RoaD 〜運命の4人〜

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1:とかげ:2013/08/06(火) 10:40 ID:ffE

    °☆*前書き*☆°
小説板では、お久しぶりとなります、とかげです。

もう、この小説が終わらない限り、新しい小説は書かない事にします。
「そんなの当たり前だ!」と思われるかもしれませんが…

キャラクターのデザイン案は、
http://ha10.net/test/read.cgi/diary/1366521091/I5
に載せます。

それでは、STARTです。
よろしくお願いします!

2:とかげ:2013/08/06(火) 10:48 ID:ffE

プロローグ


 この小さな世界に、もしも4人の勇者がいたとしたら?

それも、大人でもない、子供でもない、微妙な位置に立っている。

__そんな4人が、大人の道に繋がる、入り口への扉を探すおはなし。


運命の4人は、いつになったら大人になれる____?

3:とかげ:2013/08/06(火) 10:54 ID:ffE

>>1
訂正です。

URLですが、
http://ha10.net/test/read.cgi/diary/1366621091/I5
にしてください。

ちゃんと表示されるかは、分かりませんが。。。

4:とかげ:2013/08/06(火) 11:14 ID:ffE

 __貴女は、運命の4人の内の1人。決して、忘れないで…__



「……」
 目が覚めた。
のろのろと、階段を降りる。

 __ワーズ=ミリア。
“人間の場合”、13歳。
魔女の遺伝子を持つ、魔法使い__。

「おはよう、ミリア」
「ん……、おはよ、ママ……」
 ミリアは、背伸びをしながら朝の挨拶を交わす。
その“ママ”こそ、ミリアの実の母……、魔女なのである。

「ね、今日は目覚まし無しで起きられたんだよっ」
 ミリアは、もう目を覚ましたようで、パジャマ姿で嬉しそうに言う。
しかし、“ママ”は冷めた表情で、
「……何言ってるのよ、今何時だと思ってるの?」
と 呆れたように答えた。
「……え?」
ミリアは驚いたように、壁に掛けられた時計を見た。
時計の短い針は、ぴったり『8』の数字を示していた。

「……ち、遅刻する____!!!!」

ミリアは、鼓膜が破けるほどの大声で叫び、手をすっ と自分の目の前に出した。
「キオ!!」

そう言うと、ミリアの周りには煙が立ち込め、その中からゆっくりと姿が現れた。
しかし、さっきとは様子が違う。
だらしないパジャマ姿ではなく、グレーのセーラー服風の姿に変わっていた。

 胸の辺りには、赤いスカーフ。
右手にはほうき。
「行ってきます」
ミリアは堂々とした表情で、部屋を飛び出していった。

5:とかげ:2013/08/06(火) 11:37 ID:ffE

 ミリアは、玄関のドアを突き飛ばすと、勢いに任せて、ほうきに股がった。
「急がないと__!!」
そう呟くと、一気にギュインとほうきが唸り(ウナ)、空を駆けていった。

 空は淡い水色で、とても綺麗だった。
そよそよとした風が吹き、ミリアは気持ち良さそうに空を飛ぶ。
 
 __その時だった。
「あいたっ!!」
ミリアの頭に、何かが当たった。
思わず後ろに振り向くと、そこにはドラゴンではあるが、そうは言いがたいものが、空を飛んでいた。
「……な、何これ。どう見てもドラゴンじゃない。で、でも……」
ミリアは言いかけた。

__でも、ドラゴンにしては小さすぎる!!__

この姿を見た者は、きっと誰でもこう言うに違いない。

 ターコイズブルーの皮膚は、近くで見るとまるで厚切りのハムのようで、真っ赤な炎の色をした眼は、ミリアの方を見つめていた。

「……この子、どこから来たんだろ。まあ、良いや。きっとその内、誰かが__」
その時、ミリアはこの街の決まりを思い出した。

__街で見かけたドラゴンは、誰にも飼われていない限り、処分しなければならない__

__どうしよう。
ミリアは、戸惑っていた。
このまま放っておいたら、この子は処分されてしまう……。
それに、この大きさからして、きっとこのドラゴンは、子供なのであろう。

「……そんな悲しそうな眼で見つめないで。分かった。連れて行く」
ミリアは、ドラゴンにそう呼び掛けた。
放っておけなかった。
 ドラゴンは嬉しそうに羽根をぱたぱたし、目をつむった。

