覚醒。

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1:零:2013/08/21(水) 16:40 ID:kcg

こんにちは
将来小説家になるため、この掲示板で小説を書いています!
荒らしはNGでお願いします☆
書く日にちが遅くなったりするかもしれないのでご了承ください。

2:零:2013/08/21(水) 16:50 ID:kcg

この物語の舞台

神隠しにあった人が行ける村・・・
神選村(しんせんむら)
由来→神に選ばれたものが行ける村

プロローグ


この村は11年前、ある闇の科学者によって「覚醒ウイルス」という薬がばらまかれた。
その薬は、人が普段持っていない能力を発揮する危険な薬であった。
(例えば普段はできないのに念力が使えるなど)

その薬によって一年後(10年前)覚醒戦争と呼ばれる戦争が始まった。
家族、友達関係なく、人々は我を忘れ、覚醒し、殺し合った。

そして人々がやっと覚醒が治まると周りの景色に絶句した。

だがある人が「このままじゃいけない」と言い、覚醒の被害者を元気づけた。

そして今、覚醒ウイルスを少し抑えることができる薬を開発し、
平和が戻ってきた。
(抑えたと言っても身に危険を感じると覚醒してしまう。)

3:零:2013/08/21(水) 17:15 ID:kcg


登場人物(学園・組織・地区・主人公7人紹介)


神選学園
神選村唯一の学校。小中高生全員が通う学園(男女共学)。


秘密警察部(ひみつけいさつぶ)
神選学園にある部活。警察の人数が少ないため作られた部らしい。


第零区(だいぜろく)
神選村にあり、樹海の奥の奥にある小さい村。女性しか入れない。


佐野 空架(さの くうか)
やんちゃで頭も悪いが、やる時はやる少女。秘密警察部所属の中三。
覚醒能力→出来る限りの力を操る



星竜 結愛・望愛(せいりゅう ゆあ・のあ)
血の繋がっていない双子。秘密警察部所属の中三。
姉が望愛で妹が結愛。
望愛は成績のよく大人しい少女で沙久夜と幼馴染。
結愛は姉に違い頭が悪くロリコ((ry
覚醒→神と呼ばれる速さ、力になる。



松井 瞳(まつい ひとみ)
真面目で成績トップの学級委員長。秘密警察部所属の中三。
自分の思いが上手く伝えることができない。
覚醒→読心能力



沙久夜(さくや)
神選村にある一族「鴉族」の人で、代々伝わる行事で生贄にされることを恐れ、
逃げてきた。望愛の幼馴染。秘密警察部所属の中三。
変態ややんちゃな人を非常に嫌っており、空架・結愛を「お前」と呼んでいる。
覚醒→鴉と合体する。



愛羅(あいら)
沙久夜と同様、村にある一族「美族」の人で、凶暴な兄が怖くて逃げてきた。
美族の特徴で髪が茶色で目が紫である。秘密警察部所属の中三。
背が低く、結愛にしょっちゅう狙われる。
覚醒→自ら光を放つ。



華月 千秋(かげつ ちあき)
昔親に捨てられ、更に男に拾われある施設に閉じ込められ性的暴行をされていた。
そのため異性恐怖症である。ある日悪魔に助けてもらい、合体したため不老不死になる。
そして覚醒し、施設にいた女性たちと逃げ出し、第零区を作った。
秘密警察部所属の中三。
千秋も結愛によく狙われる。
覚醒→炎・熱を操る



設定細かくてすみませんw
質問あるときは質問してください。

4:零:2013/08/21(水) 17:17 ID:kcg

小説は明日から始めます。
どうぞご覧ください

5:零:2013/08/22(木) 16:37 ID:kcg

1話「影」


4月・・・

桜の咲く季節、春になったとともに、秘密警察部にいる7人は中三になった。
登校日、いつものように校門に立って挨拶する先生。
笑い声と共にはしゃぐ小学生。
そして、この私、佐野空架は他の六人を教室で待っていた。

まず、先にやってきたのがロリコンこと結愛と大人しい望愛の双子さん。
やっぱり新学期になるとみんなが大人になったように見える。
結愛が先にこっちへ来た。
「おはよー!空架☆」

満面の笑みの結愛。
そして次に望愛が来た。
「おはよう空架。今年も頑張ろうね☆」
なんだか望愛がいつもより疲れた顔で言ってきた。何かあったのだろうか?

