君の強さ

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1:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 15:58 ID:jQE


今、学校で流行っているもの。

それは『いじめ』だ。


集団のいじめ…

最低だと思うが、止められない。


人はみんな “弱い” から。

2:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 16:06 ID:jQE


物を隠したりとか。
殴ったり、蹴ったりとか。

毎日してて、飽きないのだろうか。


今回のターゲットは、『山中 優菜』だ。

そして、私は『水口 梨緒』。
いじめてる方側かな。


優菜は、弱くてウザイ。
だからターゲットにされたんだろう。

昔は、仲が良かったのに…

3:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 16:15 ID:jQE


…小学校の時。


『優菜っ! 早くしないと遅れるよ!!』

あの頃から、本当にトロくて。
遅刻ばっかりしてたっけ…

『待ってよぉ…』

遅刻して、怒られて…
その度に優菜は泣いてた。

でも_

『怒られるのに、いつも待っててくれてありがとう』

…優菜は、ちゃんと謝っていた。
だから、明日も待とうって思えたんだ。


いじめが始まったのは、中1の秋…
部活で、先輩達に迷惑をかけたとき。

同じ部活の…
いじめの主犯の『梅田 桜』に、目をつけられた。

先輩達も、いじめに賛成したらしくて…
桜達は、堂々といじめをしていた。
…先生には内緒で。


『梨緒…っ』

優菜は、何度も助けを求めてきた。

だけど助けたら…

私は、弱い人間だった。
優菜を無視することしか、できなかった。


そして、中2になった今…

私の周りには、いっぱい友達がいる。


優菜は…

桜と同じクラスになったため、今もいじめられている…

4:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 16:24 ID:jQE


「うっぜーんだよっ! 学校来んじゃねーよ」


本当に女子?
…って思う、言葉使い。

優菜は、相変わらず「ごめんなさい」しか言わない。


「いじめ問題が多い世の中なのに… 先生も気づけよっ」

私の友達の…『桜川 美羽』が呟いた。

クラスの子は、みんな見て見ぬふり。


「関わらない方が良さそうね」

この子も、私の友達、『西井 風花』だ。

「いつまで続くんだろーね…」

私達は、いじめを見つめていた。


教室の隅で、殴ったり蹴ったり。

放課後は先生が行った瞬間、いじめが始まる。


そんな毎日が続いていた。

5:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 17:59 ID:jQE


…そんなある日。

「うっわー、またいじめてる」


今日も、風花と美羽と私で話していた。

そして、私が桜の方を見た瞬間…


バチッ


…と音がしていいほど、目が合った。
そして、桜は私をジッと見つめた。

「やばっ」と思い、目を反らしたが…

桜は、スタスタと歩いてこっちに来た。
そして、私を見て…


「あんたもいじめる?」



…確かにそう言った。


「え…?」

私は、ビックリした。


私が、いじめをするってこと…?




「考えさせてほしい…」


私は、桜を見つめてそう答えた。

6:雅 ◆9TOc:2013/08/25(日) 18:13 ID:jQE



「…で、どうすんの?」

美羽が私の顔を、覗いて言った。


「あ…そうだったぁ」

無視だけで、精一杯。


だけど断ったら……




「ねぇ、私がいじめに入ったら、風花と美羽も入ってくれる…?」






…いつの間にか、私はそう言っていた。

二人とも、「えっ」という顔をしている。





「い…いいよ」


「私……も…」






二人から、そんな返事が返ってくるのは、思ってもなかった。


絶対「私は…」とか言うと思ってたのに…




そして、私は桜に伝えた。


「いじめる。風花と美羽も…ね」


…と。

7:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 11:23 ID:jQE


…次の日から、いじめが始まった。


「あははははっ」

朝早くから、桜の声が響く。


他の連中も、笑う。
もちろん私も笑った。


…靴隠し。

一番、単純ないじめだ。


シューズには、『死ね』『消えろ』と書いてある。

そして机にも、同じことが書いてある。



「ざまぁみろ!」

美羽が言った。



そして、優菜が来た。


「く、靴…っ」

優菜は、辺りを見回した。


「あっ」

優菜と目が合った。


そして、優菜はこっちへ来た。


「逃げろ梨緒!」

桜がそう叫んだ。


私は、言う通り逃げた…



「そっか、梨緒も……」


優菜がそう呟いたことを、私は知らなかった。

 

8:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 14:22 ID:jQE



「梨緒って、優菜と仲良かったんでしょ?」

桜が突然言い出した。


「うん、そだよ」

私は、ハッキリとそう答えた。


「どんは子だったの?」

「だいたいの予想は、つくよねぇ」


桜の連中たちも、言い出した。

しかたなく、私は優菜のことを話した。



「優菜ってさ、昔もトロくて…
 遅刻ばっかりしてたんだよー」

「わははっ、変わってねーな!」


誰かが、言った。
確かに今でもトロい。

私は構わず、話を続けた。


「それで、いつも私が待ってたのよ.
 トローい優菜の家の前でだよっ!?