6:とかげ:2013/08/06(火) 14:57 ID:ffE

「よくみたら、あなた私と同じ眼してる」
 ミリアは、クスッ と笑った。
確かに、ドラゴンとミリアの瞳は、同じターコイズブルーの色をしていた。

「さぁ、行こ。学校はあっち」
 ミリアは、森の方角を指差した。
とても古い校舎だった。
まるでおはなしに描いたみたいな、赤い三角屋根に、金色の縁をした、大きな円い時計。

 __ギュイィン!!
ほうきは、まるで生きているかのうように、動き出した。
「いっけない。しっかり掴まってて!!」
ミリアは、ドラゴンをぎゅっと抱き締めた。
ドラゴンは、ミリアの腕にぴっとりとくっついた。
そのまま、2人__いや、1人の少女と1匹のドラゴンは、大空を降っていった。

7:とかげ:2013/08/06(火) 15:12 ID:ffE











 __シュウ……

 学校の前まで来ると、ほうきは元気を無くしたように、しぼんでしまった。
「着いたよ。おいで……__……!!」
 ミリアは、ドラゴンを持ち上げると、さっ と鞄の中に押し込んだ。

「おはよう」
「おっ、おはよう……ございます。先生……」
 ミリアは、ぺこっ とお辞儀をした。
 __ミリアは、先生が通りかかって、びっくりした。
この学校では、……いや、どこの学校でもそうだが、ペットの持ち込みは禁止なのだ。
ミリアの心臓は、バクバクして、はち切れそうだった。

「ギ……、ギィー!!」
 ……妙な音がする。
いや、音っていうよりも、もっと鳴き声みたいな__……。
 ミリアは、まさかと思って、鞄のチャックを開けた。
「ギィー!!」
ドラゴンが、元気よく飛び出してきた。
「やっぱりあなた? 苦しかったみたい。……ごめんね」
ミリアは、そっ と話しかけた。


 __キーンコーン……


 チャイムの音だ。
「……やっば!!これって、予鈴じゃん……っ」
 ミリアはまた、ドラゴンを鞄に押し込み、ほうきを片手に、校舎に滑り込んだ。

8:とかげ:2013/08/07(水) 09:35 ID:ffE

「っ!!」
 ミリアは、下駄箱に突っ込みそうになった。
しかし、手に持っていたほうきに足を掛けて、なんとか下駄箱を避けることができた。
そして、ほうきに乗ったまま、階段を上がっていった。







 __教室の前まで着くと、ミリアはジャンプをして、ほうきから降りた。
「それマジかよーっ」
 クラスの男子の声がする。
 ミリアは恐る恐るドアを開けた。
「お……はよぉ……」
 そう言うと、皆ミリアの机に集まっていた。
「ど、どうしたの?」
「ああ?見ろよこれ。ドラゴンだぜ」
……ドラゴン? ミリアは「まさか」と思った。
背伸びをして、机の真ん中を見てみる。
「あ!!」
ミリアは思わず、叫び声をあげた。
「ギィー!!」
そう、彼女の視界に映ったのは、……小さなドラゴン。

 あれ? でも、さっきまで鞄の中にいたはず…。
鞄を見てみると、なんとチャックが開いていた。

 __その時。
コツコツコツ……。
小さな、乾いた音がする。


__先生だ!!__


「皆、席に着いて!!」
 ミリアは叫んだ。
そして、ドラゴンを鞄の中に、そっ と隠した。
「ギィ?」
「大丈夫だからね」
 しかし、先生の視には、しっかりと映っていた。
体が真っ青で、黄色い眼をしたドラゴンの姿が__……。

9:とかげ:2013/08/07(水) 09:58 ID:ffE

「ちょっと、ワーズさん? それは何?」
 先生は、ドラゴンに指を向けてつかつかと近寄って来る。
「えっ……と、ど、ドラゴン……です」
ミリアは恐々、答えた。
「……貴女には、罰を命じます。放課後、残るように」
先生は、キッ とミリアを睨みつけると、煙草の煙を口から出すみたいに、溜め息をついた。
ミリアは、目の前にある消しゴムを、先生の背中に投げつけたかったくらいだ。

「……それにしても」
 ミリアは小人と話すくらいの、小ーさな声で、ドラゴンに話しかけた。
「あなたって、眼の色が変わるのね」
 __最初に、出会った時は赤色。
嬉しそうにしていた時は、青色。
先生に見つかった時は、黄色。
そして、今は__……。