次に愛羅と千秋がやってきた。あーあ。運悪いな。結愛が狙ってるよ。
ほら、すごい速さで二人に抱き着いてるし・・・・。
「おっはよー!!!!今年も頑張りましょうねぇ〜、お二人さん☆☆」
「うぅ〜・・・・><苦しいよ結愛ちゃん!」と愛羅。
「む〜。新学期からこの様子でいられては困りますわ><」と千秋。

そんな中、瞳と沙久夜がやってきた。
沙久夜はこちらを見ると、足音を立てて顔を真っ赤にしながらこちらに来た。
「お・・・おはよう。私から挨拶したぐらいで気を緩めないでよね!?今の挨拶は新学期だからしただけ。
 ・・・・。とにかく!お前が今年の秘密警察部の部長なんだし、しっかりやってよね!?」
・・・・。ツンデレ感情は今も昔も変わらない沙久夜。
次に瞳が目の前にやってきた。
「おはようございます。部活頑張りましょう。」
といきなり真面目ムード。
「お、おう・・・。」と返事はしておいた。
すると瞳は
「あ、学級日誌持ってくるの忘れたから。行ってきますね!」
 と焦った表情で走って行った。
私は瞳の背中を見つめてポツリ言った。
「瞳は相変わらず真面目だなぁ〜。」



瞳は人込みをよけながら走り続ける。
いくら人数が少ない学校と行っても、こんな狭い校舎じゃ息苦しくて大変。
職員室に着いた。
コンコン・・・
「失礼します。」
担任の先生が瞳の前に来た。
「瞳、学級日誌どこへやった?」
「え?前に職員室に置いたのですが・・・・。」
「本当か???俺も探したがないぞ?探して来い。」
「・・・・・はい。」
一礼して、瞳は走り去る。

(はぁ・・はぁ・・・。どこに行ったの?あの日誌!)

走りつかれて止まる。
生徒は教室に行っているため、教室から離れたここはシーンとしてる。
目の前にあった部屋は物置だった。
もしや?と思い入る。


普段誰も来ないはずの物置に、日誌が置いてあった。


あった・・・!
そう思った瞬間、奥からゴソ・・・と音が鳴った。
「え・・・?」
前に少しずつ進む。

そこに、茶髪で耳にピアスを付け、この学校にふさわしくない、改装されたチャラチャラした制服。
するとその少女はニヤリと笑い、瞳の近くによる。
「やっぱり来てくれた〜!あははははは!ほんっとお前真面目だよなー・・・っあ、なんでもないっす。
 私は藤井亜紀。貴方みたいな人を探していたの〜!」
「え・・・あ・・・その・・・・。」
教室に戻りたい!でも、怖くて逃げだせなかった。明らかにこちらより年上だ。
「そんな怯えんなよ〜。あ、私のリーダー、呼んでくるわ。」
リーダー!と叫ぶ。すると奥から、黒いパーカーに黒いズボンを着る男が現れた。

この男はこの亜紀って人より年上だった。

「俺は鬼光(きら)。ようこそ、瞳ちゃん。これから君らしい自分を見つけてあげるよ。」
そういうと契約書らしい用紙を出してきた。
「ほら、書けよ。」
「え・・・」
すると亜紀が
「いいから書けっ!!!」
とペンを無理やり持たせる。
震える手。震える唇。もうとっくに授業が始まると言うのに、どうしてこんなことになるのかと思いつつ、


瞳は、書いてしまった。自分の感情を伝えられずに。





今日の小説は以上です。
続きはまた明日更新します。

6:霧:2013/08/22(木) 20:17 ID:AYs

ヤッホー(≧∀≦)

おもろいねww 続きが気になる〜(><@)

7:零:2013/08/23(金) 06:09 ID:kcg

>>6
感想ありがとうございます☆

8:零:2013/08/23(金) 06:32 ID:kcg

第二話「微笑む夜桜」前編


(書いてしまった。一体どうなっちゃうの!?)
焦るひとみ。満足する二人。
亜紀がドアに鍵を掛ける。
「え!?」
「は?何驚いてんの。あんた契約書書いたよねぇ?今更断っても意味ねえし。
 あんたは私とリーダーに逆らうな。いいか?」
断りたかった。でも断れなかった。
「は・・・・・は・・・い・・・。」

 すると亜紀は紙の束を渡してきた。
「これをやる。その紙に学校の時間帯、そして望愛について調べろ。」
「へ・・・・。望愛を!?どうして・・・・ですか?」
「そんなのいいからさっさと調べてこい。今日中に。持ってくるときは今日の夜、校庭だ。」
「じ・・・じゃあ、授業は・・・。」
「あ?授業なんか行かなくていいだろ。」

