あの日俺がタイムスリップしたことを君は知らない

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1:クロ:2013/08/17(土) 16:45 ID:sSU


主人公

名前:南 恭平(キョウヘイ)
身長:172p
黒髪短髪


主人公の彼女

名前:沖田 凛(リン)
身長:160p
黒髪ポニーテール


**********

男視点で書きます
私は女なのでリアリティーに欠けますが
頑張ります(^-^)

2:クロ:2013/08/17(土) 17:03 ID:sSU



「最低、本当デリカシーないよね恭平って」

大好きな凛とした声は、俺の胸にグサリと突き刺さる。
今やその声は冷徹な声でしかなかった。

彼女――沖田凛は俺に背を向けてポニーテールを揺らしながらその場を去っていった。

……そんなに傷付く言葉なのか?
柔らかくて抱き心地が良い、って誉め言葉じゃないのか?
女心って、よくわからないな。

赤くなった頬を撫でて俺は歩き出した。
凛の姿は勿論見えない。

「……はぁ」

ため息は生暖かい風に流されていく。

俺は凛とよく訪れた場所に向かう。
そこは……神社。

凛は和を感じるものが好きだ。
数日後に京都でデートをするプランを立てているくらいだ。

「それまでに仲直りしないとなぁ……」
そう呟くと、目の前に『三』と書かれた葉が落ちてきた。

「?」
葉を拾うと、いくつもの葉が落ちてきた。
俺の身長を越えるくらいに積もる。

「……何なんだ」
たくさんの葉から逃れて、眉をひそめた。

3:& ◆9iX6:2013/08/17(土) 17:22 ID:sSU


そろそろ帰ろうと思い神社を出ると違和感がある。

あるはずのない店。
あるはずのない看板。

先程まで無かったものがそこに存在していた。

……どういうことだ。
神隠しか?
しかし、神隠しなんて聞いたことないぞ。


考え事をしていると、凛とした声を耳が捉えた。
俺は反応して、声がする方を見た。

「ヒロ、抹茶パフェ食べたい。今度京都行こうよ」
ポニーテールではない。
ハーフアップだが、挑発的なつんとした高い鼻に涼やかな目元は凛そのものだ。

「しょうがねーなぁ。その代わり……」
ヒロという男は、見せつけるかのように凛にキスをした。
触れるだけのキスだ。

「夜は、容赦しないからな?」
「……もう、ヒロのバカ。人が見てるじゃない」

凛は辺りをぐるりと見回した。
俺を見るなり、目を見開く。

「う……そ。なんで……。死んだはずじゃ……」
体が震えている。
そんな凛のしなやかな手に、ヒロは自分の手を重ねた。

「……どうしたの?」
「な、なんでもない。カフェ行こ?」
凛は無理して笑った。

俺は立って二人を見送ることしかできなかった。
何処からか、新聞が飛んできて俺の顔に直撃した。

「……三年、経過してる?」

タイムスリップなんて非科学的だ。
信じていなかった。

しかし、現実を突き付けられる。

……俺は……三年以内に死ぬのか?
そして、凛には新しい彼氏ができるのか?

ショックで直立不動となった。

4:ミチル:2013/08/17(土) 17:45 ID:QUw

恭平君がんばれ!って応援したくなります!
がんばってください!

5:クロ:2013/08/17(土) 17:51 ID:sSU



俺は神社に戻った。

「一年後……元居た所から一年後に行きたい……」
そう呟くと、『一』と書かれた葉が落ちてきた。
早速拾うと、先程と同じように大量の葉が落ちてきた。

視界一杯に緑が広がる。
葉から逃れると、早速神社から出た。

三年後にあった店はない。
まだ建てられていないようだ。

神社の前から離れて徘徊していると、墓に花を供える凛の姿が見えた。

「凛……!」
駆け寄って、名前を呼んだ。
すると凛は目を見開き、涙を流した。
頬を伝う涙は地面に落ちた。

「恭平……何故ここに居るの? ……恭平は去年の今日に死んだはずなのに」

「……俺は、一年前から来た。俺は……どんな風に死んだんだ?」

「……少し喧嘩したじゃない。その後に恭平が私を見付けて横断歩道を渡ったの。そしたら……居眠り運転の大型トラックに跳ねられて……」

……なるほど。
まだ、死んでいない。
見付けた時は気を付けよう。

「……ごめ――」
「良いよ。謝らなくて。一年前の私に謝ってよ? ……気を付けてね?」
「あ、ああ」

その刹那、目の前に葉が落ちてきた。
葉から逃れるとそこは神社。
神社を出ると、いつもの光景が広がっている。

ポケットから携帯電話を取り出して、凛に電話をかける。

1コール
2コール
3コール
4コール

5コールに達しようとした時、凛が出た。

「……何よ」
不機嫌だ。
それでも、無視せずに出てくれたので嬉しくなった。

「今、何処に居んの?」

「…………馴染みの美容室の近くにあるファミリーマートの前だけど」

「わかった。今すぐ行く」

そう言うと、凛から切った。
携帯電話をポケットに入れて凛の居る場所に向かった。

6:クロ:2013/08/17(土) 18:22 ID:sSU


横断歩道は危険なので、歩道橋を渡る。
少し遠い。
早く凛を抱き締めたいが、死んだら元も子もない。

凛は待っていた。

「凛、ごめ――」
「いや、私が悪いの。ちょっとしたことで腹立てちゃって……ごめん」

いつもより素直な凛に驚く。
顔を赤くしながら謝る凛は新鮮だ。

俺は思わず抱き締めた。
……ここがファミリーマートの前だということも忘れて。

「俺も、無神経でごめん」
細い腰に手を回した。

「私ね、京都の旅行に行くためにダイエットしてるの。……最近体重増えちゃって……お腹もちょっと肉付いちゃって。気にしすぎたから過剰反応しちゃった」
「……本当、凛って可愛いよな」

俺は相好を崩し、頭を撫でた。

「……もしかして、期待してるとか? 旅行の夜」
「なっ!」

凛は真っ赤になって俺を見上げてきた。
口をパクパクさせている。

「そ、その……付き合って五ヶ月経ったし……そろそろ良いと思って」
「……いっつも拒否してたもんな……」

何度かそういった雰囲気になったことがある。
しかし、「怖いから」という理由で断られてきた。

「まだ怖いけど、恭平と一つになりたい」
そう言うと凛は自ら俺にキスをしてきた。
下手なキスだ。
しかし、俺の心は満たされた。

「あの〜……、ここ外ですよ?」

二人の世界に浸っていた俺の耳に、聞いたことのある声が届く。
声がした方を見てみると、髪を染色した大学生のような男が苦笑している。
三年後、唇を奪っていたヒロだ。

「――っ!!」
凛は耳まで真っ赤にした。

「失礼しましたー」
俺は苦笑いを浮かべて凛と一緒にその場を去った。

凛を家まで送ると、凛は言った。

「恭平、今日何か変だよ」
「そう?」
「いつもより優しいもん」

つまり、いつもはあまり優しくないのか。

「まあ、色々あってな」
三年後と一年後を思い出す。

「……四日後、楽しみにしてる」

額に唇を落とす。


京都の旅行を境に、俺と凛の心の距離はさらに縮まったような気がする。
あの日俺がタイムスリップしたことを君は知らない。
いや、知るわけがないのだ。

7:クロ:2013/08/17(土) 18:26 ID:sSU

何か終わり方が微妙ですね(´・ω・`)
いや、内容も微妙だ。
もっと練っていれば良かったorz

次は頑張る(`・ω・´)


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