美しい、まるで宝石みたいな、緑色。

10:とかげ:2013/08/07(水) 12:42 ID:ffE

 ミリアは、鞄のチャックを閉めた。
「また後でね」
そう言い、顔を上げると、……そこには、先生が居た。
「な、なんでしょう」
「……貴女、さっき言われたばかりでしょ? 今すぐにでも、分からせないと駄目みたいね」
先生は、面倒臭そうに言う。
 紫色の天然パーマの髪と、キツい香水の香りは、まるで嫌味だった。

「来なさい」
 ミリアは、先生にぐいっと腕を掴まれて、教室の外へ連れて行かれた。
「ご、ごめんなさ……っ」
 ミリアは腕を捕まれたまま、謝った。
「しばらくここで、魔法の練習でもしてなさい」
先生はそう残すと、教室の中に戻った。
「……」

 ……また、私ばっかり__。
 ミリアは、心の中で呟いた。

 __成績は、そう悪くない。
でも、個人面談の時。
よく、『ちゃんと話を聞きなさい』って言われる。

……決まりを守らないからいけないの?__
 
 ミリアは、頭の中で色んな事が要り混じって、訳が分からなくなっていた。
 __……そんな時。
「……よぉ」
 誰かの声が聞こえた。

11:とかげ:2013/08/07(水) 16:34 ID:ffE

声変わりしきってない、男の子の声……。
 ミリアは、後ろに振り向いた。
「……お前も、怒られたのか?」
 そこに居たのは、金髪で黒いマントを羽織った、男の子だった。
「……いきなり何。何組」
 ミリアの突然の言葉に、相手も少し、たじっとした。
「……あ、C組だけど。お前は……__っと、A組か」
男の子は、ミリアが立っている前の教室の、タグを見て言った。


 __まるで、おはなしに出てくる魔法使いみたい。
黒いマントに、革のブーツ。
素敵……。

……まあ、こいつの性格は気にくわないけど。__


ミリアは、そう思った。
「学校なんてだりーよな。……あ、そう言えばさ。今朝、夢ん中で、誰かの声が聞こえたんだよ」
 __ミリアは思い出した。
 ……あれは今朝。夢の中で、見知らぬ声が聞こえた。
女の人だっただろうか。幻想的な声だった。
「……私も。ねぇ、なんて言われたの?」
 ミリアは尋ねた。
「あれは確か……、『運命の4人』__とかなんとか」
「!!」
 ミリアの夢の声と、同じ台詞だ。
まさかとは、思うけど……。
「私達、その『運命の4人』の中の、2人なんじゃないの!?」
 それを聞いた彼は、はっ としたように、目を見開いている。
「それだ!!他の2人も、探そうぜ!!」
「えっ、ちょ、えぇ?!__」
 ミリアは、腕をがしっ と掴まれ、そのまま連れて行かれた。


 これが、運命のはじまりだった____。

12:アリサ:2013/08/08(木) 08:02 ID:qoc

とかげ……久しぶり!
私、元まっつーだよ!!
卒業したのはね、アク禁出されたから。
でも、難民板で書けるって知って、今書いてるの。
でも、ここに書き込みできるのは、
8月8日の今日だけなんだけどね……(´・ω・`)

新しい小説も面白いね(*^∀^*)
私、書き込みはできないけど、いっつも見てるよ!
頑張って!応援してるから!!

13:とかげ:2013/08/09(金) 11:09 ID:ffE

>>アリサ
久しぶりー!!
そうだったんだ…
まだ葉っぱに居てくれるだけでも、なんか嬉しいな。

ほんと、ありがとう!
ROMってくれるだけでも、嬉しい(´∀`°。°
これからも、頑張って書くね!!