「・・・・・。」

何故か体が指示に従ってしまう。
分かりましたと一言言い廊下に出て、普段は使わない教室に入った。
行く途中、空架と会ってしまった。
「あ!!瞳ぃ!!!みんな心配してたんだよ!?ん?何その紙の束。」
「・・・・・・・・。」
実は亜紀にこう言われていた。

これからは知り合いと馴れ馴れしくするな・・・・と。

「あなたに関係ない。どいて。」
「瞳・・・・・・?」


「どいてよ!!!!!!」


大声を出して走り出す。
驚く空架。
走ってる途中、瞳は涙を出していた。

9:りな ◆IoXo:2013/08/23(金) 09:09 ID:Ph2


アドバイス出来る立場じゃありませんがします。

・・・・ではなく…(3点リーダ)を使いましょう。
より、読み易くなります!
ちなみに、…は……のように偶数個使用しましょう!
あと、☆、〜、等の記号は使わないようにしましょう。

あと、これはどうか分からないんですが他の人に注意されたことがあるので書いておきます。

「」会話の最後に“。”をつけないようにしましょう。

「〜〜。」ではなく、「〜〜」って感じですかね?

会話内の感嘆符(!、?)の後は1マス開けるようにしましょう。

「〜〜! 〜〜? 〜〜」みたいな感じです。

必ず守る必要はないんで参考程度に捉えてくれると嬉しいです。

あと、話めっちゃ面白いです!
瞳ちゃんがどうなるのか、
亜希と鬼光は何を企んでいるのか、
とても気になります!!
がんばってください!応援してます!

10:零:2013/08/23(金) 16:18 ID:kcg

アドバイスありがとうございます
小説家願望の私にとって救いになります!

続き、楽しみにして見てください!

11:零:2013/08/23(金) 16:47 ID:kcg

第二話「微笑む夜桜」後編

 瞳は自ら泣いているのではなく、ただ自然に泣いていた。
自然に涙がこぼれていた。
 その涙一粒に、悔しい、悲しい……。そういう感情が出ていた。
 でも、自らの手で。この手であの契約書を書いてしまったんだ。仕方ない。


瞳は自分を責めることしかできなくなった。
そして、指示に従うことしかできなくなった。


瞳はその教室に入る。時計を見ると、あっという間に時間は正午になっていた。
部屋には物何もない。あるのはただ、時計とその時計が刻む音。
床に紙の束を置き、四つん這いになって書き始める。

書いてる途中、瞳は思った。
(この紙には確か学校の時間帯と望愛について書く……。それにしても、どうして望愛を?
 もし私が望愛の個人情報、全てを書いたのだとしたら?もし……、望愛が悪用されたら……?
 私は望愛を裏切ることになる?)
瞳は、今自分がしていること。その行動に自分の罪を感じた。
でも、もしこの命令に逆らったら?殺されるのかな?拷問されるのかな?
恐怖のあまり体が震えだす。

瞳はただ震えることしかできなくなり、時間はただ過ぎていった。
(空架……、私…、空架を傷つけちゃったかな?)
そう思うと、瞳は空架に会うのが怖くなった。




一方空架は、帰る準備をしていた。
今日は始業式と言うこともあり、明日の実力テストのため、部活なしの午前授業となっていた。
「あーあ、テストとか嫌だなぁ。……それにしても瞳はどうしたんだ?後で電話で聞いてみよう」
そういうと空架は教室から出た。


瞳は呆然としていると、辺りはもう暗くなっていた。下校時間ももうとっくに過ぎている時間。
「あ……、もう時間なんだ…。鬼光さんに出さないと………」
ぼーと突っ立って、またしばらく動かなくなった。怖さのあまりに。


その頃、空架はテスト勉強をしようとしたが、教科書を忘れたために、学園に向かっていた。
「んー。電話しても瞳でないし、教科書は忘れるし……もう変な一日だなぁ〜」
空架は学園に着いた。すると、校庭にある桜の木の横にある大きな台から人影を見つけた。
誰だろう?
そう思いながら台に近付く。

すると、後ろから気配を感じた。

後ろを向くと、暗くてわからないが、年上の女が立っていた。そう、亜紀だった。
「てめぇ、瞳じゃねえな。一体誰だ!?スパイなら容赦なく消してやる。」
「スパイじゃないって!てか……、あんたさっき、瞳って言わなかった?」
「タメ口かよ!生意気なガキだなぁ。瞳は私らの道ぐ……あ、いや、仲間だし。
 ね、リーダー」
亜紀が台を見て言う。すると台の上に、月光に照らされている鬼光が居た。
そっと、微笑んでいた。悪魔のような微笑で。

