎:2013/08/30(金) 17:16 ID:5gQ

景side

そっか……寧達は、無理矢理……。

「御免ね…景…」
「ううん私も悪いよ…」


私がうつ向くと寧が呟く。

「ねぇ……頼みが有るの…」
「何…?」







「梨沙をいじめない…?」


梨沙をいじめる。
それは、やっては行けない行為。

でも____……













「分かった!やるっ!」
「じゃ、景も賛成してるから明日から始めよ」
「うん」

107:林檎:2013/08/31(土) 06:29 ID:5gQ

翌日

早速、梨沙が教室に入って来る。
梨沙が寧達の所へ行く。

「寧ー!乃夏未ー!」


でも、無視する二人。

「二人共…?何で無視するのよ」
「黙れよ!景と瞳の事散々いじめといてその態度!」

乃夏未が叫んだ。
寧は、梨沙を睨む。

「は…?二人共どうしたの?仲間が何言って『あんた何か仲間じゃ無い!』


乃夏未が梨沙の長くてサラサラの髪を引っ張る。

「嫌ぁ!痛い!離してっ!」

寧が横から押し倒す。
そのまま見事に転倒した梨沙は、泣いてしまった。
ふんっ、バーカ!


「どう?いじめられた感想は」
「…!!景」


私は、梨沙の細い足を踏み潰す。

「痛っ!痛い!!!止めっ!景!!」
「許さない許さない許さない許さない許さない!!!!」
「嫌ぁ!!!」


梨沙は、私を退かして教室から去って行く。


「逃げたよ彼奴!」
「ふっ馬鹿過ぎ!キャハハ!」


乃夏未と寧が笑う中で私は、低い声で呟いた。





「_____私を苦しめた百倍…苦しんでね、梨沙」

と、不敵に微笑んで。

108:林檎:2013/08/31(土) 06:45 ID:5gQ

梨沙side

ルンルンと私は、鼻歌を歌って廊下でスキップした。

「~~♪」


景や瞳をいじめてから快感ばかりだ。
家のストレスも消し去ってくれる魔法の様だ。

だから_____いじめは、止められないわ!

ルンルン気分で教室に入る。

ガラッ!


戸を開けると、乃夏未と寧が雑誌を広げてお喋りしていた。

私は、明るく声を掛ける。

「寧!乃夏未ー!」

けど応答は無く、無視された。
え…?何、何なのよ…!


「二人共…?何で無視するの?」
「黙れよ!景と瞳の事散々いじめといてその態度!」

乃夏未が私の手を払って叫んだ。
は…?まさかあんた達_____。


乃夏未が急に髪の毛を引っ張る。

「嫌ぁ!痛い!離してっ!」


横から押し倒されて、髪が一本抜けた。

酷い…私だけの責任なの…?!
私は、泣き出した。

「っ……う"っ……う"う…っ…」


すると、近付いて来る足跡。
その人は_____。


「どう?いじめられた感想は」
「…!!景!」


_____景だった。
嘘でしょ…?!
景も仲間…?


すると景は突然私の足を踏み潰す。
もの凄く痛みが走る。

「痛っ!痛い!!!止めっ!景!!」

私が抵抗しても止めてくれなかった。
景は、凄い形相で叫び続ける。

「許さない許さない許さない許さない許さない!!!!」


嫌……!恐い!嫌っ……、


「嫌ぁ!!!」


私は、景を押し倒して教室を出た。
嫌っ!

いじめがこんなに苦しいなんて______想わなかった……。


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