Thanks◆to→アリサ

14:とかげ:2013/08/09(金) 11:29 ID:ffE

続きです。

××××××××××××××××××××××××




「____はぁ……、……何」
 男の子は、昇降口の前まで来ると、急に止まった。
「学校の外に、“運命の4人”の内の2人が居ると思うんだ」
しかし、ミリアは違う考えだった。
「でも、……外を探すより、学校を探した方が、効率が良いわ」
これが、ミリアにとって精一杯の意見だった。
 __その時。
「ギィー、ギィィー!!」
「この声……っ」
 ミリアと男の子は、声の聞こえる方を向いた。
「やっぱり……、逃げ出して来たのね!!」
……ドラゴンだった。

 __ミリアは、ドラゴンの姿を見た途端、思いっきりジャンプをして、ドラゴンに抱きついた。
しかし、一気にそのまま、床に落ちてしまった。__

「いたたっ……」
「おい、大丈夫か!!」
 ミリアは、足を手で押さえている。
男の子は、慌てて対処法を考えているが……。
「ちっ、回復魔法は使えないし、……」
その時、彼はミリアの隣にいるドラゴンが目についた。
「待てよ。確か、ドラゴンは癒しの効果があるとか__。おい、お前」
ドラゴンは、男の子の声を聞くなりビクッ としたが、そっ とミリアの足を、ブーツの上から撫でた。
__その途端、ふわっ とまばゆい光がミリアを包んだ。

「う……あ……、何……」
 一気に、ミリアの体から、力が抜けた。
それを見た男の子は、自然と笑みをこぼした。
「なあ、そういやこのドラゴン、なんだ?」
 男の子は、ドラゴンに指を差して言った。
「……知らない。多分、野良なんだわ」
男の子は小さくうなずくと、悲しげな表情になった。
それに気づいたミリアは、慌てて話題を変えようとする。
「そ、そうだ!!この子の名前、何にする?」
「__あっ、そうだなー……」
 男の子は、ついミリアのペースにのせられて、__どんなに辛い時でも、こいつとなら大丈夫__そう思った。

15:とかげ ◆gMw2:2013/08/13(火) 12:59 ID:ffE

 男の子は、静かに目を閉じた。
すうっ__と、何かが浮かんでくるようだった。

「……ロアはどうだ?」
 男の子は、呟いた。
すると、ミリアは目をぱあっ と輝かせて__
「ロア……。うん!!その名前にしよう!!」
小さな子供のように、飛び回った。
それを見た男の子は、自然と口元がほころんだ。
ドラゴン__いや、『ロア』も瞳を輝かせていた。

「そういえば、お前の名前は?」
 男の子は、急に真面目な顔になって、ミリアに指を差した。
ミリアは少しビクッ としたが、すぐに落ち着いて、
「ミリア。あなたは?」
と 聞き返した。
「俺は……、シウスだ」
彼、シウスは胸に手を当てて言った。

16:とかげ ◆ugCE:2013/08/15(木) 20:48 ID:ffE

 ミリアは、ふとある事を思い出した。
 『シウス』。__それは、ここ、魔界で最も古い絵本に載っている、魔法使いの主人公の名前。
「……良い名前ね」
 ミリアは、にこっ と微笑んで、言った。
シウスはちょっぴり顔を赤らめて、
「ありがとう」
小さく呟いた。
「え?」
ミリアには何も聞こえず、聞き返したが、シウスはふるふると首を横に振った。

17:とかげ ◆ugCE:2013/08/17(土) 10:16 ID:ffE

「……まあ、良いわ。もう、何もする事も無いし……、帰ろう?」
 ミリアは、手をすっ と伸ばすと、
「クルア!!」
と呪文を唱えた。
彼女の手は、空中に浮いた魔法陣の中に消え、何かを探している様だった。

「……あっ、あった!!」
 どうやら、手応えを感じた様で、魔法陣から手を挿し抜いた。

 __キラッ

何かが光った。


「それ、なんだ?」
 シウスは目を真ん丸にして、尋ねた。
ミリアが持っていたのは、ほうきだった。
「これ?ほうきよ」
「違う違う、そこに結んであるの__」
 ミリアのほうきには、何かキーホルダーのような物が、結び付けてあった。
 ミリアはそれを見つめると、口を開いた。
「これはね、私のパパ……、人間のパパが、人間界から拾ってきた石。綺麗でしょ」
「……ああ」
 そんなミリアを、シウスは羨ましく思った。
しかし、その“石”とは、道端に落ちている石に過ぎない。
ミリアの“ママ”が、魔法でピカピカにしてやったのだ。

18:あゆみ ◆I1o.:2013/08/17(土) 22:45 ID:smw

「小説評価します」来てくださって有難うございます
こりゃまた良作で←
私に何を評価させる気ですか……!!((tk殴
と、言いたいところですが、基本について少しだけアドバイスを。