12:零:2013/08/24(土) 10:05 ID:kcg

今日は体調悪いので明日に延期します。

13:零:2013/08/24(土) 14:23 ID:kcg

体調治ったので書きますw


第三話「壊れた玩具」

鬼光は、空架を見て微笑む。
「お前、瞳を知ってんのか?」
「そりゃあ知ってるし!
 だって、私の親友だから」
すると亜紀は舌打ちをして、
「あーもう、いい加減にしろよテメェ。リーダーにタメ口使うなんて、随分馬鹿なガキだな。
 こう考えたら、瞳の方がまだいい奴だなぁ。」
と言う。
 亜紀は空架の変わらないタメ口に呆れているらしい。
「ま、あいつはどうせ来ないと思ってたしな。フッ……、仕方ねぇ。俺らを甘く見たらどうなるか、
 思い知らせてやる。いずれ、お前も…。その仲間もな。」
 
 
 いずれ……………???



空架は、鬼光が何を言っているのか分からなかった。
二人はどこかに消えてしまった。
あの二人と瞳にはどういう関係があるんだろう?
瞳の態度が変わったのも……、あの二人が原因なのだろうか?
謎が増えるばかりであった。


翌日

瞳はやはり、教室に来なかった。大好きなテストにも。
そして昼食時間。
空架はお盆を持った担任に呼ばれた。
「この昼飯を、瞳に渡してくれ。保健室にいる。」
「え。ほんとっすか先生!」
「本当だ。これ渡すとき、あんまり何があったのか聞かない方がいい。瞳も傷ついている。」
???
傷ついている?
聞かない方がいい?

瞳、あんた一体何があったの!?



コンコン……

「失礼しまーす。瞳?いる??」
カーテンの奥に人影が見えたので、行ってみた。




そこに、包帯だらけの瞳がいた。




その包帯に着いた血。包帯に隠されていても、はみ出た肉が今にも見えてきそうな、無残な姿の瞳だった。
「ひと……み……????」
「………………………。」
「給食、私に来たけど…。」
「……。」
「瞳?」
「…………な」
「え?」
あまり聞こえなかったけど、確実に空架はこの言葉を聞いた。


「話しかけるな」


空架はショックを受けた。そして、自然に込み上げてくる怒り。拳を握る。
「なんだよ…、なんだよっ!!!!!
 人がこんなに心配してんのに…。何よ…、瞳!あんた最悪最低!!!もう……、
 知らない!!!!!!!」
給食を近くの机に
ガシャンッ!
と音を立てて保健室から出る…が、保健室の先生に腕をつかまれる。
「!?」
「空架さん……、ちょっと来てほしいんですが。いいですか?」

連れてこられた場所は、保健室から離れた廊下だった。
「瞳さん、昨夜何者かに襲われたらしいの。」
「襲われた?」
「そう。あの子の傷見ると、何者かに『肉そのものを潰されたような傷跡』があったの。
 あれは誰かの『手』によって潰されているのは確実。
 そして、瞳さんのそばにあったこの紙束…。
 空架さん。何か知っていますか?」
空架には、この紙束に見覚えがあった。
「これ、昨日瞳が持ってたやつ…。」
「持っていた以外にほかに知っていることはありますか?」
「分かりません。」
「そうですか。もう時間なので、またいつか、話を聞かせてください。」
 そういって、先生は保健室に戻る。
「瞳さん。空架さんはあなたを心配してここまで来てくれたんですよ?どうしてそんなに冷たいんですか?」
 すると瞳は狂ったような笑みで、だけど今にも泣きそうな顔で
「フフッ……。だって。グス…、逆らったら……今度こそ命ないんだも…ん。もう私はあのお方の玩具ですから。
 あはは…。グス…怖いよ…助けてよ…。」
「瞳さん…。」
瞳は壊れた玩具のように、ブツブツと独り言を言い続けた。
一体何があったのだろうか?