 それで、うちまで遅刻してた。
 一緒に怒られてさー…
 めっちゃウザイって思ってた。


 …けど」


「…けど?」

桜が私を見た。


「なんでもない!」



私は、桜の視線が痛くて そう答えた。


「てかさー、梨緒 トロいって言い過ぎっしょ」

「たしかにー」


そういうとみんな笑った。

「ほんとだー」

私も、そう言って笑った。


「それより、優菜を徹底的にいじめない?」

っ!?


…徹底的?


「クラスの全員でさっ!」

「いいねぇ!!」


…クラスの全員で?

いじめを嫌がる子もいるのに…
どうやって?




「いい考えがあるよ」


そう言い出したのは…


風花だった。

 

9:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 14:55 ID:jQE



…放課後。

桜が何を企んでいるのか…
それがわからないまま、時間が過ぎた。


すると桜が

「ゆーうなっちゃん!」

と言って、優菜の方へ行った。


ビクッと、優菜は肩を揺らした。

そして、桜が言った。


「今度のカラオケ… 一緒に行こ!」


「ちょ、な、桜!?」


連中の一人…
『荒木 瑠那』がそう叫んだ。

確かに私も驚いた。
桜が、優菜を誘うなんて…


「えっ…」

優菜も戸惑っている。

すると、風花が

「優菜ちゃん、行こうっ!」

…と言い出した。


優菜も断りきれず、

「うん…」

という返事をした。

10:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 15:01 ID:jQE



帰り道。

私は、桜に問いかけた。


「ねっ、なんで誘ったの?」


…桜はニヤッと笑う。
まるで、口避け女みたいに。


「きゃはははっ!! そういうことね!」


すると、後ろにいた『宮城 日向』がそう言いながら笑った。

その顔が、とっても楽しそうで。
そして、とても醜い笑顔で笑っていた…


「なっ…」

美羽が驚きのあまり、そう言った。

日向は、どうしてわかったんだろう。
きっといつも、一緒にいるからだ。

でも…



桜の企みって、そんなに酷いことなの…?


 

11:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 15:04 ID:jQE




「日向、それ多分……正解っ! あははははっ!!!」


桜も笑い出した。


桜と日向以外、みんな驚いている。


「明日になれば、わかるよ」

桜は笑いながら、そう言った。

 

12:雅 ◆9TOc:2013/08/28(水) 15:11 ID:jQE



次の日の放課後。

私たちは、カラオケへ行った。



「うまーっ! 桜、98点!!」


想像通り、盛り上がった。

でも優菜は、隅の方でうつ向いている。


すると桜が

「優菜ちゃんも、歌いなよー」


…と、優菜の腕を引っ張った。

優菜は、少し嫌がってた。
『逆らったときのことを考えれば、歌う方がマシだ。』
そう思ったのか、優菜は、されるがままだった。


「早く歌えよー!!、あはははっ!」

日向は爆笑している。


これから…何が起こるの?


そして、優菜は桜にマイクを渡された。


「早く歌えよ」

瑠那がそう言った。

「う、うん……」


そして、優菜が息を吸った瞬間。


「待って」



…そう言ったのは、桜だった。

13:雅 ◆9TOc:2013/08/29(木) 07:40 ID:jQE




表現力が減ってきた気がする…

14:雅 ◆9TOc:2013/08/29(木) 07:54 ID:jQE


「ねーぇ、優菜ちゃん」


桜はフフッと笑いながら、優菜の肩を持った。

「っ!?」


優菜は、またビクッと肩を揺らした。


「あんたさ、超絶ムカつくんだよねぇ」

桜が、喋り出した。



…きっと、今から起こることが『桜の企み』だろう。


「だからさ、ここでクラス全員の悪口を言いなよ」


桜は、優菜と目を合わせながら言った。

「な…い、いや……」

優菜は涙目でそう言った。


けれど、桜がキッと睨むと

「は、は………はい……………」


…と言った。



桜はニヤッと笑った。

日向は相変わらず、大爆笑。


他のみんなは、クスクスと笑ってる…


「さぁ、始まりました! 優菜の悪口ターイム!!」

桜がマイクを片手に、そう叫ぶと、皆が

「きたーっ!」

「わー! 待ってました!!」

…と言い、拍手をしていた。

私も、拍手をした。

優菜は、ガクガクと震えている。
今にも死にそうな顔をしている。


「出席番号順にお願いしまーす!」

桜がそう言うと、優菜は深呼吸をした。

その瞬間、カチッと音がした。


辺りを見回してみると、日向の後ろにラジカセが置いてあった。

あぁ、そっか。
悪口を録音するんだ。


そして、優菜は目を閉じた後、喋り出した。




 

15:柚希 ◆9TOc:2013/08/30(金) 11:56 ID:jQE

名前を変えましたっ!
元*作者ですよ。

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「…葵さんは、騒がしくてうるさい。
 きっと、皆もそう思ってる。なのに、お構い無しに喋る。」



…桜はクスクスと笑っている。

よっぽど楽しみなんだろう。
皆にこれを、聞かせるのが。

それでも、優菜は喋り続けた。


「井上くんは、自慢しすぎ。
 皆に引かれているのに、気づいてないよね」


…あーあ。
このまま喋れば、桜の思う壺だ。

…優菜もバカだな。


それでも、やっぱり優菜は喋る。

…ま。どうなっても、私には関係ないけどね。


私は、静かに優菜の愚痴(?)を聞いていた。


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