@効果音をそのまま字に表さない
(例)「_____キラッ」
⇧これだけで一行とらない
せめて、この音を文章に入れて……
(例)「キラッ……、と光る何かが、シウスの目に映る。」
例ヘタですね(ーー;)
まあ、こんな感じで←

A「!」「?」などの記号のあとには1マス空ける

Bダッシュ(_____)を使いすぎないこと


長文、当たり前なことばかりすいません
これからも小説投稿、一緒に頑張りましょう

19:とかげ ◆ugCE:2013/08/18(日) 08:35 ID:7oA

>>18
ありがとうございます!
いえ、良作なんかでは…

なるほどです、音の表現方法が良く分からんので、助かりました。

あ、それ…良く忘れるんですよね…
大事な事を思いだしました、ありがとうございます!!

あ、やっぱり使いすぎですよね((

いえ、あなたに言われなければ、気づけませんでした。
ありがとうございました!!

20:とかげ ◆ugCE:2013/08/23(金) 10:14 ID:ffE

「……あれ?そういえば、シウスのほうきは?」
 ミリアはきょとんとしたように、尋ねた。
「……ああ、そうだ。俺は、魔法の靴を履いているから、大丈夫」
__魔法の靴。それは、履いている者が、空を歩く事ができるという、まさに夢のような靴。
魔界では、何でもできてしまう。
「そうだ、良ければその靴を売っているお店に行かないか? ……『cocoruru』へ」
『cocoruru』とは、様々な雑貨、魔法のアイテム等を売っているお店。
あまり目立った場所ではないが、他にはない、素朴感があり、街の皆に慕われている。
 ミリアは、そのお店が大好き。
うるうると眼を輝かせて、


「うん!!」


大きな返事をした。

21:とかげ ◆ugCE:2013/08/26(月) 17:08 ID:ffE












 __学校から、徒歩……、いや、飛行5分。
二人は、『cocoruru』の入り口へとたどり着いた。
「ふー、しばらく行ってなかったけど、変わってないわね」
 ミリアはシウスに、パチッとウインクをすると、ドアを開けて店の中に入った。

カランカラン…… 心地のよいベルの音。

「いらっしゃいま……、あ!!ミリアちゃん!!」
 可愛らしい、少女の声。
それは、ミリア達と同い年の、金髪の女の子だった。
「ココルちゃん、久しぶり」
「ミリアちゃんこそ……」
 シウスは、そんな二人をただ眺めていた。
あまりにも仲が良さそうなので、とうとう嫌気がさして、
「おい、二人供!!いい加減にしろよ」
と、口を割って入ってきた。
 ミリアははっ としたようにシウスの方を見ると、目をぱちくりとした。
 ココルという少女は、慌てて二人の間に立った。
「ごめんなさいね。この間のお客様よね? 私はココル。魔女よ。ミリアちゃんとは、幼馴染みの仲なの」
ニコッと微笑んだ彼女は、店のカウンターの方にあるドアに入っていった。



 __……しばらくの間、沈黙が続いた。
「なぁ」
 やっと、シウスが口を開いた。
「あいつ、学校行ってないのか?」
ミリアは、ぽかんとしていた。
「あの子は……、特別。あと、もう一人の子も」
   
   もう……一人の子__?

シウスは、不思議でたまらなかった。

22:とかげ ◆ugCE:2013/08/31(土) 19:56 ID:ffE

 その時だった。
 ドアがガチャッと開いて、ココルが戻ってきた。
 しかし、後ろには、もう一人の誰かがいた。そのもう一人の誰かは、やはり皆と同じ歳くらいの少女だった。
 ココルは、二人の前にすっ と出た。その後ろに付いてきていた少女は、立ち止まった。そして、一歩下がった。
「紹介するわね。この子は、私の双子の妹、ルルコよ」
 ココルは、優しい口調で言った。
 二人は顔を見合わせた。シウスは、呆然としたような表情で、固まっていた。
 ココルは続けた。
「この子、ちょっと人見知りで。冷たいところもあるけど、根は良い子だか……、あっ」
 ココルが言いかけると、奥にいたルルコが、ココルの隣からすっ と前に出た。
「私は、あなた達にかまっている暇なんてない。もう、会うことはないかもね……」
 ルルコは、冷酷な表情、口調で言った。一方ミリアは、その態度に少々苛立ちを隠せなかった。
「あんた……、ちょっと生意気ね」
 ルルコは黙っていた。
「私と勝負しなさい。このワーズ=ミリアとね!!」
「やめろミリア!!」
「ミリアちゃん!!」
 ミリアは、ぐいっとルルコの細い腕を掴むと、店の外に出ていった。