14:零:2013/08/24(土) 17:24 ID:kcg

第四話「肉潰し」

空架はあれから、瞳と会う機会がなくなった。
そして、あの二人とも逢わなくなった。
給食は瞳とあんまり関わりのないクラスメートが運ぶことになった。

部活は瞳以外のメンバーでやることになった。
愛羅はいつも瞳を心配している。
「瞳ちゃん……、どうしたんだろう?何があったんだろう……」
あの沙久夜も心配していた。
「瞳の奴…、今何してるんだろうな?
 ほんと、心配懸けさせやがって」
 今日も何事も事件はなく、部活は終わった。


そして、その帰り道……。


工事中のビルに見覚えのある二人が見えた。

(あいつらっ…………!!!)
急いで走り出す。
「おい、お前ら!!瞳に何した!?」
二人が立ち止まる。
亜紀はまたかと言うようにゆっくり後ろを向く。
「なんだよ。お前ストーカーか?いっつもいっつも絡みやがって」
「お前ら……、瞳に何した?私の大事な……大事な親友に何しやがった!!!」
「あ〜、あいつなら私らで片付けといたわ。この手でね」
「手?」

保健室の先生が言ってた。


『そう。あの子の傷見ると、何者かに『肉そのものを潰されたような傷跡』があったの。
 あれは誰かの『手』によって潰されているのは確実。 』


犯人はこの二人だった。
「お前ら、もしかして自ら『覚醒』したのか?そんなことしたら、警察に捕まるぞ?」
「あ?あー私らもう指名手配なってるしー」
 当たり前のように笑いながら言う亜紀。
「久々に人の肉潰した手ごたえ、最高だったなぁ。ね、リーダー」
「てめぇらがあの肉潰しで有名な指名手配犯だったのか!?」
「あいつ、真面目で天才の癖に私らのこと知ってないだなんて、ほんっと馬鹿な奴だよな」
 今まで以上に感じたことのないような怒りが込み上げた。
「てめぇら!絶対に許さない!瞳を……。瞳をよくも!!!」
「仕方ねぇだろ?リーダーの命令聞かなかったんだし。
 リーダーの為だ。ま、無理矢理情報をあいつに言わせておいたから、もう全て分かったし。」
「くそ……!!!」
 悔しさと怒りが混ざり合う。鬼光がやっと後ろを向く。
「俺の欲望を邪魔する奴は誰だろうと殺る。そして、望愛に見せるんだよ。強くなった俺を。
 もう昔の俺じゃないんだ。それを全世界に知らせてやる……」
「なぜ、望愛を!?」
「望愛は俺にとっての太陽の光なんだよ。リアルの太陽の光なんざ、邪魔で仕方ねェ」
 それじゃと一言言い手をそっと振ってどこかへ行った。


 空架にまた新たな謎が増えた。

15:零:2013/08/25(日) 07:20 ID:kcg

第四話に「自ら覚醒したのか?そんなことしたら警察に捕まるぞ」とありますが、
この場合、自ら覚醒して人を傷つけたので警察に捕まるだけで、
自ら覚醒して人に害を与えなかったら無実になるという設定になっています

16:零:2013/08/25(日) 17:52 ID:kcg

第五話「鬼咲 光」

空架は翌日、すぐに望愛へ話しかけた。
「望愛、鬼光って人知ってる!?」
「鬼光……??誰?」
「へ?」
 意外な答えに、空架は驚いた。

 望愛は鬼光のことを知らなかった。

「えっと、空架。鬼光じゃなくて、鬼咲 光さんのこと?」
「鬼咲 光……………??」
「多分空架、勘違いしてると思う。きっと光さんのことだよね?なんで、光さんのことを?」
 その後、どういう反応すればいいか分からなかった空架は、黙ってしまった。
一分間の沈黙が続いた。


 勇気を出して、口を開けた。
 空架は指名手配されてることよりも、まず鬼光と望愛の関係について知りたかった。
「その人とどういう関係なの?」
 望愛は全てを話してくれた。




その頃は、覚醒戦争が始まってない頃だった。望愛が5歳の頃。
その日の望愛は公園で遊ぶ予定だった。行くと、自分より年上で、やせ細った少年がいた。
その少年は、隅っこにいつも座っていて、腹を鳴らしていた。
そして、いつもこの公園に来る5人の少年少女がいじめていた。

一人の少年がこう言う。
「おいびんぼー人!こっから出て行けよ!!」

その少年の言葉にうなずく一人がこう言う。
「そーだそーだ!!!」

腹を抱えて笑う一人の少女がバカにしてるような口調でこう言う。
「おまえんちのかーちゃんどこだよ?いないの?かわいそーに」

石を投げてる一人の少年がこう言う。
「邪魔なんだよ!さっさといなくなっちまえ!」

腕を組んでニヤニヤ笑っている少女がこう言う。
「汚すぎてこっちが気持ち悪くなるわ!あー汚らわしい!」

いずれにしても、5人のやっていることはひどいことばかりで、やせ細った少年を蹴って殴っての繰り返しで
笑っていた。

望愛は、あの5人を止める度胸がなく、見ていることしかできなかった。
今までは。

でもさすがに痺れを切らし、5人の所へ向かった。そして思い切って言った。
「いじめてるあなたたちのほうが汚いし邪魔!さっさとどっか行って!」
「なんだよ!年下のくせに生意気なぁ〜!」
「やっちまおうぜ!!」
そう言い少女除く3人の少年が襲ってきた。
一人が殴ってきたが望愛はそれをかわし、襲ってきた相手を殴った。
「うわあああ!痛いよ〜!」
以外の二人は望愛のパンチを見て震えだし、逃げ出した。少女たちも逃げて、殴られた相手も泣きながら逃げた。

望愛は弱った少年に、コンビニで買ったあんぱんを渡した。
「これ、あげるよ?」
「え……………いい……の…?」
望愛はそっと微笑むと、その少年はガツガツと食べ始めた。
よっぽど飢えていたのだろうか?
すぐに食べ終わった。少年は顔を赤くして小さな声で言った。
「ありがとう……」
「また明日来てあげるね!じゃあまた」
帰ろうとした望愛。
「待って!!!」
大声で少年が叫んだ。
「?」
「あの……、名前はなんて言うの?」
「私は、星竜望愛だよ」
「の…あ?」
「あなたの名前は?」
「僕は、鬼咲 光!」
「光くんって言うんだね!」
そう言い二人は笑い合い、そして毎日会うようになった。

それからしばらく月日が経ち、覚醒戦争が始まった。
その時は望愛と光、二人で逃げていた。望愛はしくしく泣いていた。
「こ……怖いよ」
光も本当は泣き出しそうになるくらい怖かった。逃げ出したかった。でも、望愛は助けてくれた。
『これ、あげるよ?』
『大丈夫?』
『私は、星竜望愛だよ』
『もう一人じゃないからね』

……いっつも助けてくれた望愛。
自分は何もしていない。今度は…



僕が助ける番なんだ。



決心した。望愛を守り抜くと。望愛に好かれる人間になると。
そして立ち上がった。
「僕、闘ってくる。」
「やめてよ!死んじゃうかもしれないんだよ?」
「望愛ちゃんを、守りたい。」
「でも……………」
「望愛ちゃん」
光は少し前に進み、望愛の方へ顔を向けた。



「今度会う時は、きっと………きっと強くなるから、きっときっと!望愛ちゃんを守れる人間になってみせるから!」



それじゃ、と光は走りだし、それっきり二人が会うことはなかった。





望愛から聞いた事実に、空架は更に驚いた。
だから鬼光(光)は望愛に会いたがっているのか?
じゃあ、なんで学校の時間帯まで調べるんだ?

もう一つの疑問が、解決されないまま一日が過ぎた。

17:零:2013/09/06(金) 17:29 ID:kcg

第六話「狂い病み」


望愛はその日の朝、一人で学校に向かっていた。
結愛は頭痛で学校を休むことになった。

望愛も空架のことを不思議に思っていた。

(空架……なんで光さんの事を…………)



いつものように近道するため人通りの少ない通路を歩いていた。
この通りには、ゴミとそれを漁る野良猫しかいないはずだった……が目の前に人影が見えた。

その人は男で黒いパーカーを着ている。
望愛は顔に見覚えがあった。


鬼光だった。


「ひ……光さん!?」
「望愛…覚えていてくれたのか……。望愛、俺は強くなって今ここにいる。もう俺をいじめてる奴もいない。
 俺は望愛を守り抜いて見せる!この拳でそいつらを片付けてやるから!だから、もう一人じゃないよ。
 おいでよ」
そう言い手を伸ばした。


望愛はその手を握らなかった。
いや、握りたくなかった。何故なら、昔の「鬼光」と全然違かったから。
「私は今の光さんについていきたくない」
「な……………っ!?」
「この光さんは前の光さんじゃない。力で相手を倒す考え方は、前の光さんじゃない。だから、ごめんなさい」
 そう言い軽くお辞儀をした。