「……迷惑」
 ルルコは、ぽつりと呟くと、手を前に構えた。ミリアはそれを察したのか、彼女もすっ と構えた。
「……アグリア」
「フォルナ!!」
 二人は、同時に言った。

23:ゆり:2013/09/01(日) 17:20 ID:etc

from とかげさん

小説紹介所から参りました、ゆりです。

小説読ませていただきました!


ファンタジー系ですね(*^_^*)
私はあんまりファンタジー読まないのですが・・・

この小説は、場面が「絵」としてちゃんと頭に浮かびます!

読んでて飽きませんね♪

ただ一つだけ!言わせてください。

↓とかげさんの小説の引用です

『「紹介するわね。この子は、私の双子の妹、ルルコよ」
 ココルは、優しい口調で言った。
 二人は顔を見合わせた。シウスは、呆然としたような表情で、固まっていた。
 ココルは続けた。
「この子、ちょっと人見知りで。冷たいところもあるけど、根は良い子だか……、あっ」
 ココルが言いかけると、奥にいたルルコが、ココルの隣からすっ と前に出た。
「私は、あなた達にかまっている暇なんてない。もう、会うことはないかもね……」
 ルルコは、冷酷な表情、口調で言った。一方ミリアは、その態度に少々苛立ちを隠せなかった。
「あんた……、ちょっと生意気ね」
 ルルコは黙っていた。
「私と勝負しなさい。このワーズ=ミリアとね!!」
「やめろミリア!!」
「ミリアちゃん!!」
 ミリアは、ぐいっとルルコの細い腕を掴むと、店の外に出ていった。』

この部分で、なぜ、ミリアはいきなり勝負を仕掛けるのでしょうか?
魔法界では、このようによく勝負するのでしょうか?

物語を展開するとき、たとえば主人公が行動を起こすときなどは、セットで
「なぜこのような行動を起こすのか」も考えて書いてみるといいかもしれません!

ちょくちょく見に来ますね〜!

頑張ってください!

(上から目線でしたらすみません)

24:とかげ ◆ugCE:2013/09/02(月) 16:49 ID:ffE

>>ゆりさん
ありがとうございます!
そう言っていただけて、嬉しいです(*^∀^*)

なるほど…勉強になりました。

頑張ります!
ありがとうございました!!

25:とかげ ◆ugCE:2013/09/11(水) 16:37 ID:ffE






 ____大きな爆発音と共に、辺りが煙に覆われた。その中に、ルルコとミリアがいた。
 シウスとココルは、慌てて店の外に出る。
「ルルコ!!」
「ミリア……!!」
 二人は、はっ とした。あれだけの爆発で、まだ二人は立っているのだ。普通の人なら、爆発の衝撃と魔力切れで、きっと倒れてしまうだろう。
「……なかなかやるな。だが、私に勝つことはできない……っ!!」
 ルルコはそう言うと、また手を前に構えて、目を閉じた。
「アグリナ!!」
「!!」
ルルコが呪文を唱えた瞬間、ミリアに向かって、大量の水が体当たりしてきた。
「ん……、ぶわっ」
ただ、冷たいだけじゃない。

    __『痛い』!!!!

26:とかげ ◆ugCE:2013/10/05(土) 10:14 ID:ffE

 ミリアの服は、びしょ濡れになっていた。
 痛みに耐えながらも、ゆっくりと手を構える。はぁ、はぁ、と息を切らしながら。
「フォ……ルナ……っ」
 ミリアは、そう唱えた。彼女の手から、しょぼしょぼとした炎が出る。
 ……もう、終わりだ。
 ミリアは、そう確信した。
「……私の負けよ。ルルコ」
 ミリアは手を下ろした。ルルコを見つめながら。
「……情けない。しかし、私が勝つのは当たり前だ。何せ、__っ」
 ルルコが言いかけたとき、ココルが彼女の口を押さえた。
「馬鹿っ。あの事を、誰にも言っちゃいけないって、約束したでしょ」
「わ、分かっている」
 ミリアとシウスは、そんな二人を何も分からずに見ていた。


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