「………ふ」

鬼光はショックとかそういう気持ちにはならなかった。「無」のままだった。

「……はは…」

何故だか体が震えだす。力いっぱい握る拳。

「……あはは」

口は三日月のように細い笑み。それに対し悪魔のように凍るような目。
そして、悔しさ・悲しさ・恨み・怒りが一緒に口から出た。狂った笑いと共に。

「ははははははははははははははははははははははっっっ!!」

ビクつく望愛。
「望愛ァ…お前はもう俺の玩具なんだよォ……。逆らったって無駄さァァァ!!」

すると後ろから亜紀が襲いかかってきた。
鈍い音が辺りに響き、望愛は避けようとしたが間に合わず、その場に倒れた。

そして、記憶を消すように激しく頭を殴った。完全に意識をなくした後、急いで止血し、望愛を誘拐した。




それから3時間経った。

望愛は目に光を失っていた。前のことが思い出せない。
残っているのは知識だけで、相手の人物も仲間も思い出せない。
「ここ……は…?」
「おはよう望愛。これから昔何があったのか教えてあげるよ」

 にやりと笑う鬼光。作戦通りと亜紀も笑う。
そう、これから望愛が教わるのは偽物の過去の話であって本当の過去ではない。



つまり洗脳教育をさせられるのであった。



いつもと変わらない学園に、ついに悲劇が起こる!

18:零:2013/09/07(土) 08:50 ID:kcg

第七話「復讐」


キーンコーンと学園にチャイムが響く。掃除も終わり変える時間帯。
結愛は頭痛が治っていたため途中からの登校だった。
クラス内には「一緒に帰ろう」「部活めんどくさ〜い」などといろんな声が聞こえる。
すると何故か呼び出し用のチャイムが鳴った。聞こえてきた声は男の声で、空架は聞き覚えがあった。
「全校の皆さん。これから、面白いゲームをしよう。このゲームを勝手に止めたりする奴は容赦なく削除します」

その瞬間、学園の電気全部消えた。
停電になったのだ。

クラス内はますます騒がしくなる。
遠くからは小学生の泣き声が聞こえる。そしてついにクラス内の女子で泣き出す人も出た。
勝手に行動すると危ないと思い、みんなは各クラスに留まった。

するとドアに人が現れた。

亜紀だった。

「おいお前ら!大人しくしろよ?黙ってねえと、放送の通り削除するからなぁ!!」
 亜紀の後ろには包帯巻きの瞳が居た。
空架は立ち上がった。
「瞳!!」
空架は相変わらず黙っている。
クラスの皆も瞳の名前を呼ぶ。

クラスの様子を見た亜紀は舌打ちして
「うっせえよ!収容される豚みてぇに騒ぐんじゃねえよ!」
 そう言うと亜紀はクラス内の女子を蹴った。
「きゃあ!!」
「悲鳴上げないでよね?ますます苛めたくなっちゃうんだけど」
 すると亜紀は蹴ったり殴ったりの繰り返しで女子に暴行する。泣き出す少女。痣も見える。
「やめてくださいっ!!イタッ…………!た…助けてぇ!!」
「ハハハ!助ける奴なんてどこにもいねぇんだよ。こいつぁ暇つぶしにちょうどいいわぁ」

これを見て瞳は暗い心の奥底に何かを思う。

―――私は何をしてるんだろう?

瞳は自分のしていることを考える。

―――私……今大切なクラスメイトを苛めているの?

そう思うと涙が溢れてきた

―――私………空架にも、ここにいるクラスメイトにも酷いことしてるなんて、なんで気づかなかったんだろう?



すると、瞳の目に光が戻る。


瞳は勇気を出して亜紀の方に向かう。
「やめなよ…」
「はぁ??」
「やめなって言ってんだよ!この悪魔が」
「お前何言ってんの?馬鹿じゃないの?」

亜紀が気をとられているすきに空架は亜紀を押し倒した。
「なっ!?」
「しばらくここに黙っていなさい!悪魔!!」
 そう言いみんなで亜紀を縛った。
「おい!外せよ!!汚らわしい!!」
 みんなはそれを無視して二人ぐらい見張りをつけて廊下に出た。

瞳も一緒に。


他のクラスの人も亜紀と瞳によって縛られていたので縄を解いて、空架・結愛・瞳は鬼光の方へ向かい、
愛羅・沙久夜・千秋は校庭に出て先生も戦いに出るのは危ないと思ったため先生含む他のクラスのみんなを
守った。



後者にいる三人は前に進むと廊下の奥に人影が見えるのに気づく。結愛が口を開ける。
「の……あ………?」

そう、前にいるのは望愛だった。目に光がない、常に覚醒してる状態だ。だが、その覚醒は自ら覚醒してるのではなく、
誰かに操られているように覚醒している。

望愛には普段犯人を捕まえるための武器である刃物二つ。

結愛も刃物を握った。結愛は言う。
「望愛を止められるのは私しかいない。二人は先に進んで!」
 戸惑う二人。
「で…でも!」
 結愛はクスっと笑う。
「大丈夫。信じて」

二人は結愛の言うことはちゃんと理解していたが、半分望愛と戦うという気持ちもあった。
でも考えた末二人は結愛の言うとおり前に進んだ。二人がいなくなったのを見て結愛は望愛を睨む。
「双子の姉だからって容赦しないから!」




次回、結愛と望愛の決闘が始まる!

19:零:2013/09/08(日) 05:33 ID:kcg

書き込めない〜

20:零:2013/09/08(日) 16:19 ID:kcg

19話書けるように頑張ります(´・ω・`)

21:零:2013/09/08(日) 16:20 ID:kcg

↑msった
 9話に訂正で

22:零:2013/09/08(日) 16:34 ID:kcg

第9話「双子」


二人はお互い普段秘密警察部として使用している二つの刃物を握った。
静かだった望愛がものすごい勢いで襲いかかる。

神速体(神の速さ・力)の双子。
望愛はものすごい速さで結愛に攻撃しようとする。
だが、結愛は避けなかった。
望愛が早すぎるからというわけでもない。


ただ、自分の意志で動かなかっただけで。


動かなかったため、望愛の刃物が見事に的中した。
結愛の脇腹は真っ赤に染まっていた。

それでも倒れることなく黙って立っている。
微笑ながら。
望愛はなんだこいつ?と言うような目でまたもや攻撃をしてきた。

今度は『頭』に目がけて。

結愛はさすがにその攻撃はマズイと思い避けた。
避けたが攻撃だけはしなかった。


結愛は望愛が投げてきた刃物を拾った。
「これでもう……攻撃はできないよね?」
「………ッ!!」
「もう…これで争いは……おしまいだよ?………望愛。……これから私の話でも聞いてもらおうかな」
 結愛は寛ぐように座り込んだ。
望愛は何故か体に力が入らなかった。

23:零:2013/09/08(日) 16:57 ID:kcg


結愛は話を続けた。
「私達ってほんっと恵まれない双子だよね……。私のママはすぐ死んじゃうし。パパは私を望愛のママに預けて
 家出しちゃうしさ……。そして望愛のパパママは殺人鬼に殺されちゃうしね……。おかしくて笑っちゃう。でも
 私達……決して泣かなかったよね?……いつも二人一緒って約束したもんね。私、望愛との生活楽しかった。
 望愛は私の自慢の姉だよ。なのに…まさかこんな感じで私達の生活が終わるなんて」

結愛は涙目になっていた。
望愛は思っていた。

―――なんで?鬼光様は結愛のこと裏切り者って言ってるのに。偽物の妹って言ってたのに。何?何言ってるの?

望愛は一歩前に進んだ。そして口を開いて
「私達は双子じゃない。あんたなんか、知らないし、敵だ」
と、信じられない言葉を発した。

結愛はその言葉を聞いてもう少しで出そうだった涙が引っ込んだ。代わりに怒りが湧いてきた。
結愛は立ち上がり、
「望愛の馬鹿!バカバカ!!私達は確かに血は同じじゃない!でも双子として生きてきた!一緒にいると約束した!
 今望愛が知っている過去は偽物!本物の世界に戻ってきなさい!望愛あああああ!!」
と残った力で声を上げた。


その言葉で望愛の頭は巻き戻しているビデオのように『本物』の過去が頭を過った。


望愛は我に返った。


望愛は結愛の姿を見てショックを受けた。自分の大事な妹を自分の手で傷つけてしまったんだ!…と。
体が震える。大粒の涙が零れ落ちた。
「の……望愛。ご……ごめ…ん…。わたし…私…!」
 結愛は傷の痛みを感じながらもニッコリと笑顔を見せた。
「大丈夫!私は望愛がもとに戻ってくれたことが幸せだよ。それに、操られて人を傷つけたと言うのは罪にならないから
 安心しなよ!」
 そう言い親指を立てた。望愛は涙でぐしゃぐしゃの顔だったがなんとか笑みをつくった。

「望愛、私はこの体じゃ鬼光を倒せない。だから、私は校庭に行って手当してもらう。二人を助けたかったけど…」
「安心して。私は結愛の分、闘ってくるから。だって私達、双子なんだし」
 望愛は結愛を真似するように親指を立てた。

二人はすれ違う時にお互い耳元でこう言ってた。

―――生きて

と。



結愛は校庭に戻り、救急車に運ばれていった。

一方望愛は二人のところに向かった。
そこには信じられない光景があった。


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